JPS6231091B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6231091B2
JPS6231091B2 JP55150203A JP15020380A JPS6231091B2 JP S6231091 B2 JPS6231091 B2 JP S6231091B2 JP 55150203 A JP55150203 A JP 55150203A JP 15020380 A JP15020380 A JP 15020380A JP S6231091 B2 JPS6231091 B2 JP S6231091B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
yarn
yarns
constituent
twist
composite
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP55150203A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5777337A (en
Inventor
Takao Negishi
Teisuke Kojima
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP15020380A priority Critical patent/JPS5777337A/ja
Publication of JPS5777337A publication Critical patent/JPS5777337A/ja
Publication of JPS6231091B2 publication Critical patent/JPS6231091B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、新規な複合糸に関し、詳しくは撚密
度の斑を持つている改良された複合糸に関する。
更に詳しくは、2本の撚密度斑糸を構成糸と
し、該2本の構成糸は引き揃えられた状態にあ
り、糸軸に沿つた少なくとも1部分に構成糸相互
が交絡している糸部分を有することによつてそれ
ら構成糸相互が合体して成る複合糸に関するもの
である。
[従来技術] 従来から、撚密度斑糸、つまり糸軸に沿つて撚
密度が一様でない糸については、よく知られてい
る。特にS、Zの各撚が交互にある交互撚糸につ
いては撚密度斑糸として顕著な例である。
撚密度斑糸は布帛にて、撚糸の風合と撚密度の
変化に起因する糸斑が織り成す独特の模様を呈
し、その価値は高く評価されるものがある。
また撚密度斑糸、特に交互撚糸の形成において
は、実撚糸の形成に比較して、撚掛け能率が高く
生産性の面からもその価値は高い。
しかし、撚密度斑糸は、張力を受けた際に糸軸
に沿つて撚密度が均一化する方向で変化する傾向
を示し、特に交互撚糸においては張力を受けた
際、糸軸に沿つたS撚糸部分とZ撚糸部分との撚
が相殺し無撚糸に変化する傾向を示す。また、糸
軸に沿つて撚密度と相関関係を持つた旋回力をそ
の糸が有している場合においては、糸の側面から
束縛を受けない自由状態に置くだけでも、張力を
特に受けなくとも上記と同様の変化をする傾向を
示す。従つて、このような糸は、糸が形成されて
から巻き取られるまでの間、製編織準備工程、さ
らには製編織工程等を経て布帛を形成するまでの
間等において、撚密度差が減少し易く、形成され
た撚密度の変化を布帛形成後まで保つことは極め
て難しく、所期の目的を十分には達成し得ていな
い。
従来においても上記問題点を回避するため、数
多くの試みがなされているが、いずれも効果が不
十分である。例えば、撚密度に対応する旋回力を
弱めるため、熱処理等を施す方法があるが、この
ような処置をしたとしても張力の作用に対しては
ほとんど効果がない。更に、熱処理等を強化した
り、糸に他成分を付着させたりして糸の構成繊維
相互を接・融着する方法がある。この方法は張力
の作用に対し、該接・融着の程度が強いほど撚密
度の変化を保つという面では効果的であるが、反
面、撚糸としての風合が損われ、かつ糸が硬化し
て好ましくないものとなる。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明者らは、上記した如き従来の技術の欠陥
に鑑み、優れた撚密度斑糸を得るべく鋭意研究し
た結果、撚密度斑糸を交絡複合化することによつ
て目的を達し得たものであり、ここに新規な複合
糸を提供するに至つたものである。
[問題点を解決するための手段] すなわち、本発明の複合糸は、2本の構成糸よ
り成る複合糸であつて、双方の構成糸は糸軸に沿
つて撚密度が変化していて、かつ糸軸に沿つて間
歇的に開繊状態で交絡している糸部分を有する多
繊条糸であり、更に複合糸の糸軸に沿つて一方の
構成糸が開繊状態で交絡している糸部分において
は他方の構成糸も開繊状態で交絡していることを
特徴とする複合糸である。
[作用] 以下、さらに詳しく本発明について説明する。
本発明において、糸軸に沿つて撚密度が変化し
ているとは、撚密度の分布が均一・一様でないこ
とであり、交互撚を有するものをはじめとし、一
方向撚しか有さないものであつても撚数分布が均
一ではないものなど、撚加工工程において糸に付
加される撚の撚密度を積極的に異ならしめたもの
をいう。交互撚を有するものにあつては、S撚、
Z撚のトータルが、ゼロ(無撚)のものでもよ
く、あるいはトータル有撚のものであつてもよ
い。また、交互撚のもの、一方向撚のいずれにお
いても、無撚の部分を一部含んでいてもよいもの
である。ちなみに糸軸に沿つて撚密度が変化して
いない糸とは、通常のマルチフイラメント糸やそ
の仮撚加工糸の如く、実質的に無撚の糸や通常定
常的に加撚した糸など、実質的に撚密度が一様な
ものが含まれる。
また、多繊条糸とは、マルチフイラメント糸や
その加工糸(フイラメント繊維束)、紡績糸(ス
テープル繊維束)、さらにステープル繊維とフイ
ラメント繊維とを混用・併用した繊維束、等、多
数の繊維から構成されている糸条をいうものであ
る。
さらに、本発明において構成糸とは、複合糸を
構成している個々の糸条であつて複合糸を形成し
てなる状態下にての該糸条の状態について論じる
ものであり、本発明の複合糸では構成糸が上記多
繊条糸であるが、なおそして、構成繊維の一部が
ループ、タルミ、スナール、毛羽等の突出繊維を
形成しているもの、糸軸方向に沿つて構造等の変
化する糸、たとえば、スラブを有する糸、染差を
有する糸、熱収縮率差を有する糸、強度差を有す
る糸、伸度差を有する糸、等の形態差、物性差の
ある糸、さらには、熱収縮差、伸度差、強度差、
色差、染着性差、繊度差、断面形態差、光沢差、
その他素材差、物性差のある繊維の混繊糸、等で
あつてもよいものである。
本発明においては、複合糸を構成する個々の糸
条であつて複合糸を形成する前の状態の糸条を構
成原糸といい、上記構成糸とは明らかに区別され
る性格のものである。
本発明の複合糸は、2本の構成糸からなるもの
であり、該構成糸―構成糸間で、熱収縮差、伸度
差、強度差、色差、染着性差、繊度差、断面形態
差、光沢差、その他素材差、物性差等があるもの
でもかまわない。該複合糸は、上撚、交互撚等が
存在しているものでもよい。
また、開繊状態とは、自己の糸(多繊条糸)を
構成している繊維相互の間に、他の構成糸ないし
は他の構成糸の構成繊維が存在している状態を言
うものである。しかして、本発明においては、複
合糸に関して、複合糸になつている状態下にての
該複合糸を構成している糸どうしの複合状態に特
徴のあるものであり、たとえば、複合前に、単に
1本の構成原糸だけについて見た場合、その糸に
一般的にいつて開繊していると認められる部分が
あつたとしても、複合後において該開繊している
と認められる部分に他の糸ないしは他の糸の構成
繊維が実質的に全く存在していないものの場合に
は、その複合糸は本発明の複合糸とは大幅に異な
るものであるし、また、少なくとも本発明でねら
いとする効果は到底得られないものでもある。こ
の理由については、以下の説明で順次明らかにな
るであろう。
また、非開繊状態とは、自己の糸を構成してい
る繊維相互の間に他の構成糸の構成繊維が存在し
ていない状態をいう。
以上の如き前提下において、本発明の複合糸
は、2本の構成糸よりなるものであり、双方の構
成糸は糸軸に沿つて撚密度の変化を有し、かつ糸
軸に沿つて間歇的に開繊状態で交絡している糸部
分を有する多繊条糸であり、更に複合糸の糸軸に
沿つて一方の構成糸が開繊状態で交絡している糸
部分においては他方の構成糸も開繊状態で交絡し
ていることを特徴とするものである。かかる複合
糸についてさらに詳しく説明をすると、該複合糸
の構成糸たる2本の多繊条糸は、いずれも上記の
通り、撚密度の変化を有しかつ間歇的に開繊状態
で交絡している糸部分を有するものであつて、し
かして、該多繊条糸は、間歇的に撚を有している
糸部分を有するものである。そして、複合糸の糸
軸に沿つて一方の多繊条糸が開繊状態で交絡して
いる糸部分においては他方の多繊条糸も開繊状態
で交絡しているものであり、しかして、複合糸の
糸軸に沿つて一方の多繊条糸が撚により集束して
いる糸部分においては、代表的には、他方の多繊
条糸も撚により集束しているものとなつているの
が、本発明の複合糸の代表的構成例である。かか
る撚により集束している部分は、前記の開繊・交
絡部に対比させて、非開繊・非交絡部と言うこと
ができる。本発明の複合糸は、構成糸たる多繊条
糸に関して、これら以外の構造部分として他の構
造部分があつてもよく、すなわち、さらには開繊
状態であつても交絡しているとは認められない開
繊・非交絡部、開繊状態とも交絡状態とも認めら
れない非開繊・非交絡部、あるいは非開繊・交絡
部(自己の多繊条糸中だけで交絡している部分)
等を有していてもよいものである。すなわち、そ
して、開繊状態の部分の全領域・全部分において
交絡しているものである必要は必ずしもなく、も
ちろん、該全領域において交絡しているもののほ
か、たとえば、一区間の開繊状態部の間におい
て、非交絡部と交絡部とが交互に存在するもの等
であつてもよいものである。
多繊条糸の、開繊状態で交絡しているとは前述
の如く、自己の多繊条糸を構成している繊維相互
の間に、他の構成糸ないしは他の構成糸の構成繊
維が存在している状態下にて交絡していることで
あり、この開繊・交絡の相手糸に関しては、該相
手糸においてもその部分で開繊・交絡していると
認められる状態のものであることを本発明では本
質とするものである。
図面により本発明の複合糸について説明をする
と、第1図から第4図はいずれも本発明の複合糸
を説明するためのモデル図であり、第1図と第3
図は、構成原糸をモデル的に例示して表したもの
である。
第1図、第3図において構成原糸モデル1,
2,3,4は、いずれも交互撚糸を例にとつたも
ので、S撚部分AとZ撚部分A′との間に、無
撚・無集束の部分Bが存在するものであり、該無
撚・無集束の部分Bは、流体噴射交絡装置に該糸
が係合せしめられた際に交絡を付与され得る状態
にあるものである。構成原糸1,2,3,4は、
交互撚糸であり、言うまでもなく、撚密度の変化
を有する糸である。第1図に示した構成原糸1と
2は、それぞれの糸の有しているA,B,A′の
位相・ピツチが実質的にほぼ等しい同位相の構成
原糸どうしの組合わせであつてかつ各A,B,
A′の区間長さも両糸間で実質的にほぼ等しいも
のどうしの組合せを示したものである。第3図に
示した構成原糸3と4は、それぞれの糸の有して
いるA,B,A′の位相・ピツチが実質的にほぼ
等しい同位相の構成原糸どうしの組合わせである
が、構成原糸4の方の無撚・無集束の部分Bが構
成原糸3の方のBよりも各区間で長くなつている
ものの組合せを示したものである。
第2図、第4図は、それぞれ本発明の複合糸を
モデル的に例示して表したものであり、第2図
が、第1図の構成原糸1,2を用いて得られる、
構成糸1′,2′からなるモデル、第4図が、第3
図の構成原糸3,4を用いて得られる、構成糸
3′,4′からなるモデルである。
第2図、第4図において、B/Bにて示したと
ころが、一方の構成糸が開繊状態で交絡している
糸部分において他方の構成糸も開繊状態で交絡し
ているところである。
さらにこれら図において、A/Aで示したとこ
ろが、双方の構成糸が撚により集束している糸部
分である。また、b1/b1で示したところが、開
繊・非交絡部、b2/b2で示したところが、非開
繊・非交絡部である。その他に本発明の複合糸で
は、第4図のCに示した如く、一方の構成糸3′
が撚を有していて他方の構成原糸4′が非開繊・
非交絡部となつている糸部分等があつてもよいも
のである。
本発明の複合糸は、下記の如き方法で製造する
ことができるものである。
すなわち、本発明の複合糸を製造する方法は、
2本の構成原糸を引き揃えて、流体噴射による交
絡付与装置に係合せしめ、構成原糸相互を交絡さ
せ、複合糸と成すものである。ここで2本の構成
原糸は、いずれも糸軸に沿つて撚密度の変化を有
するとともに、かつ少なくとも1部分に無集束の
マルチフイラメント糸の如く、上記流体噴射によ
る交絡付与装置にて交絡を付与され得る状態にあ
る糸部分を有する多繊条糸とするものである。そ
して、該交絡を付与され得る状態にある糸部分に
ついて、2本の構成糸の該部分が第1図や第3図
に示した如くに、同位相になるように糸を組合せ
かつ引き揃えることが結合力の強い開繊・交絡部
分どうしの複合糸部分を複合糸中においてできる
だけ多く現出せしめる上で肝要なる点である。
また流体噴射による交絡付与装置は、走行糸の
糸軸に沿つて連続的に交絡を付与する機能を持つ
たものでもよく、また間歇的に交絡を付与する機
能を持つたものでもよい。さらに、交絡以外の作
用を併せ持つたものでもよいものである。なお、
引き揃えられた構成原糸の糸軸に沿つた同一部分
に構成原糸のそれぞれの集束した糸部分が揃つた
場合など、連続的に交絡を付与する機能を持つた
装置にて複合糸を形成しても複合糸は間歇的に交
絡を付与されたものとなることもある。
本発明の複合糸を製造するに際して、使用可能
な構成原糸は前述の通りであるが、該構成原糸の
形態およびその構成原糸の製造方法の態様例を分
類して説明すると下記の如くなる。
すなわち、撚密度の変化が交互撚状態にてもた
されているものと一方向撚状態によりもたらされ
ているものとに分けて分類することができ、代表
的には、 (1) 交互撚:熱可塑性マルチフイラメント糸を仮
撚加工する際、仮撚数を変動させることにより
得られるもの。
仮撚数を変動させる方法には、例えば流体仮
撚装置を用いて供給流体圧力を変動させると
か、スピンドル仮撚装置を用いてスピンドルの
回転数を変動させるとか、摩擦仮撚装置を用い
て、糸との係合状態又は糸張力を変動させると
か、またあるいは、仮ヨリ加撚域長さを変動さ
せる等の手段がある。該糸は、撚密度の変化の
なだらかな糸となり、撚密度の変化周期も一般
には長周期のものとなる。
(2) 一方向撚:マルチフイラメント糸を撚糸機に
て施撚する際に、糸速を変動変動させることに
より得られるもの。そして、その際、糸速の最
も高い部分において実質的無撚になる程度とす
ることにより得られるものである。
上記のそれぞれは本発明の複合糸を製造するに
際して使用することのできる構成原糸の代表例を
示したものであり、特にこれに限定されるもので
はない。
[発明の効果] 本発明の複合糸について述べると、従来撚密度
斑糸の1本からなる糸に比べてさらに各種の特性
を持つ付加価値の高いものと容易になし得るもの
であるほか、構成糸相互が開繊・交絡している糸
部分を有するため、互いに、構成糸の撚密度差を
極めて減少しにくいものとなすことができるもの
である。すなわち、開繊・交絡部となつている部
分の該糸の軸方向に沿つての両側に撚密度差、そ
れも相殺等の本来消滅され易い撚密度差があつた
としても、その間に開繊・交絡部が存在するため
に、どのような作用を該糸が受けても、該開繊・
交絡部分を通しては、そのような撚密度差が減少
しにくいものであり、これはいずれの構成糸の側
に立つてみても同様である。該開繊・交絡部は、
一方側の構成糸の側に立つてみた場合、開繊・交
絡の相手糸に対しても、上記撚密度差を減少させ
ないという作用効果を及ぼすとともに、自己の構
成糸中でも自己の撚密度差を減少させないという
作用効果をもつものであり、本発明の複合糸では
開繊・交絡が、合体効果はもちろんのこと、相手
構成糸の撚密度差を極めて減少しにくいものにな
し合つているものであり、さらに同時に、自己の
糸中の撚密度差をも減少しにくいものとなしてい
るのである。
本発明において、撚密度の変化は交互撚により
もたらされるものである場合が実際的であるし、
またその場合が前述の如く生産性等の面からも好
ましいものである。
構成糸は、接・融着構造を全く持つていないも
のが望ましいといえるが、本発明の構成を満足す
る限り内において、多少の接・融着構造を構成糸
が持つていても差支えない。
本発明の複合糸は、上撚として施撚された状態
にあつてもよく、また、特に交互撚糸が構成糸の
場合などにおいては、該構成糸相互が自然に撚合
わされる(セルフツイスト)状態をなすことも多
い。そのときには、該開繊状態部分にも、上撚が
存在することも多いと言えるものである。そし
て、ただし、そのような構造下にても、糸のある
部分について開繊状態であるかどうかは、複合糸
を見れば容易に判断をすることができるものであ
る。
本発明の複合糸において、双方の構成糸にとり
開繊・交絡部である複合糸部分、また双方の構成
糸にとり撚により集束していて非開繊・非交絡部
である複合糸部分が、複合糸構造の主体を占める
が、撚を有する部分どうしが複合されている複合
糸部分は、それがS―S、S―Z、Z―Zの組合
せのいずれであつても、撚糸としての効果が大き
く、またその部分は糸に丸みがなく糸軸方向に沿
つての形態的特徴が際立つているものである。
また、開繊・交絡部どうしの複合糸部分は、構
成糸相互を合体せしめるに効果が極めて大であ
り、上記撚の有る部分どうしの複合糸部分とは形
態的に差の大きいものである。
以上述べた通りの本発明によれば、交絡複合化
することにより、従来には得られなかつた優れた
特質を有する撚密度斑糸が得られるものである。
本発明の糸によれば、布帛にて撚糸の風合と撚密
度の変化に起因する糸斑が織り成す独特の模様
を、十二分に所望の効果どおりに発揮することが
できるものなのである。
[実施例] 以下、実施例により本発明の構成・効果につい
てより具体的に説明をする。
実施例 ポリエステルマルチフイラメント糸2本をそれ
ぞれ供給ローラ、流体噴射仮撚付与装置の順に係
合せしめ、次いで引き揃えてから流体噴射間歇交
絡付与装置、引取りローラの順に係合せしめて複
合糸と成した。流体噴射仮撚付与装置は両者同方
向に施撚するものとし、流体の供給は走行糸長に
して10cm乃至20cmの両者同位相のランダムな間隔
の間歇供給とした。
得られた複合糸は、主に、双方の構成糸がS撚
で、Z撚方向の上撚を持つた糸部分と双方の構成
糸がZ撚でS撚方向の上撚を持つた糸部分と該両
者の糸部分の間に間歇的に双方の構成糸が相互に
開繊交絡している糸部分とを有するものであつ
た。
この得られた複合糸に張力を付加すると、上撚
の交互撚は変化するが、個々の構成糸の交互撚は
ほとんど変化しなかつた。
上記複合糸の製造に際して、供給ローラと流体
噴射仮撚付与装置の間隔が長いほど、また流体噴
射仮撚付与装置と流体噴射仮撚付与装置との間隔
が短いほど構成糸の交互撚のそれぞれの撚方向の
撚密度を高めることができた。
【図面の簡単な説明】
第1図から第4図はいずれも本発明の複合糸を
説明するためのモデル図であり、第1図と第3図
は構成原糸をモデル的に例示して表わしたもの、
第2図と第4図はそれぞれ本発明の複合糸をモデ
ル的に例示して表わしたものである。 1,2,3,4:構成原糸、1′,2′,3′,
4′:構成糸、A:S撚部分、A′:Z撚部分、
B:無撚・無集束の部分、B/B:一方の構成糸
が開繊状態で交絡している糸部分において他方の
構成糸も開繊状態で交絡しているところ、A/
A:双方の構成糸が撚により集束している部分、
b1/b1:開繊・非交絡部、b2/b2:非開繊・非交
絡部、C:一方の構成糸が撚を有していて他方の
構成糸が非開繊・非交絡部となつている糸部分。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 2本の構成糸より成る複合糸であつて、双方
    の構成糸は糸軸に沿つて撚密度が変化していて、
    かつ糸軸に沿つて間歇的に開繊状態で交絡してい
    る糸部分を有する多繊条糸であり、更に複合糸の
    糸軸に沿つて一方の構成糸が開繊状態で交絡して
    いる糸部分においては他方の構成糸も開繊状態で
    交絡していることを特徴とする複合糸。
JP15020380A 1980-10-28 1980-10-28 Composite yarn Granted JPS5777337A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15020380A JPS5777337A (en) 1980-10-28 1980-10-28 Composite yarn

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15020380A JPS5777337A (en) 1980-10-28 1980-10-28 Composite yarn

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5777337A JPS5777337A (en) 1982-05-14
JPS6231091B2 true JPS6231091B2 (ja) 1987-07-07

Family

ID=15491770

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15020380A Granted JPS5777337A (en) 1980-10-28 1980-10-28 Composite yarn

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5777337A (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5598930A (en) * 1979-01-18 1980-07-28 Chisso Corp Multicolor high bulk processed yarn
JPS5761726A (en) * 1980-10-01 1982-04-14 Toray Industries Compsite yarn
JPS5771427A (en) * 1980-10-17 1982-05-04 Toray Industries Composite yarn
JPS5771431A (en) * 1980-10-21 1982-05-04 Toray Industries Composite yarn
JPS5771428A (en) * 1980-10-20 1982-05-04 Toray Industries Composite yarn

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5598930A (en) * 1979-01-18 1980-07-28 Chisso Corp Multicolor high bulk processed yarn
JPS5761726A (en) * 1980-10-01 1982-04-14 Toray Industries Compsite yarn
JPS5771427A (en) * 1980-10-17 1982-05-04 Toray Industries Composite yarn
JPS5771428A (en) * 1980-10-20 1982-05-04 Toray Industries Composite yarn
JPS5771431A (en) * 1980-10-21 1982-05-04 Toray Industries Composite yarn

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5777337A (en) 1982-05-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6119733B2 (ja)
JPH08246282A (ja) 長短複合糸およびその製造方法
JPS6242059B2 (ja)
JP2935043B2 (ja) 被覆弾性糸およびその製造方法
JPS6231090B2 (ja)
JPS6231091B2 (ja)
JP2620225B2 (ja) 意匠効果を有する梳毛調特殊加工糸及びその製造法
JPS6212329B2 (ja)
JPS6136100B2 (ja)
JP2892144B2 (ja) 間歇交互撚糸およびその製造方法
JPH0711531A (ja) スパン複合嵩高糸
JPH0317934B2 (ja)
JPS6160177B2 (ja)
JPS6212331B2 (ja)
JP3989212B2 (ja) 特殊仮撚加工糸及びその製造法並びに織編物
JPS6136103B2 (ja)
JPS6011130B2 (ja) 複合加工法
JPS6249374B2 (ja)
JPS6212330B2 (ja)
JPS6245338B2 (ja)
JPH0299626A (ja) 多層構造捲縮糸の製造方法
JPH04327243A (ja) パイル布帛およびその製造方法
JPH0375648B2 (ja)
JPH09157971A (ja) コイル状複合捲縮糸およびその製造方法
JPS6235492B2 (ja)