JPS62229998A

JPS62229998A - ユニット板及び天井・床の施工方法

Info

Publication number: JPS62229998A
Application number: JP7305586A
Authority: JP
Inventors: 毅高橋; 越山　素裕; 陽児諸井; 冨丘　弘道; 西山　允宜; 桜井　仁; 伊藤　善文
Original assignee: Shimizu Construction Co Ltd
Current assignee: Shimizu Construction Co Ltd
Priority date: 1986-03-31
Filing date: 1986-03-31
Publication date: 1987-10-08
Also published as: JPH0362320B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、ビル内において電波によるネットワーク・シ
ステムを採用するのに好適な電磁遮蔽インテリジェント
ビルの組立板の電磁遮蔽構造に関する。

〔従来の技術〕

一般にインテリジェントビルでは、複合電子交換機やコ
ンピュータ等の情報通信設備を共同利用してビル内や外
部との情報通信が行われるが、情報に対する価値域の高
まり、ニーズの多様化、個性化に伴って情報量が増大し
ている。かかる状況下にあって、安いコストで如何にし
てより迅速に要求に応じた大量の情報を提供できるよう
にするかがインテリジェントビルにおける課題になって
いる。インテリジェントビルにおいてこのような課題に
応えるものとして、光ファイバー・ケーブルや同軸ケー
ブルを利用したデータハイウェイ方式による情報ネット
ワークが検討され、堤案されている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかし、光ファイバー・ケーブルや同軸ケーブルを利用
したデータハイウェイ方式では、インテリジェントビル
内の隅々（端末機器）にまで光ファイバー・ケーブルや
同軸ケーブルを張りめぐらさなければならず、ケーブル
敷設のためフロアダクトや二重床構造が必要となり工費
や工期が無視できなくなってくる。

また、情報通信に電波を使えばケーブル敷設は必要でな
くなるが、この場合、一方では、外部へノイズ電波を放
出することから、５０Ｃ；、Ｈｚまでは電波法上の規制
を受けることになり、他方では、外部からの電波等によ
りシステムが誤動作するという問題が生じる。

そこで本件出願人は、躯体及び窓や出入口などの開口部
に電磁遮蔽材を使用してビル全体を電磁遮蔽構造にする
ことによって、電波によるビル内通信を可能にしたイン
テリジェントビルに関する種々の提案を行っている。し
かし、このようなインテリジェントビル内において、電
波を使って通信する場合、各階毎にｎチャンネルの周波
数帯域を割り当てると、ｍ階のビルではｎｘｍチャンネ
ルの周波数帯域が必要となる。従って、各チャンネルの
周波数帯域幅を２５　ｋ　ｌ（ｚとすると、ビル内全体
を１つの電磁遮蔽空間とした場合の必要な周波数帯域幅
は、２５ｋＨｚＸｎＸｍとなる。このため、ビルが高層化し、また、トラフィッ
ク量が増大すると必要周波数帯域幅（必要チャンネル数
）が広くなり、それに伴って通信設備も大規模になって
しまうという問題がある。

また、天井裏にはノイズ源となる照明器具やその他の電
力機器があり、これらの電力機器からのノイズによる誤
動作対策なども問題となる。

本発明は、上記の問題点を解決するものであって、天井
面や床面で電磁遮蔽性能を確保でき、ビル内において行
う無線通信で電磁遮蔽空間を各階毎に分割でき、電力機
器などからのノイズを遮蔽できる組立板の電磁遮蔽構造
の提供を口約とするものである。

〔問題点を解決するための手段〕

そのために本発明の組立板の電磁遮蔽構造は、縦横に並
べて天井や床を構成する組立板の電磁遮蔽構造であって
、電磁遮蔽材を用いた同一サイズの２枚の板を２方向に
ずらして重ね合わせ一体に構成したことを特徴とするも
のである。

〔作用〕

本発明の組立板の電磁遮蔽構造では、電磁遮蔽材を用い
た同一サイズの２枚の板を２方向にずらして重ね合わせ
一体に構成するので、これを縦横に並べて天井や床を構
成する場合、二重構造になるため隙間がなくなり、電磁
遮蔽性能が容易に確保できる。また、二重構造になり並
べ作業に高い精度が必要でないため、床面や天井面の仕
上げ作業の負担が軽減できる。

〔実施例〕

以下、実施例を図面を参照しつつ説明する。

第１図は本発明に係る組立板の電磁遮蔽構造の実施例を
説明するための図、第２図は組立板の配列を説明するた
めの図である。図中、１．４と７は仕上げ材、２と８は
遮蔽材、３．５と６は導電性フィルムを示す。

第１図に示す組立板は、同一サイズの仕上げ材１と遮蔽
材２で構成し、これを第１図ｆａ）に示すように２方向
にずらして重ね合わせて一体にしたものである。そして
、これを並べて天井面や床面にする場合には、二重にな
らない仕上げ材１の部分は隣接する組立板の遮蔽材２と
、また、二重にならない遮蔽材２の部分は隣接する組立
板の仕上げ材１と重ね合わせて並べる。このように組立
板を並べる際、隣接する組立板の遮蔽材同士で隙間が生
じると、そこから電波漏れが生じるので、第１図（ｂｌ
に示すように仕上げ材１の遮蔽材２と接する面に導電性
フィルム３を貼ることによって、電磁遮蔽性能を確保し
ている。

また、第１図（ｂ）に示す遮蔽材２に代えて第１図（Ｃ
１に示すように仕上げ材１と同様の仕上げ材５を使い、
その重ね合わせ面に導電性フィルム５を貼るようにして
もよい。さらには、簡便的に仕上げ材１の遮蔽材２と二
重にならない部分にのみ第１図（ｄｌに示すように導電
性フィルム６を貼るようにしてもよい。

上記第１図に示す組立板を使った天井面の例を示したの
が第２図である。第２図に示すように仕上げ材７による
仕上げ面（実線）と遮蔽材８による裏面（点線）とは、
ずれた位置になるので、配列の際に組立板同士に少々の
間隙があっても電磁遮蔽効果が低下することはない。従
って、天井面や床面の仕上げ工事に当たっては、その配
列に高い精度が要求されないので、作業スピードを上げ
ることができる。

次に、本発明に係る組立板の電磁遮蔽構造を利用した電
磁遮蔽天井システムの例を説明する。

第３図はアンテナ組み込み型特殊Ｔバーを使った電磁遮
蔽天井システムの例を説明するための図、第４図は天井
全体を電磁遮蔽構造とし室内側にアンテナを組み込んだ
天井全体の様子を示す図である。図中、１１は野縁、１
２はＴバー受け、１３は特殊Ｔバー、１４は天井板、１
５は電磁遮蔽材、１６は照明器具、１７はアンテナ、１
８は導電材、１９は絶縁材、２１はスラブ、２２は吊り
ボルト、２３は躯体鉄筋、２４は躯体、２５は渡り接続
線、２６は空調ダクト、２７はフィルターを示す。

第３図において、野縁１１は、スラブより吊りボルトで
吊り下げられるものであり、Ｔバー受け１２は、この野
縁１１に固定され、特殊Ｔバー１３を支持するものであ
る。特殊Ｔバー１３は、図示の如く天井板１４や照明器
具１６などを支持すると共に無線通信用のアンテナ１７
を室内側に組み込み可能にしたものである。この時殊Ｔ
バー１３の室内側にアンテナ１７を組み込み、電磁遮蔽
性能を持つ天井板１４及び照明器具１６などで天井を構
成することによって、電磁遮蔽空間を各階毎に分割でき
るので、各階毎に任意の周波数帯域をＷｌり当てて無線
通信を行うことができる。天井板１４の電磁遮蔽材１５
は、特殊Ｔバー１３による継ぎ目部分に導電材１８を使
うことによって電気的に相互の間が接続される。また、
アンテナ１７は、絶縁材１９を使って特殊Ｔバー１３と
絶縁して組み込むようにすればよい。なお、アンテナ１
７としては、漏洩同軸ケーブルや導波管などを使うこと
ができる。

上記の如き天井板及び特殊Ｔバーを使って天井全体を電
磁遮蔽構造とし、室内側にアンテナを組み込んだ天井全
体の様子を示したのが第２図である。第２図において、
照明器具１６には電磁遮蔽効果を有するルーバを使い、
また、空調ダクト２６の開口部には導電性メツシュのフ
ィルタ２７を嵌め込んだものである。そして、このルー
バと特殊Ｔバー１３との間を渡り接続線２５で接続する
ことにより天井板１４とも電気的に一体化し、或いは特
殊Ｔバー１３とフィルタ２７との間を導電、　　材や直
接接触によって電気的に一体化し、躯体鉄筋２３を通し
てアースに落として天井面全体に電磁遮蔽性能を持たせ
る。その結果−天井裏に配置された例えば照明機器の安
定器やその他の電力機器と室内とも遮蔽され、これらの
ノイズによる室内の通信機器の誤動作を防止できる。

上記の如く天井に組み込まれたアンテナは、同軸ケーブ
ルに分岐器を介して接続することによって、各階に配設
された通信装置間での無線通信に利用できる。なお、同
軸ケーブルは、ＥＰＳを通したテレビ共聴用のものが利
用できる。このように躯体外壁面だけでなく天井面や床
面を電磁遮蔽構造にして電磁遮蔽空間をビル内で各階に
分割することによって、外部及び他の階と関係なく任意
の使用周波数帯域を選定して電波による無線通信ができ
る。このため、各階毎にｎチャンネルの周波数帯域を割
り当てると、階数に関係なく各階毎に同じｎチャンネル
による２５ｋＨｚＸｎの周波数帯域幅を使った無線通信ができる。しかも電波
法上の規制に関係なく、経済的に有利な任意の周波数帯
域の電波を使うことができる。

〔発明の効果〕

以上の説明から明らかなように、本発明によれば、天井
面や床面を電磁遮蔽構造にして電磁遮蔽空間をビル内の
各階毎に分割できるので、各階において任意の周波数帯
域を選定することができ、ビル全体では階数に関係なく
各階毎に必要な周波数帯域幅の通信設備を用意すること
ができる。しかも各階で同じ周波数帯域或いは複数帯域
の繰り返しの通信設備を使用することができるので、各
階で同−仕様或いは極限られた複数の通信設備が使用で
き、ビルの規模に関係なく通信設備の標準化、設備費の
低減を図ることができる。また、電波を使用する居室内
と照明用安定器や電源線などのノイズ源が多い天井内を
遮蔽するので、好適な無線通信環境を容易に実現するこ
とが可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る組立板の電磁遮蔽構造の実施例を
説明するための図、第２図は組立板の配列を説明するた
めの図、第３図はアンテナの組み込み型の特殊Ｔバーを
使った電磁遮蔽天井システムの例を説明するための図、
第４図は天井全体を電磁遮蔽構造とし室内側にアンテナ
を組み込んだ天井全体の様子を示す図である。１．４と７・・・仕上げ材、２と８・・・遮蔽材、３．
５と６・・・導電性フィルム、１１・・・野縁、１２・
・・Ｔバー受け、１３・・・特殊Ｔバー、１４・・・天
井板、１５・・・電磁遮蔽材、１６・・・照明器具、１
７・・・７ンテナ、Ｉ８・・・導電材、１９・・・絶縁
材、２１・・・スラブ、２２・・・吊りボルト、２３・
・・躯体鉄筋、２４・・・躯体、２５・・・渡り接続線
、２６・・・空調ダクト、２７・・・フィルター。出　願　人　　清水建設株式会社代理人弁理士　阿　部　龍　吉（外２名）第１図（久）（ｃｉ）　　　　　７

Claims

【特許請求の範囲】

（１）縦横に並べて天井面や床面を構成する組立板の電
磁遮蔽構造であって、電磁遮蔽材を用いた同一サイズの
２枚の板を２方向にずらして重ね合わせ一体に構成した
ことを特徴とする組立板の電磁遮蔽構造。
（２）片面に導電性フィルムを貼り、該導電性フィルム
側を重ね合わせたことを特徴とする特許請求の範囲第１
項記載の組立板の電磁遮蔽構造。
（３）一方の板を電磁遮蔽材で構成し、他方の板の非重
ね合わせ部に導電性フィルムを貼ったことを特徴とする
特許請求の範囲第１項記載の組立板の電磁遮蔽構造。
（４）他方の板に仕上げ材を用いたことを特徴とする特
許請求の範囲第３項記載の組立板の電磁遮蔽構造。