JPH0481263B2 - - Google Patents

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JPH0481263B2
JPH0481263B2 JP57195606A JP19560682A JPH0481263B2 JP H0481263 B2 JPH0481263 B2 JP H0481263B2 JP 57195606 A JP57195606 A JP 57195606A JP 19560682 A JP19560682 A JP 19560682A JP H0481263 B2 JPH0481263 B2 JP H0481263B2
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JP
Japan
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magnetic
group
general formula
powder
coupling agent
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JP57195606A
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JPS5984343A (ja
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Yukihisa Yamauchi
Hiroaki Yamagishi
Kazuo Nakamura
Hisato Kato
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Publication of JPS5984343A publication Critical patent/JPS5984343A/ja
Publication of JPH0481263B2 publication Critical patent/JPH0481263B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/62Record carriers characterised by the selection of the material
    • G11B5/68Record carriers characterised by the selection of the material comprising one or more layers of magnetisable material homogeneously mixed with a bonding agent
    • G11B5/70Record carriers characterised by the selection of the material comprising one or more layers of magnetisable material homogeneously mixed with a bonding agent on a base layer
    • G11B5/7013Record carriers characterised by the selection of the material comprising one or more layers of magnetisable material homogeneously mixed with a bonding agent on a base layer characterised by the dispersing agent

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  • Paints Or Removers (AREA)
  • Magnetic Record Carriers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、磁気テープ又は磁気シート等の磁気
記録媒体に関するものである。 従来、録音テープやビデオテープ等の磁気記録
体においては、ポリエチレンテレフタレート、三
酢酸セルロース、ポリカーボネート、ポリプロピ
レン、ポリ塩化ビニル等のフイルム状支持体の上
に、磁性粉末を、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩化
ビニリデン−アクリロニトリル共重合体、アクリ
ル酸ブチル−アクリロニトリル共重合体、セルロ
ース樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂等の
結合剤と混練して塗布し、磁性層を形成してい
た。 しかし、これらの結合剤単独あるいはそれらの
組合せ使用によつても、磁性粉末の分散性は不良
になりがちであり、このために表面性、耐摩耗性
が充分に満足されるものではなかた。特に短波長
記録を要求されるビデオテープにおいては、磁性
層中での磁性体の分散不良は、S/N比の劣化と
感度低下を招き、またかかる記録体は、記録再生
時に激しく磁気ヘツドに摺接するため繰り返しの
使用によつて磁性塗膜が摩耗し、塗膜中に含有さ
れる磁性材料が脱落しやすく、耐摩耗性が劣化し
易い。 この原因は、磁気記録体の記録素子として使用
されているγ−Fe2O3粉末等の磁性粉末は、その
表面が親水性のために結合剤と混練した際に結合
剤との親和性が弱く、結合剤中に均一に分散する
ことが困難であるためと考えられる。 このため、磁性体の分散を向上させたり、耐摩
耗性を良化するため種々の添加剤が使用されてい
る。たとえば高級脂肪酸、脂肪酸アミド、脂肪酸
エステル、高級アルコール、金属石ケン、ポリエ
チレンオキサイド等である。 しかし、これらの添加剤を加えても必ずしも望
ましい特性を有する磁気記録層を得ることは困難
であつた。たとえば、これらの添加剤を多量に使
用すると、磁気記録層の機械的強度が低下する場
合があつたり、また磁気記録層形成後、徐々に前
記添加剤がにじみ出してくるブルーミング現象が
認められることもあつた。このため磁気記録層の
特性及び分散も決して満足のいくものではなかつ
た。 一般に、記録密度の向上、短波長記録のために
は磁性粉の表面平滑性を高め、微粒子化して分散
性を高める必要がある。しかしながら、こうした
要求を実現すべく磁性粉の粒度を小さく(換言す
れば比表面積を大きく)した場合、磁性粉の分散
性が更に悪くなり、所望の電磁気特性を得ること
が不可能となつてしまう。 本発明者は、鋭意検討を重ねた結果、特定のチ
タンカツプリング剤と特定の磁性粉とを巧みに組
合せることによつて上記した問題点を充二分に解
消し得る磁性層組成を見出し、本発明に到達し
た。 即ち、本発明による磁気記録媒体は、下記一般
式〔〕、〔〕、〔〕又は〔〕で表わされるチ
タンカツプリング剤の少なくとも1種と、比表面
積(BET値)40m2/g以上の磁性粉とが磁性層
中に含有されていることを特徴とするものであ
る。 一般式〔〕: (R1−O)―4Ti・〔P(OR22OH〕2 (但、R1及びR2は置換若しくは非置換型の炭化
水素基である。) 一般式〔〕: (但、R1及びR2は前記したものと同じ、n=0
〜3の整数である。) 一般式〔〕: (但、R1、R2及びnは前記したものと同じであ
る。) 一般式〔〕: (但、R2は前記したものと同じ、R3は2価の有
機基である。) 本発明によれば、磁性層に含有される上記チタ
ンカツプリング剤の分子内に存在している親水基
が磁性粉表面に結合し、かつ疎水基が結合剤との
なじみを良くする作用がある。つまり、チタンカ
ツプリング剤を介して磁性粉と結合剤とが充分に
結合し、それらの接着性が向上するから、結合剤
の物性の経時的劣化を効果的に防止することがで
きる。しかも、上記チタンカツプリング剤は結合
剤同士を結合する力もあり、結合剤全体の物性を
良好に保持することができる。また、上記チタン
カツプリング剤は、磁性粉の表面を改質するの
で、磁性粉を微粒子化しても分散性を向上させる
働きがあり、クロマノイズ(再生画像の色相上、
彩度上のS/N比)やルミノイズ(再生画像の明
度上のS/N比)を改善して高密度記録、短波長
記録の要求を実現することができる。 こうしたチタンカツプリング剤を添加すること
によつて、従来技術では想到し得な比表面積の大
きい(BET値で40m2/g以上と大きい)微粒化
された磁性粉の分散性、更には磁場配向性を著し
く向上させ、Br/Bm、S/N比等の電磁気特性
に優れた媒体を抵抗することができる。 本発明に適用する磁性粉は従来のものに比べ著
しく比表面積が大きく、これを上記チタンカツプ
リング剤の作用によつて効果的に結合剤中に分散
させることに成功したものである。ここで、磁性
粉、特に強磁性金属粉末の「比表面積」とは、単
位重量あたりの表面積をいい、平均粒子径とは全
く異なつた物理量であり、例えば平均粒子径は同
一であつても、比表面積が大きなものと、比表面
積が小さいものが存在する。例えば、長軸が0.3μ
m短軸長が0.05μmといつた平均粒子径が小さな
磁性粉であつても、該磁性粉の比表面積(BET
値)は約35m2/gといつた程度であり、平均粒子
が小さくても比表面積(BET値)を本願発明の
ような40m2/g以上のものと出来ない場合もあ
る。比表面積の測定は、まず、強磁性金属粉末を
250℃前後で30〜60分加熱処理しながら脱気して、
該粉末に吸着されているものを除去し、その後、
測定装置に導入して、窒素の初期圧力を0.5Kg
γ/m2に設定し、窒素により液体窒素温度(−
195℃)で吸着測定を行なつた(一般にB.E.T法
と称されている比表面積の測定方法。詳しくはJ.
Ame.Chem.Soc、60 309(1938)を参照)。この
比表面積(BET値)の測定装置には、湯浅電池
(株)ならびに湯浅アイオニクス(株)の共同製造による
「粉粒体測定装置(カンターソーブ)」を使用する
ことができる。比表面積ならびにその測定方法に
ついての一般的な説明は「粉体の測定」(J.M.
DALLAVALLE、CLYDE ORR Jr共著、弁田
その他訳;産業図書社刊)に詳しく述べられてお
り、また「化学便覧」(応用編、1170〜1171項、
日本化学会編、丸善(株)昭和41年4月30日発行)に
も記載されている。(なお前記「化学便覧」では、
比表面積を単に表面積(m2/8r)と記載している
が、本明細書における比表面積と同一のものであ
る。) 本発明に適用する磁性粉の比表面積はBET値
で40m2/g以上であり、分散性良く磁性層中に分
布させることができるので、既述した高密度記
録、短波長記録の要求を十二分に満足した媒体を
提供できる。この比表面積は大きい程、そうした
効果が顕著となるが、分散性を良好に保持する上
では70m2/g以下、40m2/g以上とするのが望ま
しい。 本発明の磁気記録媒体においては、チタンカツ
プリング剤の上記一般式中、R1は直鎖若しくは
分岐した脂肪族炭化水素基(特にアルキル基)、
R2は直鎖若しくは分岐した脂肪族炭化水素基
(特にアルキル基)又は芳香族炭化水素基である
のが望ましい。R1は適度な長さの分子鎖を有す
ることを要し、特に炭素原子数は3〜18であるの
が望ましく、また結合剤となじみの点では分岐し
た鎖を有するものが望ましい。また、R2の炭素
原子数も6〜20であるのが適切であり、芳香族炭
化水素基を含むもの等の如くに立体的にかさ高い
ものでは残存した(即ち磁性粉に結合しないで残
つている)R2の部分でも親油性を出せることに
なる。 R1、R2は飽和の脂肪族炭化水素基又はアルキ
ル基であると、経時変化が少なく、保存性が良く
なるので望ましい。R1、R2はまた、典型的なア
ルキル基(R2の場合は芳香族炭化水素基も含む)
の他、ヘテロ原子(例えば酸素、窒素)を含むア
ルキル基、或いは置換基の導入された置換型アル
キル基であつてもよい。 例えば、R1、R2としては、メチル基、エチル
基、イソプロピル基、ブチル基、オクチル基、ド
デシル基、テトラデシル基およびオクタデシル基
等のアルキル基、アリル基、ブテニル基、オクテ
ニル基およびオクタデセニル基等のアルケニル
基、エチニル基等のアルキニル基、フエニル基お
よびナフチル基等のアリール基が代表的な基とし
て挙げられる。また、上記チタンカツプリング剤
(一般式〔〕)のR3における2価の有機基とし
ては、メチレン基、エチレン基、テトラメチレン
基等のアルキレン基、ビニレン基、ブチレン基等
のアルケニレン基、フエニレン基等のアリーレン
基、および−R4−CO−〔R4:R3のアルキレン基
と同じ基〕が代表的な基として挙げられる。 本発明で使用されるチタンカツプリング剤の具
体例としては、下記のTi−1〜T−16が挙げら
れる。
【表】 |

OH

【表】 上記のチタンカツプリング剤のうち、特に6配
位のチタンカツプリング剤が好ましい。 本発明に使用される磁性粉末、特に強磁性粉末
としては、たとえばγ−Fe2O3粉、Fe3O4粉、Co
被着γ−Fe2O3粉、Co含有γ−Fe2O3粉、Co含有
Fe3O4粉、CrO2粉の他、Fe粉、Co粉およびFe−
Co−NI合金などの金属粉およびその合金などの
各種強磁性体が広範に使用できる。 本発明にかかる磁性塗料は、強磁性粉末(あら
かじめ上記チタンカツプリング剤によつて処理さ
れていてもよい。)、結合剤、上記チタンカツプリ
ング剤(強磁性粉末があらかじめこのチタンカツ
プリング剤で処理されているときは、あらためて
加えなくてもよいし、又、さらに加えてもよい。)
を塗布溶媒と共に混練、分散して調製し、この磁
性塗料を非磁性支持体上に塗布して磁性層とし、
本発明にかかる磁気記録媒体とする。 この場合、チタンカツプリング剤は通常、磁性
粉100重量部に対して0.5重量部から15重量部(好
ましくは、0.5から8重量部)の範囲で使用され
るのが望ましい。0.5重量部未満であれば分散効
果がないことがあり、また15重量部を越えると磁
気記録層のベタツキ等が生じて好ましくない。 本発明の磁性層の結合剤としては、既述した如
き公知のものが使用可能である。 例えば従来公知の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹
脂、反応型樹脂または電子線照射硬化型樹脂や、
これらの混合物が使用される。 熱可塑性樹脂としては、軟化温度が150℃以下、
平均分子量が10000〜200000、重合度が約200〜
2000程度のもので、例えば塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合
体、塩化ビニル−アクリロニトリル共重合体、ア
クリル酸エステル−アクリロニトリル共重合体、
アクリル酸エステル−塩化ビニリデン共重合体、
アクリル酸エステル−スチレン共重合体、メタク
リル酸エステル−アクリロニトリル共重合体、メ
タクリル酸エステル−塩化ビニリデン共重合体、
メタクリル酸エステル−スチレン共重合体、ウレ
タンエラストマー、ポリ弗化ビニル、塩化ビニリ
デン−アクリロニトリル共重合体、アクリロニト
リル−ブタジエン共重合体、ポリアミド樹脂、ポ
リビニルブチラール、セルロース誘導体(セルロ
ースアセテートブチレート、セルロースダイアセ
テート、セルローストリアセテート、セルロース
プロピオネート、ニトロセルロース等)、スチレ
ン−ブタジエン共重合体、ポリエステル樹脂、ク
ロロビニルエーテル−アクリル酸エステル共重合
体、アミノ樹脂、各種の合成ゴム系の熱可塑性樹
脂およびこれらの混合物等が使用される。 熱硬化性樹脂または反応型樹脂としては、塗布
液の状態では200000以下の分子量であり、塗布乾
燥後には縮合、付加等の反応により分子量は無限
大のものとなる。また、これらの樹脂のなかで樹
脂が熱分解するまでの間に軟化または溶融しない
ものが好ましい。具体的には、例えばフエノール
樹脂、ポリウレタン硬化型樹脂、尿素樹脂、メラ
ミン樹脂、アルキツド樹脂、シリコン樹脂、アク
リル系反応樹脂、高分子量ポリエステル樹脂とイ
ソシアネートプレポリマーの混合物、メタクリル
酸塩共重合体とジイソシアネートプレポリマーの
混合物、ポリエステルポリオールとポリイソシア
ネートの混合物、尿素ホルムアルデヒト樹脂、低
分子量グリコール/高分子量ジオール/トリフエ
ニルメタントリイソシアネートの混合物、ポリア
ミン樹脂およびこれらの混合物等である。 電子線照射硬化型樹脂としては、不飽和プレポ
リマー、例えば無水マレイン酸タイプ、ウレタン
アクリルタイプ、ポリエステルアクリルタイプ、
ポリエーテルアクリルタイプ、ポリウレタンアク
リルタイプ、ポリアミドアクリルタイプ等、また
は多官能モノマーとして、エーテルアクリルタイ
プ、ウレタンアクリルタイプ、リン酸エステルア
クリルタイプ、アリールタイプ、ハイドロカーボ
ンタイプ等が挙げられる。 これらの結合剤の単独または組合わされたもの
が使われ、必要に応じて他に添加剤が加えられ
る。 本発明にかかる強磁性粉末と結合剤との混合割
合は、該強磁性粉末100重量部に対して結合剤5
〜400重量部、好ましくは10〜200重量部の範囲で
使用される。結合剤が多すぎると磁気記録媒体と
したときの記録密度が低下し、少なすぎると磁性
層の強度が劣り、耐久性の減少、粉落ち等の好ま
しくない事態が生じる。 さらに本発明にかかる磁気記録媒体の耐久性を
向上させるために磁性層に各種硬化剤を含有させ
ることができ、例えばポリイソシアネートを含有
させることができる。 ポリイソシアネートとしては、ジイソシアネー
トと3価ポリオールとの付加体、もしくはジイソ
シアネートの5量体、ジイソシアネート3モルと
水の脱炭酸化合物がある。 これらの例としては、トリレンジイソシアネー
ト3モルとトリメチロールプロパン1モルの付加
体、メタキシリレンジイソシアネート3モルのト
リメチロールプロパン1モルの付加体、トリレン
ジイソシアネートの5量体、トリレンジイソシア
ネート3モルとヘキサメチレンジイソシアネート
2モルから成る5量体、ヘキサメチレンジイソシ
アネート3モルと水1モルを反応させて得られる
脱炭酸体等があり、これらは工業的に容易に得ら
れる。 上記磁性塗料には必要に応じて分散剤、潤滑
剤、研磨剤、帯電防止剤等の添加剤を含有させて
もよい。 使用されてもよい分散剤としては、カプリル
酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パ
ルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、エライ
ジン酸、リノール酸、リノレン酸等の炭素原子数
8〜18個の脂肪酸(R−COOHで表わされRは
炭素原子数7〜17個の飽和または不飽和のアルキ
ル基):前記の脂肪酸のアルカリ金属(Li、Na、
K等)またはアルカリ土類金属(Mg、Ca、Ba
等)から成る金属石鹸等があげられる。この他に
炭素原子数12以上の高級アルコールおよびこれら
の他に硫酸エステル等も使用可能である。また市
販の一般の界面活性剤を使用することもできる。
これら分散剤は1種類のみで用いても、あるいは
2種類以上を併用してもよい。潤滑剤としては、
シリコーンオイル、カーボンブラツク、グラフア
イト、カーボンブラツクグラフトポリマー、二硫
化モリブデン、二硫化タングステン、炭素原子数
12〜16の一塩基性脂肪酸と該脂肪酸の炭素原子数
と合計して炭素原子数が21〜23個の一価のアルコ
ールから成る脂肪酸エステル等も使用できる。こ
れらの潤滑剤は磁性粉100重量部に対して0.2〜20
重量部の範囲で添加される。 使用してもよい研磨材としては、一般に使用さ
れる材料で溶融アルミナ、炭化ケイ素、酸化クロ
ム、コランダム、人造コランダム、ダイヤモン
ド、人造ダイヤモンド、ザクロ石、エメリー(主
成分:コランダムと磁鉄鉱)等が使用される。こ
れらの研磨材は平均粒子径0.05〜5μの大きさのも
のが使用され、特に好ましくは、0.1〜2μである。
これらの研磨材は磁性粉100重量部に対して1〜
20重量部の範囲で添加される。 使用してもよい帯電防止剤としては、グラフア
イト、カーボンブラツク、カーボンブラツクグラ
フトポリマー、酸化スズ−酸化アンチモン系化合
物、酸化チタン−酸化スズ−酸化アンチモン系化
合物などの導電性粉末:サポニンなどの天然界面
活性剤:アルキレンオキサイド系、グリセリン
系、グリシドール系などのノニオン界面活性剤:
高級アルキルアミン類、第4級アンモニウム塩
類、ピリジン、その他の複素環類、ホスホニウム
またはスルホニウム類などのカチオン界面活性
剤:カルボン酸、スルホン酸、燐酸、硫酸エステ
ル基、燐酸エステル基等の酸性基を含むアニオン
界面活性剤:アミノ酸類、アミノスルホン酸類、
アミノアルコールの硫酸または燐酸エステル類等
の両性活性剤などがあげられる。 磁性塗料の溶媒または磁性塗料塗布の際に使用
する溶媒としては、アセトン、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン
等のケトン類:メタノール、エタノール、プロパ
ノール、ブタノール等のアルコール類:酢酸メチ
ル、酢酸エチル、酢酸ブチル、乳酸エチル、酢酸
グリコールモノエチルエーテル等のエステル類:
グリコールジメチルエーテル、グリコールモノエ
チルエーテル、ジオキサン等のグリコールエーテ
ル類:ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族
炭化水素:メチレンクロライド、エチレンクロラ
イド、四塩化炭素、クロロホルム、ジクロベンゼ
ン等のハロゲン化炭化水素等のものが使用でき
る。 また、支持体の素材としては、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレ
ート等のポリエステル類、ポリプロピレン等のポ
リオレフイン類、セルローストリアセテート、セ
ルロースダイアセテート等のセルロース誘導体、
ポリカーボネートなどのプラスチツク、Al、Zn
などの非磁性金属、ガラス、磁器、陶器等のセラ
ミツクなどが使用される。 これらの支持体の厚みはフイルム、シート状の
場合は約3〜100μm程度、好ましくは5〜50μm
であり、デイスク、カード状の場合は、30μm〜
10mm程度であり、ドラム状の場合は円筒状とし、
使用するレコーダーに応じてその型は決められ
る。 上記支持体は、帯電防止、転写防止等の目的で
磁性層を設けた側の反対の面が、いわゆるバツク
コート(Backcoat)されてもよい。 支持体上へ前記磁性塗料を塗布し磁性層を形成
するための塗布方法としては、エアードクターコ
ート、ブレードコート、エアーナイフコート、ス
クイズコート、含浸コート、リバースロールコー
ト、トランスフアーロールコート、グラビアコー
ト、キスコート、キヤストコート、スプレイコー
ト等が利用でき、その他の方法も可能である。 このような方法により支持体上に塗布された磁
性層は必要により層中の強磁性粉末を配向させる
処理を施したのち、形成した磁性層を乾燥する。
また必要により表面平滑加工を施したり所望の形
状に裁断したりして、本発明の磁気記録体を製造
する。 この場合、配向磁場は交流または直流で約500
〜3500ガウス程度であり、乾燥温度は約50〜100
℃程度、乾燥時間は約3〜10分間程度であること
が好ましい。 以下、本発明を実施例により更に具体的に説明
する。以下に示す成分、割合、操作順序等は、本
発明の精神から逸脱しない範囲において種々変更
しうる。なお、下記の実施例において「部」はす
べて「重量部」を示す。 実施例 1〜4、17〜20 後記表−1に示すチタンカツプリング剤3部を
トルエン500部に溶解し、しかる後に後記表−1
に示す磁性粉100部を加えて混合分散し、漏過、
自然乾燥後、60℃で減圧乾燥し、チタンカツプリ
ング剤で表面処理された処理磁性粉を得た。この
処理磁性粉を用いて次の組成物を作成し、ボール
ミルで100時間混合分散して磁性塗料を調製した。 処理磁性粉(後記表−1に種類を示す。:いずれ
も比表面積40m2/g以上) 100部 ポリウレタン(グツドリツチ社製「エスタン
5701」) 12.5部 塩化ビニル−塩化ビニリテン共重合体 (電気化学工業製「デンカビニル#1000GKT」)
12.5部 シリコーン油 1部 カーボンブラツク 3部 アルミナ 3部 シクロヘキサノン 80部 メチルエチルケトン 80部 トルエン 80部 得られた磁性塗料にトイレンジイソシアネート
5部を加え、厚さ15μmのポリエチレンテレフタ
レートフイルム上に乾燥厚さが5μmとなるよう
に塗布した。次いで、磁性層表面をスーパーカレ
ンダー処理により鎖面加工した後、所定幅に裁断
して磁気テープを得た。 実施例 5〜16、21〜32 次の組成物をボールミルで100時間混合分散し
て磁性塗料を調製した。 未処理磁性粉(後記表−1に種類を示す。 :いずれも比表面積40m2/g以上) 100部 ポリウレタン「エスタン5701」 12.5部 塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体 「デンカビニル#1000GKT」 12.5部 チタンカツプリング剤(後記表−1に示す)3部 シリコーン油 1部 カーボンブラツク 3部 アルミナ 3部 シクロヘキサン 80部 メチルエチルケトン 80部 トルエン 80部 得られた磁性塗料から上述の実施例と同様にし
て磁気テープを得た。 比較例 1、10 チタンカツプリング剤に代えてレシチン(3
部)を添加した以外は、実施例5又は21と同様に
して磁気テープを作成した。 比較例 2、3、11、12 磁性粉の比表面積を40m2/g未満とした以外
は、実施例1又は17と同様にして磁気テープを作
成した。 比較例 4〜8、13〜17 磁性粉の比表面石を40m2/g未満とした以外
は、実施例5又は21と同様にして磁気テープを作
成した。 比較例 9、18 チタンカツプリング剤に代えてレシチン(3
部)を添加した以外は、比較例4又は13と同様に
して磁気テープを作成した。 以上の各例の磁気テープの特性を後記表−2に
まとめて示した。各特性は次の通りである。 Br/Bm(角型比):磁場配向した方向について実
施例1〜16、比較例1〜9では5000Oe、実施
例17〜32、比較例10〜18では2000Oeで測定し
た。 表面粗さ:表面粗さ計を用いて中心線の平均粗さ
を測定した。 S/N比:RF出力測定用VTRデツキを用いて
4.0MHzでの最適記録電流におけるRF出力を測
定し、この出力信号を周波数分析し、3.0MHz
の出力と4.0MHzの出力との差をdB表示で表わ
した。 粘着性:40℃、80%RHの条件で24時間放置後の
くつつきの発生で判定した。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】 上記の結果から、本発明に基きチタンカツプリ
ング剤及び比表面積40m2/g以上の磁性粉を含む
磁性層とした場合には、角型化、表面粗さ、S/
N比が夫々著しく向上することが明らかである。
また、耐摩耗性やRF出力についても好結果が得
られることも確認されている。上記例のうち特
に、実施例4、8〜16、20、24〜32が良好な結果
を示し、6配位のチタンカツプリング剤を用いる
のが望ましいことを示している。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記一般式〔〕、〔〕、〔〕又は〔〕で
    表わされるチタンカツプリング剤の少なくとも1
    種と、比表面積(BET値)40m2/g以上の磁性
    粉とが磁性層中に含有されていることを特徴とす
    る磁気記録媒体。 一般式〔〕: (R1−O)―4Ti・〔P(OR22OH〕2 (但、R1及びR2は置換若しくは非置換型の炭化
    水素基である。) 一般式〔〕 (但、R1及びR2は前記したものと同じ、n=0
    〜3の整数である。) 一般式〔〕: (但、R1、R2及びnは前記したものと同じであ
    る。) 一般式〔〕: (但、R2は前記したものと同じ、R3は2価の有
    機基である。) 2 一般式〔〕で表わされるチタンカツプリン
    グ剤において、R1は直鎖若しくは分岐した脂肪
    族炭化水素基、R2は直鎖若しくは分岐した脂肪
    族炭化水素基又は芳香族水素基である、特許請求
    の範囲の第1項に記載した磁気記録媒体。 3 一般式〔〕で表わされるチタンカツプリン
    グ剤において、R1は炭素原子数3〜18のアルキ
    ル基、R2は炭素原子数6〜20のアルキル基であ
    る、特許請求の範囲の第2項に記載した磁気記録
    媒体。 4 磁性粉の比表面積(BET値)が40〜70m2
    gである、特許請求の範囲第1項〜第3項のいず
    れか1項に記載した磁気記録媒体。
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