JPS62270785A - 銅及び銅合金の耐熱性防食剤 - Google Patents

銅及び銅合金の耐熱性防食剤

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JPS62270785A
JPS62270785A JP11587686A JP11587686A JPS62270785A JP S62270785 A JPS62270785 A JP S62270785A JP 11587686 A JP11587686 A JP 11587686A JP 11587686 A JP11587686 A JP 11587686A JP S62270785 A JPS62270785 A JP S62270785A
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copper
alcohol
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Akio Maeda
昭朗 前田
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Chiyoda Kagaku Kenkyusho KK
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Chiyoda Kagaku Kenkyusho KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は耐熱性に優れ、新規で有用な銅及び銅合金の防
食剤に関する。従来より銅及び銅を含む金属の防食剤と
してベンゾトリアゾールが工業的に最も多く利用されて
いる。ベンゾトリアゾールは常温ないし100℃以下の
比較的低温では優れた防食能を有するが、100’C以
上の高温においそは、銅及び銅合金の本来の色調と光沢
を完全に失い、酸化銅の形成により表面を赤変して銅の
特性を著しく低下して好ましくない。これまでこの目的
の防食剤として、置換ベンゾトリアゾール類、例えばメ
チルベンゾトリアゾール、カルボキシベンゾトリアゾー
ル、ヒドロキシベンゾトリアゾールなどの防錆剤が推奨
されているが、これらも高温時での耐久性を有する防食
剤とは言い雅く不十分であった。
本発明者は係る事実に鑑みて、特に温度の高い状態、例
えば150℃以上で耐久性の良い1強度の防錆力を有す
る防食剤について種々検討を重ねた結果、1,2,3.
4−ブタンテトラカルボン酸あるいは、その部分エステ
ルをアルコール類、例えばメチルアルコール、エチルア
ルコール、イソプロピルアルコールもしくは、純水1こ
溶解して銅系金属を処理すると温度の高い状態での変色
を防止するとともに、耐久性も優れることを見出し本発
明を完成した。
本発明の目的は1,2,3.4−ブタンテトラカルポン
酸あるいは、1,2,3.4−ブタンテトラカルボン酸
と炭素数1〜18のアルコールとの部分エステルの1種
ないし2種以上を有効成分とする耐熱性の銅及び銅系金
属の防食剤を提供せんとするものであって、高温時下長
時間、防食能を持続することに大きな特徴を有するもの
である。従来、電子部品であるリードフレームなどの製
造過程において、樹脂のキユアリングや銅と樹脂との接
合過程あるいはハンダ付は工程において、150”c〜
250℃の高温状態に銅及び銅系金属がさらされており
、この間に銅及び銅軽金属が変色するために、銀メッキ
あるいはニッケルメッキなどの方法によって。
銅系金属の変色を回避しているのが現状である。
メッキ工程は煩雑でコストアップの最大の原因となるた
め、メッキを施さなくても銅及び銅系金属の変色を防止
できる薬剤の開発が各方面より強く望まれていたのであ
る。
本発明に係る防食剤は常温はもとより、150℃以上の
高温に至るまでの広い範囲での変色を防止しろる優れた
薬剤であり、その工業的意義は大きいものがある。
本発明に係る1、2,3.4−ブタンテトラカルボン酸
及び、その部分エステルが耐熱性に優れ、しかも持続性
も良いことについて、次のごとく推論することができる
。 1,2,3.4−ブタンテトラカルボン酸は、いう
までもなく多塩基酸であり、1分子中に含まれるカルボ
キシル基の複数と銅及び銅系金属とが強固に結合し、高
融点の安定な化合物となり。
銅及び銅系金属の表面に均一な、しかも、緻密な皮膜を
形成し、外気と金属とをほぼ完全に遮断するものと考え
られる。
1.2,3.4−ブタンテトラカルボン酸の部分エステ
ルの合成に際し使用できるアルコールは炭素数が18以
下であることが必要であり18以上のものでは充分な防
食能は得られない、アルコールの炭化水素基は飽和又は
不飽和のいずれでも本発明の目的を達成できるが、不飽
和の場合は不飽和結合は1個以内であることが好ましく
、多くの場合直鎖の飽和炭化水素基であることが好まし
い、アルコールの具体的な例としては、メチルアルコー
ル。
エチルアルコール、プロピルアルコール、イソプロピル
アルコール、 n−,5ac−、tart−ブチルアル
コール、アミルアルコール、アリルアルコール、n−オ
クチルアルコール、デシルアルコール、ドデシルアルコ
ール、トリデシルアルコール、オクタデシルアルコール
、異性体を含有する合成アルコールなどを挙げることが
できる。
本発明の1.2,3.4−ブタンテトラカルボン酸の部
分エステルは、公知の種々の方法で合成することができ
る0例えば4’ 1,2,3.4−ブタンテトラカルボ
ン酸1モルにたいして1〜10モル、特に1〜3モルの
アルコールとを無触媒又は酸、金屑酸化物などの触媒の
存在下で加熱反応させれば、比較的簡単にエステル化反
応は進む、アルコールは1種ないし2種以上のものをあ
らかじめ混合して反応させてもよい、さらに2種以上の
部分エステルを合成してからそれらを混合して使用して
もよい。
本発明の防食剤は上述の構造のもののみで使用できるこ
とは勿論1,2,3.4−ブタンテトラカルボン酸を含
有していてもよく、又、1,2,3.4−ブタンテトラ
カルボン酸単独でもよく、さらに効果の完全を期すため
に他種の防錆剤、酸化防止剤、もしくは各種界面活性剤
などと併用することもできる。
他種の防錆剤としては、例えば、ベンゾトリアゾール、
メチルベンゾトリアゾール、カルボキシベンゾトリアゾ
ール、ヒドロキシベンゾトリアゾール、クロロベンゾト
リアゾール、ドデシルベンゾトリアゾールなどのベンゾ
トリアゾール類及び、2−エチルイミダゾール、2−ウ
ンデシルイミダゾール、2−ヘプタデシルイミダゾール
、2−フェニルイミダゾール、2−フェニル−4−メチ
ルイミダゾールなどのイミダゾール類などを挙げること
ができる。
酸化防止剤としては、特にヒンダードフェノール類、例
えば、ブチル(ジーtert−ブチルヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート、オクチル(ジーtert−ブチル
ヒドロキシフェニル)プロピオネートなどを挙げること
ができる。界面活性剤のなかではパーフルオロアルキル
カルボン lJ:IーtvC分子量: 2,0 0 0 〜5,0
 0 0)ポリオキシエチレンモノラウレート、ポリオ
キシェチレンモノステアレートなどの脂肪!(E O)
付加体などが望ましい。
本発明の防食剤の最大の特徴は150℃〜300℃のご
とき高温においても銅の表面が変色しない、耐熱性に優
れた皮膜をつくり、耐久性の良い防食能を与えることで
ある°、従って9本発明の防食剤は近年多用されている
リードフレームの防食。
銅箔の防食、及び電線の防食の薬剤として有効に用いる
ことができる。この場合本発明に係る防食剤は0.00
1%〜10.0%の範囲で使用できるが、望ましくは、
0.1%〜2.0%をエチルアルコールなどの溶媒に溶
解して浸漬するか、スプレーにて処理すれば最も効果的
であり、300℃で30分間放置しておいても殆ど変色
しない耐久性のある、耐熱処理膜が得られる。
次に、参考例及び実施例により本発明を具体的に説明す
る。
参考例1゜ 1.2,3.4−ブタンテトラカルボン酸234g(1
モル)と、エチルアルコール46g(1モル)とをトル
エン溶媒で120℃〜140℃で60分間反応させ、理
論量の反応水18gを分取した。次に。
トルエンを留去しグリース状のブタンテトラカルボンa
−1−エチルエステル262gを得た。このエステル化
合物の酸価は640であった。耐熱性試験をした結果は
表に示すとおりで、耐久性のある耐熱性変色防錆剤とし
て常に適したものであることを示している。
参考例2゜ 1.2,3.4−ブタンテトラカルボン酸234g(1
モル)、メチルアルコール32g(1モル)、オクチル
アルコール1 s o g(1モル)、とをトルエン溶
媒で110℃〜140℃で90分間反応させ、理論量の
反応水36gを分取した0次に、トルエンを留去し粘稠
液体のブタンテトラカルボン酸−1−メチル−2オクチ
ル工ステル360gを得た。
このエステル化合物の酸価は425であった。
実施例1゜ トリクレン脱脂した銅条(厚さ:0.05mm巾二Lo
om)を6N塩酸に6.0秒浸漬した後、水洗し、メチ
ルアルコールで洗浄し、乾燥した銅条を試験片として表
に示した本発明品の防錆処理剤を含有する溶液に3秒間
浸漬した後乾燥した。このような防食を施した試験片を
170”C±3℃で4時間保持し変色試験を行った。得
られた結果を、表1に示す0表中の数値はJIS  K
 2513の銅板腐食分類表によった。
実施例2゜ コンデンサーを付した5 00mff13ツロコルベン
に表2に示す本発明品の防食剤を含有する合成試験水(
Ca”;40 ppm、 Mg”; l Oppm、 
Na”; 50ppm、CI−;100ppm、S o
4”−;!50pPIl、CO3”−;100ppm)
300+a12をいれ1表面を、#40゜耐水性研磨し
で研磨し、トルエン脱脂した銅試験片(30x50X1
m)を半浸漬し、24時間加熱沸騰させた後、試験片の
重量変化を測定した。
以上の結果1本発明品は高温において、優れた防食効果
を有することが判明した。
以上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 一般式▲数式、化学式、表等があります▼ (但し、式中R_1〜R_4は水素原子又はC_1〜C
    _1_0のアルキル基を示す。)で示される1,2,3
    ,4−ブタンテトラカルボン酸あるいは、その部分エス
    テルの1種ないし2種以上で処理してなる銅及び銅合金
    の耐熱性防食剤。
JP11587686A 1986-05-19 1986-05-19 銅及び銅合金の耐熱性防食剤 Granted JPS62270785A (ja)

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Cited By (4)

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JPH0141704B2 (ja) 1989-09-07

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