JPS6112883Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は、化粧品充填ドラムを嵌合させた容器主
体と該容器主体を開閉する蓋体とを有するコンパ
クトに係る。

従来この種コンパクトの化粧品充填ドラムは、
容器主体の底壁に小透孔を穿設させておき、該小
透孔からピンを押込むことで、容器主体内面に嵌
合されたドラムを突出しすることで交換可能に形
成されている。しかし該方法は面倒であり、ドラ
ム突出し用の適当なピンがないことも多く、ため
にドラム内の化粧品がなくなるとコンパクトを使
い棄てとすることも多かつた。

本案は上記欠点を除去したもので、以下図面に
ついて説明すると、Ａはコンパクトの容器主体、
Ｂは該容器主体の後縁部に枢着された蓋体、Ｃは
容器主体の上面に嵌合させた化粧品充填のドラム
である。

容器主体Ａは次のように形成する。即ち、化粧
品充填ドラムＣを嵌合させるための凹部Ｉのほぼ
中心を通る線上で左右に二分割した態様の前後両
半部材２，３により容器主体を形成する。その後
半部材からは、後半部材底壁下面と左右両側壁外
面とを前方へ延長させた形状の係合板４が突出さ
せてあり、前半部材２はその係合板内に嵌合させ
たまゝで前後方向への摺動が可能に形成させる。
該後半部材の係合板と前半部材との係合は、あり
とあり溝との嵌合によつて形成させてもよく、こ
の場合は上記底壁部分又は両側壁部分のうち、い
ずれかの係合板部分を除くことができる。係合板
は前半部材から突出させて後半部材を係合させる
こともできる。又両半部材が有する凹部部分の各
上縁には、それぞれ係合突条５，５を付設させ、
第２図が示すように、凹部内へドラムＣを嵌合さ
せたとき、その係合突条５，５がドラム周壁６の
上端縁へ係合するよう設ける。上記両部材の対向
面の突合せ状態を保つために、例えば凹凸嵌合等
による適宜嵌合手段を適所に設けることが望まし
い。

ドラムＣは、第１図が示すように前半部材２を
前方へ引出すことで、取外し可能に形成させてお
く。

尚７は蓋体内面に貼着された鏡、８は蓋体の前
端内縁から垂設させた係合片で、蓋体閉塞状態に
おいて、容器主体前縁部に設けられた係合用突子
９に係合する。

本案は上記構成とするもので、容器主体を化粧
品嵌合用凹部Ｉのほゞ中心を通る線上で前後に二
分割した態様の前後両半部材２，３により形成さ
せ、又その一方から係合板を突出させると共に他
方半部材をその係合板に係合板させたままで係合
板付き部材に対して前後方向へ摺動可能に設けた
から、上記凹部は前後に開閉自在となり、よつて
ドラムを着脱することが極めて容易となり、又凹
部の後半と前半との各上縁には係合突条５，５を
付設させて、凹部内に嵌合させたドラム周壁の上
端縁にその係合突条５，５を係合させたから、両
半部材の対向面相互を突合せた状態で容器主体か
らドラムが外れるおそれは全くない。このように
してドラムの交換は容易であるから、化粧品がな
くなれば新らしいドラムに代えることができ、又
数箇のドラムを用意しておき、時々ドラムを代え
ることができて便利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案コンパクトのドラムを取外した状
態での斜視図、第２図はそのコンパクトの断面図
である。 Ａ…容器主体、Ｂ…蓋体、Ｃ…ドラム。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 化粧品充填ドラムＣを嵌合させるための凹部Ｉ
   を上面に有するコンパクト容器主体Ａと、上記凹
   部内に嵌合させた化粧品充填ドラムＣと、上記容
   器主体を開閉する蓋体Ｂとを有するコンパクトに
   おいて、上記容器主体を上記凹部のほぼ中心を通
   る線上で前後に二分割した態様の前後両半部材
   ２，３により形成し、かつ該両半部材の一方から
   係合板４を突出させると共に他方部材をその係合
   板に係合させたまゝで係合板付き部材に対して前
   後方向へ摺動可能となし、又上記凹部の後半と前
   半との各上縁には係合突条５，５を付設させて、
   該係合突条下面にドラム周壁上端縁を係合させて
   上記凹部内にドラムＣを嵌合させ、又両半部材を
   引離すことで、凹部内からのドラムの取外しが可
   能としたことを特徴とするコンパクト。