JP6174441B2 - 薄葉紙収納容器 - Google Patents
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Description
このような薄葉紙収納容器としては、例えば、内側に積層薄紙を収容する収容空間とこの積層薄紙の取出口とが備わった容器本体と、取出口を閉塞並びに解放するための開閉蓋とが備わり、開閉蓋が容器本体の上壁にほぼ沿って平行にスライド出来るように装着されているとともに、開閉蓋による取出口の閉塞姿勢を保持するロック機構が、開閉蓋の辺縁上面を押圧することでロック解除可能に構成されているスライド式開閉蓋を有する収納容器が知られている(特許文献1,2参照)。
上面に取出口を有し、内側に薄葉紙が積層された薄葉紙積層体を収納するケース体と、
前記ケース体に対してスライド移動することで前記取出口を開閉させる蓋体と、
前記ケース体の前記取出口の周縁部に設けられたケース側パッキンと、
前記蓋体の下面に位置し、前記蓋体が閉塞状態になった際に前記ケース側パッキンと密着して前記ケース体の収納空間部内の気密性を保持する蓋側パッキンと、
前記蓋体のスライド方向側の前記蓋側パッキンの内縁部に、前記取出口を閉塞する方向側に突出して設けられ、自由端側が下方に傾斜した薄葉紙引掛部と、
を備え、
前記薄葉紙引掛部は、前記蓋体が開放状態となる方向に移動すると、下面が前記ケース側パッキンに接することで前記自由端が上昇して前記取出口から突出している薄葉紙を押し上げることを特徴とする。
請求項1に記載の薄葉紙収納容器において、
前記薄葉紙引掛部は、前記蓋体が閉塞状態となる方向に移動すると、前記自由端が下降して前記取出口から突出している薄葉紙を押し下げることを特徴とする。
請求項1又は2に記載の薄葉紙収納容器において、
前記薄葉紙引掛部は、前記蓋側パッキンの縁部に、並んで二つ設けられていることを特徴とする。
請求項1〜3の何れか一項に記載の薄葉紙収納容器において、
前記薄葉紙引掛部の前記自由端領域に設けられ、上方向及び下方向のうち少なくとも一方に突出する突起部が設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載の薄葉紙収納容器において、
前記薄葉紙引掛部の前記自由端の先端が上方向及び下方向のうち少なくとも何れかに折り曲げられていることにより、前記突起部が設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載の薄葉紙収納容器において、
前記薄葉紙引掛部の前記突起部が複数設けられていることを特徴とする。
請求項1〜6の何れか一項に記載の薄葉紙収納容器において、
前記薄葉紙引掛部の固定端から前記自由端に向かって幅が細くなっていることを特徴とする。
請求項1〜7の何れか一項に記載の薄葉紙収納容器において、
前記薄葉紙引掛部の前記自由端側が前記蓋体のスライド方向に対して傾斜していることを特徴とする。
したがって、積層薄紙の枚数が少なくなった場合であっても、スムーズに薄葉紙を取り出すことができる。
なお、以下の説明では、薄葉紙収納容器の平面視長手方向を左右方向、平面視短手方向を前後方向、高さ方向を上下方向とする。
具体的には、薄葉紙収納容器1は、例えば、図1〜図5に示すように、上面に薄葉紙Pを取り出すための取出開口11を有するとともに下面に薄葉紙Pが積層された薄葉紙積層体Qを詰め替えるための底面開口12を有し、内側の収納空間部Sに薄葉紙積層体Qを収納する容器本体10と、容器本体10の上面にスライド移動自在に設けられ、取出開口11を開閉させる上蓋20と、上蓋20を容器本体10に取り付けるためのシャーシ30と、容器本体10の底面開口12を塞ぐ底蓋40と、上蓋20を開放状態となる方向に付勢する付勢部材50と、等を備えて構成される。
また、本実施形態においては、付勢部材50として、引張コイルばね(引きばね)を用いるが、これに限ることはなく、付勢部材50は、伸縮部材であれば適宜任意に変更可能であり、例えば、トーションばねや圧縮コイルばね(押しばね)等であっても良い。
また、付勢部材50は、金属材料からなる伸縮部材であっても、高分子材料からなる伸縮部材であっても良い。高分子材料からなる伸縮部材としては、例えば、プラスチック製の伸縮部材、シリコンゴム等のゴムや、スチレン系、オレフィン系、塩化ビニル系、ポリエステル系、ポリウレタン系、ナイロン系のエラストマー等の熱可塑性エラストマーなどの弾性体(軟質材料)製の伸縮部材等が挙げられ、また、その形状は、ばね状であっても、板状やチューブ状や紐状であっても良く、適宜任意に変更可能である。付勢部材50が高分子材料からなる場合、金属製の付勢部材と違って錆びることがないので、長期に亘って安定的に使用することができる。薄葉紙収納容器1に収納する薄葉紙Pが、ウェットタイプの薄葉紙Pである場合は特に、金属製の付勢部材50を用いると、薄葉紙Pから蒸発した薬液によって付勢部材が錆びる可能性が高くなるので、高分子材料からなる付勢部材50を用いることが好ましい。
なお、本実施形態では、下面が開口した容器本体10を用い、薄葉紙積層体Qを容器本体10の下面側から詰め替えるように構成したが、これに限ることはなく、例えば、下面は閉口して前後左右の何れかの面が開口した容器本体10を用い、薄葉紙積層体Qを容器本体10の前後左右の何れかの面側から詰め替えるように構成することも可能である。
取出開口11は、容器本体10の内部の収納空間部Sに収納された薄葉紙Pを取り出すための、平面視にて角のとれた略長方形状に形成された開口である。
シャーシ30の底面部31の開口部31d周縁部には、例えば、図4、図5に示すように、取出口Caを有する枠状のケース側パッキン14が装着されている。
取出口Caは、上蓋20が開放状態(図1(b)、図3、図5参照)となった場合に開放され、このとき薄葉紙Pを、取出口Caを通じて一枚毎に収納空間部Sから外部に引き出すことができるようになっている。
また、取出口Caは、上蓋20が閉塞状態(図1(a)、図2、図4参照)となった場合に閉塞されるようになっている。
すなわち、本実施形態の場合、上面に取出口Caを有し、内側に薄葉紙Pが積層された薄葉紙積層体Qを収納するケース体Cは、容器本体10と、当該容器本体10の上面に固定されるシャーシ30と、シャーシ30の底面部31の上面に装着されるケース側パッキン14と、からなり、上蓋20は、ケース体Cのうちシャーシ30に取り付けられている。
蓋側パッキン21は、上蓋20の下面のうち、上蓋20の閉塞状態においてケース側パッキン14に対応する位置に設けられており、ケース側パッキン14と蓋側パッキン21とは、上蓋20が閉塞状態となった場合に互いに密着して(図4参照)、収納空間部S内の気密性を保持するように構成されている。すなわち、ケース側パッキン14及び蓋側パッキン21が、収納空間部S内を気密に保つための気密手段として機能する。
これにより、薄葉紙収納容器1に収納する薄葉紙Pが、本実施形態のようにウェットタイプの薄葉紙Pである場合には、薄葉紙Pに含浸した薬液の蒸発を防止できるようになっている。
なお、薄葉紙積層体Qは、本実施形態のように包装体Tによって内包されていても良いし、包装体Tによって内包されていなくても良い。特に、薄葉紙収納容器1に収納する薄葉紙Pが、本実施形態のようにウェットタイプの薄葉紙Pである場合には、薄葉紙積層体Qは防湿性の包装体Tによって内包されていることが好ましい。
薄葉紙引掛部21aの自由端領域には、図7に示すように、薄葉紙引掛部21aの上側の面に突起部21bが設けられており、薄葉紙を引掛けることができる。なお、突起部21bは、本実施形態では薄葉紙引掛部21aの上側の面に設けたが、下側の面又は両面に設けてもよく、薄葉紙を引掛けることができれば、適宜変更可能である。
従って、上蓋20を閉塞状態から開放状態に移動させることにより、薄葉紙引掛部21aの自由端が上昇するにつれて、取出口Caから薄葉紙Pが押し上げられ、逆に、上蓋20を開放状態から閉塞状態に移動させることにより、薄葉紙引掛部21aの自由端が下降するにつれて、薄葉紙Pを取出口Caに押し下げるように構成されている。
なお、薄葉紙引掛部21aは、スライド方向に対して平行な状態から取出口Caに向かって傾斜した状態へ変換できるように、弾性変形可能な軟質材料で形成されている。
また、シャーシ30は、例えば、図8に示すように、容器本体10の凹部13上に配置されるシャーシ底面部31と、閉塞状態の上蓋20と略面一となるよう形成されている上壁部32と、を備えて構成される。
本実施形態では、上蓋20と上壁部32とを合わせると、平面視にて略楕円形状の板状部材を構成するようになっている。また、上蓋20及び上壁部32は、前後方向(短径方向)に下方へ凸となるよう湾曲した形状をなしている。
また、上蓋20の下面のうち前後方向中央よりも前側及び後側の位置には、例えば、図4、図5、図9に示すように、付勢部材50の他端と係合する可動側係合部22がそれぞれ設けられている。
本実施形態において、薄葉紙収納容器1は、例えば、図8に示すように、付勢部材50である引張コイルばねを2本備えている。また、上蓋20は、可動側係合部22を2つ備えているとともに、シャーシ底面部31には、固定側係合部33を2つ備えている。そして、2本の付勢部材50のうち一方の一端が、2つの固定側係合部33のうちの一方に掛止されるとともに、2本の付勢部材50のうち他方の一端が、2つの固定側係合部33のうちの他方に掛止され、2本の付勢部材50のうち一方の他端が、2つの可動側係合部22のうちの一方に掛止されるとともに、2本の付勢部材50のうち他方の他端が、2つの可動側係合部22のうちの他方に掛止されている。
そして、付勢部材50、シャーシ30の固定側係合部33及び上蓋20の可動側係合部22が、上蓋20を開放状態となる方向にスライド移動させる可動機構として機能する。
なお、本実施形態では、固定側係合部33(固定点)をシャーシ30に設けたが、これに限ることはなく、固定側係合部33(固定点)は、容器本体10に設けても良い。
すなわち、上蓋20は、当該上蓋20の状態にかかわらず、外部から視認不能に付勢部材50、シャーシ30の固定側係合部33及び上蓋20の可動側係合部22を遮蔽している。これにより、薄葉紙収納容器1の美観が向上するとともに、付勢部材50、シャーシ30の固定側係合部33及び上蓋20の可動側係合部22が触られることを防止できるようになっている。
また、シャーシ30には、上壁部32の一部を操作面34aとしたスイッチ部34が設けられている。スイッチ部34は、前後方向に沿って延設された軸部34bを回動軸として回動可能に構成されており、左端側(すなわち、上蓋20側)に爪部23が上方から進入して係合する爪受部34cを有している。また、スイッチ部34は、図示しない付勢手段によって、押圧されて回動する方向とは逆方向に付勢されている。
すなわち、上蓋20に設けられた爪部23と、シャーシ30に設けられ爪部23と係合する爪受部34cとが、付勢部材50の付勢力に抗して上蓋20が閉塞状態となるように係止するとともに、当該係止を解除可能な係止手段として機能する。
なお、本実施形態では、係止手段による係止を解除する際に押圧されるスイッチ部34をシャーシ30に設けたが、これに限ることはなく、スイッチ部34は、容器本体10に設けても良い。
このように、取出口Caが爪部23の移動の軌跡下に配置されている場合、蓋側パッキン21に薄葉紙引掛部21aが設けられていないと、スムーズに上蓋20を閉塞状態にすることができない。具体的には、蓋側パッキン21に薄葉紙引掛部21aが設けられていないと、取出口Caから突出している薄葉紙Pが上蓋20よりも上方に飛び出ている状態で上蓋20を閉める際に、当該薄葉紙Pが爪部23と爪受部34cとの間に挟まったり、上蓋20と上壁部32との間に挟まったりして、スムーズに上蓋20を閉塞状態にすることができない。
また、上蓋20が閉塞状態である際には、薄葉紙引掛部21aの自由端側は取出口Caに向かって直接傾斜するようになっており、ケース側パッキン14と蓋側パッキン21の密着部には邪魔にならないため、閉塞状態における気密手段に影響はない。
具体的には、例えば、図8に示すように、シャーシ30の底面部31には、左右方向に沿って延設され、前後方向に並ぶレール部31a,31aが設けられており、レール部31a,31aの右端部領域には、レール部31a,31aを通過したスライド部24が挿入できるように、レール挿入部31b,31bが設けられている。
また、図9に示すように、スライド部24は、例えば、上蓋20とシャーシ30とが組み合わされた状態で、レール部31aに設けられた横溝部に挿入可能となるように、上蓋20の下面から垂下する垂壁部(図示省略)の下端に接続されている。これにより、上蓋20をスムーズかつ確実に開閉できるようになっている。
なお、本実施形態では、上蓋20のスライド移動をガイドするためのレール部31aをシャーシ30に設けたが、これに限ることはなく、例えば、レール部31aは、容器本体10に設けても良い。
なお、本実施形態では、シャーシ30の係合部31cをシャーシ30の底面部31に2箇所設けたが、これに限ることはなく、シャーシ30を容器本体10に固定できるのであれば、適宜変更可能である。
なお、本実施形態では、突起部36はシャーシ30の前後方向に2つ並べて設けたが、これに限ることはなく、個数や形状は適宜任意に変更可能である。
また、ケース体C(本実施形態の場合、シャーシ30)のうち係止手段(本実施形態の場合、爪受部34c)よりも右側(すなわち、上蓋20の閉塞状態となる方向側)には、上蓋20を閉める際等に指を掛けるための不動側指掛部35が設けられている。具体的には、シャーシ30には、不動側指掛部35として、シャーシ30の端部(本実施形態の場合、上壁部32の右端部)を上側に向けて起立させることにより形成された突起部が設けられている。
また、本実施形態の場合、不動側指掛部35は、スイッチ部34に離間してケース体C(本実施形態の場合、シャーシ30)に設けられている。これにより、不動側指掛部35に掛けた指でスイッチ部34を誤操作してしまうことを防止できるようになっている。
なお、本実施形態では、不動側指掛部35をシャーシ30に設けたが、これに限ることはなく、不動側指掛部35は、容器本体10に設けても良い。
また、容器本体10の凹部13の周縁のうち、上蓋20の閉塞状態において突片部27に対応する位置には、例えば、図4に示すように、上蓋20が閉塞状態から開放状態へと移行する際に突片部27が入り込む開口部15が形成されており、上蓋20が開放状態になると、上蓋20の突片部27の先端側が容器本体10の開口部15に入り込んで、突片部27の上下方向の移動が規制されるように構成されている(図5)。これにより、上蓋20の開放状態において、上蓋20の左端側が上方向へと移動して上蓋20が起き上がってしまうことを防止できるようになっている。
図10(a),(b)に示す変形例1は、薄葉紙引掛部21aの自由端の先端が折り曲げられることにより突起部が設けられた変形例である。自由端の先端が折り曲げられたことにより、本実施形態の薄葉紙引掛部21aと比べて、薄葉紙Pが引掛かりやすくなっており、より確実に薄葉紙Pを押し上げることができる。なお、変形例1は、図10(b)に示すように、上向きに先端が折り曲げられているが、下向きに折り曲げられてもよいし、前後の薄葉紙引掛部21aがそれぞれ下向きと上向きに別々に折り曲げられてもよい。
図11(a),(b)に示す変形例2は、薄葉紙引掛部21aの自由端領域に突起部21bを複数設けた場合の変形例である。突起部21bを複数設けたことにより、突起部21bが1つのみ設けられた本実施形態の薄葉紙引掛部21aと比べて、薄葉紙Pが引掛かりやすくなっており、より確実に薄葉紙Pを押し上げることができる。なお、変形例2は、図11(b)に示すように、自由端領域の上側の面に突起部21bが設けられているが、下側の面に設けてもよいし、両面に設けてもよい。
図12に示す変形例3は、薄葉紙引掛部21aの固定端から自由端に向かって幅を細くした変形例である。自由端の先端が細くなって先端が薄葉紙Pに刺さりやすくなることにより、本実施形態の薄葉紙引掛部21aと比べて、薄葉紙Pを引掛けやすくなっており、より確実に薄葉紙Pを押し上げることができる。なお、変形例3においては、自由端を手で触れた場合に怪我をしないようにするため、薄葉紙引掛部21aは、シリコンゴム等のゴムや、スチレン系、オレフィン系、塩化ビニル系、ポリエステル系、ポリウレタン系、ナイロン系のエラストマー等の熱可塑性エラストマーなどの軟質材料とするのがよい。
図13に示す変形例4は、薄葉紙引掛部21aの自由端側の向きをスライド移動方向に対して傾斜させた場合の変形例である。具体的には、前後2つの薄葉紙引掛部21aの自由端を蓋側パッキン21の中央部に向けて傾斜させることにより、薄葉紙Pを挟み込めるようにしている。薄葉紙引掛部21aの自由端側を。薄葉紙引掛部21aの自由端で薄葉紙Pを挟み込むことができるため、本実施形態の薄葉紙引掛部21aと比べて、より確実に薄葉紙Pを押し上げることができる。
図14に示す変形例5は、薄葉紙引掛部21aの数を1つにした場合の変形例である。具体的には、薄葉紙引掛部21aは、蓋側パッキン21の左側の内縁部中央付近に1つ設けられている。実施形態及び変形例1〜4の薄葉紙引掛部21aと比べて、薄葉紙Pを引掛け難くなるものの、薄葉紙Pを取出す際に邪魔になり難くなる。なお、薄葉紙引掛部21aの数は、適宜変更可能であり、例えば、3つ以上設けてもよい。
図15に示す変形例6は、薄葉紙引掛部21aの自由端の先端領域をC型形状とした場合の変形例である。C型形状の内側に薄葉紙Pを挟み込むことができるため、他の実施例と比較して、薄葉紙Pとの接触面が広く、より確実に押し上げることができるようになっている。また、図15に示すように、C型形状の内縁部に突部21eを設けることにより、さらに引掛けやすくすることができる。なお、形状は適宜変更可能であり、変形例6ではC型の形状としたが、中央部に薄葉紙Pを引掛けられるようになっていればよく、例えば、輪形にしてもよい。
図16に示す変形例7は、薄葉紙引掛部21aの自由端の先端領域を長方形とした場合の変形例である。本実施形態の薄葉紙引掛部21aと比べて、自由端領域に薄葉紙Pを引掛け易くなっており、より確実に薄葉紙Pを押し上げることができる。なお、変形例7では長方形型の形状としたが、形状は適宜変更可能であり、例えば、円形、正方形又は三角形としてもよい。
図17に示す変形例8は、薄葉紙引掛部21aの固定端の箇所を蓋側パッキン21の右側の内縁部とした場合の変形例である。この場合においても、図4に示す本実施形態と同様に、上蓋20が閉塞状態にある場合には、薄葉紙引掛部21aは取出口Caに向かって傾斜し、上蓋20が開放状態のときは、薄葉紙引掛部21aはスライド移動方向と平行になるため、薄葉紙Pを上に押し上げることができる。具体的には、図17(b)に示すように、上蓋20の閉塞状態において、蓋側パッキン21とケース側パッキン14が密着する際に、パッキン同士の密着部を避けることができるので、パッキンの密着部の内側の取出し口Caを通って、薄葉紙引掛部21aが下側に向かって伸びることができる。
10 容器本体(ケース体)
10a 上面部
10b 周面部
11 取出開口
12 底面開口
13 凹部
13a 凹部底面部
14 ケース側パッキン(ケース体)
14a 延出部
15 開口部
20 上蓋(蓋体)
21 蓋側パッキン
21a 薄葉紙引掛部
21b 突起部
21c パッキン支え部
21d 衝撃吸収部
21e 突部
30 シャーシ
31 底面部
40 底蓋
50 付勢部材
C ケース体
Ca 取出口
P 薄葉紙
Q 薄葉紙積層体
S 収納空間部
T 包装体
Claims (8)
- 上面に取出口を有し、内側に薄葉紙が積層された薄葉紙積層体を収納するケース体と、
前記ケース体に対してスライド移動することで前記取出口を開閉させる蓋体と、
前記ケース体の前記取出口の周縁部に設けられたケース側パッキンと、
前記蓋体の下面に位置し、前記蓋体が閉塞状態になった際に前記ケース側パッキンと密着して前記ケース体の収納空間部内の気密性を保持する蓋側パッキンと、
前記蓋体のスライド方向側の前記蓋側パッキンの内縁部に、前記取出口を閉塞する方向側に突出して設けられ、自由端側が下方に傾斜した薄葉紙引掛部と、
を備え、
前記薄葉紙引掛部は、前記蓋体が開放状態となる方向に移動すると、下面が前記ケース側パッキンに接することで前記自由端が上昇して前記取出口から突出している薄葉紙を押し上げることを特徴とする薄葉紙収納容器。 - 請求項1に記載の薄葉紙収納容器において、
前記薄葉紙引掛部は、前記蓋体が閉塞状態となる方向に移動すると、前記自由端が下降して前記取出口から突出している薄葉紙を押し下げることを特徴とする薄葉紙収納容器。 - 請求項1又は2に記載の薄葉紙収納容器において、
前記薄葉紙引掛部は、前記蓋側パッキンの縁部に、並んで二つ設けられていることを特徴とする薄葉紙収納容器。 - 請求項1〜3の何れか一項に記載の薄葉紙収納容器において、
前記薄葉紙引掛部の前記自由端領域に設けられ、上方向及び下方向のうち少なくとも一方に突出する突起部が設けられていることを特徴とする薄葉紙収納容器。 - 請求項4に記載の薄葉紙収納容器において、
前記薄葉紙引掛部の前記自由端の先端が上方向及び下方向のうち少なくとも何れかに折り曲げられていることにより、前記突起部が設けられていることを特徴とする薄葉紙収納容器。 - 請求項4に記載の薄葉紙収納容器において、
前記薄葉紙引掛部の前記突起部が複数設けられていることを特徴とする薄葉紙収納容器。 - 請求項1〜6の何れか一項に記載の薄葉紙収納容器において、
前記薄葉紙引掛部の固定端から前記自由端に向かって幅が細くなっていることを特徴とする薄葉紙収納容器。 - 請求項1〜7の何れか一項に記載の薄葉紙収納容器において、
前記薄葉紙引掛部の前記自由端側が前記蓋体のスライド方向に対して傾斜していることを特徴とする薄葉紙収納容器。
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