JP7370282B2 - コンパクト容器 - Google Patents

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Description

本発明は、コンパクト容器に関する。
従来から、コンパクト容器として、内容物を収容する中皿と、中皿を着脱自在に収容する内枠体と、内枠体を収容する容器本体と、中皿の底部に当接し、容器本体の底壁部に形成された貫通孔部を介して露出する押上部材と、を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このようなコンパクト容器では、中皿を交換する際、貫通孔部を通して露出している押上部材を押し上げることにより、中皿が内枠体から取り外される。
特開2005-137439号公報
しかしながら、このようなコンパクト容器では、押上部材を容器本体に対して上方に押し込む際に、押上部材の押上動作を安定させるために指などで容器本体の上端開口縁部を支持することがあり、この時、支持している指などが中皿の上端開口縁部にかかることがある。このような場合には、押上部材を容器本体に対して押し込んでも、指などによって中皿の上方への移動が阻害されることがある。
そこで、本発明は、中皿の取外し操作を向上させたコンパクト容器を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために以下のような手段を採用した。すなわち、本発明のコンパクト容器は、内容物を収容する中皿と、前記中皿が着脱自在に取り付けられた内枠体と、前記内枠体を収容する容器本体と、前記内枠体と一体に形成されており、上下方向から見て一方向にスライド可能に設けられたスライド部材と、を備え、前記スライド部材が、前記容器本体に形成されたスライド孔部から露出する操作部と、前記容器本体の底壁部上に配置され、前記中皿の底部に当接する押上部と、前記操作部と前記押上部とを接続する接続部と、を有し、前記押上部が、前記底壁部に形成された第1押上係合部に対して前記一方向の他方側から係合する第2押上係合部を有し、前記接続部との接続部分回りに上方に向けて弾性変位可能に設けられており、前記スライド部材の前記一方向の一方側への移動に伴って前記第2押上係合部が前記第1押上係合部に係合することで、前記押上部が上方へ変位し、前記操作部及び前記押上部が、上下方向から見て前記一方向に交差する方向に間隔をあけて設けられており、前記第2押上係合部が、前記接続部との前記接続部分よりも前記一方向の一方側に位置することを特徴とする。
この発明では、スライド部材を容器本体の一方向の一方側へスライドさせると、押上部の第2押上係合部が一方向の一方側へ移動して容器本体の底壁部に形成された第1押上係合部に乗り上げ、押上部が接続部との接続部分回りに上方に変位する。これにより、押上部が当接している中皿が押し上げられて内枠体から取り外される、または、内枠体から取り外し容易な状態となる。ここで、スライド部材を容器本体に対して一方向にスライドさせる際には、容器本体の周壁部を支持する。そのため、容器本体を支持する指などによって中皿の上方移動が阻害されず、中皿の取外し操作性を向上させることができる。
また、スライド部材を内枠と一体的に形成することにより、部品点数を削減できると共に、中皿を交換する際にスライド部材が離脱することを抑制できる。
さらに、操作部と押上部とを一方向に交差する方向に間隔をあけて配列することにより、一方向におけるスライド部材の寸法を低減できる。
また、本発明のコンパクト容器では、前記スライド孔部が、前記容器本体の前記底壁部に形成されてもよい。
この発明では、スライド部材が容器本体の底部から露出し、例えば容器本体の周壁部からは露出しないので、コンパクト容器の外観を向上させることができる。
また、本発明のコンパクト容器では、前記内枠体及び前記中皿には、上下方向で互いに係止する第1及び第2取付係止部が各別に形成されており、前記第1取付係止部が、前記操作部の前記一方向の一方側へのスライドに伴って前記一方向へ弾性変位してもよい。
この発明では、第1及び第2取付係止部が上下方向で互いに係止することにより、中皿を内枠体にしっかりと取り付けることができる。
そして、操作部を一方向の一方側へのスライドに伴って内枠体に形成された取付係止部も一方向へ弾性変位し、内枠体及び中皿の上下方向の係止状態が少なくとも部分的に解除される。これにより、中皿の取外し操作性をさらに向上させることができる。また、スライド部材の容器本体に対する一方向の一方側へのスライドを解除すると、スライド部材は、内枠体の復元変位に伴って容器本体に対して一方向の他方側へスライドする。この復元変位により、中皿を交換した後にスライド部材の第2押上係合部を容器本体の第1押上係合部と再度係止させる。
また、本発明のコンパクト容器では、前記内枠体のうち前記第1取付係止部が形成されている壁部が、前記内枠体の他の部分に対して片持ち梁状に接続されてもよい。
この発明では、第1取付係止部が形成されている壁部が片持ち梁状に支持されているので、この壁部の一方向での弾性変位ストローク量を十分に確保することができる。
この発明にかかるコンパクト容器によれば、スライド部材を容器本体に対して一方向の一方側にスライドさせる際にユーザが容器本体の周壁部を支持するため、押上部による中皿の押込み操作がユーザの指などによって阻害されることが抑制され、中皿の取外し操作性を向上させることができる。また、部品点数を削減できると共に、中皿を交換する際においてスライド部材の離脱を抑制できる。
本発明の一実施形態にかかるコンパクト容器を示す平面図であって、蓋体及び中皿を取り外した状態を示す平面図である。 図1のA-A矢視断面図である。 図1のコンパクト容器を示す側面図であって、内枠体及びスライド部材を示す側面図である。 中皿を示す側面図である。 図1の容器本体を示す平面図である。 図1のB-B矢視断面図である。 図1のC-C矢視断面図であって、内枠体及びスライド部材を示す断面図である。 図1のD-D矢視断面図であって、内枠体及びスライド部材を示す断面図である。 コンパクト容器の動作を説明する図1のB-B矢視断面図である。 コンパクト容器の動作を説明する図1のA-A矢視断面図である。 コンパクト容器の動作を説明する図1のD-D矢視断面図である。 本発明の他の実施形態にかかるコンパクト容器を示す平面図である。
以下、本発明によるコンパクト容器の一実施形態を、図面に基づいて説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能とするために縮尺を適宜変更している。
本実施形態にかかるコンパクト容器1は、図1から図3に示すように、例えば化粧料などの内容物を収容する携帯用の蓋付き容器であり、上下方向から見た平面視で矩形状をなす扁平容器である。このコンパクト容器1は、内容物が充填された中皿2が嵌合された矩形状の内枠体3と、内枠体3が収容された有底矩形筒状の容器本体4と、容器本体4上に配置されたスライド部材5と、ヒンジを介して容器本体4に連結されて容器本体4の内部を開閉する蓋体(図示略)と、を備える。
ここで、本実施形態では、容器本体4の底壁部から開口部に向かう方向を上方、その反対側を下方とする。また、平面視で矩形状のコンパクト容器1の長軸方向を左右方向、短軸方向を前後方向と称する。
中皿2は、図2及び図4に示すように、扁平な有底正方形筒状をなしており、周壁部を構成する4つの側壁部それぞれの外面には、内方に向けて窪む取付係止凹部2Aが形成されている。
内枠体3は、図1から図3及び図6~図8に示すように、有底矩形筒状をなしており、平面視で矩形状の内枠底壁部11と、内枠底壁部11の外周縁から上方に向けて延在する内枠周壁部12と、内枠周壁部12と共に中皿2を収容する第1凹部3A及び上記塗布具を収容する第2凹部3Bを画成する区画壁部13と、内枠周壁部12の上端縁から外方に向けて延在する内枠フランジ部14と、を有する。これら第1及び第2凹部3A、3Bは、平面視で正方形状をなしている。
内枠底壁部11のうち第1凹部3Aを画成する部分(以下、第1凹部区画部分と称する)には、内枠底壁部11を上下方向に貫通する平面視で矩形状の貫通孔部11Aが形成されている。貫通孔部11Aは、図1に示すように、上記第1凹部区画部分の左後端角部分に形成されており、平面視で矩形状の第1貫通孔部11Bと、第1貫通孔部11Bの左端部から前方に向けて延在する第2貫通孔部11Cと、を有する。第1貫通孔部11Bの後縁部及び左縁部は、内枠周壁部12の内枠左壁部15及び内枠後壁部16に近接している。また、第2貫通孔部11Cは、内枠左壁部15に沿って延在している。
内枠周壁部12の内枠左壁部15の上下方向の中間部には、右方に向けて突出する第1取付係止突部(第1取付係止部)15Aが形成されている。また、内枠左壁部15には、内枠左壁部15を左右方向に貫通するS字状のスリット部15Bが形成されている。スリット部15Bは、内枠左壁部15における上端縁のうち前後方向の中間部よりも前方側からこの中間部を越えて後方に延在する第1スリット部15Cと、第1スリット部15Cの後端縁から下方に向けて内枠左壁部15の下端まで延在する第2スリット部15Dと、第2スリット部15Dの下端縁から後方に向けて延在する第3スリット部15Eと、を有する。
第2スリット部15Dの前端部の前後方向の位置は、第2貫通孔部11Cの前端部の前後方向の位置と同等となっている。そのため、内枠左壁部15のうち第1スリット部15C、第2スリット部15D及び貫通孔部11Aによって囲まれた部分(以下、弾性変位壁部17と称する)は、基端部である前端部が内枠左壁部15の他の部分に対して片持ち梁状に接続されており、前端部を起点として左右方向に弾性変位可能となっている。なお、第1取付係止突部15Aは、弾性変位壁部17に形成されている。
区画壁部13は、前後方向に延在し、内枠周壁部12のうち内枠前壁部18の左右方向の中間部と内枠後壁部16の左右方向の中間部とを接続している。また、区画壁部13の左側面には、中皿2の取付係止凹部2Aと係止する第2取付係止突部(第1取付係止部)13Aが形成されている。
内枠フランジ部14の外周縁部は、後述する容器周壁部22上に配置されている。
容器本体4は、図1から図3及び図5から図8に示すように、有底矩形筒状をなしており、平面視で矩形状の容器底壁部21と、容器底壁部21の外周縁から上方に向けて延在する容器周壁部22と、を有する。
容器底壁部21のうち平面視で貫通孔部11Aの第1貫通孔部11Bと重なる部分には、容器底壁部21を上下方向に貫通するスライド孔部21Aが形成されている。スライド孔部21Aは、平面視で左右方向に長い矩形状をなしている。また、容器底壁部21のうちスライド孔部21Aの右方には、上方から窪むスライド凹部21Bが形成されている。スライド凹部21Bは、平面視で前後方向に長い矩形状をなしており、スライド凹部21Bの左前端部においてスライド孔部21Aに連なっている。さらに、容器底壁部21のうちスライド孔部21Aの後方には、スライド孔部21Aから間隔をあけて押上係合孔部(第1押上係合部)21Cが形成されている。押上係合孔部21Cは、平面視で矩形状をなしており、押上係合孔部21Cの左側面は、左方に向かうにしたがって上方に向けて延在するように傾斜する第1摺動面21Dとなっている。
スライド部材5は、図1、図3及び図6~図8に示すように、平面視で左方に開口するU字状をなす板状部材であり、中皿2及び内枠体3と容器底壁部21との間で容器底壁部21に沿って左右方向にスライド可能である。スライド部材5は、操作部31と、操作部31の後方に配設された押上部32と、操作部31の右端部と押上部32の右端部とを接続する接続部33と、を有する。
操作部31は、平面視で左右方向に延在する矩形状をなしている。操作部31の下面には、下方に向けて突出する複数の鋸歯状突部31Aが左右方向に配列されている。鋸歯状突部31Aの前後方向の幅は、スライド孔部21Aの前後方向の幅と同等か若干狭くなっており、鋸歯状突部31Aは、スライド孔部21Aを通して容器本体4から露出している。これにより、操作部31の容器本体4に対する前後方向の移動が規制される。ここで、複数の鋸歯状突部31Aのうち最も右側に位置する鋸歯状突部31Aの右端面は、スライド孔部21Aの左端面に当接または近接している。これにより、操作部31の容器本体4に対する右方への移動が規制される。よって、操作部31は、スライド孔部21Aに沿って左右方向に安定して案内される。
また、操作部31の左端部は、第1及び第2分岐部34、35に分岐している。この2つの部分のうち後側に位置する一方の第1分岐部34は、図6に示すように、第3スリット部15Eに挿入されており、容器底壁部21の上面に載置されている。また、2つの部分のうち前側に位置する他方の第2分岐部35は、図7に示すように、弾性変位壁部17の下縁部に連なっている。
押上部32は、平面視で左右方向に延在する矩形状をなしている。押上部32の左端部には、図8に示すように、下方に向けて突出する押上係合突部(第2押上係合部)32Aが形成されている。押上係合突部32Aは、押上係合孔部21C内に入り込んでおり、押上係合突部32Aの左面は、左方に向かうにしたがって上方に向けて延在するように傾斜する第2摺動面32Bとなっている。第2摺動面32Bは、第1摺動面21Dに近接または当接している。第2摺動面32Bの容器底壁部21に対する傾斜角は、第1摺動面21Dの容器底壁部21に対する傾斜角と同等となっている。また、押上部32のうち押上係合突部32Aの右方には、押上部32の下面から上方に向けて窪む薄肉部32Cが形成されている。
接続部33は、平面視で前後方向に延在する矩形状をなしている。接続部33は、スライド凹部21Bの底面上に載置される右側部分36と、右側部分36よりも上方に位置する左側部分37と、を有する。右側部分36の右端縁は、スライド凹部21Bの右端面に近接または当接している。これによっても、接続部33の容器本体4に対する右方への移動が規制される。また、接続部33の右側部分36は、容器底壁部21と内枠底壁部11とによって上下方向で挟まれている。これにより、接続部33の容器本体4及び内枠体3に対する上下方向の移動が規制される。
上述のように、一体的に形成されているスライド部材5及び内枠体3は、例えば以下のようにして形成される。まず、スライド部材5が内枠底壁部11に対して例えば30°だけ下方に傾斜して延在するような状態でスライド部材5及び内枠体3を一体的に成形し、その後、スライド部材5の第2分岐部35と内枠体3の弾性変位壁部17との接続部分を起点としてスライド部材5を内枠底壁部11に対して折り曲げる。これにより、図1に示すようなスライド部材5及び内枠体3が形成される。
次に、以上のような構成のコンパクト容器1における中皿2の交換方法を説明する。
まず、図9に示すように、スライド部材5の操作部31を左方へスライドさせる。ここで、スライド部材5を容器本体4に対して上方へ押し込むのではなく容器本体4に対して左方へスライドさせるので、ユーザは、容器本体4の側面を支持しており、容器本体4の上端開口縁部を支持する必要がない。このとき、操作部31の下面に鋸歯状突部31Aが形成されており、また、操作部31の左端部が内枠左壁部15と容器底壁部21との間に配置されると共に操作部31の右端部が内枠底壁部11と容器底壁部21との間に配置されているので、操作部31は、前後方向及び上下方向でぐらつくことなく左方向へ安定してスライドする。
また、操作部31が左方へ移動することにより、操作部31の第2分岐部35に連結されている弾性変位壁部17は、図10に示すように、基端部である前端部を起点として、左方に向けて弾性変位する。これにより、弾性変位壁部17に形成されている第1取付係止突部15Aと中皿2に形成されている取付係止凹部2Aとの係止状態が少なくとも部分的に解除される。
さらに、操作部31の左方へのスライドに伴って、押上部32も左方へスライドし、押上係合突部32Aは、図11に示すように、第2摺動面32Bが第1摺動面21Dに沿って摺動して容器底壁部21に対して上方に弾性変位する。ここで、押上係合孔部21Cの第1摺動面21D及び押上係合突部32Aの第2摺動面32Bが左方に向かうにしたがって上方に向かうように傾斜しているので、押上係合突部32Aは、第1摺動面21Dに沿って摺動しやすくなっている。また、押上係合突部32Aは、薄肉部32Cを起点として容易に上方へ弾性変位する。
そして、押上部32が上方へ弾性変位することにより、押上部32が当接している中皿2の底壁部が上方に押し上げられ、中皿2は、内枠体3から取り外される。中皿2を取り外した後、操作部31の左方へのスライドを解除すると、弾性変位壁部17は、右方へ復元変位し、スライド部材5は、これに伴って右方へスライドし、押上係合突部32Aは、再び、押上係合孔部21C内に入り込む。
その後、新たな中皿2を内枠体3に取り付ける。以上のようにして、コンパクト容器1を使用する。
以上、本実施形態にかかるコンパクト容器1によれば、スライド部材5を容器本体4に対して左方へスライドさせるときに、ユーザが容器本体4の容器周壁部22の外側面を支持する。そのため、中皿2の上方への押上動作は、ユーザの指などによって阻害されにくくなる。これにより、中皿2の取外し操作性が向上する。
また、スライド部材5が内枠体3と一体的に形成されているので、コンパクト容器1の部品点数を削減できると共に、中皿2を交換している間にスライド部材5が離脱することを抑制できる。
さらに、スライド孔部21Aが容器底壁部21に形成されており、操作部31が容器周壁部22から露出しないので、コンパクト容器1の外観を向上させることができる。
その上、操作部31と押上部32とを前後方向に間隔をあけて配列しているので、スライド部材5の左右方向の寸法を低減できる。
また、操作部31の第2分岐部35が内枠体3の弾性変位壁部17に連結されているため、スライド部材5を容器本体4に対して左方へスライドさせる動作に伴って、弾性変位壁部17も左方へ弾性変位し、弾性変位壁部17に形成されている第1取付係止突部15Aと中皿2取付係止凹部2Aとの係止状態が少なくとも部分的に解除される。これにより、中皿2を内枠体3からより容易に取り外すことができる。ここで、押上係合突部32Aが形成されている弾性変位壁部17が片持ち梁状に支持されているので、この弾性変位壁部17の左右方向での弾性変位ストローク量を十分に確保できる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることができる。
例えば、上記実施形態では、蓋体やヒンジの図示を省略したが、蓋体やヒンジを図示したコンパクト容器としては、例えば図12に示すようなコンパクト容器100がある。このコンパクト容器100では、容器本体4の内部を開閉する蓋体101が、ヒンジ102を介して容器本体4に対して開閉可能に連結されている。なお、図12では、蓋体101が開いた状態を示している。また、コンパクト容器100は、蓋体101を開閉するための操作片103を備える。
スライド部材は、操作部及び押上部が接続部から左方に延在する平面視でU字状をなしているが、操作部及び押上部が接続部を介して直線状に配列された形状や、操作部の延在方向と押上部の延在方向が異なるような例えばL字状の形状など、他の形状をなしてもよい。また、操作部は、容器本体の容器底壁部に形成されたスライド孔部から露出しているが、容器本体の容器周壁部に形成されたスライド孔部から露出するなど、容器本体のうち容器底壁部以外の箇所に形成されたスライド孔部から露出するように構成されてもよい。
スライド部材の容器本体に対するスライド方向は、上下方向から見て左右方向に限定されず、前後方向など、他の方向であってもよい。
第1押上係合部及び第2押上係合部は、容器本体の容器底壁部に形成された押上係合孔部及び押上部に形成された押上係合突部によって構成されているが、容器底壁部に形成された押上係合突部及び押上部に形成された押上係合孔部によって構成されるなど、押上部が一方向に移動することに伴って上方に変位できれば、他の形状の押上係合部によって構成されてもよい。また、押上係合孔部及び押上係合突部に各別に形成された第1及び第2摺動面は、左方に向かうにしたがって上方に向かうように傾斜しているが、押上部が一方向に移動することによって上方に弾性変位できれば、左方に向かうにしたがって上方に向かうように傾斜していなくてもよく、容器底壁部に対する傾斜角度を適宜変更してもよい。
弾性変位壁部は、内枠体の内枠周壁部のうち左壁部に形成されているが、他の壁部に形成されてもよい。また、弾性変位壁部は、後端部が自由端部となるように形成されたスリット部によって画成されているが、例えば上端部が自由端部となるようにスリットによって画成されるなど、他の端部が自由端部となるように構成されてもよい。さらに、内枠体の内枠周壁部うち左壁部には、片持ち梁状に支持されている弾性変位壁部が形成されているが、弾性変位壁部が形成されていなくてもよい。
中皿及び内枠体には、互いに上下方向で係止する取付係止凹部及び取付係止突部が各別に形成されているが、中皿に取付係止突部を形成すると共に内枠体に取付係止凹部を形成してもよく、他の構成の第1及び第2取付係止部を形成してもよい。また、中皿及び内枠体には、第1及び第2取付係止部が形成されていなくてもよい。
内枠体には、化粧料が収容された中皿を取り付ける第1凹部と塗布具を収容する第2凹部とが形成されているが、2以上の中皿を取り付けるために2以上の第1凹部を形成してもよく、塗布具を収容する第2凹部が形成されていなくてもよい。2以上の第1凹部が形成されている場合には、2以上のスライド部材が各別に設けられていてもよい。
中皿や内枠体、容器本体の形状は、矩形筒状に限らず、円筒状や楕円状、他の多角形筒状など、他の形状を有してもよい。
この発明によれば、中皿の取外し操作を向上させたコンパクト容器に関して、産業上の利用可能性が認められる。
1,100 コンパクト容器、2 中皿、2A 取付係止凹部(第2取付係止部)、3 内枠体、4 容器本体、5 スライド部材、15A 第1取付係止突部(第1取付係止部)、17 弾性変位壁部、21 容器底壁部、21A スライド孔部、21C 押上係合孔部(第1押上係合部)、31 操作部、32 押上部、32A 押上係合突部(第2押上係合部)、33 接続部

Claims (4)

  1. 内容物を収容する中皿と、前記中皿が着脱自在に取り付けられた内枠体と、前記内枠体を収容する容器本体と、前記内枠体と一体に形成されており、上下方向から見て一方向にスライド可能に設けられたスライド部材と、を備え、
    前記スライド部材が、前記容器本体に形成されたスライド孔部から露出する操作部と、前記容器本体の底壁部上に配置され、前記中皿の底部に当接する押上部と、前記操作部と前記押上部とを接続する接続部と、
    を有し、
    前記押上部が、前記底壁部に形成された第1押上係合部に対して前記一方向の他方側から係合する第2押上係合部を有し、前記接続部との接続部分回りに上方に向けて弾性変位可能に設けられており、前記スライド部材の前記一方向の一方側への移動に伴って前記第2押上係合部が前記第1押上係合部に係合することで、前記押上部が上方へ変位し、
    前記操作部及び前記押上部が、上下方向から見て前記一方向に交差する方向に間隔をあけて設けられており、
    前記第2押上係合部が、前記接続部との前記接続部分よりも前記一方向の一方側に位置することを特徴とするコンパクト容器。
  2. 前記スライド孔部が、前記容器本体の前記底壁部に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のコンパクト容器。
  3. 前記内枠体及び前記中皿には、上下方向で互いに係止する第1及び第2取付係止部が各別に形成されており、
    前記第1取付係止部が、前記操作部の前記一方向の一方側へのスライドに伴って前記一方向へ弾性変位することを特徴とする請求項1または2に記載のコンパクト容器。
  4. 前記内枠体のうち前記第1取付係止部が形成されている壁部が、前記内枠体の他の部分に対して片持ち梁状に接続されていることを特徴とする請求項3に記載のコンパクト容器。
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