JP4076297B2 - 除塵装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、水路を流れる藻類や草の塊等の塵芥をスクリーンにより捕捉しながらレーキにより塵芥を掻き揚げて除去する除塵装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、水路内に介設されたスクリーンにより流水中の藻類や草の塊等の塵芥を捕捉し、上記スクリーンに沿ってレーキを移動させることにより捕捉した塵芥を掻き揚げて除去するようにした除塵装置は一般に知られている。
【0003】
図10は、そのような除塵装置の一種であるロータリーレーキ式の除塵装置を示している。この装置は、水路50の幅方向に亘って介設されるスクリーン52と、この上部に連設されるエプロン54と、塵芥を掻き揚げるための複数のレーキ56と、レーキ56の駆動機構と、掻き揚げた塵芥を水路側方に搬送する駆動式のコンベア58とを有している。駆動機構は、モータ60を駆動源とするチェーン伝動機構からなり、上記レーキ56を上下方向に周回移動させるように構成されている。そして、上記スクリーン52により塵芥を捕捉する一方で、モータ60の作動によりレーキ56を周回移動させる、具体的には、レーキ56をスクリーン下流側で下降させ、水底で反転させてスクリーン表面(上流側)に沿って上昇させることにより、捕捉した塵芥をスクリーン52及びエプロン54に沿って掻き揚げ、エプロン上端から上記コンベア58内に塵芥を導入するように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようなロータリーレーキ式の除塵装置では、通常、装置の設置場所の水底をそれより上流側の水底より深く設定し、このように水路に段差を設けることによってレーキと水底との干渉を回避しつつ、水底に沈んだ状態で流下する例えば空缶等の塵芥をレーキで掻き揚げることができるように構成されている。
【0005】
ところで、水底に沈んだ状態で流下する塵芥を良好に掻き揚げるには、レーキを大型化する、すなわちレーキの爪長を長く設定するのが有効である。
【0006】
しかし、このようにすると、水底を流下する塵芥の掻揚げ性能は向上するが、爪長を長くした分、水底とレーキとの干渉を回避すべく上記段差をさらに大きくする必要が生じ、これにより施工期間が長期化したり、施工コストが嵩むという問題を招いている。
【0007】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、ロータリーレーキ式の除塵装置において、除塵性能を高めながらも、水底の段差を小さくすることができる除塵装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、水路内に介設されて流下する塵芥を捕捉するスクリーンと、軌道に沿って上下方向に周回移動しながらその過程でスクリーンの表面に沿って上昇することにより塵芥を掻き揚げるレーキとを備えた除塵装置において、レーキを、上記軌道に沿って移動するフレームと、塵芥を掻き揚げるための掻揚げ面を具備し、フレームに支持されるレーキ本体とから構成するとともに、このレーキ本体を、掻揚げ面が周回移動時の進行方向に対して略直交する起立姿勢と傾斜する平伏姿勢とに揺動変位可能な状態でフレームに支持する一方、レーキの周回移動時の移動ストロークの下端部分でレーキ本体を平伏姿勢とする姿勢規制手段を設け、この姿勢規制手段が、スクリーンの下端部分に取付けられる案内部材と、レーキ本体に結合され、レーキの周回移動に伴い案内部材に摺接するカム部材とからなり、カム部材が案内部材に摺接することによりレーキ本体を平伏姿勢とするように構成されているものである(請求項1)。
【0009】
この装置によると、流水がスクリーンを通過する際に塵芥が捕捉される一方で、レーキが周回移動することにより、捕捉された塵芥がスクリーン沿って掻き揚げられる。そして、このようなレーキの周回移動動作においては、レーキが移動ストロークの下端部分に至るとレーキ本体が平伏姿勢とされる。
【0011】
なお、上記の装置においては、レーキ本体を起立姿勢に保持すべくレーキ本体を付勢する付勢手段を設けるのが望ましい(請求項2)。このようにすれば、レーキの移動ストロークの下端部分以外の場所では、レーキ本体を確実に起立姿勢に保持することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0013】
図1及び図2は、本発明に係る除塵装置の一例を示している。これらの図に示すように、除塵装置10は、下流側の水底1bを上流側よりも低くすることにより水路1内に形成される段部3の直下流側に設置されており、水路1を流れる塵芥を捕捉するスクリーン12と、このスクリーン12の上方に配置されるエプロン14と、スクリーン12により捕捉した塵芥を掻き揚げるレーキ16と、レーキ16を移動させるための駆動機構と、掻き揚げられた塵芥をレーキ16から脱落させるためのスクレーパー18と、水底1bを流下する塵芥を捕捉するための補助スクリーン19とを備えている。
【0014】
上記スクリーン12は、上下方向に細長の板状のバー12aを水路1の幅方向(図1の左右方向;以下単に幅方向という)に一定の間隔で並設した多孔状の部材で、水路1を塞ぐように水底1b近傍から立上がり、上部が下流側に向かってやや傾斜するように除塵装置10の本体フレーム11に固定されている。本体フレーム11は、図3に示すように、アンカボルト22により水路1の側壁1aにそれぞれ固定される一対の側板24の間に幅方向に延びる複数本のH型鋼26が接合されることにより構成されており、上記スクリーン12は、両側板24の間であって上記型鋼26より上流側に配置され、型鋼26にボルトナット等により固定されている。
【0015】
エプロン14は、上記スクリーン12の上端に連設されて塵芥の案内面を構成するもので、鋼板から構成され、下端部が上記スクリーン12の下流側に重ねられた状態で配置され、ボルトナット等により上記本体フレーム11に固定されている。なお、エプロン14の上端部は、後述する駆動軸60の上部で下流側に巻き返されており、掻き揚げられた塵芥をエプロン上端部から下流側へと案内するように構成されている。
【0016】
レーキ16は、図示の例では2つ搭載されており、上記スクリーン12及びエプロン14の周囲を上下方向に周回移動する、具体的には、スクリーン12の下端部からスクリーン12及びエプロン14その表面(上流側の面)に沿って上昇し、エプロン上端部分で反転してスクリーン12及びエプロン14の下流側を降下した後、スクリーン12の下端部で反転してスクリーン12の上流側に移動するように構成されている。
【0017】
レーキ16及びその駆動機構についてより詳しく説明すると、本体フレーム11の各側板24には、図2及び図3に示すように、エプロン14の下流側であってその上端部近傍から下方に向かって延び、スクリーン12の下端部でスクリーン12の上流側に反転してエプロン14及びスクリーン12に沿ってエプロン上端部に至る中空状のガイド部47が設けられ、これらガイド部47に、レーキ16の周回移動時の軌道を構成するガイド孔48が相対向して設けられている。また、本体フレーム11の上部に、幅方向に延びる駆動軸60が回転可能に支持され、この駆動軸60に一対のスプロケット62が所定の間隔で取付けられ、これらスプロケット60に無端状のチェーン64がそれぞれ装着され、これら各チェーン64が上記ガイド部47の中空部分に介装されるとともに、上記駆動軸60が本体フレーム11に固定された駆動モータ66の出力軸に減速機構を介して連結されている。
【0018】
一方、各レーキ16は、幅方向に延びるレーキフレーム30と、このレーキフレーム30に取付けられて塵芥を掻き揚げるレーキ本体34とを有しており、上記本体フレーム11の各ガイド部47の間に介設されている。
【0019】
レーキフレーム30の長手方向両端部にはローラ46が回転可能に装着され、これらローラ46が各ガイド孔48にそれぞれ挿入されてローラ46に一体形成のつば部46aにより抜け止めされている。そして、各ローラ46の駆動軸を介して上記チェーン64とレーキフレーム30とが連結され、上記駆動モータ66の作動によりスプロケット62が回転すると、チェーン64が周回移動し、これに伴い上記ローラ46がガイド孔48に沿って案内されることにより、レーキ16が上記スクリーン12及びエプロン14の周囲を上下方向に周回移動するように構成されている。
【0020】
上記レーキフレーム30は、例えば溝型鋼からなり、レーキ16がスクリーン12表面等に沿って上昇するときには、図2及び図3に示すように、レーキフレーム30の基部30aがスクリーン12等に略平行となり各ウェブ30bが上流側に突出し、かつレーキ本体34がレーキフレーム30の上部に位置する正位の状態でレーキ16が移動し、逆に、スクリーン12等の下流側を降下するときには、レーキフレーム30の各ウェブ30bが下流側に突出し、かつレーキ本体34がレーキフレーム30の下部に位置する反位の状態でレーキ16が移動するようになっている。
【0021】
レーキ本体34は、幅方向に延びる細長の鋼板から構成されており、上記正位の状態においてその上流側及び下流側(図3では上下両側)には塵芥を掻き揚げるための爪がそれぞれ長手方向に複数並設されている。具体的には、図3に示すように、下流側に、スクリーン12により捕捉される塵芥を掻き揚げるための短爪34aが並設され、上流側に、後述する補助スクリーン19により捕捉される塵芥を掻き揚げるための長爪34bが並設されている。なお、両爪34a,34bは水路1の長手方向に相対応して形成されている。
【0022】
上記レーキ本体34及びレーキフレーム30の長手方向両端部には、図3及び図4に示すようにレーキ本体34の短爪下面及びレーキフレーム30の基部背面にそれぞれブラケット36,32が相対応して突設されており、これらブラケット36,32に亘って幅方向に延びる支持軸40が貫通装着されることにより、レーキ本体34がレーキフレーム30に対して揺動可能に取付けられている。具体的には、レーキ本体34がレーキフレーム30のウェブ表面に当接してレーキ本体34の表面(掻揚げ面)が進行方向(図4では鉛直上方)に対して略直交した状態となる起立姿勢(図4の実線に示す状態)と、進行方向に対してレーキ本体34の表面が傾斜した状態となる平伏姿勢(図4の二点鎖線に示す状態)とに亘ってレーキ本体34が揺動可能に取付けられている。
【0023】
また、レーキ本体34及びレーキフレーム30の長手方向両端部には、レーキ本体34の長爪下面及びレーキフレーム30の基部表面にそれぞれブラケット42及び30cが形成されるとともに、これらブラケット42及び30cに亘ってばね44が装着されており、外力が作用しない状態では、そのばね力によりレーキ本体34が付勢されて上記起立姿勢に保持されるようになっている。なお、図3中符号31は、レーキフレーム30のウェブ30bに形成された切欠きであって、レーキ本体34の揺動に伴いばね44を逃がすようになっている。
【0024】
上記レーキ本体34には、さらに、上記ブラケット36にカム38(カム部材)が一体に設けられ、このカム38が、図2に示すように上記本体フレーム11の下端部近傍に配設される案内部材80に摺接するようになっている。この案内部材80は、例えば薄幅の鋼板等からなり、スクリーン12等の下流側をレーキ16が降下してスクリーン12下端部近傍に到達すると上記レーキ本体34に形成された切欠き33(図3に示す)を介してカム38が案内部材80に摺接し、レーキ16の進行に伴いカム38を回動させてレーキ本体34を上記ばね44のばね力に抗して徐々に起立姿勢から平伏姿勢に揺動変位させ、レーキ16がスクリーン12の上流側に反転する伴い徐々にばね44の付勢力によりレーキ本体34を起立姿勢に復帰させるように形成されている。
【0025】
上記スクレーパー18は、図2に示すように、上記本体フレーム11の各側板24の上端部に支持軸70を介して回動自在に支持される略L字型の一対のアーム67を有し、これらアーム67の間に幅方向に延びる案内板68が接合された構成となっている。各アーム67には、各側板24との間にばね72が装着されており、外力が作用しない状態では、このばね72のばね力により、同図に示すように、案内板68の先端がエプロン14の上端近傍に位置した状態に保持されるようになっている。そして、レーキ16がスクリーン12等に沿って上昇してエプロン14上端に達すると、後述するように案内板68の先端がレーキ16のレーキ本体表面に当接して塵芥を掻き落とすように構成されている。
【0026】
補助スクリーン19は、図2に示すように、上下方向に延びる棒状のバー73を上記スクリーン12のバー12aと同一の間隔で幅方向区に並設し、それら基端部を連結板74により一体に連結することにより構成されている。
【0027】
この補助スクリーン19は、蝶番76により水路1の水底であって上記段部3に揺動可能に配設されており、通常は、自重で水路1の下流側に向かって傾くことによりスクリーン12の各バー12aに各バー73の先端が当接している。これにより上記スクリーン12の下端部と水底との間の隙間を塞ぎ、水底を流れる塵芥を捕捉するように構成されている。
【0028】
なお、図2中、符号86は、上記除塵装置10の下流側であって水路1に掛け渡された管理橋であり、この管理橋86上にはトラフ88が配設され、上記スクレーパー18によりレーキ16から掻き落とされる塵芥がこのトラフ88を通じて水路1の側方に案内されるようになっている。
【0029】
上記の除塵装置10によると、流水中に塵芥が含まれていると、流水がスクリーン12又は補助スクリーン19を透過する際にこれらスクリーン12,19により捕捉される。この際、流水中を浮遊する藻類等の塵芥はスクリーン12により捕捉され、空缶等、水底に沿って流下する塵芥は補助スクリーン19により捕捉される。
【0030】
そして、このように塵芥が捕捉される一方で、上記駆動モータ66の作動によりレーキ16が周回移動することにより、スクリーン12,19により捕捉された塵芥が掻き揚げられつつ上記トラフ88に導入されることとなる。
【0031】
この動作についてより詳しく説明すると、レーキ16は、まずエプロン14の裏面側を上記反位の状態で下降する。この際、レーキ本体34は、ばね44の付勢力により図2に示すように起立姿勢に保持る。そして、レーキ16がスクリーン12の下端部に接近すると、図5(a)→図5(b)→図6(a)→図6(b)に示すように、上記カム38が案内部材80に摺動しつつ回動し、これに伴いレーキ本体34がばね44の付勢力に抗して起立姿勢から平伏姿勢へと徐々に揺動変位し、レーキ本体34が平伏姿勢とされた状態でレーキ16がスクリーン12下端部を通過してスクリーン12の上流側に移動する。
【0032】
こうしてレーキ16がスクリーン12の上流側に移動すると、レーキ16が上記反位から正位に反転するとともに、図7(a)→図7(b)→図8に示すようにカム38が上記案内部材80から離脱し、これによりレーキ本体34がばね44の付勢力により起立姿勢に復帰し、この状態でスクリーン12に沿って上昇することとなる。
【0033】
上昇時には、レーキ本体34の各短爪34aがスクリーン12の各バー12aの間に介在する一方、各長爪34bが補助スクリーン19の各バー73の間に介在し、これにより各スクリーン12により捕捉されている塵芥が短爪34aにより、補助スクリーン19により捕捉されている塵芥が長爪34bによりそれぞれ掻き揚げられることとなる。この際、補助スクリーン19は、レーキ16が上昇するに伴い、図7(b)→図8に示すようにレーキ16により押し上げられつつ揺動し、レーキ16が完全に通過すると自重でもとの状態に復帰する。
【0034】
こうしてスクリーン12及びエプロン14に沿って塵芥が掻き揚げられ、レーキ16がエプロン14の上端部に到達すると、図9(a)→(b)→(c)に示すように、レーキ16がエプロン14上端から下流側に反転移動するに伴い、上記スクレーパー18の案内板68がレーキ本体34の表面に当接してその基端部から先端部へと摺動する。これにより案内板68の先端部分により塵芥がレーキ16から除去されれるとともに除去された塵芥が案内板68の表面を自重で滑り落ちて上記トラフ88内へと案内される。この際、レーキ16が反転するに伴い上記ばね72の付勢力に抗してスクレーパー18が押し上げられ、この抗力により案内板68の先端部がレーキ本体34の表面に押圧されて塵芥が強固に除去される。そして、レーキ16が完全にエプロン14の下流側に移動すると、ばね72の付勢力により、スクレーパー18が図2に示すもとの状態に復帰することとなる。
【0035】
こうして以後、同様に2つのレーキ16が周回移動することにより塵芥がスクリーン12及びエプロン14に沿って掻き揚げられつつスクレーパー18により上記トラフ88内へと導入されることとなる。
【0036】
以上のように構成された除塵装置10によると、上記のようにレーキ16のレーキ本体34が起立姿勢と平伏姿勢とに揺動変位可能とされ、スクリーン12の下端部を通過する際には、レーキ本体を平伏姿勢に保持した状態でレーキ16を移動させるようにしているので、このようにレーキ本体を平伏姿勢とできる分、従来のこの種の除塵装置と比較すると、水底1bに形成される上記段部3の段差を小さくすることができる。例えば、図6(a)の一点鎖線は、レーキ本体34をレーキフレーム30に対して起立姿勢で固定した場合のレーキ下端位置、つまり従来のこの種の除塵装置におけるレーキ下端位置であり、上記除塵装置10と従来装置とを比較すると、図中符号hで示す分だけ上記除塵装置10の方が段差を小さくすることができる。
【0037】
そのため、水底に沈んだ状態の塵芥を効果的に捕捉すべレーキ本体34を水路1の長手方向に大型化しても、水底1bの段差を抑えることができ、これにより施工期間の長期化やコスト高を有効に回避することができる。
【0038】
なお、上記除塵装置10では、レーキフレーム30とレーキ本体34とをばね44を介して連結し、これによりレーキ本体34が起立姿勢となるように付勢しているが、例えば、塵芥掻揚げ時にレーキ本体34が起立姿勢に保持され得るようにレーキ本体34の支持位置等を設定して、このばね44を省略することもできる。
【0039】
また、上記除塵装置10は、レーキ16をスクリーン12等の下流側で降下させる一方、スクリーン12等の上流側で上昇させ、レーキ16がスクリーン12の表面に沿って上昇するときに塵芥を掻き揚げるように構成されたタイプの除塵装置に本発明を適用しているが、例えば、スクリーンの下流側においてレーキを上下方向に周回移動させ、レーキ上昇時にレーキの各爪をスクリーンの各バーの間を介して上流側に突出させることにより塵芥を掻き揚げるタイプの除塵装置に本発明を適用することができる。なお、この場合には、上記補助スクリーン19がスクリーン12に一体に組み込まれる。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、レーキを上下方向に周回移動させながら水路内に介設したスクリーンに沿ってレーキを移動させることにより、スクリーンにより捕捉した塵芥をレーキにより掻揚げる除塵装置において、上記レーキを、軌道に沿って移動するフレームと、このフレームに支持されるレーキ本体とから構成するとともに、レーキ本体を起立姿勢と平伏姿勢とに揺動変位可能とし、レーキの周回移動時の移動ストロークの下端部分でレーキ本体を平伏姿勢に保持するようにしているので、レーキ本体を大型化して水底に沿って流下する塵芥を捕捉するようにしながらも水底の段差を有効に抑えることができ、除塵性能を合理的に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る除塵装置の実施の形態を示す正面図である。
【図2】本発明に係る除塵装置の実施の形態を示す図1のA−A断面図である。
【図3】本発明に係る除塵装置の実施の形態を示す図2のB−B断面図である。
【図4】正位のレーキの構成を示す図3のC−C断面図である。
【図5】レーキの動作を示す図2に対応する断面略図である。
【図6】レーキの動作を示す図2に対応する断面略図である。
【図7】レーキの動作を示す図2に対応する断面略図である。
【図8】レーキの動作を示す図2に対応する断面略図である。
【図9】スクレーパーの動作を示す図2に対応する断面略図である。
【図10】従来の除塵装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 水路
10 除塵装置
12 スクリーン
14 エプロン
16 レーキ
30 レーキフレーム
34 レーキ本体
38 カム
47 ガイド部
80 案内部材
Claims (2)
- 水路内に介設されて流下する塵芥を捕捉するスクリーンと、軌道に沿って上下方向に周回移動しながらその過程で上記スクリーンの表面に沿って上昇することにより塵芥を掻き揚げるレーキとを備えた除塵装置において、
上記レーキを、上記軌道に沿って移動するフレームと、塵芥を掻き揚げるための掻揚げ面を具備し、上記フレームに支持されるレーキ本体とから構成するとともに、このレーキ本体を、上記掻揚げ面が周回移動時の進行方向に対して略直交する起立姿勢と傾斜する平伏姿勢とに揺動変位可能な状態で上記フレームに支持する一方、上記レーキの周回移動時の移動ストロークの下端部分で上記レーキ本体を平伏姿勢とする姿勢規制手段を設け、
この姿勢規制手段は、上記スクリーンの下端部分に取付けられる案内部材と、上記レーキ本体に結合され、レーキの周回移動に伴い上記案内部材に摺接するカム部材とからなり、カム部材が案内部材に摺接することによりレーキ本体を平伏姿勢とするように構成されていることを特徴とする除塵装置。 - レーキ本体を起立姿勢に保持すべくレーキ本体を付勢する付勢手段を備えていることを特徴とする請求項1記載の除塵装置。
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