JP3154127B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

Info

Publication number
JP3154127B2
JP3154127B2 JP09154991A JP9154991A JP3154127B2 JP 3154127 B2 JP3154127 B2 JP 3154127B2 JP 09154991 A JP09154991 A JP 09154991A JP 9154991 A JP9154991 A JP 9154991A JP 3154127 B2 JP3154127 B2 JP 3154127B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
parts
weight
fine particles
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP09154991A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04302820A (ja
Inventor
誠文 阿多
洋文 近藤
方隆 町田
春夫 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP09154991A priority Critical patent/JP3154127B2/ja
Publication of JPH04302820A publication Critical patent/JPH04302820A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3154127B2 publication Critical patent/JP3154127B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paints Or Removers (AREA)
  • Magnetic Record Carriers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁性粉末として強磁性金
属微粒子を用いた塗布型の磁気記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に磁気テープ等の磁気記録媒体は、
磁性粉末や結合剤からなる磁性塗料を非磁性支持体上に
塗布、乾燥することにより製造される。近年、磁気記録
の分野、特にビデオテープレコーダ等においては高画質
化を図るために、より一層の高記録密度化が要求されて
いる。この高記録密度化に伴い、従来より磁気記録媒体
等の磁性粉末として使用されていた酸化鉄系材料に代わ
り、鉄または鉄を主体とする金属磁性材料が用いられる
ようになっている。これらの鉄または鉄から構成される
強磁性金属微粒子は、酸化鉄やオキシ水酸化鉄、あるい
はCo,Ni,Mn,Cu,Zn,Ti,V等の鉄以外
の金属を含む酸化鉄やオキシ水酸化鉄等を水素ガスで還
元することにより製造される。これらの強磁性金属微粒
子は、従来の酸化鉄系の強磁性微粒子よりも優れた磁気
特性を有している。
【0003】ところが、上記強磁性金属微粒子は表面活
性が高く、大気中で酸化され易い特性を有しており、場
合によっては発火を伴う恐れがある。このような性質は
磁気記録媒体の低ノイズ化に伴って磁性粉末の微細化が
進められるに従い、ますます強くなる傾向がある。この
ために、上記強磁性金属微粒子を磁気記録媒体の磁性粉
末として用いた場合には、強磁性金属微粒子の保存中、
あるいは結合剤や有機溶剤等との組み合わせによる塗料
化の行程中、さらにはポリエステルフィルム等の非磁性
支持体上に塗布してシート化した後、所定の雰囲気や温
度、湿度等の条件下での保管中に、主として酸素やある
種のガス及び水分等の影響による酸化が進行して、飽和
磁化等の磁気特性に経時劣化がもたらされ、保存安定性
に問題があった。この問題に対して、強磁性金属微粒子
の表面の安定化を図るために、一般的には液相法、また
は気相法で粒子の表面に酸化皮膜を形成して不動態化さ
せる方法がとられてきた。また、強磁性金属微粒子のあ
る種の金属元素や界面活性剤、樹脂等の有機物で覆う方
法等もとられてきた。
【0004】
【本発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述
の酸化皮膜不動態を形成する方法やある種の金属元素や
有機物で覆う方法では、強磁性金属微粒子の酸化を抑
え、磁気特性の経時劣化を防ぐ上で必ずしも十分なもの
とは言い難い。また、処理の方法によっては、逆に表面
処理すること自体が磁気特性の劣化をもたらす場合や、
塗料化の際の分散性の低下をきたす虞がある。そこで、
本発明はこのような実状に鑑みて提案されたものであ
り、磁気記録媒体の経時的安定性を高め、保存安定性に
優れた磁気記録媒体を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成せんものと鋭意研究の結果、磁性層中にベンゼ
ン骨格を有し、水酸基を有する有機酸のニトロ誘導体を
含有させると、媒体としての耐酸化性が向上し、磁気特
性の経時劣化を抑えることができることを見出し、本発
明を完成するに至ったものである。即ち、本発明は非磁
性支持体上に磁性粉末と結合剤とを主体とする磁性層が
形成されてなる磁気記録媒体において、上記磁性層にベ
ンゼン骨格を有し、水酸基を有する有機酸のニトロ誘導
体を含むことを特徴とするものである。本発明において
使用される磁性粉末としては、Fe,Co,Ni等の強
磁性金属材料や、Fe−Co,Fe−Ni,Fe−Co
−Ni,Co−Ni,Fe−Mn−Zn,Fe−Ni−
Zn,Fe−Co−Ni−Cr,Fe−Co−Ni−
P,Fe−Co−B,Fe−Co−Cr−B,Fe−C
o−V等のFe,Co,Niを主成分とする各種強磁性
合金材料からなる強磁性金属微粒子であり、更にこれら
の種々の特性を改善する目的でAl,Si,Ti,C
r,Mn,Cu,Zn,Mg,P等の元素が添加された
ものであっても良い。これら強磁性金属微粒子の比表面
積は任意であるが、比表面積25m2/g以上、特に3
0m2/g以上のものに適用した場合の有効性が大き
い。
【0006】このような強磁性金属微粒子をもってなる
本発明の磁気記録媒体は、その磁性層中にベンゼン骨格
を有し、水酸基を有する有機酸のニトロ誘導体を含有す
る。これら化合物は塗料化に際して添加されているが、
もちろん予めこれら化合物を含む水あるいは有機溶媒中
で処理された強磁性金属微粒子を用いても良い。また、
これら化合物は単独で使用しても良いし、異なる種類の
化合物を組み合わせて使用しても良い。上記水酸基を有
する有機酸としては、下記の
【化1】乃至
【化17】に示すような化合物があげられる。
【化1】
【0007】
【化2】
【0008】
【化3】
【0009】
【化4】
【0010】
【化5】
【0011】
【化6】
【0012】
【化7】
【0013】
【化8】
【0014】
【化9】
【0015】
【化10】
【0016】
【化11】
【0017】
【化12】
【0018】
【化13】
【0019】
【化14】
【0020】
【化15】
【0021】
【化16】
【0022】
【化17】
【0023】
【0024】上記化合物を用いる方法として、強磁性金
属微粒子の表面に上記化合物を被着させる場合には、水
及びアルコール系、ケトン系、芳香族系有機溶媒中で強
磁性金属微粒子を予め処理する方法、あるいは磁性塗料
作製工程中に磁性塗料中に添加する方法がある。上記化
合物の使用量は、上記強磁性金属微粒子100重量部に
対して0.03〜30重量部、好ましくは0.1〜10
重量部である。上記範囲外で少量の場合は有効な耐酸化
性が得られず、また上記範囲外で多量の場合はその効果
は変わらず、過剰分が無駄になり、磁気記録媒体の磁性
塗膜の物性に悪影響を及ぼす虞がある。本発明において
は、上記強磁性金属微粒子と上記化合物とを結合剤や有
機溶剤、各種添加剤と共に混練して塗料化し、非磁性支
持体上に塗布することにより磁気記録媒体が得られる。
この場合、これら有機酸は、別途、強磁性金属微粒子の
表面処理剤として用いられても良いし、塗料化に際して
加えられても良い。結合剤や有機溶剤、各種添加剤とし
ては、通常の磁気記録媒体に用いられるものがいずれも
使用可能である。また、この場合、混合比等も通常の磁
気記録媒体の場合に準じて設定される。
【0025】上記磁性層に使用可能な結合剤としては、
平均分子量が10000〜200000のものがよく、
例えば塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−
塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−ポ
リビニルアルコール共重合体、塩化ビニル−アクリロニ
トリル共重合体、ポリウレタン樹脂、ブタジエン−アク
リロニトリル共重合体、ポリアミド樹脂、ポリビニルブ
チラール、セルロース誘導体(セルロースアセテートブ
チレート、セルロースダイアセテート、セルローストリ
アセテート、セルロースプロピオネート、ニトロセルロ
ース等)、スチレン−ブタジエン共重合体、ポリエステ
ル樹脂、各種の合成ゴム系、フェノール樹脂、エポキシ
樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、フェノキシ樹脂、シリ
コン樹脂、アクリル系樹脂、高分子量ポリエステル樹脂
とイソシアネートプレポリマーの混合物、ポリエステル
ポリオールとポリイソシアネ−トの混合物、尿素ホルム
アルデヒド樹脂、低分子量グリコールと高分子量ジオー
ルとイソシアネートの混合物、及び、これらの混合物等
が例示される。これらの結合剤は、−SO3 M,−CO
OM,−PO(OM’)2 (但しMは水素、又は、リチ
ウム、カリウム、ナトリウム等のアルカリ金属、M’は
水素、リチウム、カリウム、ナトリウム等のアルカリ金
属または炭化水素残基)等の親水性極性基を含有した樹
脂であるのが望ましい。即ちこのような樹脂はその分子
内の極性基によって磁性粉末とのなじみが向上し、これ
によって磁性粉末同志の凝集が抑えられることから磁性
粉末の分散安定性を増し、ひいては媒体としての耐久性
も向上させ得る。また、上記結合剤のうち、塩化ビニル
系の共重合体は、塩化ビニルモノマー、スルホン酸もし
くはリン酸アルカリ塩を含有した共重合性モノマー及び
必要に応じて他の種々の共重合性モノマーをビニル重合
により共重合させて容易に得ることができる。これによ
り共重合体の極性を任意にコントロールし、粒子の分散
安定性を図ることが可能である。
【0026】上記磁性層を形成するのに使用される磁性
塗料には分散剤が使用され、また必要に応じ潤滑剤、研
摩剤、マット剤、帯電防止剤等の添加剤を含有させてよ
い。本発明に使用される分散剤としては、燐酸エステ
ル、アミン化合物、アルキルサルフェート、脂肪酸アミ
ド、高級アルコール、ポリエチレンオキサイド、スルホ
琥珀酸、スルホ琥珀酸エステル、公知の界面活性剤等及
びこれらの塩があり、また、陰性有機酸(例えば−CO
OH)を有する重合体分散剤の塩を使用することも出来
る。これら分散剤は1種類のみで用いても、或いは2種
類以上を併用してもよい。また、潤滑剤としては、シリ
コーンオイル、グラファイト、カーボンブラックグラフ
ァイトポリマ、二硫化モリブデン、二硫化タングステ
ン、ラウリン酸、ミリスチン酸、炭素原子数12〜16
の脂肪酸と該脂肪酸の炭素原子数と合計して炭素原子数
21〜23個の一価アルコールから成る脂肪酸エステル
等も使用できる。これらの潤滑剤はバインダー100重
量部に対して、通常、0.2〜20重量部の範囲で添加
される。研摩剤としては、一般に使用される材料で溶融
アルミナ、αアルミナ等の各種アルミナ、炭化珪素、酸
化クロム、コランダム、人造コランダム、人造ダイヤモ
ンド、ざくろ石、エメリ等が使用される。これらの研摩
剤は平均粒子径0.05〜5μmの大きさのものが使用
され、特に好ましくは0.1〜2μmである。これらの
研摩剤は結合剤100重量部に対して、通常、1〜20
重量部の範囲で添加される。マット剤としては、有機質
粉末或いは無機質粉末をそれぞれに或いは混合して用い
られる。本発明に用いられる有機質粉末としては、アク
リルスチレン系樹脂粉末、ベンゾグアナミン系樹脂粉
末、メラミン系樹脂粉末、フタロシアニン系顔料が好ま
しいが、ポリオレフィン系樹脂粉末、ポリエステル系樹
脂粉末、ポリアミド系樹脂粉末、ポリイミド系樹脂粉
末、ポリ弗化エチレン樹脂粉末等も使用でき、無機質粉
末としては酸化珪素、酸化チタン、酸化アルミニウム、
炭酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化亜鉛、酸化錫、酸
化クロム、炭化珪素、酸化鉄、タルク、カオリン、硫酸
カルシウム、窒化ホウ素、弗化亜鉛、二酸化モリブデン
が挙げられる。帯電防止剤としては、カーボンブラック
をはじめ、グラファイト、酸化錫一酸化アンチモン系化
合物、酸化チタン一酸化錫一酸化アンチモン系化合物な
どの導電性粉末、サポニンなどの天然界面活性剤、アル
キレンオキサイド系、グリセリン系、グリシドール系な
どのノニオン界面活性剤、高級アルキルアミン、第4級
アンモニウム塩類、ピリジン、その他の複素環類、ホス
ホニウムまたはスルホニウム類などのカチオン界面活性
剤、カルボン酸、スルホン酸、燐酸、硫酸エステル基等
の酸性基を含むアニオン界面活性剤、アミノ酸類、アミ
ノスルホン酸類、アミノアルコールの硫酸または燐酸エ
ステル類等の両性活性剤などがあげられる。
【0027】上記磁性塗料に配合される溶媒或いはこの
磁性塗料の塗布時の希釈溶剤としては、アセトン、メチ
ルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキ
サノン等のケトン類、メタノール、エタノール、プロパ
ノール、ブタノール等のアルコール類、酢酸メチル、酢
酸エチル、酢酸ブチル、乳酸エチル、エチレングリコー
ルモノアセテート等のエステル類、グリコールジメチル
エーテル、グリコールモノエチルエーテル、ジオキサ
ン、テトラヒドロフラン等のエーテル類、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、メチレンクロラ
イド、エチレンクロライド、四塩化炭素、クロロホル
ム、ジクロルベンゼン等のハロゲン化炭化水素等のもの
が使用できる。また、非磁性支持体としては、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレ
ート等のポリエステル類、ポリプロピレン等のポリオレ
フィン類、セルローストリアセテート、セルロースダイ
アセテート等のセルロース誘導体、ポリアミド、ポリカ
ーボネートなどのプラスチックが挙げられるが、銅、ア
ルミニウム、亜鉛等の金属、ガラス、窒化ホウ素、炭化
珪素等のセラミクスなども使用できる。
【0028】これらの非磁性支持体の厚みはフィルム、
シート状の場合は約3〜100μm程度、好ましくは5
〜50μmであり、ディスク、カード状の場合は30μ
m〜10mm程度であり、ドラム状の場合は円筒状で用
いられ、使用するレコーダに応じてその型は決められ
る。この非磁性支持体と磁性層の中間には接着性を向上
させる中間層を設けてもよい。非磁性支持体上に上記磁
性層を形成するための塗布方法としては、エアードクタ
ーコート、ブレードコート、エアーナイフコート、スク
ィズコート、含浸コート、リバースロールコート、トラ
ンスファロールコート、グラビアコート、キスコート、
キャストコート、スプレーコート、エクストルージョン
コート等が利用できるが、これらに限定されない。これ
らのコート法によって非磁性支持体上に磁性層を構成さ
せる場合、一層ずつ塗布乾燥工程を積み重ねる方式と乾
燥されていない湿潤状態にある層の上に次の層を逐次重
ねて塗布する方式とがあるが、本発明の磁気記録媒体の
製造に当たってはいずれの方式を採ることもできる。こ
のような方式により、非磁性支持体上に塗布された磁性
層は必要により層中の強磁性金属微粒子を配向させる処
理を行った後、形成した磁性層を乾燥する。この場合配
向磁場は交流または直流で約500〜5000ガウス程
度であり、乾燥温度は約50〜120℃程度、乾燥時間
は約0.1〜10分程度である。また必要に応じて平面
平滑処理を施したり、所望の形状に裁断したりして、本
発明の磁気記録媒体を製造する。
【0029】
【実施例】以下、本発明を具体的な実施例により説明す
るが、本発明はこの実施例に限定されるものではないこ
とは言うまでもない。 実施例1 以下実施例を示すが、ここで用いられる化合物は全て合
成したものであり、核磁気共鳴スペクトル及び赤外線吸
収スペクトルによりその構造を確認した。針状金属鉄磁
性微粒子(比表面積53.9m2 /g,保磁力Hc=1
590Oe,飽和磁化σs=120emu/g,平均長
軸長0.3μm,針状比 8〜10)を用いて検討を行
った。4−ニトロカテコールの2.0×10-3mol/
1のエタノール溶液10重量部に、上記金属鉄磁性微粒
子5重量部を分散し、約30分間超音波を照射した後、
約2時間静置した。この金属鉄磁性微粒子をろ過し、エ
タノールで繰り返し洗浄した後、真空乾燥を行って処理
磁性微粒子を得た。
【0030】 処理磁性微粒子 100重量部 塩化ビニル酢酸ビニル共重合体 10重量部 ポリウレタン樹脂 10重量部 カーボン 3重量部 酸化アルミニウム 2重量部 メチルエチルケトン 100重量部 トルエン 100重量部 シクロヘキサノン 50重量部 上記組成の磁性塗料を調製し、これを9μmポリエステ
ルベースフィルム上に塗布して磁気テープを作成した。
【0031】このようにして得られた磁気テープを、湿
度90%温度60℃の条件下で1週間保持し、保存前の
初期値との比較から磁気特性の経時劣化について調べ
た。この結果を表1に示す。なお比較として上記の磁性
塗料中の処理磁性微粒子を未処理の強磁性金属微粒子に
代えて磁気テープを作成し、その結果も併せて記した。
【表1】
【0032】実施例2 実施例1での金属鉄磁性微粒子を用いて下記組成の磁性
塗料を作成し、実施例1と同様に磁気テープを作成し
た。この場合には4−ニトロカテコールは組成の一部と
して混練される。 金属鉄磁性微粒子 100重量部 4−ニトロカテコール 3重量部 塩化ビニル酢酸ビニル共重合体 10重量部 ポリウレタン樹脂 10重量部 カーボン 3重量部 酸化アルミニウム 2重量部 メチルエチルケトン 100重量部 トルエン 100重量部 シクロヘキサノン 50重量部 得られた磁気テープについて、実施例1と同様にして経
時劣化を検討した。この結果を表2に示す。
【表2】
【0033】実施例3 本実施例においては、磁性粉末として針状金属鉄磁性微
粒子(比表面積53.9m2 /g,保磁力Hc=159
0 Oe、飽和磁化σs=120emu/g、平均長軸
長0.3μm、針状比8〜10)を用いて検討を行っ
た。即ち、4,5−ジニトロカテコール2.0×10-3
mol/lのエタノール溶液100重量部に、上記金属
鉄磁性微粒子5重量部を分散し、約30分間超音波を照
射した後、約2時間静置した。この金属鉄磁性微粒子を
ろ過し、エタノールで繰り返し洗浄した後、真空乾燥を
行って処理磁性微粒子を得た。 処理磁性微粒子 100重量部 塩化ビニル酢酸ビニル共重合体 10重量部 ポリウレタン樹脂 10重量部 カーボン 3重量部 酸化アルミニウム 2重量部 メチルエチルケトン 100重量部 トルエン 100重量部 シクロヘキサノン 50重量部 上記組成の磁性塗料を調製し、これを9μmポリエステ
ルベースフィルム上に塗布して磁気テープを作成した。
得られた磁気テープについて、実施例1と同様にして経
時劣化を検討した。この結果を表3に示す。
【表3】
【0034】実施例4 実施例3の金属鉄磁性微粒子を用いて下記組成の磁性塗
料を作成し、実施例1と同様に磁気テープを作成した。 金属鉄磁性微粒子 100重量部 4,5−ジニトロカテコール 3重量部 塩化ビニル酢酸ビニル共重合体 10重量部 ポリウレタン樹脂 10重量部 カーボン 3重量部 酸化アルミニウム 2重量部 メチルエチルケトン 100重量部 トルエン 100重量部 シクロヘキサノン 50重量部 得られた磁気テープについて、実施例1と同様にして経
時劣化を検討した。この結果を表4に示す。
【表4】
【0035】実施例5 本実施例においては、磁性粉末として針状金属鉄磁性微
粒子(比表面積53.9m2 /g、保磁力Hc=159
0 Oe、飽和磁化σs=120emu/g、平均長軸
長0.3μm,針状比8〜10)を用いて検討を行っ
た。即ち、3,4−ジニトロ安息酸2.0×10-3mo
l/lのエタノール溶液100重量部に、上記金属鉄磁
性微粒子5重量部を分散し、約30分間超音波を照射し
た後、約2時間静置した。この金属鉄磁性微粒子をろ過
し、エタノールで繰り返し洗浄した後、真空乾燥を行っ
て処理磁性微粒子を得た。 処理磁性微粒子 100重量部 塩化ビニル酢酸ビニル共重合体 10重量部 ポリウレタン樹脂 10重量部 カーボン 3重量部 酸化アルミニウム 2重量部 メチルエチルケトン 100重量部 トルエン 100重量部 シクロヘキサノン 50重量部 上記組成の磁性塗料を調製し、これを9μmポリエステ
ルベースフィルム上に塗布して磁気テープを作成した。
得られた磁気テープについて、実施例1と同様にして経
時劣化を検討した。この結果を表5に示す。
【表5】
【0036】実施例6 実施例5の金属鉄磁性微粒子を用いて下記組成の磁性塗
料を作成し、実施例1と同様に磁気テープを作成した。 金属鉄磁性微粒子 100重量部 3,4−ジニトロ安息香酸 3重量部 塩化ビニル酢酸ビニル共重合体 10重量部 ポリウレタン樹脂 10重量部 カーボン 3重量部 酸化アルミニウム 2重量部 メチルエチルケトン 100重量部 トルエン 100重量部 シクロヘキサノン 50重量部 得られた磁気テープについて、実施例1と同様にして経
時劣化を検討した。この結果を表6に示す。
【表6】
【0037】実施例7 本実施例においては、磁性粉末として針状金属鉄磁性微
粒子(比表面積53.9m2 /g,保磁力Hc=159
0 Oe、飽和磁化σs=120emu/g、平均長軸
長0.3μm,針状比8〜10)を用いて検討を行っ
た。即ち、4,5−ジニトロ安息香酸2.0×10-3
ol/lのエタール溶液100重量部に、上記金属鉄磁
性微粒子5重量部を分散し、約30分間超音波を照射し
た後、約2時間静置した。この金属鉄磁性微粒子をろ過
し、エタノールで繰り返し洗浄した後、真空乾燥を行っ
て処理磁性微粒子を得た。 処理磁性粒子 100重量部 塩化ビニル酢酸ビニル共重合体 10重量部 ポリウレタン樹脂 10重量部 カーボン 3重量部 酸化アルミニウム 2重量部 メチルエチルケトン 100重量部 トルエン 100重量部 シクロヘキサノン 50重量部 上記組成の磁性塗料を調製し、これを9μmポリエステ
ルベースフィルム上に塗布して磁気テープを作成した。
得られた磁気テープについて、実施例1と同様にして経
時劣化を検討した。この結果を表7に示す。
【表7】
【0038】実施例8 実施例7の金属鉄磁性微粒子を用いて下記組成の磁性塗
料を作成し、実施例1と同様に磁気テープを作成した。 金属鉄磁性微粒子 100重量部 4,5−ジニトロ安息香酸 3重量部 塩化ビニル酢酸ビニル共重合体 10重量部 ポリウレタン樹脂 10重量部 カーボン 3重量部 酸化アルミニウム 2重量部 メチルエチルケトン 100重量部 トルエン 100重量部 シクロヘキサノン 50重量部 得られた磁気テープについて、実施例1と同様にして経
時劣化を検討した。この結果を表8に示す。
【表8】
【0039】
【発明の効果】表1〜8で明らかなように、未処理の磁
性粉末を用いた場合に比べ、ベンゼン骨格を有する有機
酸のニトロ化合物で処理、或いは塗料化に際して混合し
た場合の磁気テープは、残留磁束密度や保磁力の低下は
極めて小さく、また角形比は初期値が維持される。従っ
て本発明における磁気記録媒体においては、磁気特性の
経時安定性や保存安定性が著しく向上される。
フロントページの続き (72)発明者 渡辺 春夫 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ ニー株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−87318(JP,A) 特開 平1−281706(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 5/708 G11B 5/712 C09D 5/23 C09D 201/00 - 201/10 WPIDS(STN)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性支持体上に磁性粉末と結合剤とを
    主体とする磁性層が形成されてなる磁気記録媒体におい
    て、上記磁性層にベンゼン骨格を有し、水酸基を有する
    有機酸のニトロ誘導体を含むことを特徴とする磁気記録
    媒体。
JP09154991A 1991-03-29 1991-03-29 磁気記録媒体 Expired - Fee Related JP3154127B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09154991A JP3154127B2 (ja) 1991-03-29 1991-03-29 磁気記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09154991A JP3154127B2 (ja) 1991-03-29 1991-03-29 磁気記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04302820A JPH04302820A (ja) 1992-10-26
JP3154127B2 true JP3154127B2 (ja) 2001-04-09

Family

ID=14029576

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09154991A Expired - Fee Related JP3154127B2 (ja) 1991-03-29 1991-03-29 磁気記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3154127B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101875794A (zh) * 2005-05-02 2010-11-03 Ppg工业俄亥俄公司 用于稳定金属颜料防止放气的方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04302820A (ja) 1992-10-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4743500A (en) Magnetic recording medium
JP2722128B2 (ja) 磁気記録媒体
EP0098307A1 (en) Disc-shaped magnetic recording medium
JP3154127B2 (ja) 磁気記録媒体
JP3154126B2 (ja) 磁気記録媒体
JP3154125B2 (ja) 磁気記録媒体
JPS60147931A (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JP3232587B2 (ja) 磁気記録媒体
JP3158300B2 (ja) 磁気記録媒体用強磁性金属微粒子、ならびにその金属微粒子を用いた磁気記録媒体
JPH1196540A (ja) 磁気記録媒体
JP2826661B2 (ja) 磁気記録媒体
JPH04302818A (ja) 磁気記録媒体
JP2871978B2 (ja) 強磁性金属粉末及びそれを使用した磁気記録媒体
JPH05143963A (ja) 磁気記録媒体
JPH05225552A (ja) 磁気記録媒体用強磁性金属微粒子、ならびにその金属微粒子を用いた磁気記録媒体
JP2923513B2 (ja) 強磁性金属粉末及びそれを使用した磁気記録媒体
JPH06162475A (ja) 磁気記録媒体
JP3047146B2 (ja) 強磁性金属粉末及びそれを使用した磁気記録媒体
JPH04302821A (ja) 磁気記録媒体
JPH04372713A (ja) 磁気記録媒体
JPH04302822A (ja) 磁気記録媒体
JPS60234231A (ja) 磁気記録媒体
JPH05143964A (ja) 磁気記録媒体
JPH05101375A (ja) 磁気記録媒体
JPH02208824A (ja) 電磁変換特性が良好で摺動性ノイズの少ない磁気記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20001219

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees