JPS62229996A - 階間電磁遮蔽方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ビル内において電波を利用した情報通信ネッ
トワーク・システムを保用するのに好適な電磁遮蔽イン
テリジェントビルの空調ダクトの電磁遮蔽方式に関する
。

〔従来の技術〕

−Ｍにインテリジェントビルでは、複合電子交換機やコ
ンピュータ等の情報通信設備を共同利用してビル内や外
部との情報通信が行われるが、情報に対する価値感の高
まり、ニーズの多様化、個性化に伴って情報量が増大し
ている。かかる状況下にあって、安いコストで如何にし
てより迅速に必要な大量の情報を提供できるようにする
かがビルにおける課題になっている。インテリジェント
ビルにおいてこのような課題に応えるものとして、光フ
ァイバー・ケーブルや同軸ケーブルを利用したデータハ
イウェイ方式による情報ネットワークが検討され、提案
されている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかし、光ファイバー・ケーブルや同軸ケーブルを利用
したデータハイウェイ方式では、インテリジェントビル
内の隅々（端末機器）にまで光ファイバー・ケーブルや
同軸ケーブルを張りめぐらさなければならず、ケーブル
敷設のためフロアダくトや二重床構造が必要となり工費
や工期が無視できなくなる。

また、情報通信に電波を使えばケーブル敷設は必要でな
くなるが、この場合、一方では、外部へノイズ電波を放
出することから、５０ＧＨｚまでは電波法上の規制を受
けることになり、他方では、外部からの電波等によりシ
ステムが誤動作するという問題が生じる。

そこで本件出願人は、躯体及び窓や出入口などの開口部
に電磁遮蔽材を使用してビル全体を電磁遮蔽構造にする
ことによって、電波によるビル内通信を可能にしたイン
テリジェントビルに関して種々の提案を行っている。

インテリジェントビルでは、各種のＯＡ機器が取り入れ
られこれらが発熱源になるため、ＯＡ機器の容量に応じ
た空調を行うことが必要になる。

そのため空調ダクトがビル内に縦横に敷設され、その開
口部が外壁や室内の天井、廊下の壁等に設けられ、空調
ダクト部分に対する電磁遮蔽性能の確保が問題となる。

本発明は、上記の問題点を解決するものであって、簡単
な構成により空調ダクト部分の電磁遮蔽性能を確保する
ことができる空調ダクトの電磁遮蔽方式の提供を目的と
するものである。

〔問題点を解決するための手段〕

そのために本発明の空調ダクトの電磁遮蔽方式は、躯体
及び窓や出入口などの開口部に電磁遮蔽材を使用してビ
ル全体を電磁遮蔽構造にするインテリジェントビルにお
いて、空調ダクトの開口部に電磁遮蔽材を使ったフィル
ターを嵌め込み、ビル構造体の電磁遮蔽層に電気的に一
体化することを特徴とするものである。

〔作用〕

本発明の空調ダクトの電磁遮蔽方式では、外部空間と接
する給気或いは排気口、内部空間と接する天井や壁部分
の給気或いは排気口に電磁遮蔽材を使ったフィルターを
嵌め込むので、空調ダクトの中間では処理しなくてもよ
い。従って、空調ダクトの敷設手順に関係なくその敷設
後に開口部に対する処理を行うことにより、電磁遮蔽構
造が確保できる。

〔実施例〕

以下、実施例を図面を参照しつつ説明する。

第１図は本発明に係る空調ダクトの電磁遮蔽方式の実施
例を説明するための図であり、１は躯体、２は鉄筋、３
．５と８はダクト、４．６と９はフィルター、７は天井
板、１ｏは壁を示す。

空調ダクトは、外気の給気や排気のために外壁に開口部
ををし、また、室内への給気や排気のために天井面や壁
面に開口部を有する。そこで、本発明に係る空調ダクト
の電磁遮蔽方式では、これらの開口部に金属製メツシュ
等の電磁遮蔽材を使ったフィルターを嵌め込み、これを
躯体や天井板、壁の電磁遮蔽層と電気的に一体化する。

第１図（ａｌは外壁の開口部の例を示し、フィルター４
を躯体１の鉄筋２に接続する例を示したものである。躯
体１は電磁遮蔽性能を有し、鉄筋２はアースに接続され
るものである。また、外壁を電磁遮蔽材を使ったＰＣカ
ーテンウオールで構築した場合には、この外壁の電磁遮
蔽層にフィルター４−を接続するようにしてもよい。

第１図（ｂｌは天井の開口部の例を示し、フィルター６
を天井板７の電磁遮蔽部材に接続する例を示したもので
ある。天井板７は、導電性フィルム等の電磁遮蔽部材を
貼って電磁遮蔽性能を確保するようにしたものであり、
この天井板７の電磁遮蔽層とフィルター６とを電気的に
一体化することにより、天井面全体を電磁遮蔽層として
構成することができる。

第１図（Ｃ１は壁面の開口部の例を示し、フィルター９
を壁１０の電磁遮蔽層に接続する例を示したものである
。

上記の如く空調ダクトの開口部でフィルターに電磁遮蔽
性能を持たせることによって、室内と外との間では二重
の電磁遮蔽構造となるので、一方のフィルターが壊れて
も外部との間で充分な電磁遮蔽性能を確保することがで
きる。また、建物の表面に現れる開口部で電磁遮蔽を行
うため、処理部が限定でき処理が簡単にできる。上記電
磁遮蔽フィルターは、外部との開口部においては虫よけ
としての機能を、また、内部の開口部においては防塵用
としての機能を併せ持つことも可能である。

次に、本発明に係る空調ダクトの電磁遮蔽方式を天井に
採用して電磁遮蔽天井システムを構成する例を説明する
。

第２図は電磁遮蔽天井システムに使用されるアンテナ組
み込み型特殊Ｔバーの例を示す図、第３図は天井を電磁
遮蔽構造を有する部材で構成し室内側にアンテナを組み
込んだ天井全体の様子を示す図である。図中、１１は野
縁、１２はＴバー受け、１３は特殊Ｔバー、１４は天井
板、１５は電磁遮蔽材、１６は照明器具、１７はアンテ
ナ、１８は導電材、１９は絶縁材、２１はスラブ、２２
は吊りボルト、２３は鉄筋、２４は躯体、２５は渡り接
続線、２６は空調ダクト、２７はフィルターを示す。

第２図において、野縁１１は、スラブより吊りボルトで
吊り下げられるものであり、Ｔバー受け１２は、この野
縁１１に固定され、特殊Ｔバー１３を支持するものであ
る。特殊Ｔバー１３は、図示の如く天井板１４や照明器
具１６などを支持すると共に無線通信用のアンテナ１７
を室内側に組み込み可能にしたものである。この特殊Ｔ
バー１３の室内側にアンテナ１７を組み込み、電磁遮蔽
性能を有する天井板１４及び照明器具１６などを使い天
井を構成することによって、ビル内の電磁遮蔽空間が各
階毎に分割でき、各階毎に任意の周波数帯域を選んで無
線通信を行うことができる。

天井に電磁遮蔽性能を持たせる場合、天井板１４には例
えば導電性フィルムの如き電磁遮蔽材１５を貼り、特殊
Ｔバー１３による継ぎ目部分には導電材１８を使って電
気的に相互の間を接続する。

また、アンテナ１７は、絶縁材１９を使って特殊Ｔバー
１３と絶縁して組み込むようにすればよい。

なお、アンテナ１７としては、漏洩同軸ケーブルや導波
管などを使うことができる。

上記の特殊Ｔバーを使って天井全体を電磁遮蔽構造とし
、室内側にアンテナを組み込んだ天井全体の様子を示し
たのが第３図である。第３図において、照明器具１６に
は電磁遮蔽効果を有するルーバを使い、また、空調ダク
ト２６の開口部−にはメツシュのフィルタ２７を嵌め込
んだものである。

このルーバと特殊Ｔバー１３との間を渡り接続線２５で
接続することにより天井板１４とも電気的に一体化し、
或いは特殊Ｔバー１３とフィルタ２７との間を導電材や
直接接触によって電気的に一体化する。そして、これら
は鉄筋２３を通してアースすることによって天井面全体
の電磁遮蔽性能を確保する。その結果、天井裏に配置さ
れた例えば照明機器の安定器やその他の電力機器と室内
とは遮蔽され、これらのノイズによって室内の通信機器
が誤動作することを防止することができる。

上記の如く天井に組み込まれたアンテナは、分岐器を介
して同軸ケーブルに接続することによって、各階に配設
された通信装置間での無線通信に利用できる。なお、同
軸ケーブルは、ＥＰＳを通したテレビ共聴用のものを利
用してもよい。このように躯体外壁面だけでなくビル内
の天井で’を磁遮蔽空間を各階毎に分割すると、外部及
び他の階の信号による影響を受けることなく各階毎の無
線通信ができる。例えば各階毎にｎチャンネルの周波数
帯域を割り当てると、ビル内では、階数に関係なく各階
毎に同じｎチャンネルによる２５ｋＨｚｘｎ の周波数帯域幅を使った無線通信ができる。しかも電波
法上の規制に関係なく、経済的に有利な任意の周波数帯
域の電波を使うことができる。

〔発明の効果〕

以上の説明から明らかなように、本発明によれば、空調
ダクトが建物の表面に現れ外部の空間又は内部の空間と
接する開口部に電磁遮蔽性能を有するフィルターを使っ
て電磁遮蔽を行うので、空調ダクトの中間部に対しては
何ら処理を加えなくてもよく、処理が容易である。また
、空調ダクトの入口と出口の両方で電磁遮蔽を行うので
、一方が破損しても電磁遮蔽性能は確保でき、信頼性の
向上を図ることができる。さらには、防塵フィルターと
電磁遮蔽とを兼ねるためコストの低減を図ることができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る空調ダクトの電磁遮蔽方式の実施
例を説明するための図、第２図は電磁遮蔽天井システム
に使用されるアンテナ組み込み型特殊Ｔバーの例を示す
図、第３図は天井を電磁遮蔽構造を存する部材で構成し
室内側にアンテナを組み込んだ天井全体の様子を示す図
である。 ｌ・・・躯体、２・・・鉄筋、３．５と８・・・ダクト
、４．６と９・・・フィルター、７・・・天井板、１０
・・・壁、１１・・・野縁、１２・・・Ｔバー受け、１
３・・・特殊Ｔバー、１４・・・天井板、１５・・・電
磁遮蔽材、１６・・・照明器具、１７・・・アンテナ、
１８・・・導電材、１９・・・絶縁材、２１・・・スラ
ブ、２２・・・吊りボルト、２３・・・鉄筋、２４・・
・躯体、２５・・・渡り接続線、２６・・・ダクト、２
７・・・フィルター。 出　願　人　　清水建設株式会社 代理人弁理士　阿　部　龍　吉（外２名）第１図 ｎ１

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）躯体及び窓や出入口などの開口部に電磁遮蔽材を
   使用してビル全体を電磁遮蔽構造にするインテリジェン
   トビルにおいて、空調ダクトの開口部に電磁遮蔽材を使
   ったフィルターを嵌め込み、ビル構造体の電磁遮蔽層に
   電気的に一体化することを特徴とする空調ダクトの電磁
   遮蔽方式。
2. （２）フィルターは、金属製のメッシュであることを特
   徴とする特許請求の範囲第１項記載の空調ダクトの電磁
   遮蔽方式。