JPS62267752A - 電子写真用感光体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電子写真プロセスにおいて使用される電子写真
用感光体に関Ｔる。更に詳しく言えば、本発明は光導電
層中にスクェアリリウム顔料を含有Ｔる電子写真用感光
体に関するものである。

〔従来の技術〕

従来、電子写真用感光体として、無定形セレン、セレン
合金、硫化カドミウム、酸化亜鉛等の無機系感光材料や
ポリビニルカルバゾール及びポリビニルカルバゾール誘
導体に代表される有機系感光材料が広（知られている。

無定形セレン或いはセレン合金は電子写真用感光体とし
て極めて優れた特性を有し、実用に供されていることは
周知の通りである。しかし、その製造においては蒸着と
いう煩雑な工程を経ねばならず、又製造された蒸着膜は
可侠注がないという欠点がある。酸化亜鉛を用いる場合
には、酸化亜鉛を樹脂中に分散させた分散系感光材料と
して用いるが、このような感光材料は機械的強度に難点
があり、そのままでは反復使用に耐え得ない。

有機光導電材料として広く知られているポリビニルカル
バゾールは透明性、皮膜形成性、可撓性などの点で優れ
ている利点があるものの、ポリビニルカルバゾール自身
は可視光域に感度を持たないためにそのままでは実用に
供Ｔることができず、従って種々の増感方法が考案され
てはいる。ところが色素増感剤を用いてポリビニルカル
バゾールを分光増感した場合には分光感度域は可視光域
にまで拡張されるものの、なお電子写真用感光体として
十分な感度は得られず光疲労が甚しいという欠点を持つ
。又、電子受容性化合物を用いて化学増感した場合には
電子写真用感光体として感度的ｆこは十分な感光体が遵
られ、一部のものは実用化されているがなお、機械的強
度、寿命等に問題点を雑している。

有機分散系感光材料に関しても積極的ζこ研究がなされ
数多（の報告があるにもかかわらず、電子写真用感光体
としての優れた電気特性と充分な感度を有Ｔる感光体は
未だ得られてはいない０現在、分散系ＩＩ＆光材料とし
てフタロシアニンが優れた電子写真特性を示すという報
告もあるが、その分光感度は長技長域に片寄り、従って
赤色再現性−こ劣るという欠点を有している。

〔発明が解決しようとＴる問題点〕

本発明の目的は現存するいずれの電子写真プロセスにお
いても使用可能であり、かつ可視領域から近赤外領域に
亘って分光感度を有Ｔる極めて高感度な電子写真用感光
体を提供Ｔることにある。

本発明の他の目的は無機系感光材料にない可撓性を有し
、ポリビニルカルバゾール−トリニトロフルオレノン系
有機ｇ元材料の欠陥である低耐摩耗性、機械的強度不足
を改良し、更には可視領域から近赤外領域の広い範囲に
おいてほぼ平担な分光感度を有Ｔる極めて高感度で力）
っ耐摩耗性等の機械的強度に優れた電子写真用感光体を
提供Ｔることである。

〔問題点を解決するための手段及び作用〕本発明者等は
従来の無機系感光材料、有機系感光材料、有機分散系感
光材料の諸欠点を改良し、優れた電子写真′＃性と可撓
性とを兼備し、更に可視領域から近赤外領域の広い範囲
にわたり高い感度を有する光導電材料を得べく鋭意研究
の結果、特定のスクエア＋７１Ｊウム顔料が極めてずぐ
れた特性を有Ｔることを見い出し本発明を完成した。

本・発明に用いられるスクェアリウム顔料は下記一般式
（しで示される。

一般式（１）中、Ｒ１及びＲ７は互に独立したものであ
って、それぞれ水素原子、水酸基、メチル基、力゛ルボ
中シル基、ハロゲン原子、マたはトリフルオロメチル基
を表わし、Ｒ１及びＲ２が結合しているベンゼン環は更
に他の置換基で置換されていてもよ（、Ａｒｌ及びＡｒ
ｃは互に同一ではなく、それぞれ置換されていないか、
または炭素数１〜６の直鎖状アル中ル基、水酸基、炭素
数１〜４のアルコキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基、シ
アノ基、カルボ中シル基、炭素数１〜４のアルコキシ基
もしくはトリフルオロメチル基で置換されているフェニ
ル基を表わし、Ａｒｌ及びＡｒｃは更に他の置換基で置
換されていてもよい。

一般式（１）で示されるスクェアリリウム顔料は式（１
） で示される３、＋−シクロロー３−シクロブテン−１，
２−ジオンと一般式（ＩＪまたはＣＮ）Ｒ１ （式中の各記号は前記と同じ意味を表わす。ンで示され
るアニリン誘導体とを反応させて一般式（Ｖ）または（
Ｕ） ｔ （式中の各記号は前記と同じ意味を表わす。）で示され
る化合物を得、ついでこの化合物を加水分解して一般式
（■ンまたは（■〕 Ｈ （式中の各記号は前記と同じ意味を表わす。）で示され
る化合物とした後、この一般式（ＶＩＩ）（または（■
））の化合物を前記一般式（■）（または１）〕で示さ
れる化合物と反応させて得ることができる。

前記一般式（しで表わされるスクェアリリウム化合物の
具体例を以下をこ構造式で示す。式中Ｍｅはメチル基を
表わＴ。

一般式（Ｉ）で示されるスクェアリリウム顔料は多層構
造を有Ｔる゛１子写真用感元体に使用Ｔることができる
。すなわち電荷発生層及び７「荷輸送層から成る二層構
造の感光層を含む電子写真用感光体において、スクエア
ＩＪ　１３ウム顔料を含有した電荷発生層ならびに公知
の電荷輸送層をもうけることにより感光体の帯電性の改
善・残留電位の低減、更に機械的強度の改良などを達成
Ｔることができる。電荷輸送層としては、Ｎ−メチル−
Ｎ−フェニルヒドラゾン−３−メｆ　１３テン−９−エ
チルカルバゾールｓｐ−’）エチルアミノベンズアルデ
ヒド−Ｎ、Ｎ−ジフェニルヒドラゾン、ｐ−ジエチルア
ミノベンズアルデヒド−８−α−ナフチル−Ｎ−フェニ
ルヒドラゾン等のヒドラゾン類、１−フェニル−３−（
ｐ−ジエチルアミノスチリル）−５−（ｐ−ジエチルア
ミノフェニル］ピラゾリン、１−〔中ノリル（２））−
３−（ｐ−ジエチルアミノスチリル）−５−（ｐ−ジエ
チルアミノフェニル）ピラゾリン等のピラゾリン類、２
−（９−ジエチルアミノスチリル）−６−ジニチルアミ
ノベンズオ中すゾール等のオ中すゾール系化合物、ビス
（４−ジエチルアミノ−２−メチルフェニル）−フェニ
ルメタン等のトリアリールメタン系化合物、Ｎ　、Ｎ’
−ジフェニル−Ｎ、Ｎ’−ビス−（３−メチルフェニル
）−ＣＩ、１’−ビフェニルツー４．４’−ジアミン等
のジアミン系化合物をバインダー樹脂中に含有したもの
、あるいはポ１７　＋Ｎ−ビニルカルバゾール、ポリビ
ニルアントラセン等の光導電性ポリマーがある。

本発明の二層構造の電子写真用感光体の構成について説
明Ｔると、第１図及び第２図に示すように導電性支持体
１上ｌこスクェアリウム顔料を含有した電荷発生層２と
電荷輸送物質を含有した電荷輸送層３との積層体より成
る感光層４を設ける。電荷発生層２と電荷輸送層３の積
層順位は任意である。

電荷発生局はスクェアリリウム顔料単独で用いても良い
が、バインダー樹脂と併用して形成することもできる。

顔料のバインダー樹脂に対Ｔる比率は１０重量憾〜９０
ｉ′＠％、好ましくはｌＯ重量憾〜５０重量係である。

バインダー樹脂を併用せずにスクエアＩＪ　ＩＪウム顔
料単独で［荷発生層を形成する方法としては浴剤塗布及
び真空蒸着法がある。

電荷発生層の膜厚は０．１〜３μ好ましくは０．２〜１
μである。

バインダー中に分散させる際には顔料を粉砕して用いる
が、粉砕方法は５ＰＥＸ　ＭＩＬＬ　、ボールミル％Ｒ
ＥＤ　ＤＥＶＩＬ　（商品名］などにより公知方法を用
いることができる。

電荷発生層のバインダーとしては、それ自身が光導電性
を有していても光導電性を有していな（でも艮い。光導
゛成性を有するバインダーとしてはポリビニルカルバゾ
ール、ポリビニル力／Ｌ／　ハ／−ル誘導体、ポリビニ
ルナフタレン、ポリビニルアントラセン、ポリビニルピ
レン等の光導電性ポリマー、又はその他の電荷輸送能を
有する有機マトリックス材料などがある。

又、バインダーとして光導電性を有さない公知の絶縁性
樹７ＩＷをも使用することができる。公知絶縁性樹脂と
しては、ポリスチレン、ポリエステル、ポリビニルトル
エン、ポリビニルアニソール、ポリクロロスチレン、ポ
リビニルブチラール、ポリビニルアセテート、ポリビニ
ルブチルメタクリレート、コポリスチレン−ブタジェン
、ポリサルホン、コポリスチレン−メチルメタクリレー
ト、ポリカーボネートなどが使用できる。

この際、得られる感光体の機械的強度を更ｉこ改善する
目的で一般の高分子材料と同様に可塑剤を用いることが
できる。可塑剤としては、例えば塩素化パラフィン、塩
素化ビフェニル、ホスフェート系可塑剤、７タレート系
可塑剤などを用いることができ、バインダーに対してＯ
〜１０％重量添加され感光体の感度や電気特性の低下を
伴うことなくその機械的強度を更に改善することが可能
である。

感光層４上に保護層あるいは感光層４と導電性支持体１
の間に中間層を入れてもよい。保護層としては、金？！
４酸化物を樹脂中に分散したもの、電子受容性化合物を
樹脂中に添加したものがある。中間層としては酸化アル
ミニウムなどの金属酸化物あるいはアクリル樹脂、フェ
ノール樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタンナトがあ
る。

スクェアリリウム顔料を分散させたバインダーは導電性
支持体上に塗布される。塗布方法としては浸漬法、スプ
レー法、バーコーター法、アプリケータ法等の方法があ
るが、いずれの方法によっても艮好な感光層を形成させ
ることができる。

又、導電性支持体としては、金属や導電処理を施した紙
、導成層を有Ｔる高分子フィルムやガラスなどが使用で
きる。

本発明の電子写真用感光体は、複写機のみならず半導体
レーザープリンターなどｉこ広く用いることができる。

次に本発明を実施例により説明する。

〔実施例〕

実施例１ 具体例の構造式Ａ　Ｉの化合物１重量部にポリエステル
樹脂（デュポン裂、アドヘッＶプ４９０００）　１重量
部、テトラヒドロ７う７１ｏｘ量部を加え、ボールミル
で４時間粉砕、混合した分散液をバーコーターを用いて
アルミニウムを蒸着したポリエステルフィルム〔東し製
、メタルミー（登録商標〕〕上に塗布し、７０℃で５時
間乾燥させ、膜厚１μの！荷発生層を作成した。

この電荷発生層上に、Ｎ、Ｎ’−ジフェニル−Ｎ。

Ｎ′−ビス−（３−メチルフェニル）　−（１，１’−
ビフェニル）　−４，４’−ジアミン１重量部、ポリカ
ーボネート樹脂〔今人製、パンライト（登録商標２３１
重量部、テトラヒドロフランｘｏｚ１部からなる均一溶
液をアプリケーターを用いて塗布し、７０℃で１６時間
乾燥させて厚さ２２μの電荷輸送層を形成し、感光体を
作成した。

次に静電複写紙試験装！ｉ（川口電機製、エレクトロス
タティック・ペーパー−アナライザー５Ｐ−４２８）を
用いて、−６ＫＶのコロナ放電を施して負帯電させた後
、２秒間暗所放置し、続いてタングステンランプを用い
、表面の照度が１０ルツクスになるように感光層に光照
射を厖し、その表面電位が暗所放置後の表面電位ＶＤＤ
アの１／２になる露光量Ｅ１／２を求めた。その結果は
、初期帯電電位Ｖ０＝−１０４０Ｖ、　２秒間暗所放置
後の電位ＶＤＤＰ＝　−９８０Ｖ　％Ｅｌ／２＝　２．
３ルックス拳秒、残留電位ＲＰ＝Ｏｖであった。

また、長波長の元に対して極めてずぐれた感度を有する
ことを明らかにするため以下の測定を行なった。上記の
感光体を暗所でコロナ放電を行い帯電させた後、モノク
ロメータ−を用いて８００　ｎｍに分光した１μＷ１５
１の単色光を感光体に照射した。そしてその表面電位が
１７２になるまでの時間を創り、露光量を求めた。その
結果１１．５　ｅｒｇ／−であった。

実施例２〜６ 実施例１において＆１のスクェアリリウム顔料のかわり
に表１の煮２，４．１７，１８．２０　［それぞれ実施
例２〜６］のスクェアリウム顔料を用いたこと以外は実
施例１と同様にして感光体を　４作成し評価した結果を
表１に示Ｔ０ 表１ 〔発明の効果〕 本発明は可視域から近赤外領域にわたって分光感度を有
し、高感度で優れた電気特性を有Ｔるスクェアリリウム
化合物を含有する感光層を有する電子写真感光体を提供
したものであり、帯電性、暗減衰等の′−区気的：博性
に優れており、通常の複写機のみならず、半導体レーザ
ープリンターなどに広く用いることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は、本発明の砥子写真感光体例の断面
図である。 図中符号： １・・・導電性支持体；２・・・電荷発生層；３・・・
電荷輸送層；４・・・感光層。 第１図 第２図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼（ I ） （式中、Ｒ＿１及びＲ＿２は互に独立したものであつて
   、それぞれ水素原子、水酸基、メチル基、カルボキシル
   基、ハロゲン原子、またはトリフルオロメチル基を表わ
   し、Ａｒ＿１及びＡｒ＿２は互に同一ではなく、それぞ
   れ置換されていないか、または炭素数１〜６の直鎖状ア
   ルキル基、水酸基、炭素数１〜４のアルコキシ基、ハロ
   ゲン原子、ニトロ基、シアノ基、カルボキシル基、炭素
   数１〜４のアルコキシ基もしくはトリフルオロメチル基
   で置換されているフエニル基を表わす。）で示されるス
   クエアリウム顔料を含有する感光層を有することを特徴
   とする電子写真用感光体。