JPS62261761A - 積層金属ガスケツト - Google Patents

積層金属ガスケツト

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JPS62261761A
JPS62261761A JP8588186A JP8588186A JPS62261761A JP S62261761 A JPS62261761 A JP S62261761A JP 8588186 A JP8588186 A JP 8588186A JP 8588186 A JP8588186 A JP 8588186A JP S62261761 A JPS62261761 A JP S62261761A
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Kosaku Ueda
耕作 植田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は積層金属ガスケット・に係り、特に被接合部
材のデツキ面の損傷を防止するとともに、ビードの保護
を果し、これによりシール性及び耐久性を向上させ、使
用寿命を長くし得る積層金属ガスケットに関する。
〔従来の技術〕
内燃機関を構成するシリンダヘッドとシリンダブロック
との接合部には、金属ガスケットが利用されている。金
属ガスケットは、シリンダヘッドとシリンダブロックと
のデツキ面をシールすべく形成されたビードを有し、こ
のビードが被接合部材同士を接合するボルト等の締結手
段の締結力によりデツキ面に弾性的なシール線を形成し
、シールを果すものである。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところで、近年、内燃機関は、軽量化、性能向上、経済
性が要求されるとともに耐久性を有するものが望まれて
いる。従って、内燃機関が長い期間に亙って使用される
ので、内燃機関の熱変形や膨縮等が頻繁に惹起する。従
って、シリンダヘッドとシリンダブロックとの接合部を
シールするガスケットには、内燃機関の熱変形等に耐え
得るものが望まれていた。そこで、本出願人は耐久性を
向上すべ(、例えば特願昭57−81532、特願昭6
0−96644の如き金属ガスケットを出願している。
しかし、ビードを形成した硬性の基板がシリンダヘッド
とシリンダブロックとのデツキ面に直接接触して介在さ
れた金属ガスケットにおいては、特にビードが比較的軟
性の例えばアルミニウム合金で形成されたシリンダヘッ
ドとシリンダブロックとのデツキ面を損傷し、デツキ面
を凹凸形状にしてしまい、所定のシール面圧を保持させ
ることができず、シール性が低下する不都合がある。ま
た、燃焼ガスがビードまで達するので、ビードが高温の
燃焼ガス熱の影響や燃焼ガス圧力でたたかれることによ
って硬度低下を生じ、機能が劣化して燃焼室から燃焼ガ
ス等がリークする不都合がある。更に、使用時に例えば
燃焼ガス圧力や機関熱の影響で燃焼室周りのデツキ面間
隙が拡縮することにより、金属ガスケットのビードに交
番荷重によってへたりが生じ、疲労破壊が惹起してシー
ル性の低下を招いた。更にまた、金属ガスケットには摩
擦腐食や、水分等の電解液の存在により電位差作用のた
めに電食作用(電気腐食作用)が生じ、腐食、発錆が生
じて金属ガスケットの使用寿命が短くなるという不都合
があった。
〔発明の目的〕
そこでこの発明の目的は、上述の不都合を除去し、基板
の両面に副板を積層するとともに補償部材を介設するこ
とにより、被接合部材のデツキ面にビードが直接接触す
るのを回避させてデツキ面やビードの損傷を防止すると
ともに、燃焼室周りのデツキ面間隙が拡縮するのを防止
し、また摩擦腐食や電食を防止してビードの保護を果し
、シール性の向上を図るとともに耐久性を向上させ、使
用寿命を長くし得る積層金属ガスケットを実現するにあ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
この目的を達成するためにこの発明は、弾性金属板から
なる基板に燃焼室用孔とこの燃焼室用孔を囲繞するビー
ドとを設け、前記基板の両面に副板を積層して設け、前
記基板の滑動を担保すべく前記副板の内側部位の硬度を
前記基板の硬度以下に構成し、ミクロシール機能を果す
べく前記副板の外側部位の硬度を前記内側部位の硬度よ
りも低く構成し、所定厚さ以下のビードへの押下押圧を
阻止すべく補償部材を設けたことを特徴とする。
〔作用〕
この発明の構成によれば、積層金属ガスケットが被接合
部材のデツキ面間に介在されボルト締結力によって圧縮
変形した際には、副板の外側部位がデツキ面に当接し、
この外側部位がデツキ面の不整面を補償吸収するととも
に、ビードがデツキ面に直接接触することがなく、デツ
キ面やビードが損傷するのを防止することができ、また
積層金属ガスケットには摩擦腐食や電食が生ずる不都合
がない。また、基板が所定硬度の内側部位に当接するの
で、基板の滑動を担保する。更に、補償部材を介設した
ことにより、この補償部材が燃焼ガス等のリークを防止
するとともにビードが燃焼ガス熱等の影響によって硬度
低下するのを防止するとともに、燃焼室周りの大なるデ
ツキ面間隙を補償し、燃焼ガス圧力や機関熱の影響によ
りデツキ面間隙が拡縮するのを防止し、ビードへの交番
荷重の作用を弱化させてビードのへたりを防止して疲労
破壊から保護し得る。またこのとき、補償部材がデツキ
面に直接接触することがないので、燃焼室周りにおいて
もデツキ面の損傷を防止し得る。
この結果、金属ガスケットのシール性の向上を図るとと
もに、耐久性を向上させ、長年の使用にも耐えて耐久性
を有する内燃機関を構成し得る。
〔発明の実施例〕
以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細且つ具体的
に説明する。
第1〜3図はこの発明の第1実施例を示すものである。
図において、2は多気筒用積層金属ガスケットである。
この積層金属ガスケット2は、弾性金属板からなる基板
4とこの基板4の両面に積層する副板6.6とにより構
成される。基板4は、SUS、SP等のばね鋼からなり
、硬度がHV380〜550である。基板4及び副板6
には、シリング内径よりも少許大なる内径を有する複数
の燃焼室用孔8が直列に形成されているとともに、この
燃焼室用孔8の周辺に複数の締付用ボルトを挿通するボ
ルト用孔10が形成されている。また、前記基板4には
、夫々の燃焼室用孔8の内縁部4aを囲繞する所定幅の
ビード12が形成されている。上述の如く、燃焼室用孔
8の内径をシリンダ内径よりも少許大きく形成すること
により、積層金属ガスケット2のビード12がボルト締
付力によって圧縮変形した際に、基板4の燃焼室用孔8
側の内縁部4aが後述する燃焼室26内に突出するのを
防止する。
また、前記副板6は、基板4に接して積層される台材1
4を有し、この台材14の外側面、つまリゾツキ面に接
触する表面に表面材16を被着させてなる。台材14は
、sus、sp等のばね鋼からなり、基板4の硬度以下
、つまり基板4と同一硬度あるいは基板4よりも硬度が
低く形成されている。表面材16は、ミクロシール機能
を果すもので、前記台材14の硬度よりも硬度が低く且
つ耐熱性及び柔軟性を有した塗料等のミクロシール剤の
材料からなり、デツキ面上のツールマーク、キズ等の不
整部分を補償吸収し、ミクロシールするものである。従
って、第2図に示す如く、基板4のビード12が突設す
る面倒には、外側面に表面材16−1を被着させた台材
14−1が積層される。また、基板4のビード12が突
設した側とは反対側の面には、外側面に表面材16−2
を被着させた台材14−2が積層される。
更に、前記基板4のビード12頂部が指向する内縁部4
aの面には、溶射やメッキ等によって例えばニッケル等
の材料からなる補償部材18が所定厚さtを有して付着
されている。この補償部材18の厚さtは、所定厚さ以
下のビード12への押下押圧を阻止するもので、デツキ
面間隙に締結力によって圧縮変形される厚さ分を加味、
つまり全てのデツキ面間隙を補償する厚さである。従っ
て、この補償部材18の厚さtは、ボルト用孔10近傍
やボルト用孔10側から離間する箇所で変更可能である
。また、同様に、補償部材18の幅Wも変更可能である
。これにより、燃焼室用孔8周りは、基板4の内縁部4
aと補償部材18と台材14−1.14−2の内縁部1
4−18゜14−2aと表面材16−1.16−2の内
縁部16−1a、16−2aが重合する。従って、積層
金属ガスケット2が圧縮変形した際には、燃焼室用孔8
周りで最大の厚さを得る構成である。
また、基板4と台材14−1.14−2とを一体的に結
合する場合には、ボルト用孔10に中空円筒状の止め具
(図示せず)を挿入するとともに止め具の両端部を台材
14−1.14−2面上に折曲げてかしめを施したり、
あるいは基板4、台材14−1.14−2の一部を突出
させて形成し、これ等の突出部位をスポッBJ接やリベ
ットで行う。
第3図において、20.22は内燃機関を構成するシリ
ンダヘッド、シリンダブロックであり、このシリンダヘ
ッド20とシリンダブロック22とのデツキ面間の接合
部24にこの発明の積層金属ガスケット2を介装し、図
示しない締結用ボルトにより締結する。なお、符号26
は燃焼室、28はピストンである。
以下、この第1実施例の作用を説明する。
シリンダヘッド20とシリンダブロック22との接合部
24に介装された積層金属ガスケット2は、ボルト締結
力により圧縮され、これによりビード12が高さを低減
して圧縮変形される。この変形により、ビード12はシ
リンダヘッド20及びシリンダブロック22のデツキ面
に所定の面圧で圧接し、シールを果す。このとき、硬度
が高い基板4に所定硬度の内側部材である台材14が接
するので、基板4の滑動を担保し得る。また、ボルト締
結時には、第3図に示す如く、積層金属ガスケット2の
反発力等によって間隙が生じ、特に燃焼室26周りのデ
ツキ面の間隙が大となる問題がある。しかし、前述の如
く、ビード12よりも燃焼室用孔8側の内縁部4aに所
定の厚さtの補償部材18を設けたことにより、この補
償部材18と他の内縁部とにより形成される最大厚さに
よって、歪みに起因する大なる間隙を補償することがで
きるとともに、ビード12が偏平となるのを回避させる
のでビード12の機能劣化を防止する。
また、台材14の外側面に表面材16を被着させたこと
により、デツキ面のツールマーク、キズ等の不整部分を
補償吸収し得るとともに、ビード12の頂部及び両端部
がデツキ面に直接接触することがない。これにより、デ
ツキ面がビード部位によって損傷するのを防止すること
ができるので、デツキ面が凹凸形状に変形するのを回避
してシール性を担保させる。また、積層金属ガスケット
2の滅失を防止したり、摩擦腐食するのを防止するとと
もに、デツキ面と積層金属ガスケット2とが台材14及
び表面材16によって電気的に絶縁されるので、電食の
発生を防止し、ビード12の機能が劣化するのを防止し
得る。この結果、所定のシール面圧をデツキ面に良好に
維持させ、燃焼ガス等が接合部24にリークするのを阻
止させ、燃焼ガスに含有する物質が接合部に堆積するの
を回避し、シール性の低下を防止してシール性の向上を
図る。また、燃焼室26内には、通常、燃焼圧力が80
kg/CIA位であるが、この積層金属ガスケット2に
よれば、燃焼圧力が100kg/cd位の場合にも耐え
ることができ、耐久性を向上させ、約40万i又は約1
5年間の使用を実現し得る。
更に、基板4の内縁部4aに補償部材18を設けたこと
により、この補償部材18がファイヤリングの機能を果
し、ビード12が燃焼ガス圧でたたかれたり、燃焼ガス
熱の影響等で硬度劣化するのを回避させ、機能が低下す
るのを確実に防止し得る。
更にまた、燃焼ガス圧力や機関熱の影響によりデツキ面
間隙が拡縮するのを防止させ、ビード12への交番荷重
の作用を弱化させてビード12のへたりを防止し、疲労
破壊を回避してビード12の保護を果し得る。またこの
とき、補償部材18がデツキ面に直接接触することがな
いので、燃焼室26周りにおいてもデツキ面の損傷を防
止し得る。この結果、接合部24のシール性を良好に維
持させて耐久性を向上し、使用寿命を大幅に長くするこ
とが可能となる。従って、この積層金属ガスケット2を
使用した内燃機関は、長期間の使用にも耐え、使用寿命
が長くなる。
また、内縁部4aの面には、デツキ面間の間隙に応じて
厚さや幅が異なる補償部材18を溶射やメッキ等によっ
て容易に付着させることができる。
これにより、補償部材18の付着作業を容易にするとと
もに、補償部材の厚さや幅を容易に増減し得て、実用上
有利である。
第4図はこの発明の第1実施例の変形例を示すものであ
る。この変形例の特徴とするところは、以下の点にある
。即ち、中間板42の両面に第1、第2基板44.46
を積層するとともに、第1、第2基板44.46の第1
、第2ビード48.50の頂部を中間板42に当接させ
ず突設し、その対向面に対し第1、第2基板44.46
を対称形状に配設する。また、第1基板44の第1ビー
ド48が突設する第1内縁部44aの面には第1補償部
材18−1を付着させるとともに、第2基板46の第2
ビード50が突設する第1内縁部46aの面には第2補
償部材18−2を付着させる。更に、第1、第2基板4
4.46の外側面には、これ等基板の硬度以下の硬度を
有する台材14−1.14−2を積層するとともに、こ
れ等の台材14−1.14−2の外側面にこれ等台材の
硬度よりも低い硬度を有する表面材16−1.16−2
を被着させている。
この変形例の構成によれば、上述の第1実施例と同効を
得るとともに、積層金属ガスケット2の特にビード部位
の復元量及び復元力を増加させ、シール面圧を高くする
ことができ、また追従性を有さしめ、しかも厚さの大な
る積層金属ガスケット2を構成し、シール効果を更に向
上させることが可能となる。
第5図はこの発明の第2実施例を示すものである。以下
の実施例において、上述の実施例と同一機能を果す箇所
には同一符号を付して説明する。
1に の第2実施例の特徴とするところは、以下の点にある。
即ち、副板6は、基板4に接して積層され基板4の硬度
以下の内側部位の第1台材32と、この第1台材32の
外側面に積層され該第1台材32の硬度よりも硬度が低
(且つ第1台材32と略同−厚さの外側部位の第2台材
34とからなる。また、基板4のビード12が突設する
内縁部4aの面には、補償部材18を溶射等によって付
着させている。
この第2実施例の構成によれば、シリンダヘッド20と
シリンダブロック22とのデツキ面には、第2台材34
が接触して上述の第1実施例と同効を得るとともに、副
板6全体の厚さを大としてデツキ面やビード12の損傷
を更に効果的に防止することが可能である。また、第1
、第2台材32.34によって、積層金属ガスケット2
とシリンダヘッド20、シリンダブロック22との電位
差を小として電食や摩擦腐食を効果的に防止し得る。
第6図はこの発明の第3実施例を示すものである。この
第3実施例の特徴とするところは、以下の点にある。即
ち、副板6は一枚の台材36からなり、この台材36の
外側部位36cの硬度を基板4の硬度以下に構成すると
ともに、外側部位36cの硬度を前記内側部位36dの
硬度よりも低く構成している。つまり、基板4の一面に
積層する副板36−1の外側部位36−ICの硬度は、
内側部位36−1dの硬度よりも低く構成されている。
また、基板4の他面に積層する副板36−2の外側部位
36−2Cの硬度は、内側部材36−2dの硬度よりも
低く構成されている。
この第3実施例の構成によれば、副板36の外側部位3
6cを外側部位36cの硬度よりも低く構成するだけな
ので、副板を一枚で製作し、製作を容易に果し得るとと
もに、構成を簡単にして廉価とし得る。
第7図はこの発明の第4実施例を示すものである。
この第4実施例の特徴とするところは、以下の点にある
。即ち、副板6は、基板4の硬度以下の硬度を有する台
材14の外側面にこの台材14の硬度よりも低い硬度を
有するメッキ層54(例えばMFZn)を施し、このメ
ッキ層54上にこのメッキ層54の硬度以下の硬度を有
する表面材16を被着させた。つまり、台材14−1の
外側面にメッキ層54−1を施すとともにこのメッキ層
54−1上に表面材16−1を被着させる。また、台材
14−2の外側面にメッキ層54−2を施すとともにこ
のメッキ層54−2上に表面材16−2を被着させる。
更に、基板4のビード12が突設する内縁部4aの面に
は、補償部材18を付着させている。
この第4実施例の構成によれば、台材14の外側面に施
したメッキ層54が粗面となり、このメッキ層54に表
面材16を被着させたので、表面材16の密着性を向上
させ、表面材16が剥離するのを防止し得る。また、台
材14にはメッキ層62と表面材16とが被着されてい
るので、デ・7キ面の不整面をミクロシールによって効
率良く補償するとともに、ビード12の保護を効果的に
行い、シール性を良好に維持させ得る。更に、台材 Q 14の外側面には材質の異なるメッキ層54と表面材1
6とを被着させているので、電位差を極小とし、電食を
より効果的に防止し得る。
第8図はこの第4実施例の変形例を示すものである。即
ち、基板4の硬度よりも低い硬度を有する台材14−1
には、外側面にメッキ層54−1を施すとともに、内側
面にメッキ層54−3を施す。そして、メッキ層54−
1上には、表面材16−1を被着させる。また、台材1
4−2には、外側面にメッキ層54−2を施すとともに
、内側面にメッキ層54−4を施す。そして、メッキ層
54−2上には、表面材16−2を被着させている。更
に、基板4のビード12が突設する内縁部4aの面には
、補償部材18を付着させている。
この第4実施例の変形例によれば、基板4が台材14−
1.14−2のメッキ層54−3.54−4に接するの
で、基板4と台材14−1.14−2とのなじみを良好
とし、理想的なシール効果を発揮し得る。また、積層金
属ガスケット2を摩擦腐食や電食から効果的に防止し、
耐久性を更に向上させ得る。
第9図はこの発明の第5実施例を示すものである。
この第5実施例の特徴とするところは、以下の点にある
。即ち、補償部材18は、基板4の内縁部4aの面上と
、ビード12によって形成された中空部12aとに配設
される。また、副板6は、基板4の硬度以下の台材14
の外側面にこの台材14の硬度よりも低い硬度を有する
表面材16を付着させてなる。
この第5実施例の如く構成すれば、ビード12のばね定
数の低下を防止してビード12のへたりを回避させ、ビ
ード12の機能を担保し得る。
また、第9図に示す如く、補償部材18をビード12の
形成部位よりも外方でビード12が突設する基板4面上
に付着させるとともに、内縁部4aの面上にも付着させ
る。このような構成によれば、補償部材18.18を設
けた箇所がデツキ面に強く押圧されるので、ビード12
の所定厚さ以下の押下押圧を効果的に阻止させ得て、ビ
ードt υ 12の機能を担保し得る。
なお、この発明は上述の実施例に限定されず、種々応用
改変が可能であることは勿論である。
例えば、外側部位の硬度が内側部位の硬度よりも低い材
料からなる副板を、基板が2枚以上積層された積層金属
ガスケットにも使用することが可能である。また、所望
により、多数枚の台材を基板の両面に積層することも可
能である。更に、単気筒、多気筒内燃機関の積層金属ガ
スケットを上述の実施例と同様に構成することが可能で
ある。
また、台材の外側面には、メッキ層のみを被着させ、表
面材を省略することも可能である。
更に、補償部材を、ビードの中空部のみに設けたり、ま
たはビードの外方のみに設けたり、あるいはビードの中
空部とビードの外方との双方に配設することも可能であ
る。
〔発明の効果〕
以上詳細な説明から明らかなようにこの発明によれば、
副板を基板の硬度以下の硬度を有する内側部位とこの内
側部位の硬度よりも低い硬度を有する外側部位とにより
構成するとともに所定厚さ以下のビードへの押下押圧を
阻止する補償部材を設けたことにより、副板の外側部位
がデツキ面に当接し、外側部位がデツキ面の不整面を補
償吸収するとともに、ビードがデツキ面に直接接触する
ことがなく、デツキ面がビードによって損傷されるのを
防止することができ、また基板が所定硬度の内側部位に
当接するので基板の滑動を担保し得る。また、ビードの
損傷、摩擦腐食及電食を防止させ、積層金属ガスケット
の機能劣化を招(惧れもない。また、燃焼室周りは補償
部材により補償されるので、補償部材がファイヤリング
の機能を果し、ビードが燃焼ガス熱等によって硬度低下
するのを防止するとともに、燃焼室周りの大なるデツキ
面間隙を補償し、燃焼ガス圧力や機関熱の影響によりデ
ツキ面間隙が拡縮するのを防止し、ビードへの交番荷重
の作用を弱化させてビードのへたりを防止し、疲労破壊
から保護し得る。またこのとき、補償部材がデツキ面に
直接接触することがないので、燃焼室周りにおいてもデ
ツキ面の損傷を防止し得る。この結果、積層金属ガスケ
ットの耐久性を向上させるとともに接合部のシール性を
向上させ、使用寿命の長い内燃機関を構成し得る。
【図面の簡単な説明】
第1〜3図はこの発明の第1実施例を示すもので、第1
図は積層金属ガスケットの平面図、第2図は第1図のn
−n線による拡大断面図、第3図は接合部に金属ガスケ
ットを介装し締付けた状態の一部省略した要部断面図で
ある。 第4図は第1実施例の変形例を示すもので、積層金属ガ
スケットの一部拡大断面図である。 第5図はこの発明の第2実施例を示すもので、積層金属
ガスケットの拡大断面図である。 第6図はこの発明の第3実施例を示すもので、積層金属
ガスケットの一部拡大断面図である。 第7図はこの発明の第4実施例を示すもので、積層金属
ガスケットの一部拡大断面図である。 第8図は第4実施例の変形例を示すもので、積層金属ガ
スケットの一部拡大断面図である。 A 第9図はこの発明の第5実施例を示すもので、積層金属
ガスケットの一部拡大断面図である。 図において、2は積層金属ガスケット、4は基板、6は
副板、8は燃焼室用孔、10はボルト用孔、12はビー
ド、14は台材、16は表面材、18は補償部材、20
はシリンダヘッド、22はシリンダブロック、24は接
合部、そして26は燃焼室である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、弾性金属板からなる基板に燃焼室用孔とこの燃焼室
    用孔を囲繞するビードとを設け、前記基板の両面に副板
    を積層して設け、前記基板の滑動を担保すべく前記副板
    の内側部位の硬度を前記基板の硬度以下に構成し、ミク
    ロシール機能を果すべく前記副板の外側部位の硬度を前
    記内側部位の硬度よりも低く構成し、所定厚さ以下のビ
    ードへの押下押圧を阻止すべく補償部材を設けたことを
    特徴とする積層金属ガスケット。 2、前記基板は、夫々ビード頂部が外側に突設し且つ対
    向面に対し対称形状に配設して中間板の両面に積層され
    た第1基板と第2基板とからなる基板である特許請求の
    範囲第1項記載の積層金属ガスケット。 3、前記副板は、前記基板の硬度以下の硬度を有する内
    側部位の台材と、この台材に被着させたこの台材の硬度
    よりも低い硬度を有する外側部位の表面材とからなる副
    板である特許請求の範囲第1項又は第2項記載の積層金
    属ガスケット。 4、前記副板は、前記基板の硬度以下の硬度を有する内
    側部位の第1台材と、この第1台材に積層されこの第1
    台材の硬度よりも低い硬度を有する外側部位の第2台材
    とからなる副板である特許請求の範囲第1項又は第2項
    記載の積層金属ガスケット。 5、前記副板は、前記基板の硬度以下の硬度を有する内
    側部位と、この内側部位の硬度よりも低い硬度を有する
    外側部位とからなる一枚の台材で構成された副板である
    特許請求の範囲第1項又は第2項記載の積層金属ガスケ
    ット。 6、前記副板は、前記基板の硬度以下の硬度を有する内
    側部位の台材と、この台材の硬度よりも低い硬度を有し
    該台材の外側面に施したメッキ層と、前記台材の硬度よ
    りも低い硬度を有し前記メッキ層上に被着させた表面材
    とからなる副板である特許請求の範囲第1項又は第2項
    記載の積層金属ガスケット。 7、前記副板は、前記基板の硬度以下の硬度を有する内
    側部位の台材と、この台材の硬度よりも低い硬度を有し
    該台材の両面に施したメッキ層と、前記台材の硬度より
    も低い硬度を有し前記メッキ層の外側にのみ被着させた
    表面材とからなる副板である特許請求の範囲第1項又は
    第2項記載の積層金属ガスケット。 8、前記補償部材は、前記ビードよりも前記燃焼室用孔
    側の前記基板の内縁部において前記ビードが突設する前
    記内縁部の面上に付着された補償部材である特許請求の
    範囲第1項又は第2項記載の積層金属ガスケット。 9、前記補償部材は、前記基板の内縁部の面上と前記ビ
    ードによって形成される中空部とに配設される補償部材
    である特許請求の範囲第1項又は第2項記載の積層金属
    ガスケット。 10、前記補償部材は、前記基板の内縁部の面上と前記
    ビードよりも外方とに配設される補償部材である特許請
    求の範囲第1項又は第2項記載の積層金属ガスケット。
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