JPS6235683Y2

JPS6235683Y2 -

Info

Publication number: JPS6235683Y2
Application number: JP1982090052U
Authority: JP
Priority date: 1982-06-14
Filing date: 1982-06-14
Publication date: 1987-09-10
Also published as: JPS58194224U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は、水路に設ける除塵機に関する。

このような除塵機は、第１図及び第２図に示す
ように水路Ａの全幅に亘つて上下方向のバースク
リーン１を配設し、このスクリーン１の上下に設
けた駆動軸３と水平軸２の両端間にチエーン４を
かけ渡し、両チエーン４間に取付けたレーキ５を
スクリーン１にかみ込ませて上昇させ、スクリー
ン１に捕捉された塵芥類を掻き上げてベルトコン
ベヤ６上に落下させるようになつている。

ところで、上記除塵機においては、スクリーン
１の上流側に沈積物が堆積しやすく、その沈積物
にレーキ５の噛み込みなどが生じて過負荷とな
り、正常な運転ができなくなるため、従来、除塵
機とは別に揚砂機を設けて、沈積物を除去するよ
うにしている。したがつて、各機械の取付スペー
スを多く必要とし、かつコスト的にも高いものと
なつている。

この考案の目的は、一組のチエーンにレーキ付
バケツトを取付けて上記問題点を解決するにあ
る。

すなわち、この考案は、水路に設けたバースク
リーンの底部からその両側に沿つてそれぞれチエ
ーンを移動自在に設け、この両チエーン間に基枠
を介しバケツトを取付け、このバケツト開口縁の
スクリーンとの対向部にスクリーンにかみ込むレ
ーキを設け、かつ、前記基枠の両端にガイドロー
ラを設けるとともに、基枠を前記チエーンにその
進行方向に重心を偏心させて取付け、前記ガイド
ローラが嵌まる幅のガイドを前記バースクリーン
に沿つて設けるとともに、このガイド幅を塵芥排
出部において広げたものである。

以下、この考案を、その実施例を示す添付図面
に基づいて説明する。

第１図及び第２図に示すように、水路Ａの全幅
に亘つて上下方向のバースクリーン１が配設さ
れ、このスクリーン１の上流側の水路底面が前下
がりの傾斜面となつて、この部分で沈積部ａを形
成している。スクリーン１の上下及び沈積部ａの
前側には、駆動軸３と水平軸２，２が設けられ、
この軸３，２にスプロケツト７を介してチエーン
４，４が掛け渡され、上部のスプロケツト７を駆
動機８によつて回転することにより、チエーン４
は第１図矢印方向に走行する。

チエーン４，４間には、第１図に示すように適
宜な間隔でバケツト９が取付けられている。この
バケツト９には、第４図及び第５図に示すよう
に、多数の小孔１０が形成され、バスケツト開口
縁のスクリーン１との対向部にレーキ５が設けら
れている。また、バケツト９の両端には、第３図
及び第４図に示すように、上下にガイドローラ１
１を有する基枠１２が設けられ、この基枠１２は
その重心が進行方向に偏心してチエーン４に固定
され、チエーン４の走行につれてバケツト９が移
動するようになつている。チエーン４は、第３図
及び第４図に示ように全長に亘つてカバー１３に
より被覆され、このカバー１３の側部がローラ１
１のガイド面となつている。ガイド面は第３図に
示すようにベルトコンベヤ６に臨む部分におい
て、幅が広くなつており、同図の鎖線で示すよう
にこの幅広部分において、バケツト９は重心が偏
心しているため前傾し、中の塵芥がコンベヤ６上
に落下する。

上記ガイド面の幅広部分には、第３図に示すよ
うに揺動自在なワイパー１４が臨み、このワイパ
ー１４は、バランスウエイト１５により幅広部分
側に揺動せしめられて、常時、ワイパー１４の下
部ゴム板１４′が幅広部分に至つたバケツト９の
上面後部に当接し、バケツト９の上昇につれバケ
ツト９内を摺動しながら外側に押されてバケツト
９内の塵芥をコンベヤ６上に確実に落下せしめ
る。なお、ワイパー１４の幅広部分側への揺動力
は、ばねによつて付与してもよい。

なお、図中１６は沈積物がスクリーン１下流に
移動するのを防止する遮蔽プレート、１７はワイ
パー１４の必要以上の揺動を阻止するストツパー
である。

この考案は以上のように構成されており、つぎ
にその作用を説明する。

いま、チエーン４が第１図の矢印方向に走行す
ると、まず、沈積部ａにおいて、バケツト９が摺
動して沈積物を捕捉し、つづいてバケツト９が上
昇すると、そのレーキ５がスクリーン１にかみ込
んで捕捉された塵芥を掻き出しながらバケツト９
内に落し込み、さらにガイド１３の幅広部分に至
ると、バケツト９が傾き、ワイパー１４により塵
芥をベルトコンベヤ６上に落下させる。以上の作
用を連続して行ない、沈積物及び捕集した塵埃を
除去する。この作用において、第１図に示すよう
に沈積部ａの底面を傾斜面とするとともにわん曲
した遮蔽プレート１６を設けていることにより、
バケツト９がその部分を移動する際、徐々に上向
きとなつて沈積物を効率よく捕捉する。

以上のように、この考案の除塵機によると、水
路に設けたバースクリーンの底部からその両側に
沿つて、それぞれチエーンを走行可能に設け、こ
のチエーン間にバケツトを取付け、バケツト開口
縁のスクリーンとの対向部にスクリーンにかみ込
むレーキを設けて、スクリーン下部の沈積物を掻
き揚げるようにしたので、レーキが沈積物に噛み
込んで過負荷運転となることもなく、また、スク
リーンから掻き出した塵埃もバケツト内に収集さ
れるため、多量の捕集塵埃によりレーキがスクリ
ーンに噛み込んで過負荷運転となることもない。
したがつて、この考案の除塵機は安定した運転が
行なえる効果がある。

また、基枠を介してチエーンにバケツトを取付
け、その基枠の両端にガイドローラを設けるとと
もに、基枠の重心を前記チエーンにその進行方向
に偏心させ、前記ガイドローラが嵌まる幅のガイ
ドを前記バースクリーンに沿つて設けるととも
に、このガイド幅を塵芥排出部において広げたも
ので、塵芥排出部において、バケツトは自重で傾
むいて捕捉塵芥を排出する。このため、別途に排
出装置を設ける必要がない効果もある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の除塵機の切断右側面図、第
２図は第１図の切断正面図、第３図は第１図の要
部拡大断面図、第４図は第１図のＸ−Ｘ線切断部
分平面図、第５図はバケツトの一部切欠斜視図で
ある。１……スクリーン、４……チエーン、５……レ
ーキ、９……バケツト。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

水路に設けたバースクリーンの底部からその両
側に沿つてそれぞれチエーンを走行可能に設け、
この両チエーン間に基枠を介しバケツトを取付
け、このバケツト開口縁のスクリーンとの対向部
に、スクリーンにかみ込むレーキを設け、かつ、
前記基枠の両端にガイドローラを設けるととも
に、基枠を前記チエーンにその進行方向に重心を
偏心させて取付け、前記両ガイドローラが嵌まる
幅のガイドを前記バースクリーンに沿つて設ける
とともに、このガイド幅を塵芥排出部において広
げたことを特徴とする除塵機。