JPS62291Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、外装蓋の開放時に現像器のマグネ
ツトローラを保護カバーにより自動的に覆うよう
にし、マグネツトローラのトナーの飛散による汚
損の防止および塵埃等の現像器内への混入を防止
するようにしたフアクシミリ受信装置に関する。

従来、静電印写される平面走査式のフアクシミ
リ受信装置は、基体となる筐体に設けられている
現像器のマグネツトローラが、平面走査される記
録紙に接触するよう露出された状態で現像器に装
着されている。そのため、記録紙の交換またはト
ナーの補給のために外装蓋を開放した場合、マグ
ネツトローラのトナーが飛散して手や機器を汚損
したり、現像器内に塵埃等が混入して現像むらが
生じ、画質が非常に悪くなり、さらに、現像器の
トナーを全て交換しなければならない等のトラブ
ルが生じる。

この考案は、前記従来の欠点に留意し、現像器
にマグネツトローラの保護カバーを回転自在に設
けるとともに、外装蓋の開閉ロツク機構に連動し
て保護カバーを作動させ、外装蓋が開放された時
のみ保護カバーで自動的にマグネツトローラを覆
うようにしたものであり、つぎにこの考案を、そ
の１実施例を示した図面とともに詳細に説明す
る。

フアクシミリ受信装置の基体となる筐体１内
に、記録紙２が案内棒３を通つて摺接され記録紙
２に静電印写する記録電極４および電荷された記
録紙２をマグネツトローラ５により現像する現像
器６を並べて配置し、筐体１に支軸７を介して枢
着された閉塞自在な外装蓋８に、記録紙２を導く
案内棒９、記録紙２を記録電極４に密着させる圧
着ローラ１０および記録紙２を現像器６内のトナ
ー１１に接触させる記録紙倣い板１２を設けると
ともに、外装蓋８の前部下面に、記録紙２に塗布
された画像を熱定着させる熱定着板１３を設け
る。

そして、筐体１の前方上部に、パルスモータ１
４の駆動プーリ１５と送紙ローラプーリ１６とに
巻回され張架されたベルト１７により節動回転さ
れる送紙ローラ１８を設けるとともに、支え金具
１９および支軸２０を介して従動ローラ２１を送
紙ローラ１８に接離自在に設け、筐体１と支え金
具１９との間に引張りばね２２を張架し、引張り
ばね２２により、従動ローラ２１を送紙ローラ１
８に圧接自在とし、さらに、送紙ローラ１８と従
動ローラ２１とにより送出された記録紙２を、切
断するカツタ２３を設ける。

また、外装蓋８の開閉ロツク機構として、外装
蓋８の後端部に一端が枢着されたプルロツド２４
を、筐体１に設けられたばね固定金具２５に遊挿
するとともに、プルロツド２４の他端とばね固定
金具２５との間に圧縮ばね２６を介装し、後述の
閉ロツク機構の解除時、圧縮ばね２６の圧力によ
り外装蓋８が支軸７を支点として回転し、外装蓋
８が開放する。そして外装蓋８の閉ロツク機構
は、外装蓋８の開閉動作を固定する支持杆２７の
一端を枢軸２８により外装蓋８に回転自在に設け
るとともに、支持杆２７の他端を、筐体１に設け
られたガイド体２９のガイド孔３０にガイド軸３
１により摺動自在に装着し、さらに上下動自在に
設けらればね（図示せず）により上方に付勢され
るとともに外装蓋８の閉塞時に支持杆２７の他端
に係止して支持杆２７を静止させ、かつ下動させ
ることにより、支持杆２７への係止が解除される
ストツパ（図示せず）を設けて構成する。

さらに、支持杆２７の適所に補助支軸３２を設
けるとともに、この補助支軸３２に連結杆３３の
一端を回転自在に装着し、外装蓋８の前方部に、
熱定着板１２の保護カバー３４をカバー支軸３５
により回転自在に装着するとともに、保護カバー
３４の端部と連結杆３３の他端とを連結軸３６に
より枢着し、リンク機構を構成する。

そして、現像器６の構成は、主軸３７上にマグ
ネツト３８を固定するとともに、主軸３７にベア
リング３９を介してマグネツトローラ５を取付
け、外側に軸受メタル４０を介して保護カバー４
１を主軸３７に回転自在に設け、さらに、主軸３
７に巻装されたばね４２の両端に保護カバー４１
とレバー４３を固着して保護カバー４１とレバー
４３とを連結し、ばね４２により保護カバー４１
が開くように付勢し、また、保護カバー４１に付
着するトナー１１を除去するため、クリーナ４４
を保護カバー４１に摺接するよう現像器６の外装
部に取付ける。また、保護カバー４１の開閉機構
は、保護カバー４１に連結されたレバー４３と支
持杆２７のガイド軸３１とに、ガイドプーリ４５
を介して伸縮自在ワイヤ等の連結体４６を架設
し、支持杆２７の作動により保護カバー４１を回
動する。

つぎに、前記実施例の動作について説明する。

記録紙２の交換またはトナー１１を補給するた
めに外装蓋８を開放する場合、外装蓋８の閉ロツ
ク機構のストツパを押圧して支持杆２７の係止を
解除すると、ばね固定金具２５とプルロツド２４
との間で圧縮されている圧縮ばね２６の圧力によ
り、外装蓋８が支軸７を支点として回動し、第３
図の実線で示す状態から１点鎖線で示す状態とな
る。この時、支持杆２７のガイド軸３１がガイド
体２９のガイド孔３０に摺動しながら移動して支
持杆２７が起立し、連結杆３３が支持杆２７によ
り右方に移動され、それにともなつて熱定着板１
３の保護カバー３４がカバー支軸３５を支点とし
て時計方向に回動して熱定着板１３を覆う。それ
と同時に、右方に移動するガイド軸３１により連
結体４６がばね４２の付勢力に抗して右方に引か
れ、連結体４６によりレバー４３を介してマグネ
ツトローラ５の保護カバー４１が回動してマグネ
ツトローラ５を覆い、トナーの飛散を防止する。
したがつて、トナー１１により手，機器または記
録紙２が汚損することなく、また、現像器６内に
塵埃等が混入することがない。

つぎに、記録紙２の交換またはトナー１１の補
給が終了して外装蓋８を閉じると、支持杆２７が
ガイド体２９に摺動しながら傾動し、連結杆３３
が左方に移動されて保護カバー３４が反時計方向
に回動され、熱定着板１３が記録紙２に圧接し、
一方、支持杆２７のガイド軸３１が左方に移動し
て連結体４６への引張力がなくなり、ばね４２の
付勢力により保護カバー４１が回動してマグネツ
トローラ４０から離れ、受信動作が行なわれる。

以上のように、この考案のフアクシミリ受信装
置によると、筐体に、記録紙に接触するマグネツ
トローラを有した現像器を設け、現像器にマグネ
ツトローラの保護カバーを回転自在に装置し、筐
体にガイド体を設けるとともに、ガイド体と外装
蓋間に支持杆を設け、保護カバーと支持杆とを連
結体により連結し、外装蓋の開放時、支持杆の作
動により連結体を介して保護カバーを回動させ、
保護カバーによりマグネツトローラを覆うように
することにより、保護カバーにより現像器のトナ
ー飛散を防止することができ、手，機器またま記
録紙へのトナーによる汚損を防止することがで
き、また、現像器内に塵埃が混入するのを防ぎ、
良好な画質を維持することができる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案のフアクシミリ受信装置の１実
施例を示し、第１図は外装蓋閉塞時の概略正面
図、第２図は外装蓋開放時の概略正面図、第３図
は第１図の保護カバーの動作を示す要部拡大図、
第４図は現像器の一部切断側面図、第５図は現像
器の切断正面図である。 １……筐体、２……記録紙、５……マグネツト
ローラ、６……現像器、８……外装蓋、２７……
支持杆、２９……ガイド体、４１……保護カバ
ー、４６……連結体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 筐体に、記録紙に接触するマグネツトローラを
   有した現像器を設け、前記現像器に前記マグネツ
   トローラの保護カバーを回転自在に装着し、前記
   筐体にガイド体を設けるとともに、前記ガイド体
   と外装蓋間に支持杆を設け、前記保護カバーと前
   記支持杆とを連結体により連結し、前記外装蓋の
   開放時、前記支持杆の作動により前記連結体を介
   して前記保護カバーを回動させ、前記保護カバー
   により前記マグネツトを覆うようにしたフアクシ
   ミリ受信装置。