JPS6098525A - 磁気記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は磁性粉および結着剤を用いた磁気記録媒体に関
するもので、特に磁性粉の分散性および磁気特性を向上
させた磁気記録媒体に関するものである。

従来、録音テープ、ビデオテープ、磁気ディスク、フロ
ッピーディスク等の磁気記録媒体にあっては、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、三酢
酸セルロース、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポ
リ塩化ビニル、アルミニウム、合金などの支持体上に。

７−Ｆｅｚ０３．　Ｆｅ７０４Ｌ、コバルトをドープし
たγ−Ｆｅｚ０３．　ＣｒＯ２，鉄粉および鉄−コバル
トーニソケルの合金等の磁性粉を、塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、
ポリアクリル酸ブチル、アクリル酸ブヂルーアクリロニ
トリル共重合体、セルロース系樹脂、エポキシ系樹脂、
ポリウレタン系樹脂等の結着剤と混練して塗工していた
。

しかしながら、これらの結着剤単独あるいは２種以上の
組合せによってもこれら結着剤中への磁性粉の分散性は
不良であるため２表面の平滑性、安定性等が不十分とな
り、さらに、磁気特性においても角型比（Ｂｒ／８ｍ）
　、　Ｓ／Ｎ比および感度等が非常に低かった。

このため、磁性粉の分散性、安定性等を向上させる目的
で１種々の添加剤が使用されている。

例えば、高級脂肪酸、脂肪酸アミド、脂肪酸エステル、
４級アルコールエステル、ポリエチレンオキサイド、レ
シチン等である。

しかし、これらの添加剤を加えても、かならずしも望ま
しい特性を有する磁性層を得ることは困難であった。例
えば、これらの添加剤を多量に使用した場合に２表面平
滑性、走行安定性はいくぶん改良されるが、磁性層の機
械的強度の低下、あるいは磁性層表面に添加剤がしみ出
てくる。いわゆるブルーミング現象が発生し。

磁気記録媒体として好ましくない結果を与える。このよ
うに、磁性層の特性および分散性も。

けっして満足のいくものではなかった。

本発明者等は、かかる欠点を改良すべく鋭意検討をした
結果１本発明をなすに至った。

すなわち９本発明は、磁性粉および結着剤を含む磁性層
を支持体上に形成して成る磁気記録媒体において、磁性
層に、酸性基またはその塩を１個または２個以上有する
有機色素化合物を含有せしめてなる磁気記録媒体に係わ
るものである。

本発明に用いられる酸性基を有する有機色素化合物にお
いて、酸性基とは、水酸基、カルボキシル基、スルホン
酸基等であり、また、これら酸性基を持ち得る有機色素
化合物は、アゾ化合物２例えば、β−ナフトール系、β
−オキシナフトエ酸系、β−オキシナフトエ酸アリリド
系、アセト酢酸アリリド系、アセト酢酸アミノベンズイ
ミダシロン系、ピラゾロン系または縮合アゾ系、縮合多
環化合物９例えば、フタロシアニン系、キナクリドン系
、アントラキノン系、ペリレン系、ペリノン系、チオイ
ンジゴ系。

ジオキサジン系、イソインドリノン系、キノフタロン系
またはトリフェニルメタン系、金属錯体化合物、に例え
ば、アゾ系、ニトロソ系及びアゾメチン系、また、これ
ら化合物は金属と錯体を形成していない配位子のままで
も良い。または、染付はレーキ化合物２例えば、酸性染
料レーキ系、塩基性染料レーキ系等である。酸性基は上
記有機色素化合物に直接結合するか、あるいは、カルボ
ン酸アミド、または、スルホン酸アミドを介し、もしく
は介さない置換されていても良い炭素数１〜２０の飽和
もしくは不飽和のアルキレン基またはアリレン基を介し
て結合していても良い。

また２本発明の有機色素化合物は酸性基以外に、炭素数
１〜２０の飽和もしくは不飽和アルキル基、了り−ル基
、ハロゲン原子、−ＯＲ＋。

−Ｎ　ＲＩＲ，、−−ＣＯＮ　Ｒ，Ｒス、−３Ｏ２Ｎ　
Ｒ，Ｒｚ　、　ＳＲ，、−−ＣＮ　、　−Ｎ　Ｏユ、　
Ｎ　Ｒ＋ＣＯＲｚ、−ＮＲ，ＳＯ，Ｒ２，ＣＯＯＲ３（
ＲＩ、Ｒ２ハ水素Ｎ子、炭素数１〜２０の飽和または不
飽和アルキル基、アリール基、ＲＪは炭素数１〜２０の
飽和または不飽和アルキル基を表す）等の置換基を有し
ていても良い。

また、酸性基は、１価または２価の金属もしくは有機ア
ミン等によって塩を形成していても良い。場合によって
は、アンモニウム塩であってもよい。金属塩の金属とし
てはナトリウム。

カリウム、マグネシウム、カルシウム、亜鉛。

バリウム、ストロンチウム、マンガン、鉄、ニッケル、
コバルト等である。また、アミン塩のアミンとしては脂
肪族第１級アミン、第２級アミンまたはジアミン等であ
る。

本発明の化合物を磁気記録媒体の磁性層中に含有せしめ
るには２本発明に係わる有機色素化合物の少なくとも１
種を水またはトルエン、メチルエチルケトン、あるいは
、シクロヘキサノン等の有機溶媒に溶解し、その溶液に
所定の割合で、磁性粉を浸漬し、攪拌混合した後、濾別
し乾燥処理して得られた処理磁性粉と結着剤を混練する
か、あるいは本発明に係わる有機色素化合物の少なくと
も１種を磁性粉の分散時に直接または適当な溶媒に溶解
して添加しても良い。さらには、磁性塗料の支持体への
塗工前に添加することも可能である。

本発明の有機色素化合物は２通常、磁性粉に対して０．
１重量％〜２０重量％、好ましくは０゜５重量％〜１０
重量％の範囲で使用されるのが望ましい。

本発明の有機色素化合物を用いて磁性粉および結着剤を
有機溶剤等を用いて混線分散して得られた磁性塗料は１
分散安定性に優れており粘度が低く、さらに、経時のニ
ス分れも少なく。

再度分散性も容易であり、塗工の作業性も著しく優れて
いる。

トをドープしたＦｅ３０ｑ、二酸化クロム、バリウムフ
ェライト、または鉄、コバルト等の金属磁性体、あるい
は種々の合金磁性体く例えば、　Ｆｅ−Ｇｏ、　Ｇｏ−
Ｎｉ、　Ｆｅ−Ｃｏ−Ｎｉ、　Ｎ１−Ｃｏ−Ｂ　Ｆｅ−
Ｇｏ−Ｃｒ、　Ｆｅ−Ｃｒ−Ｎｉ、　ＭｏＢ１等）など
が挙げられる。

また１本発明に使用しうる結着剤としては特に制限がな
く３例えば前述したような、塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、ポリア
クリル酸ブチル。

アクリル酸ブチル−アクリロニトリル共重合体、セルロ
ース系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリウレタン系樹脂等、
公知の種々の結着剤およびそれらの混合物を使用するこ
とができる。なお。

結着剤としては、熱可塑性型２熱硬化型、電子線硬化型
等いずれのタイプであってもよい。

また１本発明において２本発明の有機色素化合物と、従
来公知の３例えば、レシチン、オキシアミン化合物、ア
ルキルアミン系カチオン界面活性剤、ポリアルキレンソ
ルビタンアルキレート、リン酸エステル等の分散剤ある
いはその他潤滑剤、安定剤等を併用添加することにより
、磁性層の特性を一層高めることが可能である。

本発明に係わる磁気記録媒体は、支持体上に、磁性粉、
結合剤、および本発明に係わる有機色素化合物等を有機
溶媒等を用いて混線分散した磁性塗料を塗布乾燥するこ
とによって磁性層を形成したものである。かかる磁性塗
料の製造および塗布法は、従来の方法を適用すれば良く
、また、上記本発明の磁性層には１分散剤、潤滑剤、研
磨剤、帯電防止剤等の添加剤を必要に応じて含有しても
良い。

本発明に係わる磁気記録媒体に用いられる支持体として
は、ポリエチレンテレフタレート。

ポリエチレンナフタレート、三酢酸セルロース、ポリカ
ーボネート、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、アルミ
ニウム合金等の任意のものを挙げることができる。

なお１本発明の磁性層は２通常２μ〜２０μの乾燥膜厚
となるように塗設すれば良い。

以上１本発明についての説明を、従来の磁気記録媒体と
の相違点を主眼にして行ったが、その他の技術的構成１
例えば、結合剤および必要に応じて用いられる添加剤等
の種類および使用量、さらに支持体の種類や表面平滑化
処理方法、磁性粉の配向方法、塗布の際に用いる有機溶
剤の種類、乾燥方法、硬化方法等については公知の技術
を適用ないし応用すれば良い。

以下、実施例および比較例を挙げて本発明を具体的に説
明する。

実施例１ コバルトをドープしたγ−Ｆｅよ０．粉１００重量部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 ７　〃 ウレタンエラストマー　１５　〃 本発明に係わる下記有機色素化合物ＣＩ）３　〃 トルエン　５０　〃 メチルエチルケトン　５０　〃 シクロヘキサノン　２０　〃 上記組成物をサンドミルを用いて４時間混線分散して磁
性塗料を得た。これを塗料１−Ａとする。この塗料１−
Ａを１５ミクロンのポリエステルフィルム上に塗布乾燥
後、スーパーカレンダーロールにより磁性層の表面処理
加工を行い加熱硬化させた。これを３．８１　ｃｍｄｌ
に裁断し実施例２〜２９ 実施例１において使用した本発明に係わる有機色素化合
物（１）に換えて下記の表１に示す有機色素化合物を使
用した。その他の組成、操作、方法等は実施例１と同様
である。このようにして得られた磁性塗料並びに磁性テ
ープをそれぞれ塗料２−Ａ〜２９−Ａ、試料２−Ｂ〜２
９−Ｂとする。

比較例１〜３ 実施例１において１本発明に係わる有機色素化合物（１
）を表２に示す如く置き換えて、それぞれ比較例１〜３
とした。

以上の実施例１〜２９および比較例１〜３の磁性塗料の
各塗料の特性および磁気テープの各試料の特性を測定し
、それらの結果を表３および表４に示す。

表　１　各種有機化合物 表　２　比較添加剤 表　３　磁性塗料の各塗料の特性 （０５日後まったくニス分れなし） （０５日扱わず力１にニス分れあり） （△２日後ニス分れあり　） （×分散直後ニス分れあり　） 磁性合金（Ｆｅ−Ｇｏ−Ｎｉ）　１００重量部ポリエス
テル　６　“ ウレタシエラストマ−１６〃 実施例２１の有機色素化合物　５　〃 トルエン　２０　〃 メチルエチルケトン　８０　〃 シクロヘキサノン　１０　〃 上記組成物を実施例１と同様な方法で混線分散して磁性
塗料を得た。これを塗料３０−Ａとする。さらにこの磁
性塗料を実施例１と同様に処理して磁気テープを作成し
た。これを試料３０−Ａとする。

実施例３１〜５８ 実施例３０において、使用した有機色素化合物に換えて
、下記表５に示す有機色素化合物を使用した。

その他の組成は実施例３０と同様であり、また、操作及
び方法等は実施例１と同様にして磁気テープを作成した
。このようにして得られた磁性塗料をそれぞれ塗料３１
−Ａ〜５８−Ａ。

また、磁気テープをそれぞれ試料３１−Ｂ〜５８−Ｂと
する。

比較例４〜６ 実施例３０において使用した有機色素化合物を表６に示
す如く置き換えて、それぞれ比較例４〜６とした。

以上の実施例３０〜５８および比較例４〜６の磁性塗料
の各塗料の特性および磁気テープの各試料の特性を測定
し、それらの結果を表７および表８に示す。

実施例５９ コバルトをドープしたＦｅ　Ｏ粉　１００重量部ニトロ
セルロース樹脂　２　〃 ウレタンエラストマー　１６　〃 エポキシ樹脂　４　〃 本発明に係わる下記有機色素化合物（ｎ）５　〃 トルエン　４５　〃 メチルエヂルケトン　４５　〃 シクロヘキサノン　２０　〃 上記組成物を実施例１と同様な方法で混線分散した後、
ポリイソシアネート３重量部を添加し、攪拌混合して磁
性塗料を得た。これを、塗料５９−Ａとする。さらに、
この磁性塗料を実施例１と同様に処理して磁気テープを
作成した。これを試料５９−Ｂとする。

実施例６０〜７３ 実施例５９において使用した本発明に係わる有機色素化
合物（Ｉｆ）に換えて、下記表９に示す有機色素化合物
を使用した。

その他の組成は実施例５９と同様である。この組成物を
実施例１と同様な方法で混線分散した後、ポリイソシア
ネート３重量部を添加し。

攪拌混合して磁性塗料を得た。これをそれぞれ塗料６０
−Ａ〜７３−Ａとする。さらにこの磁性塗料を、実施例
１と同様に処理して磁気テープを作成した。これをそれ
ぞれ試料６０−Ｂ〜７３−Ｂとする。

比較例７〜９ 実施例５９において９本発明に係わる有機色素化合物（
Ｉｆ）を表１０に示す如く置き換えてそれぞれ比較例７
〜９とシタ。

以上の実施例５９〜７３および比較例７〜９の磁性塗料
の各塗料の特性および磁気テープの各試料の特性を測定
し、それらの結果を表１１および表１２に示す。

表　９ 表　１０ 表　１２ 実施例７４〜７６ 実施例１において、使用した本発明に係わる有機色素化
合物（１）に換えて２表１３の如〈従来公知の分散剤と
２本発明に係わる有機色素化合物を併用添加した。その
他の組成、操作。

方法等は実施例１と同様である。このようにして得られ
た磁気テープをそれぞれ試料７４−Ｂ〜７６−Ｂとする
。

以上の実施例７４〜７６の磁気テープの各試料の特性を
測定し、それらの結果を表１４に示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、磁性粉および結着剤を含む磁性層を支持体上に形成
   して成る磁気記録媒体において、磁性層に、酸性基また
   はその塩を有する有機色素化合物を含有せしめてなるこ
   とを特徴とする磁気記録媒体。 ２、水酸基、カルボキシル基、スルホン酸基ならびにこ
   れらの１価もしくは２価の金属塩またはアミン塩から選
   ばれる少なくとも１種以上の酸性基またはその塩を有す
   る有機色素化合物を磁性層に含有せしめてなる特許請求
   の範囲第１項記載の、磁気記録媒体。