JP3616663B2 - 除糞装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、例えば、鶏舎内のケージ列に組み込まれて鶏糞の除去を行うための除糞装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、鶏舎においての鶏糞の除去は次のようにして行われていた。すなわち、図6においては、ケージ層39の床面が高い位置にある、所謂、高床式の鶏舎40を示す。この高床式の鶏舎40においては、複数段に配置されたケージ41から落下される鶏糞がケージ層39の床面に形成された溝42を介して落下し、同ケージ層39の下方に設けられた鶏糞貯留層43内に堆積されるようになっている。そして、同貯留層43に一定量堆積された鶏糞Kを、ブルドーザー等の機械を用いて、或いは手作業により鶏舎40外に掻き出す方法を採っていた。
【0003】
また、図示しないが、図6においてケージ層39の下に鶏糞貯留層43を設けない形式の、所謂、低床式の鶏舎においては、例えば、図6に表れるケージ41の配置と同様に、左右一対のケージが下段側に位置するもの程その間隔が広くなるように配置されている。そして、鶏舎の床面においてこのケージ間隔間に設けられたピット(溝)に鶏糞が堆積し、その鶏糞の排出は同ピット内を走行されるピットスクレーパにより排出する方法を採っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、高床式の鶏舎においては、その鶏糞貯留層43内への機器の乗り入れや、作業者が作業し易い空間を得るために、ケージ層39の床面が高く設定されており、必然的に鶏舎40全体が高くなり、その建設費用が嵩んでいた。また、経時された鶏糞Kにはアンモニアガスやハエ等が発生されるし、狭い閉空間内での除糞作業は作業者にとって非衛生的で苦渋作業であった。
【0005】
低床式の鶏舎においては、ケージ間隔を広くとる必要がない。従って、この低床式の鶏舎における欠点としては、ピット内の堆積した鶏糞がケージ近傍に存在するため、発生するアンモニアガス等の悪臭が鶏舎内にこもり、除糞作業者に悪影響を及ぼす。また、ピットスクレーパのメンテナンスも狭い空間で行わなければならず、困難を極めていた。さらに、堆積された鶏糞とケージとの距離が高床式と比較して近いため、前記したアンモニアガスやハエ等の発生により作業者への悪影響のみならず、鶏に対する病原ともなっていた。
【0006】
上記従来技術以外に、低床式鶏舎における鶏舎床面に、ケージ列の長手方向に沿ってベルトコンベア装置を配置して、搬送ベルト上に受けられた鶏糞をケージ列の一端側まで搬送し、排出する考え方もある。しかし、このベルトコンベア装置をケージ列の構成と別個の装置として組み込むことは、同装置の支持構成をケージ列の支持構成とは別個に設けなくてはならず、設置スペースの確保や設置コストの点から現時点において実現されてはいない。
【0007】
本発明は、上記従来技術に存在する問題点に着目してなされたものであって、その目的は、作業者に苦渋作業を強いることなしに簡単に鶏糞の除去作業を行え、しかも、その設置コストを抑えることができる除糞装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明では、複数のケージが支柱により支持されてなるケージ列の、支柱下端部に配置されて各ケージから落下される糞を受け、ケージ列の一端側まで搬送する除糞装置であって、ケージ列方向に延び上面が開口されたケーシングと、同ケーシング内において一端部側に支持された駆動ローラと、他端側に支持された従動ローラと、両ローラ間に巻き掛けられた無端状の搬送ベルトとからなり、前記ケーシングはケージを支持する支柱に固定支持されており、前記ケーシングにおける開口のケージ列方向に延びる縁端は搬送ベルト側に傾斜されている除糞装置である。
【0009】
請求項2の発明では、複数のケージが支柱により支持されてなるケージ列の、支柱下端部に配置されて各ケージから落下される糞を受け、ケージ列の一端側まで搬送する除糞装置であって、ケージ列方向に延び上面が開口されたケーシングと、同ケーシング内において一端部側に支持された駆動ローラと、他端側に支持された従動ローラと、両ローラ間に巻き掛けられた無端状の搬送ベルトとからなり、前記ケーシングはケージを支持する支柱に固定支持されており、前記搬送ベルトは樹脂製であり、ケーシング内において駆動ローラ、従動ローラ間には同搬送ベルトを支持するベルト支持部材が配設されており、同ベルト支持部材は、ケーシングの開口に露出される上側の搬送ベルトを、その中央部が両側部より低位置となるよう支持するために曲折形成されてなるものである。
請求項3の発明では、前記搬送ベルトは樹脂製であり、ケーシング内において駆動ローラ、従動ローラ間には同搬送ベルトを支持するベルト支持部材が配設されており、同ベルト支持部材は、ケーシングの開口に露出される上側の搬送ベルトを、その中央部が両側部より低位置となるよう支持するために曲折形成されてなるものである。
【0010】
【作用】
前記構成の請求項1の発明においては、各ケージから落下される糞は、その下方に配置されたケーシングの開口を介して、同開口に露出する搬送ベルト上に受けられる。駆動ローラの積極回転により、従動ローラとの間に巻き掛けられた搬送ベルトが周回動作されて、同ベルト上の糞がケージ列の一端部側に搬送される。前記ケーシングはケージを支持する支柱に固定支持されており、本除糞装置をケージ列に組み込む際に、別個に支持構成を設ける必要がなく、設置コストを低減できる。
【0011】
さらに、搬送ベルトの両縁端付近に落下された糞も、ケーシングの開口縁端が斜面に構成されているため、ベルトとケーシングとの間隙に糞が入り込むことがない。また、搬送ベルトとケーシングとの間隙が小さくなるため、搬送途中の糞がケーシング内に入り込むことがない。
【0012】
請求項2,3の発明においては、搬送ベルトの中央部を両側部に比べて低位置とすることにより、糞を同搬送ベルトの中央部に集めて搬送することができる。従って、特に、前記請求項2の発明において具体化すれば、ケーシング内に糞が入り込むことを防止できる。
【0013】
【実施例】
以下、本発明を具体化した一実施例を図面に従って説明する。
図1及び図2(a)に示すように、側面台形をなすケージ列1は鶏舎内の床面Yに立設されている。同ケージ列1を構成する網体よりなるケージ2は、所定間隔をおいて配置された左右一対が一段をなし、上、中、下三段に構成されている。一対の支柱3は所定間隔をおいて立設されており、床面Yに対して対向する支柱3方向に若干傾斜されている。そして、同支柱3はケージ列1方向に複数対が所定間隔で配置されている。同支柱3群により前記各ケージ2が支持されている。この各段のケージ2は上段側にいくほど、前記支柱3の傾斜に略従うようにして一対の間隔が狭くなるように配置されている。各ケージ2内にはその長手方向に多数羽の鶏(図示しない)が収容される。そして、上下方向に通じる左右一対のケージ2間隙が、鶏糞の排出間隙Hをなしている。
【0014】
樹脂製の受糞シート4は中段及び下段のケージ2の若干上方位置において支柱3により支持されており、同ケージ2上面に沿って排出間隙H側に傾斜されている。そして、この受糞シート4上には、紙面の裏側から表側方向に走行可能なスクレーパ5が取着され、上下段のケージ2から落下された受糞シート4上の鶏糞が掻き取られるようになっている。同スクレーパ5は走行方向に対して傾斜して配置されているため、掻き取られた鶏糞は、図1の中央部側に移動して、左右のケージ2間の排出間隙Hに落とされるようになっている。そして、この排出間隙H下方において鶏舎床面Yの若干上方位置には、除糞装置6が配設されている。
【0015】
次に、前記除糞装置6について説明する。図1〜図3に示すように、メインフレーム10は、ケージ列1長より若干長い金属製の板材により形成されており、左右一対が平行に配置されている。両メインフレーム10は前記支柱3の傾斜された内側面に対応して、その上縁端が内側に向かって傾斜対向されている。各メンフレーム10の上縁端は曲折形成され、内側に傾斜する斜面10aをなしている。また、各メンフレーム10の下縁端10bは鶏舎の床面Yと略平行面をなすように、曲折形成されている。
【0016】
サブフレーム11は同じく金属製の板材により形成されており、前記メンフレーム10の内側上部に配置されている。同サブフレーム11の上縁端11aは前記メインフレーム10の上縁端10aの内側に沿って曲折され、また、下縁端11bは床面Yと略平行面をなすようにして曲折されている。上段及び下段のベルト支持部材12、13は、金属製の板が側面L字型に曲折形成されてなり、さらに、上段のベルト支持部材12はその上面の中央部が両側部より低くなるように腕曲形成されている。そして、上段のベルト支持部材12はサブフレーム11の下縁端11b間において、同メインフレーム10の長手方向に所定間隔をおいて跨設されている。また、下段のベルト支持部材13はメインフレーム10の下縁端10b間において前記上段の支持部材12と同様に跨設されている。前記メンフレーム10、サブフレーム11及びベルト支持部材12、13によりケーシング14が構成されている。なお、メインフレーム10の上縁端10a間の空間が、ケーシング14の開口9をなしている。
【0017】
次に、ケーシング14に保持される搬送機構15について説明する。図2(b)に示すように、駆動ローラ16は前記メインフレーム10間において図の右端部に回動可能に支持されている。なお、前述したように、メインフレーム10は側面が支柱3の内側面に沿って内側に傾斜されると述べたが、図2(a)のケージ2外の両端部付近(ローラ16、17、18付近)においては側面が床面Yに対して垂直面をなすように構成されている。
【0018】
従動ローラ17は同じくメインフレーム10間において、図2の左端部に回動可能に支持されている。加圧ローラ18は回動可能に、前記駆動ローラ16に並設され、その周面と駆動ローラ16の周面との間には微小な間隙が形成されている。掻き取り部材19は駆動ローラ16の周面に対向配置され、同駆動ローラ16と同方向に延びる二枚のブレード20を有している。
【0019】
無端状をなす樹脂製の搬送ベルト21は、前記駆動ローラ16及び従動ローラ17間に巻き掛けられている。同搬送ベルト21は、加圧ローラ18の上面側を経由して同加圧ローラ18と駆動ローラ16との周面間を通過されている。前述した駆動ローラ16と加圧ローラ18との周面間の間隙は、搬送ベルト21の厚みより若干狭いため、同搬送ベルト21は両ローラ16、18により適度な圧力で挟持されることになる。また、掻き取り部材19の二枚のブレード20は、図示しないコイルスプリング等の弾性部材により付勢され、その先端部が適度な押圧力で駆動ローラ16上の搬送ベルト21に押しつけられている。駆動ローラ16及び加圧ローラ18の一端側の軸部にはそれぞれ被動ギア22、23が取着されており、両ギア22、23は噛合されている。駆動ローラ16の被動ギア22外側にはさらに伝達スプロケット24が固定されている。
【0020】
上側を通過される搬送ベルト21は、前記上段のベルト支持部材12に支持されており、下側を通過される搬送ベルト21は下段のベルト支持部材13により支持されている。
【0021】
モータフレーム25は前記メインフレーム10間において図2の右端上部に跨設されている。ギアドモータ26は同モータフレーム25上の一端側に配設されており、同ギアドモータ26の駆動軸に取着された駆動スプロケット27はチェン28を介して、前記駆動ローラ16の伝達スプロケット24に連結されている。前記搬送ベルト21は駆動ローラ16及び従動ローラ17間において張りを与えられていない。従って、本実施例においては、前記ギアドモータ26の矢印方向への回転駆動により、駆動ローラ16及び加圧ローラ18が矢印方向へ従動回転される。それに従って、搬送ベルト21が、それを挟持する両ローラ16、18による巻き込み力により引っ張られるようにして、図2において時計回り方向に周回動作されるようになっている。
【0022】
そして、本実施例の除糞装置6は、そのケーシング14がケージ2を支持する支柱3により支持されている。すなわち、各支柱3において、メンフレーム10上部のサブフレーム11との重合部分及び、メインフレーム10の下部の二箇所にボルト止め29されてケーシング14が支柱3に保持固定されている。
【0023】
次に、前記除糞装置6の作用について説明する。
上中段の各ケージ2から各受糞シート4上に受けられた鶏糞は、スクレーパ5により掻き取られ、排出間隙Hを介してケーシング14の上面開口9に露出する搬送ベルト21上に落とされる。また、下段のケージ2からは搬送ベルト21上に直接落下される。
【0024】
鶏糞を受けた搬送ベルト21は、その鶏糞の重量により中央部が撓むが、同搬送ベルト21の撓んだ形状に従って、上段のベルト支持部材12により支持される。そして、図示しないスイッチの操作により搬送ベルト21が送られ、搬送ベルト21の中央部が撓んだ状態で支持されて送られ、その中央部方向に傾斜された搬送面により鶏糞を中央部に集めて搬送することができる。
【0025】
そして、搬送ベルト21の周回運動により、図2において右方向に送られた鶏糞は、掻き取り部材19の二枚のブレード20により掻き取られて、図示しない鶏糞集積装置等に向けて排出される。このように、除糞装置6の任意操作により簡単に鶏糞を排出できるので、従来技術と比較して頻繁に排出動作を行え、鶏舎内の衛生状態を向上させることができる。このように、排出作業を、作業者を必要とせず、容易に行い得ることにより、従来の非衛生的な苦渋作業から作業者を開放することができる。
【0026】
上記構成の本実施例においては、搬送機構15を保持するケーシング14がケージ2を支持する支柱3に支持固定されている。従って、除糞装置6をケージ列1内において支持する支持構成を別設する必要がなく、その設置費用を抑えられるし、装置もコンパクトに構成できる。
【0027】
また、上中段のケージ2からの鶏糞は、受糞シート4やスクレーパ5の構成により、排出間隙Hを介して一定の方向性(搬送ベルト21の中央部に向かって)を持って落下されるが、下段のケージ2からの鶏糞は搬送ベルト21の両側部に直接落下されることになる。しかし、本実施例においては、メインフレーム10の開口上縁端が内側に向かって傾斜する斜面10aをなしている。従って、搬送ベルト21縁端とフレーム10、11との間に鶏糞が入り込むことを抑止できる。その結果、手を入れ難いこの搬送ベルト21縁端とフレーム10、11との間隙を掃除する手間が省ける。そして、搬送ベルト21は中央部側に傾斜されて送られるため、鶏糞を同ベルト21の中央において搬送することができ、同鶏糞が両側部に散らばり、斜面10aと搬送ベルト21表面との間隙からケーシング14内に鶏糞が入り込むことを防止できる。なお、前記のように開口9の縁端(10a、11a)を斜面とすることは、搬送ベルト21表面との間隙を小さくして、前記と同様に搬送途中の鶏糞がケーシング14内に入り込み難くする点においても有効である。
【0028】
さらに、搬送ベルト21は駆動ローラ16及び従動ローラ17間において、張りを与えず巻き掛けられている。従って、同搬送ベルト21の疲労破損の進度を抑えられる。
【0029】
しかも、搬送ベルト21の周回運動は、積極回転される駆動ローラ16と加圧ローラ18との適度な圧力での挟持により巻き込まれて行われている。従って、何らかの理由で搬送ベルト21がケーシング14に引っ掛かって周回運動が停止されても、両ローラ16、18が搬送ベルト21を滑って負荷を逃がし、ギヤドモータ26の焼き付き等を抑えられる。
【0030】
【別の実施例】
以下、本発明を具体化した別の実施例を図面に従って説明する。なお、本実施例における上記一実施例との相違点は、ケージ構成と、ケーシング構成であり、搬送機構15については同一である。従って、上記実施例と同一構成の部材には同じ番号を付してある。
【0031】
上記一実施例のケージ列1は、上段側程左右一対のケージ2間隔が狭くなる側面台形状をなしていたが、図4に示すように、本実施例のケージ列31においては、上、中、下段ともに左右のケージ32間隔が同一である、所謂、タテ型をなす点が異なる。従って、支柱33は床面Yに対して垂直に立設されている。
【0032】
本実施例においてケーシング34を構成するメインフレーム35は略断面コ字状及び逆コ字状をなしており、外側に曲折形成された上下縁端が支柱33にボルトで固定されている。そして、このメインフレーム35の上部内側面にサブフレーム36がボルトにより固定されている。メインフレーム35の上縁端は斜面に形成されておらず、サブフレーム36の上縁端36aのみが内側に向かって傾斜されている。従って、メインフレーム35の上面はフラットになり、同部分において、特に下段のケージ32からの鶏糞が停留され易くなる。このため、本実施例においては、支柱33のメインフレーム35若干上方位置に内側に傾斜されたガイド板37がそれぞれ装着されて、搬送ベルト21の縁端側に落下される鶏糞を中央部方向にガイドし、同部分における鶏糞の停留を防止している。
【0033】
そして、同排出間隙Hを介して落下された鶏糞は、上記実施例と同様に搬送ベルト21上に受けられ、排出される。
本実施例においては、上記一実施例と同様な効果を示す他、ケージ32の配置構成を、所謂、縦型とすることにより上記一実施例と比較して、ケージ列31をコンパクトに構成することができる。
【0034】
なお、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で以下のような態様で実施できる。
(1)上記実施例から加圧ローラ18の構成を外し、搬送ベルト21を駆動ローラ16及び従動ローラ17間において張りを与えて巻き掛けるように構成すること。
(2)搬送ベルト21の両縁端部に多数のフランジ部材を立設し、エプロンベルト構成とすること。
(3)下段のケージ2直下に受糞シート4構成を設け、上中段と同様に、スクレーパ5を装着して、搬送ベルト21の中央方向に鶏糞を排出するように構成すること。
(4)別例において、ガイド板37をメインフレーム35と一体に構成すること。
(5)上記実施例において、メインフレーム10、35はボルトを介して支柱3、33に固定されていたが、これを溶接により固定すること。同じくサブフレーム11、36をメインフレーム10、35に対して溶接固定すること。
【0035】
上記実施例から把握できる請求項以外の技術思想について、以下にその効果とともに記載する。
(1)ケージ2の直下位置に板状の受糞部材4を設け、同受糞部材4上にはケージ列1方向に走行して、糞を掻き取る掻き取り部材5を配設した請求項1〜3のいずれかに記載の除糞装置。
【0036】
このようにすれば、除糞機構をシステム化して、簡単且つ確実にケージ列1外へ糞を排出できる。
(2)搬送ベルト21は駆動ローラ16及び従動ローラ17間において張りを与えずに巻き掛け、さらに、駆動ローラ16近傍には、同駆動ローラ16の周面とその周面との間において前記搬送ベルト21を挟持する加圧ローラを設けた請求項1〜3のいずれかに記載の除糞装置。
【0037】
このようにすれば、搬送ベルト21の高寿命化に貢献できる。
【0038】
【発明の効果】
上記構成の請求項1の発明によれば、簡単な操作で糞をケージ列内から取り除くことができしかも、この除糞装置構成を安価に設置することができる。
【0039】
さらに、搬送ベルトとケーシングとの間隙に糞が入り込むことがない。また、搬送ベルトとケーシングとの間隙が小さくなるため、搬送途中の糞がケーシング内に入り込むことがない。従って、間隙が小さく、手を入れ難い搬送ベルトとケーシングとの間隙を掃除する必要がなくなる。
【0040】
請求項2,3の発明によれば、糞を同搬送ベルトの中央部に集めて搬送することができ、特に、前記請求項の発明において具体化すれば、ケーシング内に糞が入り込むことを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ケージ列の横断面図。
【図2】(a)はケージ列の側面図、(b)は除糞装置の側面図。
【図3】図1の要部を拡大して示す図。
【図4】別例のケージ列の横断面図。
【図5】図4の要部拡大図。
【図6】従来の除糞構造を示す断面図。
【符号の説明】
1…ケージ列、2…ケージ、3…支柱、6…除糞装置、9…開口、14…ケーシング、16…駆動ローラ、17…従動ローラ、21…搬送ベルト。

Claims (3)

  1. 複数のケージが支柱により支持されてなるケージ列の、支柱下端部に配置されて各ケージから落下される糞を受け、ケージ列の一端側まで搬送する除糞装置であって、ケージ列方向に延び上面が開口されたケーシングと、同ケーシング内において一端部側に支持された駆動ローラと、他端側に支持された従動ローラと、両ローラ間に巻き掛けられた無端状の搬送ベルトとからなり、前記ケーシングはケージを支持する支柱に固定支持されており、前記ケーシングにおける開口のケージ列方向に延びる縁端は搬送ベルト側に傾斜されている除糞装置。
  2. 複数のケージが支柱により支持されてなるケージ列の、支柱下端部に配置されて各ケージから落下される糞を受け、ケージ列の一端側まで搬送する除糞装置であって、ケージ列方向に延び上面が開口されたケーシングと、同ケーシング内において一端部側に支持された駆動ローラと、他端側に支持された従動ローラと、両ローラ間に巻き掛けられた無端状の搬送ベルトとからなり、前記ケーシングはケージを支持する支柱に固定支持されており、前記搬送ベルトは樹脂製であり、ケーシング内において駆動ローラ、従動ローラ間には同搬送ベルトを支持するベルト支持部材が配設されており、同ベルト支持部材は、ケーシングの開口に露出される上側の搬送ベルトを、その中央部が両側部より低位置となるよう支持するために曲折形成されてなる除糞装置。
  3. 前記搬送ベルトは樹脂製であり、ケーシング内において駆動ローラ、従動ローラ間には同搬送ベルトを支持するベルト支持部材が配設されており、同ベルト支持部材は、ケーシングの開口に露出される上側の搬送ベルトを、その中央部が両側部より低位置となるよう支持するために曲折形成されてなる請求項に記載の除糞装置。
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