JPH0546614B2 - - Google Patents

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JPH0546614B2
JPH0546614B2 JP60159243A JP15924385A JPH0546614B2 JP H0546614 B2 JPH0546614 B2 JP H0546614B2 JP 60159243 A JP60159243 A JP 60159243A JP 15924385 A JP15924385 A JP 15924385A JP H0546614 B2 JPH0546614 B2 JP H0546614B2
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magnetic powder
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powder
isoelectric point
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Hiroaki Yamagishi
Ryosuke Isobe
Akira Kawakami
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Konica Minolta Inc
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Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は磁気テープ、磁気シート或は磁気デイ
スク等の磁気記録媒体に関する。 (従来技術) 一般に磁気記録媒体(以後代表的に磁気テープ
と称す)は磁性粉、バインダー等を含んでなる磁
性塗料を支持体に塗設、乾燥して作られる。 このような磁気テープ製造に用いる磁性塗料の
調製の際、磁性粉をバインダーと共に有機溶剤中
に分散させるために種々の分散剤が用いられる。
例えば油状もしくは粉状レシチン、飽和もしくは
不飽和脂肪酸、更にこれら脂肪酸の塩、ポリオキ
シエチレン鎖を有する炭化水素、高級アルコール
の硫酸エステル或は燐酸エステル等が磁性粉等の
分散性を改善するために様々に試みられ且つ実用
に供される。これら分散剤は磁性粉100重量部
(以後wt部と記す)に対して0.01〜20wt部の範囲
で用いられるのが一般的である。 一方近年要求される高密度記録、高性能磁気テ
ープの調製には磁性粉の超微粒子化及び比表面積
(BET値)の向上が必須であり、従来の分散剤及
びそれにまつわる技術では望しい特性を有する磁
気テープを得ることが困難であり、また仮令実験
室に優れた特性の磁気テープが試作されても量産
化や生産技術的見地から実用化に到らないものも
ある。 これらの困難もしくは不都合に対し、カルボキ
シル基またはスルホン基を有する有機色素化合物
を分散剤として用いると可成の程度効果を上げる
ことができる。しかしながらこれらの有機色素化
合物は、高温もしくは長期保存する場合磁性層表
面に滲み出ることがあり、カレンダー処理時のロ
ール汚れや、ヘツド詰り、粘着等の故障を生じ易
い。また磁性塗料の保存性も不充分で一週間程度
の保存で該磁性塗料によつてえられる磁気テープ
の磁気特性、光沢度等の低下を来す。 (発明の目的) 本発明の目的は、電磁変換特性の良好な且つ保
存安定性のよい磁気テープを提供することであ
る。 更に塗料保存性(ポツトライフ)が良好な生産
性の高い磁性塗料を提供することである。 (発明の構成及び作用効果) 前記した本発明の目的は等電点に於るPHが7.5
以上の磁性粉と、カルボキシル基及び/またはス
ルホン基を有する前記一般式〔〕で表される有
機色素化合物とを磁性層に含有することを特徴と
する磁気記録媒体によつて達成される。 本発明に係わる磁性粉末、特に強磁性粉末とし
ては、γ−Fe2O3、Co含有γ−Fe2O3、Fe3O4
Co含有Fe3O4、Co被着Fe2O3等の酸化鉄、Baフ
エライト磁性粉;Fe、Ni、Co、Fe−Ni、Fe−
A、Fe−Ni−Co合金、Fe−Mn−Zn合金、Fe
−Ni−Zn合金、Fe−Co−Ni−Cr合金、Fe−Co
−Ni−p合金、Co−Ni合金等Fe、Ni、Co等を
主成分とするメタル磁性粉等のうち等電点に於る
PHが7.5以上の各種の強磁性粉が挙げられる。 更に鉄の含量が80原子%以上であることが好ま
しい。 尚磁性粉の等電点は該磁性粉の縣濁液に於て電
気泳動0の場合として定義され、且つその場合の
縣濁液のPHを以て磁性粉の等電点に於るPHが定義
される。 本発明に使用される有機色素化合物は次のいず
れかの条件を有していることが好ましい。 a 化合物が下記一般式〔〕で示されるもの、 b 塩の形を有すること、 c アゾ系化合物であること、 d 赤色であること。 一般式〔〕 (但し、一般式()に於いて、n1,n2は0〜
5の整数、m1,m2は0〜2の整数を表し、 Xは−Cl、 Yは−Cl、−NO2、−CH3、−C2H5、−OCH3、−
OC2H5、Zlはカルボキシル基、スルホン酸基また
【式】 −CONH(CH210COOH 或いはそれらのアルカリ金属、アルカリ土類金
属の各塩、 Z2はカルボキシル基又はスルホン酸基或いはそれ
らの (R1は、H又は低級アルキル(炭素数1〜
4)、R2はH又は長鎖アルキル(炭素数10〜
30))、アルカリ金属、アルカリ土類金属の各塩、
或いは (Aはカルボキシル基又はスルホン酸基、Bは
−NO2,−Cl,−CH31は0〜1の整数、2
0〜2の整数) を表す。) 前記要件に適合するカルボキシル基またはスル
ホン基を有する前記一般式〔〕で表される有機
色素化合物の例示化合物は次の通りであるが、こ
れらに限定されることはなく、修飾のための置換
が種々可能である。 本発明に使用される前記一般式〔〕で表され
る有機色素化合物を磁気記録媒体の磁性層中に含
有せしめるには、本発明に係る前記一般式〔〕
で表される有機色素化合物の少なくとも1種を水
またはトルエン、メチルエチルケトン或はシクロ
ヘキサノン等の有機溶媒に溶解し、その溶液に所
定の割合で、磁性粉を浸漬し、撹拌混合した後、
別し乾燥処理してえられた処理磁性粉とバイン
ダーを混練するか、前記一般式〔〕で表される
色素化合物の少なくとも1種を磁性粉の分散時に
直接または適当な溶媒に溶解して添加しても良
い。更には、磁性塗料の支持体への塗設前に添加
することも可能である。 前記一般式〔〕で表される色素化合物は、通
常、磁性粉に対して0.01wt%〜20wt%、好まし
くは0.5wt%〜10wt%の範囲で使用されるのが望
ましい。 前記一般式〔〕で表される色素化合物を用い
て磁性粉及びバインダーを有機溶剤等を用いて混
練分散してえられた磁性塗料は、分散安定性に優
れており粘度が低く、更に、経時のブルーミング
も少なく、再度分散性も容易であり、塗設の作業
性も著しく優れている。 本発明では、この前記一般式〔〕で表される
有機色素化合物と併用して他の界面活性剤(例え
ば、後述のノニオン系界面活性剤)を添加するこ
とも望ましい。 次に等電点に於るPHが7.5以上の本発明に係る
磁性粉及び前記一般式〔〕で表される有機色素
化合物を含有させた他は従来の技術に則つて作成
した磁気テープの特性を示し本発明の作用効果を
説明する。 第1図、第2図及び第3図は、例示化合物1を
含有させた場合の等電点に於る磁性粉のPHと、ル
ミS/N、角型比の劣化及び100回走行後のRF出
力低下との関係を示す。 第1図に於てはPH7.5以上に於てルミS/Nの
格段の向上が認められる。第2図aは磁性塗料調
合直後に塗布した磁気テープの角型比を示し、同
図bは10日間該磁性塗料を放置後に塗布した磁気
テープの角型比の劣化%を示す。PH7.5以上の磁
性粉を用いた塗料はポツトライフが甚だ良好であ
ることを示している。 第3図はCoドープFe2O3及びCo被着Fe2O3を用
いた磁気テープを強制劣化(後記強制劣化試験法
による)にかけた後の100回走行前後に於るRF出
力値を示すものでPH7.5以上の前記2種の磁性粉
を用いた磁気テープにはRF出力の低下が起らぬ
ことを示している。 次に等電点に於てPH7.5である本発明に係る磁
性粉を用い、本発明に係る例示化合物1,2,3
及び4と比較としてレシチン、燐酸エステル並び
に下記化合物A及びBを用いて本発明の効果を、
前記第1図〜第3図のPHの効果をみた場合の同条
件でルミS/N、角型比の劣化及び100回走行後
のRF出力劣化を第4図、第5図及び第6図に示
した。いずれの図に於ても本発明に係る前記一般
式〔〕で表される有機色素化合物を用いた本発
明の優れた効果を示している。 化合物 A: 化合物 B: C18H37C(CH2CH2O)6H 第1図乃至第6図に於て明らかなように本発明
の効果は等電点に於るPHが7.5以上である磁性粉
を用いることと、前記一般式〔〕で表される有
機色素化合物を用いることの相乗効果であること
を示し、一方に於て等電点に於るPHが7.5以下に
ある磁性粉と該有機色素化合物以外の例えばレシ
チン等との本発明の効果に匹敵する好ましい相乗
効果は認められない。 本発明に於ては従来の技術を活用して本発明の
磁気テープの作成に流用することができる。 本発明に用いられるバインダーとしては、耐摩
耗性のあるポリウレタンが挙げられる。これは、
他の物質に対する接着力が強く、反復して加わる
応力または屈曲に耐えて機械的に強靱であり、且
つ耐摩耗性、耐候性が良好である。 またポリウレタンの他に、繊維素系樹脂及び/
又は塩化ビニル系共重合体も含有せしめれば、磁
性層中の磁性粉の分散性が向上してその機械的強
度が増大する。但し繊維素系樹脂及び/又は塩化
ビニル系共重合体のみでは層が硬くなりすぎる
が、これは上述のポリウレタンの含有によつて防
止できる。 使用可能な繊維素系樹脂には、セルロースエー
テル、セルロース無機酸エステル、セルロース有
機酸エステル等が使用できる。上記の塩化ビニル
系共重合体は、部分的に加水分解されていてもよ
い。塩化ビニル系共重合体として、好ましくは、
塩化ビニル−酢酸ビニルを含んだ共重合体が挙げ
られる。 またフエノキシ樹脂も使用することができる。
フエノキシ樹脂は機械的強度が大きく、寸度安定
性にすぐれ、耐熱、耐水、耐薬品性がよく、接着
性がよい等の長所を有する。 これらの長所は前記したポリウレタンと長短相
補い更に相助してテープ物性に於て経時安定性を
著しく高めることができる。 更に前記したバインダーの他、熱可塑性樹脂、
熱硬化性樹脂、反応型樹脂、電子線照射硬化型樹
脂との混合物が使用されてもよい。 本発明の磁気テープの磁性層の耐久性を向上さ
せるために磁性塗料に各種硬化剤を含有させるこ
とができ、例えばイソシアネートを含有させるこ
とができる。 使用できる芳香族イソシアネートは、例えばト
リレンジイソシアネート(TDI)等及びこれらイ
ソシアネートと活性水素化合物との付加体などが
あり、平均分子量としては100〜3000の範囲のも
のが好適である。 また脂肪族イソシアネートとしては、ヘキサメ
チレンジイソシアネート(HMDI)等及びこれ
らイソシアネートと活性水素化合物の付加体等が
挙げられる。これらの脂肪族イソシアネート及び
これらイソシアネートと活性水素化合物の付加体
などの中でも、好ましいのは分子量が100〜3000
の範囲のものである。脂肪酸イソシアネートのな
かでも非脂環式のイソシアネート及びこれら化合
物と活性水素化合物の付加体が好ましい。 上記磁性層を形成するのに使用される磁性塗料
には必要に応じて分散剤、潤滑剤、研磨剤、マツ
ト剤、帯電防止剤等の添加剤を含有させてもよ
い。 本発明に係わる有機色素化合物と併用して使用
される分散剤としては、レシチン、リン酸エステ
ル、アミン化合物、アルキルサルフエート、脂肪
酸アミド、高級アルコール、ポリエチレンオキサ
イド、スルホコハク酸、スルホコハク酸エステ
ル、公知の界面活性剤等及びこれらの塩があり、
また、陰性有機基(例えば−COOH、−PO3H)
を有する重合体分散剤の塩を使用することも出来
る。これら分散剤は1種類のみで用いても、或は
2種類以上を併用してもよい。これらの分散剤は
バインダー100重量部に対し1〜20重量部の範囲
で添加される。これらの分散剤は、あらかじめ磁
性粉を前処理する為に用いてもよい。 また、潤滑剤としては、シリコーンオイル、グ
ラフアイト、カーボンブラツクグラフトポリマ
ー、二硫化モリブデン、二硫化タングステン、ラ
ウリル酸、ミリスチン酸、炭素原子数12〜16の一
塩基性脂肪酸と該脂肪酸の炭素原子数と合計して
炭素原子数が21〜23個の一価のアルコールから成
る脂肪酸エステル(いわゆるロウ)等も使用でき
る。これらの潤滑剤は結着剤100重量部に対して
0.2〜20重量部の範囲で添加される。 使用してもよい研磨剤としては、一般に使用さ
れる材料で溶融アルミナ、炭化ケイ素、酸化クロ
ム、コランダム、人造コランダム、ダイヤモン
ド、人造ダイヤモンド、ザクロ石、エメリー(主
成分:コランダムと磁鉄鉱)等が使用される。こ
れらの研磨剤は平均粒子径0.05〜5μmの大きさの
ものが使用され、特に好ましくは0.1〜2μmであ
る。これらの研磨剤は結合剤100重量部に対して
1〜20重量部の範囲で添加される。 マツト剤としては、有機質粉末或は無機質粉末
を夫々に或は混合して用いられる。 本発明に用いられる有機質粉末としては、アク
リルスチレン系樹脂、ベンゾグアナミン系樹脂粉
末、メラミン系樹脂粉末、フタロシアニン系顔料
が好ましいが、ポレオレフイン系樹脂粉末、ポリ
エステル系樹脂粉末、ポリアミド系樹脂粉末、ポ
リイミド系樹脂粉末、ポリフツ化エチレン樹脂粉
末等も使用でき、無機質粉末としては酸化珪素、
酸化チタン、酸化アルミニウム、炭酸カルシウ
ム、硫酸バリウム、酸化亜鉛、酸化錫、酸化アル
ミニウム、酸化クロム、炭化珪素、炭化カルシウ
ム、α−Fe2O3、タルク、カオリン、硫酸カルシ
ウム、窒化硼素、弗化亜鉛、二酸化モリブデンが
挙げられる。 使用してもよい帯電防止剤としては、カーボン
ブラツクをはじめ、グラフアイト、酸化スズ−酸
化アンチモン系化合物、酸化チタン−酸化スズ−
酸化アンチモン系化合物などの導電性粉末;サポ
ニンなどの天然界面活性剤;アルキレンオキサイ
ド系、グリセリン系、グリシドール系などのノニ
オン界面活性剤;高級アルキルアミン類、第4級
アンモニウム塩類、ピリジン、その他の複素環
類、ホスホニウムまたはスルホニウム類などのカ
チオン界面活性剤;カルボン酸、スルホン酸、燐
酸、硫酸エステル基、燐酸エステル基等の酸性基
を含むアニオン界面活性剤;アミン酸類、アミノ
スルホン酸類、アミノアルコールの硫酸または燐
酸エステル類等の両性活性剤などがあげられる。 上記塗料に配合される溶媒或はこの塗料の塗布
時の希釈溶媒としては、アセトン、メチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサ
ノン等のケトン類;メタノール、エタノール、プ
ロパノール、ブタノール等のアルコール類;酢酸
メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、乳酸エチル、
エチレングリコールセノアセテート等のエステル
類;グリコールジメチルエーテル、グリコールモ
ノエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフ
ラン等のエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシ
レン等の芳香族炭化水素;メチレンクロライド、
エチレンクロライド、四塩化炭素、クロロホル
ム、ジクロルベンゼン等のハロゲン化炭化水素等
のものが使用できる。 また、支持体としては、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート等
のポリエステル類、ポリプロピレン等のポリオレ
フイン類、セルローストリアセテート、セルロー
スダイアセテート等のセルロース誘導体、ポリア
ミド、ポリカーボネートなどのプラスチツクが挙
げられるが、Cu、A、Zn等の金属、ガラス、
BN、Siカーバイド、磁器、陶器等のセラミツク
なども使用できる。 これらの支持体の厚みはフイルム、シート状の
場合は約3〜100μm程度、好ましくは5〜50μm
であり、デイスク、カード状の場合は30μm〜10
mm程度であり、ドラム状の場合は円筒状で用いら
れ、使用するレコーダに応じてその型は決められ
る。 上記支持体と磁性層の中間には接着性を向上さ
せる中間層を設けても良い。 支持体上に上記磁性層を形成するための塗布方
法としては、エアードクターコート、ブレードコ
ート、エアーナイフコート、スクイズコート、含
浸コート、リバースロールコート、トランスフア
ーロールコート、グラビアコート、キスコート、
キヤストコート、スプレイコート等が利用できる
がこれらに限らない。 (実施例) 本発明を実施例を用いて具体的に説明する。 実施例 1 下記処方の磁性塗料をボールミルで十分に混
合分散し、硬化剤として多官能イソシアネート3
部を添加し、フイルターで過し、厚さ13μmの
ポリエチレンテレフタレートベースに乾燥膜厚
5μmとなるように塗布し、試料用フイルムをえ
た。該フイルムにスーパカレンダ処理を施し1/2
インチ幅に断裁して磁気テープ形態の試料テープ
をえた。 また前記処方の磁性塗料を混合分散後10日間
放置し、処方に用いた硬化剤を添加、上記と同
様にして試料用フイルムと試料テープをえた。尚
試料用フイルムと該フイルムからえられる試料テ
ープは同試料No.を付す。 磁性塗料処方 Co被着Fe2O3磁性粉又はCoドープFe2O3磁性粉
100重量部 ポリウレタン樹脂 7〃 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 7〃 例示化合物1 3〃 α−A2O3 3〃 シクロヘキサノン 80〃 メチルエチルケトン 80〃 トルエン 80〃 分散混合後塗布前イソシアネート(HMDI)
3〃 各試料の磁性粉のPH及びHc; PH Hc(Oe) 試料1 Co被着Fe2O3 7.5 650 2 〃 8.0 670 3 CoドープFe2O3 7.5 640 4 〃 8.3 650 比較(1) Co被着Fe2O3 5.5 670 (2) 〃 6.8 660 (3) CoドープFe2O3 6.0 650 (4) 〃 6.7 650 実施例 2 前記処方に於て磁性粉として試料1のCo被
着Fe2O3磁性粉を共通して用い、例示化合物1を
例示化合物3〜18に変えて対応する試料5〜20を
え、また比較として、例示化合物に代えて、レシ
チン、燐酸エステル、前記した化合物A及び化合
物Bを用いて前記順に対応させて比較試料(5)〜(8)
をえた。 前記実施例1及び2でえた本発明の試料1〜20
及び比較試料(1)〜(8)について特性を測定し表−1
に示した。
【表】 **……磁性塗料について測定
実施例 2−1 前記処方に於いて磁性粉としてCo被着Fe2O3
磁性粉を共通して用い、例示化合物1を下記に示
す1′,3′,4′,8′,9′,14′,15′,8″,9″に
変えて
対応する試料1′,3′,4′,8′,9′,14′,15′,8
″,
9″を得た。得られた試料について特性を測定し表
−1′に示した。測定法は第29頁〜第31頁に記載の
ものに準ずる。
【表】
【表】 実施例 3 下記処方の磁性塗料をボールミルで十分に混
合分散し、硬化剤として多官能イソシアネート3
部を添加し、フイルターで過し、厚さ10μmの
ポリエチレンテレフタレートベースに乾燥膜厚
3μmとなるように塗布し、試料用フイルムをえ
た。該フイルムにスーパカレンダ処理を施し8ミ
リ幅に断裁して磁気テープ形態の試料テープをえ
た。 また前記処方の磁性塗料を混合分散後10日間
放置し、処方に用いた硬化剤を添加、上記と同
様にして試料用フイルムと試料テープをえた。尚
試料用フイルムと該フイルムがえられる試料テー
プは同試料No.を付す。 磁性塗料処方 Fe系強磁性金属粉 100重量部 ポリウレタン樹脂 8 〃 フエノキシ樹脂 6 〃 例示化合物5 3 〃 α−A2O3 3 〃 シクロヘキサノン 80 〃 メチルエチルケトン 80重量部 トルエン 80 〃 分散混合し塗布前に多官能イソシアネート
(HMDI) 3 〃 磁性粉の等電点に於るPH、Hc及び鉄原子%:
【表】 実施例 4 前記処方に於て磁性粉として試料21のFe系
強磁性金属粉を共通して用い、繰返しを含んで例
示化合物5を例示化合物5,1,6,12及び14と
して対応する試料24〜28をえ、また比較として例
示化合物に代えて、レシチン及び前記した化合物
Aを用いて前記順に対応させて比較試料(12)及び
(13)をえた。 前記実施例3及び4でえた本発明の試料21〜28
及び比較試料(9)〜(13)について特性を測定し表−
2に示した。
【表】 測定法 (1) ルミS/N、クロマS/N:市販VHSデツ
キまたは市販8mmビデオデツキを用い、カラー
ビデオノイズメータ「シバソク 925D/1」
により測定し、実施例1〜20、比較例1〜8で
は比較例1を0dB、実施例21〜28、比較例9〜
13では比較例9を0dBとして表示した。 (2) RF出力:常温常湿下に保存したテープと強
制劣化試験を行つたテープを、試料1〜20、比
較試料(1)〜(8)ではRF出力測定用VHS改造デツ
キを用いて4MHzのRF出力を測定し、当初の
出力と100回再生後の出力の差を表示した。試
料21〜28、比較試料(9)〜(13)では、RF出力測
定用8mm改造デツキを用いて5MHzのRF出力
を測定し、同様に表示した。 (3) 強制劣化試験:テープの環境温度を12時間お
きに60℃と−20℃に変更し、これを7日間繰返
した後、常温常湿下に24時間放置して測定す
る。 (4) 粘着性:直径30mmのガラス管に1m長のテー
プを試料1〜20及び比較試料(1)〜(8)では張力
1500gw、試料21〜28、比較試料(9)〜(13)では
張力1000gwで巻き45℃、80%RHの環境下に
4時間置き、常温常湿下に24時間放置後テープ
をほぐし、粘着を観察する。 ○:自重でほぐれる △:荷重10gでほぐれる ×: 〃 ほぐれない ××:磁性層剥離 (5) カレンダー汚れ:温度80℃、線圧200Kg/cm
で、20000mカレンダー処理した後の金属ロー
ル表面の汚れを目視で観察した。 ○:汚れなし △:かすかに汚れあり ×:明らかに汚れあり −:実験せず (6) 角型比:塗布後の試料用フイルム(カレンダ
ー処理なし)の残留磁束密度と飽和磁束密度の
比を、試料1〜20、比較試料(1)〜(8)では測定磁
場3KOeで、試料21〜28、比較試料(9)〜(13)で
は測定磁場5KOeで、VSMを使用して測定し
た。 (7) 光沢度:塗布後の試料用フイルム(カレンダ
ー処理なし)の光沢度を塗布方向と直角に入射
角60°で測定し、標準板を100%として表示し
た。 (8) ニスわかれ:硬化剤混合前の磁気塗料をガラ
スビンに入れて密封、静置し、10日後の表面状
態を観察した。 ○:溶剤の浮きなし △:溶剤の浮きわずかにあり ×: 〃 あり (発明の効果) 表−1及び第1図を参照することにより、ルミ
S/Nは例示化合物1を用いた場合、磁性粉の等
電点のPHが7.0以下では低く、7.5以上では高くな
つていることがわかる。またクロマS/Nも同様
である。 表−1及び表−2更に第4図を参照すると磁性
粉の等電点のPHが7.5でもカルボキシル基または
スルホン基を有する前記一般式〔〕で表される
有機色素化合物を添加剤として用いない場合はル
ミS/N、クロマS/Nとも低下することがわか
る。 本発明の組合せは相乗的に高い電磁変換特性を
与えるものである。 また第3図より、例示化合物1を用いた場合、
製造直後のRF出力低下は小さいが、磁性粉の等
電点のPHが7.0以下では、強制劣化試験後のRF出
力低下が大きくなることがわかる。これは強制劣
化試験によつてヘツド詰まりが起りやすくなつた
ことを示し、常温にテープを保存した場合も長期
間保存した後に同様の現象が生じるものと推定さ
れる。 表−1より更に第6図を参照すると、磁性粉の
等電点のPHが7.5であつてもカルボキシル基また
はスルホン基を有する前記一般式〔〕で表され
る有機色素化合物を添加剤として用いない場合
は、製造直後でもRF出力の低下が大きく、強制
劣化試験後ではそれが更に大きくなることがわか
る。 また表−1の試料1〜4と比較試料(1)〜(4)よ
り、例示化合物1を用いた場合、磁性粉の等電点
のPHが7.0以下では粘着性を生じ、7.5以上では粘
着性がないことがわかる。更に表−1の試料1,
5〜20と比較試料(5)〜(8)を比較すると、磁性粉の
等電点のPHが7.5であつても、カルボキシル基ま
たはスルホン基を含む前記一般式〔〕を表され
る有機色素化合物を添加剤として用いないと、粘
着性を生じる場合があることがわかる。 本発明の組合せは保存安定性が良好である。 表−1記載の試料1〜3及び5と、比較試料
(1)、(2)、(5)及び(6)より本発明の組合せはカレンダ
ー汚れがないことがわかる。カレンダーの汚れは
磁気テープの表面を粗くするため、電磁変換特性
を低下させる。これを防ぐためにはロール清掃を
行えばよいが、金属ロール表面は高い清浄度を求
められるため、十分な注意と時間を必要とし、著
しく生産性を悪化させる。 本発明の組合せでは、カレンダーロールの清掃
周期を長くとれるため生産性が高い。 第2図より例示化合物1を用いた場合、分散直
後の角型比は高いが、磁性粉の等電点のPHが7.0
以下では10日間の放置で著しく角型比が低下する
ことがわかる。 また表−1及び第5図から、磁性粉の等電点の
PHが7.5以上であつても、カルボキシル基または
スルホン基を有する前記一般式〔〕で表される
有機色素化合物を添加剤として用いない場合は、
製造直後の角型比も低く、10日間の放置後は更に
一層低下することがわかる。更に表−1より光沢
度についても同様の傾向があることがわかる。 なお表−1の試料1〜20、比較試料(1)〜(4)よ
り、カルボキシル基またはスルホン基を有する有
機色素化合物を添加剤として用いるとニスわかれ
が少ないことがわかるが、実際に硬化剤を加えて
塗布した場合には、磁性粉の等電点のPHによつて
上述のような差があり、ニスわかれのみでは磁性
塗料の評価法として不十分である。 本発明の組合せは保存性の良好な磁性塗料を与
える。 また磁性粉としてFe系強磁性金属粉末を用い
た場合も、表−2より上記と同様の結果がえられ
ることがわかる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図及び第3図は本発明に係る例示
化合物1を含有させた場合の導電点に於る磁性粉
のPHと、ルミS/N、角型比の劣化及び100回走
行後のRF出力低下との関係を示すグラフである。
第4図、第5図、及び第6図は磁性粉の等電点に
於るPHを7.5とした場合の本発明の前記一般式
〔〕で表される有機色素化合物の効果を説明す
るためのグラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 等電点に於けるPHが7.5以上の磁性粉と、下
    記一般式〔〕で表される有機色素化合物とを磁
    性層に含有することを特徴とする磁気記録媒体。 一般式〔〕 (但し、一般式()に於いて、n1,n2は0〜
    5の整数、m1,m2は0〜2の整数を表し、 Xは−Cl、 Yは−Cl、−NO2、−CH3、−C2H5、−OCH3、−
    OC2H5、Zlはカルボキシル基、スルホン酸基また
    は【式】 −CONH(CH210COOH 或いはそれらのアルカリ金属、アルカリ土類金
    属の各塩、 Z2はカルボキシル基又はスルホン酸基或いはそれ
    らの (R1は、H又は低級アルキル(炭素数1〜
    4)、R2はH又は長鎖アルキル(炭素数10〜30)、
    アルカリ金属、アルカリ土類金属の各塩、或いは (Aはカルボキシル基又はスルホン酸基、Bは
    −NO2,−Cl,−CH31は0〜1の整数、2
    0〜2の整数) を表す。)
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