JPS60231918A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPS60231918A
JPS60231918A JP59087853A JP8785384A JPS60231918A JP S60231918 A JPS60231918 A JP S60231918A JP 59087853 A JP59087853 A JP 59087853A JP 8785384 A JP8785384 A JP 8785384A JP S60231918 A JPS60231918 A JP S60231918A
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JP
Japan
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magnetic
carboxylic acid
recording medium
magnetic recording
resin
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Application number
JP59087853A
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English (en)
Inventor
Yoshitaka Yasufuku
安福 義隆
Kazuo Nakamura
一生 中村
Shigeto Goto
成人 後藤
Toru Miyake
徹 三宅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、磁気記録媒体に係り、特に塗布型の磁性層を
有する磁気記録媒体において、主としてその表面潤滑性
を改善した磁気記録媒体に関する。
従来技術 磁気テープ、磁気シート、磁気ディスクのような磁気記
録媒体は、音を記録するオーディオ分野、画像を記録す
るビディオ分野あるいはコンピュータ分野で広く使用さ
れている。このような各分野で使用される磁気記録媒体
には、磁性粉、バインダー用樹脂及び溶剤から主として
なる磁性塗料を支持体上に塗布、乾燥することによって
支持体に磁性層を形成した塗布型のものが広く使用され
ている。このような磁気記録媒体は記録再生時に磁性層
が磁気ヘッドによりW!擦されて走査されることにより
電磁気変換が行なわれるものであるので、磁性層の磁気
特性あるいは電磁気変換特性が良いことが必要である。
そのためには磁気ヘッドと磁性層との間のスペーシング
ロスが小さいとともに、例えば磁気テープが使用される
場合にはその巻姿のエツジが一平面に揃い、巻戻して繰
り返し使用されるときにヘッドとの摺擦状態が変動しな
いような安定した走行性が必要とされている。また、こ
れとともに磁性層が摺擦されることにより磁性粉の粉落
ち等の摩耗が起こり易い状況にあり、このようなことが
起こると再生出力が低下したり、出力変動、ドロ7プア
ウト、雑音の増大等が起こるので、磁性層にはヘッドと
の擦れに耐えるような機械的性質が要求されている。
特に近年における磁気記録に関する技術の傾向としては
、例えばオーディオテープ関係ではコンバクトカセソト
の使用からマイクロ力セントの使用へと移行しつつあり
、またビデオの分野では現行のV)Is方式、β方式か
ら8ミリビデオ、電子カメラへと移行しつつあって、い
ずれもさらに小型化、高密度化が指向されているので、
例えば磁気テープについていえばその通路が複雑になっ
てきてガイドポールやガイドローラ等と接触する機会も
多いので擦られる頻度も多く上記走行性、耐摩耗性等の
諸性質の一層の改善が望まれている。
これらの諸性質の改善のためには、磁性層については磁
性粉の分散性を改善するとともに磁性層表面に/IJ滑
性を付与することが行なわれている。
また、磁気テープの裏面にはパンクコート層を設けこの
ハックコート層にも潤滑性を付与することが行なわれて
いる。
例えば特開昭56−80829号公報には、ラウリン酸
、ミリスチン酸等の脂肪酸とコハク酸ジエステルのよう
な脂肪族二塩基酸エステルを磁性層に含有する磁気記録
媒体が示され、これらの物質は磁性体100重量部当た
り1〜15重量部加えられることが示されている。しか
しながら、この脂肪酸と脂肪族二塩基酸エステルは磁性
層表面に滲み出す、いわゆるブルーミング現象を起こし
易い。その理由については、これらの物質が磁性層に使
用するバインダー、例えばボリウレクン、塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合体樹脂等や磁性粉に混合された場合、
樹脂は比較的無極性であるのに対し磁性粉は極性が大き
いのでこれら極性の大きく異なる物質のどちらにも良く
なじむことができず、これらに対する相溶性が十分でな
いため、分離し易いものと考えられる。これは特に磁気
記録媒体の置かれる雰囲気温度が低い場合に起こり易い
。このように潤滑剤が磁性層表面に過度に滲出すると、
粒状又はオイル状に磁性層表面に付着するので磁気テー
プが磁気ヘッドに走査されるときスペーシングロスを大
きくするのみならず、テープと磁気ヘッドとの間の摩擦
を増大してこれに伴う走行テンションの増大をもたらし
たり、ヘッドへの張りつき、磁性粉の粉落ちの増大をも
たらし、さらにはテープが巻かれたときにテープのエツ
ジが不揃いになって巻姿を悪くし、再使用の際の走行性
を悪くする。また、バインダーとの相溶性が良くない結
果、磁性塗料を塗布するときに塗布ムラが生しるという
欠点もあり、この塗布ムラが生じると走行安定性が得ら
れないとともに耐摩耗性にもムラが生じることになる。
このように磁性層の潤滑性が悪く、磁性層に悪影響を及
ぼし走行安定性が悪くなると、輝度S/N、角型比のよ
うな電磁変換特性を害したり、出力変動、ドロフプアウ
トすることになる。
そこで比較的融点の低い脂肪酸や脂肪酸エステルを使用
したり、樹脂や磁性粉と相溶性のよい脂肪酸エステルを
併用することも行なわれているが、まだ十分でなくその
改善が望まれていた。
上記は磁性層に潤滑剤を用いた場合であったが、バック
コート層に上記のような潤滑剤を用い、この潤滑剤が滲
み出した場合にもガイドロール等に対する磁気テープの
摩擦が増大し、走行テンションの増大をもたらしたり、
テープのを姿を悪くすることがあり、その改善が望まれ
ていた。
発明の目的 本発明の第1の目的は、添加剤のブルーミング現象を生
じないようにした磁気記録媒体を提供することにある。
本発明の第2の目的は、塗布ムラのない磁気記録媒体を
提供することにある。
本発明の第3の目的は、以上の各目的を達成することに
より角形比、S /N等を向上するとともに、出力低下
、出力変動、ドロ・ノブアウト等を少なくした磁気記録
媒体を提供することにある。
発明の構成 本発明者は上記目的を達成するため鋭意研究した結果、
芳香族カルボン酸を添加剤に使用すると優れた潤滑効果
が発揮され、その磁性粉やバインダーに対する相溶性も
良いことをつきとめ、本発明に至ったものである。
したがって、本発明の磁気記録媒体は、置換又は非置換
のアルキル基、アルコキシ基、アリールアルキル基を有
する芳香族カルボン酸を含有する層を有することを特徴
とするものである。
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
本発明に用いられる芳香族カルボン酸には例えば次の一
般式で表わされる化合物を挙げることができる。
一般式I ここで、Rは炭素原子数1〜30のアルキル基、アルコ
キシ基、アリールアルキル基、置換基を有するこれらの
基、水素原子が例示される。
また、nは1〜5の整数、lは1〜3の整数でn+β≦
6の関係がある。
具体的には、次のようなものが挙げられる。
(1) なお、次の化合物は上記の各化合物よりは潤滑効果は少
ない。
本発明に用いられる芳香族カルボン酸が磁性層に含有さ
れて用いられるときは、少なくとも磁性粉及びバインダ
ー用樹脂とともに用いられる。これらの磁性粉及びバイ
ンダー用樹脂には後述するものが用いられるが、バイン
ダー用樹脂の使用量は磁性粉末100重量部に対して5
〜400重量部、好ましくは10〜200 !置部とす
るのがこれを含む磁性層の記録密度、機械的強度の点で
望ましい。
バインダー用樹脂が多すぎると記録密度が低下し、少な
すぎると磁性層の強度が劣り、耐久性の減少、粉落ち等
の好ましくない事態が生じる。このような磁性粉末及び
バインダー用樹脂に対して上記芳香族カルボン酸の使用
割合は、磁性粉末100重量部に対して、0.1〜10
重量部が好ましく、さらに好ましくは、1〜6重量部で
ある。この二塩基性カルボン酸の添加量が0.1重量部
より少ないときは磁性層表面の潤滑性の効果及び磁性層
の耐摩耗性の効果が顕著ではなく、10重量部を越える
と磁性層表面ににじみ出るプルーミング現象を起こした
り、塗膜を過度に可塑化してその強度を低下させること
がある。
本発明に用いる芳香族カルボン酸は単独でも用いられる
が、後述する脂肪酸エステルと併用されるとさらに潤滑
効果が増大する。特に炭素数17以上の脂肪酸エステル
との併用が好ましい。
本発明に係る磁気記録媒体の磁性層を形成するには磁性
塗料が用いられるが、この塗料を調製す溶液を適当な溶
媒中で混合してボールミル又はナンドミルで分散させて
塗料にする。
(2)磁性粉末を樹脂溶液に分散させた分散性液に上記
芳香族カルボン酸をトルエン、メチルエチルケトン、エ
チルセロソルブ、アセトン、シクロヘキサノン、テトラ
ヒドロフラン、メタノール等の有機溶媒に溶解した溶液
を加えて攪拌混合する。
本発明の磁気記録媒体を作成するには、後述の支持体に
後述する通常の方法により塗布する。このような支持体
に塗布された磁性層は必要によりその層中の磁性粉末を
配向又はランダム配向させる処理を施されながら乾燥さ
れる。また、必要により表面平滑加工を施したり所望の
形状に切断して本発明の磁気記録媒体を作成する。
このようにして形成された磁気記録媒体は、芳香族カル
ボン酸の添加により優れた潤滑性が発揮され、しかもそ
の添加量が通常の量であってもブリードアウトしたり、
磁性塗料の塗布ムラを起こすこともない。これは、・芳
香環とカルボン酸の一体構造が磁性粉とバインダーの系
に対して分離し難いものになっているためと考えられる
が詳しくは分からない。
本発明における磁性層に使用される磁性粉末としては例
えばr−Fe20B、Go含有r−Fe20B、Co被
着r−Fe304、Fe304、Co含有Fe3O4、
Co被着Fe304、CrO2等の酸化物磁性粉、Fe
、Nis Co、、Fe−Nr合金、Fe−Nj−P合
金、Fe−N1−C。
合金、Fe−Mn−Zn合金、Fe−Ni−Zn合金、
Fe−Go−Ni−Cr合金、Fe−Co−N1−P合
金、Co−Ni合金、Co−P合金等Fe、 Ni、 
Goを主成分とするメタル磁性粉等各種の強磁性粉が挙
げられる。これらの金属磁性粉末に対する添加物として
はSi、 Cu、 Zn、Aj!、 P、Mn、 Cr
等の元素又はこれらの化合物が含まれていても良い。ま
た、バリウムフェライト等の六方晶系フェライト粉末、
窒化鉄も使用される。
上記磁性層に使用できるバインダー用樹脂としては、熱
可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、反応型樹脂、電子線硬化型
樹脂及びこれらの混合物が挙げられる。
バインダー用樹脂としての熱可塑性樹脂としては、軟化
温度が150°C以下、平均分子量が10,000〜2
00,000 、重合度が約200〜2.000程度の
もので、例えば塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化
ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル−アクリ
ロニトリル共重合体、アクリル酸エステル−アクリロニ
トリル共重合体、アクリル酸エステル−塩化ビニリデン
共重合体、アクリル酸エステル−スチレン共重合体、メ
タクリル酸エステル−アクリロニトリル共重合体、メタ
クリル酸エステル−塩化ビニリデン共重合体、メタクリ
ル酸エステルースチレン共重合体、ウレタンエラストマ
ー、ポリ弗化ビニル、塩化ビニリデン−アクリロニトリ
ル共重合体、アクリロニトリル−ブタジェン共重合体、
ポリアミド樹脂、ポリビニルブチラール、セルロース誘
導体くセルロースアセテートブチレート、セルロースダ
イアセテート、セルローストリアセテート、セルロース
プロピオネート、ニトロセルロース等)、スチレン−ブ
タジェン共重合体、ポリエステル樹脂、クロロビニルエ
ーテル−アクリル酸エステル共重合体、アミノ樹脂、各
種の合成ゴム系の熱可塑性樹脂及びこれらの混合物等が
使用される。
これらの樹脂は、特公昭37−6877号、同39−1
2528号、同39−19282号、同40−5349
号、同40−20907号、同41−9463号、同4
1−14059号、同41−16985号同42−64
28号、同42−11621号、同43−4623号、
同43−15206号、同44−2889号、同44−
17947号、同44−18232号、同45−140
20号、同45−14500号、同47−18573号
、同47−22063号、同47−22064号、同4
7−22068号、同47−22069号、同47−2
2070号、同48−27886号の各公報、米国特許
第3,144,352号、同第3,419,420号、
同第3,499,789号、同第3,713,887号
明細書に記載されている。
熱硬化性樹脂又は反応型樹脂としては、塗布液の状態で
は200.000以下の分子量であり、塗布乾燥後には
縮合、付加等の反応により不溶化するものが使用される
。これらの樹脂の内では樹脂が熱分解するまでの間に軟
化又は溶融しないものが好ましい。具体的には、例えば
フェノール樹脂、フェノキシ樹脂、エポキシ樹脂、ポリ
ウレタン硬化型樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アルキ
ッド樹脂、シリコン樹脂、アクリル系反応樹脂、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル樹脂、メククリル酸塩共重合体とジイ
ソシアネートプレポリマーの混合物、高分子量ポリエス
テル樹脂とイソシアネートプレポリマーの混合物、尿素
ホルムアルデヒド樹脂、ポリエステルポリオールとイソ
シアネー1−の混合物、ポリカーボネート型ポリウレタ
ン、ポリアミド樹脂、低分子量グリコール・高分子量ジ
オール・トリフェニルメタントリイソシアネートの混合
物、ポリアミン樹脂及びこれらの混合物等である。
これらの樹脂は特公昭39−8103号、同40−97
79号同41−7192号、同41−8016号、同4
1−14275号、同42−18179号、同43−1
2081号、同44−28023号、同45−1450
1号、同45−24902号、同46−13103号、
同47−22067号、同47−22072号、同47
−22073号、同47−28045−号、同47−2
8048号、同47−28922号、同58−4051
、特開昭57−31919号、同5B−60430号の
各公報、特願昭58−151964号、同58−120
697号、同58−120698号明細書、米国特許第
3,144,353号、同第3゜320.090号、同
第3,437,510号、同第3,597,273号、
同第3,73L210号、同第3,73L211号の各
明細書に記載されている。
電子線照射硬化型樹脂としては、不飽和プレポリマー、
例えば無水マレイン酸タイプ、ウレタンアクリルタイプ
、ポリエステルアクリルタイプ、ポリエーテルアクリル
タイプ、ポリウレタンアクリルタイプ、ポリアミドアク
リルタイプ等、または多官能モノマーとして、エーテル
アクリルタイプ、ウレタンアクリルタイプ、リン酸エス
テルアクリルタイプ、アリールタイプ、ハイドロカーボ
ンタイプ等が挙げられる。
これらは酸化物磁性粉あるいは強磁性金属粉末とともに
用いられるバインダー用樹脂であるが、これらのうち強
磁性金属粉末とともに用いられるものとして好ましいも
のはフェノキシ樹脂、エポキシ樹脂及びボリウレクン樹
脂が挙げられる。フェノキシ樹脂がメタル磁性粉の分散
媒として適しているのは、例えばビスフェノールAとエ
ピクロルヒドリンを原料とした高分子量のポリヒドロキ
シエーテル について説明すると、このものは化学的に安定であり、
金属系磁性粉によっても容易には分解しない。また主鎖
に沿って高濃度の水酸基を持つため磁性粉の分散性に優
れているとともに架橋性に優れている。また磁性層のバ
インダーとし含有されたとき適度の柔らかさを与えるこ
とができるとともに、少しの温度変化に対して液相が固
相に急激に変化することもないので、表面の機械的性質
が変わらない優れた表面性の磁性層を与えることができ
る。フェノキシ樹脂はポリウレタンとの併用が特に好ま
しい。
さらに本発明にかかる磁気記録媒体の磁性層の耐久性を
向上させるためにバンクコート層に各種硬化剤を含有さ
せることができ、例えばイソシアネートを含有させると
かできる。
使用できる芳香族イソシアネートは、例えばトリレンジ
イソシアネート(TDI)、4.4”−ジフェニルメタ
ンジイソシアネート(MDI )、キシリレンジイソシ
アネート(XDI ) 、メタキシリレンジイソシアネ
ート(MXDI)及びこれらイソシアネートと活性水素
化合物との付加体などがあり、平均分子量としては10
0〜3,000の範囲のものが好適である。
一方、脂肪族イソシアネートとしては、ヘキサメチレン
ジイソシアネート()IMDI) 、リジンイソシアネ
ート、トリメチルへキサメチレンジイソシアネート(T
MDI)及びこれらイソシアネートと活性水素化合物の
付加体等が挙げられる。これらの脂肪族イソシアネート
及びこれらイソシアネートと活性水素化合物の付加体な
どの中でも、好ましくは分子量が100〜3,000の
範囲のものである。
脂肪族イソシアネートのなかでも非脂環式のイソシアネ
ート及びこれら化合物と活性水素化合物の付加体が好ま
しい。
また、脂肪族イソシアネートのながの脂環式イソシアネ
ートとしては、例えばメチルシクロヘキサン−2,4−
ジイソシアネート (構造式) %式% (構造式) イソホロンジイソシアネート及びその活性水素化合物の
付加体などを挙げることができる。
上記イソシアネートと活性水素化合物の付加体としては
、ジイソシアネートと3価ポリオールとの付加体が挙げ
られる。また、ポリイソシアネートも硬化剤として使用
でき、これには例えばジイソシアネートの5量体、ジイ
ソシアネート3モルと水の脱炭酸化合物等がある。これ
らの例としては、トリレンジイソシアネート3モルとト
リメチロールプロパン1モルの付加体、メタキシリレン
ジイソシアネート3モルとトリメチロールプロパン1モ
ルの付加体、トリレンジイソシアネートの5量体、トリ
レンジイソシアネート3モルとへキサメチレンジイソシ
アネート2モルからなる5量体等があり、これらは工業
的に容易に得られるものである。
これらのイソシナネートは、例えば芳香族イソシアネー
トと脂肪族イソシアネートを併用するのが磁性層の膜特
性の点で好ましい。
これらのイソシアネートを用いて本発明の磁気記録媒体
の磁性層を形成するには、上記例示したバインダー用樹
脂と必要に応じて後述する各種添加剤を有機溶剤に混合
分散して塗料を調製し、これに上記のイソシアネート(
芳香族イソシアネートと脂肪族イソシアネートを併用し
ても良い)を添加したものを例えばポリエステルフィル
ムのような支持体上に塗布し、必要に応じて乾燥する。
この場合のイソシアネートの添加量はバインターに対し
て5〜6ON量%が好ましい。5重量%より少ないと塗
膜の硬化が不十分となり易り、60重量%より多いと塗
膜が過度に固くなり過ぎて好ましくない。
上記磁性層を形成する磁性塗料には必要に応じて分散剤
、潤滑剤、帯電防止剤等の添加剤を含有させても良い。
例えば分散剤としては、レシチン;カプリル酸、カプリ
ン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステ
アリン酸、オレイン酸、エライジン酸、リノール酸、リ
ルン酸等の炭素原子数8〜18個の脂肪酸(R−COO
Hで表されるRは炭素原子数7〜17個の飽和又は不飽
和のアルキル基);上記の脂肪酸のアルカリ金属(Li
、 Na、 K等)又はアルカリ土類金属(Mg、 C
a、 Ba等)からなる金属石鹸等が挙げられる。この
ほかに炭素原子数12以上の高級アルコール、さらには
硫酸エステル等も使用可能である。また、市販の一般の
界面活性剤を使用することもできる。また、コハク酸エ
ステル(エチレングリコールエステルも含む)のスルホ
ン酸塩とマレイン酸共重合体のポリカルボン酸、アミン
系界面活性剤、ポリオキシアルキレングリコールのそれ
ぞれを組み合わせたものも使用できる。これらの分散剤
は1種類のみで用いても、あるいは2種類以上を併用し
ても良好である。これらの分散剤は磁性粉末100重量
部に対して1〜20重量部の範囲で添加される。これら
の分散剤は、特公昭39−28369号公報、同44−
17945号公報、同48−15001号公報、米国特
許第3,587,993号、同第3゜470.021号
明細書等に記載されている。
カンプリング剤としては、公知のチクネート系カンプリ
ング剤、シラン系カンプリング剤等を併用しても良い。
チタン系カンプリング剤のうちでも、6配拉しているチ
タネート系カンプリング剤が好ましく、さらに6配位し
ているカンプリング剤であって、一般式が、 (R’−0すTi (P (01/’)208)2で表
される化合物(R’及びR′″は直鎖又は分岐した飽和
アルキル基又はR′が直鎮若しくは分岐した飽和アルキ
ル基でR°″はアリール基を表す)が好ましい。この化
合物を例示すれば下記(11、(2)のものが挙げられ
る。
(11テトライソプロピルビス(ジオクチルホスファイ
ト)チタネート (2)テトラオクチルビス(ジトリデシルホスファイト
)チタネート (CIS■170−一¥−−Ti (P +OC1う8
27 )20H)2′4 また潤滑剤としては、脂肪族二塩基性カルボン酸、芳香
族カルボン酸、シリコーンオイル、グラファイト、二硫
化モリブデン、二硫化タングステン、炭素原子数12〜
16の一塩基性脂肪酸と炭素数3〜12個の一価のアル
コールからなる脂肪酸エステル類、炭素数17個以上の
一塩基性脂肪酸とこの脂肪酸の炭素数と合計して炭素数
が21〜23個となる一価のアルコールからなる脂肪酸
エステル等が使用される。これらの潤滑剤はバインダー
100重量部に対して0.2〜20重量部の範囲で添加
される。
これらについては特公昭43−23889号公報に記載
されている。
また、研磨剤としては、一般に使用される材料で溶融ア
ルミナ、炭化ケイ素、酸化クロム、コランダム、人造コ
ランダム、ダイヤモンド、人造ダイヤモンド、ザクロ石
、エメリー(主成分はコランダムと磁鉄鉱)、二酸化チ
タン等が使用される。
これらの研磨剤は平均粒子径0.05〜5μの大きさの
ものが使用され、特に好ましくは0.1〜2μのもので
ある。されらの研磨剤は磁性粉100重量部に対し1〜
20重量部の範囲で添加される。これらの研磨剤は特開
昭49−115510号公報、米国特許第3.007,
807号公報、同第3.041,196号公報、同第3
.687,725号公報、英国特許第1,145,34
9号公報、西ドイツ特許(DT−PS ) 853,2
11号明細書に記載されている。
また、帯電防止剤としてはカーボンブランク、グラファ
イト、酸化スズ−酸化アンチモン系化合物、酸化チタン
−酸化スズ−酸化アンチモン系化合物、カーボンブラッ
クグラフトポリマーなどの導電性粉末;サポニン等の天
然界面活性剤;アルキレンオキサイド系、グリセリン系
、グリシドール系等のノニオン界面活性剤;ピリジンそ
の他の複素環類、ホスホニウム又はスルホニウム類等の
カチオン界面活性剤;カルボン酸、スルホン酸、燐酸、
硫酸エステル基、燐酸エステル基等の酸性基を含むアニ
オン界面活性剤;アミノ酸類、アミノスルホン酸類、ア
ミノアルコールの硫酸又は燐酸エステル等の両性活性剤
などが挙げられるがこれらに限らない。
これら帯電防止剤として使用し得る界面活性剤は米国特
許第2.27L623号、同第2,240.472号、
同第2.288.226号、同2.676、122号、
同第2.676゜924号、同第2,676.975号
、同第2,691,566号、同第2.727.860
号、同第2,730,498号、同2.742゜379
号、同第2.739.891号、同第3,068.10
1号、同第3.158.484号、同第3,201.2
53号、同第3,210、191号、同第3,294,
540号、同第3,415,649号、同第3,441
.413号、同3,442,654号、西ドイツ特許公
開(OLS ) L942.665号、英国特許第1,
077゜317号、同第1 、198.450号等の各
明細書をはじめ、小田良平他著「界面活性剤の合成とそ
の応用」 (槙書店1964年版) :A、H,ペイリ
著「サーフェスアクティブ エージェンツ」 (インタ
ーサイエンスパブリケーションインコーボレテイド19
58年版):TRシスリー著「エンサイクロペディア 
オブサーフェスアクティブ エージェンッ 第2巻」(
ケミカルパブリソシュカンパニー1964年版):「界
面活性剤便覧」第6刷(産業図書株式会社昭和41年1
2月20日)などの底置に記載されている。
これらの界面活性剤は、単独又は混合して添加しても良
い。これらは帯電防止剤として用いられるものであるが
、その他の目的、例えば分散、磁気特性の改良、潤滑性
の改良、塗布助剤として使用される場合もある。
上記塗料に配合される溶媒あるいはこの塗料の塗布時の
希釈溶媒としては、アセトン、メチルエチルケトン、メ
チルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類
;メタノール、エタノール、プロパツール、ブタノール
等のアルコール類;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチ
ル、乳酸エチル、エチレングリコールモノアセテート等
のエステル類;グリコールジメチルエーテル、グリコー
ルモノエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラ
ン等のエーテル類;ヘンゼン、トルエン、キシレン等の
芳香族炭化水素;メチレンクロライド、エチレンクロラ
イド、四塩化炭素、クロロホルム、ジクロルベンゼン等
のハロゲン化炭化水素等のものが使用できる。
磁性粉末及び上記のバインダー用樹脂、分散剤、潤滑剤
、研磨剤、帯電防止剤、溶剤等は混練されて磁性塗料に
される。
混線に当たっては、磁性粉末及び上記の各成分は全て同
時に、あるいは混合順次に混練機に投入される。例えば
、まず分散剤を含む溶液中に磁性粉末を加え所定の時間
混練し、しかる後に残りの各成分を加え混練を続けて磁
性塗料にする方法がある。
混線分散に当たっては各種の混練機が使用される。例え
ば二本ロールミル、三本ロールミル、ボールミル、ペブ
ルミル、サンドグラインダー、Szegvariアトラ
イク−1高速インペラ一分散機、高速ストーンミル、高
速度衝撃ミル、ディスパーニーダ−1高速ミキサー、ホ
モジナイザー、超音波分散機等である。
混線分散性に関する技術は、T、C,PATTON著P
a1n−t Flow and Pigment De
spersion 2nd Ed、(1979年Joh
n Willey & 5ons社発行)に記載されて
いる。また、米国特許第2,581,414号、同第2
,855.156号の各明細書にも記載されている。
上記磁性塗料は、磁性粉末、バインダー用樹脂、上記の
本発明に用いられる有機粉末、必要に応じて上記の各種
添加剤及び溶剤からなるが、この磁性塗料の製造法に関
しては、特公昭35−15号、同39−26794号、
同43−186号1.同47−28043号、同47−
28045号、同47−28046号、同47−280
48号、同47−31445号、同48−11162号
、同48−21331号、同4B−33683号各公報
、西独特許公報2060655号明細書等に詳しく記載
されているものも使用できる。
また、支持体としては、ポリエチレンテレツクレート、
ポリエチレン−2,6−ナフタレート等のポリエステル
類、ポリプロピレン等のポリオレフィン類、セルロース
トリアセテート、セルロースダイアセテート等のセルロ
ース誘導体、ポリアミド、ポリカーボネートなどのプラ
スチックが挙げられるが、Cu5A&!、Zn等の金属
、ガラス、BN。
Sjカーバイド、磁器、陶器等のセラミックなども使用
できる。
これらの支持体の厚みはフィルム、シート状の場合は約
3〜100μm程度、好ましくは5〜50μmであり、
ディスク、カード状の場合は30μm〜101程度であ
り、ドラム状の場合は円筒状で用いられ使用するレコー
ドに応じてその型は決められる。
また、支持体の形態はテープ、シート、カード、ディス
ク、ドラム等いずれでも良く、形態に応して種々の材料
が必要に応じて選択される。
支持体上に上記塗料を塗布するための塗布方法としては
、エアードクターコート、ブレードコート、エアーナイ
フコート、スクイズコート、含浸コート、リバースロー
ルコート、トランスファーロールコート、グラビアコー
ト、キスコート、キャストコート、スプレィコート等が
利用できるがこれらに限らない。これらの具体的説明は
「コーティング工学」 (昭和46年浅倉書店発行)に
詳細に記載されている。
上記磁性層の配向処理を施す配向磁場は交流又は直流で
約500〜3500ガウス程度であり、磁性塗料を塗布
してその乾燥をするときは乾燥温度は約50〜100℃
程度であることが好ましい。
上記説明は、芳香族カルボン酸を磁性層に含有させた場
合であったが、磁性層の上に設けるオーバコート層及び
/又は磁性層と反対側の支持体に設けるバックコート層
に上記芳香族カルボン酸を有するようにすると上記と同
様にオーツくコート層、バックコート層の潤滑性を向上
できる。なお、芳香族カルボン酸を含有する磁気記録媒
体とは、上記のオーバコート1M、バ・ノクコーI一層
にこの化合物を含有する場合も含み、さらに磁性層表面
、オーバコート層表面、バックコート層表面にこの化合
物を付着する場合も含む。また、この付着する場合には
蒸着、スパッタリング、イオンプレーティグ等により形
成した強磁性金属薄膜に付着させる場合も含む。
発明の効果 本発明によれば、芳香族カルボン酸を磁気記録媒体に含
有させたので、従来の脂肪酸と脂肪酸エステルの混合物
の添加剤に比べ、優れた潤滑効果を発揮することができ
る。しかも芳香族カルボン酸は磁性粉、バインダーのい
ずれに対しても比較的なじみ易いのでブルーミング現象
を起こすことが少ない。このようにブルーミング現象が
生しにくいと、表面に過度に滲み出た添加剤により、ス
ペーシングロスが大き(なったり、磁気記録媒体の例え
ば磁気テープに過度のテンションがかかつて磁性層が傷
付けられたり、粉落ちが生じたりすることが少なくなる
。これにより、磁気テープの出力変動、ドロップアウト
等を減少できるとともに各種S/N等の電磁変換特性が
良好に維持でき、さらにその巻姿も良くなるので、その
再使用の際の出力特性、電磁変換特性も損なわないよう
にできる。こようにして、最近の高密度記録及び耐久性
の一屓の改善に対する要求に応えることができる。
実施例 次に本発明の詳細な説明するが本発明はこれらに限定さ
るものではない。
実施例1 表1の実施例1の欄の組成物(重量部を示す。。
以下同様)をボールミルに仕込み、分散させて分散液を
調製する。この分散液を1μmのフィルターで濾過し、
この濾過液に多官能イソシアネート5重量部を添加し混
合して磁性塗料を調製する。
この磁性塗料をリバースロールコータにて支持体ポリエ
チレンテレフタレートベース)上に5μmの厚さに塗布
乾燥し、ついでスーパカレンダー処理を施し、1/2イ
ンチにスリットして実施例1の磁気テープを作成した。
実施例2〜4 実施例1において、表1の組成物を用いる代ねりに表1
のそれぞれ実施例2〜4の組成物を用いた以外は同様に
してそれぞれ実施例2〜4の磁気テープを作成した。
比較例1〜4 実施例1において、表1の組成物を用いる代わりに表1
のそれぞれ比較例1〜4の組成物を用いた以外は同様に
してそれぞれ比較例1〜4の磁気テープを作成した。
上記実施例1〜4、比較例1〜4のそれぞれの磁気テー
プについて表2に示す各項目の試験を行いその結果を対
応する欄に示す。
なお、測定法は以下のとおりである。
fa)クロマS /N (dB) :赤色信号の75%
レベルのカラー・バー信号を録画、再生し、ノイズ・メ
ータにて出力とノイズのレベルを測定した。測定値は・
比較例1をOdBとする相対イ直で示した・ 4(bl
RF出力(dB) :RF出力測定用VTRディツキ(
VlfSタイプ改造品)を用いて、最適記録電流値にお
ける4 MHzのRF小出力測定し、比較例1の磁気テ
ープのRF小出力Oとする相対値で示した。
(e)ブリードアウト:磁気テープを一10℃で12時
間保持し、ついで、40℃、相対湿度80%で12時間
保持し、この繰り返しを10回行って磁性層表面を顕微
鏡で観察し、粒状又はオイル状の滲出物があるものを×
、ないものをOとした。
(d)巻姿:ビディオデソキ(機器名 β: 5ONY
SL−J20、VO2:VICTOR’HR−7100
)で繰り返し400回走行させ、テープのエツジが一平
面上に揃っているものを○、揃っていないものを×とし
た。
表2の結果から、実施例1〜2の芳香族カルボン酸を用
いた磁気テープは比較例1のカプリン酸を用いた磁気テ
ープ、比較例2のステアリン酸ブトキシエチルを用いた
磁気テープに比べて芳香族カルボン酸の添加量がカプリ
ン酸やステアリン酸ブトキシエチルの添加量と同じ場合
でもクロマS /N −RF小出力ずれも良く、ブリー
ドアウトしにくいことがわかる。このように添加物の滲
出量が少ないので実施例1の磁気テープは巻姿が良好で
あるのに対し、比較例1の磁気テープは添加物の滲出量
が過度のため巻姿、摩擦係数が良くないことがわかる。
また、比較例2の磁気テープはブリードアウトしており
、比較例3の磁気テープはいずれの性質も良くなく、比
較例4の磁気テープはカプリン酸を少なくした結果、潤
滑性が減少し巻姿が悪くなっている。
(ごの頁以下余白) 表 1 表 2 昭和59年05月02日

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)置換又は非置換のアルキル基、アルコキシ基、ア
    リールアルキル基を有する芳香族カルボン酸を含有する
    層を有することを特徴とする磁気記録媒体。
JP59087853A 1984-05-02 1984-05-02 磁気記録媒体 Pending JPS60231918A (ja)

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JP59087853A JPS60231918A (ja) 1984-05-02 1984-05-02 磁気記録媒体

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