JPS6230503Y2

JPS6230503Y2 -

Info

Publication number: JPS6230503Y2
Application number: JP14743881U
Authority: JP
Priority date: 1981-10-02
Filing date: 1981-10-02
Publication date: 1987-08-05
Also published as: JPS5850076U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、前後進切換操作自在で、かつ、前進
状態で複数段に変速操作自在に駆動車輪を軸架し
た走行機体に、走行機体側からの動力を断続する
ための伝動クラツチを備えたロータリ作業装置を
連動連結すると共に、前記走行機体に前記車輪の
後進側に位置する第１状態と前進側に位置する第
２状態とに向き変更及び固定操作自在にハンドル
を延設し、前記ロータリ作業装置のクラツチの入
切り操作に伴い、前記ハンドルが車輪の後進側に
位置する第１状態で、且つ、前記クラツチの入り
状態でのみ前記車輪の後進状態への変速を阻止す
るとともに、前記ハンドルの前後向き変更操作に
伴い、前記ハンドルが車輪の前進側に位置する第
２状態でのみ、前記車輪の高速前進状態への変速
を阻止する牽制機構を付設した歩行型ロータリ作
業機に関する。

上記作業機は、ロータリ作業装置が操縦者に近
い側に位置する時には、ロータリ作業装置の駆動
状態で操縦者側に走行することを阻止し、他方、
ハンドルを向き変更してロータリ作業装置が車輪
を挾んで操縦者と反対側に位置する時には、その
状態でロータリ作業装置の駆動、非駆動のいかん
にかかわらず、高速で操縦者側に走行することを
阻止し、操縦者の安定を図るようにしたものであ
る。

前記牽制機構を構成するに、従来では、ハンド
ル及びクラツチ操作具夫々に専用の牽制部材を連
係させ、その２個の牽制部材を所定位置で変位自
在に設け、変速用ロツドに対する接当あるいは非
接当により上述牽制を行わせるようにしている。

ところが、狭い空間内に他部材と干渉しないよ
うに２個の牽制部材を設けなければならず、組付
けが困難になる欠点があつた。

本考案は、上記の点に鑑み、牽制機構を構成簡
単に、かつ、組付面で有利にできるようにするこ
とを目的とする。

次に、本考案の実施例を図面に基いて詳述す
る。

ミツシヨンケース１の下端部に車輪２，２を軸
架すると共にミツシヨンケース１の前方に突出さ
せてエンジンＥを搭載した台３を連設し、かつ、
ミツシヨンケース１の上方に、縦軸Ｐ周りで、車
輪２の後進側に位置する第１状態と前進側に位置
する第２状態とに回動及び固定自在に操縦ハンド
ル４を設けると共に、ミツシヨンケース１の後部
側にロータリ作業装置の一例としてのロータリ耕
耘装置５を連動連結し、歩行型ロータリ作業機を
構成してある。

前記車輪２，２を駆動するに、ミツシヨンケー
ス１に、その内部のギア式変速機構６に対する押
引き操作ロツド７，７を摺動自在に並設し、その
操作ロツド７，７は、その一端側夫々に第１及び
第２係合部材８，９を備えており、ミツシヨンケ
ース１に横軸芯Q₁周りで揺動自在に取付けたボ
ス部材１０に縦軸芯Ｑ周りで回動自在にアーム１
１を取付け、両軸芯Q₁，Q₂周りでの揺動と回動
との協働により、アーム１１を、前記第１及び第
２係合部材８，９に択一的かつ背反的に係合さ
せ、第１係合部材８の摺動により、ミツシヨンケ
ース１に近づく状態で高速の前進第３速状態が、
他方、離れる状態で前進第２速状態が得られ、そ
して、第２係合部材９の摺動によりミツシヨンケ
ース１に近づく状態で後進状態が、他方、遠ざか
る状態で前進第１速状態が夫々得られるように構
成してある。

前記アーム１１にスプライン嵌合部１２を形成
し、変速レバー１３を周方向に取付位置を変更し
て嵌脱自在に嵌着するように構成してあり、ハン
ドル４の取付向き変更に応じ、操作しやすい位置
に変速レバー１３を取付けられるように構成して
ある。

次に、前記第１及び第２状態夫々での後進を牽
制する機構について説明する。

即ち、前記ミツシヨンケース１の上部に取付け
たブラケツト１４に、第１及び第２係合部材８，
９に択一的に接当する状態といずれにも接当しな
い状態とに切換えられるように揺動自在にアング
ル状の牽制部材１５を取付けてある。

前記牽制部材１５の他端側近くにおいて、前記
ブラケツト１４の内側横側面に取付けた筒状ボス
１６に上下摺動自在に、かつ、圧縮スプリング１
７を介してブラケツト１４の上面から突出する側
に付勢した状態で接当部材１８を設け、その接当
部材１８の上端部を曲面に構成すると共に、他
方、ハンドルブラケツト４ａの下端面にカム部１
９を連設し、ハンドル４の取付向き変更に伴い、
前記接当部材１８を押下げると共に牽制部材１５
を操作し、第１係合部材８のみに接当する位置に
変位させ、ハンドル４を車輪２の前進側に位置す
る第２状態において、前述前進第３速、即ち、第
２状態において高速で後進となる状態への変速を
阻止するように構成してある。

又、前記ブラケツト１４にアングル状アーム２
０を揺動自在に取付けると共に、そのアーム２０
の一端と、前記ロータリ耕耘装置５に対する伝動
クラツチ２１を入切りするクラツチ操作具２２を
ワイヤー２３を介して連結し、クラツチ２１の入
り操作に伴うアーム２０の揺動により、前記牽制
部材１５を操作して前記第２係合部材９のみに接
当する位置に変位させ、ハンドル４を車輪２の後
進側に位置させる第１状態において、後進状態へ
の変速を阻止するように構成してある。

前記接当部材１８及びアングル状アーム２０
は、夫々ブラケツト１４に着脱自在に取付けられ
ており、例えば、第１状態でも積極的に後進によ
る作業を行いたいような、牽制の不要な場合には
適宜取外せるように構成してある。

上記実施例において、接当部材１８、カム１９
をハンドル４に連係の接当押圧機構と称し、又、
アングル状アーム２０、ワイヤー２３をクラツチ
操作具２２に連係の接当押圧機構と称す。

以上要するに、本考案は、冒記した歩行型ロー
タリ作業機において、前記牽制機構を構成する
に、走行機体のミツシヨンケース１から突出する
状態で、走行速度変速用の操作ロツド７と前後進
切換え自在な操作ロツド７とを設け、かつ、前記
変速用操作ロツド７の最高速の操作方向と、前後
進切換え自在な操作ロツド７の後進操作方向とを
同方向に設定し、かつ、前記両操作ロツド７，７
の近傍位置に、前記両操作ロツド７，７の移動軌
跡内に択一的に進入する状態といずれの移動軌跡
からも外れた状態とに切換えられる１つの揺動牽
制部材１５を設け、この牽制部材１５を、前記ハ
ンドル４の第１状態において、前記クラツチ２１
の入り操作に伴つて前記牽制部材１５を前記前後
進切換用操作ロツド７の位置に揺動させて前記前
後進切換用操作ロツド７の後進へのシフト操作を
牽制するクラツチ操作具２２に連係の接当押圧機
構２０，２３と、前記ハンドル４の第２状態への
向き変更に伴つて、前記牽制部材１５を前記前進
変速用操作ロツド７の位置に揺動させて前記前進
変速用操作ロツド７の高速前進状態へのシフト操
作を牽制するハンドル４に連係の接当押圧機構１
８，１９を設けて構成してある事を特徴とする。

つまり、二種の牽制を行うに、ロータリ作業装
置５を駆動した状態で車輪２の後進状態への変速
を牽制する場合は、ハンドル４が車輪２の後進側
に向いている時だけであり、他方、ハンドル４が
車輪２の前進側を向いた状態で車輪２の高速前進
側への変速を牽制する場合は、クラツチ２１の入
切りに無関係になることに着目し、ハンドル４及
びクラツチ操作具２２のいずれにも連結するよう
に牽制部材１５を１個設けるだけであるから、部
材数少なく、簡単な構成にできると共に、小さな
スペースに容易に設置でき、組付面有利にできる
に至つた。

尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対
照を便利にする為に符号を記すが、該記入により
本考案は添付図面の構造に限定されるものではな
い。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る歩行型ロータリ作業機の実
施例を示す、第１図は全体側面図、第２図は牽制
機構を示す斜視図、第３図は要部の平面図、第４
図は要部の一部切欠側面図である。２……車輪、４……ハンドル、５……ロータリ
作業装置、７……操作ロツド、１５……牽制部
材、１８，１９，２０，２３……接当圧機構、２
１……クラツチ、２２……クラツチ操作具。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

前後進切換操作自在で、かつ、前進状態で複数
段に変速操作自在に駆動車輪２を軸架した走行機
体に、走行機体側からの動力を断続するための伝
動クラツチ２１を備えたロータリ作業装置５を連
動連結すると共に、前記走行機体に前記車輪２の
後進側に位置する第１状態と前進和に位置する第
２状態とに向き変更及び固定操作自在にハンドル
４を延設し、前記ロータリ作業装置５のクラツチ
２１の入切り操作に伴い、前記ハンドル４が車輪
２の後進側に位置する第１状態で、且つ、前記ク
ラツチ２１の入り状態でのみ前記車輪２の後進状
態への変速を阻止するとともに、前記ハンドル４
の前後向き変更操作に伴い、前記ハンドル４が車
輪２の前進側に位置する第２状態でのみ、前記車
輪２の高速前進状態への変速を阻止する牽制機構
を付設した歩行型ロータリ作業機であつて、前記
牽制機構を構成するに、走行機体のミツシヨンケ
ース１から突出する状態で、走行速度変速用の操
作ロツド７と前後進切換え自在な操作ロツド７と
を設け、かつ、前記変速用操作ロツド７の最高速
の操作方向と、前後進切換え自在な操作ロツド７
の後進操作方向とを同方向に設定し、かつ、前記
両操作ロツド７，７の近傍位置に、前記両操作ロ
ツド７，７の移動軌跡内に択一的に進入する状態
といずれの移動軌跡からも外れた状態とに切換え
られる１つの揺動牽制部材１５を設け、この牽制
部材１５を、前記ハンドル４の第１状態におい
て、前記クラツチ２１の入り操作に伴つて前記牽
制部材１５を前記前後進切換用操作ロツド７の位
置に揺動させて前記前後進切換用操作ロツド７の
後進へのシフト操作を牽制するクラツチ操作具２
２に連係の接当押圧機構２０，２３と、前記ハン
ドル４の第２状態への向き変更に伴つて、前記牽
制部材１５を前記前進変速用操作ロツド７の位置
に揺動させて前記前進変速用操作ロツド７の高速
前進状態へのシフト操作を牽制するハンドル４に
連係の接当押圧機構１８，１９を設けて構成して
あることを特徴とする歩行型ロータリ作業機。