JPH0258502B2 - - Google Patents
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- JPH0258502B2 JPH0258502B2 JP8588186A JP8588186A JPH0258502B2 JP H0258502 B2 JPH0258502 B2 JP H0258502B2 JP 8588186 A JP8588186 A JP 8588186A JP 8588186 A JP8588186 A JP 8588186A JP H0258502 B2 JPH0258502 B2 JP H0258502B2
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Landscapes
- Gasket Seals (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この発明は積層金属ガスケツトに係り、特に被
接合部材のデツキ面の損傷を防止するとともに、
ビードの保護を果し、これによりシール性及び耐
久性を向上させ、使用、寿命を長くし得る積層金
属ガスケツトに関する。
接合部材のデツキ面の損傷を防止するとともに、
ビードの保護を果し、これによりシール性及び耐
久性を向上させ、使用、寿命を長くし得る積層金
属ガスケツトに関する。
内燃機関を構成するシリンダヘツドとシリンダ
ブロツクとの接合部には、金属ガスケツトが利用
されている。金属ガスケツトは、シリンダヘツド
とシリンダブロツクとのデツキ面をシールすべく
形成されたビードを有し、このビードを被接合部
材同士に接合するボルト等の締結手段の締結力に
よりデツキ面に弾性的なシール線を形成し、シー
ルを果すものである。
ブロツクとの接合部には、金属ガスケツトが利用
されている。金属ガスケツトは、シリンダヘツド
とシリンダブロツクとのデツキ面をシールすべく
形成されたビードを有し、このビードを被接合部
材同士に接合するボルト等の締結手段の締結力に
よりデツキ面に弾性的なシール線を形成し、シー
ルを果すものである。
ところで、近年、内燃機関は、軽量化、性能向
上、経済性が要求されるとともに耐久性を有する
ものが望まれている。従つて、内燃機関が長い期
間に互つて使用されるので、内燃機関の熱変形や
膨縮等が頻繁に惹起する。従つて、シリンダヘツ
ドとシリンダブロツクとの接合部をシールするガ
スケツトには、内燃機関の熱変形等に耐え得るも
のが望まれていた。そこで、本出願人は耐久性を
向上すべく、例えば特願昭57−81532、特願昭60
−96644の如き金属ガスケツトを出願している。
しかし、ビードを形成した硬性の基板がシリンダ
ヘツドとシリンダブロツクとのデツキ面に直接接
触して介在された金属ガスケツトにおいては、特
にビードが比較的軟性の例えばアルミニウム合金
で形成されたシリンダヘツドとシリンダブロツク
とのデツキ面を損傷し、デツキ面を凹凸形状にし
てしまい、所定のシール面圧を保持させることが
できず、シール性が低下する不都合がある。ま
た、燃焼ガスがビードまで達するので、ビードが
高温の燃焼ガス熱の影響や燃焼ガス圧力でたたか
れることによつて硬度低下を生じ、機能が劣化し
て燃焼室から燃焼ガス等がリークする不都合があ
る。更に、使用時に例えば燃焼ガス圧力や機関熱
の影響で燃焼室周りのデツキ面間隙が拡縮するこ
とにより、金属ガスケツトのビードに交番荷重に
よつてへたりが生じ、疲労破壊が起してシール性
の低下を招いた。更にまた、金属ガスケツトには
摩擦腐食や、水分等の電解液の存在により電位差
作用のために電食作用(電気腐食作用)が生じ、
腐食、発錆が生じて金属ガスケツトの使用寿命が
短くなるという不都合があつた。
上、経済性が要求されるとともに耐久性を有する
ものが望まれている。従つて、内燃機関が長い期
間に互つて使用されるので、内燃機関の熱変形や
膨縮等が頻繁に惹起する。従つて、シリンダヘツ
ドとシリンダブロツクとの接合部をシールするガ
スケツトには、内燃機関の熱変形等に耐え得るも
のが望まれていた。そこで、本出願人は耐久性を
向上すべく、例えば特願昭57−81532、特願昭60
−96644の如き金属ガスケツトを出願している。
しかし、ビードを形成した硬性の基板がシリンダ
ヘツドとシリンダブロツクとのデツキ面に直接接
触して介在された金属ガスケツトにおいては、特
にビードが比較的軟性の例えばアルミニウム合金
で形成されたシリンダヘツドとシリンダブロツク
とのデツキ面を損傷し、デツキ面を凹凸形状にし
てしまい、所定のシール面圧を保持させることが
できず、シール性が低下する不都合がある。ま
た、燃焼ガスがビードまで達するので、ビードが
高温の燃焼ガス熱の影響や燃焼ガス圧力でたたか
れることによつて硬度低下を生じ、機能が劣化し
て燃焼室から燃焼ガス等がリークする不都合があ
る。更に、使用時に例えば燃焼ガス圧力や機関熱
の影響で燃焼室周りのデツキ面間隙が拡縮するこ
とにより、金属ガスケツトのビードに交番荷重に
よつてへたりが生じ、疲労破壊が起してシール性
の低下を招いた。更にまた、金属ガスケツトには
摩擦腐食や、水分等の電解液の存在により電位差
作用のために電食作用(電気腐食作用)が生じ、
腐食、発錆が生じて金属ガスケツトの使用寿命が
短くなるという不都合があつた。
そこでこの発明の目的は、上述の不都合を除去
し、基板の両面に副板を積層するとともに補償部
材を介設することにより、被接合部材のデツキ面
にビードが直接接触するのを回避させてデツキ面
やビードの損傷を防止するとともに、燃焼室周り
のデツキ面間隙が拡縮するのを防止し、また摩擦
腐食や電食を防止してビードの保護を果し、シー
ル性の向上を図るとともに耐久性を向上させ、使
用寿命を長くし得る積層金属ガスケツトを実現す
るにある。
し、基板の両面に副板を積層するとともに補償部
材を介設することにより、被接合部材のデツキ面
にビードが直接接触するのを回避させてデツキ面
やビードの損傷を防止するとともに、燃焼室周り
のデツキ面間隙が拡縮するのを防止し、また摩擦
腐食や電食を防止してビードの保護を果し、シー
ル性の向上を図るとともに耐久性を向上させ、使
用寿命を長くし得る積層金属ガスケツトを実現す
るにある。
この目的を達成するためにこの発明は、弾性金
属板からなる基板に燃焼室用孔とこの燃焼室用孔
を囲繞するビードとを設け、前記基板の両面に副
板を積層して設け、前記基板の滑動を担保すべく
前記副板の内側部位の硬度を前記基板の硬度以下
に構成し、ミクロシール機能を果すべく前記副板
の外側部位の硬度を前記内側部位の硬度よりも低
く構成し、所定厚さ以下のビードへの押下押圧を
阻止すべく補償部材を設けたことを特徴とする。
属板からなる基板に燃焼室用孔とこの燃焼室用孔
を囲繞するビードとを設け、前記基板の両面に副
板を積層して設け、前記基板の滑動を担保すべく
前記副板の内側部位の硬度を前記基板の硬度以下
に構成し、ミクロシール機能を果すべく前記副板
の外側部位の硬度を前記内側部位の硬度よりも低
く構成し、所定厚さ以下のビードへの押下押圧を
阻止すべく補償部材を設けたことを特徴とする。
この発明の構成によれば、積層金属ガスケツト
の被接合部材のデツキ面間に介在されボルト締結
力によつて圧縮変形した際には、副板の外側部位
がデツキ面に当接し、この外側部位がデツキ面の
不整面を補償吸収するとともに、ビードがデツキ
面に直接接触することがく、デツキ面やビードが
損傷するのを防止することができ、また積層金属
ガスケツトには摩擦腐食や電食が生ずる不都合が
ない。また、基板が所定硬度の内側部位に当接す
るので、基板の滑動を担保する。更に、補償部材
を介設したことにより、この補償部材が燃焼ガス
等のリークを防止するとともにビードが燃焼ガス
熱等の影響によつて硬度低下するのを防止すると
ともに、燃焼室周りの大なるデツキ面間隙を補償
し、燃焼ガス圧力や機関熱の影響によりデツキ面
間隙が拡縮するのを防止し、ビードへの交番荷重
の作用を弱化させてビードのへたりを防止して疲
労破壊から保護し得る。またこのとき、補償部材
がデツキ面に直接接触することがないので、燃焼
室周りにおいてもデツキ面の損傷を防止し得る。
この結果、金属ガスケツトのシール性の向上を図
るとともに、耐久性を向上させ、長年の使用にも
耐えて耐久性を有する内燃機関を構成し得る。
の被接合部材のデツキ面間に介在されボルト締結
力によつて圧縮変形した際には、副板の外側部位
がデツキ面に当接し、この外側部位がデツキ面の
不整面を補償吸収するとともに、ビードがデツキ
面に直接接触することがく、デツキ面やビードが
損傷するのを防止することができ、また積層金属
ガスケツトには摩擦腐食や電食が生ずる不都合が
ない。また、基板が所定硬度の内側部位に当接す
るので、基板の滑動を担保する。更に、補償部材
を介設したことにより、この補償部材が燃焼ガス
等のリークを防止するとともにビードが燃焼ガス
熱等の影響によつて硬度低下するのを防止すると
ともに、燃焼室周りの大なるデツキ面間隙を補償
し、燃焼ガス圧力や機関熱の影響によりデツキ面
間隙が拡縮するのを防止し、ビードへの交番荷重
の作用を弱化させてビードのへたりを防止して疲
労破壊から保護し得る。またこのとき、補償部材
がデツキ面に直接接触することがないので、燃焼
室周りにおいてもデツキ面の損傷を防止し得る。
この結果、金属ガスケツトのシール性の向上を図
るとともに、耐久性を向上させ、長年の使用にも
耐えて耐久性を有する内燃機関を構成し得る。
以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細且
つ具体的に説明する。
つ具体的に説明する。
第1〜3図はこの発明の第1実施例を示すもの
である。図において、2は多気筒用積層金属ガス
ケツトである。この積層金属ガスケツト2は、弾
性金属板からなる基板4とこの基板4の両面に積
層する副板6,6とにより構成される。基板4
は、SUS、SP等のばねの鋼からなり、硬度が
HV380〜550である。基板4及び副板6には、シ
リンダ内径よりも少許大なる内径を有する複数の
燃焼室用孔8が直列に形成されているとともに、
この燃焼室用孔8の周辺に複数の締付用ボルトを
挿通するボルト用孔10が形成されている。ま
た、前記基板4には、夫々の燃焼室用孔8の内縁
部4aを囲繞する所定幅のビード12が形成され
ている。上述の如く、燃焼室用孔8の内径をシリ
ンダ内径よりも小許大きく形成することにより、
積層金属ガスケツト2のビード12がボルト締付
力によつて圧縮変形した際に、基板4の燃焼室用
孔8側の内縁部4aが後述する燃焼室26内に突
出するのを防止する。
である。図において、2は多気筒用積層金属ガス
ケツトである。この積層金属ガスケツト2は、弾
性金属板からなる基板4とこの基板4の両面に積
層する副板6,6とにより構成される。基板4
は、SUS、SP等のばねの鋼からなり、硬度が
HV380〜550である。基板4及び副板6には、シ
リンダ内径よりも少許大なる内径を有する複数の
燃焼室用孔8が直列に形成されているとともに、
この燃焼室用孔8の周辺に複数の締付用ボルトを
挿通するボルト用孔10が形成されている。ま
た、前記基板4には、夫々の燃焼室用孔8の内縁
部4aを囲繞する所定幅のビード12が形成され
ている。上述の如く、燃焼室用孔8の内径をシリ
ンダ内径よりも小許大きく形成することにより、
積層金属ガスケツト2のビード12がボルト締付
力によつて圧縮変形した際に、基板4の燃焼室用
孔8側の内縁部4aが後述する燃焼室26内に突
出するのを防止する。
また、前記副板6は、基板4に接して積層され
る台材14を有し、この台材14の外側面、つま
りデツキ面に接触する表面に表面材16を被着さ
せてなる。台材14は、SUS、SP等のばね鋼か
らなり、基板4の硬度以下、つまり基板4と同一
硬度あるいは基板4よりも硬度が低く形成されて
いる。表面材16は、ミクロシール機能を果すも
ので、前記台材14の硬度よりも硬度が低く且つ
耐熱性及び柔軟性を有した塗料等のミクロシール
剤の材料からなり、デツキ面上のツールマーク、
キズ等の不整部分を補償吸収し、ミクロシールす
るものである。従つて、第2図に示す如く、基板
4のビード12が突設する面側には、外側面に表
面材16−1を被着させた台材14−1が積層さ
れる。また、基板4のビード12が突設した側と
は反対側の面には、外側面に表面材16−2を被
着させた台材14−2が積層される。
る台材14を有し、この台材14の外側面、つま
りデツキ面に接触する表面に表面材16を被着さ
せてなる。台材14は、SUS、SP等のばね鋼か
らなり、基板4の硬度以下、つまり基板4と同一
硬度あるいは基板4よりも硬度が低く形成されて
いる。表面材16は、ミクロシール機能を果すも
ので、前記台材14の硬度よりも硬度が低く且つ
耐熱性及び柔軟性を有した塗料等のミクロシール
剤の材料からなり、デツキ面上のツールマーク、
キズ等の不整部分を補償吸収し、ミクロシールす
るものである。従つて、第2図に示す如く、基板
4のビード12が突設する面側には、外側面に表
面材16−1を被着させた台材14−1が積層さ
れる。また、基板4のビード12が突設した側と
は反対側の面には、外側面に表面材16−2を被
着させた台材14−2が積層される。
更に、前記基板4のビード12頂部が指向する
内縁部4aの面には、溶射やメツキ等によつて例
えばニツケル等の材料からなる補償部材18が所
定厚さtを有して付着されている。この補償部材
18の厚さtは、所定厚さ以下のビード12への
押下押圧を阻止するもので、デツキ面間隙に締結
力によつて圧縮変形される厚さ分を加味、つまり
全てのデツキ面間隙を補償する厚さである。従つ
て、この補償部材18の厚さtは、ボルト用孔1
0近傍やボルト用孔10側から離間する箇所で変
更可能である。また、同様に、補償部材18の幅
Wも変更可能である。これにより、燃焼室用孔8
周りは、基板4の内縁部4aと補償部材18と台
材14−1,14−2の内縁部14−1a,14
−2aと表面材16−1,16−2の内縁部16
−1a,16−2aが重合する。従つて、積層金
属ガスケツト2が圧縮変形した際には、燃焼室用
孔8周りで最大の厚さを得る構成である。
内縁部4aの面には、溶射やメツキ等によつて例
えばニツケル等の材料からなる補償部材18が所
定厚さtを有して付着されている。この補償部材
18の厚さtは、所定厚さ以下のビード12への
押下押圧を阻止するもので、デツキ面間隙に締結
力によつて圧縮変形される厚さ分を加味、つまり
全てのデツキ面間隙を補償する厚さである。従つ
て、この補償部材18の厚さtは、ボルト用孔1
0近傍やボルト用孔10側から離間する箇所で変
更可能である。また、同様に、補償部材18の幅
Wも変更可能である。これにより、燃焼室用孔8
周りは、基板4の内縁部4aと補償部材18と台
材14−1,14−2の内縁部14−1a,14
−2aと表面材16−1,16−2の内縁部16
−1a,16−2aが重合する。従つて、積層金
属ガスケツト2が圧縮変形した際には、燃焼室用
孔8周りで最大の厚さを得る構成である。
また、基板4と台材14−1,14−2とを一
体に結合する場合には、ボルト用孔10に中空円
筒の止め具(図示せず)を挿入することともに止
め具の両端部を台材14−1,14−2面上に折
曲げてかしめを施したり、あるいは基板4、台材
14−1,14−2の一部を突出させて形成し、
これ等の突出部位をスポツト溶接やリベツトで行
う。
体に結合する場合には、ボルト用孔10に中空円
筒の止め具(図示せず)を挿入することともに止
め具の両端部を台材14−1,14−2面上に折
曲げてかしめを施したり、あるいは基板4、台材
14−1,14−2の一部を突出させて形成し、
これ等の突出部位をスポツト溶接やリベツトで行
う。
第3図において、20,22は内燃機関を構成
するシリンダヘツド、シリンダブロツクであり、
このシリンダヘツド20とシリンダブロツク22
とのデツキ面間の接合部24にこの発明の積層金
属ガスケツト2を介装し、図示しない締結用ボル
トにより締結する。なお、符号26は燃焼室、2
8はピストンである。
するシリンダヘツド、シリンダブロツクであり、
このシリンダヘツド20とシリンダブロツク22
とのデツキ面間の接合部24にこの発明の積層金
属ガスケツト2を介装し、図示しない締結用ボル
トにより締結する。なお、符号26は燃焼室、2
8はピストンである。
以下、この第1実施例の作用を説明する。
シリンダヘツド20とシリンダブロツク22と
の接合部24に介装された金属ガスケツト2は、
ボルト締結力により圧縮され、これによりビード
12が高さを低減して圧緒変形される。この変形
により、ビード12はシリンダヘツド20及びシ
リンダブロツク22のデツキ面に所定の面圧で圧
接し、シールを果す。このとき、硬度が高い基板
4に所定硬度の内側部材である台材14が接する
ので、基板4の滑動を担保し得る。また、ボルト
締結時には、第3図に示す如く、積層金属ガスケ
ツト2の反発力等によつて間隙が生じ、特に燃焼
室26周りのデツキ面の間隙が大となる問題があ
る。しかし、前述の如く、ビード12よりも燃焼
室用孔8側の内縁部4aに所定の厚さtの補償部
材18を設けたことにより、この補償部材18と
他の内縁部とにより形成される最大厚さによつ
て、歪みに起因する大なる間隙を補償することが
できるとともに、ビード12が偏平となるのを回
避させるのでビード12の機能劣化を防止する。
の接合部24に介装された金属ガスケツト2は、
ボルト締結力により圧縮され、これによりビード
12が高さを低減して圧緒変形される。この変形
により、ビード12はシリンダヘツド20及びシ
リンダブロツク22のデツキ面に所定の面圧で圧
接し、シールを果す。このとき、硬度が高い基板
4に所定硬度の内側部材である台材14が接する
ので、基板4の滑動を担保し得る。また、ボルト
締結時には、第3図に示す如く、積層金属ガスケ
ツト2の反発力等によつて間隙が生じ、特に燃焼
室26周りのデツキ面の間隙が大となる問題があ
る。しかし、前述の如く、ビード12よりも燃焼
室用孔8側の内縁部4aに所定の厚さtの補償部
材18を設けたことにより、この補償部材18と
他の内縁部とにより形成される最大厚さによつ
て、歪みに起因する大なる間隙を補償することが
できるとともに、ビード12が偏平となるのを回
避させるのでビード12の機能劣化を防止する。
また、台材14の外側面に表面材16を被着さ
せたことにより、デツキ面のツールマーク、キズ
等の不整部分を補償吸収し得るとともに、ビード
12の頂部及び両端部がデツキ面に直接接触する
ことがない。これにより、デツキ面がビード部位
によつて損傷するのを防止することができるの
で、デツキ面が凹凸形状に変形するのを回避して
シール性を担保させる。また、積層金属ガスケツ
ト2の滅矢を防止したり、摩擦腐食するのを防止
するとともに、デツキ面と積層金属ガスケツト2
とが台材14及び表面材16によつて電気的に絶
縁されるので、電食の発生を防止し、ビード12
の機能が劣化するのを防止し得る。この結果、所
定のシール面圧をデツキ面に良好に維持させ、燃
焼ガス等が接合部24にリークするのを阻止さ
せ、燃焼ガスに含有する物質が接合部に堆積する
のを回避し、シール性の低下を防止してシール性
の向上を図る。また、燃焼室26内には、通常、
燃焼圧力が80Kg/cm2位であるが、この積層金属ガ
スケツト2によれば、燃焼圧力が100Kg/cm2位の
場合にも耐えることができる。耐久性を向上さ
せ、約40万Km又は約15年間の使用を実現し得る。
せたことにより、デツキ面のツールマーク、キズ
等の不整部分を補償吸収し得るとともに、ビード
12の頂部及び両端部がデツキ面に直接接触する
ことがない。これにより、デツキ面がビード部位
によつて損傷するのを防止することができるの
で、デツキ面が凹凸形状に変形するのを回避して
シール性を担保させる。また、積層金属ガスケツ
ト2の滅矢を防止したり、摩擦腐食するのを防止
するとともに、デツキ面と積層金属ガスケツト2
とが台材14及び表面材16によつて電気的に絶
縁されるので、電食の発生を防止し、ビード12
の機能が劣化するのを防止し得る。この結果、所
定のシール面圧をデツキ面に良好に維持させ、燃
焼ガス等が接合部24にリークするのを阻止さ
せ、燃焼ガスに含有する物質が接合部に堆積する
のを回避し、シール性の低下を防止してシール性
の向上を図る。また、燃焼室26内には、通常、
燃焼圧力が80Kg/cm2位であるが、この積層金属ガ
スケツト2によれば、燃焼圧力が100Kg/cm2位の
場合にも耐えることができる。耐久性を向上さ
せ、約40万Km又は約15年間の使用を実現し得る。
更に、基板4の内縁部4aに補償部材18を設
けたことにより、この補償部材18がフアイヤリ
ングの機能を果し、ビード12が燃焼ガス圧でた
たかれたり、燃焼ガス熱の影響等で硬度劣化する
のを回避させ、機能が低下するのを確実に防止し
得る。
けたことにより、この補償部材18がフアイヤリ
ングの機能を果し、ビード12が燃焼ガス圧でた
たかれたり、燃焼ガス熱の影響等で硬度劣化する
のを回避させ、機能が低下するのを確実に防止し
得る。
更にまた、燃焼ガス圧力や機関熱の影響により
デツキ面間隙が拡縮するのを防止させ、ビード1
2への交番荷重の作用を弱化させてビード12の
へたりを防止し、疲労破壊を回避してビード12
の保護を果し得る。またこのとき、補償部材18
がデツキ面に直接接触することがないので、燃焼
室26周りにおいてもデツキ面の損傷を防止し得
る。この結果、接合部24のシール性を良好に維
持させて耐久性を向上し、使用寿命を大幅に長く
することが可能となる。従つて、この積層金属ガ
スケツト2を使用した内燃機関は、長期間の使用
にも耐え、使用寿命が長くなる。
デツキ面間隙が拡縮するのを防止させ、ビード1
2への交番荷重の作用を弱化させてビード12の
へたりを防止し、疲労破壊を回避してビード12
の保護を果し得る。またこのとき、補償部材18
がデツキ面に直接接触することがないので、燃焼
室26周りにおいてもデツキ面の損傷を防止し得
る。この結果、接合部24のシール性を良好に維
持させて耐久性を向上し、使用寿命を大幅に長く
することが可能となる。従つて、この積層金属ガ
スケツト2を使用した内燃機関は、長期間の使用
にも耐え、使用寿命が長くなる。
また、内縁部4aの面には、デツキ面間の間隙
に応じて厚さや幅が異なる補償部材18を溶射や
メツキ等によつて容易に付着させることができ
る。これにより、補償部材18の付着作業を容易
にするとともに、補償部材の厚さや幅を容易に増
減し得て、実用上有利である。
に応じて厚さや幅が異なる補償部材18を溶射や
メツキ等によつて容易に付着させることができ
る。これにより、補償部材18の付着作業を容易
にするとともに、補償部材の厚さや幅を容易に増
減し得て、実用上有利である。
第4図はこの発明の第1実施例の変形例を示す
ものである。この変形例の特徴とするところは、
以下の点にある。即ち、中間板42の両面に第
1、第2基板44,46を積層するとともに、第
1、第2基板44,46の第1、第2ビード4
8,50の頂部を中間板42に当接させず突設
し、その対向面に対し第1、第2基板44,46
を対称形状に配設する。また、第1基板44の第
1ビード48が突設する第1内縁部44aの面に
は第1補償部材18−1を付着させるとともに、
第2基板46の第2ビード50が突設する第1内
縁部46aの面には第2補償部材18−2を付着
させる。更に、第1、第2基板44,46の外側
面には、これ等基板の硬度以下の硬度を有する台
材14−1,14−2を積層するとともに、これ
等の台材14−1,14−2の外側面にこれ等台
材の硬度よりも低い硬度を有する表面材16−
1、16−2を批着させている。
ものである。この変形例の特徴とするところは、
以下の点にある。即ち、中間板42の両面に第
1、第2基板44,46を積層するとともに、第
1、第2基板44,46の第1、第2ビード4
8,50の頂部を中間板42に当接させず突設
し、その対向面に対し第1、第2基板44,46
を対称形状に配設する。また、第1基板44の第
1ビード48が突設する第1内縁部44aの面に
は第1補償部材18−1を付着させるとともに、
第2基板46の第2ビード50が突設する第1内
縁部46aの面には第2補償部材18−2を付着
させる。更に、第1、第2基板44,46の外側
面には、これ等基板の硬度以下の硬度を有する台
材14−1,14−2を積層するとともに、これ
等の台材14−1,14−2の外側面にこれ等台
材の硬度よりも低い硬度を有する表面材16−
1、16−2を批着させている。
この変形例の構成によれば、上述の第1実施例
と同効を得るとともに、積層金属ガスケツト2の
特にビード部位の復元量及び復元力を増加させ、
シール面圧を高くすることができ、また追従性を
有さしめ、しかも厚さの大なる積層金属ガスケツ
ト2を構成し、シール効果を更に向上させること
が可能となる。
と同効を得るとともに、積層金属ガスケツト2の
特にビード部位の復元量及び復元力を増加させ、
シール面圧を高くすることができ、また追従性を
有さしめ、しかも厚さの大なる積層金属ガスケツ
ト2を構成し、シール効果を更に向上させること
が可能となる。
第5図はこの発明の第2実施例を示すものであ
る。以下の実施例において、上述の実施例と同一
機能を果す箇所に同一符号を付して説明する。
る。以下の実施例において、上述の実施例と同一
機能を果す箇所に同一符号を付して説明する。
この第2実施例の特徴とするところは、以下の
点にある。即ち、副板6は、基板4に接して積層
され基板4の硬度以下の内側部位の第1台材32
と、この第1台材32の外側面に積層され該第1
台材32の硬度よりも硬度が低く且つ第1台材3
2と略同一厚さの外側部位の第2台材34とから
なる。また、基板4のビード12が突設する内縁
部4aの面には、補償部材18を溶射等によつて
付着させている。
点にある。即ち、副板6は、基板4に接して積層
され基板4の硬度以下の内側部位の第1台材32
と、この第1台材32の外側面に積層され該第1
台材32の硬度よりも硬度が低く且つ第1台材3
2と略同一厚さの外側部位の第2台材34とから
なる。また、基板4のビード12が突設する内縁
部4aの面には、補償部材18を溶射等によつて
付着させている。
この第2実施例の構成によれば、シリンダヘツ
ド20とシリンダブロツク22とのデツキ面に
は、第2台材34が接触して上述の第1実施例と
同効を得るとともに、副板6全体の厚さを大とし
てデツキ面やビード12の損傷を更に効果的に防
止することが可能である。また、第1、第2台材
32,34によつて、積層金属ガスケツト2とシ
リンダヘツド20、シリンダブロツク22との電
位差を小として電食や摩擦腐食を効果的に防止し
得る。
ド20とシリンダブロツク22とのデツキ面に
は、第2台材34が接触して上述の第1実施例と
同効を得るとともに、副板6全体の厚さを大とし
てデツキ面やビード12の損傷を更に効果的に防
止することが可能である。また、第1、第2台材
32,34によつて、積層金属ガスケツト2とシ
リンダヘツド20、シリンダブロツク22との電
位差を小として電食や摩擦腐食を効果的に防止し
得る。
第6図はこの発明の第3実施例を示すものであ
る。この第3実施例の特徴とするところは、以下
の点にある。即ち、副板6は一枚の台材36から
なり、この合材36の外側部位36cの硬度を基
板4の硬度以下に構成するとともに、外側部位3
6cの硬度を前記内側部位36dの硬度よりも低
く構成している。つまり、基板4の一面に積層す
る副板36−1の外側部位36−1cの硬度は、
内側部位36−1dの硬度よりも低く構成されて
いる。また、基板4の他面に積層する副板36−
2の外側部位36−2cの硬度は、内側部位36
−2dは硬度よりも低く構成されている。
る。この第3実施例の特徴とするところは、以下
の点にある。即ち、副板6は一枚の台材36から
なり、この合材36の外側部位36cの硬度を基
板4の硬度以下に構成するとともに、外側部位3
6cの硬度を前記内側部位36dの硬度よりも低
く構成している。つまり、基板4の一面に積層す
る副板36−1の外側部位36−1cの硬度は、
内側部位36−1dの硬度よりも低く構成されて
いる。また、基板4の他面に積層する副板36−
2の外側部位36−2cの硬度は、内側部位36
−2dは硬度よりも低く構成されている。
この第3実施例の構成によれば、副板36の外
側部位36cを外側部位36cの硬度よりも低く
構成するだけなので、副板を一枚で製作し、製作
を容易に果し得るとともに、構成を簡単にして廉
価とし得る。
側部位36cを外側部位36cの硬度よりも低く
構成するだけなので、副板を一枚で製作し、製作
を容易に果し得るとともに、構成を簡単にして廉
価とし得る。
第7図はこの発明の第4実施例を示すものであ
る。
る。
この第4実施例の特徴とするところは、以下の
点にある。即ち、副板6は、基板4の硬度以下の
硬度を有する台材14の外側面にこの台材14の
硬度よりも低い硬度を有するメツキ層54(例え
ばMFZn)を施し、このメツキ層54上にこのメ
ツキ層54の硬度以下の硬度を有する表面材16
を被着させた。つまり、台材14−1の外側面に
メツキ層54−1を施すとともにこのメツキ層5
4−1上に表面材16−1を被着させる。また、
台材14−2の外側面にメツキ層54−2を施す
とともにこのメツキ層54−2上に表面材16−
2を装着させる。更に、基板4のビード12が突
設する内縁部4aの面には、補償部材18を付着
させている。
点にある。即ち、副板6は、基板4の硬度以下の
硬度を有する台材14の外側面にこの台材14の
硬度よりも低い硬度を有するメツキ層54(例え
ばMFZn)を施し、このメツキ層54上にこのメ
ツキ層54の硬度以下の硬度を有する表面材16
を被着させた。つまり、台材14−1の外側面に
メツキ層54−1を施すとともにこのメツキ層5
4−1上に表面材16−1を被着させる。また、
台材14−2の外側面にメツキ層54−2を施す
とともにこのメツキ層54−2上に表面材16−
2を装着させる。更に、基板4のビード12が突
設する内縁部4aの面には、補償部材18を付着
させている。
この第4実施例の構成によれば、台材14の外
側面に施したメツキ層54が粗面となり、このメ
ツキ層54に表面材16を装着させたので、表面
材16の密着性を向上させ、表面材16が剥離す
るのを防止し得る。また、台材14にはメツキ層
62と表面材16とが被着されているので、デツ
キ面の不整面をミクロシールによつて効率良く補
償するとともに、ビード12の保護を効果的に行
い、シール性を良好に維持させ得る。更に、台材
14の外側面には材質の異なるメツキ層54と表
面材16とを被着させているので、電位差を極小
とし、電食をより効果的に防止し得る。
側面に施したメツキ層54が粗面となり、このメ
ツキ層54に表面材16を装着させたので、表面
材16の密着性を向上させ、表面材16が剥離す
るのを防止し得る。また、台材14にはメツキ層
62と表面材16とが被着されているので、デツ
キ面の不整面をミクロシールによつて効率良く補
償するとともに、ビード12の保護を効果的に行
い、シール性を良好に維持させ得る。更に、台材
14の外側面には材質の異なるメツキ層54と表
面材16とを被着させているので、電位差を極小
とし、電食をより効果的に防止し得る。
第8図はこの第4実施例の変形例を示すもので
ある。即ち、基板4の硬度よりも低い硬度を有す
る台材14−1には、外側面にメツキ層54−1
を施すとともに、内側面にメツキ層54−3を施
す。そして、メツキ層54−1上には、表面材1
6−1を被着させる。また、台材14−2には、
外側面にメツキ層54−2を施すとともに、内側
面にメツキ層54−4を施す。そして、メツキ層
54−2上には、表面材16−2を被着させてい
る。更に、基板4のビード12が突設する内縁部
4aの面には、補償部材18を付着させている。
ある。即ち、基板4の硬度よりも低い硬度を有す
る台材14−1には、外側面にメツキ層54−1
を施すとともに、内側面にメツキ層54−3を施
す。そして、メツキ層54−1上には、表面材1
6−1を被着させる。また、台材14−2には、
外側面にメツキ層54−2を施すとともに、内側
面にメツキ層54−4を施す。そして、メツキ層
54−2上には、表面材16−2を被着させてい
る。更に、基板4のビード12が突設する内縁部
4aの面には、補償部材18を付着させている。
この第4実施例の変形例によれば、基板4が台
材14−1,14−2のメツキ層54−3,54
−4に接するので、基板4と台材14−1,14
−2とのなじみを良好とし、理想的なシール効果
を発揮し得る。また、積層金属ガスケツト2を摩
擦腐食や電食から効果的に防止し、耐久性を更に
向上させ得る。
材14−1,14−2のメツキ層54−3,54
−4に接するので、基板4と台材14−1,14
−2とのなじみを良好とし、理想的なシール効果
を発揮し得る。また、積層金属ガスケツト2を摩
擦腐食や電食から効果的に防止し、耐久性を更に
向上させ得る。
第9図はこの発明の第5実施例を示すものであ
る。
る。
この第5実施例の特徴とするところは、以下の
点にある。即ち、補償部材18は、基板4の内縁
部4aの面上と、ビード12によつて形成された
中空部12aとに配設される。また、副板6は、
基板4の硬度以下の台材14の外側面にこの台材
14の硬度よりも低い硬度を有する表面材16を
付着させてなる。
点にある。即ち、補償部材18は、基板4の内縁
部4aの面上と、ビード12によつて形成された
中空部12aとに配設される。また、副板6は、
基板4の硬度以下の台材14の外側面にこの台材
14の硬度よりも低い硬度を有する表面材16を
付着させてなる。
この第5実施例の如く構成すれば、ビード12
のばね定数の低下を防止してビード12のへたり
を回避させ、ビード12の機能を担保し得る。
のばね定数の低下を防止してビード12のへたり
を回避させ、ビード12の機能を担保し得る。
また、第9図に示す如く、補償部材18をビー
ド12の形成部位よりも外方でビード12が突設
する基板4面上に付着させるとともに、内縁部4
aの面上にも付着させる。このような構成によれ
ば、補償部材18,18を設けた箇所がデツキ面
に強く押圧されるので、ビード12の所定厚さ以
下の押下押圧を効果的に阻止させ得て、ビード1
2の機能を担保し得る。
ド12の形成部位よりも外方でビード12が突設
する基板4面上に付着させるとともに、内縁部4
aの面上にも付着させる。このような構成によれ
ば、補償部材18,18を設けた箇所がデツキ面
に強く押圧されるので、ビード12の所定厚さ以
下の押下押圧を効果的に阻止させ得て、ビード1
2の機能を担保し得る。
なお、この発明は上述の実施例に限定されず、
種々応用改変が可能であることは勿論である。
種々応用改変が可能であることは勿論である。
例えば、外側部位の硬度が内側部位の硬度より
も低い材料からなる副板を、基板が2枚以上積層
された積層金属ガスケツトにも使用することが可
能である。また、所望により、多数枚の台材を基
板の両面に積層することも可能である。更に、単
気筒、多気筒内燃機関の積層金属ガスケツトを上
述の実施例と同様に構成することが可能である。
も低い材料からなる副板を、基板が2枚以上積層
された積層金属ガスケツトにも使用することが可
能である。また、所望により、多数枚の台材を基
板の両面に積層することも可能である。更に、単
気筒、多気筒内燃機関の積層金属ガスケツトを上
述の実施例と同様に構成することが可能である。
また、台材の外側面には、メツキ層のみを被着
させ、表面材を省略することも可能である。
させ、表面材を省略することも可能である。
更に、補償部材を、ビードの中空部のみに設け
たに、またはビードの外方のみに設けたり、ある
いはビードの中空部とビードの外方との双方に配
設することも可能である。
たに、またはビードの外方のみに設けたり、ある
いはビードの中空部とビードの外方との双方に配
設することも可能である。
以上詳細な説明から明らかなようにこの発明に
よれば、副板を基板の硬度以下の硬度を有する内
側部位とこの内側部位の硬度よりも低い硬度を有
する外側部位とにより構成するとともに所定厚さ
以下のビードへの押下押圧を阻止する補償部材を
設けたことにより、副板の外側部位がデツキ面に
当接し、外側部位がデツキ面の不整面を補償吸収
するとともに、ビードがデツキ面に直接接触する
ことがなく、デツキ面がビードによつて損傷され
るのを防止することができ、また基板が所定硬度
の内側部位に当接するので基板の滑動を担保し得
る。また、ビードの損傷、摩擦腐食及電食を防止
させ、積層金属ガスケツトの機能劣化を招く惧れ
もない。また、燃焼室周りは補償部材により補償
部材されるので、補償部材がフアイヤリングの機
能を果し、ビードが燃焼ガス熱等によつて硬度低
下するのを防止するとともに、燃焼室周りの大な
るデツキ面間隙を補償し、燃焼ガス圧力や機関熱
の影響によりデツキ面間隙が拡縮するのを防止
し、ビードへの交番荷重の作用を弱化させてビー
ドのへたりを防止し、疲労破壊から保護し得る。
またこのとき、補償部材がデツキ面に直接接触す
ることがないので、燃焼室周りにおいてもビード
面の損傷を防止し得る。この結果、積層金属ガス
ケツトの耐久性を向上させるとともに接合部のシ
ール性を向上させ、使用寿命の長い内燃機関を構
成し得る。
よれば、副板を基板の硬度以下の硬度を有する内
側部位とこの内側部位の硬度よりも低い硬度を有
する外側部位とにより構成するとともに所定厚さ
以下のビードへの押下押圧を阻止する補償部材を
設けたことにより、副板の外側部位がデツキ面に
当接し、外側部位がデツキ面の不整面を補償吸収
するとともに、ビードがデツキ面に直接接触する
ことがなく、デツキ面がビードによつて損傷され
るのを防止することができ、また基板が所定硬度
の内側部位に当接するので基板の滑動を担保し得
る。また、ビードの損傷、摩擦腐食及電食を防止
させ、積層金属ガスケツトの機能劣化を招く惧れ
もない。また、燃焼室周りは補償部材により補償
部材されるので、補償部材がフアイヤリングの機
能を果し、ビードが燃焼ガス熱等によつて硬度低
下するのを防止するとともに、燃焼室周りの大な
るデツキ面間隙を補償し、燃焼ガス圧力や機関熱
の影響によりデツキ面間隙が拡縮するのを防止
し、ビードへの交番荷重の作用を弱化させてビー
ドのへたりを防止し、疲労破壊から保護し得る。
またこのとき、補償部材がデツキ面に直接接触す
ることがないので、燃焼室周りにおいてもビード
面の損傷を防止し得る。この結果、積層金属ガス
ケツトの耐久性を向上させるとともに接合部のシ
ール性を向上させ、使用寿命の長い内燃機関を構
成し得る。
第1〜3図はこの発明の第1実施例を示すもの
で、第1図は積層金属ガスケツトの平面図、第2
図は第1図の−線による拡大断面図、第3図
は接合部に金属ガスケツトを介装し締付けた状態
の一部省略した要部断面図である。第4図は第1
実施例の変形例を示すもので、積層金属ガスケツ
トの一部拡大断面図である。第5図はこの発明の
第2実施例を示すもので、積層金属ガスケツトの
拡大断面図である。第6図はこの発明の第3実施
例を示すもので、積層金属ガスケツトの一部拡大
断面図である。第7図はこの発明の第4実施例を
示すもので、積層金属ガスケツトの一部拡大断面
図である。第8図は第4実施例の変形例を示すも
ので、積層金属ガスケツトの一部拡大断面図であ
る。第9図はこの発明の第5実施例を示すもの
で、積層金属ガスケツトの一部拡大断面図であ
る。 図において、2は積層金属ガスケツト、4は基
板、6は副板、8は燃焼室用孔、10はボルト用
孔、12はビード、14は台材、16は表面材、
18は補償部材、20はシリンダヘツド、22は
シリンダブロツク、24は接合部、そして26は
燃焼室である。
で、第1図は積層金属ガスケツトの平面図、第2
図は第1図の−線による拡大断面図、第3図
は接合部に金属ガスケツトを介装し締付けた状態
の一部省略した要部断面図である。第4図は第1
実施例の変形例を示すもので、積層金属ガスケツ
トの一部拡大断面図である。第5図はこの発明の
第2実施例を示すもので、積層金属ガスケツトの
拡大断面図である。第6図はこの発明の第3実施
例を示すもので、積層金属ガスケツトの一部拡大
断面図である。第7図はこの発明の第4実施例を
示すもので、積層金属ガスケツトの一部拡大断面
図である。第8図は第4実施例の変形例を示すも
ので、積層金属ガスケツトの一部拡大断面図であ
る。第9図はこの発明の第5実施例を示すもの
で、積層金属ガスケツトの一部拡大断面図であ
る。 図において、2は積層金属ガスケツト、4は基
板、6は副板、8は燃焼室用孔、10はボルト用
孔、12はビード、14は台材、16は表面材、
18は補償部材、20はシリンダヘツド、22は
シリンダブロツク、24は接合部、そして26は
燃焼室である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 弾性金属板からなる基板に燃焼室用孔とこの
燃焼室用孔を囲繞するビードとを設け、前記基板
の両面に副板を積層して設け、前記基板の滑動を
担保すべく前記副板の内側部位の硬度を前記基板
の硬度以下に構成し、ミクロシール機能を果すべ
く前記副板の外側部位の硬度を前記内側部位の硬
度よりも低く構成し、所定厚さ以下のビードへの
押下押圧を阻止すべく補償部材を設けたことを特
徴とする積層金属ガスケツト。 2 前記基板は、夫々ビード頂部が外側に突設し
且つ対向面に対し対称形状に配設して中間板の両
面に積層された第1基板と第2基板とからなる基
板である特許請求の範囲第1項記載の積層金属ガ
スケツト。 3 前記副板は、前記基板の硬度以下の硬度を有
する内側部位の台材と、この台材に被着させたこ
の台材の硬度よりも低い硬度を有する外側部位の
表面材とからなる副板である特許請求の範囲第1
項又は第2項記載の積層金属ガスケツト。 4 前記副板は、前記基板の硬度以下の硬度を有
する内側部位の第1台材と、この第1台材に積層
されこの第1台材の硬度よりも低い硬度を有する
外側部位の第2台材とからなる副板である特許請
求の範囲第1項又は第2項記載の積層金属ガスケ
ツト。 5 前記副板は、前記基板の硬度以下の硬度を有
する内側部位と、この内側部位の硬度よりも低い
硬度を有する外側部位とからなる一枚の台材で構
成された副板である特許請求の範囲第1項又は第
2項記載の積層金属ガスケツト。 6 前記副板は、前記基板の硬度以下の硬度を有
する内側部位の台材と、この台材の硬度よりも低
い硬度を有し該台材の外側面に施したメツキ層
と、前記台材の硬度よりも低い硬度を有し前記メ
ツキ層上に被着させた表面材とからなる副板であ
る特許請求の範囲第1項又は第2項記載の積層金
属ガスケツト。 7 前記副板は、前記基板の硬度以下の硬度を有
する内側部位の台材と、この台材の硬度よりも低
い硬度を有し該台材の両面に施したメツキ層と、
前記台材の硬度よりも低い硬度を有し前記メツキ
層の外側にのみ被着させた表面材とからなる副板
である特許請求の範囲第1項又は第2項記載の積
層金属ガスケツト。 8 前記補償部材は、前記ビードよりも前記燃焼
室用孔側の前記基板の内縁部において前記ビード
が突設する前記内縁部の面上に付着された補償部
材である特許請求の範囲第1項又は第2項記載の
積層金属ガスケツト。 9 前記補償部材は、前記基板の内縁部の面上と
前記ビードによつて形成される中空部とに配設さ
れる補償部材である特許請求の範囲第1項又は第
2項記載の積層金属ガスケツト。 10 前記補償部材は、前記基板の内縁部の面上
と前記ビードよりも外方とに配設される補償部材
である特許請求の範囲第1項又は第2項記載の積
層金属ガスケツト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8588186A JPS62261761A (ja) | 1986-04-16 | 1986-04-16 | 積層金属ガスケツト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8588186A JPS62261761A (ja) | 1986-04-16 | 1986-04-16 | 積層金属ガスケツト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62261761A JPS62261761A (ja) | 1987-11-13 |
JPH0258502B2 true JPH0258502B2 (ja) | 1990-12-07 |
Family
ID=13871246
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8588186A Granted JPS62261761A (ja) | 1986-04-16 | 1986-04-16 | 積層金属ガスケツト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62261761A (ja) |
Families Citing this family (14)
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-
1986
- 1986-04-16 JP JP8588186A patent/JPS62261761A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
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