JP6174441B2 - 薄葉紙収納容器 - Google Patents

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Description

本発明は、薄葉紙を収納する薄葉紙収納容器に関する。
従来、家屋の床やトイレ、或いは人体などを拭くための薄葉紙を収納する薄葉紙収納容器が知られている。
このような薄葉紙収納容器としては、例えば、内側に積層薄紙を収容する収容空間とこの積層薄紙の取出口とが備わった容器本体と、取出口を閉塞並びに解放するための開閉蓋とが備わり、開閉蓋が容器本体の上壁にほぼ沿って平行にスライド出来るように装着されているとともに、開閉蓋による取出口の閉塞姿勢を保持するロック機構が、開閉蓋の辺縁上面を押圧することでロック解除可能に構成されているスライド式開閉蓋を有する収納容器が知られている(特許文献1,2参照)。
特開2012−91834号公報 特開2012−91835号公報
特許文献1,2に記載の薄葉紙収納容器においては、薄葉紙収納容器に収納された積層薄紙の枚数が少なくなった場合に、積層薄紙の上面から取出口までの距離が長くなるため、取出口から突出している薄葉紙の長さが短くなり、薄葉紙が取り出し難くなるという問題がある。
本発明の課題は、薄葉紙収納容器において、積層薄紙の枚数が少なくなった場合であっても、スムーズに薄葉紙を取り出せるようにすることである。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
上面に取出口を有し、内側に薄葉紙が積層された薄葉紙積層体を収納するケース体と、
前記ケース体に対してスライド移動することで前記取出口を開閉させる蓋体と、
前記ケース体の前記取出口の周縁部に設けられたケース側パッキンと、
前記蓋体の下面に位置し、前記蓋体が閉塞状態になった際に前記ケース側パッキンと密着して前記ケース体の収納空間部内の気密性を保持する蓋側パッキンと、
前記蓋体のスライド方向側の前記蓋側パッキンの内縁部に、前記取出口を閉塞する方向側に突出して設けられ、自由端側が下方に傾斜した薄葉紙引掛部と、
を備え、
前記薄葉紙引掛部は、前記蓋体が開放状態となる方向に移動すると、下面が前記ケース側パッキンに接することで前記自由端が上昇して前記取出口から突出している薄葉紙を押し上げることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、
請求項1に記載の薄葉紙収納容器において、
前記薄葉紙引掛部は、前記蓋体が閉塞状態となる方向に移動すると、前記自由端が下降して前記取出口から突出している薄葉紙を押し下げることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、
請求項1又は2に記載の薄葉紙収納容器において、
前記薄葉紙引掛部は、前記蓋パッキンの縁部に、並んで二つ設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、
請求項1〜3の何れか一項に記載の薄葉紙収納容器において、
前記薄葉紙引掛部の前記自由端領域に設けられ、上方向及び下方向のうち少なくとも一方に突出する突起部が設けられていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、
請求項4に記載の薄葉紙収納容器において、
前記薄葉紙引掛部の前記自由端の先端が上方向及び下方向のうち少なくとも何れかに折り曲げられていることにより、前記突起部が設けられていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、
請求項4に記載の薄葉紙収納容器において、
前記薄葉紙引掛部の前記突起部が複数設けられていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、
請求項1〜6の何れか一項に記載の薄葉紙収納容器において、
前記薄葉紙引掛部の固定端から前記自由端に向かって幅が細くなっていることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、
請求項1〜7の何れか一項に記載の薄葉紙収納容器において、
前記薄葉紙引掛部の前記自由端側が前記蓋のスライド方向に対して傾斜していることを特徴とする。
本発明によれば、薄葉紙引掛部が、蓋体が開放状態となる方向にスライド移動する際には取出口から突出している薄葉紙を押し上げる。
したがって、積層薄紙の枚数が少なくなった場合であっても、スムーズに薄葉紙を取り出すことができる。
本発明の実施形態に係る薄葉紙収納容器において、(a)は上蓋を閉めた状態を示す斜視図、(b)は上蓋を開けた状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る薄葉紙収納容器において、上蓋を閉めた状態を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る薄葉紙収納容器において、上蓋を開けた状態を示す平面図である。 図2の薄葉紙収納容器のIV−IV線における断面図である。 図3の薄葉紙収納容器のV−V線における断面図である。 (a)はケース側パッキンを上面から示した平面図、(b)はケース側パッキンを前側から示した正面図、(c)はケース側パッキンを示す斜視図である。 (a)は蓋側パッキンを上面から示した平面図、(b)は蓋側パッキンを前側から示した正面図、(c)は蓋側パッキンを示す斜視図である。 シャーシ及び付勢部材を示す平面図である。 上蓋を示す平面図である。 (a)は蓋側パッキンの変形例1を上側から示した平面図、(b)は蓋側パッキンの変形例1を前側から示した正面図である。 (a)は蓋側パッキンの変形例2を上側から示した平面図、(b)は蓋側パッキンの変形例2を前側から示した正面図である。 ケース側パッキンの変形例3を示す図である。 ケース側パッキンの変形例4を示す図である。 ケース側パッキンの変形例5を示す図である。 ケース側パッキンの変形例6を示す図である。 ケース側パッキンの変形例7を示す図である。 (a)は蓋側パッキンの変形例8を上側から示した平面図、(b)はケース側パッキンと変形例8の蓋側パッキンを密着させた場合に前側から示した正面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
なお、以下の説明では、薄葉紙収納容器の平面視長手方向を左右方向、平面視短手方向を前後方向、高さ方向を上下方向とする。
本実施形態に係る薄葉紙収納容器1は、例えば、図1(a)に示すように、上蓋20を閉じた状態で前後方向の側面視にて上側の角が丸みを帯びた略長方形状に形成されており、内部にウェットシートやウェットティシュー等のウェットタイプの薄葉紙Pを収納可能に構成されている。なお、薄葉紙収納容器1には、ティシューペーパーやキッチンペーパーやペーパータオル等のドライタイプの薄葉紙Pを収納しても良い。
具体的には、薄葉紙収納容器1は、例えば、図1〜図5に示すように、上面に薄葉紙Pを取り出すための取出開口11を有するとともに下面に薄葉紙Pが積層された薄葉紙積層体Qを詰め替えるための底面開口12を有し、内側の収納空間部Sに薄葉紙積層体Qを収納する容器本体10と、容器本体10の上面にスライド移動自在に設けられ、取出開口11を開閉させる上蓋20と、上蓋20を容器本体10に取り付けるためのシャーシ30と、容器本体10の底面開口12を塞ぐ底蓋40と、上蓋20を開放状態となる方向に付勢する付勢部材50と、等を備えて構成される。
容器本体10、上蓋20、シャーシ30及び底蓋40は、例えば、PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)、PVC(ポリ塩化ビニル)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、ABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene)等の熱可塑性樹脂から形成されている。
また、本実施形態においては、付勢部材50として、引張コイルばね(引きばね)を用いるが、これに限ることはなく、付勢部材50は、伸縮部材であれば適宜任意に変更可能であり、例えば、トーションばねや圧縮コイルばね(押しばね)等であっても良い。
また、付勢部材50は、金属材料からなる伸縮部材であっても、高分子材料からなる伸縮部材であっても良い。高分子材料からなる伸縮部材としては、例えば、プラスチック製の伸縮部材、シリコンゴム等のゴムや、スチレン系、オレフィン系、塩化ビニル系、ポリエステル系、ポリウレタン系、ナイロン系のエラストマー等の熱可塑性エラストマーなどの弾性体(軟質材料)製の伸縮部材等が挙げられ、また、その形状は、ばね状であっても、板状やチューブ状や紐状であっても良く、適宜任意に変更可能である。付勢部材50が高分子材料からなる場合、金属製の付勢部材と違って錆びることがないので、長期に亘って安定的に使用することができる。薄葉紙収納容器1に収納する薄葉紙Pが、ウェットタイプの薄葉紙Pである場合は特に、金属製の付勢部材50を用いると、薄葉紙Pから蒸発した薬液によって付勢部材が錆びる可能性が高くなるので、高分子材料からなる付勢部材50を用いることが好ましい。
容器本体10は、例えば図1(a),(b)に示すように、当該容器本体10の上面を構成する上面部10aと、当該容器本体10の前後左右の周面を構成する周面部10bと、からなり、容器本体10の下面は、例えば図4に示すように、平面視にて角のとれた略長方形状を呈する底面開口12となっている。そして、この底面開口12を塞ぐように取り付けられた底蓋40と、容器本体10の上面部10a及び周面部10bと、によって囲まれた空間が、薄葉紙積層体Qを収納するための収納空間部Sとなる。
なお、本実施形態では、下面が開口した容器本体10を用い、薄葉紙積層体Qを容器本体10の下面側から詰め替えるように構成したが、これに限ることはなく、例えば、下面は閉口して前後左右の何れかの面が開口した容器本体10を用い、薄葉紙積層体Qを容器本体10の前後左右の何れかの面側から詰め替えるように構成することも可能である。
容器本体10の上面部10aには、例えば、図4、図5に示すように、下側に向けて陥没する凹部13が設けられており、この凹部13の凹部底面部13aに取出開口11が形成されている。なお、本実施形態では、凹部底面部13aのうち左右方向(容器本体10の平面視長手方向)中央よりも一側(本実施形態の場合、右側)にずれた位置に取出開口11を形成したが、これに限ることはなく、例えば、凹部底面部13aの左右方向略中央に取出開口11を形成することも可能である。
取出開口11は、容器本体10の内部の収納空間部Sに収納された薄葉紙Pを取り出すための、平面視にて角のとれた略長方形状に形成された開口である。
容器本体10の上面部10aには、例えば、図4、図5に示すように、シャーシ30が固定されており、シャーシ30の底面部31の開口部31dが、容器本体10の取出開口11に重なるように配置されている。
シャーシ30の底面部31の開口部31d周縁部には、例えば、図4、図5に示すように、取出口Caを有する枠状のケース側パッキン14が装着されている。
取出口Caは、上蓋20が開放状態(図1(b)、図3、図5参照)となった場合に開放され、このとき薄葉紙Pを、取出口Caを通じて一枚毎に収納空間部Sから外部に引き出すことができるようになっている。
また、取出口Caは、上蓋20が閉塞状態(図1(a)、図2、図4参照)となった場合に閉塞されるようになっている。
すなわち、本実施形態の場合、上面に取出口Caを有し、内側に薄葉紙Pが積層された薄葉紙積層体Qを収納するケース体Cは、容器本体10と、当該容器本体10の上面に固定されるシャーシ30と、シャーシ30の底面部31の上面に装着されるケース側パッキン14と、からなり、上蓋20は、ケース体Cのうちシャーシ30に取り付けられている。
また、上蓋20の下面にも、蓋側パッキン21が取り付けられている。
蓋側パッキン21は、上蓋20の下面のうち、上蓋20の閉塞状態においてケース側パッキン14に対応する位置に設けられており、ケース側パッキン14と蓋側パッキン21とは、上蓋20が閉塞状態となった場合に互いに密着して(図4参照)、収納空間部S内の気密性を保持するように構成されている。すなわち、ケース側パッキン14及び蓋側パッキン21が、収納空間部S内を気密に保つための気密手段として機能する。
これにより、薄葉紙収納容器1に収納する薄葉紙Pが、本実施形態のようにウェットタイプの薄葉紙Pである場合には、薄葉紙Pに含浸した薬液の蒸発を防止できるようになっている。
なお、本実施形態では、ケース側パッキン14及び蓋側パッキン21を、シリコンゴム等のゴムや、スチレン系、オレフィン系、塩化ビニル系、ポリエステル系、ポリウレタン系、ナイロン系のエラストマー等の熱可塑性エラストマーなどの軟質材料で形成したが、これに限ることはない。ケース側パッキン14及び蓋側パッキン21は、例えば、PE(Polyethylene)やPP(Polypropylene)などの硬質材料で形成しても良い。また、ケース側パッキン14及び蓋側パッキン21を、同じ材料で形成しても良いし、異なる材料で形成しても良い。また、ケース側パッキン14及び蓋側パッキン21は、薄葉紙収納容器1に収納する薄葉紙Pがウェットタイプである場合は特に、薬液耐性のある材料で形成されることが好ましい。
ここで、収納空間部Sに収納されている薄葉紙積層体Qは、例えば、複数枚の薄葉紙Pが積層された詰替え用の薄葉紙積層体であって、ケース体Cに形成された取出口Caから薄葉紙Pを継続して取り出せるように交互に折り重ねられた状態で積層されている。すなわち、薄葉紙Pは、薄葉紙Pを取出口Caからケース体Cの外側へ引き出したときに、次の薄葉紙Pの上端が取出口Caよりも突出する位置まで収納空間部Sから引き出されるように、いわゆるポップアップ方式で折り重ねられている。
なお、薄葉紙積層体Qは、本実施形態のように包装体Tによって内包されていても良いし、包装体Tによって内包されていなくても良い。特に、薄葉紙収納容器1に収納する薄葉紙Pが、本実施形態のようにウェットタイプの薄葉紙Pである場合には、薄葉紙積層体Qは防湿性の包装体Tによって内包されていることが好ましい。
ケース側パッキン14の下端部のうち左側部分には、例えば、図4〜図6に示すように、内側に向けて、すなわち取出口Caを塞ぐ方向側に向けて延出する延出部14aが設けられている。これにより、薄葉紙Pを一枚ずつ引き出しやすくなっている。
蓋側パッキン21の左側の内縁部には、図2、図3、図7に示すように、蓋側パッキン21の左側の内縁部に固定される固定端と右側に延びて固定されない自由端とを有し、自由端に薄葉紙Pを引掛けられるようになっている薄葉紙引掛部21aが前後方向に並んで2つ設けられている。
薄葉紙引掛部21aの自由端領域には、図7に示すように、薄葉紙引掛部21aの上側の面に突起部21bが設けられており、薄葉紙を引掛けることができる。なお、突起部21bは、本実施形態では薄葉紙引掛部21aの上側の面に設けたが、下側の面又は両面に設けてもよく、薄葉紙を引掛けることができれば、適宜変更可能である。
また、蓋側パッキンの強度を向上させるため、蓋側パッキン21の中央部に、例えば、図2、図3、図7に示すように、蓋側パッキン21の左側と右側を繋ぐように橋渡ししているパッキン支え部21cが設けられている。なお、本実施形態では、パッキン支え部21cを蓋側パッキン21の中央部に1つ設けているが、パッキン支え部21cを蓋側パッキン21の左側と右側を繋ぐようにして2つ以上設けてもよいし、パッキン支え部21cを設けなくてもよい。
また、蓋側パッキン21の左側の外縁部には、例えば、図7に示すように、スライド移動際の衝撃を吸収する衝撃吸収部21dが設けられている。なお、本実施形態では、蓋側パッキン21の左側の外縁部に前後方向2つ並べて配置したが、1つでもよいし、3つ以上でもよいし、衝撃吸収部21dを設けなくてもよい。
薄葉紙引掛部21aは、蓋側パッキン21の左側の内縁部に固定されており、上蓋20を開放状態となる方向にスライド移動した場合(図5)は、薄葉紙引掛部21aの下面がケース側パッキン14に接することで自由端が上昇する。逆に、上蓋20を閉塞状態となる方向にスライド移動した場合(図4)は、薄葉紙引掛部21aの自由端は取出口Caの方向に向かって傾斜する。
従って、上蓋20を閉塞状態から開放状態に移動させることにより、薄葉紙引掛部21aの自由端が上昇するにつれて、取出口Caから薄葉紙Pが押し上げられ、逆に、上蓋20を開放状態から閉塞状態に移動させることにより、薄葉紙引掛部21aの自由端が下降するにつれて、薄葉紙Pを取出口Caに押し下げるように構成されている。
なお、薄葉紙引掛部21aは、スライド方向に対して平行な状態から取出口Caに向かって傾斜した状態へ変換できるように、弾性変形可能な軟質材料で形成されている。
また、本実施形態では、容器本体10にケース側パッキン14を設けて上蓋20に蓋側パッキン21を設けた、すなわち、ケース体Cと上蓋20との双方に気密手段を設けたが、これに限ることはなく、気密手段によって取出口Caの周縁と上蓋20との隙間を封止できるのであれば、例えば、上蓋20だけに気密手段を設けても良い。
シャーシ30は、例えば、図4、図5に示すように、容器本体10の凹部13内に収容された状態で容器本体10の上面部10aに固定されており、上蓋20は、シャーシ30を介して容器本体10に取り付けられている。
また、シャーシ30は、例えば、図8に示すように、容器本体10の凹部13上に配置されるシャーシ底面部31と、閉塞状態の上蓋20と略面一となるよう形成されている上壁部32と、を備えて構成される。
本実施形態では、上蓋20と上壁部32とを合わせると、平面視にて略楕円形状の板状部材を構成するようになっている。また、上蓋20及び上壁部32は、前後方向(短径方向)に下方へ凸となるよう湾曲した形状をなしている。
シャーシ底面部31には、例えば、図4、図5、図8に示すように、付勢部材50の一端と係合する固定側係合部33が設けられている。
また、上蓋20の下面のうち前後方向中央よりも前側及び後側の位置には、例えば、図4、図5、図9に示すように、付勢部材50の他端と係合する可動側係合部22がそれぞれ設けられている。
本実施形態において、薄葉紙収納容器1は、例えば、図8に示すように、付勢部材50である引張コイルばねを2本備えている。また、上蓋20は、可動側係合部22を2つ備えているとともに、シャーシ底面部31には、固定側係合部33を2つ備えている。そして、2本の付勢部材50のうち一方の一端が、2つの固定側係合部33のうちの一方に掛止されるとともに、2本の付勢部材50のうち他方の一端が、2つの固定側係合部33のうちの他方に掛止され、2本の付勢部材50のうち一方の他端が、2つの可動側係合部22のうちの一方に掛止されるとともに、2本の付勢部材50のうち他方の他端が、2つの可動側係合部22のうちの他方に掛止されている。
上蓋20が右側(すなわち、上壁部32側)へとスライド移動して開放状態から閉塞状態に移行すると、付勢部材50の一端に係合する固定側係合部33と、付勢部材50の他端に係合する可動側係合部22と、の間隔が長くなるので、付勢部材50は左側(すなわち、上壁部32とは反対側)に付勢された状態になる。すなわち、付勢部材50は、上蓋20の閉塞状態において、当該上蓋20を開放状態となる方向に付勢している。そして、付勢部材50の付勢力に抗する力が解除されると、付勢部材50の付勢力によって上蓋20が左側(すなわち、上壁部32とは反対側)に引っ張られて、取出口Caが開放される。
また、本実施形態において、可動側係合部22は、例えば、図4、図5に示すように、固定側係合部33よりも上側に配置されている。そのため、付勢部材50は、ケース体Cの高さ方向(すなわち、上下方向)に対して斜めに設置、具体的には、可動側係合部22と係合する他端が、固定側係合部33と係合する一端よりも上側に配置された状態で設置されている。したがって、付勢部材50は、上蓋20の閉塞状態において、当該上蓋20を開放状態となる方向に付勢するだけでなく、当該上蓋20を下方向(すなわち、当該上蓋20をケース体Cに押し付ける方向)にも付勢するので、気密手段(本実施形態の場合、ケース側パッキン14及び蓋側パッキン21)によって取出口Caの周縁と上蓋20との隙間がしっかりと封止されることとなって、収納空間部Sの気密性が向上する。
また、本実施形態では、可動側係合部22を固定側係合部33よりも上側に配置して付勢部材50をケース体Cの高さ方向に対して斜めに設置することで、蓋体(上蓋20)を開放状態となる方向だけでなく、ケース体Cに押し付ける方向にも付勢するように構成したので、収納空間部Sの気密性が向上する。これにより、薄葉紙収納容器1に収納する薄葉紙Pが、本実施形態のようにウェットタイプの薄葉紙Pである場合には、薄葉紙Pに含浸した薬液の蒸発を確実に防止できるようになっている。
付勢部材50は、伸縮部材により構成され、シャーシ30の固定側係合部33が、ケース体C(本実施形態の場合、シャーシ30)に設けられ付勢部材50の一端と係合する固定点として機能し、上蓋20の可動側係合部22が、上蓋20に設けられ付勢部材50の他端と係合する可動点として機能する。
そして、付勢部材50、シャーシ30の固定側係合部33及び上蓋20の可動側係合部22が、上蓋20を開放状態となる方向にスライド移動させる可動機構として機能する。
なお、本実施形態では、固定側係合部33(固定点)をシャーシ30に設けたが、これに限ることはなく、固定側係合部33(固定点)は、容器本体10に設けても良い。
また、本実施形態では、付勢部材50、シャーシ30の固定側係合部33及び上蓋20の可動側係合部22は、上蓋20が、開放状態である場合も、閉塞状態である場合も、開放状態から閉塞状態に移行する途中の状態である場合も、閉塞状態から開放状態に移行する途中の状態である場合も、凹部13内に配置された状態で上蓋20に上方から覆われているので、薄葉紙収納容器1の外部から視認することができない。
すなわち、上蓋20は、当該上蓋20の状態にかかわらず、外部から視認不能に付勢部材50、シャーシ30の固定側係合部33及び上蓋20の可動側係合部22を遮蔽している。これにより、薄葉紙収納容器1の美観が向上するとともに、付勢部材50、シャーシ30の固定側係合部33及び上蓋20の可動側係合部22が触られることを防止できるようになっている。
さらに、本実施形態では、容器本体10の凹部13の凹部底面部13a及びシャーシ30のシャーシ底面部31により、容器本体10の内側(収納空間部S側)から視認不能に付勢部材50、シャーシ30の固定側係合部33及び上蓋20の可動側係合部22を遮蔽しているので、付勢部材50、シャーシ30の固定側係合部33及び上蓋20の可動側係合部22が、容器本体10の内側から触られることも防止できるようになっている。
上蓋20の右端部(すなわち、上壁部32側の端部)には、例えば、図4、図5に示すように、下側に向けて突出する爪部23が設けられている。
また、シャーシ30には、上壁部32の一部を操作面34aとしたスイッチ部34が設けられている。スイッチ部34は、前後方向に沿って延設された軸部34bを回動軸として回動可能に構成されており、左端側(すなわち、上蓋20側)に爪部23が上方から進入して係合する爪受部34cを有している。また、スイッチ部34は、図示しない付勢手段によって、押圧されて回動する方向とは逆方向に付勢されている。
上蓋20が開放状態である際に、付勢部材50の付勢力に抗する力を作用させて上蓋20を右側(すなわち、上壁部32側)へとスライド移動させると、まず、上蓋20の爪部23がスイッチ部34の爪受部34cに当接する。さらに上蓋20を右側へとスライド移動させると、爪受部34cが爪部23に押されてスイッチ部34の付勢手段の付勢力に抗する力が作用し、爪受部34cが下側へと移動するようにスイッチ部34が回動する。そして、上蓋20が閉塞状態になってスイッチ部34の付勢手段の付勢力に抗する力が解除されると、スイッチ部34の付勢手段の付勢力によって爪受部34cがもとの位置に戻るよう(すなわち、操作面34aが上壁部32の表面と略面一の状態となるよう)にスイッチ部34が回動して、爪部23と爪受部34cとが係合する。これにより、上蓋20の閉塞状態を維持できるようになっている。
また、爪部23と爪受部34cとが係合している際に、スイッチ部34の操作面34aが押圧されてスイッチ部34の付勢手段の付勢力に抗する力が作用すると、爪受部34cが下側へと移動するようにスイッチ部34が回動する。そして、スイッチ部34の回動に伴い爪部23と爪受部34cとの係合が解除されると、付勢部材50の付勢力によって上蓋20が左側(すなわち、上壁部32とは反対側)へとスライド移動して開放状態になる。
すなわち、上蓋20に設けられた爪部23と、シャーシ30に設けられ爪部23と係合する爪受部34cとが、付勢部材50の付勢力に抗して上蓋20が閉塞状態となるように係止するとともに、当該係止を解除可能な係止手段として機能する。
なお、本実施形態では、係止手段による係止を解除する際に押圧されるスイッチ部34をシャーシ30に設けたが、これに限ることはなく、スイッチ部34は、容器本体10に設けても良い。
ここで、例えば、図3に示すように、取出口Caは、平面視にて、爪部23及び爪受部34cと左右方向(上蓋20のスライド移動の方向)に重なるように配置されている。すなわち、取出口Caは、上蓋20のスライド移動に伴う爪部23の移動の軌跡に重なるように配置されている。
このように、取出口Caが爪部23の移動の軌跡下に配置されている場合、蓋側パッキン21に薄葉紙引掛部21aが設けられていないと、スムーズに上蓋20を閉塞状態にすることができない。具体的には、蓋側パッキン21に薄葉紙引掛部21aが設けられていないと、取出口Caから突出している薄葉紙Pが上蓋20よりも上方に飛び出ている状態で上蓋20を閉める際に、当該薄葉紙Pが爪部23と爪受部34cとの間に挟まったり、上蓋20と上壁部32との間に挟まったりして、スムーズに上蓋20を閉塞状態にすることができない。
これに対し、本実施形態の場合は、蓋側パッキン21に薄葉紙引掛部21aが設けられており、上蓋20が開放状態である際に(図5)、上蓋20を右方向へとスライド移動させると、薄葉紙引掛部21aの自由端側が下降して薄葉紙Pを下に押し下げる(図4)。したがって、取出口Caから薄葉紙Pが飛び出している上体で上蓋20を閉めた場合であっても、上蓋20を閉めると同時に薄葉紙が下に押し下げられるため、当該薄葉紙Pが爪部23と爪受部34cとの間や上蓋20と上壁部32との間に挟まってしまうことがなく、スムーズに上蓋20を閉塞状態にすることができる。
ここで、本実施形態では、薄葉紙引掛部21aが上蓋20の開閉の邪魔にならないように構成した。具体的には、ケース側パッキン14は右側の方が厚くなっており(図6(b))、蓋側パッキン21は左側の方が厚くなっているため(図7(b))、ケース側パッキン14を取出口Caに、蓋側パッキン21を上蓋20の下面に装着すると、上蓋20が開放状態である際には、ケース側パッキン14と蓋側パッキン21の間に隙間ができる(図5)。この2つのパッキン間の隙間を通るようにして、薄葉紙引掛部21aの自由端側は、取出口Caの方向に延びるようになっているため、上蓋20の開閉の際に邪魔にならない。
また、上蓋20が閉塞状態である際には、薄葉紙引掛部21aの自由端側は取出口Caに向かって直接傾斜するようになっており、ケース側パッキン14と蓋側パッキン21の密着部には邪魔にならないため、閉塞状態における気密手段に影響はない。
本実施形態においては、上蓋20をスムーズかつ確実に開閉できるように、シャーシ30には、上蓋20を直線的にスライド移動するようガイドするレール部31a設けられ、上蓋20にはレール部31aに対してスライド移動可能に係合するスライド部24が設けられている。
具体的には、例えば、図8に示すように、シャーシ30の底面部31には、左右方向に沿って延設され、前後方向に並ぶレール部31a,31aが設けられており、レール部31a,31aの右端部領域には、レール部31a,31aを通過したスライド部24が挿入できるように、レール挿入部31b,31bが設けられている。
また、図9に示すように、スライド部24は、例えば、上蓋20とシャーシ30とが組み合わされた状態で、レール部31aに設けられた横溝部に挿入可能となるように、上蓋20の下面から垂下する垂壁部(図示省略)の下端に接続されている。これにより、上蓋20をスムーズかつ確実に開閉できるようになっている。
なお、本実施形態では、上蓋20のスライド移動をガイドするためのレール部31aをシャーシ30に設けたが、これに限ることはなく、例えば、レール部31aは、容器本体10に設けても良い。
シャーシ30の底面部31には、図8に示すように、係合部31cが2箇所設けられている。シャーシ30の係合部31cは、容器本体10の凹部13上に設けられた係合部と嵌め込みできるようになっており(図示省略)、嵌め込むことにより、容器本体10にシャーシ30を固定することが可能である。
なお、本実施形態では、シャーシ30の係合部31cをシャーシ30の底面部31に2箇所設けたが、これに限ることはなく、シャーシ30を容器本体10に固定できるのであれば、適宜変更可能である。
シャーシ30の左側には、図8に示すように、上蓋20が開放状態となる際に上蓋20のスライド移動を止めるために、突起部36が設けられている。突起部36は、図4,図5に示すように、左側が高くなるように傾斜しており、突起部36に蓋側パッキン21が乗り上げるようにして上蓋20のスライド移動が止められるようになっている。この際に、蓋側パッキン21の衝撃吸収部21dが突起部36に接するため、スライド移動を停止する際の衝撃を吸収できるようになっている。
なお、本実施形態では、突起部36はシャーシ30の前後方向に2つ並べて設けたが、これに限ることはなく、個数や形状は適宜任意に変更可能である。
上蓋20には、例えば、図4、図5に示すように、上蓋20を閉める際等に指を掛けるための可動側指掛部25が設けられている。具体的には、上蓋20には、可動側指掛部25として、当該上蓋20の右端部(すなわち、上蓋20の閉塞状態となる方向側の端部)を上側に向けて起立させることによって形成された突起部が設けられている。また、上蓋20には、可動側指掛部25に掛けた指を載置するための指載置部26として、当該上蓋20の上面を下側に向けて窪ませることによって形成された凹部が設けられている。
また、ケース体C(本実施形態の場合、シャーシ30)のうち係止手段(本実施形態の場合、爪受部34c)よりも右側(すなわち、上蓋20の閉塞状態となる方向側)には、上蓋20を閉める際等に指を掛けるための不動側指掛部35が設けられている。具体的には、シャーシ30には、不動側指掛部35として、シャーシ30の端部(本実施形態の場合、上壁部32の右端部)を上側に向けて起立させることにより形成された突起部が設けられている。
すなわち、可動側指掛部25の左側(すなわち、不動側指掛部35とは反対側)に指を掛けて上蓋20を閉める際に、不動側指掛部35の右側(すなわち、可動側指掛部25とは反対側)に指を掛けて容器本体10に左方向の力(上蓋20に作用させる力とは逆方向の力)を作用させて容器本体10が滑らないように容器本体10を固定しておくことができるように構成されている。これにより、片手で上蓋20を閉めることができるようになっている。
また、本実施形態の場合、不動側指掛部35は、スイッチ部34に離間してケース体C(本実施形態の場合、シャーシ30)に設けられている。これにより、不動側指掛部35に掛けた指でスイッチ部34を誤操作してしまうことを防止できるようになっている。
なお、本実施形態では、不動側指掛部35をシャーシ30に設けたが、これに限ることはなく、不動側指掛部35は、容器本体10に設けても良い。
上蓋20の下面には、例えば、図4、図5に示すように、先端が左側(すなわち、上蓋20の開放状態となる方向側)を向くよう前後方向の側面視略逆L字状に突出する突片部27が設けられている。
また、容器本体10の凹部13の周縁のうち、上蓋20の閉塞状態において突片部27に対応する位置には、例えば、図4に示すように、上蓋20が閉塞状態から開放状態へと移行する際に突片部27が入り込む開口部15が形成されており、上蓋20が開放状態になると、上蓋20の突片部27の先端側が容器本体10の開口部15に入り込んで、突片部27の上下方向の移動が規制されるように構成されている(図5)。これにより、上蓋20の開放状態において、上蓋20の左端側が上方向へと移動して上蓋20が起き上がってしまうことを防止できるようになっている。
以上説明した本実施形態の薄葉紙収納容器1によれば、上面に取出口Caを有し、内側に薄葉紙Pが積層された薄葉紙積層体Qを収納するケース体Cと、ケース体Cに対してスライド移動することで取出口Caを開閉させる上蓋20(蓋体)と、ケース体Cの取出口Caの周縁部に設けられたケース側パッキンと、上蓋20の下面に位置し、上蓋20が閉塞状態になった際にケース側パッキンと密着してケース体の収納空間部S内の気密性を保持する蓋側パッキン21と、上蓋20のスライド方向側の蓋側パッキン21の内縁部に、取出口Caを閉塞する方向側に突出して設けられ、自由端側が下方に傾斜した薄葉紙引掛部21aと、を備え、薄葉紙引掛部21aは、上蓋20が開放状態となる方向に移動すると、下面がケース側パッキン14に接することで自由端が上昇して取出口Caから突出している薄葉紙Pを押し上げるように構成されている。
したがって、図5に示したように、薄葉紙収納容器1に収納された積層薄紙の枚数が少なくなった場合においても、上蓋20が開放状態になる際に、常に薄葉紙引掛部21aによって薄葉紙Pが取出口Caの上部付近まで運ばれてくるため、積層薄紙の枚数が少なくなった場合においても、スムーズに薄葉紙を取り出すことができる。
本実施形態においては、蓋側パッキン21の内縁部には、薄葉紙引掛部21aが前後方向に2つ並んで設けられているとしたが、個数、形状、配置方法等は、適宜任意に変更可能である。具体的には、後述する変形例1〜7にて、薄葉紙引掛部21aの変形例について図面を参照しながら詳細に説明する。
<変形例1>
図10(a),(b)に示す変形例1は、薄葉紙引掛部21aの自由端の先端が折り曲げられることにより突起部が設けられた変形例である。自由端の先端が折り曲げられたことにより、本実施形態の薄葉紙引掛部21aと比べて、薄葉紙Pが引掛かりやすくなっており、より確実に薄葉紙Pを押し上げることができる。なお、変形例1は、図10(b)に示すように、上向きに先端が折り曲げられているが、下向きに折り曲げられてもよいし、前後の薄葉紙引掛部21aがそれぞれ下向きと上向きに別々に折り曲げられてもよい。
<変形例2>
図11(a),(b)に示す変形例2は、薄葉紙引掛部21aの自由端領域に突起部21bを複数設けた場合の変形例である。突起部21bを複数設けたことにより、突起部21bが1つのみ設けられた本実施形態の薄葉紙引掛部21aと比べて、薄葉紙Pが引掛かりやすくなっており、より確実に薄葉紙Pを押し上げることができる。なお、変形例2は、図11(b)に示すように、自由端領域の上側の面に突起部21bが設けられているが、下側の面に設けてもよいし、両面に設けてもよい。
<変形例3>
図12に示す変形例3は、薄葉紙引掛部21aの固定端から自由端に向かって幅を細くした変形例である。自由端の先端が細くなって先端が薄葉紙Pに刺さりやすくなることにより、本実施形態の薄葉紙引掛部21aと比べて、薄葉紙Pを引掛けやすくなっており、より確実に薄葉紙Pを押し上げることができる。なお、変形例3においては、自由端を手で触れた場合に怪我をしないようにするため、薄葉紙引掛部21aは、シリコンゴム等のゴムや、スチレン系、オレフィン系、塩化ビニル系、ポリエステル系、ポリウレタン系、ナイロン系のエラストマー等の熱可塑性エラストマーなどの軟質材料とするのがよい。
<変形例4>
図13に示す変形例4は、薄葉紙引掛部21aの自由端側の向きをスライド移動方向に対して傾斜させた場合の変形例である。具体的には、前後2つの薄葉紙引掛部21aの自由端を蓋側パッキン21の中央部に向けて傾斜させることにより、薄葉紙Pを挟み込めるようにしている。薄葉紙引掛部21aの自由端側を。薄葉紙引掛部21aの自由端で薄葉紙Pを挟み込むことができるため、本実施形態の薄葉紙引掛部21aと比べて、より確実に薄葉紙Pを押し上げることができる。
<変形例5>
図14に示す変形例5は、薄葉紙引掛部21aの数を1つにした場合の変形例である。具体的には、薄葉紙引掛部21aは、蓋側パッキン21の左側の内縁部中央付近に1つ設けられている。実施形態及び変形例1〜4の薄葉紙引掛部21aと比べて、薄葉紙Pを引掛け難くなるものの、薄葉紙Pを取出す際に邪魔になり難くなる。なお、薄葉紙引掛部21aの数は、適宜変更可能であり、例えば、3つ以上設けてもよい。
<変形例6>
図15に示す変形例6は、薄葉紙引掛部21aの自由端の先端領域をC型形状とした場合の変形例である。C型形状の内側に薄葉紙Pを挟み込むことができるため、他の実施例と比較して、薄葉紙Pとの接触面が広く、より確実に押し上げることができるようになっている。また、図15に示すように、C型形状の内縁部に突部21eを設けることにより、さらに引掛けやすくすることができる。なお、形状は適宜変更可能であり、変形例6ではC型の形状としたが、中央部に薄葉紙Pを引掛けられるようになっていればよく、例えば、輪形にしてもよい。
<変形例7>
図16に示す変形例7は、薄葉紙引掛部21aの自由端の先端領域を長方形とした場合の変形例である。本実施形態の薄葉紙引掛部21aと比べて、自由端領域に薄葉紙Pを引掛け易くなっており、より確実に薄葉紙Pを押し上げることができる。なお、変形例7では長方形型の形状としたが、形状は適宜変更可能であり、例えば、円形、正方形又は三角形としてもよい。
<変形例8>
図17に示す変形例8は、薄葉紙引掛部21aの固定端の箇所を蓋側パッキン21の右側の内縁部とした場合の変形例である。この場合においても、図4に示す本実施形態と同様に、上蓋20が閉塞状態にある場合には、薄葉紙引掛部21aは取出口Caに向かって傾斜し、上蓋20が開放状態のときは、薄葉紙引掛部21aはスライド移動方向と平行になるため、薄葉紙Pを上に押し上げることができる。具体的には、図17(b)に示すように、上蓋20の閉塞状態において、蓋側パッキン21とケース側パッキン14が密着する際に、パッキン同士の密着部を避けることができるので、パッキンの密着部の内側の取出し口Caを通って、薄葉紙引掛部21aが下側に向かって伸びることができる。
なお、本実施形態及び変形例1〜8において、薄葉紙引掛部21aの自由端の長さを短くしてもよい。この場合は、薄葉紙引掛部21aがシャーシ30の底面部31とケース側パッキン14との間の段差に引掛かりやすくなるので、ケース側パッキン14でシャーシ30の底面部31まで覆う範囲を広げる又はシャーシ30の底面部31を盛上げることにより、段差をなくすように適宜変更すればよい。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。また、前述の実施形態及び変形例の構成を組み合わせて適用しても良い。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 薄葉紙収納容器
10 容器本体(ケース体)
10a 上面部
10b 周面部
11 取出開口
12 底面開口
13 凹部
13a 凹部底面部
14 ケース側パッキン(ケース体)
14a 延出部
15 開口部
20 上蓋(蓋体)
21 蓋側パッキン
21a 薄葉紙引掛部
21b 突起部
21c パッキン支え部
21d 衝撃吸収部
21e 突部
30 シャーシ
31 底面部
40 底蓋
50 付勢部材
C ケース体
Ca 取出口
P 薄葉紙
Q 薄葉紙積層体
S 収納空間部
T 包装体

Claims (8)

  1. 上面に取出口を有し、内側に薄葉紙が積層された薄葉紙積層体を収納するケース体と、
    前記ケース体に対してスライド移動することで前記取出口を開閉させる蓋体と、
    前記ケース体の前記取出口の周縁部に設けられたケース側パッキンと、
    前記蓋体の下面に位置し、前記蓋体が閉塞状態になった際に前記ケース側パッキンと密着して前記ケース体の収納空間部内の気密性を保持する蓋側パッキンと、
    前記蓋体のスライド方向側の前記蓋側パッキンの内縁部に、前記取出口を閉塞する方向側に突出して設けられ、自由端側が下方に傾斜した薄葉紙引掛部と、
    を備え、
    前記薄葉紙引掛部は、前記蓋体が開放状態となる方向に移動すると、下面が前記ケース側パッキンに接することで前記自由端が上昇して前記取出口から突出している薄葉紙を押し上げることを特徴とする薄葉紙収納容器。
  2. 請求項1に記載の薄葉紙収納容器において、
    前記薄葉紙引掛部は、前記蓋体が閉塞状態となる方向に移動すると、前記自由端が下降して前記取出口から突出している薄葉紙を押し下げることを特徴とする薄葉紙収納容器。
  3. 請求項1又は2に記載の薄葉紙収納容器において、
    前記薄葉紙引掛部は、前記蓋パッキンの縁部に、並んで二つ設けられていることを特徴とする薄葉紙収納容器。
  4. 請求項1〜3の何れか一項に記載の薄葉紙収納容器において、
    前記薄葉紙引掛部の前記自由端領域に設けられ、上方向及び下方向のうち少なくとも一方に突出する突起部が設けられていることを特徴とする薄葉紙収納容器。
  5. 請求項4に記載の薄葉紙収納容器において、
    前記薄葉紙引掛部の前記自由端の先端が上方向及び下方向のうち少なくとも何れかに折り曲げられていることにより、前記突起部が設けられていることを特徴とする薄葉紙収納容器。
  6. 請求項4に記載の薄葉紙収納容器において、
    前記薄葉紙引掛部の前記突起部が複数設けられていることを特徴とする薄葉紙収納容器。
  7. 請求項1〜6の何れか一項に記載の薄葉紙収納容器において、
    前記薄葉紙引掛部の固定端から前記自由端に向かって幅が細くなっていることを特徴とする薄葉紙収納容器。
  8. 請求項1〜7の何れか一項に記載の薄葉紙収納容器において、
    前記薄葉紙引掛部の前記自由端側が前記蓋のスライド方向に対して傾斜していることを特徴とする薄葉紙収納容器。
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