JP2740869B2 - 電磁遮蔽カーテンによる電磁遮蔽方法及び電磁遮蔽カーテン - Google Patents

電磁遮蔽カーテンによる電磁遮蔽方法及び電磁遮蔽カーテン

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ビル等の建物に電波を利用した情報ネット
ワーク・システムを採用することができるようにするに
あたって、その建物に電磁遮蔽性能を有せしめるための
電磁遮蔽カーテンによる電磁遮蔽方法及び電磁遮蔽カー
テンに関するものである。
(従来の技術) 一般にインテリジェントビルでは、複合電子交換機や
コンピュータ等の情報通信設備を共同利用してビル内部
や外部との情報通信が行われているが、情報に対する価
値観の高まり、ニーズの多様化、個性化に伴って情報量
が増大している。かかる状況下にあって、安いコストで
如何にしてより迅速に必要な情報を伝達できるようにす
るかが大規模ビルにおける課題になっている。大規模ビ
ルにおいてこのような課題に応えるものとして、光ファ
イバー・ケーブルや同軸ケーブルを利用したデータハイ
ウェイ方式による情報ネットワークが検討され、提案さ
れている しかしながら、光ファイバー・ケーブルや同軸ケーブ
ルを利用したデータハイウェイ方式では、光ファイバー
・ケーブルや同軸ケーブルをインテリジェントビル内の
隅々までに張りめぐらさなければならず、ケーブル敷設
のためフロアダクトや二重床が必要となり、工費や工期
などが無視できない。
また、ビル内の情報通信に電波を使えばケーブル敷設
の必要はないが、この場合、一方では、外部へノイズ電
波を放出することから、50GHzまでは電波法上の規制を
受けることになり、他方では、外部からの電波等により
システムが誤動作するという問題が生じる。
そこで、本件出願人は躯体及び窓や出入口などの開口
部に電磁遮蔽材を使用してビル全体を電磁遮蔽構造にす
ることによって、電波によるビル内の無線通信を可能に
したインテリジェントビルの提案を行っている。
その場合、電磁遮蔽構造のインテリジェントビルにお
いては、特に、ビルの開口部になる窓や出入口について
種々の工夫や対策が必要になる。例えば窓開口部では、
メッシュその他導電性材料を窓ガラスに用いて窓の電磁
遮蔽性能を確保している。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、従来既に建設されたビルにおいては、
このような電磁遮蔽構造とはなっていないものが多い。
このため既設のビルにおいては、電波を用いたビル内の
情報通信を行うことができない。
そこで、既設ビルを前述のインテリジェントビルのよ
うな電磁遮蔽構造とすることが考えられるが、既設のビ
ルに電磁遮蔽構造のための種々の工夫や対策を施すこと
はインテリジェントビルの場合とは違ってきわめて面倒
であり、工費や工期がかなりかかってしまう。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであ
って、その目的は、既設のビル等においても比較的簡単
に遮蔽空間を形成することのできる、電磁遮蔽カーテン
による電磁遮蔽方法及び電磁遮蔽カーテンを提供するこ
とである。
(課題を解決するための手段) 前述の課題を解決するために、本発明の電磁遮蔽カー
テンによる電磁遮蔽方法は、それぞれ電磁遮蔽性能を有
する天井部、床部および壁部から形成され、かつ壁部に
窓開口部を有する区画室において、その天井部に、窓開
口部の上方に位置して導電材からなるカーテンレールを
設置するとともに、このカーテンレールを接地線に電気
的に接続し、更に、カーテンレールに電磁遮蔽性能を有
する電磁遮蔽カーテンを吊下し、この電磁遮蔽カーテン
によって窓開口部における電磁波を遮蔽することを特徴
としている。
また、本発明の電磁遮蔽カーテンは、それぞれ電磁遮
蔽性能を有する天井部、床部および壁部から形成され、
かつ壁部に窓開口部を有する区画室の天井部に、窓開口
部の上方に位置して設置され、かつ接地線に電気的に接
続された導電材からなるカーテンレールに吊下されて窓
開口部を電磁遮蔽するための電磁遮蔽カーテンであっ
て、例えば繊維等からなる布に、例えば金属等からなる
導電材によってコーティングを施すことにより形成され
ていることを特徴としている。
(作用) このような構成をした本発明においては、天井部、床
部および壁部に、例えば電磁遮蔽材を張設する等により
電磁遮蔽性能を有せしめ、かつ電磁遮蔽カーテンを天井
の導電性のカーテンレールに吊下するだけで、窓開口部
が電磁遮蔽された簡易電磁遮蔽空間が区画室に形成され
るようになる。したがって、電磁遮蔽構造となっていな
い既設ビルにも、本発明を適用することにより、電磁遮
蔽空間を簡単に形成することができるようになる。
(実施例) 以下、図面を用いて本発明の実施例を説明する。
第1図は本発明の一実施例を示す部分鉛直断面図であ
る。
第1図に示すように、ビル1は外壁2と上下階を区画
するスラブ3とから構成されている。外壁2には、ビル
1の区画室4を外部に連通させる大きな窓開口部5が形
成されている。また区画室4の上部には天井6が設けら
れており、また区画室4の下部には床7が設けられてい
る。
窓開口部5真上の天井6にはカーテンレール8が設置
されており、このカーテンレール8は例えば金属等の導
電材からなる複数のレール部材8aを直列に配列して形成
されている。これらのレール部材8aは図示しないが導線
によって相互に電気的に接続されていると共にレール部
材8aの一つが接地線に接続されている。
カーテンレール8には、カーテン9が窓開口部5を覆
うようにして吊下されている。このカーテン9は繊維か
らなる布に金属等の導電材をコーティングすることによ
り形成されたカーテン部材9aから構成されている。した
がって、このカーテン9はある程度の電磁遮蔽性能を有
するものとなっている。
カーテン9がレール8に吊下されたときには、このカ
ーテン9が接地線に電気的に接続されることになるの
で、区画室4内は簡易電磁遮蔽空間が形成されるように
なる。したがって、この空間内で電波を用いて情報伝達
を行うことができるようになる。
またカーテン9を2枚以上のカーテン部材9aによって
構成して左右に開閉することができるようにした場合に
は、第2図に示すように、金属性のジッパ10によって着
脱自在に連繋するようにする。その場合、トータルの電
気抵抗値が低下することのないようにすることが必要で
ある。これにより、電波を遮断する必要がないときに
は、採光や外気導入を行うことができるばかりでなく、
電波の遮断時には確実に電磁遮蔽空間を形成することが
できる。
またビルが鉄筋コンクリート造の場合には、第1図に
示すように、天井内に例えば銅箔、エキスパンドメタル
あるいは電磁遮蔽性能のあるシート材等からなる電磁遮
蔽材11を天井6とスラブ3との二重天井内に張設する。
これにより、電磁遮蔽性能がより高い空間が形成される
ようになる。
床7がデッキプレート12を用いた床である場合には、
第3図に示すように二重天井内に設けられる電磁遮蔽材
11を上階のデッキプレート12の金属部に金属テープ13に
より電気的に接続するようにする。その場合、部分的に
接続する方が望ましい。
電磁遮蔽カーテン9だけでは電磁遮蔽性能が不足の場
合には、第4図に示すように、窓開口部5の窓面に透明
感のある電磁波遮蔽フィルム14を張設する。これによ
り、電磁遮蔽性能が向上するようになる。
また更に電磁遮蔽性能を向上させる方策の一つとし
て、カーテン9の上下端から電磁波が回り込むのを防止
することが考えられる。そのために、第5図に示すよう
に天井6の上に上部電磁遮蔽材15を設置すると共に、床
7の下に下部電磁遮蔽材16を設置するようにする。その
場合、遮蔽部材15,16は天井6及びスラブ3の上に単に
載置するだけでよい。そして、上部遮蔽材15は、例えば
カーテンレール8または電磁遮蔽材11またはそれら両方
に電気的に接続するようにする。一方、下部遮蔽材16は
カーテン9と電気的に接触するようにする。このように
構成することにより、電磁遮蔽カーテン9及び上下遮蔽
材15,16からなる断面「コ」字形の電磁遮蔽壁が形成さ
れるようになる。この「コ」字形の電磁遮蔽壁により、
カーテン9の上下からの電磁波の回り込みが確実に防止
される。こうして、高性能の電磁遮蔽空間が形成される
ようになる。
なお、前述の各実施例ではいずれもカーテンレール8
が複数のレール部材8aを直列に配列してなるシングルカ
ーテンレールについて説明しているが、本発明はこれに
限定されるものではなく、例えばカーテンレール8が複
数のレール部材8aを並列に配列してなるダブルカーテン
レールの場合や、ダブルカーテンレールであってしかも
一つのカーテンレールが複数のレール部材を直列に配列
してなるような場合にも、本発明を適用することができ
る。
(発明の効果) 以上の説明から明らかなように、本発明によれば、天
井部、床部および壁部に、例えば電磁遮蔽材を張設する
等により電磁遮蔽性能を有せしめ、かつ電磁遮蔽カーテ
ンを天井の導電性のカーテンレールに吊下するだけで、
窓開口部が電磁遮蔽された簡易電磁遮蔽空間を区画室に
形成することができるようになる。したがって、電磁遮
蔽構造となっていない既設ビルにも、本発明を適用する
ことにより、電磁遮蔽空間を簡単に形成することができ
るようになり、このような既設ビルにおいても電磁波を
用いた情報伝達を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を適用したビルの部分鉛直断
面図、第2図は2枚のカーテン部材の間の連繋部を部分
的に示す図、第3図は本発明の他の実施例を示す第1図
と同様の部分鉛直断面図、第4図は本発明の更に他の実
施例を示す第1図と同様の部分鉛直断面図、第5図は本
発明の更に他の実施例を示す第1図と同様の部分鉛直断
面図である。 6……天井、8……カーテンレール、9……電磁遮蔽カ
ーテン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 正武 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水 建設株式会社内 (56)参考文献 実開 昭51−33917(JP,U) 特公 昭62−2801(JP,B2) 実公 昭63−10795(JP,Y2)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれ電磁遮蔽性能を有する天井部、床
    部および壁部から形成され、かつ壁部に窓開口部を有す
    る区画室を電磁遮蔽するための電磁遮蔽カーテンによる
    電磁遮蔽方法であって、 前記天井部に、前記窓開口部の上方に位置して導電材か
    らなるカーテンレールを設置するとともに、このカーテ
    ンレールを接地線に電気的に接続し、更に、前記カーテ
    ンレールに電磁遮蔽性能を有する電磁遮蔽カーテンを吊
    下し、この電磁遮蔽カーテンによって前記窓開口部にお
    ける電磁波を遮蔽することを特徴とする電磁遮蔽カーテ
    ンによる電磁遮蔽方法。
  2. 【請求項2】前記カーテンレールを導電材からなる複数
    のレール部材から構成し、これらレール部材を電気的に
    接続することを特徴とする請求項1記載の電磁遮蔽カー
    テンによる電磁遮蔽方法。
  3. 【請求項3】それぞれ電磁遮蔽性能を有する天井部、床
    部および壁部から形成され、かつ壁部に窓開口部を有す
    る区画室の前記天井部に、前記窓開口部の上方に位置し
    て設置され、かつ接地線に電気的に接続された導電材か
    らなるカーテンレールに吊下されて前記窓開口部を電磁
    遮蔽するための電磁遮蔽カーテンであって、 布に、導電材によってコーティングを施すことにより形
    成されていることを特徴とする電磁遮蔽カーテン。
  4. 【請求項4】布に、導電材によってコーティングを施す
    ことにより形成された、少なくとも2枚の電磁遮蔽性能
    を有するカーテン部材からなり、これらカーテン部材を
    導電材からなるジッパにより着脱可能に連繋することを
    特徴とする請求項3記載の電磁遮蔽カーテン。
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