JPS6136103B2 - - Google Patents

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JPS6136103B2
JPS6136103B2 JP14966778A JP14966778A JPS6136103B2 JP S6136103 B2 JPS6136103 B2 JP S6136103B2 JP 14966778 A JP14966778 A JP 14966778A JP 14966778 A JP14966778 A JP 14966778A JP S6136103 B2 JPS6136103 B2 JP S6136103B2
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JP
Japan
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yarn
yarns
elongation
wound
false twisting
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JP14966778A
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Masashi Hirota
Kenji Kawakami
Soichi Hakoyama
Satoshi Konishi
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Teijin Ltd
Teijin Frontier Knitting Co Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
Teijin Modern Yarn Co Ltd
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  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は紡績糸様複合巻付糸に関する。更に詳
しくは、本発明は伸度差の異る2種以上のフイラ
メント糸条を合糸引揃えて仮撚捲縮加工を施すこ
とにより得られる、紡績糸様複合巻付糸のピリン
グ性の改善に関する。 一般に伸度の異る2種以上の糸条を合糸して、
供給ローラに供給し、仮撚スピンドルで施撚する
と、伸度の小なる糸条は伸びにくい為、糸条の芯
部を構成し、伸度の大なる糸条は伸びやすい為、
糸条の外層部をとりまくように撚糸される。この
撚糸状態を熱固定してから、解撚すると伸度の小
なる糸条が芯となり、伸度の大なる糸条がそのま
わりを交互撚糸状にとりまいた2層構造捲縮糸が
得られる。尚、前記“糸条”なる語は別にことわ
らない限りフイラメント糸を指称する。 所で、このような加工糸は、一般に100m/
min以下の低速で加工されているが、特に織編物
として製品品位の高いものを得ようとする場合に
は、均一な巻付構造の加工糸が必要であり、この
ため60m/min以下の低速で注意深く製造されて
いるため、生産性が悪く商業的に採算がとれない
という問題があつた。 かかる低速が採用されねばならない理由はその
糸構造が交互撚巻付糸という特殊性から、仮撚
(捲縮)加工中及び製織工程中の糸構造安定性が
極めて悪いという欠点を有しているからである。
特に仮撚加工においては、通常のウーリー加工の
常識では想像できないくらいに敏感に糸構造が変
化し、60m/min以下の加工速度では第1図のよ
うに芯糸1の周りに巻付糸2が交互撚糸状にとり
まいた均斉な巻付2層構造を、また100m/min
近辺では第2図のような部分的に巻付が不完全な
がらも一応は巻付2層構造が得られるが、150〜
250m/minになると、第3図のような巻付構造
は極く一部分となり、さらに300m/minを越え
ると、もはや巻付構造は得られず、第4図のよう
に完全に2本の糸条に分離した捲縮糸しか得られ
なくなる。 このような加工速度の上昇による糸構造の巻付
2層構造からウーリー捲縮糸構造への変化に伴
い、それより得られる織編物の品質はスパンライ
クな外観、風合を著しく減じることになる。しか
も巻付構造のない部分はその内外層糸条の糸足分
だけ外層糸に相当する糸条にたるみが生じ、その
結果仮撚加工の巻取り部及び製織工程でネツプ発
生の原因となり、ひいては工程トラブル、製品の
品位の著しい低下といつた深刻な問題を招来する
のである。 しかも前記たるみは殆どの場合、単繊維が遊離
した形で存在するので、よしんば織編物になつて
としても、抗ピリング性が極度に悪く、永続的な
着用には到底耐えられず、実用性の面で多くの問
題を含んでいる。 それ故、本発明の目的は均斉な巻付構造を有す
ると共にこの構造が恒久的に安定化され、ネツプ
更にはピリング発生の懸念のない、紡績糸様複合
巻付糸を提供することにある。 本発明者等は上記の目的を達成せんとして種々
検討する過程で、特に高速加工にあつて2糸条の
単なる合糸に引続き、仮撚加工を行う場合、巻付
構造は不可避的に破壊されることを知ると共にこ
の巻付構造の破壊を防止するには2糸条の合糸に
代えて混繊交絡手段に頼らざるを得ないこと、そ
して前記混繊手段として、糸条表面にループ、た
るみを発生させ得る、タスラン加工が最も適して
いることを究明し、本発明に到達したのである。 かくして、本発明によれば 伸度の小なるフイラメント糸(A糸)を芯糸と
して、その周囲に前記A糸より伸度の大きいフイ
ラメント糸(B糸)が交互撚糸状に巻付いて外層
系を形成してある巻付部分と、A糸とB糸とが互
いに混合・交錯しているのみで巻付構造をとらな
い交絡芯部とを糸軸方向に沿つて交互に有し、し
かも糸表面にはループ、たるみが存在することを
特徴とする紡績糸様複合巻付糸 が提供される。 以下、本発明について詳細に述べると、本発明
に係る複合糸を製造する際の工程は伸度の異るフ
イラメント糸を混繊・交絡し、且つループ、たる
み、カール等を形成してループヤーンとするタス
ラン処理工程、前記ループヤーンを加撚により2
層構造の巻付部分を形成する工程及び巻付部分を
解撚して交互撚糸状の巻付構造を形成する工程と
からなつている。 本発明において、2種以上のフイラメント糸に
タスラン処理を施すのは、混繊・交絡手段として
よく知られているインターレース処理(つまり、
糸条をネツトオーバーフイードが実質零の状態で
高速乱流体と接触せしめる処理法)に比べて、よ
り強固な交絡点をより多く形成し得る特長を利用
するものである。即ち、このようにして得られた
ループヤーンをアンダーフイード下に仮撚捲縮加
工に付するとき交絡点の50%以上は消失せず、し
かも交絡点間における混繊フイラメント同志が異
る伸度を有しているためフイラメント間で相分離
が生じ、伸度の大きいフイラメントが伸度の小さ
いフイラメントの周りに巻付きこの状態で熱固定
され、以降解撚されて、交互撚糸状巻付構造をと
るようになる。しかも、この工程の他の特長は仮
撚加撚時に糸表面にはわずかながらもループ、た
るみが浮き出しこれがヒーターと直接接し糸条本
来はほぼ間接的に加熱されるので、フイラメント
の硬化防止が奏せられることになる。従つて、本
発明で得られる巻付糸は交互撚糸状巻付部分及び
これに隣接する、フイラメント交絡部分の繰り返
しより成り、且つ糸条表面にはループ、たるみが
存在し、その結果、柔軟にして単繊維割れのない
堅固な巻付構造糸となる。特に、このような加工
糸表面にループ、たるみを存在させたものは起毛
処理に最も適しており、ループ、たるみが切断さ
れて自由端と捲付部分の単繊維が一部切断されて
形成される自由端とが共存する形となりよりスパ
ンライクな風合を呈するに至る。 本発明によれば原糸に施すタスラン処理による
強固な交絡点の付与、使用する原糸の伸度差更に
はアンダーフイード下の仮撚加工と相俟つて結果
的に目的とする孔ピリング性の2層構造糸が得ら
れる。しかしながら単に伸度差をもつ原糸を混繊
して、仮撚加工する時には、巻付構造の形成とい
う点からはむしろ好ましからざる影響を仮撚の加
撚工程に及ぼすこととなる。即ち、供給する2種
の原糸に交絡を与えることは、それらの糸条を混
繊一体化してしまうことになり、単純に伸度の差
をもつ原糸を供給しても、芯部と外層部を構成す
る巻付構造糸を得ることはできない。特に従来採
用されているオーバーフイード下の仮撚捲縮加工
ではフイラメント間に伸度差が存在してもお互い
の伸度変形を促進させることができずこのことは
特に原糸が混繊糸である場合尚一層難しくなる。
所が、本発明ではアンダーフイード加工を採用す
るので交絡点間に存在するフイラメントの伸度差
は競合的に顕在化し、巻付構造を形成し易くな
る。以下、供給する原糸の伸度差と仮撚加撚部に
おける糸条変形過程の関係について説明する。 伸度差のある2種以上の原糸の交絡処理してか
ら仮撚具により加撚して、巻付糸を得る為には伸
度の低い方の糸が少くとも3%以上緊張され得る
ことが必要である。勿論、この緊張度(アンダー
フイード率)は、事前の流体撹乱域へのオーバー
フイード量にも依存し、ループが形成される最低
限のオーバーフイード量の0.5割〜9割の緊張を
行えばよい。更に組合せる糸条の伸度差が少くと
も40%以上あることが必要である。交絡処理した
糸条は伸度差をもつ2糸条が混繊一体化している
為、そのまま加撚しても巻付構造にはなりにく
い。ところが、伸度の少ない方の糸条に少くとも
3%以上緊張できる糸条を供給することにより、
この問題を解決できる。即ち、アンダーフイード
下に仮撚加撚することにより、タスラン処理で混
繊一体化した伸度差をもつ糸が両糸の仮撚加工張
力に対する伸長特性の差異によつて、大まかにみ
ると、張力の高いフイラメント群と、張力の低い
フイラメント群とに再度分離しつつも両群の繊維
の一部が部分的に交絡した境界面を有する巻付部
分が形成され、それが仮撚装置により撚糸され
る。 このように、2糸条間に伸度差を与えておけば
アンダーフイード加工により混繊糸の2層への分
離の顕在化と相俟つて、初めて加撚領域で巻付糸
構造が得られ、その結果、その加撚糸の解撚によ
つて交互撚巻付糸が得られるのである。 次に解撚時の成分糸条の2層構造の発生につい
て説明すると、単なる伸度差合糸、仮撚加工にお
いて、高速化した場合、加撚部では巻付構造にな
つているにもかかわらず、解撚時に交互撚巻付構
造にならなかつたのは、解撚点における糸条のバ
ルーニング、芯糸・外層部糸それぞれに異つた大
きさで作用する遠心力により構造発生が阻害され
たり、スピンドル或は摩擦仮撚円板等の仮撚装置
により、擦過、しごき等の作用を受け、構造が破
壊されたりしたからである。 ところで、本発明においては原糸段階で、芯部
を形成する糸条と巻付部を形成する糸条との間に
強固な交絡を付与してあるため、上記の解撚バル
ーニング、仮撚装置による擦過、しごきに対して
抵抗する集束力をもつため、うまく解撚されて交
互撚巻付糸となる。尚このような加工糸を得るた
めには原糸に付与する交絡は50個/M以上必要
で、70個/M以上あれば一層好ましい。交絡度の
測定は次のようにして行なう。即ち交絡処理した
原糸を容器にはつた水に浮かべたとき、交絡のな
い部分は数倍以上の太さに開繊し、交絡点は開繊
しないという性質を利用して、交絡点の数を目で
読みとる。 以上の如く、原糸の絡み処理は、2層構造を形
成するにはマイナスになつているが、それを、ア
ンダーフイード下に仮撚できる糸を使い、さらに
大きな伸度差の糸を組合せることによつてカバー
できることを見出し、結果としてはタスラン交絡
処理と原糸伸度特性の相乗的利用により、目的と
する複合糸を得ることができるのである。 更に、このような糸は従来問題になつていたネ
ツプ発生等の製繊時の取扱性をも同時に改善で
き、得られる織編物も著しく改善された抗ピリン
グ性と共に均整なスパンライク風合を有してい
る。 尚、伸度差合糸、仮撚加工により得た複合糸の
製繊性を向上させる為に加工糸を空気噴射ノズル
に通して交絡処理を行うことも考えられるが、そ
の場合、その糸構造を乱流空気で一旦破壊して芯
部の繊維を外部へ引張り出して外層部の繊維と交
絡する為、巻付構造が破壊され、第5図の如き、
構造的には糸足差をもつた捲縮糸の絡み糸とな
り、製繊性の若干の向上とひきかえに風合が従来
のウーリー加工糸の風合の域を出ないという別の
問題をひきおこすことになる。これに対し、本発
明の加工糸は第6図の如き、巻付部分W及び交絡
部分Mあるいはループ、たるみLを有する巻付構
造糸である為、製繊性の改善とともに、従来のウ
ーリー捲縮糸とは異つたスパンライクな風合の織
編物が得られるという特長がある。 本発明の実施態様を第7図により説明すると、
互いに伸度の異る2糸条3,3′はガイド4で合
糸されてから張力調整装置5、フイードローラー
6を経て混繊・交絡用のタスラン空気噴射ノズル
7に供給され、ここで50ケ/M以上の交絡点を有
するループヤーンとされる。次いで、このループ
ヤーンは第1デリベリーローラー8によりアンダ
ーフイード仮撚ゾーンに供給され、ヒーター9、
仮撚具10を経て、第2デリベリーローラー11
により引取られた後、チーズ13として巻取られ
る。上記の例では仮撚具として中空のスピンドル
を示したが、この他摩擦仮撚具も好適に採用し得
る。 又、工程的に図示したものは、所謂シングルヒ
ーター方式であり、得られる加工糸はかなり大き
なトルクを有している。従つて、編物用として使
用するときは更に第2ヒーターを付加してトルク
を消滅させるのが好適である。 本発明における2種以上のフイラメント糸の組
合せとしては、伸度の少ない方の糸条に少なくと
も1.03倍以上にアンダーフイード下に仮撚できる
糸条を用い、かつ伸度の大きい糸条が該糸よりも
更に40%以上伸長できる糸条を用いる。最も好ま
しくは、伸度の大きい方の糸が70%以上の伸度を
もち1.4倍以上の延伸倍率が採用できる部分配向
フイラメント糸で、かつ伸度の小さい糸条が30〜
40%前後の伸度をもつ延伸糸の組合せである。 本発明において「フイラメント糸」とは熱可塑
性合成繊維フイラメント糸を意味し、特にポリエ
チレンテレフタレートを主たる対象とするが、15
モル%以下の割合で第3成分を共重合したもので
も差しつかえない。また該ポリエステルには艶消
剤、着色剤、難燃剤等の添加剤を含んでもさしつ
かえない。 また、延伸糸及び部分配向糸のフイラメント断
面形状、艶消剤の含有量、着色剤含有の有無等を
同じにしてもよいが、これらのうち少なくとも何
れかを異ならせてもよい。特に延伸糸として塩基
性染料易染性のものを使用するとカラーミツク効
果も得ることができる。 延伸糸及び部分配向糸のデニールは用途に応じ
て選定すべきであるが、一般にトータルデニール
において捲付糸≧芯糸とするのがよく、前者は75
〜350de、後者は50〜150deとするのが特に好ま
しい。また単繊維デニールは加工時の延伸倍率を
考慮して、加工後、単繊維デニールが捲付糸≦芯
糸となる組合せがよく、加工後の捲付糸の単繊維
デニールは3de以下、芯糸の単繊維デニールは
3de以上が特に好ましい。上記のような糸条の組
合せによつて、嵩高性と表面の柔軟な感触と腰、
反撥性をもつ織編物を得ることができる。 また、タスラン処理ノズルとしては一般に特公
昭34−8969号公報、特公昭47−42068号公報等に
示されるノズルが好適である。また本発明におい
てはタスラン処理後一旦巻取つてもよいが通常は
巻取ることなく引続き仮撚加工を実施するのが有
利である。仮撚装置はツイストピンに巻付けるス
ピンドル、流体式空気仮撚ノズル、内接式或は外
接式摩擦仮撚装置のいずれも適用できる。 以上、述べたように本発明によれば均斉且つ安
定な複合巻付構造糸が得られ、これにより製繊性
も改善できるばかりでなく得られる織編物も優れ
た抗ピリング性を呈すると共に均整でスパンライ
クな風合を有するものを得ることができる。 実施例 1 紡糸速度3500m/minの高速紡糸によつて得ら
れた伸度115%のポリエステルフイラメント糸
(115de/36fils)と塩基性易染性ポリエステルフ
イラメント糸75de/24fils(伸長30%)とを引揃
えて第7図の工程でタスラン処理及び延伸仮撚加
工を行なつた。 即ち前記2糸条をフイードローラ6に供給し、
第1デリベリーローラ8との間でオーバーフイー
ド率8%、圧空圧4Kg/cm2でタスランノズル7
(特公昭47−42068号公報記載のもの)により流体
処理し、78個/mの交絡と共にループ、たるみを
付与し、引続いてローラ8%を介して仮撚ゾーン
に供給し、ドラフト率6%、仮撚数2400T/m、
ヒーター温度205℃、糸速即ち第2デリベリーロ
ーラ11の速度110m/minで仮撚加工した。 このようにして得た加工糸を顕微鏡で観察する
と第6図に示す如き、均斉な交互撚を有する複合
巻付糸であり、これを芯、巻付糸の間で異色に染
分けた所巻付部分における境界面では互いに異色
のフイラメントとが部分的に交錯していた。ま
た、上記の巻付糸は巻付部分に隣接して、実質的
に両フイラメントが混繊してなる交絡部分をも有
していた。 更にこの糸を使つて製繊した所、製繊工程での
ネツプ発生等のトラブルもなく、得られた織物も
ピリング性が改善され且つスパンライクな風合を
有していた。 一方、比較のため次の実験を行う。 実験1(比較例1) 実施例1においてタスラン処理工程を省略する
以外同様の加工を行う。 実験2(比較例2) 実験1で得た加工糸をタスラン処理する。 以上3つの例について、夫々の加工糸より得た
織物についてピリング評価を行つた結果を第1表
に示す。
【表】 実施例 2 紡糸速度3500m/minで得られた伸度112%の
部分配向ポリエステルフイラメント糸(115de/
24fils)と紡糸速度1500m/minで得た未延伸糸
を3.5倍に延伸してなる伸度35%の黒原着ポリエ
ステルフイラメント糸(75de/72fils)とを引揃
えて、第7図の工程でタスラン処理及びアンダー
フイード下の仮撚加工を行なつた。 タスランノズルによりオーバーフイード率8
%、圧空圧4Kg/cm2で42個/mの交絡を付与し、
引続いてアンダーフイード率6%、仮撚数
2500T/m、ヒーター温度207℃、糸速85m/min
で仮撚加工した。 このようにして得た加工糸は第6図に示す如
く、均斉な交互撚複合巻付糸で、芯部を構成する
糸条と外層部を構成する糸条との間に部分的交絡
(交絡点)を有する巻付部分と、全体が混繊・交
絡した部分とを交互に有しており、糸表面には若
干のループが認められた。この糸を使つて製繊後
起毛加工を施した所、製繊工程でのネツプ発生等
トラブルもなく、又起毛加工性も非常に良好で得
られた織物もスパンライクでソフトな風合を有し
ていた。 次に実施例1と同様にして比較実験を行い、得
られた織物のピリング性、風合を評価した所第2
表に示す結果が得られた。
【表】
【表】 尚、TO−A,TO−B,I.C.I法は以下の定義
に従う。 (1) TO−A;JISL−1076−67に準じTO型ピリ
ング試験機に12.5cm×12.5cmの試験片を
2枚づつそう入し、羽根を1200r.p.mで
30分間回転させる。試験片を1〜5級に
分類した現物標準見本として判定する。
この際5級を最良とし、3級で実用上許
容し得る最低限度とする。 (2) TO−B;10cm×20cmの試験片を採取し、表
側を外側にして半折し、3辺をオーバー
ロツクミシンで縫い合わせ、4すみに糸
を残し、この残した糸を玉むすびにし、
4すみの表裏を糸がほどけないようにセ
メダインで固める。 一方、TO型ピリング試験機の内壁にペ
ーペー(5.5cm×14cm)をはりつけた鉄
板(15.5cm×5.5cm)を取り付けてか
ら、上記試験片を2枚そう入し羽根を
2400r.p.mで2分間回転させる。2分間
回転後ペーペー付き鉄板を取りはずし、
2400r.p.mで15分間回転させた後、試験
片を取り出しTO−A同様にピリング性
を判定する。 (3) I.C.I法 I.C.I型ピリング試験機を用い10cm×12
cmの試験片を、短辺方向に張力を与えな
いように自然の状態で所定のゴム管に巻
き付け、4個1組として試験機の回転箱
に入れ60r.p.mの回転速度で5時間操作
した後、試験片を取り出し、TO−A,
TO−B同様にピリング性の判定を行
う。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は従来の交互撚糸状複合巻付糸
の側面図、第6図は本発明による交互撚糸状複合
巻付糸の側面図、第7図は本発明の巻付糸を得る
ための製造工程の一例を示す略線図である。 1……芯糸、2……巻付糸、W……巻付部分、
M……交絡芯部、L……ループ、たるみ、3,3
……伸度の異る糸条、4……ガイド、5……張力
調整装置、6……フイードローラ、7……空気噴
射ノズル、8……デリベリーローラー、9……ヒ
ーター、10……仮撚具、11……第2デリベリ
ーローラー、12……駆動ローラー、13……チ
ーズ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 伸度の小なるフイラメント糸(A糸)を芯糸
    として、その周囲に前記A糸より伸度の大きいフ
    イラメント糸(B糸)が交互撚糸状に巻付いて外
    層糸を形成してなる巻付き部分と、A糸とB糸と
    が互いに混合・交錯しているのみで巻付構造をと
    らない交絡芯部とを糸軸方向に沿つて交互に有
    し、しかも糸表面にはループ、たるみが存在する
    ことを特徴とする紡績糸様複合巻付糸。 2 ループ、たるみの一部が切断され毛羽状自由
    端として糸表面に存在する特許請求の範囲第1項
    記載の紡績糸様複合巻付糸。 3 巻付部分の芯糸と外層系との境界面で両者の
    フイラメントによる交錯部が存在する特許請求の
    範囲第1項記載の紡績糸様複合巻付糸。
JP14966778A 1978-12-05 1978-12-05 Spun yarn like composite wound yarn and production Granted JPS5576128A (en)

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JPS58156048A (ja) * 1982-03-11 1983-09-16 ユニチカ株式会社 特殊複合加工糸
JPH086233B2 (ja) * 1986-12-27 1996-01-24 ユニチカ株式会社 スパン調編地の製造方法

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