JPH0319290Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本案は化粧用のコンパクト容器に係る。

「従来の技術」 化粧用コンパクト容器は、通常容器本体と該容
器本体上面を開閉する蓋体とを各後縁部で枢着さ
せているが、この場合蓋体閉塞状態の保持を、容
器本体前壁に設けたフツク部に蓋体前壁から垂下
させた係合板を係合させることで行つている。又
上記容器本体下面にパフ入り下皿を着脱自在に装
着することも行われている。

「考案が解決しようとする問題点」 本案は上記フツク部を容器本体左右両側壁に設
けてこれ等両フツク部を押すと蓋体との係合が外
れるよう設けると共に容器本体下面にはパフ入り
ないし化粧品入り下皿の装着が可能となし、該下
皿装着状態にあつては、容器本体に対して該下皿
を引出すだけで上記両フツク部が自動的に内方へ
押され、該下皿による押込みだけで蓋体との係合
を外せるよう設けたものである。

「問題点を解決するための手段」 容器本体１と該容器本体上面を開閉する蓋体３
とを各後縁部で枢着させたコンパクト容器におい
て、上記容器本体左右両側壁が有する第１切欠き
８，８内に、蓋体左右両側壁から垂下された係合
板１５，１５内面と係合して蓋体閉塞状態を保持
するフツク部９，９を、該フツク部下部と第１切
欠き内面とを枢着させかつ付勢に抗して該フツク
部上部の内方押込みが可能に装着させ、容器本体
左右両側壁の上部外面に係合凹溝１４，１４を、
上記フツク部外面一部が該係合凹溝底壁よりも外
方へ位置するよう横設させ、容器本体下面に装着
させた下皿１６の左右両側壁１９，１９内面の係
合突部２０，２０を上記係合凹溝内に前方への引
抜きが可能に嵌合させ、係合突部一部に設けた第
２切欠き部２１，２１内に上記フツク部の上部外
面を嵌合させて、該状態から容器本体前方へ下皿
１６を移動させることで、第２切欠き部後方の係
合突部部分がフツク部上部を内方へ押込み、該押
込みにより上記フツク部と係合板との係合が離脱
可能に形成させた。

「作用」 下皿１６を装着させないで蓋体３を閉塞させた
状態から、フツク部９，９上部を内方へ押すと蓋
体係合板１５，１５との係合が外れて蓋体が開放
できる。又下皿装着状態では、容器本体に対して
下皿１６を前方へ引き出すだけで、下皿の第２切
欠き部後方の係合突部部分がフツク部上部を内方
へ押込み、該押込みによりフツク部と蓋体係合板
との係合が外され、蓋体開放が可能となる。

「実施例」 容器本体１の後部には、後面および上面開放の
凹部２が設けてあり、該凹部内に蓋体３後部から
垂下させた連結板４を嵌合させ、上記凹部両側の
軸受部５，５と連結板とを蓋体の開閉が自在に枢
着させる。該枢着部には、蓋体開放方向に付勢さ
せる脚付きコイルバネ６を装着させるとよい。

容器本体左右両側壁７，７には第１切欠き８，
８が設けてあり、該切欠き内にはフツク部９，９
を装着させる。該フツク部は両端面下部からピン
１０，１０を突出し、該ピンを第１切欠き内面に
枢着させたもので又内面にはＬ字状板バネ１１
を、その板バネ水平板部１１ａを容器本体底壁上
へ載置させて付設させている。又フツク部上部は
第２図が示すように上端外縁部を切欠いた形状と
され、かつ該切欠きによつて薄くなつた板部分１
２上縁部に突条１３を横設させている。

容器本体左右両側壁７，７の上部外面には、係
合凹溝１４，１４を横設させている。上記フツク
部の肉厚部分９ａ上部はその係合凹溝底壁１４ａ
よりも第３図が示すように外方へ位置させてお
く。

蓋体３の左右両側壁からは、上記フツク部外面
に係合して蓋体閉塞状態を保持させる係合板１
５，１５を垂下させている。

１６は容器本体下面に装着させる下皿で、図示
例では化粧品充填室１７とパフ或いは化粧用具収
納室１８とを有する。該皿の左右両側壁１９，１
９上端からは上記係合凹溝内へ摺動可能に嵌合さ
せる係合突部２０，２０を内方へ突出させてお
り、該係合突部を係合凹溝内へ嵌合させ、後限ま
で下皿を押込みした状態で、上記フツク部が位置
することとなる係合突部部分には、第２切欠き部
２１，２１が設けてあり、該第２切欠き部内にフ
ツク部肉厚部分の上端部を嵌合させる。該状態を
第３図に示す。該状態から容器本体に対して下皿
１６を前方に移動させると、第２切欠き部後方の
係合突部部分がフツク部９上部を付勢に抗して押
込み、該押込みによりフツク部と蓋体係合板との
係合が外れる。

「考案の効果」 本案は容器本体の左右両側壁にフツク部を設
け、蓋体両側壁から垂下させた係合板との係合に
よつて蓋体閉塞状態が保持されるよう設けたか
ら、下皿を装着しない状態では両フツク部押込み
によつて容易に蓋体との係合を外すことが出来る
と共に、下皿を装着させて使用することも出来、
該下皿装着状態では、該下皿を容器本体に対して
前方へ引き出すだけで自動的に蓋体との係合が外
れることとなり、その係合の取外しが極めて容易
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案容器の分解斜視図、第２図はその
容器に使用するフツク部の斜視図、第３図は本案
容器をなす容器本体と下皿装着状態での要部拡大
断面図である。 ８……第１切欠き、９……フツク部、１４……
係合凹溝、１６……下皿。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 容器本体１と該容器本体上面を開閉する蓋体３
   とを各後縁部で枢着させたコンパクト容器におい
   て、上記容器本体左右両側壁が有する第１切欠き
   ８，８内に、蓋体左右両側壁から垂下された係合
   板１５，１５内面と係合して蓋体閉塞状態を保持
   するフツク部９，９を、該フツク部下部と第１切
   欠き内面とを枢着させかつ付勢に抗して該フツク
   部上部の内方押込みが可能に装着させ、容器本体
   左右両側壁の上部外面に係合凹溝１４，１４を、
   上記フツク部外面一部が該係合凹溝底壁よりも外
   方へ位置するよう横設させ、容器本体下面に装着
   させた下皿１６の左右両側壁１９，１９内面の係
   合突部２０，２０を上記係合凹溝内に前方への引
   抜きが可能に嵌合させ、係合突部一部に設けた第
   ２切欠き部２１，２１内に上記フツク部の上部外
   面を嵌合させて、該状態から容器本体前方へ下皿
   １６を移動させることで、第２切欠き部後方の係
   合突部部分がフツク部上部を内方へ押込み、該押
   込みにより上記フツク部と係合板との係合が離脱
   可能に形成させたことを特徴とする化粧用コンパ
   クト容器。