JPS5854296Y2 - 歩行型移動農機における操向クラツチ連係状態切換装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、機体に対して前後向き変更可能な操縦・・ン
ドルを備えた歩行型移動農機における操向クラッチの連
係状態切換装置に関する。

この種のものでは、バンドルの向き変更にかかわらず操
向操作を同じ感覚で行えるようにする必要があり、従来
一般に、バンドル側に連係の操作側回転体を１本の支軸
に設けると共に、他方、クラッチ側に連係の被動側回転
体を別の支軸に設け、更に、操作側回転体あるいは被動
側回転体を移動させてその連係状態を切換えるべくフォ
ーク部材を枢支する等、複数本の支軸を設けており、構
造が複雑化する上に、組付時に両回転体や支軸の相対的
な位置合わせが必要で組付けが困難なものであった。

本考案は、上記の点に鑑み、構造が簡単で、組付容易な
切換装置を提供すると共に、バンドルの向き変更に伴っ
て連係状態を自動的に切換えられるようにする事を目的
とする。

次に、本考案実施の態様を例示図に基いて詳述する。

エンジンＥ及びミッションＭを搭載してなる走行機体の
後方に操縦バンドル１を延設し、ミッションケース２か
ら突設の駆動軸３に、ロータリ耕耘装置等の各種作業装
置と取換自在に車輪４，４を軸架すると共に、車輪４，
４を取付けた状態で後部ヒツチ５にロータリ耕耘装置等
の各種作業装置を連動連結できるように構成してあり、
もって、作業装置を駆動軸３に取付けて、畝くずしや畝
間の整地等、小回りしながらの、いわゆる中耕作業と、
車輪４，４を取付けると共に後部ヒツチ５に作業装置を
連結しての通常の耕耘作業のいずれをも行えるように歩
行型移動農機を構成しである。

前記操縦バンドル１の前端には円筒部材６が固定連結し
てあり、これを機体フレームＴに立設した円筒部材１０
に外嵌し、操縦・・ンドル１の向きを変更自在に、かつ
固定自在にして取付けである。

ミッションケース２内に左右操向クラッチ１４ａ、１４
ｂを収納し、これらに対する操作具１１ａ、１１ｂをバ
ンドル１に取付け、円筒部材１０上端に固定したケース
８内り連動機構２６を介して、操向クラッチ１４ａ、１
４ｂとその操作具１１ａ、１１ｂを連結し、バンドル１
の回転に伴って、これらの連係状態を切換えれるように
構成しである。

連動機構２６を構成するに、ケース８内に摺動自在に操
作軸９を設け、これにバンドル１の左右に設けた操向操
作具１１ａ、ｌｌｂ夫々にワイヤー１２ 、１２を介し
て連動連結された操作側回転体１３ａ、１３ｂと、両操
作側回転体１３ａ、１３ｂ間及び、操作側回転体１３ａ
、１３ｂ夫々の他側方に位置決めした状態で、左右操向
クラッチ１４ａｔ１４ｂにワイヤー１５．１５を介して
連動連結された被動側回転体１６ ａ ｙ １６ ｂと
を、一対の筒状カラー１７．１７と夫々に嵌合のキー１
８を介して相対回転自在に取付けである。

前記筒状カラー１７，１７夫々を操作軸９に、その軸芯
方向にかいて位置定めした状態で回転のみ自在に取付け
てあり、操作軸９の摺動によりキー１８ 、１８を一体
的に摺動し、操作側回転体１３ａ、１３ｂ夫々に対して
互いに相異なる被動側回転体１６ａ、１６ｂを一体連結
し、その一体回転すべき組合せを変更して、左無操向ク
ラッチ１４ａ、１４ｂとその操作具１１ａ、１１ｂの連
係状態を切換えることができるよう構成しである、図中
２７は、操作軸９の軸芯方向に平行に架設した棒状スト
ッパーであり、回転体１３ａ、１３ｂ。

１６ａ、１６ｂ夫々からワイヤー１２，１２，１５゜１
５を連結するために一体延設した部分のすべてを、操向
クラッチ１４ ａ ｔ １４ ｂ夫々の入り個性勢力に
よりストッパー２７に接当させ、その接当状態で回転体
１３ａ、１３ｂ、１６ｂ、１６ａの回転位相を定め、夫
々に穿設のキー溝２９・・が−直線状に連なり、操作軸
９の摺動に伴うキ１８．１８の咬合切換えを円滑に行え
るように構成しである。

前記操作側回転体１３ａ、１３ｂと被動側回転体１６ａ
、１６ｂとの一体回転すべき組合わせを変更するのに、
キー１８によるものに限らず、前記筒状カラ−１１自体
をスプライン筒軸に構成する等の構造変形が可能であり
、それらをして連動部材１８と総称する。

操作軸９を往復摺動させる機構を次に述べる。

操作軸９の一端とケース８の一側面に圧縮バネ１９を設
けると共に、操作軸９の他端を下方に折曲げて全体をＬ
字状に形成しである。

ノ蔦ンドル１に固定した円筒部材６の上端に、第３図に
示すようなカム２０を取付け、Ｌ字形操作軸９の一端２
１をカムフロア−としてカム２０に接当させ、バンドル
１０回転に伴い、カムフロア２１の接当と圧縮バネ１９
の共働により操作軸９が往復摺動するように構成してあ
り、カム２０等をカバー２２で覆って、ワラ屑等による
作動不良を防止すべく構成しである。

上記構成とは異なりカム２０を円筒形状に立設して形成
し、−直線状に形成した操作軸９の一端を円筒状カムの
内面に摺接させる構成でもよい。

以上要するに、本考案は、官記した歩行型移動農機にお
ける操向クラッチ連係状態切換装置において摺動及び固
定自在な操作軸９に、左右一対の操作具１１ａ、ｌｌｂ
に各別の連動の一対の操作側回転体１３ａ、１３ｂ及び
左右一対のクラッチ１４ａ＊１４ｂに各別に連動の一対
の被動側回転体１′６ａ 、 １６ ｂを、交互に配置
した状態で夫々相対回転自在に取付け、前記操作側回転
体１３ａ。

１３ｂと被動側回転体１６ａ、１６ｂとを連動させる一
対の部材ｉａ、ｉｓを前記操作軸９に対して一体摺動可
能にかつ相対回転自在に設け、その連動部材１８，１８
の摺動に伴って、操作側回転体１３ ａ ） １３ ｂ
と被動側回転体１６ａ、１６ｂとの一体回転すべき組合
せが変更されるべく構成し、前記バンドル１とあるいは
機体にカム２０を、かつ、前記操作軸９にそのカム２０
に対するカムフロア−２１を設けて、前記ノ・ンドル１
の回転に伴う前記カム２０をカムフロア−２１との相対
回動によって前記操作軸９が往復摺動されるべく構成し
である事を特徴とする。

つｔす、１本の操作軸９そのものに操作側回転体１３ａ
、１３ｂ及び被動側回転体１６ａ ｓ １６ｂを取付け
、操作軸９の摺動により操作具１１ａ。

１１ｂと操向クラッチ１４ａ、１４ｂとの連係状態を切
換えるようにするから、支軸を必要最小限にでき、かつ
、支軸どうしの位置合わせが不用で、回転体１３ａ、１
３ｂ、１６ａ、１６ｂを同心に組付ければ良く構造簡単
で、かつ、組付けの容易な切換装置を提供するに至った
。

しかも操縦バンドル１の前後向き変更に伴い自動的に連
係状態の切換えが行われるようにしたので、切換操作を
忘れた為に操縦者の意図とは逆の方向に機体が回るとい
うような危険な事態が確実に回避できるようになった。

又、連係状態の切換装置を自動化するに、操縦バンドル
１の向きを検出し、この情報をもとに電気等で操作軸９
を駆動摺動する手段も考えられるが、カム２０と操作軸
９を接当させることによって、構成が簡略化できると共
に、信頼性、耐久性において遥かに優れたものが得られ
た。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る歩行型移動農機における操向クラッ
チ連係状態切換装置の実施の態様を例示し、第１図は歩
行型移動農機全体側面図、第２図は切換装置拡大断面図
、第３図は第２図の川−出線断面図、第４図は要部断面
図である。 １・・・・・操縦バンドル、９・・・・・・操作軸、１
１ａ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 機体に対して前後向き変更可能な操縦バンドル１を備え
   た歩行型移動農機における操向クラッチ１４ａ、１４ｂ
   の連係状態切換装置であって、摺動及び固定自在な操作
   軸９に、左右一対の操作具１１ａ、ｌｌｂに各別に連動
   の一対の操作側回転体１３ａ、１３ｂ及び左右一対のク
   ラッチ１４ａ。 １４ｂに各別に連動の一対の被動側回転体１６ａ。 １６ｂを、交互に配置した状態で夫々相対回転自在に取
   付け、前記操作側回転体１３ａ、１３ｂと被動側回転体
   １６ａ、１６ｂとを連動させる一対の部材１８．１８を
   前記操作軸９に対して一体摺動可能にかつ相対回転自在
   に設け、その連動部材１８．１８の摺動に伴って、操作
   側回転体１３ａ。 １３ｂと被動側回転体１６ａ、１６ｂとの一体回転すべ
   き組合せが変更されるべく構成し、前記ノ・ンドル１に
   あるいは機体にカム２０を、かつ、前記操作軸９にその
   カム２０に対するカムフロア−２１を設けて、前記バン
   ドル１０回転に伴う前記カム２０とカムフロア−２１と
   の相対回動によって前記操作軸９が往復摺動されるべく
   構成しである事を特徴とする歩行型移動農機にむける操
   向クラッチ連係状態切換装置。