JP6745184B2 - スライド容器 - Google Patents

スライド容器 Download PDF

Info

Publication number
JP6745184B2
JP6745184B2 JP2016192963A JP2016192963A JP6745184B2 JP 6745184 B2 JP6745184 B2 JP 6745184B2 JP 2016192963 A JP2016192963 A JP 2016192963A JP 2016192963 A JP2016192963 A JP 2016192963A JP 6745184 B2 JP6745184 B2 JP 6745184B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
inner container
outer container
lower support
slide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016192963A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018052571A (ja
Inventor
上村 英夫
英夫 上村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Original Assignee
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yoshino Kogyosho Co Ltd filed Critical Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority to JP2016192963A priority Critical patent/JP6745184B2/ja
Publication of JP2018052571A publication Critical patent/JP2018052571A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6745184B2 publication Critical patent/JP6745184B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Rigid Containers With Two Or More Constituent Elements (AREA)

Description

本発明は、スライド容器に関する。
従来から、粒状の内容物を収容するスライド容器が知られている。この種のスライド容器は、上方に向けて開口するとともに、内容物が収容される収容凹部を有する内容器と、上下方向に直交する前後方向にスライド移動可能に、内容器に組み合わされた外容器と、を備えている(例えば、下記特許文献1参照)。特許文献1の構成において、外容器は、前方に向けて開口する挿入口を有する箱型に形成されている。内容器は、挿入口を通して外容器内に、外容器の前方から挿入されることで、外容器に組み付けられている。
この構成によれば、外容器によって内容器の収容凹部が閉塞された待機位置から、収容凹部の一部が開放された取出位置に、外容器に対して内容器をスライド移動させることで、収容凹部内の内容物が取り出されるようになっている。
特開2007−331827号公報
ところで、上述したスライド容器では、外容器と内容器との組付性、及び使用時における内容器の操作性の双方を向上させる点で未だ改善の余地があった。
具体的に、スライド容器では、内容器が箱型の外容器に収容された状態であっても、内容器のスライド操作を可能とするために、外容器に形成された窓孔を通して外部に露出する操作部が内容器に設けられていることがある。しかしながら、操作部は、収容凹部の上端開口縁よりも上方に突出しているため、外容器内に内容器を挿入する際、操作部と外容器とが干渉するおそれがある。
これに対して、例えば上述した特許文献1の構成では、外容器に破断可能に連結された操作部と、内容器に形成され、操作部が係止される係止部と、を有する構成が開示されている。
特許文献1の構成では、外容器の操作部と内容器の係止部とが重なる位置まで、外容器内に内容器を挿入した後、操作部を係止部に向けて押し込む。これにより、操作部が外容器から離脱して係止部に係止されるとともに、外容器のうち操作部が離脱した部分に操作部を露出させる窓孔が形成されることになる。
しかしながら、上述した特許文献1の構成では、操作部や係止部自体の寸法ばらつきや、操作部と係止部との位置ばらつきによっては、操作部と係止部との係止状態が不安定になる等のおそれがある。したがって、操作部と係止部との係止状態を安定させるためには、操作部及び係止部を高精度に形成する必要があった。
そこで、本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、内容器と外容器との組付性、及び使用時における操作性の双方を具備させることができるスライド容器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係るスライド容器は、上方に向けて開口するとともに、内容物が収容される収容凹部、及び上下方向に直交する前後方向に開口する開口部を有する内容器と、前記内容器の前記収容凹部を閉塞する待機位置、及び前記収容凹部の一部が開放される取出位置の間を、前記前後方向にスライド移動可能に、前記内容器に組み合わされた外容器と、を備え、前記内容器は、前記収容凹部の上端開口縁よりも上方に突出し、かつ前記上下方向に弾性変位可能な操作部を備え、前記外容器は、前記操作部を前記外容器の外部に露出させる窓孔が形成された天壁と、前記開口部を通して前記内容器内に進入し、前記操作部の下方移動を規制する下支持部と、前記窓孔の内周面に配設された規制突部と、を備え、前記取出位置において、前記操作部は、前記下支持部の上方から前記下支持部に近接又は当接するとともに、前記規制突部の前記待機位置側となる後方から前記規制突部に当接し、前記規制突部は、前記上下方向に弾性変形可能に構成され、前記下支持部の前端面は、前記取出位置側となる前方から後方に向かうに従い漸次上方に向けて延びている。
この構成によれば、外容器の窓孔を通じて操作部が露出しているので、操作部を介して内容器を前方に押し込むことで、外容器に対して内容器を簡単にスライドさせることができる。
しかも、使用時において、操作部の下方移動が下支持部によって規制されているので、操作部が窓孔を通して下方に退避するのを抑制できる。これにより、優れた操作性を確実に具備させることができる。
ここで、本発明では、上述したように内容器に形成された操作部が上下方向に弾性変位可能に構成され、外容器に形成された規制突部が上下方向に弾性変形可能に構成され、下支持部の前端面が前方から後方に向かうに従い漸次上方に延びる傾斜面とされた構成とした。
この構成によれば、内容器を外容器に組み付ける際、内容器が外容器内に進入するのに伴い、操作部が下支持部の前端面によって上方に案内され、規制突部を押し上げることで、規制突部と下支持部との間が押し広げられる。これにより、内容器を外容器内に押し込むだけで、操作部が窓孔から露出するように、内容器と外容器とを組み付けることができる。この場合、内容器自体に操作部が設けられているので、従来のように外容器に形成された操作部を内容器に係止させる場合に比べて、内容器及び外容器との寸法精度を厳格に求める必要がない。
その結果、内容器と外容器との組付性、使用時における操作性の双方を具備させることができる。
本発明に係るスライド容器において、前記収容凹部の前端部は、後方から前方に向かうに従い、上面視において、前記前後方向に直交する左右方向の内側に向けて延びていてもよい。
この構成によれば、内容器が取出位置にある状態で、スライド容器を傾ける等することで、内容物が収容凹部の前端部を伝って前方に向かうに従い左右方向の内側に案内される。そのため、収容凹部における左右方向の中央部から内容物が流出し易くなる。これにより、内容物の流出位置が左右方向でばらつくのを抑制し、内容物の取出性を向上させることができる。
本発明に係るスライド容器において、前記操作部の前端面は、前記上下方向に延びる平坦面とされ、前記操作部の後端面は、下方から上方に向かうに従い漸次前方に向けて延びる傾斜面とされていてもよい。
この構成によれば、操作部の前端面が上下方向に延びる平坦面とされているため、取出位置において操作部と規制突部とを確実に当接させることができる。これにより、使用時において、内容器が取出位置よりも前方に移動して、内容器が外容器から脱落する等を抑制できるので、操作性の更なる向上を図ることができる。
また、操作部の後端面が傾斜面に形成されているため、内容器と外容器との組付時において、操作部を外容器内にスムーズに進入させることができる。これにより、組付性の更なる向上を図ることができる。
本発明に係るスライド容器において、前記外容器は、前方に向けて開口して前記内容器が挿入される挿入口を有する箱型に形成され、前記挿入口における前記上下方向の幅は、前記操作部の最上端位置を通る前記内容器の前記上下方向の高さ未満になっていてもよい。
この構成によれば、外容器が箱型に形成され、挿入口における上下方向の幅が、操作部の最上端位置を通る内容器の上下方向の高さ未満になっているため、内容器の外周面と外容器の内周面との間の隙間を小さくすることができる。そのため、内容器内への塵埃や異物等の進入を抑制できる。また、挿入口における上下方向の幅が、内容器の上下方向の高さ未満になっている構成において、上述したように操作部の後端面が傾斜面に形成されている場合には、操作部の後端面が外容器における挿入口の開口縁部に引っ掛かるのを抑制できる。



本発明に係るスライド容器によれば、内容器と外容器との組付性、及び使用時における操作性の双方を具備させることができる。
実施形態に係るスライド容器において、待機位置を示す平面図である。 実施形態に係るスライド容器において、取出位置を示す平面図である。 内容器の平面図である。 図1のIV−IV線に沿う断面図である。 図1のV−V線に沿う断面図である。 図2のVI−VI線に沿う断面図である。 実施形態に係るスライド容器の組付方法を説明する説明図であって、図6に対応する断面図である。 実施形態に係るスライド容器の組付方法を説明する説明図であって、図6に対応する断面図である。 実施形態に係るスライド容器の組付方法を説明する説明図であって、図6に対応する断面図である。 実施形態に係るスライド容器の組付方法を説明する説明図であって、図6に対応する断面図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態を説明する。
図1〜図3に示すように、本実施形態のスライド容器1は、内容物を収容する収容凹部2を有する内容器3と、内容器3がスライド移動可能に組み付けられた外容器4と、を有している。以下の説明では、内容器3のスライド方向を前後方向L1(矢印方向が前方)といい、前後方向L1に直交する2方向を上下方向L2(矢印方向が上方)及び左右方向L3(矢印方向が左側)という。なお、本実施形態において、内容物には、粒状物(例えばタブレット状(錠剤状)の清涼菓子や薬剤、サプリメント等の他、丸薬、カプセル剤、粒ガム等)が好適に用いられる。
内容器3は、上方に向けて開口する箱型に形成されている。内容器3の上面視形状は、前後方向L1を長手方向とし、左右方向L3を短手方向とする長方形状に形成されている。具体的に、内容器3は、底壁11、及び底壁11の外周縁から上方に立設された周壁12を有している。
図3〜図5に示すように、底壁11における中央部には、上方に膨出する膨出部13が形成されている。膨出部13は、上面視形状が前後方向L1を長手方向とし、左右方向L3を短手方向とする長方形状で、下方に向けて開口する箱型に形成されている。膨出部13の頂壁には、頂壁を上下方向L2に貫通する貫通孔14が形成されている。貫通孔14は、上面視において、前後方向L1を長手方向とする長方形状に形成されている。また、貫通孔14は、頂壁における前後方向L1の中央部に形成されている。
貫通孔14の前端開口縁には、下方に向けて延びる前側支持壁15が形成されている。また、貫通孔14の後端開口縁には、下方に向けて延びる後側支持壁16が形成されている。各支持壁15,16における左右両端部は、膨出部13における左右両壁部にそれぞれ接続されている。
貫通孔14の前端開口縁には、操作部21が連設されている。操作部21は、舌片部22と、操作突部23と、を備えている。
舌片部22は、貫通孔14の前端開口縁から後方に向けて片持ちで延在している。舌片部22は、上下方向L2に弾性変形可能に構成されている。舌片部22の上面は、膨出部13の頂壁と面一に配置されている。
操作突部23は、舌片部22の後端部から上方に膨出している。したがって、操作突部23は、内容器3における周壁12の上端縁(収容凹部2の上端開口縁)よりも上方に突出している。操作突部23は、上述した舌片部22の弾性変形に伴い、上下方向L2に弾性変位可能に構成されている。また、操作突部23は、スライド容器1における前後方向L1及び左右方向L3の中央部に位置している。但し、操作突部23の位置は、適宜変更が可能である。
操作突部23の前端面、及び左右両端面は、上下方向L2に沿って延びる平坦面に形成されている。一方、操作突部23の後端面は、下方から上方に向かうに従い漸次前方に向けて延びる傾斜面とされている。なお、図示の例において、操作突部23の頂面や左右両端面には、操作用リブが形成されている。また、操作突部23の前端面や後端面の形状は、適宜変更が可能である。
図3に示すように、底壁11の前部には、上方に向けてガイド壁31が立設されている。ガイド壁31は、スライド容器1における左右方向L3の中心を通り前後方向L1に沿って延びる仮想線Qに対して左右方向L3の両側に形成されている。各ガイド壁31は、傾斜壁32と、直線壁33と、をそれぞれ有している。
各傾斜壁32は、後方から前方に向かうに従い、上面視において、左右方向L3の内側(仮想線Qに向かう方向)に延在している。各傾斜壁32の左右方向L3における外側端部は、周壁12の左右両側壁12a,12bにそれぞれ連なっている。
各直線壁33は、各傾斜壁32における左右方向L3の内側端部から前方に向けて延設されている。各直線壁33の前端部は、周壁12の前壁12cにそれぞれ連なっている。そして、本実施形態では、内容器3における底壁11、周壁12及びガイド壁31で画成された部分が上方に向けて開口する上述した収容凹部2を構成している。
図3、図5に示すように、内容器3のうち、周壁12の後壁12dから底壁11に亘る部分には、スリット(開口部)35が形成されている。スリット35は、上述した仮想線Qに沿って前後方向L1に延在している。スリット35は、周壁12における後壁12dの下部を前後方向L1に貫通するとともに、底壁11の後部を上下方向L2に貫通している。また、スリット35は、上述した膨出部13の後壁、及び後側支持壁16をそれぞれ前後方向L1に貫通している。なお、スリット35の左右方向L3における幅は、収容凹部2への内容物の充填時に内容物がスリット35を通して零れ落ちない程度の幅に形成されていることが好ましい。
図1、図2、図4、図5に示すように、外容器4は、前方に向けて開口する挿入口41(図4参照)を有する箱型に形成されている。前方から見た正面視において、挿入口41の内形形状は、内容器3の後壁12dの外形形状よりも大きくなっている。具体的に、挿入口41における左右方向L3の幅は、後壁12dにおける左右方向L3の幅よりも大きくなっている。また、挿入口41における上下方向L2の幅は、後壁12dにおける上下方向L2の高さよりも広く、操作突部23の最上端位置を通る内容器3の上下方向L2の高さよりも狭くなっている。
上述した内容器3は、挿入口41を通して外容器4内に挿入された状態で、外容器4に対して前後方向L1にスライド移動可能に構成されている。具体的に、内容器3は、収容凹部2が外容器4の天壁4aによって閉塞された待機位置(図1参照)と、収容凹部2の前部が開放された取出位置(図2参照)と、の間をスライド移動する。なお、図示の例において、取出位置では、上述したガイド壁31の全体が外容器4から前方に突出している。
外容器4の天壁4aには、天壁4aを上下方向L2に貫通する窓孔43が形成されている。窓孔43は、上面視において、前後方向L1を長手方向とする長方形状に形成されている。図示の例において、窓孔43の後端部は、スライド容器1における前後方向L1及び左右方向L3の中央部に位置している。上述した操作突部23は、窓孔43を通してスライド容器1の外部に露出している。具体的に、操作突部23は、窓孔43を通して外容器4の天壁4aよりも上方に突出している。内容器3の待機位置において、操作突部23の後端面は窓孔43の後部内周面に前方から近接又は当接している。なお、操作突部23は、窓孔43を通してスライド容器1の外部に露出し、窓孔43を通して操作可能な構成であれば、天壁4aの上面よりも下方に位置していても構わない。
図1、図4に示すように、窓孔43の前部内周面には、後方に向けて片持ちで延びる規制突部44が連設されている。規制突部44の後端面は、操作突部23と前後方向L1で対向している。図6に示すように、規制突部44は、内容器3が取出位置にあるとき操作突部23の前端面が後方から当接することで、外容器4に対する内容器3の前方への移動を規制する。また、規制突部44は、上下方向L2に弾性変形可能に構成されている。なお、規制突部44は、上下方向L2に弾性変形可能で、かつ操作突部23の前方移動を規制できる構成であれば、窓孔43の内周面における任意の位置(例えば、左右両面等)に形成することも可能である。
外容器4の後壁4bには、前方に向けて延びる下支持部51が形成されている。下支持部51は、上述した仮想線Qに沿って前後方向L1に延在している。下支持部51の前端部は、上面視において、窓孔43と上下方向L2で重なる位置まで延在している。なお、下支持部51の下端部は、外容器4の底壁4dに連なっている。但し、下支持部51の下端部と、外容器4の底壁4dと、は上下方向L2で離間していても構わない。
下支持部51の前端面は、前方から後方に向かうに従い漸次上方に向けて延びる傾斜面とされている。図示の例において、下支持部51の前端面は、上面視で上述した規制突部44と重ならないようになっている。但し、下支持部51は、前端面の一部(例えば、前端面における下部)が規制突部44と重なる位置まで延在していても構わない。
下支持部51は、内容器3の上述したスリット35を通して内容器3内に進入している。下支持部51は、内容器3内において、上述した操作部21の下方に配置され、操作部21の下方移動を規制している。図示の例において、下支持部51の上端面は、操作部21の下面に対して上下方向L2に僅かに隙間をあけた状態で配置されている。下支持部51の上端面は、操作部21が下方に弾性変位した際に、操作部21の下面が当接するようになっている。この場合、操作部21は、外容器4に対する内容器3のスライド移動に伴い、下支持部51の上端面上を摺動する。本実施形態において、下支持部51は、内容器3が待機位置から取出位置に至るスライド範囲全体に亘って操作部21の下方移動を規制している。なお、下支持部51の上端面と操作部21の下面は、操作部21の下方移動が下支持部51により規制される構成であれば、操作部21の非使用時に当接していても構わない。
また、図4に示すように、天壁4aの前端面には、内容器3の組付時において、操作部21を外容器4内に誘い込む誘い込み部53が形成されている。誘い込み部53は、前方に向かうに従い上方に向けて延びる傾斜面とされている。なお、誘い込み部53は、天壁4aにおける前端面のうち、少なくとも左右方向L3の中央部(操作突部23と同等の位置)に形成されていればよく、天壁4aの前端面全体に形成されていてもよい。
次に、上述したスライド容器1の使用方法について説明する。以下の説明では、内容器3が待機位置にある状態を初期状態とする。
まず、初期状態にあるスライド容器1を把持し、操作突部23を介して内容器3を前方に向けて押し込む。すると、内容器3が外容器4に対して前方にスライド移動することで、内容器3の前端部が外容器4の挿入口41を通して前方に押し出される。このとき、操作部21は、下支持部51に下方から支持されることで、下支持部51の上端面上を摺動しながら前方に移動する。
そして、操作突部23が規制突部44に後方から当接するまで内容器3をスライド移動させることで、収容凹部2の前部が上方に向けて開口した取出位置となる。この状態で、スライド容器1を傾ける等することで、収容凹部2を通して内容物を取り出すことができる。特に、本実施形態では、スライド容器1を傾けることで、内容物がガイド壁31を伝って前方に向かうに従い左右方向L3の内側に案内される。そのため、収容凹部2における左右方向L3の中央部から内容物が流出し易くなる。これにより、内容物の流出位置が左右方向L3でばらつくのを抑制し、内容物の取出性を向上させることができる。
次に、内容器3と外容器4との組付方法について説明する。
外容器4に内容器3を組み付けるには、内容器3の後壁12dを外容器4の挿入口41に向けた状態で、挿入口41を通じて内容器3を外容器4内に進入させる。すると、図7に示すように、内容器3における操作突部23の後端面が、外容器4の誘い込み部53に前方から接触する。この状態で、内容器3を後方に向けてさらに押し込むと、図8に示すように、操作突部23の後端面が誘い込み部53に摺接することで、操作突部23が誘い込み部53によって下方に案内される。これにより、操作部21の舌片部22が下方に弾性変形することで、操作部21が外容器4内に進入する。なお、操作部21は、窓孔43に到達するまでの間、外容器4の天壁4aによって上方への復元変位が規制されている。
図9に示すように、内容器3が外容器4内をさらに後方に移動し、操作部21が窓孔43に到達すると、操作部21の前端部が下支持部51の前端面に突き当たる。操作部21の前端部が下支持部51の前端面に突き当たった時点で、操作部21は規制突部44によって上方への復元変位が規制されている。この状態で、内容器3を後方にさらに押し込むと、操作部21が下支持部51の前端面に倣って上方に案内されるとともに、舌片部22が上方に復元変形しようとすることで、操作部21全体が上方へ復元変位しようとする。すると、操作部21の上方への復元変位によって規制突部44が上方に向けて押し上げられ、規制突部44が上方に弾性変形する。これにより、規制突部44と下支持部51との間に操作部21(操作突部23)が通過するための隙間Sが形成される。
そして、図10に示すように、内容器3が外容器4内に進入するのに伴い、操作部21は、下支持部51の前端面によって上方に案内されながら、復元変位する。これにより、操作突部23が窓孔43を通じて外容器4の外部に突出する。その後、内容器3を待機位置まで押し込むことで、内容器3と外容器4との組付作業が完了する。
このように、本実施形態では、外容器4の窓孔43を通じて操作部21が露出しているので、操作部21を介して内容器3を押し込むことで、外容器4に対して内容器3を簡単にスライドさせることができる。
しかも、本実施形態では、使用時において、操作部21が下支持部51によって下方から支持されているので、操作部21が窓孔43を通して下方に退避するのを抑制できる。これにより、優れた操作性を確実に具備させることができる。
ここで、本実施形態では、内容器3に形成された操作部21が上下方向L2に弾性変位可能に構成され、外容器4に形成された規制突部44が上下方向L2に弾性変形可能に構成され、下支持部51の前端面が前方から後方に向かうに従い漸次上方に延びる傾斜面とされた構成とした。
この構成によれば、内容器3を外容器4に組み付ける際、内容器3が外容器4内に進入するのに伴い、操作部21が下支持部51の前端面によって上方に案内され、規制突部44を押し上げることで、規制突部44と下支持部51との間が押し広げられる。これにより、内容器3を外容器4内に押し込むだけで、操作部21(操作突部23)が窓孔43から露出するように、内容器3と外容器4とを組み付けることができる。この場合、内容器3自体に操作部21が設けられているので、従来のように外容器に形成された操作部を内容器に係止させる場合に比べて、内容器3及び外容器4との寸法精度を厳格に求める必要がない。
その結果、内容器3と外容器4との組付性、使用時における操作性の双方を具備させることができる。
本実施形態では、操作突部23の前端面が上下方向L2に延びる平坦面とされているため、取出位置において操作突部23と規制突部44とを確実に当接させることができる。これにより、使用時において、内容器3が取出位置よりも前方に移動して、内容器3が外容器4から脱落する等を抑制できるので、操作性の更なる向上を図ることができる。
また、本実施形態では、操作突部23の後端面が傾斜面に形成されているため、内容器3と外容器4との組付時において、操作部21を外容器4内にスムーズに進入させることができる。これにより、組付性の更なる向上を図ることができる。
本実施形態では、操作突部23がスライド容器1における左右方向L3の中央部に位置しているため、右手及び左手何れの手で操作する際でも同等の操作性を具備させることができる。
本実施形態では、外容器4が箱型に形成され、かつ挿入口41における上下方向L2の幅が、操作突部23の最上端位置を通る内容器3の上下方向L2の高さよりも狭くなっている構成とした。
この構成によれば、内容器3の外周面と外容器4の内周面との間の隙間を小さくすることができ、内容器3内への塵埃や異物等の進入を抑制できる。また、本実施形態のように、挿入口41における上下方向L2の幅が、内容器3の上下方向L2の高さよりも狭くなっている構成において、上述したように操作突部23の後端面が傾斜面に形成されている場合には、操作突部23の後端面が挿入口41の開口縁部に引っ掛かるのを抑制できる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、上述した実施形態では、外容器4が箱型に形成された構成について説明したが、この構成のみに限らず、外容器4は収容凹部2を閉塞する天壁4aを有し、内容器3がスライド移動可能に組み付けられる構成であれば構わない。
上述した実施形態では、下支持部51が外容器4の後壁4bから前方に延びる構成について説明したが、この構成のみに限らず、少なくとも待機位置と取出位置との間で操作部21を下方から支持できれば構わない。
上述した実施形態では、収容凹部2が内容器3のみによって画成された構成について説明したが、この構成のみに限らず、内容器3と外容器4とによって画成されていても構わない。すなわち、内容器3の周壁12は、左右両側壁12a,12bや後壁12dを有さない構成であっても構わない。
なお、内容器3が待機位置及び取出位置にあるとき、内容器3及び外容器4同士を係止する係止部等を設けても構わない。
上述した実施形態では、内容器3が外容器4に組み付けられる前の状態において、操作部21が前後方向L1に沿って直線状に延在する構成について説明したが、この構成のみに限られない。例えば、内容器3が外容器4に組み付けられる前の状態において、操作部21は、後方に向かうに従い上方や下方に向けて傾斜して延在していても構わない。
このように、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1…スライド容器
2…収容凹部
3…内容器
4…外容器
4a…天壁
21…操作部
35…スリット(開口部)
41…挿入口
43…窓孔
44…規制突部
51…下支持部

Claims (4)

  1. 上方に向けて開口するとともに、内容物が収容される収容凹部、及び上下方向に直交する前後方向に開口する開口部を有する内容器と、
    前記内容器の前記収容凹部を閉塞する待機位置、及び前記収容凹部の一部が開放される取出位置の間を、前記前後方向にスライド移動可能に、前記内容器に組み合わされた外容器と、を備え、
    前記内容器は、
    前記収容凹部の上端開口縁よりも上方に突出し、かつ前記上下方向に弾性変位可能な操作部を備え、
    前記外容器は、
    前記操作部を前記外容器の外部に露出させる窓孔が形成された天壁と、
    前記開口部を通して前記内容器内に進入し、前記操作部の下方移動を規制する下支持部と、
    前記窓孔の内周面に配設された規制突部と、を備え、
    前記取出位置において、前記操作部は、前記下支持部の上方から前記下支持部に近接又は当接するとともに、前記規制突部の前記待機位置側となる後方から前記規制突部に当接し、
    前記規制突部は、前記上下方向に弾性変形可能に構成され、
    前記下支持部の前端面は、前記取出位置側となる前方から後方に向かうに従い漸次上方に向けて延びていることを特徴とするスライド容器。
  2. 前記収容凹部の前端部は、後方から前方に向かうに従い、上面視において、前記前後方向に直交する左右方向の内側に向けて延びていることを特徴とする請求項1に記載のスライド容器。
  3. 前記操作部の前端面は、前記上下方向に延びる平坦面とされ、
    前記操作部の後端面は、下方から上方に向かうに従い漸次前方に向けて延びる傾斜面とされていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスライド容器。
  4. 前記外容器は、前方に向けて開口して前記内容器が挿入される挿入口を有する箱型に形成され、
    前記挿入口における前記上下方向の幅は、前記操作部の最上端位置を通る前記内容器の前記上下方向の高さ未満になっていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載のスライド容器。
JP2016192963A 2016-09-30 2016-09-30 スライド容器 Active JP6745184B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016192963A JP6745184B2 (ja) 2016-09-30 2016-09-30 スライド容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016192963A JP6745184B2 (ja) 2016-09-30 2016-09-30 スライド容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018052571A JP2018052571A (ja) 2018-04-05
JP6745184B2 true JP6745184B2 (ja) 2020-08-26

Family

ID=61835021

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016192963A Active JP6745184B2 (ja) 2016-09-30 2016-09-30 スライド容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6745184B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018052571A (ja) 2018-04-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4730237B2 (ja) コネクタ
WO2015083619A1 (ja) ロック機構及び開閉装置
US10285438B2 (en) Storage case for storing hinge-lidded box-type package
TW201628937A (zh) 收納容器
WO2015145642A1 (ja) スライドファスナーの開具、及びスライドファスナー
JP5728281B2 (ja) ロック装置
JP6745184B2 (ja) スライド容器
JP5380260B2 (ja) 容器
JP6456720B2 (ja) ロック機構付き蓋
JP5421620B2 (ja) 移動体の駆動装置
JP6574094B2 (ja) 家庭用薄葉紙収納容器
JP5526601B2 (ja) カートリッジ収納装置
JP5129679B2 (ja) 替芯ケース
JP2019031301A (ja) 取出し口付き紙箱
CN108622683B (zh) 罩体、介质收容盒
JP2009269694A (ja) プリンタ
JP4305764B2 (ja) 錠剤等振出し容器
JP2021133161A (ja) コンパクト容器
KR100802727B1 (ko) 시트 더블 폴딩 제한장치
JP5064765B2 (ja) 自動販売機
JP4407324B2 (ja) 自動販売機の商品収納装置
JP6971136B2 (ja) 粒状物用容器
JP7236963B2 (ja) コンパクト容器
JP2022099728A (ja) 錠剤用容器
JP5806927B2 (ja) 粒状物用容器

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20181012

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190405

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200204

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200327

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200707

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200803

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6745184

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150