JPS623432A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPS623432A
JPS623432A JP60142259A JP14225985A JPS623432A JP S623432 A JPS623432 A JP S623432A JP 60142259 A JP60142259 A JP 60142259A JP 14225985 A JP14225985 A JP 14225985A JP S623432 A JPS623432 A JP S623432A
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JP
Japan
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magnetic
fatty acid
magnetic layer
layer
acid
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Application number
JP60142259A
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English (en)
Inventor
Yukihisa Yamauchi
山内 恭久
Ryosuke Isobe
磯辺 亮介
Akira Kawakami
晃 川上
Shu Ishiguro
周 石黒
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 イ、産業上の利用分野 本発明は磁気テープ、磁気シート、磁気ディスク等の磁
気記録媒体に関するものである。
口、従来技術 一般に、磁気テープ等の磁気記録媒体は、磁性粉、バイ
ンダー樹脂等からなる磁性塗料を支持体上に塗布、乾燥
することによって製造される。
こうした磁気記録媒体においては従来から、媒体製造の
ための塗布液調製の際、微粒子状の磁性粉をバインダー
樹脂とともに有機溶剤中に分散させるために種々の分散
剤や界面活性剤が使われている。分散剤の例として、油
状レシチンあるいは粉末レシチン、飽和あるいは不飽和
脂肪酸及びこれらの塩、ポリオキシエチレン鎖を有する
炭化水素、高級アルコールの硫酸エステルやリン酸エス
テルなどがある。これらの分散剤は、磁性粉100重量
部に対して0.01〜20重量部の範囲で添加される。
近年、要求される高性能磁気テープ製造のためには、磁
性体粒子の超微粒子化、高BET化が必須であるが、従
来の添加剤では望ましい特性を有する磁気記録層を得る
ことが困難であり、又、実験室内での試作では優れた特
性であっても、量産化や生産技術的見地から実用化され
ないものもある。
又、従来技術においては、磁性粉の表面改質によるバイ
ンダー溶液への分散を第一義と考えておリ、製造された
塗料の安定性、塗布性についての考慮が欠けている。又
、塗布された磁性層中での分散剤の劣化、あるいはテー
プ表面へのしみ出し、あるいは走行性への悪影響をもつ
もの、電磁変換特性を低下させるものも多い。
従来の分散剤は界面活性能があるものを主に用いており
、磁性粉への吸着などによる磁性粉の表面改質は界面活
性以外の因子もあることを見おとしている。
さらに、分散性とさらにそれ自身の熱的、化学的安定性
を兼備する添加剤で、かつ生産適性のあるものは従来の
タイプの中には見出せない。
化、S/N比等電磁変換性能の向上のため、鉄を主成分
としBET値の大きい微粉末金属磁性粉を用いる技術が
種々提案され逐次実用に移されている。
しかし、BET値の高い金属磁性粉は高い表面活性のた
め特にBET値40rd/g以上になると均これに対し
て、各種の界面活性剤を用いる提案がなされ、例えばレ
シチン、アルキルリン酸エステル等があげられている。
しかしこれらの分散剤は、分散性は良いが、分散安定性
が悪い等の欠点があり、それを改良する目的で特開昭6
0−98525号では、カルボキシル基又はスルホン酸
基を有する有機色素化合物を分散剤として用いることが
提案されている。これを用いると、分散性、分散安定性
は非常に改善される。
但し、こうしたカルボキシル基又はスルホ基を有する有
機色素化合物を用いた場合、分散性は改善されるが、一
方、物性的には原因は明らかではないが、摩擦係数は増
加し、耐摩耗性も低下する。
はなはだしき場合には、デツキ中で走行が止まったりす
る。またスチル耐久性に代表される耐久性も劣化する。
また、一般に磁気テープ等の磁気記録媒体には、走行性
、耐久性を向上するために、研磨材料粒子を含有せしめ
ることも行われている。あるいは、特公昭49−394
02号に見られるように、−塩基性脂肪酸と研磨材料粒
子とを併用したものもある。
潤滑剤の例としては、炭素原子数12〜20の一塩基性
脂肪酸や炭素原子数が13〜26個の一価のアルコール
からなる脂肪酸エステルなどがある。
研磨剤としてはアルミナや酸化チタン、ベンガラ、酸化
クロムなどが用いられる。
ハ0発明の目的 本発明の目的の第1は、新規な磁性層用の添加物により
、分散安定性を向上させた磁気記録媒体を提供すること
にあり;第2に、塗布性、停滞安定性の優れた磁性塗料
を提供することにあり;第3に、前記第1、第2の目的
と相俟って、感度の良好な磁気記録媒体を提供すること
にあり;第4に、記録層の耐久性の良好な磁気記録媒体
を提供することにあり;第5に、走行性の良好な磁気記
録媒体を提供することにある。
二8発明の構成及びその作用効果 即ち、本発明は、カルボキシル基及び/又はスルホ基を
有する有機染料又は顔料が磁性層に含有され、更に、炭
素原子数の合計が15〜34個である脂肪酸エステルと
融点が85℃以下で炭素原子数の合計が5以上である一
塩基性脂肪酸との少なくとも一方と、数平均粒径が0.
6μm以下でモース硬度5以上の非磁性粉とが前記磁性
層に含有されている磁気記録媒体に係るものである。
本発明によれば、磁性層に上記の有機染料又は顔料(即
ち有機色素化合物:以下「本発明の化合物」と称する。
)を含有させているので、磁性粒子の分散が安定化し、
塗布性が向上し、S/N比やRF比出力の電磁変換特性
が大幅に向上する。
しかもこれらの性能は、本発明の化合物と上記の脂肪酸
エステル及び/又は−塩基性脂肪酸との組合せ、更には
上記非磁性粉の使用によって一層向上することが分った
本発明の化合物(有機染料又は顔料)としては、以下の
4つの条件の少なくともいずれか1つの条件を満たして
いることが望ましい。
1、アゾ系化合物であること。
2、塩の形であること。塩としては、NH4(アンモニ
ウム塩)、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、有機
アミン塩が好ましい。
3、一般式として以下の骨格を有していること。
R’ 、R”は炭化水素残基で、少なく七もいずれかに
カルボキシ基又はスルホ基を有している。
さらに好ましくは、次の基本構造式を有しているのがよ
い。
Y;−C1−No□、 OCH3、CH3、Cz Hs
 、 OCz Hs 、 C0NH−R3、−H,−O
Hのいずれか。
R’  : C1,Not 、 OCH3、−CHx、
Cm H5、OCz Hs 、 H,C0OH。
−5O3Hのいずれかを有するフェニル環又はナフタレ
ン、インドール、キノリン環等の縮合環。
Z 、−COOH又は−5O3H又はこれらの塩(塩と
しては、アンモニウム塩、アルカリ金属塩、アルカリ土
類金属塩、有機アミン塩)。
n l 、n 2 =0〜5、m、 、m、=Q〜2X
 ;  C(1,Not 10CH:l 、 CHa、
Cz Hs 、 OCz Hs 、 H,C0OH。
1g SO3Hのいずれか。
なお、R” 、Xの−COOH,−5oft Hについ
てもZと同じく塩を形成していてもよい。
4、赤色系統のものであること。
これらの有機色素又は有機顔料の例は下記の通りである
また、その他の使用できる例は次のものである。
NR湯−COOH の化合物の磁性層中への添加量には適切あり、磁性粉1
00重量部に対して合計で重量部がよ<、O,S〜lO
!量部が更によ量乞、1重量部以上とすることによって
分久性等を充分とし、層の表面性を良くし、置部以下と
することによって塗料の粘度して膜厚の制御をし易くな
る。
の化合物はプレミックスの段階で添加しし、ニーダ−な
どで磁性粉と練り合わせし、前処理として磁性粉を分散
剤溶液にてもよい。
の化合物を磁気記録媒体の磁性層中に含るには、本発明
に係わる有機色素化合物とも1種を水またはトルエン、
メチルエン、あるいはシクロヘキサノン等の有機環磁性
粉と結着剤を混練するか、あるいに係わる有機色素化合
物の少なくとも1粉の分散時に直接または適当な溶媒に
溶解して添加しても良い。さらには、磁性塗料の支持体
への塗工前に添加することも可能である。
本発明の有機色素化合物を用いて磁性粉及び結着剤を有
機溶剤等を用いて混線分散して得られた磁性塗料は、分
散安定性に優れており粘度が低く、さらに、経時のニス
分れも少なく、再度分散性も容易であり、塗工の作業性
も著しく優れている。
本発明に使用する、上記の炭素原子数の合計が15〜3
4個の脂肪酸エステルは、分子式中の全炭素原子数が1
5〜34個を有するものである。このような脂肪酸エス
テルとして、ミリスチン酸ブチル(CI 3 Ht q
 COOC4Hq ) 、ラウリン酸ブチル(C+ +
 Ht z COOC4Hq ) 、ミリスチン酸プロ
ピル(CI3Hz 7 COOCs Ht ) 、バル
ミチン酸ブチル(Cr s H31COOC4H9) 
、ステアリン酸プロピル(C+tHz’5COOC3H
マ)、ステアリン酸ブチル(CI ? Hs s CO
OC4Hv ) 、ステアリン酸エチル(C+yHss
COOCz Hs ) 、ベヘニン酸ブチル(Cz I
H4z COOC4Hq ) 、ミリスチン酸オクチル
(C+ffHt7COOCe H+t)、セチルステア
レー) (C+tHssCOOC+bHit)などが挙
げられる。
前記脂肪酸エステルとしては、炭素原子数が12〜22
個の脂肪酸部分と、炭素原子数が1〜16個のアルコー
ル部分から成っているものが、バインダー樹脂等との相
溶性および前記脂肪酸との滑り性等の相乗効果が得られ
る点で好ましい。
この脂肪酸エステルは、炭素原子数の合計が15個未満
のときは磁性層の滑り性が悪<、34個より多いと磁気
記録媒体の再生出力の低下が起こりやすい。
また本発明に使用する、融点が85℃以下で炭素原子数
が5以上である一塩基性脂肪酸の例としては、カプロン
酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン
酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキシン酸、ベヘ
ニン酸、リグノセリン酸等があるが、これらに限られる
ことはなく、上記の条件を満たしている一塩基性脂肪酸
ならば問題はない。さらに好ましくは・、炭素原子数が
9以上21以下のものがよい。添加量としては、磁性粉
に対し0.5〜20W t%、好ましくは1〜10w 
t%である。
上記した脂肪酸エステルと脂肪酸とは併用することが可
能である。
次に本発明に使用する、モース硬度5以上の非磁性粉の
例としては、A 1 t Oa 、Cr z 03、S
 10 z 、S i CST i O2、Z r O
t % Ce Oz、α−Fe2Q1等があるが、これ
らの倒板外に、数平均粒径0.6μm以下でモース硬度
5以上の非磁性粉であれば問題ない。添加量としては、
磁性粉に対して0.5〜20wt%、好ましくは0.5
〜10wt%であれば良い。
本発明の磁気記録媒体において、磁性層のバインダー樹
脂として少なくともポリウレタンを使用できるが、これ
は、ポリオールとポリイソシアネートとの反応によって
合成できる。使用可能なポリオールとしては、フタル酸
、アジピン酸、アゼライン酸、三量化リルイン酸、マレ
イン酸などの有機二塩基酸と、エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、ブチレングリコール、ジェチレソ
グリコールなどのグリコール類もしくはトリメチロール
プロパン、ヘキサントリオール、グリセリン、トリメチ
ロールエタン、ペンタエリスリトールなどの多価アルコ
ール類もしくはこれらのグリコール類および多価アルコ
ール類の中から選ばれた任意の2種以上のポリオールと
の反応によって合成されたポリエステルポリオール;ま
たは、S−カプロラクタム、α−メチル−1−カプロラ
クタム、S−メチル−3−カプロラクタム、γ−ブチロ
ラクタム等のラクタム類から合成されるラクトン系ポリ
エステルポリオール;またはエチレンオキサイド、プロ
ピレンオキサイド、ブチレンオキサイドなどから合成さ
れるポリエーテルポリオール等が挙げられる。
これらのポリオールは、トリレンジイソシアネート、ヘ
キサメレンジイソシアネート、メチレンジイソシアネー
ト、メタキシリレンジイソシアネート等のイソシアネー
ト化合物と反応せしめ、これによってウレタン化したポ
リエステルポリウレタン、ポリエーテルポリウニタンや
、ホスゲンやジフェニルカーボネートでカーボネート化
したポリカーボネートポリウレタンが合成される。
これらのポリウレタンは通常は主として、ポリイソシア
ネートとポリオールとの反応で製造され、そして遊離イ
ソシアネート基及び/又はヒドロキシル基を含有するウ
レタン樹脂またはウレタンプレポリマーの形でも、ある
いはこれらの反応性末端基を含有しないもの(例えばウ
レタンエラストマーの形)でつあてもよい。
ポリウレタン、ウレタンプレポリマー、ウレタンエラス
トマーの製造方法、硬化架橋方法等については公知であ
るので、その詳細な説明は省略する。
なお、本発明では、バインダー樹脂として上記のポリウ
レタンと共に、フェノキシ樹脂及び/又は塩化ビニル系
共重合体も含有せしめれば、磁性層に適用する場合に磁
性粉の分散性が向上し、その機械的強度が増大する。但
しミツエノキシ樹脂及び/又は塩化ビニル系共重合体の
みでは層が硬くなりすぎるが、これはポリウレタンの含
有によって防止でき、支持体又は下地層との接着性が良
好となる。
使用可能なフェノキシ樹脂には、ビスフェノールAとエ
ピクロルヒドリンの重合より得られる重合体であり、下
記一般式で表される。
(但、nz82〜13) 例えば、ユニオンカーバイド社製のPKHClPKHH
,PKHT等がある。
また、使用可能な上記の塩化ビニル系共重合体としては
、 一般式: で表わされものがある。この場合、 における!及びmから導き出されるモル比は、前者のユ
ニットについては95〜50モル%であり、後者のユニ
ットについては5〜50モル%である。
また、Xは塩化ビニルと共重合し得る単量体残基を表わ
し、酢酸ビニル、ビニルアルコール、無水マレイン酸等
からなる群より選ばれた少なくとも1種を表わす。(f
+m)として表わされる重合度は好ましくは100〜6
00であり、重合度が100未満になると磁性層等が粘
着性を帯び易く、600を越えると分散性が悪くなる。
上記の塩化ビニル系共重合体は、部分的に加水分解され
ていてもよい。塩化ビニル系共重合体として、好ましく
は塩化ビニル−酢酸ビニルを含んだ共重合体く以下、「
塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体」という。)が挙げ
られる。塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体の例として
は、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール、塩化
ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸の各共重合体、が
挙げられ、塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体の中でも
、部分加水分解された共重合体が好ましい。上記の塩化
ビニル−酢酸ビニル系共重合体の具体例としては、ユニ
オンカーバイト社製(7)rVAGHJ、rVYHHJ
、「■MCH」、積木化学■製の「エスレックA」、「
エスレックA−5」、「エスレックC」「エスレフクM
」、電気化学工業■製の[デンカビニル1000 G 
J、「デンカビニル100OWJ等が使用できる。
また上記以外にもバインダー樹脂として繊維素系樹脂が
使用可能であるがこれには、セルロースエーテル、セル
ロース無機酸エステル、セルロース有機酸エステル等が
使用できる。セルロースエーテルとしては、メチルセル
ロース、エチルセルロース等が使用できる。セルロース
無機酸エステルとしては、ニトロセルロース、硫酸セル
ロース、燐酸セルロース等が使用できる。また、セルロ
ース有機酸エステルとしては、アセチルセルロース、プ
ロピオニルセルロース、ブチリルセルロース等が使用で
きる。これら繊維素系樹脂の中でニトロセルロースが好
ましい。
また、バインダー組成全体については、上述のウレタン
樹脂と、その他の樹脂(フェノキシ樹脂と塩化ビニル系
共重合体等との合計量)との割合は、重量比で90/1
0〜40/60であるのが望ましく、85/15〜45
155が更に望ましいことが確認されている。この範囲
を外れて、ウレタン樹脂が多いと分散が悪くなり易く、
またその他の樹脂が多(なると表面性不良となり易く、
特に60重量%を越えると塗膜物性が総合的にみてあま
り好ましくなくなる。塩化ビニル−酢酸ビニルの場合、
ウレタン樹脂とかなりの自由度で混合でき、好ましくは
ウレタン樹脂は15〜75重量%である。
本発明の磁気記録媒体を構成する層のバインダー樹脂と
しては、前記したものの他、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹
脂、反応型樹脂、電子線硬化型樹脂が使用されてもよい
熱可塑性樹脂としては、軟化温度が150℃以下、平均
分子量が10.000〜200,000 、重合度が約
200〜2,000程度のもので、例えば、アクリル酸
エステル−アクリロニトリル共重合体、アクリル酸エス
テル−塩化ビニリデン共重合体、アクリル酸エステル−
スチレン共重合体等が使用される。
熱硬化性樹脂又は反応型樹脂としては、塗布液の状態で
は200.00以下の分子量であり、塗布乾燥後には縮
合、付加等の反応により分子量は無限大のものとなる。
また、これらの樹脂のなかで樹脂が熱分解するまでの間
に軟化又は溶融しないものが好ましい。具体的には、例
えばフェノール樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂、メラミ
ン樹脂、アルキッド樹脂等である。
電子線照射硬化型樹脂としては、不飽和プレポリマー、
例えば無水マレイン酸タイプ、ウレタンアクリルタイプ
、ポリエステルアクリルタイプ等が挙げられる。
本発明の磁気記録媒体において、磁性層中には更にカー
ボンブラックを添加してよい。このカーボンブランクは
導電性のあるものが望ましいが、遮光性のあるものも添
加してよい。こうした導電性カーボンブラックとしては
、例えばコロンビアカーボン社製のコンダクテフクス(
Conductex) 975(比表面積250rrr
/g、粒径24mμ)、コンダクテックス900(比表
面積125m/g、粒径27mμ)、カボット社製のパ
ルカン(Cabot  Vulcan )XC−72(
比表面積254m/g、粒径30rncr)、ラーベン
1040.420、三菱化成■製の#44等がある。遮
光用カーボンブランクとしては、例えばコロンビアカー
ボン社製のラーベン2000 (比表面積190nf/
g、粒径1Bmμ) 、2100.1170.1000
、三菱化成■製の#100 、 #75、#40、#3
5、#30等が使用可能である。カーボンブラックは、
その吸油量が90ml1(DBP)/ 100g以上で
あるとストラフチャー構造をとり易く、より高い導電性
を示す点で望ましい。
本発明の磁気記録媒体は、例えば第1図に示すように、
支持体1上に磁性層2を有している。
また磁性層2とは反対側の面にBC1i3が設けられて
いる。このBC層は設けられてよいが、設けなくてもよ
い。この磁性層2に使用される磁性粉末、特に強磁性粉
末としては、γ−FezO3、Co含有r−Fez 0
3 、l”e、、04 、Co含有Fe、O,等の酸化
鉄磁性粉i F e % N 1 % C01Fe−N
i−Co合金、Fe−Mn−Zn合金、Fe−Ni−Z
n合金、Fe−Co−’Ni−Cr合金、Fe−Co−
N1−P合金、Co−Ni合金等Fe、Ni、Co等を
主成分とするメタル磁性粉等各種の強磁性粉が挙げられ
る。これらのうち、Co含有酸化鉄やメタル磁性粉が望
ましい。
また、磁性粉のBET値は30rrf/g以上とするの
が望ましい。
磁性層2にはまた、潤滑剤(例えばシリコーンオイル、
グラファイト、二硫化モリブデン、二硫化タングステン
)、帯電防止剤(例えばグラファイト)等を添加してよ
い。
BC層3に含有せしめられる非磁性粉としては、カーボ
ンブランク、酸化珪素、酸化チタン、酸化アルミニウム
、酸化クロム、炭化珪素、炭化カルシウム、酸化亜鉛、
α−FezO,、、タルク、カオリン、硫酸カルシウム
、窒素ホウ素、フッ化亜鉛、二酸化モリブデン、炭酸カ
ルシウム等からなるもの、好ましくはカーボンブラック
及び/又は酸化チタンからなるものが挙げられる。
また、前記の非磁性粉として、有機粉末、例えばベンゾ
グアナミン系樹脂、メラミン系樹脂、フタロシアニン系
顔料等を添加してもよい。
また、第1図の磁気記録媒体は、磁性層2と支持体1と
の間に下引き層(図示せず)を設けたものであってよく
、或いは下引き層を設けなくてもよい(以下同様)。ま
た支持体にコロナ放電処理をほどこしてもよい。また、
BCC84も、本発明に係る化合物を含有させてもよい
また、支持体1の素材としては、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリプロピレン等のプラスチック、Aβ、Zn
等の金属、ガラス、BN、Siカーバイド、磁器、陶器
等のセラミックなどが使用される。
なお、上記の磁性層の塗布形成時には、塗料中に加縮剤
としての多官能イソシアネートを所定量添加しておく。
第2図は、他の磁気記録媒体を示すものであるが、第1
図の媒体の磁性層2上に00層4が設けられている。こ
の00層4は、磁性層2を損傷等から保護するために設
けられるが、そのために滑性が充分である必要がある。
そこで、00層4のバインダー樹脂として、上述の磁性
層2に使用したウレタン樹脂を(望ましくはフェノキシ
樹脂及び/又は塩化ビニル系共重合体を併用して)使用
する。00層4の表面粗さは特にカラーS/Nとの関連
でRa≦0.01μm、、Rmax≦0.13.crm
とするのがよい。この場合、支持体1の表面粗さをRa
≦0.01.crm、、Rmax≦0.13μmとし、
平滑な支持体1を用いるのが望ましい。
第3図は、磁気ディスクとして構成された磁気記録媒体
を示し、支持体1の両面に上述と同様の磁性層2.00
層4が夫々設けられており、00層4には上述のウレタ
ン樹脂を主成分とするバインダー樹脂が含有せしめられ
てよい。
ホ、実施例 以下、本発明を具体的な実施例につき比較例と共に説明
する。以下に示す成分、割合、操作順序等は、本発明の
精神から逸脱しない範囲において種々変更しうる。
「部」は重量部を表わす。
(実施例1) Fe系強磁性金属粉         80部ポリウレ
タン            5部(グツドリッチ社製
ニスタン5701)フェノキシ樹脂         
   5部(UCC社製PKHH) 有機色素化合物(1)          2部ステア
リン酸ブチル          2部アルミナ   
           4部(モース硬度9、数平均粒
径0.2μm)シクロへキサノン         2
00部トルエン              30部メ
チルエチルケトン         30部上記組成物
をボールミルで充分に攪拌混合し、硬化剤として多官能
イソシアネート(日本ポリウレタン社製コロネー)L)
を3部添加した後、フィルターで濾過した。得られた磁
性塗料を厚さ13μmのポリエチレンテレフタレートベ
ースの表面に、乾燥膜厚3μmとなるように塗布した。
しかる後、スーパーカレンダーロールで磁性層を表面加
工処理し、所定の厚さの磁性層を有する広幅の磁性フィ
ルムを得た。このフィルムを1部2インチ幅に切断し、
ビデオ用の磁気テープを作成し、試料を得た。
(実施例2〜18、比較例1〜4) 実施例1において使用した本発明に係わる有機色素化合
物(1)に換えて、前記に示した有機色素化合物(2)
〜(18)を使用した。その他の組成、方法等は実施例
1と同様である。
また比較例として、実施例1において、本発明に係わる
有機色素化合物(1)を表−1に示す様に置き換えて、
それぞれ比較例1〜4とした。
表−1 からなるノニオン系界面活性剤。
**化合物B : C+aHss  0−(CHz C
Hz O) aからなるノニオン系界面活性剤。
それぞれの例のビデオテープの性能を表−2及び第4図
に示した。(単位はdB) 但し、各特性の測定法は次の通りであった。
クロマS/N:カラービデオノイズメーターr S h
ibasoku 925 D / I Jにより測定し
、100回後の出力レベルを 相対値で示した。(単位:dB) ルミ S/N:同上。
RF   出カニRF出力測定用VTRデツキを用いて
4MHzでのRF出力を測定し、 100回再生後の、当初の出力に対 して低下している値を示した。
(単位:dB) 結果を下記表−2に示した。
(以下余白、次ページにつづく。) 、H 有機色素化合物を用いた素は明らかに電磁変換特性及び
分散性において有効であることがわかる。
(実施例19.20.21、比較例5〜8)実施例1に
おいて使用したステアリン酸ブチルに換えて、表−3の
如くミリスチン酸ブチル(CI 3 HZ ? COO
C4Hq ) 、ステアリン酸セチル(CI7H3SC
OOC+oHz+) 、ベヘニン酸オクチル(CZIH
4:1COOC8H1?) 、カプリン酸ブチル(C9
H+ q COOCa Hq ) 、カプリル酸エヂル
(C6H13COOCZ H5) 、ベヘニン酸セチル
(CZIH43COOC+6H:+:+) 、:r−ス
テルなしを本発明に係わる有機化合物と併用添加した。
その他操作方法等は、実施例1と同様である。
(以下余白、次頁につづく。) (実施例22〜23、比較例9) 実施例1において使用したアルミナ(モース硬度9、数
平均粒径0.2μm)に換えて、アルミナ(モース硬度
9、数平均粒径Q、7μm) 、Cr、 03(モース
硬度8、数平均粒径0.3μm)、α−Fe20:l(
モース硬度6、数平均粒径0.4μm)を添加した。(
表−5) その他の組成、操作方法等は実施例1と同様である。表
−6にそれぞれのビデオテープ性能を示した。
!!−5 表−6 (実施例24) 実施例1において、ステアリン酸ブチルに換えてミリス
チン酸3部を添加し、同様にしてビデオ用の磁気テープ
を作った。
(実施例25〜41、比較例1O−13)実施例1にお
いて使用した本発明に係わる有機色素化合物(1)に換
えて前記に示した有機色素化合物(2)〜(18)を使
用した。その他の組成方法等は実施例24と同様である
また比較例として、実施例1において本発明に係わる有
機色素化合物(1)を表−7に示す様に、置き換えてそ
れぞれ比較例1o−13とした。
結果を表−8に示した。
有機色素化合物を用いた豫は明らかに電磁変換特性、分
散性において有効であることがわかる。
(実施例42、比較例14〜17) 実施例24において使用したミリスチン酸に換えて、表
−9の如く、ステアリン酸(CI7H3SCOOH)、
酪酸(C3Hq COz H)、吉草酸(C4H,Co
t H)、モンタン酸(C27Hs s COz H)
を本発明に係ねる有機色素化合物と併用添加した。その
他の組成、操作方法等は実施例1と同様である。表中の
数字は添加重量部である。
表−9 それぞれの例のビデオテープの性能を表−10に示した
表−1O (実施例43〜44、比較例18) 実施例24において使用したアルミナ(モース硬度9、
数平均粒径0.2μm)に換えて、アルミナ(モース硬
度9、数平均粒径0.7μm) 、Cr、03(モース
硬度8、数平均粒径0.3μm)、α−Fe、O,(モ
ース硬度6、数平均粒径0.4μm)を添加した。
その他の組成、操作方法等は実施例24と同様である。
(表−1l) 表中の数字は添加重量部である。表−12にはそれぞれ
の例のビデオテープの性能を示した。
表−11 1」 表−12 〕、: 以上の結果から、本発明に基づいて磁気テープを作成す
れば、テープ性能が向上することが分る。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すものであって、第1図、第
2図、第3図は各側による磁気記録媒体の一部分の各拡
大断面図で・ミロ。 なお、図面に用いられている符号において、2・・・・
磁性層 3・・・・バックコート層(B C層)4・・・・オー
バーコート層(QC層)である。 代理人 弁理士  逢 坂   宏 す即

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、カルボキシル基及び/又はスルホ基を有する有機染
    料又は顔料が磁性層に含有され、更に、炭素原子数の合
    計が15〜34個である脂肪酸エステルと融点が85℃
    以下で炭素原子数の合計が5以上である一塩基性脂肪酸
    との少なくとも一方と、数平均粒径が0.6μm以下で
    モース硬度5以上の非磁性粉とが前記磁性層に含有され
    ている磁気記録媒体。
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