JPS62248127A - 磁気記録媒体用結合剤 - Google Patents

磁気記録媒体用結合剤

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JPS62248127A
JPS62248127A JP9153786A JP9153786A JPS62248127A JP S62248127 A JPS62248127 A JP S62248127A JP 9153786 A JP9153786 A JP 9153786A JP 9153786 A JP9153786 A JP 9153786A JP S62248127 A JPS62248127 A JP S62248127A
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polyurethane resin
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知之 岡田
Naoki Kannen
閑念 直己
Kazutaka Yamashita
山下 和孝
Akira Ishikawa
彰 石川
Rikio Tsushima
津嶌 力雄
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、磁気記録媒体用結合剤に関するものであり、
更に詳しくは機械的性質、耐熱性、耐久性及び磁性粉の
分散性に優れた特定の熱可塑性ポリウレタン樹脂を含む
ことを特徴とする磁気記録媒体用結合剤に関するもので
ある。
〔従来の技術及びその問題点〕
近年、VTR,オーディオテープ、フロッピーディスク
等磁気記録媒体が広く背反し、その要求性能も多岐にわ
たり、しかも厳しくなっている。その中でも記録再生の
信頼性への要望は特に増大しており、例えば低温・低湿
から高温・高温までというように様々な環境下で長時間
走行に耐えるという要求性能が挙げられる。
従来、磁気記録媒体用結合剤としては、ポリエステル樹
脂、ポリウレタン樹脂等が広く使用されていたが、上記
要求に応えるべく種々の研究がなされ、現在では、磁性
層に良好な耐熱性、耐摩耗性を付与し、磁気記録媒体の
耐久性を向上させるために主として熱可塑性ポリウレタ
ン樹脂とポリイソシアネートを含む結合剤、或いはさら
にそれ等に塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体等多数の
水酸基を有する樹脂等を添加した結合剤等が実用化され
ている。
磁気記録媒体の結合剤成分として使用されるこれ等の熱
可塑性ポリウレタン樹脂は、特開昭58−203623
号公報等にも示されているように、(1)ポリイソシア
ネート等の硬化剤(架橋剤)と反応させ、!lYi日結
合を形成させることによって結合剤のa域内性質、耐熱
性を改善し磁性層に耐熱性、耐摩耗性を付与する比較的
ウレタン基濃度の低い熱可塑性ポリウレタン樹脂(イソ
シアネート含有tl15%以下)と、(2)硬化剤を反
応させなくとも、皮膜の抗張力等の機械的性質、耐熱性
に優れ、この性質の活用で磁性層に耐熱性、耐摩耗性を
付与できる比較的ウレタン基濃度の高い熱可塑性ポリウ
レタン樹脂(イソシアネート含有量15%以上)とに分
けられる。
(1)の熱可塑性ポリウレタン樹脂は、ウレタン基濃度
が低く(イソシアネート含有4it15%以下)、軟ら
かく、分子量10,000〜50.000、特に15,
000〜35,000の実質的に線状の熱可塑性ポリウ
レタン樹脂が多く使用されており、比較的低分子量であ
るので磁性塗料化は容易であるが、機械的性質、流動開
始点が低いため耐熱性に劣り、硬化剤を必要とし、硬化
後の磁性層も、特に高温環境下における性能の面で大き
く改良の余地を残しているのが現状である。
また、分子量が50,000以上の熱可塑性ポリウレタ
ン樹脂は、磁性粉の分散性を極度に悪化させ、塗料化が
困難である。
(2)の場合には、比較的ウレタン基濃度が高く(イソ
シアネート含有量15〜40%)、硬(、流動開始点が
高く殆ど100℃以上である分子量20.000〜50
.000の熱可塑性ポリウレタン樹脂が使用されており
、比較的低分子量であるが、機械的性質に優れ流動開始
点が高いので、耐熱性、耐摩耗性等に優れるものの、磁
性層が硬くなり過ぎる等の原因でカレンダー性が劣り、
表面平滑性が悪化し、また、テープ走行中にいわゆる「
鳴き」が生じる等の好ましくない現象が起こる。また、
ウレタン結合が多いことに起因してポリウレタン分子間
の引力が増大するため、通常用いられるトルエン、メチ
ルエチルケトン等に対する溶解性が悪くなり、磁性塗料
の安定性及び磁性塗膜中での磁性粒子の分散性を著しく
低下させる場合が多い。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで本発明者らは、熱可塑性ポリウレタン樹脂の優れ
た性能を)員なうことなく、上記欠点を改善する方法に
つき鋭意検討を重ねた結果、特定の分子量、引張破断強
度、引張破断伸び率、100%モジュラス、ガラス転移
温度を有する熱可塑性ポリウレタン樹脂を採用すること
により、磁性塗料化が容易であり、塗料の分散性、安定
性に優れ、しかも塗布後の磁性層の平滑性に優れたもの
が得られること、また硬化剤を使用しない系でも低温低
湿から高温高温までの広い温度・湿度範囲で耐久性に優
れた磁性層が得られること、更に低分子量ポリイソシア
ネートとの併用により磁性層の耐久性を一段と向上させ
ることを見出し本発明を完成した。
即ち本発明は、ゲルバーミュエーションクロマトグラフ
ィーによる分析で数平均分子fft5.000〜40,
000、引張速度100+wm+/s+inの引張試験
における破断強度が200kg/cm”以上、破断伸び
率100〜400%、100%モデュラス150kg/
cm”以上、動的粘弾性測定による分析でガラス転移温
度が40℃以上の熱可塑性ポリウレタン樹脂を含有する
ことを特徴とする磁気記録媒体用結合剤を提供するもの
である。
本発明に用いられる熱可塑性ポリウレタン樹脂は、ゲル
パーミュエーションクロマトグラフィー(カラム5ho
dex^−803,804混合、昭和電工■製)による
分析で数平均分子量がs、ooo〜40.000のもの
であり、より好ましい分子量としては10,000〜2
5.000のものである。上記数平均分子量がs、oo
o未溝のものは、磁性層の機械的性質、基材への密着性
が悪い。また、数平均分子量が40.000を越えるも
のはけ性粉の分散性が悪くなり、また、低分子量ポリイ
ソシアネート併用時の耐久性の大きな向上が期待できな
い。
本発明に用いられる熱可塑性ポリウレタン樹脂の引張強
度は、東洋測器■製テンシロンtlTM−■により引張
速度100mn+/a+inで測定され、破断強度20
0kg/c+n”以上、破断伸び率100〜400%、
100%モデュラス150kg/cm2以上のものであ
り、より好ましくは、破断強度250kg/cm2以上
、破断伸び率100〜300%、100%モデュラス2
30kg/cm”以上のものである。破断強度が200
J/cm2未満、破断伸び率が100%未満或いは40
0%を越え、100%モデュラスが150kg/cm2
未満であると磁性層の強度が劣り、耐久性の点で不都合
である。
本発明に用いられる熱可塑性ポリウレタン樹脂のガラス
転移温度は、動的粘弾性測定装置(+?Il[0VIB
RON DDV−III−E^、東洋ボールドウィン社
製)により測定周波数3.511z 、昇温速度3℃/
minで測定され、40℃以上のものである。ガラス転
移温度が40℃未満のものは、磁性層を構成したときの
耐熱性が悪い。磁性層のカレンダー性、磁性層の表面平
滑性の点からすると、ガラス転移温度は65℃以下が望
ましい。本発明におけるガラス転移温度とは、動的粘弾
性測定において、FB3失弾性率E′と貯蔵弾性率E”
の比E”/E’が極大となる温度である。
本発明で用いられる熱可塑性ポリウレタン樹脂の末端は
、両末端ともにイソシアネ−1・基であっても良いし、
両末端ともに水酸基であっても良く、また一方の端がイ
ソシアネート基で他方の端が水酸基であっても良い。
更に本発明の熱可塑性ポリウレタン樹脂は、磁性層の耐
久性及び分散性の観点から、(1)分子[500〜3,
000を有するポリエステルポリオール、(■)2〜1
0個の炭素原子を有するジオール、或いはビスフェノー
ルA1ビスフエノールS1ハイドロキノン等にエチレン
オキサイド、プロピレンオキサイドを2〜4モル付加し
たジオール類、及び(l[I)芳香環を少なくとも1つ
以上有するジイソシアネートから製造されることが望ま
しい。
分子量5−00〜3,000を有するポリエステルポリ
オールとしては、エチレングリコール、1.2−プロピ
レングリコール、■、3−プロピレングリコール、2.
3−ブチレングリコール、1.4−ブチレングリコール
、2.2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、ジエ
チレングリコール、1゜5−ペンタメチレングリコール
、1.6−ヘキサメチレングリコール、シクロヘキサン
−14−ジオール、シクロヘキサン−1,4−ジメタツ
ール等のグリコールの単独或いはこれらの混合物と、コ
ハク酸、マレイン酸、アジピン酸、グルタル酸、ピメリ
ン酸、スペリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、フタル
酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ヘキサヒドロテレフ
タル酸、ヘキサヒドロイソフタル酸等の二塩基酸及びこ
れらの酸のエステル、酸のハライドとを重縮合すること
によって得られるポリエステルポリオール類が挙げられ
、更にε−カプロラクトンなどのラクトンをグリコール
等の存在下で開環付加重合したポリカプロラクトンジオ
ール類が挙げられる。
これ等のうち、エチレングリコール、1.4−ブチレン
グリコール、1.6−へキサメチレングリコールの単独
或いは混合物と、アジピン酸或いはセバシン酸との縮合
ポリエステルポリオール及びポリカプロラクトンポリオ
ールが好適である。
炭素数2〜10を有する低分子量ジオール類としては、
前記ポリエステルポリオール類の製造に際し使用される
グリコール類の単独或いは混合物を用いることができる
芳香環を少なくとも1つ以上有するジイソシアネートと
しては、キシレンジイソシアネート、トルイジンジイソ
シアネート、2.4−トリレンジイソシアネート、2.
6− トリレンジイソシアネート、4.4′−ジフェニ
ルメタンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシア
ネート、m−フェニレンジイソシアネート、ll5−ナ
フチレンジイソシアネート、4.4’−ビフェニルジイ
ソシアネート、3,3°−ジメチルビフェニル−4,4
゜−ジイソシアネート、3.3”−ジメトキシビフェニ
ル−414′−ジイソシアネート等及びこれ等の混合物
が好適である。
本発明で使用される熱可塑性ポリウレタン樹脂を製造す
るに際し、ポリエステルポリオール(1)と炭素数2〜
lOを存する低分子量ポリオール類等(II)とのモル
比は■/■−1/2.5〜1/20、好ましくはl/4
〜1/8の範囲が望ましく、またポリオールとジイソシ
アネートの011/NCOのモル比は110.85〜1
 /1.15、好ましくは1.010.95〜1.0/
1.05が良い。これ等の範囲は、得られる磁性層の諸
性能の点から好ましいものである。
また、上記熱可塑性ポリウレタン樹脂を製造するにあた
っては、従来の公知の方法を採ることができ、例えば、
反応剤を十分に混合後、反応混合物を平板もしくはバッ
トに流して加熱し、次いでこれを冷却した後破砕する方
法、又はジメチルホルムアミド、トルエン、キシレン、
ベンゼン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、シクロヘ
キサノン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン、酢酸エチル、酢酸ブチル等の単一もしくは混合溶剤
系の有機溶媒中で反応させる溶液反応法等の製造法を採
ることができる。この際、反応温度を低減させ、或いは
反応時間を短縮させるために、反応触媒を加えることも
できる。反応触媒の具体例としては、例えば、トリエチ
レンジアミン、テトラメチルエチレンジアミン、テトラ
メチルヘキサンジアミンなどのアミン化合物及びこれ等
の塩や、ジブチルスズジラウレート、オクチル酸スズ、
オクチル酸鉛、オクチル酸マンガンなどの有機金属化合
物及びこれ等の混合物等を挙げることかで゛きる。また
、ポリウレタン樹脂の安定性を増加させる目的で、酸化
防止剤、紫外線吸収剤、加水分解防止剤等を単独に或い
はこれらを組み合わせて配合することができる。
更に本発明に於いては、ポリウレタン樹脂の耐久性を一
段と向上させる為に、適当な硬化剤を用いてポリウレタ
ン樹脂を硬化させて使用することが好ましく、硬化剤と
して高エネルギー線硬化型多官能ビニル七ツマ−、ポリ
イソシアネート化合物等が挙げられるが、イソシアネー
ト基が2個以上の低分子量ポリイソシアネート化合物が
最適である。
本発明で使用することができるイソシアネート基が2個
以上の低分子量ポリイソシアネートとしては、前記熱可
塑性ポリウレタン樹脂の製造に際し用いられる有機ジイ
ソシアネートの他に、トリレンジイソシアネート、ヘキ
サメチレンジイソシアネート等のジイソシアネート3モ
ルとトリメチロールプロパン1モルとの反応物や、変性
ジフェニルメタンジイソシアネート、ポリフェニレンメ
タンポリイソシアネート等の多官能イソシアネート化合
物を挙げることができる。これらの化合物は、日本ポリ
ウレタンa@から「コロネートし」、「コロネート肛」
、「コロネート2030 J、「ミリオネートMRJ、
[ミリオネートMTL J等の商品名で、住友バイエル
ウレタン(■から「デスモジュールし」、「デスモジュ
ールN」、「デスモジュールILJ、「デスモジュール
11L」、「デスモジュールR」、「デスモジュールR
FJ等の商品名で、代用薬品工業−から「タケネートD
−102J、「タケネートD−11ON J、[タケネ
ートD−202J等の商品名でそれぞれ市販されている
前記熱可塑性ポリウレタン樹脂100重量部に対して上
記低分子量ポリイソシアネートを3〜40重量部加えて
硬化させることによって磁性層の機械的強度、耐摩耗性
、耐熱性、耐湿熱性、耐溶剤性及び基材との密着性を大
幅に向上させることができる。
なお、前記結合剤成分中に必要ならば磁気記録媒体の結
合剤成分として通常用いられている熱可塑性ポリウレタ
ン樹脂、ニトロセルロース、酢酸セルロース、セルロー
スアセテートブチレート等のセルロース誘導体;塩化ビ
ニル/酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル/酢酸ビニル/
ビニルアルコール共重合体、塩化ビニル/酢酸ビニル/
マレイン酸共重合体等の塩酢ビ樹脂;塩化ビニリデン/
塩化ビニル共重合体、塩化ビニリデン/アクリロニトリ
ル共重合体等の塩化ビニリデン樹脂;アルキッド樹脂、
線状ポリエステル等のポリエステル樹脂; (メタ)ア
クリル酸/アクリロニトリル共重合体、(メタ)アクリ
ル酸メチル/アクリロニトリル共重合体等のアクリル樹
脂;ポリビニルアセクール、ポリビニルブチラール等の
アセタール樹脂;フェノキシ樹脂、エポキシ樹脂、ポリ
アミド樹脂、ブタジェン/アクリロニトリル共重合体、
スチレン/ブタジェン共重合体等を単独又は組み合わせ
て併用することもできる。
本発明に於いて使用することができる強磁性微粉末とし
ては、r −Fe、O,、γ−Fe、O,とFEI、1
0.との混晶、Co変性酸化鉄、Cry、、鉄等が挙げ
られ、その地鉄を主成分とする合金微粉末であれば好ま
しく使用することができる。これらの強磁性微粉末の形
状については、針状、板状、球状等のいかなる形状のも
のでも使用できる。
〔作 用〕
磁気記録媒体の耐久性に関する機構は、明らかにされて
いないが、磁気記録媒体が走行中、ヘッドの接触により
大きなずり応力を受けることから推察すると、この応力
に媒体が長時間耐えうるには、少なくとも結合剤が大き
な機械的強度を有することが必要と考えられる。しかも
、その機械的強度は、実際に使用される環境下で安定で
あることが必須と考えられる。
本発明における特定の熱可塑性ポリウレタン樹脂は、従
来の結合剤に比べ常温において100%モデュラス、破
断強度に代表される機械的強度を大幅に向上させ、しか
もその機械的強度の温度依存性の尺度となる樹脂のガラ
ス転移温度を磁気記録媒体の実用温度環境以上に向上さ
せることにより、低温から高温まで広い環境下で高い耐
久性が得られるものと考えられる。
更に従来のポリウレタン樹脂に比べ、低分子量化するこ
とにより、硬化剤である低分子量ポリイソシアネートを
添加した場合には、架橋密度が増加し、一段と高い耐久
性が得られるものと考えられる。
〔実施例〕
以下に、合成例、実施例を示して本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれ等の実施例のみに限定されるもの
ではない。
なお、例中の「部」とあるのは全て「重量部」を示す。
合成例1 温度計、攪拌機、還流冷却器を備えた反応器に、メチル
エチルケトン200部、シクロへキサノン190部、ア
ジピン酸と1.6−へキサメチレングリコールからなる
分子ILOOOのポリエステルポリオール100部、2
,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール32部、1
.4−ブチレングリコール8部、4.4”−ジフェニル
メタンジイソシアポー121部、触媒としてジブチルス
ズジラウレート0.3部を加え、80℃で12時間反応
させて熱可塑性ポリウレタン樹脂を調製した。
合成例2 合成例1と同様の容器にメチルエチルケトン100部、
シクロへキサノン140部、分子量t、oo。
のポリカプロラクトンポリオール100部、エチレング
リコール7.3部、2,2−ジメチル−1,3=プロパ
ンジオ一ル24部、4.4’−ジフェニルメタンジイソ
シアネート109部、触媒としてジブチルスズジラウレ
ート0.3部を加え、85℃で10時間反応させて熱可
塑性ポリウレタン樹脂を得た。
合成例3 合成例1と同様の容器にメチルエチルケトン116部、
テトラヒドロフラン100部、アジピン酸と1.4−ブ
チレングリコールからなる分子量1 、500のポリエ
ステルポリオール100部、2.2−ジメチル−1,3
−プロパンジオール35部、1゜4−ブチレングリコー
ル8.8部、4.4°−ジフェニルメタンジイソシアネ
ート120部、触媒としてジブチルスズジラウレート0
.3部を加え、70℃で15時間反応させて熱可塑性ポ
リウレタン樹脂を調製した。
比較合成例1 合成例1において、添加量を2,2−ジメチル−1,3
−プロパンジオール15部、1.4−ブチレングリコー
ル4.1部、4.4’−ジフェニルメタンジイソシアネ
ート72部に代えて同様の方法で熱可塑性ポリウレタン
樹脂を調製した。
比較合成例2 ビスフェノールAにプロピレンオギサイドを2モル付加
したジオールとアジピン酸からなる分子ffi 1 、
000のポリエステルポリオール100部、2.2−ジ
メチル−1,3−プロパンジオール22部、1.4−ブ
チレングリコール5.6部、4,4゛−ジフェニルメタ
ンジイソシアネ−1・90部を用いて合成例Iと同様の
方法で熱可塑性ポリウレタン樹脂を調製した。
合成例1〜3及び比較合成例1〜2で得られた熱可塑性
ポリウレタン樹脂、及び市販品としてニラポランN−2
301(日本ポリウレタン■製、ポリエステル型熱可塑
性ポリウレタン樹脂)の数平均分子量、引張破断強度、
100%モデュラス、破断伸び率、ガラス転移温度の測
定値を表1に示した。
表   1 実施例1〜3及び比較例1〜3 合成例1〜3及び比較合成例1〜2で得られた熱可塑性
ポリウレタン樹脂及び市販品のニラポランN−2301
を用いて、以下に示す方法により磁気ディスクを製造し
、その耐久性を測定した。
その結果を表2に示す。
〈磁気ディスクの製造及び耐久性評価〉・r−Fe10
3100部 ・カーボンブラック          3部・潤滑剤
               2部・メチルエチルケ
トン       200部・シクロヘキサノン   
      100部上記組成物をボールミルにて24
時間混練後、10部の硬化剤(日本ポリウレタン社製、
コロネートし)を加え、更に1時間混練後得られた磁性
塗料を厚さ70ミクロンのポリエチレンテレフタシー1
−g体フィルム上に乾燥後の厚みが2ミクロンとなる様
に塗布乾燥熟成した。
次いで該フィルムを所定の磁気ディスクのサイズに切断
し、ドライブに装着し、20℃及び40℃の環境下で再
生出力が50%に低下するまでの時間を測定して耐久性
を評価した。
表    2 〔発明の効果〕 実施例においても具体的に示した様に、本発明の熱可塑
性ポリウレタン樹脂は、磁気記録媒体用結合剤として特
に耐久性の点でこれまでにない優れた効果を有している
。この効果は、ポリウレタン樹脂の機械的強度、特に引
張破断強度、100%モデュラスを向上させ、かつ破断
伸び率を適度におさえ、しかも機械的物性の温度依存性
の尺度となるガラス転移温度を磁気記録媒体が実際に使
用されると考えられる温度環境よりも高(し、更には従
来のポリウレタン樹脂に比べ低分子量化することによる
ものであり、従来の熱可塑性ポリウレタン樹脂に比べて
際立った効果である。
それゆえ、本発明の熱可塑性ポリウレタンを用いた磁気
記録媒体は、様々な環境下における使用において高い信
顛性を有する磁気記録媒体の出現を望む声に答え得るも
のであると考えられる。
出願人代理人 古  谷     馨 千3ダE主甫正書(自発) 昭和61年6月20日

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、ゲルパーミュエーションクロマトグラフィーによる
    分析で数平均分子量5,000〜40,000、引張速
    度100mm/minの引張試験における破断強度が2
    00kg/cm^2以上、破断伸び率100〜400%
    、100%モデュラス150kg/cm^2以上、動的
    粘弾性測定による分析でガラス転移温度が40℃以上の
    熱可塑性ポリウレタン樹脂を含有することを特徴とする
    磁気記録媒体用結合剤。
JP9153786A 1986-04-21 1986-04-21 磁気記録媒体用結合剤 Expired - Lifetime JPH077497B2 (ja)

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JPS62248127A true JPS62248127A (ja) 1987-10-29
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