JPS6027093Y2 - 操向クラツチ連係切換装置付き歩行型移動農機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、本機に対して前後向き変更自在な操縦バンド
ルを装備するとともに、前記バンドルに設けた左右一対
の操向操作具に連係する一対の操作側回転体と、本機側
に設けた入り付勢される左右一対の操向クラッチに連係
する一対の被操作側回転体とを、回動自在に支承させ、
前記操作側回転体の一方に対して前記被操作側回転体の
一方を連係させ、残る他方の前記操作側回転体に対して
残る他方の前記被操作側回転体を連係させる組合せを、
軸心方向移動自在に支承される摺動軸の移動によって択
一的に切換えるクラッチ連係状態切換機構を備え、且つ
、前記被操作側回転体が同位相角度にある時にのみ前記
摺動軸の移動を許容するべく構成した操向クラッチ連係
切換装置付き歩行型移動農機。

上記のものによれば、作業形態に応じて任意にバンドル
の向きを前後に変更でき、又、左右操向クラッチとその
操作具との連係状態を切換えることができるから、バン
ドルの向き変更に拘らず、操向操作を常に同感覚で誤り
なく行なえるものとなっているが、長期間使用すると、
被操作側回転体の位置が変動して、円滑な連係状態切換
を行ない難くなることがある。

すなわち、操向クラッチと被操作側回転体とを連係する
ワイヤやリンク機構は、長期間使用すると伸びやガタを
生じることになり、このために上記の如く被操作側回転
体の位置が変動してしまうのである。

そして、このような場合には、前記伸びやガタを調整す
ることになり、且つ、この時に、一対の被操作側回転体
の位相角度を確実に同一に揃えておかないと、連係状態
の切換を所定通り行なえないものとなるが、一対の被操
作側回転体の位相角度を揃えることは、難かしい作業と
なるきらいがあり、迅速に調整し難い問題があった。

尚、この問題は、最初の組付時にも生じることは勿論で
ある。

本考案は、上記問題を解消せんとするものであって、前
記した構造の操向クラッチ連係切換装置付き歩行型移動
農機において、クラッチ入り状態において同位相角度に
ある前記被操作側回転体に接当してその回動を規制する
ストッパーを設けであることを特徴とする。

すなわち、ストッパーに両波操作側回転体が接当する状
態に調整しさえすれば、両波操作側回転体の位相角度を
揃えることができるのであり、もって、ストッパーを設
けるという簡単な改良でありながら、迅速に調整するこ
とが可能となるのであり、実用上の効果大である。

以下本考案の実施例を図面について詳述する。

第１図は、歩行型耕耘機の側面を示しており、走行用ミ
ッションケース１、このケース１の下部に支承された左
右一対の推進車輪２，２、前部エンジン３等を装備した
本機、及び前記走行用ミッションケース１の上部から後
方へ延出される操縦ハンドル４等からなり、前記ミッシ
ョンケース１の後部に耕耘ロークリ装置（図示せず）を
取付けるか、又は、前記車輪２，２の代わりに耕耘ロー
タを取付けて、進行に伴い耕耘作業を行なうべく構成さ
れている。

前記ハンドル４は、前記ミッションケース１の上部に固
着した筒体５に対して上下軸心Ｘ周りに回動自在に支承
されたハンドル枠６に取付けられるものであって、前後
に向き変更自在に構成されている。

次に、前記ハンドル４の後端に取付けた左右一対の操向
操作具としての握りレバー７ａ、７ｂと、前記ミッショ
ンケース１内に設けた入り付勢される左右一対の操向ク
ラッチ８ａ、８ｂとの連係状態を切換える装置について
、第２図乃至第４図に基づいて説明する。

前記ハンドル枠６に、コの字状の枠体９が取付けられる
とともに、この枠体９に、前後一対の摺動軸１０ａ、１
０ｂが軸心方向移動自在に貫通支承されている。

これら摺動軸１０ａ、１０ｂの左右端部夫々に、左右一
対のカムフオロー板１２ａ、１２ｂが取付けられるとと
もに、前記筒体５の上部カムフオロー板１２ａ、１２ｂ
を押圧変位させる円板状カム板１１が取付けられている
。

前記後方の摺動軸１０ｂに、左右一対の筒状カラー１３
ａ、１３ｂが前記カムフオロー板１２ａ、１２ｂにて軸
心方向への移動を阻止された状態で外嵌されるとともに
、前記筒状カラー１３ａｗ１３ｂに、前記左右一対の握
りレバー７ａ。

７ｂとワイヤを介して連結された操作側回転体１４ａ、
１４ｂと、前記操向クラッチ８ａ、８ｂとワイヤを介し
て連結された被操作側回転体１５ａ、１５ｂとが同軸心
状に並置された状態で外嵌されている。

前記筒状カラー１３ａ、１３ｂに、左右一対のキー１６
ａ、１６ｂが軸心方向移動不能に係合連結されるととも
に、前記両波操作側回転体１５ａ、１５ｂ及び一方の操
作側回転体１４ｂの夫々に、１つのキー溝１７ａ、１７
ｂ、１８ｂが形成され、且つ、他の操作側回転体１４ａ
に、左右一対の２つのキー溝１８ａ、１８ｂが形成され
て、キー１６ａ、１６ｂのキー溝１７ａ・・・に対する
保合状態を切換えることにより、操作側回転体１４ａ、
１４ｂと被操作側回転体１５ａ、１５ｂとの連係組合せ
を択一的に切換えるクラッチ連係状態切換機構が構成さ
れている。

そして、前記ハンドル４を、前方向き又は後方向きに回
動させることにより、前記カム板１１にてカムフオロー
板１２ａ、１２ｂを押圧変位させて摺動軸１０ｂを摺動
させることにより、前記キー１６ａ、１６ｂのキー溝１
７ａ・・・に対する係合状態を２状態に変更し、これに
より、左右握りレバー？ａ、７ｂと左右操向クラッチ８
ａ、８ｂとの連係状態を自動的に切換えるべく構成され
ている。

又、クラッチ入り状態において同位相角度にある前記被
操作側回転体１５ａ、１５ｂに接当してその回動を規制
するストッパー１９が、前記コの字状枠体９に取付けら
れており、両波操作側回転体１５ａ、１５ｂを、クラッ
チ入り状態においてストッパー１９に接当する状態に組
付けると、両波操作回転体１５ａ、１５ｂが同位相角度
となり、前記クラッチ連係状態切換機が適正作動を行な
える状態となるように設定されている。

尚、実施例では、クラッチ４の前後向き変更回動に連動
して、操向クラッチ連係状態を自動切換するものを例示
したが、適時手動操作するものに本案を適用してもよい
。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る操向クラッチ連係切換装置付き歩行
型移動農機の実施例を示し、第１図は耕耘機の側面図、
第２図は操向クラッチ連係切換装置の装着部を示す一部
切欠き側面図、第３図はカムとカムフオローの装着部を
示す概略平面図、第４図はクラッチ連係状態切換機構の
展開横断平面図である。 ４・・・・・・操縦ハンドル、７ａ、７ｂ・曲・操向操
作具、８ａ、８ｂ・・・・・・操向クラッチ、１４ａ、
１４ｂ・・・・・・操作側回転体、１５ａ、１５ｂ・・
開被操作側回転体、１９・・・・・・ストッパー

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ■ 本機に対して前後向き変更自在な操縦バンドル４を
   装備するとともに、前記バンドル４に設けた左右一対の
   操向操作具？ａ、７ｂに連係する一対の操作側回転体１
   ４ａ、１４ｂと、本機側に設けた入り付勢される左右一
   対の操向クラッチ８ａ、８ｂに連係する一対の被操作側
   回転体１５ａ、１５ｂとを回動自在に支承させ、前記操
   作側回転体１４ａ、１４ｂの一方に対して前記被操作側
   回転体１５ａ、１５ｂの一方を連係させ、残る他方の前
   記操作側回転体１４ａ又は１４ｂに対して残る他方の前
   記被操作側回転体１５ａ又は１５ｂを連係させる組合せ
   を、軸心方向移動自在に支承される摺動軸１０ｂの移動
   によって択一的に切換えるクラッチ連係状態切換機構を
   備え、且つ、前記被操作側回転体１５ａ、１５ｂが同位
   相角度にある時にのみ前記摺動軸１０ｂの移動を許容す
   るべく構成した操向クラッチ連係切換装置付き歩行型移
   動農機であって、クラッチ入り状態において同位相角度
   にある前記被操作側回転体１５ａ、１５ｂに接当してそ
   の回動を規制するストッパー１９を設けであることを特
   徴とする操向クラッチ連係切換装置付き歩行型移動農機
   。 ■ 前記クラッチ連係状態切換機構は、前記操縦バンド
   ル４の前後向き変更操作に伴うカム１１とカムフオロー
   １２ａ、１２ｂとの相対押圧変位に連係して前記摺動軸
   １０ｂを移動させるものである実用新案登録請求の範囲
   第■項記載の操向クラッチ連係切換装置付き歩行型移動
   農機。