JP6043495B2 - ウェットティシュー収納容器 - Google Patents

ウェットティシュー収納容器 Download PDF

Info

Publication number
JP6043495B2
JP6043495B2 JP2012080926A JP2012080926A JP6043495B2 JP 6043495 B2 JP6043495 B2 JP 6043495B2 JP 2012080926 A JP2012080926 A JP 2012080926A JP 2012080926 A JP2012080926 A JP 2012080926A JP 6043495 B2 JP6043495 B2 JP 6043495B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
packing
upper lid
lid
container
wet tissue
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012080926A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013209131A (ja
Inventor
慎也 和泉
慎也 和泉
拓也 奥岡
拓也 奥岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daio Paper Corp
Original Assignee
Daio Paper Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daio Paper Corp filed Critical Daio Paper Corp
Priority to JP2012080926A priority Critical patent/JP6043495B2/ja
Publication of JP2013209131A publication Critical patent/JP2013209131A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6043495B2 publication Critical patent/JP6043495B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)
  • Closures For Containers (AREA)

Description

本発明は、ウェットティシューを収納するウェットティシュー収納容器に関する。
ウェットティシューは湿潤性を保つために容器に保管される。気密性を有するフィルムにて形成した袋体と、取出口を開閉可能に覆う蓋体とで構成され、蓋部がスライド嵌合する構造を有するウェットティシュー収納容器が知られる(特許文献1、2)。
特許第3322805号公報 特許第3318166号公報
しかしウェットティシューを長期保管する場合、浸透している薬液が容器から揮発し、製品本来の機能が発揮できない場合があった。
本発明の課題は、容器の気密性を上げ、製品の長期保管が可能であるスライド開閉形状のウェットティシュー収納容器を提供することである。
前記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、天面に取出口を有する容器本体と、前記取出口をスライド開閉する上蓋とを有し、ウェットティシューを収納するウェットティシュー収納容器であって、
前記取出口の第1周縁部に設けられた容器側パッキンと、前記上蓋を閉じた際に前記第1周縁部に対向する第2周縁部に設けられた蓋側パッキンと、を備え、
該パッキンは、前記上蓋がスライドして閉まることで前記第1周縁部と前記第2周縁部との間を気密状態にし、
前記容器側パッキンの高さは、前記上蓋の閉まる方向に漸次増加し、
前記蓋側のパッキンの高さは、前記上蓋の閉まる方向に漸次減少することを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項記載のウェットティシュー収納容器であって、
前記蓋側パッキンは、嵌合部を有し、
前記容器側パッキンは、前記嵌合部と嵌合する被嵌合部を有することを特徴とする。
請求項記載の発明は、天面に取出口を有する容器本体と、前記取出口をスライド開閉する上蓋とを有し、ウェットティシューを収納するウェットティシュー収納容器であって、
前記取出口の第1周縁部に設けられた容器側パッキンと、前記上蓋を閉じた際に前記第1周縁部に対向する第2周縁部に設けられた蓋側パッキンと、を備え、
該パッキンは、前記上蓋がスライドして閉まることで前記第1周縁部と前記第2周縁部との間を気密状態にし、
前記容器側パッキンと前記蓋側パッキンとのうちの一方を平面視O字型のパッキンとし、他方を平面視C字型のパッキンとするものであって、
前記上蓋が閉まる方向に動く動作により、前記O字型のパッキンを前記C字型のパッキンで回り込ませて嵌合し、
前記C字型のパッキンは、両端部に嵌合部を有し、
前記O字型のパッキンは、前記嵌合部と嵌合する被嵌合部を有することを特徴とする。
請求項記載の発明は、天面に取出口を有する容器本体と、前記取出口をスライド開閉する上蓋とを有し、ウェットティシューを収納するウェットティシュー収納容器であって、
前記取出口の第1周縁部に設けられた容器側パッキンと、前記上蓋を閉じた際に前記第1周縁部に対向する第2周縁部に設けられた蓋側パッキンと、を備え、
該パッキンは、前記上蓋がスライドして閉まることで前記第1周縁部と前記第2周縁部との間を気密状態にし、
該パッキンは、前記上蓋がスライドして閉まる際に前記蓋側パッキンが前記容器側パッキンを乗り越え、
前記上蓋を開く方向に付勢する付勢部材を有し、
前記上蓋が閉じる際に、該付勢部材の付勢力を用いて、前記容器側パッキンと蓋側パッキンとを密着させることを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項1からまでのいずれか1項に記載のウェットティシュー収納容器であって、前記蓋側パッキンは前記ウェットティシュー収納容器表面に当接する長さを有し、少なくとも前記ウェットティシュー収納容器に当接する部分は軟質材からなり、
前記上蓋を閉鎖する際に、当該パッキンが前記ウェットティシュー収納容器表面と接触しつつ移動することを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、取出口の第1周縁部と上蓋を閉じた際に第1周縁部と対向する第2周縁部との両方にパッキンを用いるので、上蓋を閉める力によりウェットティシュー収納容器の気密性を高め、薬液の揮発を防止することができる。さらに、容器側のパッキンの高さは、上蓋の閉まる方向に漸次増加し、蓋側のパッキンの高さは、上蓋の閉まる方向に漸次減少するので、上蓋のスライド移動の際には摩擦が少なく、閉まった状態にあってはパッキン同士の密着度を高めることができる。
請求項記載の発明によれば、パッキン同士の嵌合部と被嵌合部とにより嵌合するので、気密性が向上する。
請求項記載の発明によれば、C字型のパッキンが回り込み、パッキン同士の嵌合部と被嵌合部とにより嵌合するので、気密性が向上する。
請求項記載の発明によれば、付勢力を用いて、容器側パッキンと蓋側パッキンとを密着させるので、気密性が向上する。
請求項記載の発明によれば、軟質材のパッキンによりウェットティシュー収納容器表面と接触しながら移動するので、パッキンがウェットティシューの薬液を取り込むことで、湿潤性を維持し、密着度の高い状態を保つことができる。
ウェットティシュー収納容器の斜視図である。図1(a)は上蓋が閉じている状態であり、図1(b)は上蓋が開いている状態である(実施形態1)。 ウェットティシュー収納容器を上から見た平面図である。図2(a)は、上蓋が閉じている状態を示す。図2(b)は、容器本体にアセンブリシャーシのみを取り付けた状態を示す。図2(c)は可動部分を示す。図2(d)は、固定部分に付勢部材を取り付けた状態を示す(実施形態1)。 上蓋が閉じている状態について、ウェットティシュー収納容器の長手方向の中心線を含む鉛直面で切断した断面図(図3(a))、上蓋が開いている状態について、ウェットティシュー収納容器の長手方向の中心線を含む鉛直面で切断した断面図(図3(b))、上蓋が開いている状態についてウェットティシュー収納容器を上から見た平面図(図3(c))である(実施形態1)。 閉まる方向に動くことで気密性を保つパッキン形状を示す断面図である(実施形態1)。 パッキンと本体との嵌合に用いるパッキン形状を示す断面図(図5(a))及び本体とアセンブリシャーシとを挟むパッキン形状を示す断面図(図5(b))である。(変形例1) 一方のパッキンを他方のパッキンに回り込ませて嵌合するパッキン形状を上から見た様子を示す図である(実施形態2)。 回り込ませて嵌合するパッキン形状を横から見た様子を示す模式図である(実施形態2)。 ロック機構を有するパッキンを上から見た様子を示す図である(実施形態3)。 ロック機構を有するパッキン形状を横から見た断面図(a),(b)及びノッチを設けた例を示す図(c),(d),(e)である(実施形態3)。 上蓋の開閉する動力を利用して気密性を向上させるパッキン形状、構造を示す図である(実施形態4)。 上蓋の開閉する動力を利用して気密性を向上させるパッキン形状、構造の詳細を示す図である(実施形態4)。 軟質材からなるパッキンの上蓋開放時(a)、スライド時(b)、閉まった時(c)を示す模式図である(実施形態5)。 軟質材からなるパッキンの形状、構造を横から見た図である(実施形態5)。 軟質材からなるパッキンの機能を示す図である(実施形態5)。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態であるウェットティシュー収納容器について詳細に説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
≪実施形態1≫
<ウェットティシュー収納容器の構成>
まず、本実施形態のウェットティシュー収納容器の構成について説明する。
なお、以下の説明では、ウェットティシュー収納容器の平面視長手方向を左右方向、平面視短手方向を前後方向、高さ方向を上下方向とする。
本実施形態に係るウェットティシュー収納容器1は、例えば、図1(a)に示すように、上蓋20を閉じた状態で前後方向の側面視にて上側の角が丸みを帯びた略長方形状に形成されており、内部にウェットシートやウェットティシュー等のウェットタイプの家庭用薄葉紙Pを収納可能に構成されている。なお、ウェットティシュー収納容器1には、ティシューペーパーやキッチンペーパーやペーパータオル等のドライタイプの家庭用薄葉紙Pを収納しても良い。
具体的には、ウェットティシュー収納容器1は、例えば、図1(a),(b)、図2、図3に示すように、上面に家庭用薄葉紙Pを取り出すための取出口11を有するとともに下面に家庭用薄葉紙Pが積層された薄葉紙積層体Qを詰め替えるための底面開口12を有し、内側の収納空間部Sに薄葉紙積層体Qを収納する容器本体10と、容器本体10の上面にスライド移動自在に設けられ、取出口11を開閉させる蓋体としての上蓋20と、上蓋20を容器本体10に取り付けるためのシャーシ30と、容器本体10の底面開口12を塞ぐ底蓋40と、上蓋20を開放状態となる方向に付勢する付勢部材50と、等を備えて構成される。
ここで、容器本体10及びシャーシ30が、上面に取出口11を有し、内側に家庭用薄葉紙Pを収納するケース体として機能する。すなわち、ケース体は、容器本体10と、当該容器本体10の上面に固定されるシャーシ30と、を備えており、上蓋20は、ケース体のうちシャーシ30に取り付けられている。
また、容器本体10、上蓋20、シャーシ30及び底蓋40は、例えば、PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、ABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene)等の熱可塑性樹脂から形成されている。
また、本実施形態においては、付勢部材50として、引張コイルばねを用いることとする。
また、薄葉紙積層体Qは、例えば、複数枚の家庭用薄葉紙Pが積層された詰替え用の薄葉紙積層体であって、ケース体(本実施形態の場合、容器本体10)に形成された取出口11から家庭用薄葉紙Pを継続して取り出せるように交互に折り重ねられた状態で積層されている。すなわち、家庭用薄葉紙Pを取出口11からケース体の外側へ引き出したときに、次の家庭用薄葉紙Pの上端が取出口11よりも突出する位置まで収納空間部Sから引き出されるようになっている。
なお、薄葉紙積層体Qを、包装体によって内包することとしても良い。特に、ウェットティシュー収納容器1に収納する家庭用薄葉紙Pが、本実施形態のようにウェットタイプの家庭用薄葉紙Pである場合には、薄葉紙積層体Qを防湿性の包装体によって内包することが好ましい。
容器本体10は、例えば、図1(a),(b)に示すように、当該容器本体10の上面を構成する上面部10aと、当該容器本体10の前後左右の周面を構成する周面部10bと、からなり、容器本体10の下面は平面視にて角のとれた略長方形状を呈する底面開口12となっている。そして、この底面開口12を塞ぐように取り付けられた底蓋40と、容器本体10の上面部10a及び周面部10bと、によって囲まれた空間が、薄葉紙積層体Qを収納するための収納空間部Sとなる。
なお、本実施形態では、下面が開口した容器本体10を用い、薄葉紙積層体Qを容器本体10の下面側から詰め替えるように構成したが、これに限ることはなく、例えば、下面は閉口して前後左右の何れかの面が開口した容器本体10を用い、薄葉紙積層体Qを容器本体10の前後左右の何れかの面側から詰め替えるように構成することも可能である。
容器本体10の上面部10aには、例えば、図3(a)、図3(b)に示すように、下側に向けて陥没する凹部13が設けられており、この凹部13の底面部13aに取出口11が形成されている。なお、本実施形態では、底面部13aのうち左右方向(容器本体10の平面視長手方向)中央よりも一側(本実施形態の場合、右側)にずれた位置に取出口11を形成したが、これに限ることはなく、例えば、底面部13aの左右方向略中央に取出口11を形成することも可能である。
取出口11は、容器本体10の内部の収納空間部Sに収納された家庭用薄葉紙Pを取り出すための、平面視にて角のとれた略長方形状に形成された開口である。
取出口11は、上蓋20が開放状態(図1(b)、図3(b)参照)となった場合に開放され、このとき家庭用薄葉紙Pは、取出口11を通じて一枚毎に収納空間部Sから外部に引き出すことができるようになっている。
また、取出口11は、上蓋20が閉塞状態(図1(a)、図2(a)、図3(a)参照)となった場合に閉塞されるようになっている。
例えば、図1(a)、図2(b)、図3に示すように、取出口11の周縁には、シリコンゴム等のゴムやオレフィン系エラストマー等の熱可塑性エラストマーなどの弾性体から形成されたケース側パッキン14が装着されている。
また、上蓋20の下面にも、シリコンゴム等のゴムやオレフィン系エラストマー等の熱可塑性エラストマーなどの弾性体から形成された蓋側パッキン21が取り付けられている。
蓋側パッキン21は、上蓋20の下面のうち上蓋20の閉塞状態においてケース側パッキン14に対応する位置に設けられており、ケース側パッキン14と蓋側パッキン21とは、上蓋20が閉塞状態となった場合に互いに密着して(図5(a)参照)、収納空間部S内の気密性を保持するように構成されている。すなわち、ケース側パッキン14及び蓋側パッキン21が、取出口11の周縁と上蓋20との隙間を封止する気密手段として機能する。
これにより、ウェットティシュー収納容器1に収納する家庭用薄葉紙Pが、本実施形態のようにウェットタイプの家庭用薄葉紙Pである場合には、家庭用薄葉紙Pに含浸した薬液の蒸発を防止できるようになっている。
また、ケース側パッキン14には、例えば、図3に示すように、当該ケース側パッキン14の下端部から内側に向けて(取出口11を塞ぐ方向側に向けて)延出する複数の舌片部14aが設けられており、舌片部14a同士の隙間から家庭用薄葉紙Pが引き出されるように構成されている。これにより、家庭用薄葉紙Pを一枚ずつ引き出しやすくなっている。
なお、本実施形態では、容器本体10にケース側パッキン14を設けて上蓋20に蓋側パッキン21を設けた、すなわち、容器本体10と上蓋20との双方に気密手段を設けたが、これに限ることはなく、気密手段によって取出口11の周縁と上蓋20との隙間を封止できるのであれば、例えば、容器本体10だけに気密手段を設けても良いし、上蓋20だけに気密手段を設けても良い。また、シャーシ30に取出口11が設けられている場合には、シャーシ30に気密手段を設けても良い。
シャーシ30は、容器本体10の凹部13内に収容された状態で容器本体10の上面部10aに固定されており、上蓋20は、シャーシ30を介して容器本体10に取り付けられている。
シャーシ30は、例えば、図3(a)に示すように、凹部13の底面部13a上に載置され、取出口11を取り囲む枠部31と、閉塞状態の上蓋20と略面一となるよう枠部31に支持される上壁部32と、を備えて構成される。
ここで、本実施形態では、上蓋20と上壁部32とを合わせると、平面視にて略楕円形状の板状部材を構成するようになっている。また、上蓋20及び上壁部32は、前後方向(短手方向)に下方へ凸となるよう湾曲した形状をなしている。
シャーシ30の枠部31(具体的には、枠部31の連結部31c(図3(b)参照))の上面には、例えば、図2(d)に示すように、付勢部材50の一端と係合する固定側係合部33が設けられている。
また、上蓋20の下面のうち前後方向略中央の位置には、例えば、図2(c)、図3(a)に示すように、付勢部材50の他端と係合する可動側係合部22が設けられている。
ここで、例えば、図2、図3に示すように、本実施形態において、ウェットティシュー収納容器1は、付勢部材50である引張コイルばねを2本備えている。また、シャーシ30の枠部31は、固定側係合部33を2つ備えている。この2つの固定側係合部33は、上蓋20とシャーシ30とが組み合わされた状態で所定の直線(具体的には、左右方向(長手方向)に平行で可動側係合部22を通る直線)に対して互いに線対称となる位置に配置され、かつ、上蓋20の閉塞状態における可動側係合部22との間隔が、上蓋20の開放状態における可動側係合部22との間隔よりも長くなるように、枠部31に設けられている。そして、2本の付勢部材50のうち一方の一端が、2つの固定側係合部33のうちの一方に掛止されるとともに、2本の付勢部材50のうち他方の一端が、2つの固定側係合部33のうちの他方に掛止され、2本の付勢部材50の双方の他端が、上蓋20に設けられた可動側係合部22に掛止されている。
上蓋20が右側(すなわち、上壁部32側)へとスライド移動して開放状態から閉塞状態に移行すると、付勢部材50の一端に係合する固定側係合部33と、付勢部材50の他端に係合する可動側係合部22と、の間隔が長くなるので、付勢部材50は左側(すなわち、上壁部32とは反対側)に付勢された状態になる。すなわち、付勢部材50は、上蓋20の閉塞状態において、当該上蓋20を開放状態となる方向に付勢している。そして、付勢部材50の付勢力に抗する力が解除されると、付勢部材50の付勢力によって上蓋20が左側(すなわち、上壁部32とは反対側)に引っ張られて、取出口11が開放される。
ここで、付勢部材50は、伸縮部材により構成され、シャーシ30の固定側係合部33が、ケース体(本実施形態の場合、シャーシ30)に設けられ付勢部材50の一端と係合する固定点として機能し、上蓋20の可動側係合部22が、上蓋20に設けられ付勢部材50の他端と係合する可動点として機能する。
そして、付勢部材50、シャーシ30の固定側係合部33及び上蓋20の可動側係合部22が、上蓋20を開放状態となる方向にスライド移動させる可動機構として機能する。
なお、本実施形態では、固定側係合部33(固定点)をシャーシ30に設けたが、これに限ることはなく、固定側係合部33(固定点)は、容器本体10に設けても良い。
また、本実施形態では、付勢部材50、シャーシ30の固定側係合部33及び上蓋20の可動側係合部22は、上蓋20が、開放状態である場合も、閉塞状態である場合も、開放状態から閉塞状態に移行する途中の状態である場合も、閉塞状態から開放状態に移行する途中の状態である場合も、凹部13内に配置された状態で上蓋20に上方から覆われているので、ウェットティシュー収納容器1の外部から視認することができない。
すなわち、上蓋20は、当該上蓋20の状態にかかわらず、外部から視認不能に付勢部材50、シャーシ30の固定側係合部33及び上蓋20の可動側係合部22を遮蔽している。これにより、ウェットティシュー収納容器1の美観が向上するとともに、付勢部材50、シャーシ30の固定側係合部33及び上蓋20の可動側係合部22が触られることを防止できるようになっている。
さらに、本実施形態では、凹部13の底面部13aが、容器本体10の内側(収納空間部S側)から視認不能に付勢部材50、シャーシ30の固定側係合部33及び上蓋20の可動側係合部22を遮蔽しているので、付勢部材50、シャーシ30の固定側係合部33及び上蓋20の可動側係合部22が、容器本体10の内側から触られることも防止できるようになっている。
例えば、図3に示すように、上蓋20の右端部(すなわち、上壁部32側の端部)には、下側に向けて突出する爪部23が設けられている。
また、シャーシ30には、上壁部32の一部を操作面34aとしたスイッチ部34が設けられている。スイッチ部34は、前後方向に沿って延設された軸部34bを回動軸として回動可能に構成されており、左端側(すなわち、上蓋20側)に爪部23が上方から進入して係合する爪受部34cを有している。また、スイッチ部34は、図示しない付勢部材によって、押圧されて回動する方向とは逆方向に付勢されている。
上蓋20が開放状態である際に、付勢部材50の付勢力に抗する力を作用させて上蓋20を右側(すなわち、上壁部32側)へとスライド移動させると、まず、上蓋20の爪部23がスイッチ部34の爪受部34cに当接する。さらに上蓋20を右側へとスライド移動させると、爪受部34cが爪部23に押されてスイッチ部34の付勢部材の付勢力に抗する力が作用し、爪受部34cが下側へと移動するようにスイッチ部34が回動する。そして、上蓋20が閉塞状態になってスイッチ部34の付勢部材の付勢力に抗する力が解除されると、スイッチ部34の付勢部材の付勢力によって爪受部34cがもとの位置に戻るよう(すなわち、操作面34aが上壁部32の表面と略面一の状態となるよう)にスイッチ部34が回動して、爪部23と爪受部34cとが係合する。これにより、上蓋20の閉塞状態を維持できるようになっている。
また、爪部23と爪受部34cとが係合している際に、スイッチ部34の操作面34aが押圧されてスイッチ部34の付勢部材の付勢力に抗する力が作用すると、爪受部34cが下側へと移動するようにスイッチ部34が回動する。そして、スイッチ部34の回動に伴い爪部23と爪受部34cとの係合が解除されると、付勢部材50の付勢力によって上蓋20が左側(すなわち、上壁部32とは反対側)へとスライド移動して開放状態になる。
すなわち、爪部23及び爪受部34cが、付勢部材50の付勢力に抗して上蓋20が閉塞状態となるように係止するとともに、当該係止を解除可能な係止手段として機能する。
なお、本実施形態では、係止手段による係止を解除する際に押圧されるスイッチ部34をシャーシ30に設けたが、これに限ることはなく、スイッチ部34は、容器本体10に設けても良い。
本実施形態においては、シャーシ30の枠部31の一部が、上蓋20を直線的にスライド移動するようガイドするレール部31aになっている。具体的には、例えば、図3(c)に示すように、シャーシ30の枠部31は、左右方向に沿って延設され、前後方向に並ぶレール部31a,31aと、レール部31a,31aの右端部(すなわち、上蓋20の閉塞状態となる方向側の端部)同士を連結するとともに上壁部32を支持する支持部31bと、レール部31a,31aの左端部(すなわち、上蓋20の開放状態となる方向側の端部)同士を連結する連結部31cと、からなる。
また、例えば、図3(c)に示すように、上蓋20には、レール部31aに対してスライド移動可能に係合するスライド部24が設けられている。スライド部24は、例えば、上蓋20とシャーシ30とが組み合わされた状態で、当該スライド部24の下面が、対応するレール部31aの上面に当接するように、上蓋20の下面から垂下する垂壁部(図示省略)の下端に接続されている。
これにより、上蓋20をスムーズかつ確実に開閉できるようになっている。
なお、本実施形態では、上蓋20のスライド移動をガイドするためのレール部31aをシャーシ30に設けたが、これに限ることはなく、レール部31aは、容器本体10に設けても良い。
ここで、例えば、図3(c)に示すように、スライド部24の左端部(すなわち、上蓋20の開放状態となる方向側の端部)には、上蓋20が開放状態となる際の衝撃を吸収するダンパー24aが設けられている。
また、例えば、図3(c)に示すように、容器本体10の凹部13の周縁のうち、上蓋20の閉塞状態においてスライド部24の左端側(ダンパー24aを含む)に対応する位置には、上蓋20が閉塞状態から開放状態へと移行する際にスライド部24が入り込む横穴部15が形成されており、上蓋20の開放状態において、横穴部15内でスライド部24のダンパー24aが容器本体10に当接するように構成されている。すなわち、スライド部24が容器本体10に衝突することによって、付勢部材50の付勢力による上蓋20のスライド移動が停止するように構成されており、当該衝突の際の衝撃を、ダンパー24aによって吸収できるようになっている。
なお、本実施形態では、撓むことで衝撃を吸収できるようにダンパー24aを左方へ凸となるよう内側から外側に向けて湾曲した弓状に形成したが、これに限ることはなく、ダンパー24aの形状は、上蓋20が開放状態となる際の衝撃を吸収できるのであれば、適宜任意に変更可能である。
例えば、図1、図3に示すように、上蓋20には、上蓋20を閉める際等に指を掛けるための可動側指掛部25が設けられている。具体的には、上蓋20には、可動側指掛部25として、当該上蓋20の右端部(すなわち、上蓋20の閉塞状態となる方向側の端部)を上側に向けて起立させることによって形成された突起部が設けられている。また、上蓋20には、可動側指掛部25に掛けた指を載置するための指載置部26として、当該上蓋20の上面を下側に向けて窪ませることによって形成された凹部が設けられている。
また、ケース体(本実施形態の場合、シャーシ30)のうち係止手段(本実施形態の場合、爪受部34c)よりも右側(すなわち、上蓋20の閉塞状態となる方向側)には、上蓋20を閉める際等に指を掛けるための固定側指掛部35が設けられている。具体的には、シャーシ30には、固定側指掛部35として、シャーシ30の端部(本実施形態の場合、上壁部32の右端部)を上側に向けて起立させることにより形成された突起部が設けられている。
すなわち、可動側指掛部25の左側(すなわち、固定側指掛部35とは反対側)に指を掛けて上蓋20を閉める際に、固定側指掛部35の右側(すなわち、可動側指掛部25とは反対側)に指を掛けて容器本体10に左方向の力(上蓋20に作用させる力とは逆方向の力)を作用させて容器本体10が滑らないように容器本体10を固定しておくことができるように構成されている。これにより、片手で上蓋20を閉めることができるようになっている。
また、本実施形態の場合、固定側指掛部35は、スイッチ部34に離間してケース体(本実施形態の場合、シャーシ30)に設けられている。これにより、固定側指掛部35に掛けた指でスイッチ部34を誤操作してしまうことを防止できるようになっている。
なお、本実施形態では、固定側指掛部35をシャーシ30に設けたが、これに限ることはなく、固定側指掛部35は、容器本体10に設けても良い。
例えば、図3(b)に示すように、上蓋20の下面には、先端が左側(すなわち、上蓋20の開放状態となる方向側)を向くよう前後方向の側面視略逆L字状に突出する突片部27が設けられている。
また、例えば、図3に示すように、容器本体10の凹部13の周縁のうち、上蓋20の閉塞状態において突片部27の先端側(ダンパー27a(後述)を含む)に対応する位置には、上蓋20が閉塞状態から開放状態へと移行する際に突片部27が入り込む横穴部16が形成されており、上蓋20が開放状態になると、上蓋20の突片部27の先端側が容器本体10の横穴部16に入り込んで、突片部27の上下方向の移動が規制されるように構成されている。これにより、上蓋20の開放状態において、上蓋20の左端側が上方向へと移動して上蓋20が起き上がってしまうことを防止できるようになっている。
ここで、例えば、図2、図3に示すように、突片部27の先端部には、上蓋20が開放状態となる際の衝撃を吸収するダンパー27aが設けられており、上蓋20の開放状態において、横穴部16内で突片部27のダンパー27aが容器本体10に当接するように構成されている。すなわち、突片部27が容器本体10に衝突することによっても、付勢部材50の付勢力による上蓋20のスライド移動が停止するように構成されており、当該衝突の際の衝撃を、ダンパー27aによって吸収できるようになっている。
なお、本実施形態では、撓むことで衝撃を吸収できるようにダンパー27aを左方へ凸となるよう上側から下側に向けて湾曲した弓状に形成したが、これに限ることはなく、ダンパー27aの形状は、上蓋20が開放状態となる際の衝撃を吸収できるのであれば、適宜任意に変更可能である。
また、本実施形態では、突片部27にダンパー27aを設けてスライド部24にダンパー24aを設けた、すなわち、突片部27とスライド部24との双方にダンパーを設けたが、これに限ることはなく、ダンパーによって上蓋20が開放状態となる際の衝撃を吸収すること(衝撃を緩めること)ができるのであれば、例えば、突片部27だけにダンパーを設けても良いし、スライド部24だけにダンパーを設けても良いし、突片部27及びスライド部24以外の部分にダンパーを設けても良い。また、ダンパーは、上蓋20側ではなく、ケース体(容器本体10やシャーシ30)側に設けても良いし、上蓋20側とケース体側との双方に設けても良い。突片部27にダンパーを設けない場合は、上蓋20の開放状態において、突片部27が横穴部16内で容器本体10に当接しないように構成することが好ましい。また、スライド部24にダンパーを設けない場合は、上蓋20の開放状態において、スライド部24が横穴部15内で容器本体10に当接しないように構成することが好ましい。
なお、本実施形態では、スライド部24の左端側が入り込む横穴部15の上方が上面部10aによって塞がれるように構成したが、これに限ることはなく、横穴部15は上方に開口していてもよい。
また、突片部27は、上蓋20が起き上がってしまうことを防止するために設けられているが、本実施形態のように、スライド部24の左端側が入り込む横穴部15の上方が上面部10aによって塞がれている場合には、スライド部24によって、上蓋20が起き上がってしまうことを防止することができる。具体的には、この場合には、上蓋20が開放状態になると、上蓋20のスライド部24の左端側が容器本体10の横穴部15に入り込んで、スライド部24の上下方向の移動が規制され、上蓋20が起き上がってしまうことを防止することができるので、突片部27を設けなくてもよい。
<ウェットティシュー収納容器の製造方法>
次に、本実施形態のウェットティシュー収納容器の製造方法の一例について、図2,3を参照して説明する。
まず、シャーシ30に、付勢部材50と上蓋20とを組み付けてアセンブリ体Aを形成する。
次いで、アセンブリ体Aを容器本体10に取り付ける。具体的には、シャーシ30の下面に設けられた複数(本実施形態の場合、5個)の嵌合凸部(図示略)と、容器本体10の凹部13の底面部13aに嵌合凸部に対応させて設けられた嵌合孔部(図示略)と、が嵌合するよう、アセンブリ体Aを、容器本体10の凹部13内に当該凹部13の上方から嵌め込むことによって、容器本体10に取り付ける。すなわち、付勢部材50と上蓋20とは、シャーシ30に組み付けられて一体に構成されたアセンブリ体Aの状態で、容器本体10に取り付けられている。これにより、上蓋20と付勢部材50とシャーシ30とを別々に容器本体10に取り付ける手間を省くことができるようになっている。
なお、本実施形態では、シャーシ30に設けられた嵌合凸部と、容器本体10に設けられた嵌合孔部と、を嵌合させることによって、アセンブリ体Aを容器本体10に固定するよう構成したが、これに限ることはなく、例えば、ねじ等によってアセンブリ体Aを容器本体10に固定しても良い。
≪上蓋のスライド開閉機構について≫
本願発明の実施形態と実施例とでは、取出口11、上蓋20を含む容器本体10の天面における構成は、同様のものを用いて説明している。ここで、図3(b)の上蓋が開いている状態を示す断面図と、図3(a)の上蓋が閉じている状態を示す平面図とを参照しつつ、上蓋20の開閉を実現する構成について板状のアセンブリシャーシを用いた例を挙げて説明する。
付勢部材50、パッキン14、21を除く部品(容器本体10、上蓋20、スイッチ部34、シャーシ30、アセンブリシャーシ60など)は、合成樹脂の成型品として作製することができる。
容器本体10は、ここでは天面に長手方向に延びる長円状の凹部13を有しており、その凹部13に上蓋20のスライド開閉機構、開いた状態に付勢する付勢部材50、閉じた状態に固定する爪受部34c、爪受部34cの固定を解除するためのスイッチ部34などを収容する。
取出口11及びそれを取り囲むように設けられたパッキン14は、上述した実施形態における本体容器10に設けることもできるが、別の部材として板状の部材60(ここで、アセンブリシャーシと呼ぶ)に設けて、例えば容器本体10の裏側(内側)から嵌めこまれることとしてもよい。嵌め込むための形状としては貫通しない凹み部分とそれに嵌合する突起とをもって嵌合させ、一度嵌め込めば、外すのが困難であるように成型品の設計をすることができる。貫通しない凹み部分とするのは、容器の密閉性(気密性)を確保するためである。
上蓋20をスライド開閉させる機構について、固定部分と可動部分とに分けて説明する。
固定部分及び可動部分は、アセンブリシャーシ60に取り付ける。実際の工場の作業にあっては、容器本体10に取り付ける前のアセンブリシャーシ60に固定部分及び可動部分を取り付けてから、上蓋20が閉じた状態にして、アセンブリシャーシ60を容器本体10の裏側(内側)から容器本体10の長円状の孔に固定部分及び可動部分が嵌るようにし、かつ容器本体10の裏側の凹み部分(リブ)にアセンブリシャーシ側の突起が嵌合するように嵌めこむことができる。その後、容器本体10の天面側からスイッチ部34を押すことにより、爪受部34cの引っかかりを解除し、上蓋20を開いた状態にする。この状態がサブアセンブリ状態(組み立て途中)、すなわちウェットティシュー積層体を収納する前の状態である。
アセンブリシャーシ60に取り付ける固定部分は、スイッチ部34、固定側指掛部35、レール部31a,31aを含む部分である。これらは、それぞれを成型品として製造したのちに、アセンブリシャーシに嵌め込むことにより組み上げることができる。また、これらのうちの一部(例えば、固定側指掛部35、レール部31a,31a)をアセンブリシャーシと一体成型する変形例も可能である。スイッチ部34については、ユーザにより動かして上蓋20の閉まっている状態を解除するものであるので、動く部分を含むので、アセンブリシャーシとの一体成型にはなじまない。
スイッチ部34の動く部分については、別の部品として作製して、後から嵌め込む。
固定側指掛部35は、動かない部分であり、アセンブリシャーシ60に取り付ける固定部分(上蓋20が閉じている状態において、上蓋20の延長された面となる部分)と一体的に成型され得る。固定側指掛部35を容器本体10との一体成型又はアセンブリシャーシ60との一体成型することも可能である。
不側指掛部35は、上蓋20が開いている状態から、閉じようとするときに、ユーザの手指のうちの例えば人差し指が掛かる部分である。そのときユーザの手指のうちの例えば親指が可動側指掛部25に掛かる。そして、親指と人差し指とを使って、上蓋20を閉じる。
レール部31a,31aは、取出口11の前後両側にそれぞれ一つずつ設けられる。レール部31a,31aは、固定部分に設けられて、動かない部分である。レール部31a,31aは、スライド部24を滑らせる。レール部31aを例えば、溝として構成し、スライド部24をその溝内を滑る突起状の部材として構成することができる。また、レール部31aを金属棒として構成し、スライド部24を当該金属棒の周りに設けた円筒状(又は円筒から一部を欠いた形状として金属棒を嵌め込むことを可能とした形状)の部材として滑らすように構成してもよい。
可動部分は、上蓋20とその裏側に設けられ、上蓋20が閉じた状態で取出口11の周囲のケース側パッキン14と合わさって密閉度を高める蓋側パッキン21と、レール部31a,31aを摺動するスライド部24、24とを有する(図3(b)、図5(b)では、上蓋20の裏側に設けられた部材は破線で描いてある)。また、付勢部材を取り付ける可動側係合部22が設けられている(図3(b)に描いた蓋側パッキン21の左側で前後における中央部分)。
組み立て工程にあっては、アセンブリシャーシに上述した固定部分を取り付けてから、コイルばね(付勢部材)50、50を固定部分の図3(b)の左端の上下2箇所に設けた固定側係合部33、33に取り付ける。付勢部材50,50(二つのバネ)の他端は、可動側係合部22に取り付けられる。当該取り付けを行ってからスライド部24,24をレール部31a,31aに摺動可能に取り付ける(またはスライド部24、24をレール部31a、31aに摺動可能に取り付けてから付勢部材50、50を取り付ける)。
付勢部材50は、ここでは金属を材料とするつるまきバネを使うことができる。ゴム、エラストマーなどの弾性部材を引っ張りバネ、又は板バネのようにして用いて、必要な動力伝達機構とともに用いて、コイルばねの代わりに用いてもよい。
付勢部材50は、上蓋20が開く方向に付勢される。つまり、上蓋20が開いている状態では、付勢部材50は自然長に近い状態すなわち負荷のかからない状態にある。それに対して上蓋20が閉じている状態では、付勢部材50は伸びており負荷の掛かる状態にある。上述したように、上蓋20が開いている状態から閉じるには、ユーザが手指を用いて付勢部材50に抗して上蓋20をスイッチ部34に近づける。上蓋20のスイッチ部34に近い側には、爪受部34cに引っかかる部材である爪部23があり、爪受部34cに引っかかることにより上蓋20が閉じた状態で固定される。スイッチ部34をユーザが押すと、爪受部34cにおける引っ掛かりが解除されて、上蓋20は、付勢部材50により引っ張られて開く。
次に、本願発明の実施形態1―8について述べる。これらの実施形態は、いずれも本願発明の主眼である「スライド開閉において閉まる方向に動くことで気密性を保つパッキン」という目的に沿ったものである。上蓋20、取出口11などの構成については、上述した構成と同じであってよいので、同一の部材については同一の符号を用いて説明する。しかし、上蓋20、取出口11を含む容器本体10の天面の構成は、上蓋20がスライド開閉のものであって、開閉の際にパッキンを用いて気密性を高めるようなものであれば他の構成であってもよい。したがって、容器本体10の天面についての構成は、そのような条件を充足するような変形例を許容する。このことは、実施形態1から5までに共通する。
≪実施形態1:閉まる方向に適した形状≫
本発明の実施形態1として、上蓋12が閉まる方向に動くことで気密性を向上するように作用する形状、構造を有するパッキンについて説明する。
図1,2,3を参照しつつ上述したように、容器本体10の取出口11の周囲に上から見て容器本体10の短手方向に延びる長円形状のパッキンが設けられており、上蓋12の裏側(下側)にも下から見て容器本体10の短手方向に延びる長円形状のパッキンが設けられている。そして、それらの長円形状のパッキンのうち、直線状に延びる二つの辺の形状、構造についてここで説明する。それらの二つの辺以外の部分(丸みを帯びた部分)については、上下のパッキンがただ単に水平面をもった境界を有しており、上蓋12が左右のスライドをすることに伴い、上蓋12側のパッキンもまた左右のスライドの動きをし、それによって上下のパッキンが擦り合わされるようにされる。そして、上蓋12が閉じた状態にあっては、本体側パッキン41と蓋側パッキン51とが密着して、気密性容器の気密性を高める働きをする。
図4は、実施形態1のパッキン形状を示す断面図である。図4の4つの断面図は、いずれも気密性容器の長手方向の中心線を含む鉛直面で切った断面を示している。パッキンの素材は、エラストマーやシリコンゴム等の軟質材を使用する。容器本体側と上蓋側との双方に軟質材のパッキンを設けることができる。
また、本体側と上蓋側の一方のみをパッキンとして、他方は合成樹脂により成型して、パッキンとの嵌合が可能な形状とすることもできる。
さらにまた、一方のみを軟質材のパッキンとして、他方については硬質材とする変形例も可能である。
図4で白抜きの左右往復矢印は、上蓋12の左右方向にスライドする動き、及びそれに伴い、蓋側パッキン21A、21Bが左右にスライドする動きを示している。また、下から上へ向けての一方向の矢印は、ウェットティシューを引っ張り上げる向き、そしてそれに伴いウェットティシューがポップアップする向きを示している。当該矢印を含む部分が取出口11の開口部となっている。
図4は、パッキンの形状、構造を模式的に示す目的で描いたため、パッキンがアセンブリシャーシ15を挟み込む形状、構造を有することを表現するのは省略した。また、上に述べた舌状体46,47を描くのも省略してある。図4(a),(b),(c),(d)のいずれにおいても、蓋側パッキン21Aが本体パッキン14Aに嵌合し、蓋側パッキン21Bが本体パッキン14Bに嵌合する。
図4(a)は、閉まる側(プッシュボタンに近い側)の本体側パッキン14Bを階段状とし、閉まる側の上蓋側パッキン21Bを当該階段に乗る形状としたものである。そして、開く側(プッシュボタンに遠い側)の上蓋側パッキン21Aを階段状とし、開く側の本体側パッキン14Aを当該階段に乗る形状とした。これにより二つのパッキンの間の境界は、広く面的な接触をすることとなり、密着度(気密性)が高まる。
図4(b)は、図4(a)の変形例であり、図4(a)の形状をベースとして、さらに閉まる側の本体側パッキン14Bの階段の途中に下に凹んだ凹み部分を設けて、閉まる側の上蓋側パッキン21Bの当該階段に乗る部分には、下に凸の突起部分を設けて、上蓋12が閉まる際には、凹み部分に突起部分が嵌ることにより気密性を高める。すなわち、図4(b)において、蓋側パッキン21Bに嵌合部が設けられ、ケース側パッキン14Bに被嵌合部が設けられている。
図4(c)は、図4(a)の変形例であり、図4(a)の形状をベースとして、図4(b)と同様に凹凸の嵌合部分をさらに設けるが、凹みの方向及び突起の向きが上蓋の閉まる方向と一致しているものである。すなわち、蓋側パッキン21Bに嵌合部が設けられ、ケース側パッキン14Bに被嵌合部が設けられている。さらに、蓋側パッキン21Aに嵌合部が設けられ、ケース側パッキン14Aに被嵌合部が設けられている。
図4(d)は、図4(a)の変形例であり、階段の段の面を水平とせずに角度を設けて、上蓋がスライドして閉まるにつれて、気密性が増すようにしたものである。
図1から3までを参照しつつ上述した際に、上蓋12は容器本体10の天面とほぼ同一平面内においてスライドするとした。上蓋12をスライドさせる平面は、容器本体10の天面と同一平面内にするとして、パッキンを設ける面(言い換えれば、上下のパッキンが嵌合する面)は、水平面に対して例えば5度の角度を有するようにし、閉まる方向に角度をつけるのが望ましい。それによりパッキンの気密性を高めることができる。
軟質パッキンの素材であるエラストマーやシリコンゴムは、ウェットティシューに浸透している薬液により濡れていると、より気密性の高い接触をすることが知られている。そこで、パッキンの嵌合する部分が、スライド開閉の動きにしたがって、ウェットティシューのポップアップしている部分に触れて、薬液を取り込んだ上で、上蓋が閉じられることにより、より気密性の高い接触を実現できる。
≪パッキンと本体との嵌合について≫
パッキンと本体との嵌合にも気密性が必要である。上述した取出口11の周囲の部分に本体側のパッキンを設ける場合には、取出口11の長円部分の形状と同様の形状を有するパッキンを設けて、その周囲部分に取出口11が入り込むスペースの切り込みを入れることで、パッキンを嵌合することが可能である。その場合には、本体側に比較的大きな貫通する孔があって、その孔の周囲にパッキンを取り付けるものである。
そのようなケースのみならず、本体側に比較的小さな孔を設けてその孔をすべてパッキンで覆ってしまうことにより、パッキンと本体との嵌合をすることも可能である。図5に示すケースはそのような場合である。
図5は、パッキン17と本体10との嵌合に用いるパッキン形状を示す断面図(図5(a))、アセンブリシャーシ15と本体10とを挟むパッキン形状を示す断面図(図5(b))及び本体10とアセンブリシャーシ15とを挟むパッキン形状を示す断面図(図5(c))である。図5では、嵌合部分だけを模式的に図示している。したがって当該パッキンが上蓋12と実際に当接して機能する部分については描くのを省略している。
図1から3までを参照しつつ説明した実施形態にあっては、本体10側のパッキン14は、取出口11の周囲に設けることとしたが、ボス型のパッキン17により気密性を保つ領域を取出口11を含むより広い領域(閉じた領域だけでなく、開いた領域をも含む)にする変形例が可能である。パッキンにより囲む部分は、ウェットティシューがポップアップする部分を収納する部分であると考えると、当該部分がより広い方がかみ込み防止のためには有利だからである。
また、閉じた領域だけでなく、開いた領域でもよいとするのは、本体10側のパッキン14が開いた領域をなすものであっても、上蓋側のパッキン21が閉じた領域をなすものであれば、両者が嵌合して閉じた領域を構成することが可能だからである。その場合には、上蓋側のパッキン21のうち、本体10側のパッキン14が当接しない部分は、本体(容器本体)10又はアセンブリシャーシ15と当接して気密部分(ウェットティシューのポップアップした部分を収容する部分)を形成することとなる。
ここで閉じた領域をなすパッキン形状をその形がアルファベット文字のOの字に似ていると考えてO字型のパッキン、開いた領域をなすパッキン形状をCの文字に似ていると考えてC字型のパッキンと呼ぶこととする。
そのような取出口11を含み、それよりも広い領域をパッキン部分(ウェットティシューのポップアップした部分を収容する部分)とする際には、O字型、C字型の形状を有するパッキンの裏側の数箇所にパッキンと同一素材の突起であって、上蓋に当接する向きとは逆の向きに凸であるものを設ける。そして、本体側の対応する部分には当該突起が挿入されるべき小さい孔を(部品成型の際に)設ける。突起にはその突起が延びる方向のなかほどにくびれた部分があって、そのくびれが本体側の孔の径と一致する大きさとなっている。その様子の断面を模式的に図示したのが図5(a)である。
図5(b)では、アセンブリシャーシ15を上にして本体10と合わせた状態で両者を貫く孔を設けて、そこにパッキンを取り付けた例を示す。図5(c)では、本体10の下側(裏側、内側)からアセンブリシャーシ15を合わせた状態で両者を貫く孔にパッキンを取り付けた例を示す。
なお、本体との嵌合に用いるパッキンを、上蓋12との嵌合に用いるパッキンとは独立させて、アセンブリシャーシ15と容器本体10との嵌合の密着性を高める目的でパッキンを用いることとしてもよい。すなわち、従来において成型品同士の接合をボスを用いて行う場合があったが、そのボスの代わりにパッキンを用いて(言い換えれば、ボスの形状に似た形状を有し、素材をエラストマー、シリコンゴムなどの弾力性をもつ軟質材としたものを用いて)密着性、気密性を向上させることが可能である。
≪実施形態2:外側から回り込む≫
図6は、一方のパッキンを他方のパッキンに回り込ませて嵌合するパッキン形状を上から見た様子を示す図である。一方のパッキン、他方のパッキンと呼ぶのは、本体側パッキン41、蓋側パッキン51についてのことであり、図6では回り込むパッキン(C字型のパッキン)を蓋側パッキン51とし、他方のパッキン(O字型のパッキン)を本体側パッキン41としている。これらを入れ替えて設けることも可能である。図6は、C字型のパッキン(蓋側パッキン51)がO字型のパッキン(本体側パッキン41)に回り込むようにして嵌合するパッキン形状、構造を示すものである。
なお、蓋側パッキン51は、上蓋12の裏側に取り付けられているので、実際は隠れているが、上蓋12を描くのは省略してパッキンのみを描いている。
パッキン素材は、軟性のエラストマーやシリコンゴムなどを使用できる。蓋側パッキン51と本体側パッキン41との両者を軟質素材とすることができる。また、一方のみを軟質素材としてもよい。図6(a)、(b)、(c)に示されるようにC字型パッキンの両端の周り込み部分がO字型パッキンの背後に回り込んで抱き込むようにして密着するものである。図6(a)を基本として、図6(b)のようにC字型パッキン、O字型パッキンのそれぞれの真中部分に凸部分と凹部分とを対応する箇所に設けて嵌合を高める形状とすることができる。また、図6(c)のように、C字型パッキンの両端にV字型の突起を設け、対応するO字型パッキンの箇所にノッチ(V字型の切れ目)を設けて嵌合させることとしてもよい。
図7は、回り込ませて嵌合するパッキン形状を横から見た様子を示す模式図である。図7(a)は、蓋側パッキン51(C字型パッキン)が本体側パッキン41(O字型パッキン)と同じ高さ(厚さ)を有し、その高さ(厚さ)全体に亘って回り込んでいる状態を示している。図7(b)は、蓋側パッキン51(C字型パッキン)の一部(図では中央部分)が本体側パッキン41(O字型パッキン)を回り込んでいる状態を示している。図7(c)は、蓋側パッキン51(C字型パッキン)の一部(図では中央部分)が本体側パッキン41(O字型パッキン)の複数個所において回り込んでいる状態を示している。図7(d)は、蓋側パッキン51(C字型パッキン)が先端に行くにつれて厚さが減少する形状を有しており、そのような形状の先端部が本体側パッキン41(O字型パッキン)を回り込んでいる状態を示している。
図7(e)は、回り込んで重なる部分に凹部、凸部からなる組合せ機構を持つ実施例について描いているものである。双方に凹凸に組合せを持たせて、上蓋を閉めたときに凹凸が重なる構造としたものである。図7(e)の矢印の先に描かれた図は、上蓋が閉じた状態で二つのパッキンが重なっている状態を示している。
このように回り込むことによって、二つのパッキンの密着面積をより大きくすることができ、密着度が高まることにより、気密性を高めることが可能である。
≪実施形態3:動力に抗してロックする≫
図8は、ロック機構を有するパッキンを上から見た様子を示す図である。図8(a)は蓋側パッキン51であり、ここではO字型パッキンによりなるものである。図8(b)は本体側パッキンであり、ここではC字型パッキンからなるものである。本体側パッキン41は、アセンブリシャーシ15に設置されてもよい。
付勢手段53による付勢は上蓋12が開く方向に働く。上蓋12が開いている状態にあっては、蓋側パッキン51と本体側パッキン41とは離れた状態にある。
図8(b)は、上蓋12が閉まっている状態を示している。本体側パッキン41(C字型パッキン)が上蓋側パッキン51(O字型パッキン)を回り込んで接合している。このとき、パッキンの接合力が付勢手段による付勢の力(開く方向に働く力)よりも大きく設定している。したがって、上蓋12は、閉まった状態を維持することが可能である。
この状態から開けるためには、ユーザの手指の動作によりパッキンの接合力に抗してはがすこと、或いはプッシュボタンの操作により、二つのパッキンをはがす力を加えることになる。
図9は、ロック機構を有するパッキン形状を横から見た断面図(a),(b)及びノッチを設けた例を示す図(c),(d),(e)である。図9(a),(b)の断面は、図8に描いたパッキンを横から見た断面である。本体側パッキン41と本体10との間にはその接合部分の一部にスリットが入っている。それによりバネ特性を持つため、蓋側パッキン51が入り込みやすくなっている。上蓋12が閉まった状態にあっては、本体側パッキン41(C字型パッキン)の一部が蓋側パッキン51(O字型パッキン)を回り込んで接合力を高めている。
図9(c)は上蓋12が閉じている状態、すなわち本体側パッキン41と蓋側パッキン51とが接合している状態を上から見た図である。本体側パッキン41(C字型パッキン)の周り込み部分には、突起又はV字型切れ込みを設け、蓋側パッキン51(O字型パッキン)の対応箇所には、それに嵌合する形を設けることにより最終的にロックされて固定する位置を決定する部位を設けることができる。
≪実施形態4:動力を利用して気密性を向上する≫
図10は、上蓋の開閉する動力を利用して気密性を向上させるパッキン形状、構造を示す図である。図10(a)に示すように、ここでは本体側パッキン41、蓋側パッキン51は、いずれもO字型パッキンを用いている。上蓋12を閉める際には、ユーザは付勢手段53による動力に抗して上蓋12をスライドさせて、蓋側パッキン51が本体側パッキン41に重なった状態を少し通り過ごした位置まで移動させる。その際、本体側パッキン41の高さを乗り越える動作をさせることになる。
そのようにすると図10(b)に示すように、蓋側パッキン41と蓋側パッキン51との左右の位置関係が逆転した状態で固定がなされる。この状態について、横から見ると図10(c)に断面を描いたように、蓋側パッキン21Aは本体側パッキン14Aに当接し、蓋側パッキン21Bは本体側パッキン14Bに当接する状態で固定されている。図10(c)に示す白抜き矢印は、付勢手段53により上蓋12が開く向きに力が加わっているために、蓋側パッキン51が本体側パッキン41を押し付けるようにして密着していることを示している。
この状態を解除して上蓋12を開けるためには、プッシュボタン43の働きが上蓋12を真上に少しだけ押し上げる動作をさせることになる。それにより、蓋側パッキン21A,21Bが本体側パッキン14A、14Bを乗り越えることができ、付勢手段53により引っ張られて上蓋12が開く状態までスライド移動する。
図11は、上蓋の開閉する動力を利用して気密性を向上させるパッキン形状、構造の詳細を示す図である。図11(a)は、図10(b)、(c)に示した上蓋12が閉じている状態をさらに詳しく描いたものである。図11(a)に示すように、蓋側パッキン21Bと本体側パッキン14Bとが密着して構成する壁と、蓋側パッキン21Aと本体側パッキン14Aとが密着して構成する壁と、上蓋12とによって囲まれた空間が気密性の高い空間を構成しており、ここにポップアップしたウェットティシューが収納される。下から上に向かう太矢印は、ウェットティシューがポップアップする向きを示している。白抜きの矢印は付勢手段53により上蓋12に加わる力の向きを示している。
このように蓋側パッキン51と本体側パッキン41とが図11(a)に示すように密着することになるのは、O字型パッキンのうちの付勢手段の力の向きに垂直に設けられた部分においてである。付勢手段53の力の向きに平行なパッキン部分においては、上蓋12のスライド動作の際に、蓋側パッキン51、本体側パッキン41のいずれも同じ高さで擦れ合って接合するような形状となる。その他の形状は実施形態3と同様にすることができる。
図11(b)は、図11(a)の変形であり、蓋側パッキン21Aと蓋側パッキン21Bの形状を先が細くなるものとしている。これにより、図11(a)に比べて、上蓋20のスライド動作において蓋を閉める際に、蓋側パッキン21がケース側パッキン14を乗り越える動作をしやすくする。
図11(c)に描いた蓋側パッキン21Aは、その下端部に下に凸の突起を設けている。そして、ケース側パッキン14の上部には、それに嵌合する凹部を設けたものである。
図11(d)は、図11(c)のパッキンが嵌合している様子を示している。このパッキン形状では、上蓋20のスライド動作において、蓋を閉める際に蓋側パッキン21がケース側パッキン14を乗り越えてから必要以上に行過ぎてしまわない、という効果がある。
≪実施形態5:薬液を取り込むパッキン≫
図12は、軟質材からなるパッキンの上蓋開放時(a)、スライド時(b)、閉まった時(c)を示す模式図である。蓋側パッキン21A、21Bは、軟質材からなるので、図12(b)に描かれているように、上蓋20をスライド移動する際に、なびくように移動する。したがって動かすときの抵抗が小さい。また、軟質材であるためにポップアップ状態にあるウェットティシューに浸透させた薬液を取り込む作用が硬質材に比べて大きい。したがって、取出口11の上を移動して薬液を取り込み濡れることで、ケース側パッキン14(容器側パッキン)などとの接触がより適切になされて気密度を高めることができる。
また、軟質材からなるパッキンは、撓む効果があるので、上蓋20が閉じた状態における本体容器10と上蓋20との距離よりも長い蓋側パッキン21A、21Bとすることで、撓む効果により密着度を高めることができる。
ここで、軟質材は、パッキン全体に使用してもよいし、一部分のみ(例えば先端だけ)使用してもよい。
図13は、軟質材からなるパッキンの形状、構造を横から見た図である。図13(a)は、上蓋20の側に軟質材からなる蓋側パッキン21A、21Bを設け、容器本体10側の取出口11周縁部には、パッキンを設けないこととした例を示す。蓋側パッキン21A、21Bは、上蓋20が閉まった状態において容器本体10の表面に達する長さを有しており、取出口11周縁部を密閉し、ポップアップしたウェットティシューを気密状態にて収納する。
図13(b)は、容器本体10側の取出口11周縁部に軟質材からなるケース側パッキン14A、14Bを設け、上蓋20の側にはパッキンを設けないこととした例を示す。ケース側パッキン14A、14Bは、上蓋20の側が閉まった状態において上蓋20の裏面に達する長さを有しており、取出口11周縁部を密閉し、ポップアップしたウェットティシューを気密状態にて収納する。
図13(c)は、図13(a)の変形例であり、ここでは軟質材でないパッキンを用いている。
図13(d)においては、上蓋20の側の軟質材からなる蓋側パッキン21は、上蓋20の取出口11から遠い側が一番高くなるようにし(蓋側パッキン21A)、上蓋20の閉まる方向に漸次減少しケース側パッキン14Bに当接する位置においては、高さが一番小さく(ゼロに)している。一方、容器側のパッキン(ケース側パッキン14)の高さは、上蓋20の閉まる状態で蓋側パッキン21Aが当接する位置においては高さが最も小さく(ゼロに)しており、上蓋20の閉まる方向に漸次増加し、上蓋20の閉まる状態で蓋側パッキン21の高さが一番小さくなる位置において最も高くなるようにし(ケース側パッキン14B)ている。図13(d)の断面図においては、上蓋20の開閉方向に平行な取出口11の中心線を含む鉛直断面を描いているため、パッキンの上蓋開閉方向における両端のみが描かれているが、パッキン(蓋側パッキン、ケース側パッキン)は密着空間を作るものであるので、パッキンの前後方向における両端の部分に着目すると、容器側のパッキンの高さは、上蓋の閉まる方向に漸次増加し、蓋側のパッキンの高さは、上蓋の閉まる方向に漸次減少するようになっており、上蓋が閉まっている状態において、いずれの位置においても二つのパッキンの高さを合計すると上蓋20と容器本体10との距離に一致するように連続的に高さが変化する形状となっている。
図13(e)は、上蓋20側のパッキン21A、21Bを高くし、ケース側パッキン14A、14Bを低く設けた例を示している。
図13(f)は、パッキンの先端における一部だけを軟質材とした例を示している。
図13(g)は、パッキンに角度と方向性とを持たせた例を示している。
図14(a)、(b)は、軟質材からなるパッキンの機能を示す模式図である。図14(a)は、例えば蓋側パッキン21が上蓋20のスライド移動の際に容器本体10の表面にその縁部分が接触しつつ移動する様子を示している。図14(b)は、例えば蓋側パッキン21が上蓋20のスライド移動する際に容器本体10の表面に対して広い面積において接触しつつ移動する様子を示している。
図14(c1)は、ケース側パッキン14の平面図を示す。図14(c2)は、AA断面図であり、図14(c3)はBB断面図である。ケース側パッキンは、舌片部(舌状体)を3つ有している。ウェットティシューのポップアップを調整する機能を有している。
図14(d1)は、ケース側パッキン14の変形例を示す平面図である。図14(d2)は、AA断面図であり、図14(d3)はBB断面図である。ケース側パッキンは、この変形例では、舌片部を1つ有している。
これらの舌片部の働きにより、ウェットティシューのポップアップした部分は、取出口11のほぼ中央部分に位置した状態で保持される。蓋側パッキン21は、当該ウェットティシューのポップアップした部分と接触しつつスライド移動するので、ウェットティシューに浸透している薬液により濡れる。それによりパッキン同士の接触の気密性が増すこととなる。
以上説明したウェットティシュー収納容器1によれば、上面に取出口11を有し、内側に家庭用薄葉紙Pを収納するケース体(容器本体10及びシャーシ30)と、ケース体に対してスライド移動することで取出口11を開閉させる蓋体としての上蓋20と、上蓋20を開放状態となる方向に付勢する付勢部材50を有し、当該上蓋20を開放状態となる方向にスライド移動させる可動機構(付勢部材50、固定側係合部33及び可動側係合部22)と、付勢部材50の付勢力に抗して上蓋20が閉塞状態となるように係止するとともに、当該係止を解除可能な係止手段(爪部23及び爪受部34c)と、を備えている。
すなわち、係止手段(爪部23及び爪受部34c)による係止を解除すると、付勢部材50の付勢力によって、取出口11を閉塞していた上蓋20がスライド移動して開放状態となり、取出口11が開放されることとなる。
したがって、係止手段(爪部23及び爪受部34c)による係止を解除するだけで付勢部材50の付勢力によって自動的に上蓋20が開くので、上蓋20の開放動作が行いやすく、利便性が高い。
具体的には、付勢部材50は、伸縮部材により構成され、可動機構は、ケース体(本実施形態の場合、シャーシ30)に設けられ付勢部材50の一端と係合する固定点としての固定側係合部33と、上蓋20に設けられ付勢部材50の他端と係合する可動点としての可動側係合部22と、を備えている。
なお、ウェットティシュー収納容器1に備える付勢部材50の個数(本数)は、2つ(2本)に限ることはなく、適宜任意に変更可能であり、1つ(1本)であっても良いし、3つ(3本)以上あってもよい。また、固定側係合部33や可動側係合部22の個数は、付勢部材50の個数に応じて、適宜任意に変更可能である。
また、上蓋20が、ケース体の外側でスライド移動するように構成したが、これに限ることはなく、上蓋20が、ケース体の内側でスライド移動して、上蓋20の開放状態において上蓋20の大部分(例えば、可動側指掛部25を除く部分)がケース体内に収まるように構成することも可能である。
また、以上説明したウェットティシュー収納容器1によれば、上蓋20は、当該上蓋20の状態にかかわらず、外部から視認不能に付勢部材50を遮蔽している。したがって、ウェットティシュー収納容器1の美観が向上する。
また、付勢部材50が触られることを防止することができるので、付勢部材50に汚れが付きにくく、付勢部材50に指等が挟まる心配もなく、衛生的に安全に使用することができるとともに、付勢部材50が、取り外されてしまったり、取り外されて誤飲されてしまったりすることを防止することができる。
また、以上説明したウェットティシュー収納容器1によれば、上蓋20が開放状態となる際の衝撃を吸収するダンパー24a,27aを備えている。
すなわち、上蓋20は付勢部材50の付勢力によって自動的に開くが、その際の衝撃がダンパー24a,27aによって吸収されるので、上蓋20が開放状態となる際の衝撃に伴う上蓋20やケース体(本実施形態の場合、主に容器本体10)の磨耗を抑制したり、上蓋20が開放状態となる際に生じる衝突音を軽減したりすることができる。
また、以上説明したウェットティシュー収納容器1によれば、ケース体(本実施形態の場合、シャーシ30)には、上蓋20のスライド移動をガイドするためのレール部31aが設けられ、上蓋20には、レール部31aに対してスライド移動可能に係合するスライド部24が設けられている。
すなわち、上蓋20はスライド移動することによって取出口11を開閉させるが、そのスライド移動がレール部31aによってガイドされるので、上蓋20をスムーズかつ確実に開閉することができる。
また、以上説明したウェットティシュー収納容器1によれば、上面に取出口11を有し、内側に家庭用薄葉紙Pを収納するケース体(容器本体10及びシャーシ30)と、ケース体に対してスライド移動することで取出口11を開閉させる蓋体としての上蓋20と、上蓋20が閉塞状態となるように係止するとともに、当該係止を解除可能な係止手段(爪部23及び爪受部34c)と、を備え、上蓋20には、可動側指掛部25が設けられ、ケース体(本実施形態の場合、シャーシ30)のうち係止手段(本実施形態の場合、爪受部34c)よりも上蓋20の閉塞状態となる方向側には、固定側指掛部35が設けられている。
すなわち、可動側指掛部25に指を掛けて上蓋20に閉塞状態となる方向(本実施形態の場合、右方向)の力を加えることができるだけでなく、上蓋20を閉める際に、閉塞状態となる方向の力が上蓋20だけでなくケース体(容器本体10及びシャーシ30)に加わってしまっても、固定側指掛部35に指を掛けてケース体に逆方向の力を作用させてケース体を固定しておくことができるので、ケース体が滑ってしまうことがない。
したがって、片手で上蓋20を閉めることができ、上蓋20の閉塞動作が行いやすい。
特に、上蓋20を開放状態となる方向に付勢する付勢部材50を備えているので、上蓋20を閉める際に、上蓋20の閉塞状態となる方向の力として、付勢部材50の付勢力に抗する力を上蓋20に加えることとなる。その際に、付勢部材50の付勢力によって、付勢部材50の付勢力に抗する力と同じ方向の力がケース体に加わるので、ケース体は上蓋20の閉塞状態となる方向側に滑りやすいが、固定側指掛部35を設けることで、ケース体が滑らないように、固定側指掛部35に指を掛けてケース体を固定しておくことができる。
なお、ウェットティシュー収納容器1に上蓋20を開放状態となる方向に付勢する付勢部材50を設けたが、これに限ることはなく、ウェットティシュー収納容器1に付勢部材50を設けなくてもよい。ウェットティシュー収納容器1に付勢部材50を設けない場合には、可動側指掛部25と固定側指掛部35との双方に指を掛けて上蓋20を開閉することができる。したがって、片手で上蓋20を開閉することができ、上蓋20の開閉動作が行いやすい。
また、以上説明したウェットティシュー収納容器1によれば、ケース体(本実施形態の場合、シャーシ30)は、係止手段(爪部23及び爪受部34c)による係止を解除する際に押圧されるスイッチ部34を備え、固定側指掛部35は、スイッチ部34に離間してケース体(本実施形態の場合、シャーシ30)に設けられた突起部である。
具体的には、ケース体は、容器本体10と、当該容器本体10の上面に固定されるシャーシ30と、を備え、上蓋20は、シャーシ30に取り付けられ、固定側指掛部35は、シャーシ30の端部(本実施形態の場合、上壁部32の右端部)を上側に向けて起立させることにより形成された突起部である。
したがって、固定側指掛部35がスイッチ部34に離間して設けられているので、固定側指掛部35に掛けた指でスイッチ部34を誤操作してしまうことを防止することができ、上蓋20を片手で確実に閉めることができる。
なお、スイッチ部34を回動可能に構成したが、これに限ることはなく、スイッチ部34を押圧することで係止手段(爪部23及び爪受部34c)による係止を解除できるのであれば、スイッチ部34の構成は適宜任意に変更可能であり、例えば、スイッチ部34は上下方向に揺動可能に構成しても良い。
また、スイッチ部34や固定側指掛部35を設ける箇所は、スイッチ部34や固定側指掛部35が容器本体10の平面(上面)視外形からはみ出さないのであれば、適宜任意に変更可能である。
また、以上説明したウェットティシュー収納容器1によれば、上面に取出口11を有し、内側に家庭用薄葉紙Pを収納するケース体と、ケース体に対してスライド移動することで取出口11を開閉させる蓋体としての上蓋20と、上蓋20を開放状態となる方向に付勢する付勢部材50と、を備え、ケース体は、容器本体10と、当該容器本体10の上面に固定されるシャーシ30と、を備え、付勢部材50と上蓋20とは、シャーシ30に組み付けられて一体に構成されたアセンブリ体Aの状態で、容器本体10に取り付けられている。
具体的には、本実施形態において、容器本体10は、上面に凹部13を有し、取出口11は当該凹部13に設けられ、アセンブリ体Aは、凹部13内に当該凹部13の上方から嵌め込まれている。
また、以上説明したウェットティシュー収納容器1の製造方法によれば、シャーシ30に、付勢部材50と上蓋20とを組み付けてアセンブリ体Aを形成し、次いで、アセンブリ体Aを容器本体10に取り付けるようになっている。
したがって、上蓋20と付勢部材50とを別々に容器本体10に取り付ける必要がないので、組み立てやすい。
なお、取出口11の下側には、ケース側パッキン14につながる部分として舌片部14aが設けられて、ウェットティシューのポップアップを調整する役目を果たす。図2に示す例では、この舌片部14aは取出口11のプッシュボタンに近い側と遠い側とでは向きを異ならせて設けている。すなわち、プッシュボタンに近い側は、水平に設けているのに対し、遠い側では舌片部の先が下に降りるように延びている。ウェットティシューのポップアップした部分がプッシュボタンからは遠い側になびくように工夫したものである。これにより、ウェットティシューを噛み込むことを防止している。上蓋20が閉じる際に、ウェットティシューを噛み込むと、当該ウェットティシューを使えなくなる場合があるのみならず、密閉性が悪くなり、内部のウェットティシューに浸透している薬液の揮発が生じる可能性があるからである。
なお、本発明は、上記実施形態1〜5に限定されるものではなく、具体的な構造について適宜変更可能であるのは勿論である。
1 ウェットティシュー収納容器
10 容器本体
10a 上面部
10b 周面部
11 取出口
12 底面開口
13 凹部
13a 底面部
14 ケース側パッキン
14a 舌片部
15、16 横穴部
17 ボス型のパッキン
20 上蓋
21 蓋側パッキン
22 可動側係合部
23 爪部
24 スライド部
25 可動側指掛部
26 指載置部
27 突片部
30 シャーシ
31 枠部
31a レール部
31b 支持部
31c 連結部
32 上壁部
33 固定側係合部
34 スイッチ部
34a 操作面
34b 軸部
34c 爪受部
35 固定側指掛部
36 水平リブ
37 コーナーリブ(リブ)
38 スタック支持リブ
40 底蓋
50 付勢部材
55 中間接続具
60 アセンブリシャーシ
P 家庭用薄葉紙
Q 薄葉紙積層体
S 収納空間部

Claims (5)

  1. 天面に取出口を有する容器本体と、当該容器本体に取り付けられ、前記取出口をスライド開閉する上蓋とを有し、ウェットティシューを収納するウェットティシュー収納容器であって、
    前記取出口の第1周縁部に設けられた容器側パッキンと、前記上蓋を閉じた際に前記第1周縁部に対向する第2周縁部に設けられた蓋側パッキンと、を備え、
    該パッキンは、前記上蓋がスライドして閉まることで前記第1周縁部と前記第2周縁部との間を気密状態にし、
    前記容器側パッキンの高さは、前記上蓋の閉まる方向に漸次増加し、
    前記蓋側パッキンの高さは、前記上蓋の閉まる方向に漸次減少することを特徴とするウェットティシュー収納容器。
  2. 前記蓋側パッキンは、嵌合部を有し、
    前記容器側パッキンは、前記嵌合部と嵌合する被嵌合部を有することを特徴とする請求項記載のウェットティシュー収納容器。
  3. 天面に取出口を有する容器本体と、当該容器本体に取り付けられ、前記取出口をスライド開閉する上蓋とを有し、ウェットティシューを収納するウェットティシュー収納容器であって、
    前記取出口の第1周縁部に設けられた容器側パッキンと、前記上蓋を閉じた際に前記第1周縁部に対向する第2周縁部に設けられた蓋側パッキンと、を備え、
    該パッキンは、前記上蓋がスライドして閉まることで前記第1周縁部と前記第2周縁部との間を気密状態にし、
    前記容器側パッキンと前記蓋側パッキンとのうちの一方を平面視O字型のパッキンとし、他方を平面視C字型のパッキンとするものであって、
    前記上蓋が閉まる方向に動く動作により、前記O字型のパッキンを前記C字型のパッキンで回り込ませて嵌合し、
    前記C字型のパッキンは、両端部に嵌合部を有し、
    前記O字型のパッキンは、前記嵌合部と嵌合する被嵌合部を有することを特徴とするウェトティシュー収納容器。
  4. 天面に取出口を有する容器本体と、当該容器本体に取り付けられ、前記取出口をスライド開閉する上蓋とを有し、ウェットティシューを収納するウェットティシュー収納容器であって、
    前記取出口の第1周縁部に設けられた容器側パッキンと、前記上蓋を閉じた際に前記第1周縁部に対向する第2周縁部に設けられた蓋側パッキンと、を備え、
    該パッキンは、前記上蓋がスライドして閉まることで前記第1周縁部と前記第2周縁部との間を気密状態にし、
    該パッキンは、前記上蓋がスライドして閉まる際に前記蓋側パッキンが前記容器側パッキンを乗り越え、
    前記上蓋を開く方向に付勢する付勢部材を有し、
    前記上蓋が閉じる際に、該付勢部材の付勢力を用いて、前記容器側パッキンと蓋側パッキンとを密着させることを特徴とするウェットティシュー収納容器。
  5. 前記蓋側パッキンは前記ウェットティシュー収納容器表面に当接する長さを有し、少なくとも前記ウェットティシュー収納容器に当接する部分は軟質材からなり、
    前記上蓋を閉鎖する際に、当該パッキンが前記ウェットティシュー収納容器表面と接触しつつ移動することを特徴とする請求項1からまでのいずれか1項に記載のウェットティシュー収納容器。
JP2012080926A 2012-03-30 2012-03-30 ウェットティシュー収納容器 Active JP6043495B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012080926A JP6043495B2 (ja) 2012-03-30 2012-03-30 ウェットティシュー収納容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012080926A JP6043495B2 (ja) 2012-03-30 2012-03-30 ウェットティシュー収納容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013209131A JP2013209131A (ja) 2013-10-10
JP6043495B2 true JP6043495B2 (ja) 2016-12-14

Family

ID=49527405

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012080926A Active JP6043495B2 (ja) 2012-03-30 2012-03-30 ウェットティシュー収納容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6043495B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3318166B2 (ja) * 1995-08-04 2002-08-26 中村 憲司 ウエットティッシュ包装体
JP4011681B2 (ja) * 1997-07-30 2007-11-21 花王株式会社 容器
EP0913336A1 (en) * 1997-10-31 1999-05-06 The Procter & Gamble Company Closing device with automatic opening

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013209131A (ja) 2013-10-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6210960B2 (ja) 家庭用薄葉紙収納容器
US20210007560A1 (en) Container for housing household tissue paper
JP4875341B2 (ja) 家庭用薄紙収納容器
JP5840759B1 (ja) 蓋部開閉構造が使用されている収納容器
JP6043495B2 (ja) ウェットティシュー収納容器
JP2005046626A (ja) 撥ね出し引出しを備えた化粧コンパクト
JP6001918B2 (ja) 家庭用薄葉紙収納容器
JP6174441B2 (ja) 薄葉紙収納容器
JP5990413B2 (ja) 家庭用薄葉紙収納容器
JP6043496B2 (ja) ウェットティシュー収納容器
JP6072485B2 (ja) 家庭用薄葉紙収納容器
JP6220139B2 (ja) 家庭用薄葉紙収納容器
JP7218133B2 (ja) 家庭用薄葉紙収納容器
JP6066726B2 (ja) 薄葉紙収納容器
JP6090969B2 (ja) 家庭用薄葉紙収納容器
JP6124647B2 (ja) 薄葉紙収納容器
JP6147635B2 (ja) 家庭用薄葉紙収納容器
JP6032920B2 (ja) 家庭用薄葉紙収納容器
JP6066576B2 (ja) 家庭用薄葉紙収納容器及び家庭用薄葉紙収納容器の製造方法
WO2014141401A1 (ja) 繊維シート包装体
JP6084360B2 (ja) 家庭用薄葉紙収納容器
RU2798152C2 (ru) Контейнер для хранения тонкой бытовой бумаги
JP6298510B2 (ja) 薄葉紙収納容器
JP7300837B2 (ja) 家庭用薄葉紙収納容器
JP6090968B2 (ja) 家庭用薄葉紙収納容器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150313

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160315

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160513

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161101

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161114

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6043495

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250