JP6745184B2 - スライド容器 - Google Patents
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Description
具体的に、スライド容器では、内容器が箱型の外容器に収容された状態であっても、内容器のスライド操作を可能とするために、外容器に形成された窓孔を通して外部に露出する操作部が内容器に設けられていることがある。しかしながら、操作部は、収容凹部の上端開口縁よりも上方に突出しているため、外容器内に内容器を挿入する際、操作部と外容器とが干渉するおそれがある。
特許文献1の構成では、外容器の操作部と内容器の係止部とが重なる位置まで、外容器内に内容器を挿入した後、操作部を係止部に向けて押し込む。これにより、操作部が外容器から離脱して係止部に係止されるとともに、外容器のうち操作部が離脱した部分に操作部を露出させる窓孔が形成されることになる。
本発明に係るスライド容器は、上方に向けて開口するとともに、内容物が収容される収容凹部、及び上下方向に直交する前後方向に開口する開口部を有する内容器と、前記内容器の前記収容凹部を閉塞する待機位置、及び前記収容凹部の一部が開放される取出位置の間を、前記前後方向にスライド移動可能に、前記内容器に組み合わされた外容器と、を備え、前記内容器は、前記収容凹部の上端開口縁よりも上方に突出し、かつ前記上下方向に弾性変位可能な操作突部を備え、前記外容器は、前記操作突部を前記外容器の外部に露出させる窓孔が形成された天壁と、前記開口部を通して前記内容器内に進入し、前記操作突部の下方移動を規制する下支持部と、前記窓孔の内周面に配設された規制突部と、を備え、前記取出位置において、前記操作突部は、前記下支持部の上方から前記下支持部に近接又は当接するとともに、前記規制突部の前記待機位置側となる後方から前記規制突部に当接し、前記規制突部は、前記上下方向に弾性変形可能に構成され、前記下支持部の前端面は、前記取出位置側となる前方から後方に向かうに従い漸次上方に向けて延びている。
しかも、使用時において、操作突部の下方移動が下支持部によって規制されているので、操作突部が窓孔を通して下方に退避するのを抑制できる。これにより、優れた操作性を確実に具備させることができる。
この構成によれば、内容器を外容器に組み付ける際、内容器が外容器内に進入するのに伴い、操作突部が下支持部の前端面によって上方に案内され、規制突部を押し上げることで、規制突部と下支持部との間が押し広げられる。これにより、内容器を外容器内に押し込むだけで、操作突部が窓孔から露出するように、内容器と外容器とを組み付けることができる。この場合、内容器自体に操作部が設けられているので、従来のように外容器に形成された操作部を内容器に係止させる場合に比べて、内容器及び外容器との寸法精度を厳格に求める必要がない。
その結果、内容器と外容器との組付性、使用時における操作性の双方を具備させることができる。
この構成によれば、内容器が取出位置にある状態で、スライド容器を傾ける等することで、内容物が収容凹部の前端部を伝って前方に向かうに従い左右方向の内側に案内される。そのため、収容凹部における左右方向の中央部から内容物が流出し易くなる。これにより、内容物の流出位置が左右方向でばらつくのを抑制し、内容物の取出性を向上させることができる。
この構成によれば、操作突部の前端面が上下方向に延びる平坦面とされているため、取出位置において操作突部と規制突部とを確実に当接させることができる。これにより、使用時において、内容器が取出位置よりも前方に移動して、内容器が外容器から脱落する等を抑制できるので、操作性の更なる向上を図ることができる。
また、操作突部の後端面が傾斜面に形成されているため、内容器と外容器との組付時において、操作突部を外容器内にスムーズに進入させることができる。これにより、組付性の更なる向上を図ることができる。
この構成によれば、外容器が箱型に形成され、挿入口における上下方向の幅が、操作突部の最上端位置を通る内容器の上下方向の高さ未満になっているため、内容器の外周面と外容器の内周面との間の隙間を小さくすることができる。そのため、内容器内への塵埃や異物等の進入を抑制できる。また、挿入口における上下方向の幅が、内容器の上下方向の高さ未満になっている構成において、上述したように操作突部の後端面が傾斜面に形成されている場合には、操作突部の後端面が外容器における挿入口の開口縁部に引っ掛かるのを抑制できる。
図1〜図3に示すように、本実施形態のスライド容器1は、内容物を収容する収容凹部2を有する内容器3と、内容器3がスライド移動可能に組み付けられた外容器4と、を有している。以下の説明では、内容器3のスライド方向を前後方向L1(矢印方向が前方)といい、前後方向L1に直交する2方向を上下方向L2(矢印方向が上方)及び左右方向L3(矢印方向が左側)という。なお、本実施形態において、内容物には、粒状物(例えばタブレット状(錠剤状)の清涼菓子や薬剤、サプリメント等の他、丸薬、カプセル剤、粒ガム等)が好適に用いられる。
舌片部22は、貫通孔14の前端開口縁から後方に向けて片持ちで延在している。舌片部22は、上下方向L2に弾性変形可能に構成されている。舌片部22の上面は、膨出部13の頂壁と面一に配置されている。
各傾斜壁32は、後方から前方に向かうに従い、上面視において、左右方向L3の内側(仮想線Qに向かう方向)に延在している。各傾斜壁32の左右方向L3における外側端部は、周壁12の左右両側壁12a,12bにそれぞれ連なっている。
各直線壁33は、各傾斜壁32における左右方向L3の内側端部から前方に向けて延設されている。各直線壁33の前端部は、周壁12の前壁12cにそれぞれ連なっている。そして、本実施形態では、内容器3における底壁11、周壁12及びガイド壁31で画成された部分が上方に向けて開口する上述した収容凹部2を構成している。
まず、初期状態にあるスライド容器1を把持し、操作突部23を介して内容器3を前方に向けて押し込む。すると、内容器3が外容器4に対して前方にスライド移動することで、内容器3の前端部が外容器4の挿入口41を通して前方に押し出される。このとき、操作部21は、下支持部51に下方から支持されることで、下支持部51の上端面上を摺動しながら前方に移動する。
外容器4に内容器3を組み付けるには、内容器3の後壁12dを外容器4の挿入口41に向けた状態で、挿入口41を通じて内容器3を外容器4内に進入させる。すると、図7に示すように、内容器3における操作突部23の後端面が、外容器4の誘い込み部53に前方から接触する。この状態で、内容器3を後方に向けてさらに押し込むと、図8に示すように、操作突部23の後端面が誘い込み部53に摺接することで、操作突部23が誘い込み部53によって下方に案内される。これにより、操作部21の舌片部22が下方に弾性変形することで、操作部21が外容器4内に進入する。なお、操作部21は、窓孔43に到達するまでの間、外容器4の天壁4aによって上方への復元変位が規制されている。
しかも、本実施形態では、使用時において、操作部21が下支持部51によって下方から支持されているので、操作部21が窓孔43を通して下方に退避するのを抑制できる。これにより、優れた操作性を確実に具備させることができる。
この構成によれば、内容器3を外容器4に組み付ける際、内容器3が外容器4内に進入するのに伴い、操作部21が下支持部51の前端面によって上方に案内され、規制突部44を押し上げることで、規制突部44と下支持部51との間が押し広げられる。これにより、内容器3を外容器4内に押し込むだけで、操作部21(操作突部23)が窓孔43から露出するように、内容器3と外容器4とを組み付けることができる。この場合、内容器3自体に操作部21が設けられているので、従来のように外容器に形成された操作部を内容器に係止させる場合に比べて、内容器3及び外容器4との寸法精度を厳格に求める必要がない。
その結果、内容器3と外容器4との組付性、使用時における操作性の双方を具備させることができる。
また、本実施形態では、操作突部23の後端面が傾斜面に形成されているため、内容器3と外容器4との組付時において、操作部21を外容器4内にスムーズに進入させることができる。これにより、組付性の更なる向上を図ることができる。
この構成によれば、内容器3の外周面と外容器4の内周面との間の隙間を小さくすることができ、内容器3内への塵埃や異物等の進入を抑制できる。また、本実施形態のように、挿入口41における上下方向L2の幅が、内容器3の上下方向L2の高さよりも狭くなっている構成において、上述したように操作突部23の後端面が傾斜面に形成されている場合には、操作突部23の後端面が挿入口41の開口縁部に引っ掛かるのを抑制できる。
例えば、上述した実施形態では、外容器4が箱型に形成された構成について説明したが、この構成のみに限らず、外容器4は収容凹部2を閉塞する天壁4aを有し、内容器3がスライド移動可能に組み付けられる構成であれば構わない。
上述した実施形態では、下支持部51が外容器4の後壁4bから前方に延びる構成について説明したが、この構成のみに限らず、少なくとも待機位置と取出位置との間で操作部21を下方から支持できれば構わない。
なお、内容器3が待機位置及び取出位置にあるとき、内容器3及び外容器4同士を係止する係止部等を設けても構わない。
上述した実施形態では、内容器3が外容器4に組み付けられる前の状態において、操作部21が前後方向L1に沿って直線状に延在する構成について説明したが、この構成のみに限られない。例えば、内容器3が外容器4に組み付けられる前の状態において、操作部21は、後方に向かうに従い上方や下方に向けて傾斜して延在していても構わない。
2…収容凹部
3…内容器
4…外容器
4a…天壁
21…操作部
35…スリット(開口部)
41…挿入口
43…窓孔
44…規制突部
51…下支持部
Claims (4)
- 上方に向けて開口するとともに、内容物が収容される収容凹部、及び上下方向に直交する前後方向に開口する開口部を有する内容器と、
前記内容器の前記収容凹部を閉塞する待機位置、及び前記収容凹部の一部が開放される取出位置の間を、前記前後方向にスライド移動可能に、前記内容器に組み合わされた外容器と、を備え、
前記内容器は、
前記収容凹部の上端開口縁よりも上方に突出し、かつ前記上下方向に弾性変位可能な操作突部を備え、
前記外容器は、
前記操作突部を前記外容器の外部に露出させる窓孔が形成された天壁と、
前記開口部を通して前記内容器内に進入し、前記操作突部の下方移動を規制する下支持部と、
前記窓孔の内周面に配設された規制突部と、を備え、
前記取出位置において、前記操作突部は、前記下支持部の上方から前記下支持部に近接又は当接するとともに、前記規制突部の前記待機位置側となる後方から前記規制突部に当接し、
前記規制突部は、前記上下方向に弾性変形可能に構成され、
前記下支持部の前端面は、前記取出位置側となる前方から後方に向かうに従い漸次上方に向けて延びていることを特徴とするスライド容器。 - 前記収容凹部の前端部は、後方から前方に向かうに従い、上面視において、前記前後方向に直交する左右方向の内側に向けて延びていることを特徴とする請求項1に記載のスライド容器。
- 前記操作突部の前端面は、前記上下方向に延びる平坦面とされ、
前記操作突部の後端面は、下方から上方に向かうに従い漸次前方に向けて延びる傾斜面とされていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスライド容器。 - 前記外容器は、前方に向けて開口して前記内容器が挿入される挿入口を有する箱型に形成され、
前記挿入口における前記上下方向の幅は、前記操作突部の最上端位置を通る前記内容器の前記上下方向の高さ未満になっていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載のスライド容器。
Priority Applications (1)
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JP2016192963A JP6745184B2 (ja) | 2016-09-30 | 2016-09-30 | スライド容器 |
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JP2016192963A JP6745184B2 (ja) | 2016-09-30 | 2016-09-30 | スライド容器 |
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JP2018052571A JP2018052571A (ja) | 2018-04-05 |
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Family Applications (1)
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JP2016192963A Active JP6745184B2 (ja) | 2016-09-30 | 2016-09-30 | スライド容器 |
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JP (1) | JP6745184B2 (ja) |
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2016
- 2016-09-30 JP JP2016192963A patent/JP6745184B2/ja active Active
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JP2018052571A (ja) | 2018-04-05 |
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