JPS6212330B2 - - Google Patents

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JPS6212330B2
JPS6212330B2 JP55147106A JP14710680A JPS6212330B2 JP S6212330 B2 JPS6212330 B2 JP S6212330B2 JP 55147106 A JP55147106 A JP 55147106A JP 14710680 A JP14710680 A JP 14710680A JP S6212330 B2 JPS6212330 B2 JP S6212330B2
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JP
Japan
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yarn
yarns
twist
twisted
constituent
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JP55147106A
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Takao Negishi
Teisuke Kojima
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Toray Industries Inc
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Toray Industries Inc
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  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、新規な複合糸に関する。かつまた改
良された撚密度斑糸に関する。
更に詳しくは、2本の撚密度斑糸を構成糸と
し、該2本の構成糸が引き揃えられた状態にあ
り、糸軸に沿つた少なくとも一部分に構成糸相互
が交絡している糸部分を有することによつて構成
糸相互が合体して成る複合糸に関するものであ
る。
従来から、撚密度斑糸、つまり糸軸に沿つて撚
密度が一様でない糸についてはよく知られてい
る。特にS、Zの各撚が交互にある交互撚糸につ
いては撚密度斑糸として顕著な例である。
撚密度斑糸は布帛にて、撚糸の風合と撚密度の
変化に起因する糸斑が織り成す独持の模様を呈
し、その価値は高く評価されるものがある。
また撚密度斑糸、特に交互撚糸の形成において
は、実撚糸の形成に比較して、撚掛け能率が高
く、生産性の面からもその価値は高い。
しかし、撚密度斑糸は張力を受けた際に糸軸に
沿つて撚密度が均一化する方向に変化する傾向を
示し、特に交互撚糸においては張力を受けた際、
糸軸に沿つたS撚糸部分とZ撚糸部分との撚が相
殺し、無撚糸に変化する傾向を示す。また、糸軸
に沿つて撚密度と相関関係を持つた旋回力をその
糸が有している場合においては、糸の側面から束
縛を受けない自由状態に置くだけでも、張力をと
くに受けなくても上記と同様の変化をする傾向を
示す。従つて、このような糸は、糸が形成されて
から巻き取られるまでの間、製編織準備工程、さ
らには製編織工程等を経て布帛を形成するまでの
間等において、撚密度差が減少し易く、形成され
た撚密度差を布帛形成後まで保つことは極めて難
しく、所期の目的を十分には達成し得ていない。
従来においても上記問題点を回避するため、数
多くの試みがなされているが、いずれも効果が不
十分である。例えば、撚密度に対応する旋回力を
弱めるため、熱処理等を施す方法があるが、この
ような処置をしたとしても張力の作用に対しては
ほとんど効果がない。更に、熱処理等を強化した
り、糸に他成分を付着させたりして糸の構成繊維
相互を接融着する方法がある。この方法は張力の
作用に対し、該接融着の程度が強いほど撚密度差
を保つという面では効果的であるが、反面、撚糸
としての風合が損なわれ、かつ糸が硬化して好ま
しくないものとなる。
本発明者らは、上記した如き従来の技術の欠陥
に鑑み、優れた撚密度斑糸を得るべく鋭意研究し
た結果、撚密度斑糸を交絡複合化することによつ
て目的を達し得たものであり、ここに提供するに
至つたものである。
すなわち、本発明の複合糸は、2本の構成糸よ
り成る複合糸であつて、一方の構成糸は糸軸に沿
つて撚密度が変化していて、かつ実質的に全ての
糸部分が非開繊状態の多繊条糸であり、また他方
の構成糸は糸軸に沿つて撚密度が変化していて、
かつ間歇的に開繊状態で交絡している糸部分を有
する多繊条糸であることを特徴とする複合糸であ
る。
以下、さらに詳しく本発明について説明する。
本発明において、糸軸に沿つて撚密度が変化し
ているとは、撚密度の分布が均一・一様でないこ
とがあり、交互撚を有するものをはじめとし、一
方向撚しか有さないものであつても撚数分布が均
一ではないものなど、撚加工工程において糸に付
加される撚の撚密度を積極的に異ならしめたもの
を言う。交互撚を有するものにあつては、S撚、
Z撚のトータルが、ゼロ(無撚)のものでもよ
く、あるいはトータル有撚のものであつてもよ
い。また、交互撚のもの、一方向撚のいずれにお
いても、無撚の部分を一部含んでいてもよいもの
である。糸軸に沿つて撚密度が変化していない糸
とは、通常のマルチフイラメント糸やその仮撚加
工糸の如く、実質的に無撚の糸や通常定常的に加
撚した糸など、実質的に撚密度が一様なものが含
まれる。
また、多繊条糸とは、マルチフイラメント糸や
その加工糸(フイラメント繊維束)、紡積糸(ス
テープル繊維束)、さらにステープル繊維とフイ
ラメント繊維とを混用・併用した繊維束等、多数
の繊維から構成されている糸条を言うものであ
る。
さらに、本発明において、構成糸とは複合糸を
構成している個々の糸条であつて複合糸を形成し
てなる状態下にての該糸条の状態について論じる
ものであり、本発明の複合糸では構成糸が上記多
繊条糸であるが、なおそして、構成繊維の一部が
ループ、タルミ、スナール、毛羽等の突出繊維を
形成しているもの、糸軸方向に沿つて、構造等の
変化する糸、たとえば、スラブを有する糸、染差
を有する糸、熱収縮率差を有する糸、強度差を有
する糸、伸度差を有する糸、等の形態差、物性差
のある糸、さらには、熱収縮差、伸度差、強度
差、色差、染着性差、繊度差、断面形態差、光沢
差、その他素材差、物性差のある繊維の混繊糸、
等であつてもよいものである。
本発明においては、複合糸を構成する個々の糸
条であつて複合糸を形成する前の状態の糸条を構
成原糸と言い、上記構成糸とは明らかに区別され
る性格のものである。
本発明の複合糸は、2本の構成糸からなるもの
であり、該構成糸−構成糸間で、熱収縮差、伸度
差、強度差、色差、染着性差、繊度差、断面形態
差、光沢差、その他素材差、物性差等あるもので
も、かまわない。該複合糸は上撚、交互撚等が存
在しているものでもよい。
また、開繊状態とは、自己の糸(多繊条糸)を
構成している繊維相互の間に、他の構成糸ないし
は他の構成糸の構成繊維が存在している状態を言
うものである。しかして、本発明においては、複
合糸に関して、複合糸になつている状態下にての
該複合糸を構成している糸どうしの複合状態に特
徴のあるものであり、たとえば、複合前に、単に
1本の構成原糸だけについて見た場合、その糸に
一般的に言つて開繊していると認められる部分が
あつたとしても、複合後において該開繊している
と認められる部分に他の糸ないしは他の糸の構成
繊維が実質的に全く存在していないものの場合に
は、その複合糸は本発明の複合糸とは大幅に異な
るものであるし、また、少なくとも本発明でねら
いとする効果は到底得られないものでもある。ま
た、非開繊状態とは、自己の糸を構成している繊
維相互の間に他の構成糸の構成繊維が存在してい
ない状態を言う。この理由については、以下の説
明で順次明らかになるであろう。
以上の如き前提下において、本発明の複合糸は
2本の構成糸よりなるものであり、一方の構成糸
は糸軸に沿つた実質的に全ての糸部分が非開繊状
態で、かつ糸軸に沿つて撚密度差を有する多繊条
糸Aであり、また他方の構成糸は糸軸に沿つて撚
密度差を有し、かつ糸軸に沿つて間歇的に開繊状
態で交絡している糸部分を有する多繊条糸Bであ
るものである。
上記多繊条糸A、Bについてさらに詳しく説明
をすると、多繊条糸Aは糸軸に沿つた実質的に全
ての糸部分にが非開繊状態であるとともに糸軸に
沿つて撚密度差を有するものである。一方、多繊
条糸Bは、糸軸に沿つて撚密度差を有していると
ともに糸軸に沿つて間歇的に開繊状態で交絡して
いる糸部分を有しているものである。しかして、
該多繊条糸Bは、間歇的に撚を有している糸部分
を有するものであるが、これら以外の構造部分と
して他の構造部分があつてもよく、すなわち、さ
らには、開繊状態であつても交絡しているとは認
められない開繊・非交絡部、開繊状態とも交絡状
態とも認められない非開繊・非交絡部、あるいは
非開繊・交絡部(多繊条糸B中だけで交絡してい
る部分)等を有していてもよいものである。そし
て、開繊状態の部分の全領域・全部分において交
絡しているものである必要は必らずしもないもの
であり、もちろん、該全領域において交絡してい
るもののほか、たとえば、一区間の開繊状態部の
間において、非交絡部と交絡部とが交互に存在す
るもの等であつてもよいものである。多繊条糸B
の、開繊状態で交絡しているとは、前述の如く、
自己の多繊条糸を構成している繊維相互の間に、
他の糸ないしは他の糸の構成繊維が存在している
状態下にて交絡していることであり、この開繊・
交絡の相手糸に関しては、本発明では前記多繊条
糸Aであり、該相手糸は集束・非開繊の状態にて
交絡を形成しているものである。
本発明の複合糸の効果について述べると、従来
撚密度斑糸の1本からなる糸に比べてさらに各種
の特性を持つ付加価値の高いものと容易になし得
るものであるほか、構成糸相互が交絡している糸
部分を有するため、撚密度差のある構成糸の撚密
度差を極めて減少しにくいものとなすことができ
るものである。すなわち、たとえば、多繊条糸A
においてある撚を有する糸部分が、他の構成糸
(すなわち、多繊条糸B)にとり“開繊状態”に
て、交絡をしている場合、該ある撚を有する部分
の撚は該交絡によつて直接束縛され、撚密度の変
化は、どのような作用を該糸が受けても、極めて
起こりにくいものである。そしてまた、そのよう
な構成下において、該ある撚を有する糸部分の該
糸の軸方向に沿つての両側に撚密度差、それも互
いに本来相殺等されやすい撚密度差があつたとし
てもそしてかつ該両側の撚密度差を有する糸部分
は直接的には開繊・交絡はされていないものであ
つても、その間に上記の如き開繊・交絡部分が存
在するために、該開繊・交絡部分を通しては、そ
のような撚密度差が均一化されにくいものであ
る。また、多繊条糸Bにおいては、開繊・交絡部
分の該糸の軸方向に沿つての両側に撚密度差のあ
る場合、それも互いに本来相殺等消滅されやすい
撚密度差があつたとしても、上記の場合と同様
に、そのような撚密度差は、該開繊・交絡部を通
して均一化されることが実質上、ないのである。
本発明において、撚密度差は、交互撚によりも
たらされるものである場合が、実際的であるし、
またその場合が前述の如く生産性等の面からも好
ましいものである。
構成糸は、接・融着構造を全く持つていないも
のが望ましいと言えるが、本発明の構成を満足す
る限り内において、多少の接・融着構造を構成糸
が持つていても差支えない。
本発明の複合糸において、多繊条糸Bの開繊状
態の部分イコール無撚の部分を意味するものでは
必らずしもなく、特に交互撚糸が構成糸の場合な
どにおいては、該構成糸相互が自然に撚合わされ
る(セルフツイスト)状態をなすことも多く、そ
のときには、該開繊状態部分にも、上撚、交互撚
等により撚が存在すると言えるものである。そし
て、ただしそのような構造下にても、糸のある部
分について開繊状態であるかどうかは、複合糸を
見れば容易に判断をすることができるものであ
る。
本発明の複合糸において、撚を有する部分どう
しが複合されている複合糸部分は、それがS−
S、S−Z、Z−Zの組合せのいずれであつて
も、撚糸としての効果が大きく、またその部分は
糸に丸みがなく糸軸方向に沿つての形態的特徴が
極立つているものである。本発明の糸は、このよ
うな複合糸部分を比較的多くすることに最適なも
のである。また、撚を有する部分と開繊・交絡部
との複合糸部分は、既述の如く、構成糸相互を交
絡合体せしめるに効果が大きく、該部分は撚糸の
効果を持つとともに糸がソフトである。そして、
該部分は糸に丸みがあり、上記撚の有る部分どう
しの複合糸部分とは形態的にも差の大きいもので
ある。
本発明の複合糸は、下記の如き方法で製造する
ことができるものである。
すなわち、本発明の複合糸を製造する方法は、
2本の構成原糸を引き揃えて、流体噴射による交
絡付与装置に係合せしめ、構成原糸相互を交絡さ
せ、複合糸と成すものである。ここで該2本の構
成原糸のうち、一方の構成原糸は糸軸に沿つた実
質的に全ての糸部分が非開繊状態で糸軸に沿つて
撚密度差を有する多繊条糸とし、また他方の構成
原糸は、糸軸に沿つて撚密度差を有するとともに
少なくとも一部分に無集束のマルチフイラメント
糸構造の如く上記流体噴射による交絡付与装置に
て交絡を付与され得る状態にある糸部分を有する
多繊条糸とするものである。
また流体噴射による交絡付与装置は、走行糸の
糸軸に沿つて連続的に交絡を付与する機能を持つ
たものでもよく、また間歇的に交絡を付与する機
能を持つたものでもよい。さらに、交絡以外の作
用を合わせ持つたものでもよいものである。
なお、連続的に交絡を付与する機能を持つた装
置にて複合糸を形成しても、2本の構成原糸の集
束した部分どうしが揃つている部分においては交
絡を付与されず、間歇的に交絡を付与されたもの
となることがある。
2本の構成原糸を引き揃える際に、双方の構成
原糸又は一方の構成原糸をパツケージとして準備
してもよく、また構成原糸を製造する工程から連
続して導いてもよい。
本発明の複合糸を製造するに際して、使用可能
な構成原糸形態およびその構成原糸の製造方法の
態様例を分類して説明すると下記の如くなる。
(1):糸軸に沿つた実質的に全ての糸部分が非開繊
状態であるとともに糸軸に沿つて撚密度差を有
する多繊条糸(この糸は構成糸として多繊条糸
Aになり得る): (1)−(1);交互撚: (1)−(1)−(1);熱可塑性マルチフイラメント糸を高
温、低張力のもとで摩擦仮撚加工すること
により得られるもの。該糸は無撚部を実質
的に持たない交互撚糸が得られる。
(1)−(2);一方向撚 (1)−(2)−(1);マルチフイラメント糸を撚糸機にて
施撚する際に、糸速を変動させることによ
り得られるもの。そしてその際、糸速の最
も高い部分において実質的有撚になる程度
とすることにより得られるものである。
(1)−(2)−(2);仮撚加工によつて製造された交互撚
糸を、オーバ解撚部が未解撚方向の撚を持
つまで追撚することにより得られるもの。
(2):糸軸に沿つて撚密度差を有し、かつ糸軸に沿
つた少なくとも1部分に交絡を付与され得る状
態にある糸部分を有する多繊条糸(この糸は構
成糸として多繊条糸Bになり得る): (2)−(1);交互撚: (2)−(1)−(1);熱可塑性マルチフイラメント糸を高
温、低張力のもとでスピンドル又は流体に
より仮撚加工することにより得られるも
の。該糸は未解撚部、無撚部、オーバ解撚
部、無撚部の順で繰り返し交互撚が形成さ
れる。そして、その際無撚部が融着しない
程度の仮撚加工温度とすることにより得ら
れるものである。
(2)−(1)−(2);熱可塑性マルチフイラメント糸を仮
撚加工する際、仮撚数を変動させることに
より得られるものである。仮撚数を変動さ
せる方法には、例えば流体仮撚装置を用い
て供給流体圧力を変動させるとか、スピン
ドル仮撚装置を用いてスピンドルの回転数
を変動させるとか、摩擦仮撚装置を用い
て、糸との係合状態又は糸張力を変動させ
るとかまたあるいは、仮撚加撚域の長さを
変動させる等の手段がある。
該糸は、撚密度差のなだらかな糸とな
り、撚密度差周期も一般には長周期のもの
となる。
(2)−(2);一方向撚; (2)−(2)−(1);マルチフイラメント糸を撚糸機にて
施撚する際に、糸速を変動させることによ
り得られるもの。そして、その際、糸速の
最も高い部分において実質的無撚になる程
度とすることにより得られるものである。
(2)−(2)−(2);融着程度の弱い交互撚を持つ仮撚加
工されたマルチフイラメント糸を未解撚部
の撚方向に追撚してオーバ解撚部を実質的
無撚にすることにより得られるもの。
等があるものである。なお、上記のそれぞれは本
発明の複合糸を製造するに際して使用することの
できる構成原糸の代表例を示したものであり、特
にこれに限定されるものではない。
以上述べた通りの本発明によれば、交絡複合化
することにより、従来には得られなかつた優れた
特質を有する撚密度斑糸が得られるものである。
本発明の糸によれば、布帛にて撚糸の風合と撚密
度差に起因する糸斑が織り成す独特の模様を、十
二分に所望の効果どおりに発揮することができる
ものなのである。
以下、実施例により本発明の構成・効果につい
てより具体的に説明をする。
実施例 前記構成糸Aになる構成原糸として下記するA
−1、A−2、A−3の3種類の多繊条糸を準備
した。
A−1;自然延伸比が1.6倍の未延伸ポリエステ
ルマルチフイラメント糸(127D−36fil。)を
1.4倍に延伸しつつ加熱温度235℃の下で仮撚加
工した。仮撚付与装置は摩擦式のものを用い
た。得られた糸は、平均長50mm、撚密度
3200T/mの未解撚部分と平均長80mm、撚密度
2000T/mのオーバ解撚部分とを交互に有する
もので無撚部は実質的に存在しなかつた。詳細
には未解撚部分とオーバ解撚部分の境界におい
て2mm程度の長さのS撚からZ撚に変わる過渡
的部分が無撚状で存在するが糸全体に対して効
果的存在ではない。この糸に40gの張力を付加
したところ、撚密度が大幅に減少した。
A−2;ポリエステルマルチフイラメント糸の仮
撚加工糸(75D−36fil.)を、撚掛け速度7000
m/minの下で糸速度を7m/minから14m/
minの間で不規則に変動せしめて施撚した。撚
糸パツケージに巻取り段が形成されないよう、
糸速度の変動とパツケージのビルデイングモー
シヨンの間の関係に配慮を要した。
A−3;ポリエステルマルチフイラメント糸
(75D−36fil.)を圧空乱流噴射加工(いわゆる
タスラン加工)した後、上記A−2と同様に施
撚した。
次に前記構成糸Bになる構成原糸として下記す
るB−1、B−2、B−3の3種類の多繊条糸を
準備した。
B−1;A−1の製造において加熱温度を228℃
に変更して仮撚加工した。
得られた糸は、平均長8mm、撚密度3150T/
mの未解撚部分と平均18mm、平均撚密度
1400T/mのオーバ解撚部分とを交互に有する
ものである。オーバ解撚部分の両端(未解撚部
分に近い部分)は実質的に無撚状であり中央部
分では撚密度が2000T/mの部分もある。
この糸に25gの張力を付加したところ、各部
分の撚密度が大幅に減少し、抗張力性の低いも
のであつた。
B−2;A−1を未解撚部分の撚方向に985T/
m追撚した。
得られた糸は、平均長40mm、撚密度3200T/
mの未解撚部分と、平均長さ90mmの実質的無撚
部分とを交互に有するものであつた。
B−3;流体噴射仮撚装置を備えた仮撚加工装置
でポリエステルマルチフイラメント糸(75D−
36fil.)120m/minの速度で仮撚加工した。た
だし、流体噴射仮撚装置は0.50から1.00秒の間
で矩形に分布する母集団を持つ疑似乱数によつ
て順次定められる時間だけ圧空の供給・停止を
受け、間歇的に噴射するものである。
得られた糸は、2乃至4m周期の交互撚糸で
あり、S熱部分とZ撚部分の境界は無撚であ
り、撚密度の変化はなだらかであつた。
次いで上記A−1、A−2、A−3の中の1本
とB−1、B−2、B−3の中の1本とを引き揃
えて流体噴射間歇交絡装置にて交絡を付与し、複
合糸と成した。構成原糸の組合わせとしては9通
り実施した。いずれの複合糸も形態安定性が高く
製編織後もその形態をよく保つていた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 2本の構成糸より成る複合糸であつて、一方
    の構成糸は糸軸に沿つて撚密度が変化していて、
    かつ実質的に全ての糸部分が非開繊状態の多繊条
    糸であり、また他方の構成糸は糸軸に沿つて撚密
    度が変化していて、かつ間歇的に開繊状態で交絡
    している糸部分を有する多繊条糸であることを特
    徴とする複合糸。
JP14710680A 1980-10-21 1980-10-21 Composite yarn Granted JPS5771430A (en)

Priority Applications (1)

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JP14710680A JPS5771430A (en) 1980-10-21 1980-10-21 Composite yarn

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JP14710680A JPS5771430A (en) 1980-10-21 1980-10-21 Composite yarn

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Publication Number Publication Date
JPS5771430A JPS5771430A (en) 1982-05-04
JPS6212330B2 true JPS6212330B2 (ja) 1987-03-18

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ID=15422644

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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5468426A (en) * 1977-11-09 1979-06-01 Toray Industries Production of combined filament yarn
JPS5761726A (en) * 1980-10-01 1982-04-14 Toray Industries Compsite yarn
JPS5771427A (en) * 1980-10-17 1982-05-04 Toray Industries Composite yarn
JPS5771429A (en) * 1980-10-20 1982-05-04 Toray Industries Composite yarn

Patent Citations (4)

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