JP2892144B2 - 間歇交互撚糸およびその製造方法 - Google Patents
間歇交互撚糸およびその製造方法Info
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- JP2892144B2 JP2892144B2 JP2291485A JP29148590A JP2892144B2 JP 2892144 B2 JP2892144 B2 JP 2892144B2 JP 2291485 A JP2291485 A JP 2291485A JP 29148590 A JP29148590 A JP 29148590A JP 2892144 B2 JP2892144 B2 JP 2892144B2
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- twist
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- D—TEXTILES; PAPER
- D02—YARNS; MECHANICAL FINISHING OF YARNS OR ROPES; WARPING OR BEAMING
- D02G—CRIMPING OR CURLING FIBRES, FILAMENTS, THREADS, OR YARNS; YARNS OR THREADS
- D02G3/00—Yarns or threads, e.g. fancy yarns; Processes or apparatus for the production thereof, not otherwise provided for
- D02G3/22—Yarns or threads characterised by constructional features, e.g. blending, filament/fibre
- D02G3/26—Yarns or threads characterised by constructional features, e.g. blending, filament/fibre with characteristics dependent on the amount or direction of twist
- D02G3/28—Doubled, plied, or cabled threads
- D02G3/286—Doubled, plied, or cabled threads with alternatively "S" and "Z" direction of twist, e.g. Self-twist process
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Textile Engineering (AREA)
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は複数本の単糸を引き揃えられて、撚、いわゆ
る上撚を有する糸に関する。さらに詳しくは、糸の長さ
方向に沿って上撚がS撚部分とZ撚部分とを有する間歇
交互撚糸及びその製造方法に関する。
る上撚を有する糸に関する。さらに詳しくは、糸の長さ
方向に沿って上撚がS撚部分とZ撚部分とを有する間歇
交互撚糸及びその製造方法に関する。
[従来の技術] 従来から糸軸に沿ってS・Zの各撚が交互に存在する
交互撚糸はよく知られている。
交互撚糸はよく知られている。
交互撚糸は布帛にて撚糸の風合とその撚構造の変化に
起因する糸斑が織り成す独特の模様を呈し、その価値は
高く評価されるものがある。しかし、撚構造の変化だけ
で布帛に特徴を付与するにはおのずと限界があり、多様
化に十分対応できないのが現状である。また、交互撚糸
の形成においては実撚の形成に比較して撚掛け能率が極
めて高く、生産性の面からもその価値は非常に高い。
起因する糸斑が織り成す独特の模様を呈し、その価値は
高く評価されるものがある。しかし、撚構造の変化だけ
で布帛に特徴を付与するにはおのずと限界があり、多様
化に十分対応できないのが現状である。また、交互撚糸
の形成においては実撚の形成に比較して撚掛け能率が極
めて高く、生産性の面からもその価値は非常に高い。
しかし、交互撚糸は張力を受けた際、糸軸に沿ったS
撚糸部分とZ撚糸部分との撚が相殺し、無撚糸に変化す
る傾向を示す。また、糸軸に沿って撚密度と相関関係を
持った旋回力をその糸が有している場合においては、糸
の側面から束縛を受けない自由状態に置くだけでも、張
力を特に受けなくとも上記と同様の変化をする傾向を示
す。したがってこのような糸は、糸が形成されてから巻
き取られるまでの間、製編織準備工程、さらには製編織
工程等を経て布帛を形成するまでの間等において撚密度
差が減少し易く、形成された撚密度の変化を布帛形成後
まで保つことは極めて難しく、所期の目的を十分に達成
し得ていない。
撚糸部分とZ撚糸部分との撚が相殺し、無撚糸に変化す
る傾向を示す。また、糸軸に沿って撚密度と相関関係を
持った旋回力をその糸が有している場合においては、糸
の側面から束縛を受けない自由状態に置くだけでも、張
力を特に受けなくとも上記と同様の変化をする傾向を示
す。したがってこのような糸は、糸が形成されてから巻
き取られるまでの間、製編織準備工程、さらには製編織
工程等を経て布帛を形成するまでの間等において撚密度
差が減少し易く、形成された撚密度の変化を布帛形成後
まで保つことは極めて難しく、所期の目的を十分に達成
し得ていない。
従来においても上記問題点を回避するため、数多くの
試みがなされているが、いずれも効果が不十分である。
試みがなされているが、いずれも効果が不十分である。
たとえば、撚密度に対応する旋回力を弱めるため、熱
処理等を施す方法があるが、このような処置をしたとし
ても張力の作用に対してはほとんど効果がない。
処理等を施す方法があるが、このような処置をしたとし
ても張力の作用に対してはほとんど効果がない。
さらに熱処理等を強化したり、糸に他成分を付着させ
たりして糸の構成繊維相互を接・融着する方法がある。
この方法は張力の作用に対し、該接・融着の程度が強い
ほど撚密度の変化を保つという面では効果的であるが、
半面撚糸としての風合が損われ、かつ糸が硬化して好ま
しくないものとなる。
たりして糸の構成繊維相互を接・融着する方法がある。
この方法は張力の作用に対し、該接・融着の程度が強い
ほど撚密度の変化を保つという面では効果的であるが、
半面撚糸としての風合が損われ、かつ糸が硬化して好ま
しくないものとなる。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、上述の従来技術の欠陥に鑑み、撚構造が安
定で、有撚部と無撚部とが交互に配列した極めて変化に
富んだ間歇交互撚糸を提供せんとするものであり、ま
た、かかる間歇交互撚糸を安定して製造する方法を提供
せんとするものである。
定で、有撚部と無撚部とが交互に配列した極めて変化に
富んだ間歇交互撚糸を提供せんとするものであり、ま
た、かかる間歇交互撚糸を安定して製造する方法を提供
せんとするものである。
[課題を解決するための手段] 前記した本発明の目的を達成する本発明の構成は、次
のとおりである。
のとおりである。
すなわち、本発明の間歇交互撚糸は、その長さ方向に
沿ってS撚部と無撚部とが交互に連なった間歇S撚部分
と、Z撚部と無撚部とが交互に連なった間歇Z撚部分と
が、無撚部分を介して交互に配列していることを特徴と
するものである。
沿ってS撚部と無撚部とが交互に連なった間歇S撚部分
と、Z撚部と無撚部とが交互に連なった間歇Z撚部分と
が、無撚部分を介して交互に配列していることを特徴と
するものである。
また、本発明の間歇交互撚糸の製造方法は、2本以上
の単糸それぞれに交互撚を付与し、次いで該単糸を2本
以上引き揃え、次いで該交互撚の周期よりも短い周期で
間歇的に交絡を付与することを特徴とするものである。
の単糸それぞれに交互撚を付与し、次いで該単糸を2本
以上引き揃え、次いで該交互撚の周期よりも短い周期で
間歇的に交絡を付与することを特徴とするものである。
[作用] 本発明に用いる糸としては各種の熱可塑性樹脂、例え
ばポリアミド、ポリエステル、ポリアクリロニトリル、
ポリオレフィン、ポリ塩化ビニリデン及びその共重合
体、好ましくは前記熱可塑性樹脂としてナイロン6、ナ
イロン66、ポリエチレンテレフタレートを公知の方法で
溶融紡糸してなる延伸糸及びその嵩高糸がある。また、
本発明の間歇交互撚糸は前記延伸糸及びその嵩高糸の複
数本からなる複合糸であり、前記糸の特徴、特性例えば
素材差、形態差、染着性差、収縮差、断面形態差、光沢
差等何等限定されるものではなく、目的、用途に応じ適
宜組合せできるものである。
ばポリアミド、ポリエステル、ポリアクリロニトリル、
ポリオレフィン、ポリ塩化ビニリデン及びその共重合
体、好ましくは前記熱可塑性樹脂としてナイロン6、ナ
イロン66、ポリエチレンテレフタレートを公知の方法で
溶融紡糸してなる延伸糸及びその嵩高糸がある。また、
本発明の間歇交互撚糸は前記延伸糸及びその嵩高糸の複
数本からなる複合糸であり、前記糸の特徴、特性例えば
素材差、形態差、染着性差、収縮差、断面形態差、光沢
差等何等限定されるものではなく、目的、用途に応じ適
宜組合せできるものである。
また、本発明の間歇S撚部分とはS方向の撚を有する
糸部と無撚と糸部とが糸軸に沿って交互に連なった糸部
分であり、また、間歇Z撚部分とはZ方向の撚を有する
糸部と無撚の糸部とが糸軸に沿って交互に連なった糸部
分である。このように間歇S及びZ撚部分を有すること
によって撚の効果に加え、無撚の特徴さらには有撚部と
無撚部とが交互に連なることによって変化に富んだ特徴
がさらに発揮されるのである。また、これら間歇S撚部
分および間歇Z撚部分さらにはS撚部およびZ撚部、無
撚部の各々の長さは目的に応じ種々設定できるものであ
り、制御された変化を付与することができる。
糸部と無撚と糸部とが糸軸に沿って交互に連なった糸部
分であり、また、間歇Z撚部分とはZ方向の撚を有する
糸部と無撚の糸部とが糸軸に沿って交互に連なった糸部
分である。このように間歇S及びZ撚部分を有すること
によって撚の効果に加え、無撚の特徴さらには有撚部と
無撚部とが交互に連なることによって変化に富んだ特徴
がさらに発揮されるのである。また、これら間歇S撚部
分および間歇Z撚部分さらにはS撚部およびZ撚部、無
撚部の各々の長さは目的に応じ種々設定できるものであ
り、制御された変化を付与することができる。
また、前記無撚部は交絡・非交絡のいずれでもよい
が、好ましくは交絡している方が望ましい。該無撚部が
交絡していることによって、その両側に存する有撚部か
らの撚の移動が阻止されるため、より安定した糸構造と
なり所望の糸設計が可能となるものである。また前記間
歇S撚部分と間歇Z撚部分とが無撚部分を介して配列す
ることによって撚糸の効果に加え、S撚およびZ撚の撚
方向の違いによる特徴が発揮されるのである。
が、好ましくは交絡している方が望ましい。該無撚部が
交絡していることによって、その両側に存する有撚部か
らの撚の移動が阻止されるため、より安定した糸構造と
なり所望の糸設計が可能となるものである。また前記間
歇S撚部分と間歇Z撚部分とが無撚部分を介して配列す
ることによって撚糸の効果に加え、S撚およびZ撚の撚
方向の違いによる特徴が発揮されるのである。
また間歇S撚部分と間歇Z撚部分との間に存する無撚
部分はS撚とZ撚の相殺を阻止し撚構造をより安定なも
のとするために交絡している方が好ましく、該無撚部分
もまた目的に応じ長さが制御できるものである。
部分はS撚とZ撚の相殺を阻止し撚構造をより安定なも
のとするために交絡している方が好ましく、該無撚部分
もまた目的に応じ長さが制御できるものである。
次に本発明の間歇交互撚糸の一例を図面により説明す
る。
る。
第1図(A)は本発明の間歇交互撚糸の一例の側面を
示す模式図であり、図において、1:S撚部、2:Z撚部、3:
間歇S撚部分、4:間歇Z撚部分、5:間歇S撚部分及び間
歇Z撚部分に存する無撚部分、6:間歇S撚部分と間歇Z
撚部分との間に存する無撚部分、E:交絡部であり、間歇
S撚部分3はS撚部1と無撚部5とが交互に連なった構
造となっており、また間歇Z撚部分4はZ撚部2と無撚
部5が交互に連なった構造となっている。また間歇S撚
部分3と間歇Z撚部分4とは交絡した無撚部分6を介し
て交互に配列している。
示す模式図であり、図において、1:S撚部、2:Z撚部、3:
間歇S撚部分、4:間歇Z撚部分、5:間歇S撚部分及び間
歇Z撚部分に存する無撚部分、6:間歇S撚部分と間歇Z
撚部分との間に存する無撚部分、E:交絡部であり、間歇
S撚部分3はS撚部1と無撚部5とが交互に連なった構
造となっており、また間歇Z撚部分4はZ撚部2と無撚
部5が交互に連なった構造となっている。また間歇S撚
部分3と間歇Z撚部分4とは交絡した無撚部分6を介し
て交互に配列している。
第1図(B)は、第1図(A)の間歇交互撚糸として
実際の構成繊維の形状例を示す顕微鏡写真図である。図
の右サイドに示した数字は上述の各間歇部分を示す。す
なわち、3:間歇S撚部分、4:間歇Z撚部分、6:間歇S撚
部分と間歇Z撚部分との間に存する無撚部分をそれぞれ
示し、3+4+6が第1図(A)の全体を示す拡大写真
図である。
実際の構成繊維の形状例を示す顕微鏡写真図である。図
の右サイドに示した数字は上述の各間歇部分を示す。す
なわち、3:間歇S撚部分、4:間歇Z撚部分、6:間歇S撚
部分と間歇Z撚部分との間に存する無撚部分をそれぞれ
示し、3+4+6が第1図(A)の全体を示す拡大写真
図である。
このように本発明の間歇交互撚糸はS撚部分、Z撚部
分、無撚部分とが混在した変化に富んだ状態の交互撚糸
である。
分、無撚部分とが混在した変化に富んだ状態の交互撚糸
である。
次に本発明の間歇交互撚糸の製造方法について説明す
る。
る。
本発明の間歇交互撚糸は2本以上の単糸をそれぞれに
交互撚を付与し、次いで該単糸を2本以上引き揃え、次
いで該交互撚の周期よりも短い周期で間歇的に交絡を付
与することによって製造することができる。
交互撚を付与し、次いで該単糸を2本以上引き揃え、次
いで該交互撚の周期よりも短い周期で間歇的に交絡を付
与することによって製造することができる。
2本以上の単糸それぞれに交互撚を付与する方法とし
ては、例えば流体仮撚、摩擦仮撚、スピンドル仮撚等が
あるが、生産性、作業性、制御性の点から流体仮撚が有
効である。
ては、例えば流体仮撚、摩擦仮撚、スピンドル仮撚等が
あるが、生産性、作業性、制御性の点から流体仮撚が有
効である。
また2糸条を合体する方法としては、例えば流体交
絡、熱融着、樹脂による固着等があるが、交互撚糸の特
性、生産性、作業性、制御性の点から流体交絡が有効で
ある。
絡、熱融着、樹脂による固着等があるが、交互撚糸の特
性、生産性、作業性、制御性の点から流体交絡が有効で
ある。
また交互撚周期および間歇交絡周期を制御する場合は
流体仮撚装置および流体交絡装置とそれぞれ結合した電
磁弁をコンピュータ制御することによって、たとえば後
述の第3図の制御パターン例のようにして達成すること
ができる。
流体仮撚装置および流体交絡装置とそれぞれ結合した電
磁弁をコンピュータ制御することによって、たとえば後
述の第3図の制御パターン例のようにして達成すること
ができる。
第2図は本発明の間歇交互撚糸製造工程の一例を示す
工程図である。パッケージ7より解舒された単糸Yは1s
tローラ9と2ndローラ14との間で流体噴射仮撚付与装置
12による撚の付与と集束ガイド13による加撚されたそれ
ぞれの単糸の集束を行った後、流体噴射交絡付与装置15
によって交絡を付与し、3rdローラ16に係合し、間歇交
互撚糸Y′として巻取装置17に巻きとられる。1stロー
ラ9と流体噴射仮撚付与装置12との間、いわゆる加撚域
には加撚張力の安定化および糸道の規制のために張力調
整装置10、糸道規制装置11を設けた方が好ましい。張力
調整装置10を設置することにより加撚張力が安定・均一
化し、撚の移動がスムーズとなりより均一な交互撚糸が
得られるのである。また糸道規制装置11を設置すること
により糸道の規制、S・Z反転時の糸の振動および加撚
時のバルーニングの制御等の効果があり、張力の安定化
さらには高速度での加撚が可能となるのである。
工程図である。パッケージ7より解舒された単糸Yは1s
tローラ9と2ndローラ14との間で流体噴射仮撚付与装置
12による撚の付与と集束ガイド13による加撚されたそれ
ぞれの単糸の集束を行った後、流体噴射交絡付与装置15
によって交絡を付与し、3rdローラ16に係合し、間歇交
互撚糸Y′として巻取装置17に巻きとられる。1stロー
ラ9と流体噴射仮撚付与装置12との間、いわゆる加撚域
には加撚張力の安定化および糸道の規制のために張力調
整装置10、糸道規制装置11を設けた方が好ましい。張力
調整装置10を設置することにより加撚張力が安定・均一
化し、撚の移動がスムーズとなりより均一な交互撚糸が
得られるのである。また糸道規制装置11を設置すること
により糸道の規制、S・Z反転時の糸の振動および加撚
時のバルーニングの制御等の効果があり、張力の安定化
さらには高速度での加撚が可能となるのである。
また集束ガイド13により加撚されたそれぞれの単糸を
集束することによって、交互撚糸構造はより安定なもの
となる。さらに集束ガイド13は流体噴射仮撚付与装置の
直下に設置するとより効果的である。
集束することによって、交互撚糸構造はより安定なもの
となる。さらに集束ガイド13は流体噴射仮撚付与装置の
直下に設置するとより効果的である。
また制御用コンピュータ20は流体噴射仮撚付与装置12
および流体噴射交絡付与装置15の作動を制御するための
ものである。
および流体噴射交絡付与装置15の作動を制御するための
ものである。
第3図は本発明の仮撚付与装置および交絡付与装置の
制御パターンの一例を示す模式図で、第3図(a1)は仮
撚付与装置、第3図(a2)は交絡付与装置のそれぞれ制
御パターンの一例を示すものである。
制御パターンの一例を示す模式図で、第3図(a1)は仮
撚付与装置、第3図(a2)は交絡付与装置のそれぞれ制
御パターンの一例を示すものである。
第3図は、流体噴射仮撚付与装置12でS撚部とZ撚部
を間歇的に交互に形成させるべく作動させ、該S撚部や
Z撚部の周期よりも短い周期で流体噴射交絡付与装置15
を間歇的に作動させた制御パターン例であり、(a1)や
(a2)の組合せで各種の間歇交互撚糸を形成することが
できる。
を間歇的に交互に形成させるべく作動させ、該S撚部や
Z撚部の周期よりも短い周期で流体噴射交絡付与装置15
を間歇的に作動させた制御パターン例であり、(a1)や
(a2)の組合せで各種の間歇交互撚糸を形成することが
できる。
比較例1 下撚と上撚を同時に付与する市販の撚糸機を用い上撚
数150回/mのZ撚となした以外は実施例1と同一の方法
でカーペットを製造した。実施例1に比べ構成糸各々が
撚によって集束し繊維軸方向に沿って均一な撚形態を有
しているがために、カーペットにおいては構成糸相互が
糸断面でサイドバイサイド的に群をなした糸構造をとっ
た。該構成糸各々が有する色調差によるポイント感は表
現されるものの該サイドバイサイド的に群をなした糸構
造の形態しかとり得ず、これらが微分散するために弱い
コントラストのポイント感が不十分なものしか得られな
かった。
数150回/mのZ撚となした以外は実施例1と同一の方法
でカーペットを製造した。実施例1に比べ構成糸各々が
撚によって集束し繊維軸方向に沿って均一な撚形態を有
しているがために、カーペットにおいては構成糸相互が
糸断面でサイドバイサイド的に群をなした糸構造をとっ
た。該構成糸各々が有する色調差によるポイント感は表
現されるものの該サイドバイサイド的に群をなした糸構
造の形態しかとり得ず、これらが微分散するために弱い
コントラストのポイント感が不十分なものしか得られな
かった。
比較例2 実施例1と同じ糸使いで、交絡数40個/mの交絡混繊糸
を用いて実施例1と同一の方法でカーペットを製造し
た。交絡によって該構成糸を構成している単繊維がほぼ
均一な分散状態をとるため、構成糸各々が有している色
杢の効果が表現されず中間色を呈した表面変化に乏しい
品位のカーペットであった。
を用いて実施例1と同一の方法でカーペットを製造し
た。交絡によって該構成糸を構成している単繊維がほぼ
均一な分散状態をとるため、構成糸各々が有している色
杢の効果が表現されず中間色を呈した表面変化に乏しい
品位のカーペットであった。
以上の比較例1、2等からも理解できるように、本発
明糸は間歇S撚部分と間歇Z撚部分とが交絡した無撚部
分を介して交互に存在するため、糸形態はもとよりカー
ペットにおいてもS撚およびZ撚によって構成糸相互が
集束し、該構成糸相互が糸断面でサイドバイサイド的に
群をなした糸構造をとることによって、該構成糸各々が
有する色調差によるポイント感を呈し、さらに交絡部分
は交絡ノズルの混繊作用によって該構成糸を構成してい
る単繊維がほぼ均一な分散状態をとるため、構成糸各々
が有する色の中間色を呈することができた。
明糸は間歇S撚部分と間歇Z撚部分とが交絡した無撚部
分を介して交互に存在するため、糸形態はもとよりカー
ペットにおいてもS撚およびZ撚によって構成糸相互が
集束し、該構成糸相互が糸断面でサイドバイサイド的に
群をなした糸構造をとることによって、該構成糸各々が
有する色調差によるポイント感を呈し、さらに交絡部分
は交絡ノズルの混繊作用によって該構成糸を構成してい
る単繊維がほぼ均一な分散状態をとるため、構成糸各々
が有する色の中間色を呈することができた。
このように、本発明の交互撚糸によれば、SおよびZ
の交互撚によるポイント感表現部と交絡による中間色表
現部とが混在することによって、該ポイント感表現部の
ポイント感がさらに助長され、従来の技術では表現が困
難な深みのある優れた表面品位のカーペットを得ること
ができるものである。もちろん、交互撚部分と無撚部分
の長さ割合を変えることによってポイント感の表現を自
在に制御することも可能である。
の交互撚によるポイント感表現部と交絡による中間色表
現部とが混在することによって、該ポイント感表現部の
ポイント感がさらに助長され、従来の技術では表現が困
難な深みのある優れた表面品位のカーペットを得ること
ができるものである。もちろん、交互撚部分と無撚部分
の長さ割合を変えることによってポイント感の表現を自
在に制御することも可能である。
[発明の効果] 本発明は次の如き優れた効果を有する。
(1) 交互撚構造であるため、布帛が変化に富んでい
る。
る。
(2) 交互撚部に加え無撚部が存するため、布帛はさ
らに変化に富んでいる。
らに変化に富んでいる。
(3) 無撚部が交絡しているため、撚構造が安定であ
る。
る。
(4) 流体噴射仮撚により交互撚を付与するため、生
産性が高く、かつ撚糸の効果を備えている。
産性が高く、かつ撚糸の効果を備えている。
第1図(A)は、本発明の間歇交互撚糸の一例を示す模
式側面図であり、第1図(B)は実施例1で得られた間
歇交互撚糸を構成する繊維の形状を示す顕微鏡写真図で
ある。 第2図は本発明の間歇交互撚糸の製造工程の一例を示す
工程図、第3図は本発明の仮撚付与装置および交絡付与
装置の制御パターンの一例を示す模式図で、第3図
(a1)は仮撚付与装置、第3図(a2)は交絡付与装置の
パターンの一例である。 1:S撚部、2:Z撚部 3:S撚部分、4:Z撚部分 5:無撚部、6:無撚部分 7:パッケージ、8:解舒ガイド 9:1stローラ、10:張力調整装置 11:糸道規制装置、12:仮撚付与装置 13:集束ガイド、14:2ndローラ 15:交絡付与装置、16:3rdローラ 17:巻取装置、18:チーズ 19:電磁弁、20:コンピュータ制御装置 Y:単糸、E:交絡部 Y′:間歇交互撚糸
式側面図であり、第1図(B)は実施例1で得られた間
歇交互撚糸を構成する繊維の形状を示す顕微鏡写真図で
ある。 第2図は本発明の間歇交互撚糸の製造工程の一例を示す
工程図、第3図は本発明の仮撚付与装置および交絡付与
装置の制御パターンの一例を示す模式図で、第3図
(a1)は仮撚付与装置、第3図(a2)は交絡付与装置の
パターンの一例である。 1:S撚部、2:Z撚部 3:S撚部分、4:Z撚部分 5:無撚部、6:無撚部分 7:パッケージ、8:解舒ガイド 9:1stローラ、10:張力調整装置 11:糸道規制装置、12:仮撚付与装置 13:集束ガイド、14:2ndローラ 15:交絡付与装置、16:3rdローラ 17:巻取装置、18:チーズ 19:電磁弁、20:コンピュータ制御装置 Y:単糸、E:交絡部 Y′:間歇交互撚糸
Claims (6)
- 【請求項1】糸の長さ方向に沿って、S撚部と無撚部と
が交互に連なった間歇S撚部分と、Z撚部と無撚部とが
交互に連なった間歇Z撚部分とが、無撚部分を介して交
互に配列していることを特徴とする間歇交互撚糸。 - 【請求項2】無撚部が、交絡していることを特徴とする
請求項(1)記載の間歇交互撚糸。 - 【請求項3】双糸の上撚りが、請求項(1)記載の特徴
を有することを特徴とする間歇交互撚糸。 - 【請求項4】2本以上の単糸それぞれに交互撚を付与
し、次いで該単糸を2本以上引き揃え、次いで該交互撚
の周期よりも短い周期で間歇的に交絡を付与することを
特徴とする間歇交互撚糸の製造方法。 - 【請求項5】2本以上の単糸それぞれに交互撚を付与す
る方法が、流体仮撚法であることを特徴とする請求項
(4)記載の間歇交互撚糸の製造方法。 - 【請求項6】交絡を付与する方法が、流体交絡法である
ことを特徴とする請求項(4)記載の間歇交互撚糸の製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2291485A JP2892144B2 (ja) | 1990-10-29 | 1990-10-29 | 間歇交互撚糸およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2291485A JP2892144B2 (ja) | 1990-10-29 | 1990-10-29 | 間歇交互撚糸およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04163331A JPH04163331A (ja) | 1992-06-08 |
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