JPH0972017A - 二重遮蔽窓開口部構造の電磁遮蔽ビル - Google Patents

二重遮蔽窓開口部構造の電磁遮蔽ビル

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JPH0972017A
JPH0972017A JP7228875A JP22887595A JPH0972017A JP H0972017 A JPH0972017 A JP H0972017A JP 7228875 A JP7228875 A JP 7228875A JP 22887595 A JP22887595 A JP 22887595A JP H0972017 A JPH0972017 A JP H0972017A
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JP
Japan
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electromagnetic shielding
blind
building
conductive
window opening
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Application number
JP7228875A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Ishikawa
敏行 石川
Masatake Nakamura
正武 中村
Shinichi Shibuya
紳一 澁谷
Sumio Mukoyama
澄夫 向山
Hitoshi Sakurai
仁 桜井
Koji Osada
耕治 長田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 窓開口部の電磁遮蔽を簡便に行う。 【解決手段】 電磁遮蔽材からなる電磁遮蔽層で覆って
ビル内空間を外部からの独立した電磁遮蔽空間として構
成する電磁遮蔽ビルにおいて、電磁遮蔽性能を有する窓
ガラス1と該窓ガラス1の内側に設け導電性材料を用い
たブラインド2又はカーテンとを配置して二重遮蔽窓開
口部とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁遮蔽材からな
る電磁遮蔽層で覆ってビル内空間を外部からの独立した
電磁遮蔽空間として構成する二重遮蔽窓開口部構造の電
磁遮蔽ビルに関する。
【0002】
【従来の技術】今やオフィスビルでは、LANその他の
通信回線を使ってそれぞれが独自の通信情報処理システ
ムを構築しているところが多い。このようなシステムが
大規模化すると、通信回線の確保が課題になり、ケーブ
ルの配線も複雑に錯綜して、部屋や装置の配置替えの際
には、そのための配線変更の作業量が多くなるため、電
波を使った無線通信方式の採用も1つの方法として注目
されている。
【0003】ところが、電波を使った無線通信方式を採
用する場合には、使用周波数帯域について電波法の規制
が問題になる。そこで、このような電波法による規制を
受けることなく、自由に使用周波数帯域を選択、設定し
て独自の無線による通信方式を採用するためには、ビル
内の空間を外部から電磁的に遮蔽した電磁遮蔽ビルの構
築が不可欠となる。既に出願人は、このような電磁遮蔽
ビルに関し、例えば特公平6−99972号公報や特公
平6−99973号公報、特公平7−16118号公
報、特公平6−76706号公報に、ビルの躯体や外壁
の遮蔽構造について提案し、特公平6−99971号公
報や特公平6−33699号公報、特公平6−1382
2号公報に、ビルの出入口の遮蔽構造について、特公平
6−63407号公報や特公平5−79790号公報、
特公平3−58557号公報に、窓開口部の遮蔽構造に
ついて提案している。また、特公平3−62320号公
報や特公平3−45972号公報、特公平3−6231
8号公報、特公平5−34159号公報に、天井や階層
別の遮蔽構造について提案している。
【0004】これらの提案に見られるように、電磁遮蔽
ビルは、躯体や壁構造体に電磁遮蔽材を用い、さらに窓
や出入口等の開口部にも電磁遮蔽材を用いてビルの外壁
に沿って全面を電磁遮蔽材で覆うようにすることによ
り、ビル内の空間を外部と独立した1つの電磁遮蔽空間
として構成することができる。また、ビル内を1つの電
磁遮蔽空間としてではなく、各フロア毎に上下の天井や
床において電磁遮蔽材で仕切り、或いは各フロアにおい
て部屋間の壁を電磁遮蔽材で仕切ることによって、各フ
ロア毎、或いは各部屋毎に独立した複数の電磁遮蔽空間
を構成することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような電磁遮蔽
ビルにおいて、窓開口部の電磁遮蔽を行う場合には、電
磁遮蔽層として、窓ガラスの1面或いは両面に金属等の
導電性材料による薄い膜を形成したものが用いられる。
このようなガラスは、電磁遮蔽層が導電性材料という限
定した材料となるため、その材料によってガラスの色合
いも決まってしまう。そのため、ビルの外壁の色合いと
の関係で、デザイン的に色調のバランスをとることが難
しい場合が生じるという問題がある。
【0006】また、既設のビルを電磁遮蔽ビルとしてリ
ニューアルしようとする場合には、当然、躯体が電磁遮
蔽性能を有していないため、壁や床、天井には、金属メ
ッシュや金属箔、導電性繊維を用いたシート、導電性塗
料等の電磁遮蔽材をその内面や内装材との間に貼り、窓
開口部は、電磁遮蔽層を有するガラスと取り替えること
によって実現できるが、一般に電磁遮蔽層付きガラスは
コストが高く、また、上記のように色合いを自由に選択
することができないという問題もある。
【0007】本発明は、上記の課題を解決するものであ
って、窓開口部の電磁遮蔽を簡便に行うことができる二
重遮蔽窓開口部構造の電磁遮蔽ビルを提供することを目
的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのために本発明は、電
磁遮蔽材からなる電磁遮蔽層で覆ってビル内空間を外部
からの独立した電磁遮蔽空間として構成する電磁遮蔽ビ
ルにおいて、電磁遮蔽材からなる電磁遮蔽層で覆ってビ
ル内空間を外部からの独立した電磁遮蔽空間として構成
する電磁遮蔽ビルにおいて、電磁遮蔽性能を有する窓ガ
ラスと該窓ガラスの内側に設け導電性材料を用いたブラ
インド又はカーテンとを配置して二重遮蔽窓開口部とし
たことを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を参
照しつつ説明する。図1は本発明の二重遮蔽窓開口部構
造の電磁遮蔽ビルの1実施例を示す図、図2は窓開口部
遮蔽の詳細断面を示す図であり、1は窓ガラス、2はブ
ラインド、3は壁、11は電磁遮蔽膜、12はサッシ
枠、13はセッティングブロック、14はバックアップ
材、15はシーリング材、16はブラインドボックス、
17はブラインド吊り具、18は電磁遮蔽層、19は接
続蛇腹を示す。
【0010】図1において、壁3は、例えば既設の電磁
遮蔽性能を有しない躯体の内壁に金属メッシュや金属箔
(フイルム)、不織布、その他導電性繊維を用いたシー
ト等を貼ったり、導電性塗料を塗って電磁遮蔽構造にし
たものである。これに対して、窓開口部は、電磁遮蔽性
能を有する窓ガラス1を用いると共に、その内側に電磁
遮蔽材を用いたブラインド2、又はカーテンを配置した
ものである。電磁遮蔽性能を有する窓ガラス1として
は、例えばコーティングした金属製の薄膜を有し本来あ
る程度の遮蔽レベルを有する断熱複層ガラスや熱線反射
フィルムガラスからなるものであり、勿論、金属メッシ
ュや金属箔(フイルム)、不織布、その他導電性繊維を
用いたシート等を貼ったり、導電性塗料を塗ったり、コ
ーティングした電磁遮蔽ガラスを用いてもよい。電磁遮
蔽材を用いたブラインド2としては、ブレードに導電性
材料を用いたり、導電性塗料を塗布したものであり、昇
降コードにスチールを用いてブレード間を電気的に接続
して重なるようにする。また、ブレード間を電磁遮蔽材
を用いた透明フィルムで連結したもの(例えば特公平4
−21798号公報参照)を用いると、ブレードを重な
るようにしなくてもよいので、ブレード間を開けて採光
し遮蔽レベルも維持することができる。また、ブライン
ドに代えてカーテンを用いる場合には、導電性繊維を使
って織ったものを用いるが、波長に応じたピッチ以内で
あれば、レースカーテンでもよい。
【0011】電磁遮蔽性能を有するガラスとして、2層
構造のガラスを採用し、その内側にブラインドを配置し
た例を横断面図で示したのが図2である。図2におい
て、窓ガラス1は、2層構造でその内側に電磁遮蔽膜1
1を有するものであり、セッティングブロック13、バ
ックアップ材14、シーリング材15を用いてサッシ枠
12に嵌め込まれている。また、窓ガラス1の電磁遮蔽
膜11とサッシ枠12とを電気的に接続する場合には、
窓ガラス1の周囲にカーボンテープ等の導電性テープを
巻くと共に、バックアップ材14、シーリング材15に
導電性材料を用いるが、例えば10dB以上程度の低い
遮蔽レベルでよい場合には、このような電気的な一体化
構造を省略してもよい。電磁遮蔽層18は、壁3の内側
に沿って金属メッシュや金属箔(フイルム)、不織布、
その他導電性繊維を用いたシート等を貼ったり、導電性
塗料を塗って構成したものであり、この電磁遮蔽層18
によって、サッシ枠12とブラインドボックス16との
間を電気的に接続して一体化している。ブラインドボッ
クス16は、金属製であってボックス内にブラインド吊
り具17を取付けるものであって、このブラインド吊り
具17からブラインド2が吊り下げられる。そして、ブ
ラインド2の下端と電磁遮蔽層18との間の隙間をなく
すには、例えばブラインド2の下端に導電性ゴム(ガス
ケット)を取り付ければよい。接続蛇腹19は、導電性
材料を使用したものであり、ブラインドボックス16を
例えばスラブのデッキプレート(金属製)や天井部の電
磁遮蔽材と電気的に接続するものであり、ブラインド2
による内側の遮蔽層に対して、電磁遮蔽層18とサッシ
枠12と窓ガラス1からなる外側の遮蔽層が構成される
ので、二重遮蔽窓開口部構造の電磁遮蔽ビルが実現でき
る。
【0012】なお、本発明は、上記の実施例に限定され
るものではなく、種々の変形が可能である。例えば上記
の実施例では、躯体が電磁遮蔽性能を有しない既設ビル
を電磁遮蔽ビルとしてリニューアルする場合を説明した
が、電磁遮蔽材を用いて躯体全体を遮蔽構造体とする新
設ビルであっても、同様に窓開口部を構成してもよいこ
とはいうまでもない。また、窓ガラスとしては、1面に
電磁遮蔽膜を有する2層ガラスを用いたが、他方のガラ
スに色合調整層を有する色合調整層付きガラスを用いて
もよいし、1枚のガラスの一方の面に電磁遮蔽膜、反対
の面に色合調整膜を有するガラスを用いてもよい。この
ようにすると、色合調整層(膜)を外側にして取り付け
ることにより、電磁遮蔽層の色合いに左右されず、色合
調整層でビルの外装の色合いを選ぶことができる。
【0013】使用周波数帯域や使用目的によっては、遮
蔽レベルが40dB以上が要求される場合もあるが、例
えばPHSや無線LANの場合のように10dB以上の
遮蔽レベルがあればよい場合もある。このような後者の
場合には、特に高い遮蔽レベルのものでなく、簡便的に
一定の遮蔽レベルを有するガラスを用いることができ
る。しかも、その内側にブラインドやカーテンを配置し
て電磁遮蔽層を二重構造にするので、それぞれ低い遮蔽
レベルであっても、窓開口部としては高い遮蔽レベルを
実現することができる。
【0014】また、PHSや無線LANでは、使用電波
の偏波面が縦であることから、ブラインドやカーテンに
よる電磁遮蔽材の配置を縦縞になるようにしてもよい。
この場合、カーテンでは、導電性繊維を所定ピッチ以内
で縦方向に使って編み上げたレースカーテンを使うこと
もでき、ブラインドでも、使用波長に応じたピッチで縦
方向に導電性材料を用いた縦型のブレードのものを使う
こともできる。勿論、偏波面が横の電波を使用する場合
には、上記の縦を横に変えればよいし、カーテンの場合
には、縦横のメッシュ状に導電性繊維を編み上げたもの
を用いるようにしてもよいことはいうまでもない。
【0015】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、窓ガラスとその内側のブラインド又はカーテ
ンで所定の遮蔽レベルを確保できるようにするので、窓
ガラスに従来より使用されている断熱複層ガラスや熱線
反射フィルムガラスを用いることができる。したがっ
て、既設ビルを電磁遮蔽ビルとしてリニューアルしよう
とする場合にも、窓開口部の施工費を低減することがで
き、また、窓ガラスとブラインド又はカーテンとの組み
合わせにより、要求にあった遮蔽レベルの達成が容易に
なる。しかも、ブラインド又はカーテンと組み合わせる
ことにより、窓ガラスの選択範囲が広くとれるので、外
壁の色デザインに合わせて窓ガラスを選択することがで
き柔軟に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の二重遮蔽窓開口部構造の電磁遮蔽ビ
ルの1実施例を示す図である。
【図2】 窓開口部遮蔽の詳細断面を示す図である。
【符号の説明】
1…窓ガラス、2…ブラインド、3…壁、11…電磁遮
蔽膜、12…サッシ枠、13…セッティングブロック、
14…バックアップ材、15…シーリング材、16…ブ
ラインドボックス、17…ブラインド吊り具、18…電
磁遮蔽層、19…接続蛇腹
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 向山 澄夫 東京都港区芝浦一丁目2番3号清水建設株 式会社内 (72)発明者 桜井 仁 東京都港区芝浦一丁目2番3号清水建設株 式会社内 (72)発明者 長田 耕治 東京都港区芝浦一丁目2番3号清水建設株 式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁遮蔽材からなる電磁遮蔽層で覆って
    ビル内空間を外部からの独立した電磁遮蔽空間として構
    成する電磁遮蔽ビルにおいて、電磁遮蔽性能を有する窓
    ガラスと該窓ガラスの内側に設け導電性材料を用いたブ
    ラインドとを配置して二重遮蔽窓開口部としたことを特
    徴とする二重遮蔽窓開口部構造の電磁遮蔽ビル。
  2. 【請求項2】 電磁遮蔽材からなる電磁遮蔽層で覆って
    ビル内空間を外部からの独立した電磁遮蔽空間として構
    成する電磁遮蔽ビルにおいて、電磁遮蔽性能を有する窓
    ガラスと該窓ガラスの内側に設け導電性材料を用いたカ
    ーテンとを配置して二重遮蔽窓開口部としたことを特徴
    とする二重遮蔽窓開口部構造の電磁遮蔽ビル。
JP7228875A 1995-09-06 1995-09-06 二重遮蔽窓開口部構造の電磁遮蔽ビル Pending JPH0972017A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111526707A (zh) * 2020-04-29 2020-08-11 武汉三澍精密科技有限公司 一种具有强制通风功能的军用方舱电磁屏蔽换气装置
CN113443077A (zh) * 2021-07-21 2021-09-28 上海外高桥造船有限公司 一种船用隔音内窗及船舶

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