JPS6295730A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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Publication number
JPS6295730A
JPS6295730A JP60234232A JP23423285A JPS6295730A JP S6295730 A JPS6295730 A JP S6295730A JP 60234232 A JP60234232 A JP 60234232A JP 23423285 A JP23423285 A JP 23423285A JP S6295730 A JPS6295730 A JP S6295730A
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JP
Japan
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magnetic
recording medium
magnetic recording
particles
magnetic layer
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Pending
Application number
JP60234232A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahito Miyoshi
孝仁 三好
Toshihiko Miura
俊彦 三浦
Masaaki Fujiyama
正昭 藤山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の分¥f] 本発明は、非磁性支持体と磁性層よりなる磁気記録媒体
に関する。
[発明の背景および従来技術の説明] 一般にオーディオ用、ビデオ用あるいはコンピュータ用
等の磁気記録媒体(以下磁気テープと記載することもあ
る)として、γ−Fe2O3、CO含有磁性酸化鉄、C
rO2などの針状結晶からなる強磁性の金属酸化物粉末
(磁性体)を結合剤(/<、インダ)中に分散させた磁
性層を非磁性支持体上に設けた磁気記録媒体が用いられ
ている。
しかしながら、最近特に高密度記録への要求が高まり、
これらの強磁性の金属酸化物粉末に代って強磁性金属微
粉末を使用した磁気テープが使用されるようになってき
ている。
強磁性金属微粉末は、抗磁力(Hc)および残留磁束密
度(B r)が高いため高密度記録ができるなどの理由
により、従来から使用されている計測用およびコンピュ
ータ用の磁気記録媒体の他に、高密度記録化が進んでい
るビデオテープ用あるいはオーディオテープ用の磁気記
録媒体としても注目されている0強磁性金属微粉末は、
微粒子化することによりさらに高密度の記録が可能とな
るであろうと考えられている。
しかしながら、強磁性金属微粉末は硬度が低いため、こ
れを用いた磁気記録媒体の磁性層の走0行耐久性が充分
でなく、磁性層表面の傷の発生あるいは強磁性金属微粉
末の磁性層からの脱落などが起きやすく、従ってドロッ
プアウトが発生しやすいとの問題がある。また、磁性層
の走行耐久性が低いと、特に静止画像を連続的に再生す
る条件下(スチルモード)における磁性層の寿命(スチ
ルライフ)が低下することになる。
強磁性金属微粉末を用いた磁気記録媒体の走行耐久性を
向上を目的として、磁性層にコランダム、炭化ケイ素、
酸化クロムなどの硬度の高い無機質粒子(研磨材)を添
加する方法が採られている。しかしながら、このような
硬度の高い粒子の添加により磁性層の走行耐久性は向上
するものの、磁性層と磁気ヘッドとの接触性が低下する
ことから電磁変換特性が低下する傾向が生ずるとの問題
があり、使用する無機質粒子の量あるいは種類によって
は強磁性金属微粉末の使用の効果が損なわれることがあ
る。
一般に、磁性層に含まれる研磨材の本来の作用効果から
すると、研磨材は硬度が高いことが望ましい。従って、
硬度の異なる研磨材を組合わせて使用する場合、本来的
な意味での研磨作用を確保するために硬度の高い研磨材
を相互に組合わせて使用するか、もしくは硬度の高い研
磨材の一部を他の成分で置き換えるのが一般的である。
即ち、仮に硬度の低い成分を多くした場合(例えば、研
磨材の使用率の半分を越えた場合)には、本来的な意味
での研磨作用が損なわれることがある。
しかしながら、最近の磁気記録媒体は、単に走行耐久性
が良好であるだけでは足りず、さらに電磁変換特性を特
徴とする特性において従来のものとは比較にならないほ
ど高いレベルにあることが要求されている。
殊に最近実用化された8ミリビデオ用として用いられる
ビデオテープは、従来のビデオテープと比較すると更に
過酷な条件での使用で使用される。そして、このような
8ミリビデオ用テープは、テープ自体の幅が狭いので、
従来よりも更に高密度記録ができるものであることが要
求され、磁性粉としては強磁性金属微粉末を使用するこ
とが一般的である。
8ミリビデオ用テープのように全ての特性が高いレベル
にあることが要求される磁気記録媒体において、硬度の
高い研磨材の多量使用は、本来的な意味での研磨作用に
関しては良好な効果を奏するものの、半面磁性層の表面
状態が悪くなり磁気ヘッドとの接触性を低下させ電磁変
換特性の向上を目的として使用した強磁性金属微粉末の
使用効果を滅失させるとの新たな問題を生じさせる要因
となっている。
すなわち、従来知られている磁気記録媒体の電磁変換特
性を向上させ、さらに走行耐久性を向上させるための対
策は、8ミリビデオ用テープのように非常に高いレベル
の特性が要求される磁気記録媒体においては充分なもの
ということができない。
[発明の目的] 本発明の第一の目的は、新規な磁気記録媒体を提供する
ことにある。
本発明の第二の目的は、走行耐久性が優れ、さらに電磁
変換特性においても優れた磁気記録媒体を提供すること
にある。
[発明の要旨] 本発明は、非磁性支持体と、該支持体上に結合剤に分散
された強磁性金属微粉末を含有する磁性層を有する磁気
記録媒体において、該磁性層が、cxAlzox、Cr
20=およびモース硬度7.0以下の無機質粒子を含み
、かつ該磁性層に含有されるCr20=とa −A f
L20 sとの合計重量とモース硬度7.0以下の無機
質粒子との重量の比が50 : 50〜5:95の範囲
内にあることを特徴とする磁気記録媒体にある。
[発明の効果] 本発明の磁気記録媒体は、α−Ai20.およびCr2
O,と、この両者より硬度の低いモース硬度7.0以下
の無機質粒子を特定比率にて用いており、この特徴的構
成により、優れた走行耐久性を示すのみならず、高い電
磁変換特性をも示すとの利点がある。
また、本発明の磁気記録媒体は、磁性層の形成成分が脱
落しにくく、さらには脱離が発生した場合であっても磁
性層の良好な研磨作用により磁気ヘッドの目詰まりが発
生しにくい。
[発明の詳細な記述] 本発明における磁気記録媒体は、非磁性支持体と、結合
剤中に分散された磁性体とからなる磁性層がこの非磁性
支持体上に設けられた基本構造を有するものである。
本発明で使用する非磁性支持体は、通常使用されている
ものを用いることができる。非磁性支持体を形成する素
材の例としては、ポリエチレンテレフタレート、ホリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリエチ
レンナフタレート、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポ
リイミド、ポリサルホン、ポリエーテルサルホンなどの
各種の合成樹脂のフィルム、及びアルミ箔、ステンレス
箔などの金属箔を挙げることができる。また、非磁性支
持体は、一般には厚みが3〜50ILm(好ましくは5
〜30pm)のものが使用される。
非磁性支持体は、磁性層が設けられていない側にバック
層(バッキング層)が設けられたものであっても良い。
本発明の磁気記録媒体は、前述のように非磁性支持体上
に強磁性金属微粉末が結合剤中に分散された磁性層が設
けられたものである。
本発明で使用する強磁性金属微粉末は、鉄、コバルトあ
るいはニッケルを含む強磁性金属微粉末であッテ、その
比表面積(S BET)が42rr?/g以上の強磁性
金属微粉末であることが好ましい。
比表面積が45m’/g以上である強磁性金属微粉末を
用いた磁気記録媒体の電磁変換特性は特に良好である。
強磁性金属微粉末の比表面積が42rrf/gより小さ
いと電磁変換特性が充分に改善されないことがある。
この強磁性金属微粉末の例としては1強磁性金属微粉末
中の金属分が75重量%以上であり、そして金属分の8
0重量%以上が少なくとも一種類の強磁性金属あるいは
合金(例、Fe、Go、Ni、Fe−Go、Fe−Nf
、Co−Ni、Co−N1−Fe) であり、該金属分
の20重量%以下の範囲内で他の成分(例、A1.Si
、S、Sc、Ti、V、Cr、Mn、Cu、Zn、Y、
Mo、Rh、Pd、Ag、Sn、Sb、Te、Ba、T
a、W、Re、Au、Hg、Pb。
Bi、La、Ce、Pr、Nd、B、P)を含むことの
ある合金を挙げることができる。また、上記強磁性金属
分が少量の水、水酸化物または酸化物を含むものなどで
あってもよい、これらの強磁性金属微粉末の製造方法は
既に公知であり1本発明で用いる強磁性金属微粉末につ
いても公知の方法に従って製造することができる。
強磁性金属微粉末の形状に特に制限はないが、通常は針
状1粒状、サイコロ状、米粒状および板状のものなどが
使用される。特に針状の強磁性金属微粉末を使用するこ
とが好ましい。
本発明の磁気記録媒体の磁性層中の全結合剤の含有量は
、通常は強磁性金属微粉末100重量部に対して10〜
100重量部であり、好ましくは15〜40重量部であ
る。
磁性層を形成する結合剤は通常の結合剤から選ぶことが
できる。結合剤の例としては、塩化ビニル・酢酸ビニル
共重合体、塩化ビニル番酢酸ビニルとビニルアルコール
、マレイン酸および/またはアクリル酸との共重合体、
塩化ビニル・塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル・ア
クリロニトリル共重合体、エチレンφ酢酸ビニル共重合
体、ニトロセルロース樹脂などのセルロース誘導体、ア
クリル樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブ
チラール樹脂、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、ポリウ
レタン樹脂、ポリカーボネートポリウレタン樹脂を挙げ
ることができる。
磁気記録媒体の磁性層は、α−A又2o1、Cr2Oコ
およびモース硬度7.0以下の無機質粒子を含有してい
る。
α−AjlzOz及びCr2O3は共にモース硬度が8
以上であり非常に硬質である(以下両者を総称して「硬
質粒子」ということがある)。
モース硬度7.0以下の無機質粒子(以下、単に「軟質
粒子」と記載することもある)は、モース硬度がこの範
囲内にあれば特に制限はない6.硬質粒子の例トシテハ
、5n02.5i02、α−Fe20.、TiO2、y
−Fe203およびFe50.を挙げることができ、こ
れらを単独であるいは混合して使用することができる。
本発明の磁気記録媒体の磁性層に含有される硬質粒子の
重量:軟質粒子の重量の比は、50:50〜5:95の
範囲内にあることが必要である。そして、45:65〜
10:90の範囲内にあることが好ましい、硬質粒子が
、硬質粒子と軟質粒子との合計重量の1/2より多いと
磁性層表面と磁気ヘッドとの接触性が低下し、電磁変換
特性が向上しない、一方、硬質粒子が硬質粒子と軟質粒
子との合計重量100重量部に対して5重量部より少な
いと走行耐久性が悪くなる。
硬質粒子であるCr2O3及びα−A l 203の含
有重量の比は90:10〜10:90の範囲内にあるこ
とが好ましく、60 : 40〜30ニア0の範囲内に
あることが特に好ましい、上記の範囲(90: to−
10:90)を逸脱すると、α−A l 203とCr
2O3との間の相互作用が低下し、硬質粒子の含有率を
高くしなければ充分な走行耐久性を得ることができなく
なることがあることから、通常は軟質粒子の含有率を低
下せざるを得なくなり、電磁変換特性の向上が充分に図
れないことがある。なお、Cr2O3およびα−A l
 20 zは上記範囲内で含有率を適宜設定することが
できることは勿論であるが、Cr2O,の含有率をα−
A l 203の含有率より多少低くした場合に電磁変
換特性および走行耐久性の両者がより向上する傾向があ
る。
上記の硬質粒子および軟質粒子の平均粒子径は、通常0
.1〜0.6μmの範囲内にある。そして、上記の硬質
粒子および軟質粒子としては、平均粒子径が同一の粒状
のものを使用することが好ましい。
磁性層における硬質粒子および軟質粒子の合計の含有量
は、磁性層に含有されている強磁性金属微粉末100重
量部に対して通常は1〜20重量部の範囲内にある。特
に5〜15重量部の範囲内にあることが好ましい。
硬質粒子と軟質粒子との合計量が少ないと走行耐久性の
向上が充分達成できないことがあり、また多すぎると電
磁変換特性が向上しにくい。
本発明の磁気記録媒体が、研磨材の添加により電磁変換
特性と走行耐久性とが同時に向上することができる理由
は、次のように推察される。
一般にCr2O,およびα−Al2O.のような硬質粒
子は、本来的な意味で良好な研磨作用を有している0本
発明者の検討によると硬度の高い無機質粒子の内、Cr
20=は、他の硬度の高い無機質粒子と比較して各粒子
の表面の平滑性が低いことが多く、すなわち、各粒子の
表面が角ぼっていることが多く、さらに、Cr2Oコは
磁性塗料を塗布して得られた磁性層の表面に偏在する傾
向があることが判明した。一方、α−A l 203は
、硬度が高く(モース硬度9)、それ自体本来的な意味
での優れた研磨作用を有している。従って、両者を組合
わせることにより、本来的な意味での優れた研磨作用を
有するようになる。しかしながら、このような硬質粒子
を多量に使用すると磁性層表面と磁気ヘッドとの接触性
が悪くなり電磁変換特性が向上しない。
他方、軟質粒子は、本質的に硬度が低いので本来的な意
味での研磨作用に関しては充分な効果を奏するとは言い
難く、軟質粒子の添加だけでは走行耐久性を充分に改善
することはできない。しかしながら、硬質粒子の一部を
軟質粒子で置き換えた磁性層は、表面と磁気ヘッドとの
接触性が良好になり、電磁変換特性が向上する。
硬度の高い粒子と硬度の低い粒子とを組合わせて使用す
ることは前述のように既に公知であり、ただし、この場
合、硬度の高い粒子の量を少なくすると、即座に走行耐
久性の低下が顕著になる傾向があるので、一般には走行
耐久性が低下しない範囲内で、単に硬度の高い粒子の一
部を硬度の低い粒子で置き換える方法が採られていた。
すなわち、研磨材の添加に対しては、走行耐久性と電磁
変換特性とは常に裏腹の関係にあり、最近の装置等の改
良に対応した走行耐久性および電磁変換特性の両者が共
に良好な磁気記録媒体を得ることは困難であった。
これに対して、本発明の磁気記録媒体の磁性層に含有さ
れる無機質粒子の量は、硬質粒子と軟質粒子の量が同量
であるか、もしくは軟質粒子の量が上記範囲内で硬質粒
子の量よりも多く含まれている。即ち、硬質粒子として
上述のCr2O3およびα−A120.を使用すること
により、これらの粒子の相互作用により、低い含有率で
あっても優れた研磨作用を確保することができ、そして
軟質粒子をその分多く配合することができるので磁性層
表面と磁気ヘッドとの接触性が向上し、従って、走行耐
久性および電磁変換特性の両者が共に向上するものと推
察される。
本発明の磁気記録媒体の磁性層は、硬質粒子および軟質
粒子の外に、更に潤滑剤を含むことが好ましい、潤滑剤
としては磁気記録媒体の潤滑剤として通常使用されてい
るものから選択することができるが、特に脂肪酸と脂肪
酸エステルとを併用することが好ましい。
脂肪酸の例としては、炭素数12〜22の脂肪酸を挙げ
ることができ、これらを単独で、あるいは組合わせて使
用することができる。
また、脂肪酸エステルの例としては、上記炭素数12〜
22の脂肪酸と炭素数1〜6の脂肪族アルコールとのエ
ステルを挙げることができ、これらを単独で、あるいは
組合わせて使用することができる。
磁性層に含有される脂肪酸と脂肪酸エステルの合計重量
は、強磁性金属微粉末100重量部に対して通常0.1
〜5重量部の範囲内にある。
脂肪酸(二種以上を使用する場合には両者の合計)と脂
肪酸エステル(同前)とは、重量比で通常1:9〜9:
lの範囲内で含有されている。
この二種類の潤滑剤を添加することにより、両者が共同
して磁性層表面の摩擦係数を下げるので走行耐久性が向
上する。そして、上記の硬質粒子および軟質粒子との相
互作用により走行耐久性および電磁変換特性がさらに向
上する。
本発明の磁気記録媒体の磁性層は上記の@@質粒子以外
にも、カーボンブラック(特に、平均粒径が10〜30
0mgのもの)などを含むことが好ましい。
次に本発明の磁気記録媒体の製造法の例を述べる。
まず、強磁性金属微粉末と結合剤、前記の硬質粒子およ
び軟質粒子、そして必要に応じて上記の潤滑剤、さらに
分散剤、帯電防止剤のような添加剤、充填材などを溶剤
と混練し磁性塗料を調製する。混線の際に使用する溶剤
としては、磁性塗料の調製に通常使用されている溶剤を
使用することができる。
混練の方法にも特に制限はなく、また各成分の添加順序
などは適宜設定することができる。
このようにして調製された磁性塗料は、前述の非磁性支
持体上に塗布される。塗布は、前記非磁性支持体上に直
接行なうことも可能であるが、。
また、接着剤層などを介して非磁性支持体上に塗布する
こともできる。
このようにして塗布される磁性層の厚さは、乾燥後の厚
さで一般には約0.5〜10Bmの範囲1通常は1.5
〜7.0μmの範囲となるように塗布される。
非磁性支持体上に塗布された磁性層は通常、磁性層中の
強磁性微粉末を配向させる処理、すなわち磁場配向処理
を施した後、乾燥される。また必要により表面平滑化処
理が施される0表面平滑化処理などが施された磁気記録
媒体は、次に所望の形状に裁断される。
本発明の磁気記録媒体は優れた電磁変換特性を示す媒体
であり、たとえば8ミリビデオ用テープとして使用した
場合には高い再生出力を示す、さらに、スチルライフが
長く、良好な走行耐久性を示し、また磁気ヘッドの目詰
まりを引き起しにくいとの利点がある。
なお、本発明の磁気記録媒体は、8ミリビデオ用テープ
に限らず、通常のビデオテープ、オーディオテープ、コ
ンピュータ用磁気テープおよびフロッピーディスクなど
の磁気記録媒体として使用することができるのは勿論で
ある。
次に、本発明に実施例および比較例を示す。なお、実施
例および比較例中の「部」との表示は、「重量部」を示
すものである。
[実施例1] 下記の磁性塗料組成物をボールミルを用いて48時間混
線分散した後、これに下記硬化剤組成物を加え、さらに
1時間混線分散した後、l用mの平均孔径を有するフィ
ルタを用いて濾過し、磁性塗料を調製した。得られた磁
性塗料を乾燥後の磁性層の厚さが3.0μmになるよう
に、厚さ104mのポリエチレンテレフタレート支持体
の表面にリバースロールを用いて塗布した。
磁性塗料組成 強磁性金属微粉末(組成:Fe−Ni合金Nl約5%、
比表面積: 50.Orn”/g)   100部塩化
ビニル/酢酸ビニル/無水マレイン酸共重合体(日本ゼ
オン■製:400X 110A、重合度:400)     12部ポリウレ
タン樹脂 (日本ボリウレタ■製、N−2301)    5部C
r2O。
(平均粒子径0.3ルm)        1部α−A
交203 (平均粒子径0.3uLm)        2部α−
Fe20゜ (平均粒子径0.31Lm)        7部才レ
インm               1部ステアリン
酸               1部ステアリン酸ブ
チル           1部カーボンブラック(平
均粒径:94mgDBP吸油量zBO層1 /100g
)      2部メチルエチルケトン       
  500部硬化剤組成 ポリインシアネート(日本ポリウレタン■製、コロネー
トL)             8部メチルエチルケ
トン         100部磁性塗料が塗布された
非磁性支持体を、磁性塗料が未乾燥の状態で3000ガ
ウスの磁石で磁場配向処理を行ない、さらに乾燥後、ス
ーパーカレンダー処理を行ない、8mm幅にスリットし
て、8ミリビデオ用テープを製造した。
上記のようにして得られたビデオテープをビデオレコー
ダ(FUJ lX−8)を用いて5MHzの信号を記録
し再生した。基準テープ(比較例1で得られた8ミリビ
デオ用テープ)に記録した5MHzの再生出力を0ci
Bとした時の上記ビデオテープの相対的な再生出力を測
定した。
上記のビデオテープとビデオテープとを使用してスチル
モードにて再生を連続的に行ない、再生画像が記録画像
の2/3となるまでの時間(スチルモード)を調べた。
次に、上記ビデオレコーダを用いて、半速モードにて繰
返し走行させ、磁気ヘッドの目詰まりが発生するまでの
走行回数を調べた。
結果を第1表に示す。
なお、以下に示す実施例および比較例におけるビデオテ
ープの再生出力、スチルライフおよびヘッド目詰まりは
、上記の方法により測定した。
[実施例2] 実施例1において、α−Fe20.の代りにS i02
を同量使用した以外は同様にして8ミリビデオ用テープ
を製造した。なお、使用したSiO□の平均粒子径は0
.31Lmであった。
得られたビデオテープの再生出力、スチルライフおよび
目詰まり回数を第1表に示す。
[実施例3コ 実施filにおいて、α−Fe20.の代りにT i 
O2を同量使用した以外は同様にして8ミリビデオ用テ
ープを製造した。なお、使用したTiO2の平均粒子径
は0.3JLmであった。
得られたビデオテープの再生出力、スチルライフおよび
目詰まり回数を第1表に示す。
[比較例1] 実施例1において、α−AlqOsおよびα−Fe20
3を使用せず、Cr2O,を10部使用した以外は同様
にして8ミリビデオ用テープを製造した。
得られたビデオテープの再生出力、スチルライフおよび
目詰まり回数を第1表に示す。
[比較例2] 実施例1において、Cr2O,およびα−Fe、O,を
使用せずにa−Al2O2を10部使用した以外は同様
にして8ミリビデオ用テープを製造した。
得られたビデオテープの再生出力、スチルライフおよび
目詰まり”回数を第1表に示す。
[比較例3] 実施例1において、Cr 203およびα−A立203
を使用せずにα−Fe20=を10部使用した以外は同
様にして8ミリビデオ用テープを製造した。
得られたビデオテープの再生出力、スチルライフおよび
目詰まり回数を第1表に示す。
[比較例4] 実施例1において、α−Fe203を使用せずにCr2
O,を4部およびa−A1203を6部使用した以外は
同様にして8ミリビデオ用テープを製造した。
得られたビデオテープの再生出力、スチルライフおよび
目詰まり回数を第1表に示す。
[比較例5] 実施例1において、α−A l 20 sを使用せずに
Cr2O,を2部およびα−Fe 20コを8部使用し
た以外は同様にして8ミリビデオ用テープを製造した。
得られたビデオテープの再生出力、スチルライフおよび
目詰まり回数を第1表に示す。
[比較例6] 実施例1において、Cr2O,を使用せずにa−A12
0sを2部およびa−Fe20=を8部使用した以外は
同様にして8ミリビデオ用テープを製造した。
得られたビデオテープの再生出力、スチルライフおよび
目詰まり回数を第1表に示す。
第1表 再生出力 スチルライフ 目詰まり回数(dB) 実施例 1    +6   60分間以上  100回以上2
    +s    so分間以上  100回以上3
    +6   60分間以上  100回以上塩帆
涜 1   ±0  60分間以上  100回以上2  
 ±0   60分間以上  100回以、上3   
 +4   20分間    30回4   土0  
 60分間以J:100回以上5    +3   5
0分間以上  40回6    +3   30分間 
   40回註)スチルライフが「60分間以上」とは
、スチルモードで60分分間性させても開始時の画像の
2/3以上の画像が残存していたことを意味する。
また、目詰まり回数が「100回以上」とは、100回
の走行によっても目詰まりが観察されなかったことを特
徴する

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、非磁性支持体と、該支持体上に結合剤に分散された
    強磁性金属微粉末を含有する磁性層を有する磁気記録媒
    体において、該磁性層が、α−Al_2O_3、Cr_
    2O_3およびモース硬度7.0以下の無機質粒子を含
    み、かつ該磁性層に含有されるCr_2O_3とα−A
    l_2O_3との合計重量と、モース硬度7.0以下の
    無機質粒子との重量の比が50:50〜5:95の範囲
    内にあることを特徴とする磁気記録媒体。 2、Cr_2O_3とα−Al_2O_3との合計重量
    と、モース硬度7.0以下の無機質粒子との重量の比が
    、40:60〜10:90の範囲内にあることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載の磁気記録媒体。 3、Cr_2O_3とα−Al_2O_3との重量比が
    90:10〜10:90の範囲内にあることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載の磁気記録媒体。 4、モース硬度7.0以下の無機質粒子が、SnO_2
    、SiO_2、Fe_3O_4、TiO_2、γ−Fe
    _2O_3およびα−Fe_2O_3よりなる群から選
    ばれた少なくとも一種類の無機質粒子であることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載の磁気記録媒体。 5、磁性層に含有されているα−Al_2O_3、Cr
    _2O_3およびモース硬度7.0以下の無機質粒子の
    合計の含有量が、強磁性金属微粉末100重量部に対し
    て1〜20重量部の範囲内にあることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載の磁気記録媒体。 6、α−Al_2O_3、Cr_2O_3およびモース
    硬度7.0以下の無機質粒子のそれぞれの平均粒子径が
    0.1〜0.6μmの範囲内にあることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項記載の磁気記録媒体。 7、強磁性金属微粉末の比表面積が42m^2/g以上
    であることを特徴とする特許請求の範囲第1項乃至6項
    のいずれかの項記載の磁気記録媒体。
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