JPH0715749B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH0715749B2
JPH0715749B2 JP60227433A JP22743385A JPH0715749B2 JP H0715749 B2 JPH0715749 B2 JP H0715749B2 JP 60227433 A JP60227433 A JP 60227433A JP 22743385 A JP22743385 A JP 22743385A JP H0715749 B2 JPH0715749 B2 JP H0715749B2
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    • Y10T428/257Iron oxide or aluminum oxide

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の分野] 本発明は、非磁性支持体と磁性層よりなる磁気記録媒体
の改良に関する。
[発明の背景および従来技術の説明] 一般にオーディオ用、ビデオ用あるいはコンピュータ用
等の磁気記録媒体(以下磁気テープと記載することもあ
る)として、γ−Fe2O3、コバルト被着γ−Fe2O3などの
針状結晶からなる強磁性の金属酸化物粉末を結合剤(バ
インダ)中に分散させた磁性層が非極性支持体上に設け
られた磁気記録媒体が用いられている。しかしながら、
最近の高密度記録化の要請下に、、これらの強磁性の金
属酸化物粉末に代わって強磁性金属微粉末を使用した磁
気テープが使用されるようになってきている。特に最近
実用化された8ミリビデオ方式で使用するビデオテープ
は、従来のVHS方式およびβ方式のビデオテープと比較
するとテープ幅が狭いので従来のビデオテープよりも更
に高密度記録できるものであることが要求され、通常強
磁性金属微粉末が使用されている。
強磁性金属微粉末は、抗磁力(Hc)および残留磁束密度
(Br)が高いため高密度記録ができるとの理由から、高
密度記録化に適した磁性体であるが、本来的に硬度が低
いため、これを用いた磁気記録媒体は、磁性層表面の傷
の発生あるいは強磁性金属微粉末の磁性層からの脱落を
起し易いなど走行耐久性が充分でないとの問題がある。
すなわち、ビデオテープの場合には、特に静止画像を連
続的に再生する条件下(スチルモード)における姿勢層
の寿命(スチルライフ)が低下することになる。
強磁性金属微粉末を用いた磁気記録媒体の走行耐久性を
向上させることを目的として、磁性層にコランダム、炭
化ケイ素、酸化クロムなどの研磨材(硬質粒子)を添加
する方法が採られている。しかしながら、研磨材の添加
効果を顕著とするためには、その添加量を増加させる必
要があり、一方では研磨材の添加量の増加は磁性層に含
有させることのできる強磁性金属微粉末の量の低下につ
ながるとの問題がある。すなわち、従来利用されている
技術では、走行耐久性を向上させるために磁気記録媒体
の電磁変換特性の少なからずの低下をよぎなくされてい
た。
[発明の目的] 本発明の第一の目的は、新規な磁気記録媒体を提供する
ことにある。
本発明の第二の目的は、電磁変換特性およ走行耐久性の
両者が共に優れた磁気記録媒体を提供することにある。
[発明の要旨] 本発明は、非磁性支持体と、該支持体上に設けられた比
表面積45m2/g以上の強磁性金属微粉末とモース硬度5以
上の無機質粒子とが結合剤に分散されてなる磁性層とを
含む磁気記録媒体であって、該無機質粒子が該磁性層の
表面積(10μm)あたり5〜40個、各粒子の一部を該
磁性層の表面に露出した状態で該磁性層に固定され、か
つ該磁性層の表面から深さ0.1μmより深い部分の磁性
層の無機質粒子の平均含有率が、表面から深さ0.1μm
以内の磁性層の無機質粒子の平均含有率よりも低いこと
を特徴とする磁気記録媒体にある。
すなわち、本発明は、磁性層に添加した研磨材のうちで
実際に走行耐久性の向上に寄与しているのは磁性層の表
面に存在しているもののみであって、表面に存在する研
磨材以外の研磨材は磁気記録媒体の走行耐久性の向上に
は関与していないとの知見に基づき、磁性層中の研磨材
を表面側に特定の条件下に偏在させたことを主な特徴と
するものである。
[発明の効果] 本発明に従う磁気記録媒体は、優れた電磁変換特性を示
すと共に高い走行耐久性をも示す。すなわち、本発明の
磁気記録媒体は、従来の同種の磁気記録媒体に比較し
て、走行耐久性を同一とした場合には、高い電磁変換特
性を示し、また電磁変換特性を同一とした場合には高い
走行耐久性を示すとの利点がある。また本発明によれ
ば、両特性をバランスさせることにより、従来の同種の
磁気記録媒体に比較して、電磁変換特性と走行耐久性の
双方において優れた磁気記録媒体を得ることができる。
[発明の詳細な記述] 本発明における磁気記録媒体は、非磁性支持体と、結合
剤中に分散された磁性体と無機質粒子からなる磁性層が
この非磁性支持体上に設けられた基本構造を有するもの
である。
非磁性支持体とては、通常使用されているものを用いる
ことができる。非磁性支持体を形成する素材の例として
は、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリカーボネート、ポリエチレンナフタレ
ート、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリイミド、ポ
リサルホン、ポリエーテルサルホンなどの各種の合成樹
脂のフィルム、およびアルミ箔、ステンレス箔などの金
属箔を挙げることができる。また、非磁性支持体として
は、通常は厚さが3〜50μm(好ましくは5〜30μm)
の範囲内にあるものが使用される。
非磁性支持体は、磁性層が設けられていない側にバック
層(バッキング層)が設けられたものであってもよい。
本発明の磁気記録媒体は、前述のように非磁性支持体上
に強磁性金属微粉末が結合剤中に分散された磁性層が設
けられたものである。
本発明において使用される強磁性金属微粉末は、鉄、コ
バルトあるいはニッケルを含む強磁性金属微粉末であっ
て、その比表面積(S BET径)が45m2/g以上(好ましく
は50m2/g以上)の強磁性金属微粉末である。強磁性金属
微粉末の比表面積が45m2/gより小さいと、高い電磁変換
特性を有する磁気記録媒体が得られない。
この強磁性金属微粉末の例としては、強磁性金属微粉末
中の金属分が75重量%以上であり、そして金属分の80重
量%以上が少なくとも一種類の強磁性金属あるいは合金
(例、Fe、Co、Ni、Fe−Co、Fe−Ni、Co−Ni、Co−Ni−
Fe)であり、この金属分の20重量%以下の範囲内で他の
成分(例、Al、Si、Pb、Sc、Ti、V、Cr、Mn、Cu、B、
Y、Mo、Rh、Pd、Ag、Sn、Sb、P、Ba、Ta、W、Re、A
u、Hg、S、Bi、La、Ce、Pr、Nd、Zn、Te)を含むこと
のある合金を挙げることができる。また、上記強磁性金
属分が少量の水、水酸化物または酸化物を含むものなど
であってもよい。これらの強磁性金属微粉末の製造方法
は既に公知であり、本発明で用いる強磁性金属微粉末に
ついてもこれら公知の方法に従って製造することができ
る。
強磁性金属微粉末の形状に特に制限はないが、通常は針
状、粒状、サイコロ状、米粒状および板状のものなどが
使用される。
磁性層を形成する結合剤は通常の結合剤から選ぶことが
できる。結合剤の例としては、塩化ビニル・酢酸ビニル
共重合体、塩化ビニル・酢酸ビニルとビニルアルコー
ル、マレイン酸および/またはアクリル酸との共重合
体、塩化ビニル・塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル
・アクリロニトリル共重合体、エチレン・酢酸ビニル共
重合体、ニトロセルロース樹脂などのセルロース誘導
体、アクリル樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビ
ニルブチラール樹脂、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、
ポリウレタン樹脂、ポリカーボネートポリウレタン樹脂
を挙げることができる。
特に、塩化ビニル・酢酸ビニル・無水マレイン酸共重合
体のような硬度の高い樹脂成分とポリウレタン樹脂のよ
うな硬度の低い樹脂とを組合わせ、更にポリイソシアネ
ート化合物のような硬化剤を併用した結合剤を使用する
ことが好ましい。このような結合剤の硬化体は、強度が
高いので、走行耐久性を向上させるのに有利である。
磁性層中の結合剤の含有率は、通常は強磁性金属微粉末
100重量部に対して10〜100重量部(好ましくは20〜40重
量部)である。
磁性層は、モース硬度5以上の無機質粒子(研磨材)を
含有する。
使用される無機質粒子は、モース硬度が5以上であれば
特に制限はない。モース硬度が5以上の無機質粒子の例
としては、α−Al2O3(モース硬度9)、TiO(同6)、
TiO2(同6.5)、SiO2(同7)、SnO2(同6.5)、Cr2O3
(同9)、およびα−Fe2O3(同5.5)を挙げることがで
きる。
無機質粒子は、単独で使用することもできるし、また異
なる種類の無機質粒子を二種以上組合わせて使用するこ
ともできる。
磁性層全体における上記無機質粒子の平均含有率は、強
磁性金属微粉末100重量部に対して通常10重量部以下で
ある。
本発明の磁気記録媒体は、上記の無機質粒子が磁性層の
表面積(10μm)あたり5〜40個、各粒子の一部を磁
性層の表面に露出した状態で磁性層に固定されているこ
とが必要である(以下、このような状態で磁性層に固定
されている無機質粒子を単に「露出粒子」と記載するこ
ともある)。磁性層の表面積(10μm)あたりの露出
粒子の個数は特に10〜30個の範囲内にあることが好まし
い。磁性層の表面積(10μm)あたりの露出粒子の個
数が5個より少ないと走行耐久性が充分でなく、また、
40個より多いと特に短波長の信号の再生出力が低下する
など電磁変換特性の改善が達成されない。
なお、本発明において上記の無機質粒子が磁性層表面に
各粒子の一部を露出した状態で固定されているとは、無
機質粒子が研磨材として作用する程度に粒子の一部を磁
性層表面に露出した状態で磁性層に容易に脱離しないよ
うに固定されている状態をいう。従って、粒子が磁性層
表面に付着するような状態で粒子のほどんど全部が露出
して僅かな外力を加えることにより脱離するような状態
にあるものおよび露出部分が非常に少なく到底研磨材と
しての作用を有し得ないような状態にあるものは含まれ
ない。
本発明の磁気記録媒体は、さらに磁性層の表面から深さ
0.1μmより深い部分の磁性層の無機質粒子の平均含有
率が、表面から深さ0.1μm以内の磁性層の無機質粒子
の平均含有率よりも低いことが必要である。
このように磁性層の表面からの深さが深い部分の磁性層
の無機質粒子の平均含有率を低くすることにより電磁変
換特性が向上する。これは、従来の磁気記録媒体におい
ては磁性層の深い部分にあって研磨材としてほとんど作
用していなかった無機質粒子の占有部分の少なくとも一
部を強磁性金属微粉末に置き換えることが可能で、この
ため磁性層全体の強磁性金属微粉末の平均の含有率が高
くすることができからである。
さらに、例えば後述する重層塗布などの方法を利用して
磁性層の非磁性支持体に接する面から表面方向に磁性層
の厚さの少なくとも1/2の厚さの範囲内の磁性層が実質
的に無機質粒子を含有せず、磁性層の表面から非磁性支
持体方向に磁性層の厚さの多くとも1/2の範囲内に無機
質粒子の全量を含有する磁気記録媒体は、電磁変換特性
および走行耐久性の両者共良好であり好ましい。
露出粒子の存在は、例えば走査型電子顕微鏡などを使用
して磁性層表面を約1万倍程度の倍率で観察することに
より確認することができる。
なお、無機質粒子の平均粒子径は、通常0.1〜1μmの
範囲内にある。
磁性層は上記の無機質粒子以外にも、潤滑剤、帯電防止
剤、充填剤、分散剤など通常磁気記録媒体の磁性層の調
製の際に用いられるものを含有することができることは
勿論である。
次に本発明の磁気記録媒体を製造する方法の例を述べ
る。
本発明の磁気記録媒体は、無機質粒子を含有する磁性塗
料、および無機質粒子を含有しない磁性塗料の二種類の
磁性塗料を用意し、非磁性支持体上にまず後者の無機質
粒子を含有しない磁性塗料を塗布し、この上に前者の無
機質粒子を含有する磁性塗料を塗布する重層塗布法を利
用することにより製造することができる。
磁性塗料の調製は公知の方法に従って行なうことができ
る。すなわち、強磁性金属微粉末と結合剤、前記の無機
質粒子、そして必要に応じて他の充填材、添加剤などを
溶剤と混練し磁性塗料を調製する(無機質粒子含有磁性
塗料)。
同様にして無機質粒子を添加しないで磁性塗料を調製す
る(無機質粒子不含磁性塗料)。
一般に上記の二種類の磁性塗料の結合剤などは同一のも
のを使用する。
混練の際に使用する溶剤としては、磁性塗料の調製に通
常使用されている溶剤を使用することができる。混練の
方法にも特に制限はなく、各成分の添加順序などは適宜
設定することができる。
磁性塗料の調製には通常の混練機、たとえば、二本ロー
ルミル、三本ロールミル、ボールミル、ペブルミル、ト
ロンミル、サンドグライダー、セグバリ(Szegvari)ア
トライター、高速インペラー分散機、高速ストーンミ
ル、高速度衝撃ミル、ディスパー、ニーダー、高速ミキ
サー、ホモジナイザーおよび超音波分散機などを挙げる
ことができる。
次に、このようにして調製された磁性塗料を塗布する。
まず、非磁性支持体上に無機質粒子不含磁性塗料を塗布
し、次いで無機質粒子含有磁性塗料を塗布する。無機質
粒子不含磁性塗料の塗布厚さは、通常得られる磁気記録
媒体の磁性層の厚さの1/2以上であり、無機質粒子含有
磁性塗料の塗布厚さは1/2以下(好ましくは1μm以
下)である。
塗布法の例としては、エアードクターコート、ブレード
コート、ロッドコート、押出しコート、エアナイフコー
ト、スクイズコート、含浸コート、リバースロールコー
ト、トランスファーロールコート、グラビヤコート、キ
スコート、キャストコート、スプレーコート及びスピン
コート方法を挙げることができ、またこれらの方法以外
であっても利用することができる。
磁性層の厚さは、全体の厚さが乾燥後の厚さで通常0.2
〜10μm(好ましくは0.5〜7.0μm)の範囲内にある。
塗布された磁性層は、通常磁性層中の強磁性金属微粉末
を配向させる磁場配向処理を施した後、乾燥される。ま
た必要により表面平滑化処理を行なう。表面平滑化処理
などが施された磁気記録媒体は、次に所望の形状に裁断
される。
本発明の磁気記録媒体は上記の重層塗布法の外に、無機
質粒子を含有する磁性塗料を通常の方法に従って調製
し、通常の方法に従って非磁性支持体上に塗布した後、
ただちに非磁性支持体の磁性塗料が塗布されていない面
(裏面)に磁石を接近させて塗布したばかりの磁性塗料
中の強磁性金属微粉末を強制的に沈降させ、これにより
無機質粒子(研磨材)を表側の表面に偏在させる方法を
利用することもできる。
本発明の磁気記録媒体は優れた電磁変換特性を示す媒体
であり、たとえば8ミリビデオ用ビデオテープとして使
用した場合には高い再生出力を示す。さらに、8ミリビ
デオ用ビデオテープとしてスチルライフが長く良好な走
行耐久性を示すとの利点がある。
次に、本発明の実施例および比較例を示す。なお、実施
例および比較例中の「部」との表示は、「重量部」を示
すものである。
[実施例1] 以下に記載する組成物をボールミルを用いて48時間混練
分散した後、これにポリイソシアネート化合物(日本ポ
リウレタン(株)製:コロネートL)8部を100部のメ
チルエチルケトンに溶解した硬化剤組成物を加え、さら
に1時間混練分散した後、1μmの平均孔径を有するフ
ィルタを用いて濾過し、無機質粒子含有磁性塗料を調製
した。
さらに、無機質粒子を用いなかった以外は同様にして無
機質粒子不含磁性塗料を調製した。
厚さ10μmのポリエチレンテレフタレート支持体上に得
られた無機質粒子不含磁性塗料を乾燥後の厚さが2.0μ
mになるように、そして、この上に無機質粒子含有磁性
塗料を乾燥後の厚さが1μmとなるようにリバースロー
ルを用いて塗布した。
無機質粒子含有磁性塗料組成 強磁性金属微粉末(組成:Fe−Ni合金、Ni含有率約2重
量%比表面積:50m2/g) 100部 塩化ビニル/酢酸ビニル/無水マレイン酸共重合体(日
本ゼオン(株)製:400×110A、重合度:400) 11部 ポリウレタン樹脂(日本ポリウレタン(株)製:N−230
1) 2部 無機質粒子 α−Fe2O3(平均粒子径:0.2μm) 10部 カーボンブラック(旭カーボン(株)製、平均粒径:40m
μ) 2部 オレイン酸 1部 ステアリン酸 1部 ステアリン酸ブチル 1部 メチルエチルケトン 500部 磁性塗料が塗布された非磁性支持体を、磁性塗料が未乾
燥の状態で3000ガウスの磁石で磁場配向処理を行ない、
さらに乾燥後、スーパーカレンダー処理を行なった後、
8mm幅にスリットして8ミリビデオ用ビデオテープを製
造した。
上記のようにして得られたビデオテープにビデオレコー
ダ(FUJIX−8)を用いて5MHzの信号を記録し再生し
た。基準データ(比較例1で製造したビデオテープ)に
記録した5MHzの再生出力を0dBとしたときの上記ビデオ
テープの相対的な再生出力を測定した。
上記のビデオテープとビデオレコーダとを使用してスチ
ルモードにおける再生を連続的に行ない、再生画像が記
録画像の2/3となるまでの時間(スチルライフ)を調べ
た。
得られたビデオテープの磁性層の表面を走査型電子顕微
鏡を用いて1万倍の倍率で観察し、磁性層表面に粒子の
一部を露出した状態で磁性層に固定されている無機質粒
子の(10μm)あたりの個数を調べた。
結果を第1表に記載する。
なお、以下に示す実施例および比較例におけるビデオテ
ープの再生出力、スチルライフおよび露出粒子の個数
は、上記の方法により測定した。
[実施例2] 実施例1において、無機質粒子含有磁性塗料中のα−Fe
2O3の量を20部とした以外は同様にして8ミリビデオ用
ビデオテープを製造した。
得られた8ミリビデオ用ビデオテープの再生出力、スチ
ルライフおよび露出粒子の個数を第1表に示す。
[実施例3] 実施例1において、無機質粒子含有磁性塗料中の10部の
α−Fe2O3に代わりに7.5部のα−Fe2O3および2.5部のα
−Al2O3(平均粒子径は、前記のα−Fe2O3と同一であ
る)の混合物を使用した以外は同様にして8ミリビデオ
用ビデオテープを製造した。
得られた8ミリビデオ用ビデオテープの再生出力、スチ
ルライフおよび露出粒子の個数を第1表に示す。
[比較例1] 実施例1において、重層塗布の代わりに無機質粒子含有
磁性塗料を乾燥厚さが3μmとなるように単層塗布した
以外は同様にして8ミリビデオ用ビデオテープを製造し
た。
得られた8ミリビデオ用ビデオテープの再生出力、スチ
ルライフおよび露出粒子の個数を第1表に示す。
[比較例2] 実施例1において、無機質粒子含有磁性塗料中のα−Fe
2O3の量を4部とした以外は同様にして8ミリビデオ用
ビデオテープを製造した。
得られた8ミリビデオ用ビデオテープの再生出力、スチ
ルライフおよび露出粒子の個数を第1表に示す。
[比較例3] 実施例1において、無機質粒子含有磁性塗料中のα−Fe
2O3の量を45部とした以外は同様にして8ミリビデオ用
ビデオテープを製造した。
得られた8ミリビデオ用ビデオテープの再生出力、スチ
ルライフおよび露出粒子の個数を第1表に示す。
[比較例4] 実施例1において、無機質粒子不含磁性塗料の代わり
に、α−Fe2O3を20部含有する実施例2で調製した無機
質粒子含有磁性塗料を用いた以外は同様にして8ミリビ
デオ用ビデオテープを製造した。
得られた8ミリビデオ用ビデオテープの再生出力、スチ
ルライフおよび露出粒子の個数を第1表に示す。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非磁性支持体と、該支持体上に設けられた
    比表面積45m2/g以上の強磁性金属微粉末とモース硬度5
    以上の無機質粒子とが結合剤に分散されてなる磁性層と
    を含む磁気記録媒体であって、該無機質粒子が該磁性層
    の表面積(10μm)あたり5〜40個、各粒子の一部を
    該磁性層の表面に露出した状態で該磁性層に固定され、
    かつ該磁性層の表面から深さ0.1μmより深い部分の磁
    性層の無機質粒子の平均含有率が、表面から深さ0.1μ
    m以内の磁性層の無機質粒子の平均含有率よりも低いこ
    とを特徴とする磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】磁性層の表面に各粒子の少なくとも一部を
    露出した状態で該磁性層に固定されている無機質粒子の
    個数が、磁性層の表面積(10μm)あたり10〜30個の
    範囲内にあることを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載の磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】磁性層全体における無機質粒子の平均含有
    率が、強磁性金属微粉末100重量部に対して10重量部以
    下であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】磁性層の非磁性支持体に接する面から表面
    方向に磁性層の厚さの少なくとも1/2の厚さの範囲内の
    磁性層が、無機質粒子を実質的に含有していないことを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載の磁気記録媒体。
  5. 【請求項5】無機質粒子が、α−Al2O3、TiO、TiO2、Si
    O2、SnO2、Cr2O3、およびα−Fe2O3からなる群より選ば
    れる少なくとも一種類の化合物の粒子であることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項乃至第4項のいずれかの項
    記載の磁気記録媒体。
  6. 【請求項6】磁性層が一種類の上記無機質粒子を含有す
    ることを特徴とする特許請求の範囲第5項記載の磁気記
    録媒体。
  7. 【請求項7】磁性層が二種類以上の上記無機質粒子を含
    有することを特徴とする特許請求の範囲第5項記載の磁
    気記録媒体。
  8. 【請求項8】強磁性金属微粉末の比表面積が50m2/g以上
    であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の磁
    気記録媒体。
  9. 【請求項9】結合剤が、塩化ビニル・酢酸ビニル・無水
    マレイン酸共重合体、ポリウレタン樹脂およびポリイソ
    シアネート化合物の硬化体よりなることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項記載の磁気記録媒体。
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