JPS6024682Y2 - 歩行型移動農機の操向クラツチ自動切換装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、本機から上方に突設した支柱に対して操縦バ
ンドルを上下軸心周りに回動自在に枢支するとともに、
このバンドルの前後向き変更の回動により、前記支柱に
装着した円板状カムの周部カム面にて押圧変位させられ
る前記バンドル側に支持したカムフオローに連係して摺
動軸を移動させることにより、前記バンドルに取付けた
左右一対の操向操作具と前記本機側に装備した左右一対
の操向クラッチとの連係状態を切換える機構を備えた歩
行型移動農機における操向クラッチの連係状態を自動的
に切換える装置に関する。

上記のものによれば、作業形態に応じて任意にバンドル
の向きを前後に変更でき、又、左右操向クラッチとその
操作具との連係状態をバンドル向き変更に連動して自動
的に切換えることができるから、バンドルの向き変更に
かかわらず、操向操作を、常に同感覚で誤りなく行なえ
るのであり、しかも、連係状態の自動切換えをカムとカ
ムフオローとを用いたカム機構を用いて行なうが故に、
円滑、且つ、確実に行ない得るものとなっているのであ
るが、従来の場合、円板状カムを支柱に装着するに、両
者を単に溶接にて取付けるものであったため、円板状カ
ムの支柱に対する前記上下軸心周りでの適正取付位置が
分り難く、場合によっては、組付はミスを起して適確な
自動切換作動を行なわせることができなくなる虞れがあ
り、問題となっていた。

本考案は、円板状カムと支柱との形状を工夫することに
より上記した問題を解決し、支柱に対する円板状カムの
取付けを正確に行えるようにすることを目的とする。

上記目的を達成するために講じた本考案の特徴とする構
成は、前記円板状カムと前記支柱とに、係合突起と係合
凹部とを用いた保合構造を特定位相で設け、前記円板状
カムと前記支柱とを前記係合構造によって前記軸心周り
の相対回動を阻止させた状態で装着しである点にあり、
かかる構成から次の作用効果を奏する。

すなわち、円板状カムと支柱との上下軸心周りでの相対
回動を保合構造によって阻止するので、組付は作業を迅
速に行うことができ、この保合構造を特定位相で設けた
ので、支柱に対する円板状カムの位置が一義的に定まり
、正確に位置決めできる。

従って、組付はミスを防止して適確な自動切換作業を行
わせることができるものでありながら、組付作業自体も
迅速、容易に行なえるという効果を奏する。

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

本考案は、上記実情に留意して為されたものであって、
官記した構造の歩行型移動農機の操向クラッチ自動切換
装置におり）で、前記円板状カムと前記支柱とを、係合
突起と係合凹部とを用いた係合構造により前記軸心周り
の相対回動を阻止させた状態で装着しであることを特徴
とする。

従って、円板状カムの支柱に対する上下軸心周りでの適
正取付位置を、係合構造により正確に位置決めさせるこ
とができるから、組付はミスを防止して適確な自動切換
作動を行なわせることができるとともに、円板状カムの
支柱に対する上下軸心周りでの取付位置が迅速に認識し
易ものとなるが故に、組付作業自体も迅速、容易に行な
うことが可能となるのであり、もって、実用上の利点大
である。

以下本考案の実施の態様を例示図について詳述する。

第１図は、歩行型耕耘機の側面を示しており、走行用ミ
ッションケース１、こののケース１の下部に支承された
左右一対の推進車輪２，２、前部エンジン３等を装備し
た本機、及び前記走行用ミッションケース１の上部から
後方へ延出される操縦ハンドル４等からなり、前記ミッ
ションケース１の後部に耕耘ロータリ装置（図示せず）
を取付けるか、又は、前記車輪２，２の代わりに耕耘ロ
ータを取付けて、進行に伴い耕耘作業を行なうべく構成
されている。

前記ハンドル４は、前記ミッションケース１の上部から
上方に突設した筒体５に対して上下軸心Ｘ周りに回動自
在に支承されたハンドル枠６に取付けられるものであっ
て、前後に向き変更自在に構成されている。

次に、前記ハンドル４の前後向き変更に伴い、前記ハン
ドル４の後端に取付けた左右一対の操向操作具としての
握りレバー７ａ、７ｂと、前記ミッションケース１内に
設けた左右一対の操向クラッチ８ａ、８ｂとの連係状態
を自動的に切換える装置について、第２図乃至第５図に
基づいて説明する。

前記ハンドル枠６に、コの字状の枠体９が取付けられる
とともに、この枠体９に、前後一対の摺動軸１０ａ、１
０ｂが軸心方向移動自在に貫通支承されている。

これら摺動軸１０ａ、１０ｂの左右端部夫々に、左右一
対の板状カムフオロー１２ａ、１２ｂが取付けられると
ともに、前記筒体５の上部に、前記カムフオロー１２ａ
、１２ｂを押圧変位させる円板状カム１１が取付けられ
ている。

前記後方の摺動軸１０ｂに、左右一対の筒状カラー１３
ａ、１３ｂが前記カムフオロ １２ａ。

１２ｂにて軸心方向への移動を阻止された状態で外嵌さ
れるとともに、前記筒状カラー１３ａ、１３ｂに、前記
左右一対の握りレバー７ａ、７ｂとワイヤを介して連結
された操作側回転体１４ａ。

１４ｂと、前記操向クラッチ８ａ、８ｂとワイヤを介し
て連結された被操作側回転体１５ａ、１５ｂとが外嵌さ
れている。

前記筒状カラー１３ａ、１３ｂに、左右の一対のキー１
６ａ、１６ｂが軸心方向移動不能に保合連結されるとと
もに、前記両波操作側回転体１５ａ、１５ｂ及び一方の
操作側回転体１４ｂの夫々に、１つのキー溝１７ａ、１
７ｂ、１８ｂが形成され、且つ、他の操作側回転体１４
ａに、左右一対の２つのキー１１８ａ、１８ｂが形成さ
れて、キー１６ａ、１６ｂのキー１１７ａ・・・・・・
に対する係合状態を切換えることにより、前記握りレバ
ー７ａ、７ｂと操向クラッチ８ａ、８ｂとの連係状態を
切換える機構が構成されている。

そして、前記バンドル４を、前方向き又は後方向きに回
動させることにより、前記カム１１の周部カム面Ｓにて
カムフオロー１２ａ、１２ｂを押圧変位させて摺動軸１
０ｂを摺動させることにより、前記キー１６ａ、１６ｂ
のキー溝１７ａ・・・・・・に対する保合状態を２状態
に変更し、これにより、左右握りレバー？ａ、７ｂと左
右操向クラッチ８ａ、８ｂとの連係状態を自動的に切換
えるべく構成されている。

又、前記円板状カム１１は、特定位相で一体形成上た係
合突起１９を、前記筒体５に特定位相で切欠き形成した
係合凹部２０に係合させた状態で筒体５に組付けられて
おり、筒体５に対する前記軸心Ｘ周りの相対回動を阻止
するとともに、筒体５に対する軸心Ｘ周りでの取付位置
を、係合突起１９と係合凹部２０からなる係合構造によ
り確定させるようにしである。

尚、実施例のように、１つの突起１９と１つの凹部２０
からなる１組の保合構造を設けることによって、本考案
の目的を達成することができるが、この１組の係合構造
の他に、適宜の数の保合構造を更に設けることによって
、円板状カム１１と支柱５との間のガタつきを抑制し、
組付強度を高めることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る歩行型移動農機の操向クラッチ切換
装置の実施例を示し、第１図は耕耘機の側面図、第２図
は操向クラッチ自動切換装置の装着部を示す一部切欠側
面図、第３図はカムとカムフオローの装着部を示す概略
平面図、第４図は連係状態切換機構の展開横断平面図、
第５図はカム装着部の平面図である。 ４・・・・・・操縦バンドル、５・・・・・・支柱、？
ａ、７ｂ・・・・・・操向操作具、８ａ、８ｂ・・・・
・・操向クラッチ、１１・・・・・・円板状カム、１２
ａ、１２ｂ・・・・・・カムフオロー、１９・・・・・
・係合突起、２０・・・・・・係合凹部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ■ 本機から上方に突設した支柱５に対して操縦バンド
   ル４を上下軸心Ｘ周りに回動自在に枢支するとともに、
   このバンドル４の前後向き変更の回動により、前記支柱
   ５に装着、した円板状カム１１の周部カム面Ｓにて押圧
   変位させられる前記バンドル側に支持したカムフオロー
   １２ａ、１２ｂに連係して摺動軸１０ｂを移動させるこ
   とにより、前記バンドル４に取付けた左右一対の操向操
   作具７ａｓ７ｂと前記本機側に装備した左右一対の操向
   クラッチ８ａ、８ｂとの連係状態を切換える機構を備え
   た歩行型移動農機の操向クラッチ切換装置であって、前
   記円板状カム１１と前記支柱５とに、係合突起１９と係
   合凹部２０とを用いた係合構造を特定位相で設け、前記
   円板状カム１１と前記支柱５とを前記係合構造によって
   前記軸心Ｘ周りの相対回動を阻止させた状態で装着しで
   あることを特徴とする歩行型移動農機の、操向クラッチ
   自動切換装置。 ■ 前記係合構造は、１つの係合突起１９と１つの係合
   凹部２０とからなるものである実用新案登録請求の範囲
   第■項記載の歩行型移動機の操向クラッチ自動切換装置
   。