JPS6223278Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は簡単な回路にして正確にモータの回転
数を制御できるようにしたガバナー回路に関す
る。

以下本考案を図面に従つて説明する。１は回転
数が制御されるモータ、２は前記モータ１に直列
接続された第１トランジスタで、ベースとコレク
タ間に発振防止用のコンデンサ３が接続されてい
る。４は前記第１トランジスタ２を制御する第２
トランジスタ、５は基準電圧源で、定電圧ダイオ
ード６と基準抵抗７を有する。８はオペアンプ、
９は電圧比較回路で、一方の入力端子は抵抗１０
を介して前記オペアンプ８の出力側に接続され、
他入力端子はモータ１の一端子に接続されてい
る。

次に本考案の作用を説明する。今、第１トラン
ジスタ２の電流増幅率をhfeとするとモータ１に
流れるモータ電流Iaと第２トランジスタ４のコレ
クターエミツタに流れる制御電流Ibとの間には Ia＝hfeIb ……(1) なる関係がある。

又、モータ１の一端子ａの電圧V1は V1＝raIa＋Va ……(2) 但し、ra…モータ１の電機子抵抗 Va…モータ１の逆起電力 である。

同様に抵抗１０の端子ｂの電圧V2は V2＝Vref＋IbR ……(3) 但し、Vref…基準電圧源５の基準電圧 Ｒ…抵抗１０の抵抗値 そして、前記電圧V1と電圧V2は電圧比較回路
９により比較される。若し電圧V1が電圧V2より
大きいのなら、電圧比較回路９の正入力端子の電
圧が大きくなり、該電圧比較回路９の出力は大き
くなるので、第２トランジスタ４及び第１トラン
ジスタ２のコレクタ−エミツタ間のインピーダン
スを低下させ、電圧V1を下げ、電圧V1と電圧V2
とを等しくする。逆に電圧V2が電圧V1より大き
いと、電圧比較回路９の正入力端子の電圧が小さ
くなり、該電圧比較回路９の出力を小さくし、前
記と逆に第２、第１トランジスタ４，２のエミツ
タ−コレクタ間のインピーダンスが高くなるか
ら、電圧V2は高くなり、電圧V1と電圧V2とを等
しくする。このようにして電圧V1と電圧V2とは
同一電圧となるように制御する。

従つて、 raIa＋Va＝Vref＋IbR ＝Vref＋ＩａＲ／ｈｆｅ ……(4) （ra−Ｒ／ｈｆｅ）Ia＋Va＝Vref ……(5) ここで、Ｒ＝hfera になるようにすると、(5)式のIaによる項が０とな
る。又モータ１の逆起電力Vaは回転数に比例
し、その逆起電力Vaは基準電圧源５の基準電圧
Vrefだけによつて決定される。前記基準電圧
Vrefは基準抵抗７の抵抗値を変えない限り一定
であるので、モータ１の回転数は負荷が変動して
モータ１のモータ電流が変化しても、電源電圧が
変化しても一定の回転数が得られる。

本考案のガバナー回路は上述した如く電圧比較
回路の第１の入力端子に抵抗を介して基準電圧を
加え第２の入力端子にモータの端子電圧を加え、
該電圧比較回路の出力を第２トランジスタで増幅
し前記モータに直列接続された第１トランジスタ
のベースに加えるように構成し、さらに前記抵抗
の抵抗値を前記トランジスタの直流電流増幅率と
モータの内部抵抗との積に等しくしたので、モー
タの逆起電力は基準電圧のみによつて決定され、
モータの回転数を一定に出来る。

【図面の簡単な説明】

図は本考案のガバナー回路図である。 １……モータ、２……トランジスタ、５……基
準電圧源、９……電圧比較回路、１０……抵抗。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 回転数を制御すべきモータに直列接続された第
   １トランジスタと、モータの回転数を定めるべき
   基準電圧を発生する基準電圧源と、第１の入力端
   子に抵抗を介して前記基準電圧が加えられ第２の
   入力端子に前記モータの端子電圧が加えられる電
   圧比較回路と、該電圧比較回路の出力を増幅し前
   記第１トランジスタを制御する第２トランジスタ
   とよりなり、前記抵抗の抵抗値Ｒを第１トランジ
   スタの直流電流増幅率hfeとモータの内部抵抗ra
   との積に等しくなるようにしたことを特徴とした
   ガバナー回路。