JPS61198417A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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Publication number
JPS61198417A
JPS61198417A JP3850485A JP3850485A JPS61198417A JP S61198417 A JPS61198417 A JP S61198417A JP 3850485 A JP3850485 A JP 3850485A JP 3850485 A JP3850485 A JP 3850485A JP S61198417 A JPS61198417 A JP S61198417A
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JP
Japan
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polyurethane resin
magnetic
recording medium
magnetic recording
parts
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Pending
Application number
JP3850485A
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English (en)
Inventor
Naoki Kannen
閑念 直己
Rikio Tsushima
津嶌 力雄
Kazutaka Yamashita
山下 和孝
Tomoyuki Okada
知之 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、磁気記録媒体に関するものであり、更に詳し
くは、優れた表面平滑性、磁性粉分散性、耐久性を有す
る磁気記録媒体に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、磁気記録媒体用の結合剤としては、ポリエステル
樹脂、ポリウレタン樹脂等が広く利用されているが、こ
れらの樹脂に強磁性微粉末を分散させたものを非磁性支
持体上に設置して製造した磁気記録媒体は、充分な磁性
粉分散性、表面平滑性、耐久性を有していない。これら
の樹脂のうち、特にポリウレタン樹脂は、高耐久性とい
う良好な一面を持っている反面、磁性粒子との親和性が
弱く、磁性粉分散性、表面平滑性の点で劣るという欠点
を有している。
このため、ポリウレタン樹脂の磁性粉分散性が不良であ
るという欠点を改善する目的で、SO,M基、C00M
基(但しHは、HI Li+ Na もしくはK)等の
極性基をそれぞれ単独で有するポリウレタン樹脂(特開
昭55−38693、特開昭57−92423、特開昭
59−30235号各公報1や、三級OH基とS(hM
基、又はSO,M基とC00M基のそれぞれ2者を併せ
持つポリウレタン樹脂(特開昭51−108023、特
開昭57一−92422号各公報)等をバインダーとし
て用いる試みが為されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、これまでに開発されているポリウレタン
樹脂は、磁性粉に対する親和性や分散性は改善されてい
るが、その効果は必ずしも充分であるとは言えず、また
逆に、ポリウレタン樹脂中に導入した極性基により樹脂
の機械的特性が低下し、従って該樹脂を用いて磁気記録
媒体を製造した場合にその磁気記録媒体が充分な耐久性
を発揮し得ないということが見られる。
又、これまでに開発されているOH基とSO3M基を併
せ持つポリウレタン樹脂では、そのOH基が三級OH5
であるため、硬化剤として用いられる低分子量イソシア
ネート化合物との架橋硬化反応が充分に進行せず、耐久
性を改善できていない。
このような訳で、磁性粉分散性、耐久性、平面平滑性の
すべてについて充分満足し得る結合剤の出現が望まれて
いる。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、上記の問題点、即ち、磁性粒子の分2敗
性という点で優れたポリウレタン樹脂が得られていない
こと、また、これまでに得られているポリウレタン樹脂
では耐久性の点で必ずしも満足すべき効果が得られてい
ないという事情に鑑み、ポリウレタン樹脂の有する機械
的特性を保持したまま磁性粒子の分散性を向上させるこ
とを目的として鋭意検討を重ねた結果、特定の極性基を
併せ持つポリウレタン樹脂を採用することによって上記
の目的が達成されることを見出し、本発明を完成した。
即ち本発明は、強磁性微粉末を結合剤中に分散させた磁
性層を非磁性支持体上に設けてなる磁気記録媒体におい
て、結合剤として、分子鎖中に503M基(MはHI 
Lt+ NaもしくはK)及び1級もしくは2級のOH
基をそれぞれ少なくとも1個以上かつ両者を併せ持つポ
リウレタン樹脂を使用することを特徴とする磁気記録媒
体を提供するものである。
本発明で用いられるポリウレタン樹脂は、分子鎖内部に
上記2種の極性基を併せ持つものであれば、分子の両末
端がともにイソシアネート基であるもの、両末端がとも
に水酸基であるもの、一方の端がイソシアネート基で他
の端が水酸基であるものの何れでもよい。又、該ポリウ
レタン樹脂の数平均分子量は1 、000〜100,0
00、好ましくは5,000〜50,000のものが望
ましい。
ポリウレタン樹脂の数平均分子量が1 、000未満で
ある場合には、該樹脂の機械的性質、耐摩擦性、耐湿熱
性が不充分であり、また、数平均分子量が100,00
0を越える場合には、これらの性能については向上する
ものの、磁性粉の分散性の点で非常に劣っており、ポリ
ウレタン樹脂を溶剤に溶かして塗料化する場合に、該塗
料化が困難であるという事態に陥ることが多い。数平均
分子量が5,000〜so、oooOものは、特に本発
明のポリウレタンに要求されている機械的性質、耐摩耗
性、耐湿熱性を発揮する上で好都合なものである。
本発明で使用される、分子中にSO,M基及び1級もし
くは2級のOH基の2種を併せ持つポリウレタン樹脂を
製造する方法としては、例えば以下の方法がある。
(11(a)有機ポリイソシアネート (b)前記の2種の極性基のうちの少なくとも1種以上
を有する高分子量ポリオール、および (c)前記の2種の極性基のうちの少なくとも1種以上
を有する鎖延長剤 を反応させて製造する。ただし、この場合には、製造さ
れたポリウレタン樹脂中に前記の極性基が2種ともに含
まれているようにする。
(2)(a)有機ポリイソシアネート (b)前記の極性基を両者とも併せ持つ高分子量ポリオ
ール、および必要により (c)鎖延長剤 を反応させて製造する。この場合、鎖延長剤は前記極性
基を有していないものでも良いし、前記極性基を1種以
上有しているものでも良い。
(3)(a)有機ポリイソシアネート (b)高分子量ポリオール (c)前記の2種の極性基を2種とも併せ持つ鎖延長剤 を反応させて製造する。
これらの方法のうちでは、製造の容易さ、製造されたポ
リウレタン樹脂の機械的強度の点から特に(1)の方法
が好ましく、中でも、(b)の高分子量ポリオールとし
て分子鎖内部に503M基を有する高分子量ポリオール
を選び、(c)の鎖延長剤として分子鎖内部に少・な(
とも1つの1級OH基を有するジアミン化合物類あるい
は分子鎖内部に少なくとも1つの2級OH基を有する低
分子量ポリオール化合物類を選んだ組合せが、機械的強
度の点から特に好ましい。
本発明においては、ポリウレタン分子中のポリエステル
ポリオール部分をソフトセグメント(ソフト部)と称し
、ポリイソシアネート及び鎖延長剤から成る部分をハー
ドセグメント(ハード部)と称する。
(11の方法における(a)の有機ポリイソシアネート
としては、ヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジ
イソシアネート、イソホロンジイソシアネート、キシレ
ンジイソシアネート、シクロヘキサンジイソシアネート
、トルイジンジイソシアネート、2.4−トリレンジイ
ソシアネート、2.6−1−リレンジイソシアネート、
4.4”−ジフェニルメタンジイソシアネート、p−フ
ェニレンジイソシアネート、m−フェニレンジイソシア
ネート、1.5−ナフチレンジイソシアネート、4,4
”−ビフェニルジイソシアネート、3.3”−ジメチル
ビフェニル−4,4゛−ジイソシアネート、3,3゛−
ジメトキシビフェニル−4,4’−ジイソシアネート等
及びこれら芳香族イソシアネートの水添化物や混合物等
を例示することができる。これらの中で本発明に於いて
特に好ましく用いることができるのは、製造されたポリ
ウレタン樹脂の強度の点からみて、4,4”−ジフェニ
ルメタンジイソシアネート、2,4−及び2゜6−トリ
レンジイソシアネート及びこれらの混合物である。これ
らの有機ポリイソシアネートは、(2)及び(3)の方
法に於いても用いられる。
(1)の方法における(b)の、分子鎖内部に前記2種
の極性基のうちの少なくとも1種を有する高分子量ポリ
オールとしては、分子鎖内部にSO,M基を有する分子
量約50〜500の二塩基酸及び/又は低分子量グリコ
ールと、分子量が約50〜500の通常の二塩基酸及び
/又は低分子量グリコールとから製造される、分子量約
500〜6.000のポリエステルポリオールを挙げる
ことができる。
上記の二塩基酸のうちでSO,M基を有する化合物の例
としては、5−ソジウムスルホイソフタル酸、ソジウム
スルホコハク酸及びそれらのアルキルエステルが挙げら
れる。又、上記の低分子量グリコールでSO,M基を有
する化合物の例としては、2−ソジウムスルホ−1,4
−ブタンジオール、2−ボタシウムスルホー1.4−ブ
タンジオール等の直鎖型ジオールで303M基を有する
もの、次式 で表わされる化合物にエチレンオキサイド及び/又はプ
ロピレンオキサイドが付加されている化合物、以下に示
すそれぞれの式 で表わされる化合物にエチレンオキサイド及び/又はプ
ロピレンオキサイドを付加して得られる化合物をスルホ
ン化した化合物、更にそのアルカリ金属塩化合物(この
場合S(hM基を1個以上含む)、5−ラジウムスルホ
ビス−β−ヒドロキシエチルイソフタレート、5−ソジ
ウムスルホイソフタル酸及びソジウムスルホコハク酸の
エチレンオキサイド又はプロピレンオキサイド付加物等
が挙げられる。
また、分子内部に極性基を有する高分子量ポリオールと
して用いることのできるものとしては、極性基を有する
分子量が約50〜500の二塩基酸及び/又はグリコー
ルに、エチレンオキサイド及び/又はプロピレンオキサ
イドを付加して得られる分子量500〜8,000のポ
リアルキレンポリエーテルポリオール類等を挙げること
もできる。
しかしながら、高分子量ポリオールとしてポリエーテル
ポリオールを用いた場合、得られるポリウレタン樹脂の
機械的強度が低い為、本発明では特にポリエステルポリ
オールを用いるのが好ましい。
ポリエステルポリオールを製造するために用いられる通
常の二塩基酸の例としては、コハク酸、マレイン酸、ア
ジピン酸、グルタル酸、ピメリン酸、スペリン酸、アゼ
ライン酸、セバシン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレ
フタル酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、ヘキサヒドロイ
ソフタル酸等の二塩基酸及びこれらの酸エステル、酸無
水物やこれらの混合物等が挙げられる。又、通常の低分
子量グリコールの例としては、エチレングリコール、1
.2−プロピレングリコール、1.3−プロピレングリ
コール、1.4−フチレンゲリコール、2,2゛−ジメ
チル−1,3−プロパンジオール、ジエチレングリコー
ル、1,5−ペンタメチレングリコール、1.6−ヘキ
サングリコール、シクロヘキサン−1,4−ジオール、
シクロヘキサン−1,4−ジメタツール等のグリコール
の単独或いはこれらの混合物等が挙げられる。
前記の分子内部に極性基を有する高分子量ポリオールと
併用できる、通常の高分子量ポリオールとしては、例え
ば、低分子ポリオールもしくはアミン化合物にエチレン
オキシドやプロピレンオキシド等のアルキレンオキシド
を付加して得られるポリエーテルポリオールやポリテト
ラメチレンエーテルグリコール等を挙げることができ、
更に、エチレングリコール、プロピレングリコール、1
.4−ブタンジオールなどの多価アルコールと、フタル
酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、アジピン酸、テ
レフタル酸などの多塩基酸との縮重合物であって末端に
水酸基を有するポリエステルポリオールやポリカプロラ
クトンポリオール、ポリカーボネートポリオール、アク
リルポリオール、ヒマシ油、トール油等を挙げることが
できる。又、分子末端に、水酸基、アミノ基、イミノ基
、カルボキシル基、メルカプト基等の活性水素基を有す
る液状ゴムやこれらの混合物も用いることができる。
(1)の方法における(c)の前記2種の極性基のうち
少なくとも1種を有する鎖延長剤としては分子量が約5
0〜500のものが好ましく、これらのうちで、分子鎖
内部に少なくとも1個の1級OH基を有するジアミン化
合物の例としては、N−ヒドロキシエチルエチレンジア
ミン、N、N’−ビスヒドロキシエチルエチレンジアミ
ン、1.3=ジアミノ−2−プロパツール等を挙げるこ
とができる。又、分子中に少なくとも1個の2級OH基
を有する低分子量ポリオール化合物の例としては、グリ
セリンのエチレンオキサイド付加物、1.2.6−ヘキ
サングリコール、4−〔ビス(2−ヒドロキシエチル)
〕−〕2−ヒドロキシペンクンびジェタノールアミンの
プロピレンオキサイド付加物を挙げることができる。
更に該方法においては、ポリウレタン樹脂の合成の際に
通常用いられる鎖延長剤も併用することができ、例えば
、エチレングリコール、1゜2−プロピレングリコール
、1.3−プロピレングリコール、1.3−ブタンジオ
ール、1.4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、ジエチレングリコール、ll5−ペンタメチレング
リ:]−ル、1.5−ヘキサングリコール、シクロヘキ
サン−1,4−ジオール、シクロヘキサン−1゜4−ジ
メタツール、ビス−β−ヒドロキシエチルハイドロキノ
ン等の低分子量グリコールや、エチレンジアミン、1,
2−プロピレンジアミン、1.3−プロピレンジアミン
、1.4−ブタンジアミン、1.6−ヘキサンジアミン
、4.4′−メチレンビス−2−クロロアニリン、4,
4°−メチレンビス−2−エチルアニリン、4.4”−
メチレンビスジフェニルアミン、インホロンジアミン、
2゜4−ジアミノトルエン、2.6−ジアミノトルエン
等の低分子量ジアミン及びこれ等の混合物等を挙げるこ
とができる。
本発明の磁気記録媒体における結合剤であるポリウレタ
ン樹脂を製造するにあたっては、従来の公知の方法を採
ることができ、例えば、反応剤を充分に混合後、反応混
合物を平板もしくはバットに流して加熱し、次いでこれ
を冷却した後破砕する方法、又は、ジメチルホルムアミ
ド、トルエン、キシレン、ヘンイン、ジオキサン、テト
ラヒドロフラン、シクロヘキサノン、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン、酢酸エチル、酢酸ブチル
等の単一もしくは混合溶剤系の有機溶媒中で反応させる
溶液反応法等の製造法を採ることができる。この際、反
応温度を低減させ、あるいは反応時間を短縮させるため
に、反応触媒を加えることもできる。反応触媒の具体例
としては、例えば、トリエチレンジアミン、テトラメチ
ルエチレンジアミン、テトラメチルヘキサンジアミンな
どのアミン化合物及びこれ等の塩や、ジブチルスズジラ
ウレート、オクチル酸スズ、オクチル酸鉛、オクチル酸
マンガンなどの有機金属化合物及びこれ等の混合物等を
挙げることができる。また、ポリウレタン樹脂の安定性
を増加させる目的で、酸化防止剤、紫外線吸収剤、加水
分解防止剤等を単独にあるいはこれらを組合せて配合す
ることができる。
更に、本発明に於いては、ポリウレタン樹脂の耐久性を
向上させる為に、適当な硬化剤を用いてポリウレタン樹
脂を硬化させて使用する。
本発明において使用することができる硬化剤としては、
イソシアネート基を2個以上有する低分子量ポリイソシ
アネートや、低分子量ポリオールにポリイソシアネート
化合物を反応させて分子末端をイソシアネート基とした
化合物等が挙げられ、その分子量は、250乃至7.0
00程度のものが好ましい。これらの中では特に、イソ
シアネート基を2個以上有する低分子量ポリイソシアネ
ートが好ましい。
イソシアネート基を2個以上有する低分子量ポリイソシ
アネートとして−は、前記の(1)の方法における(a
)に関して述べたものの他に、トリレンジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート等のジイソシアネ
ート3モルとトリメチロールプロパン1モルとの反応物
や、変性ジフェニルメタンジイソシアネート、ポリフェ
ニルメタンポリイソシアネート等の多官能イソシアネー
ト化合物を挙げることができる。これらの化合物は、日
本ポリウレタン(株)社から「コロネートし」、[コロ
ネートHLJ、「コロネート2030」、[ミリオネー
トMRJ、[ミリオネートMTLJ等の商品名で、住人
バイエルウレタン(株)社から「デスモジュールし」、
「デスモジュールN」、「デスモジュールILJ、「デ
スモジュールHし」、「デスモジュールR」、「デスモ
ジュールRFJ等の商品名で、式日薬品工業から「タケ
ネートD−102J、「タケネートD−11ONJ、「
タケネートD−202J等の商品名でそれぞれ市販され
ている。
本発明に於いては、極性基含有ポリウレタン樹脂lOO
重量部に対して、2個以上のイソシアネート基を有する
低分子量ポリイソシアネートを5〜60重量部加えて硬
化させることによって磁性層の機械的強度、耐摩耗性、
耐熱性、耐湿熱性、耐溶剤性及び基材との密着性を大幅
に向上させることができる。
本発明に於いて用いられる、2種の極性基を併せ持つポ
リウレタン樹脂は、一般公知のポリウレタン樹脂やそれ
以外の樹脂と併用することもできる。例えば、併用され
る樹脂としては、ニトロセルロース、酢酸セルロース、
セルロースアセテートブチレート等のセルロース誘導体
;塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル/酢酸
ビニル/ビニルアルコール共重合体、塩化ビニル/酢酸
ビニル/マレイン酸共重合体等の塩酢ビ樹脂;塩化ビニ
リデン/塩化ビニル共重合体、塩化ビニリデン/アクリ
ロニトリル共重合体等の塩化ビニリデン樹脂;アルキッ
ド樹脂、線状ポリエステル等のポリエステル樹脂;(メ
タ)アクリル酸/アクリロニトリル共重合体、(メタ)
アクリル酸メチル/アクリロニトリル共重合体等のアク
リル樹脂;ポリビニルアセクール、ポリビニルブチラー
ル等のアセタール樹脂;フェノキシ樹脂、エポキシ樹脂
、ポリアミド樹脂、ブタジェン/アクリロニトリル共重
合体、スチレン/ブタジェン共重合体等が挙げられる。
これらの樹脂は単独または組合せて用いられる。
本発明の磁気記録媒体は、上記のようにして製造したポ
リウレタン樹脂を結合剤として用い、この結合剤と強磁
性微粉末及び添加剤等を有機溶剤とともに分散した磁性
塗料を非磁性支持体上に塗布乾燥して製造される。この
際の結合剤と強磁性微粉末との割合は、強磁性微粉末1
00重量部に対して、結合剤10〜100重量部、好ま
しくは20〜50重量部である。即ち、強磁性微粉末1
00重量部に対して結合剤の量が10重量部未満の場合
には、結合剤と磁性粉との結合力が低下し、機械的強度
、耐摩耗性の点で不充分となり、また、結合剤を100
重量部より多く使用した場合には、磁性層中の磁性粉密
度が低下し、磁気記録媒体としての充分な性能(再生出
力等)が得られない。磁性粉100重量部に対して結合
剤を特に20〜50重量部配合する場合には、本発明の
目的である機械的強度、耐摩耗性の強化という点ばかり
でなく、磁気記録媒体の再生出力の面からも好ましい。
本発明に於いて使用することができる強磁性微粉末とし
ては、r  FezOz 、r  FezOzとFe、
O,との混晶、Co変性酸化鉄、CrO2・鉄等が挙げ
られ、その地鉄を主成分とする合金微粉末であれば好ま
しく使用することができる。これらの強磁性微粉末の形
状については、針状、板状、球状等のいかなる形状のも
のでも使用できる。また、これらの強磁性微粉末の比表
面積は、BET法による測定で15taz/g以下の範
囲であればよいが、40m”/g以下のものが好ましい
。磁性粉の比表面積が75m”/gより大きいと、高い
再生出力が得られないばかりか、磁性層の強度が劣り耐
久性の点で不都合である。磁性粉末の比表面積が40m
t/g以下のものは、磁気記録媒体の耐久性を保持しつ
つ、かつ高い再生出力を得ることができるという意味で
非常に好ましいものである。
結合剤と強磁性微粉末とから成る磁性層には、酸化アル
ミニウム、酸化クロム、シリコン酸化物を強化剤として
添加したり、ジブチルフタレート、トリフェニルホスフ
ェートの様な可塑剤、ステアリン酸亜鉛、シリコンオイ
ルの様な潤滑剤、大豆油レシチンの様な分散剤、カーボ
ンブラックを始めとする種々の帯電防止剤等を添加する
こともできる。
磁性層を構成するこれらの材料は、有機溶剤に溶かして
磁性塗料として調整され、これを支持体上に塗布するこ
とによって磁気記録媒体が製造される。磁性塗料を調整
する際の溶剤としては、アセトン、メチルエチルケトン
等のケトン系、メタノール、エタノール等のアルコール
系、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系、ジオキサ
ン、テトラヒドロフラン等のエーテル系、ベンゼン、ト
ルエン等の芳香族炭化水素系、ヘキサン等の脂肪族炭化
水素系溶剤が挙げられる。
磁性塗料を塗布する支持体としては、非磁性のものであ
れば良く、例えば、ポリエチレンテレフタレート等のポ
リエステル、ポリプロピレン等のポリオレフィン、セル
ローストリアセテート等のセルロース誘導体、ポリカー
ボネート、ポリ塩化ビニル、ポリイミド、ポリアミド、
あるいは、アルミニウム等の金属などが挙げられる。
〔作用〕
本発明における磁性基含有ポリウレタン樹脂の作用機構
については必ずしも明確ではないが、該ポリウレタン樹
脂が分子鎖内部にをしているSO3M基が磁性粉中の金
属と塩を作るか又は磁性粉表面の吸着水と水素結合を作
ることで高い分散効果が得られると共に、更に該ポリウ
レタン樹脂の分子鎖内部の0)1基が、2個以上のイソ
シアネート基を有する低分子量ポリイソシアネートと反
応してウレタン樹脂を構造的に強化することで、磁気記
録媒体の高い耐久性が得られるものと考えられる。
〔実施例] 以下に、実施例を示して本発明を具体的に説明するが、
本発明はこれ等の実施例のみに限定されるものではない
。尚、例中「部」とあるのは全て「重量部」を示す。
(ポリエステルポリオールの合成例) 第1表に示す配合にて、既知の方法に基づいてSO,N
a基を有する分子量約2,000の2種のポリエステル
ポリオール(A) 、(B)を合成した。
第1表 本試験に用いた成紙は次に示す条件下で製造した。
バルブ:LBKP(カナディアンスタンダードフリーネ
ス400m1) サイズ剤添加量:パルプ重量に対する固型分0.1 % 定着剤エカチオン化澱粉(市販品)パルプ重量に対する
固型分0.5% 填 料;重質炭酸カルシウム(市販品)紙中炭酸カルシ
ウムが12%になるように調節して添加 定着時pFl : 8.2 抄 造:タソピー角型手抄き機 プレス: 3.5 kg w/cm2X 2分間乾 燥
二回転式ドライヤー、100℃×40秒間秤量: 70
g/m” サイズ度試験は次に示す方法にて行った。
サイズ度試験:ステッキヒト法(JIS P−8122
)試験紙の四方を上方に折り曲げて母型にし、2%NH
,SCN水溶液上に浮かべる。浮6−トルエンジイソシ
アネート?R合物(重量比80/20) 168部を加
えた後、80℃で2時間反応させ、NC0%が1.18
のプレポリマーを得た。
温度計、攪拌機、還流式冷却器、滴下ロートを備えた容
器に、N、ヒドロキシエチルエチレンジアミン10部、
エチレンジアミン8部、メチルエチルケトン543部を
加え、攪拌下に前記プレポリマー689部を2時間で滴
下し、その後、60°Cで2時間加熱した。
得られたポリウレタン樹脂は、ポリマー1分子当り分子
鎖内部にSO3Na基2個、1級OH基1個を有してお
り、その分子量は15.000であった。
製造例3 製造例1と同様の容器に、ポリカプロラクトンジオール
(分子@2.000) 165部、5−ラジウムスルホ
ビス−β−ヒドロキシエチルイソフタレートとエチレン
グリコールとのl昆合物(重量比35/65) 25部
、2,4−及び2,6−トリレンジイソシアネート混合
物(重量比80/20)183部を加え、80℃で1時
間反応させた後、メチルエチルケトン249部を加えN
C0%が9゜22のプレポリマーを得た。
温度計、攪拌機、還流式冷却器、滴下ロートを備えた容
器に、N−ヒドロキシエチルエチレンジアミン7.8部
、1.6−ヘキサンジアミン10部、メチルエチルケト
ン337部を加え、攪拌下に前記プレポリマー622部
を2時間で滴下し、その後、60℃で2時間加熱した。
得られたポリウレタン樹脂は、ポリマー1分子当り、分
子鎖内部にSO3Na基1個、1級OH基2個を有して
おり、その分子量は12,000であった。
製造例4 製造例1と同様の容器に、ポリカーボネートポリオール
(分子量2,000)245部、ジェタノールアミンの
プロピレンオキサイド1モル付加物18部、ネオペンチ
ルグリコール13部、4.4゛−ジフェニルメタンジイ
ソシアネート86部を加え、60℃で1時間反応後、5
−ラジウムスルホビス−β−ヒドロキシイソフタレート
とエチレングリコールとの混合物(重量比35/65)
51部を加え、粘度が上昇すると同時にメチルエチルケ
トン496部とテトラヒドロフラン124部の混合溶剤
を加えて80℃で10時間反応させた。
得られたポリウレタン樹脂は、ポリマー1分子当り分子
内部にSO,Na基1個、2級OH基2個を存しており
、その分子量は8,000であった。
比較製造例1 分子鎖内部に極性基を有しないポリウレタン樹脂として
「ニスタン5715J  (BFグツドリッチ社製)を
用意した。
比較製造例2 製造例1において用いたジェタノールアミンのプロピレ
ンオキサイド1モル付加物の代わりに、1,3.5−1
−ジヒドロキシ−3−メチルペンタン2.7部を用いた
以外は製造例1と同様の操作を行い、ポリウレタン樹脂
を製造した。
比較製造例3 製造例2において用いたN−ヒドロキシエチルエチレン
ジアミンの代わりに、N−エチルエチレンジアミン8.
8部を用いた以外は製造例2と同様の操作を行い、ポリ
ウレタン樹脂を製造した。
比較製造例4 製造例3において用いた5−ラジウムスルホビス−β−
ヒドロキシエチルイソフタレートとエチレングリコール
との混合物(重量比35/65)の代わりにビス−β−
ヒドロキシエチルイソフタレートとエチレングリコール
との混合物(重量比35/65) 18部を用いた以外
は、製造例3と同様の操作を行いポリウレタン樹脂を製
造した。
比較製造例5 製造例4において用いたジェタノールアミンのプロピレ
ンオキサイド1モル付加物の代わりに、N−メチルジェ
タノールアミン13部を用いた以外は製造例4と同様の
操作を行い、ボ、リウレタン樹脂を製造した。
以上の製造例、比較製造例において製造したポリウレタ
ン樹脂の分子鎖内部に含まれている極性基の数と分子量
を第2表に示した。
実施例1 製造例1〜4及び比較製造例1〜5で製造したポリウレ
タン樹脂の磁性粉分散性の評価を行い、また該ポリウレ
タン樹脂を用いて製造した磁気ディスクの耐久性を測定
した。
〈磁性粉分散性の評価〉 o r  FetOx           100部
0メチルエチルケトン     278部0シクロへキ
サノン       139部上記の混合物をボールミ
ル中で24時間練肉後、得られた磁性塗料を厚さ70ミ
クロンのポリエチレンテレフタレート基体フィルム上に
塗布し、乾燥後の厚みが15ミクロンになる様に塗布乾
燥し、電子顕微鏡下(150倍)で磁性層の表面状態を
観察し、磁性粉の分散性を評価した。その結果を第3表
に示した。
く磁気ディスクの耐久性評価〉 o r −FetOx           100部
0カーボンブラツク        3部0潤滑剤  
          2部0メチルエチルケトン   
  200部0シクロへキサノン       100
部上記組成物をボールミルにて24時間練肉後、10部
の硬化剤(日本ポリウレタン社製コロネートL)を加え
、更に1時間練肉後、得られた磁性塗料を厚さ70ミク
ロンのポリエチレンテレフタレート基体フィルム上に、
乾燥後の厚みが2ミクロンとなる様に塗布乾燥熟成した
。次いで該フィルムを所定の磁気デ、イスクサイズに切
断し、ドライブに装着し、再生出力が50%に低下する
までの時間を測定して耐久性を評価した。その結果を第
3表に示した。
第3表 (注)*l; ◎・・・非常に優れている○・・・優れ
ている △・・・普 通 ×・・・劣っている ××・・・非常に劣っている 〔発明の効果〕 実施例においても具体的に示した様に、本発明の磁気記
録媒体に用いたポリウレタン樹脂は、磁性粒子分散性及
び耐久性の点でこれまでにない優れた効果を有している
。この効果は、ポリウレタン樹脂の分子鎖内部にSOJ
基及び1級もしくは2級のOH基を併せて導入したこと
によるものであり、従来のポリウレタン樹脂に比べ際立
った効果である。
それゆえ、本発明の高分散性、高耐久性のポリウレタン
樹脂を用いた磁気記録媒体は、優秀な電磁変換特性かつ
高い耐久性を有する磁気記録媒体の出現を望む声に答え
得るものであると考えられる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 強磁性微粉末を結合剤中に分散させた磁性層を非磁
    性支持体上に設けてなる磁気記録媒体において、結合剤
    として分子鎖内部にSO_3M基(MはH、Li、Na
    もしくはK)及び1級もしくは2級のOH基をそれぞれ
    少なくとも1個以上かつ両者を併せ持つポリウレタン樹
    脂を使用することを特徴とする磁気記録媒体。 2 前記ポリウレタン樹脂の数平均分子量が、1,00
    0〜100,000である特許請求の範囲第1項記載の
    磁気記録媒体。 3 前記ポリウレタン樹脂の数平均分子量が、5,00
    0〜50,000である特許請求の範囲第2項記載の磁
    気記録媒体。 4 前記ポリウレタン樹脂と強磁性微粉末との配合割合
    が、重量比で強磁性微粉末100に対してポリウレタン
    樹脂10〜100である特許請求の範囲第1項記載の磁
    気記録媒体。 5 前記ポリウレタン樹脂と強磁性微粉末との配合割合
    が、重量比で強磁性微粉末100に対してポリウレタン
    樹脂20〜50である特許請求の範囲第4項記載の磁気
    記録媒体。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0377297A2 (en) * 1989-01-06 1990-07-11 Minnesota Mining And Manufacturing Company Sulfonated hydroxy-functional polyurethanes for use in magnetic recording media and its method for preparation
US5071578A (en) * 1989-01-06 1991-12-10 Minnesota Mining And Manufacturing Company Sulfonated hydroxy-functional polyurethane binder for magnetic recording media
US5185423A (en) * 1989-01-06 1993-02-09 Minnesota Mining And Manufacturing Company Method of making sulfonated hydroxy-functional polyurethane binder for magnetic recording media
US5260136A (en) * 1989-01-06 1993-11-09 Minnesota Mining And Manufacturing Company Magnetic recording medium comprising a cured dispersion coating of sulfonated hydroxy-functional polyurethane binder and magnetizable pigment

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