JPH09266395A - 電磁遮蔽ビル - Google Patents
電磁遮蔽ビルInfo
- Publication number
- JPH09266395A JPH09266395A JP7365396A JP7365396A JPH09266395A JP H09266395 A JPH09266395 A JP H09266395A JP 7365396 A JP7365396 A JP 7365396A JP 7365396 A JP7365396 A JP 7365396A JP H09266395 A JPH09266395 A JP H09266395A
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- JP
- Japan
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- electromagnetic shielding
- opening
- ceiling
- building
- space
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ダクトとして利用する天井空間における仕切
り壁開口の電磁遮蔽を簡便に行えるようにする。 【解決手段】 周囲を電磁遮蔽材からなる電磁遮蔽層で
覆ってビル内空間を外部からの独立した電磁遮蔽空間と
して構成する電磁遮蔽ビルであり、スラブ1と仕切り壁
5に電磁遮蔽層8を設けてスラブ1と天井材3との間に
形成される天井空間を空調や排煙のダクトとして利用
し、該天井空間の仕切り壁5を貫通する開口6に電磁遮
蔽材からなり多数の通気孔を有する開口電磁遮蔽ユニッ
ト9を取り付ける。開口電磁遮蔽ユニット9は、電磁遮
蔽材を用いたハニカム構造体や電磁遮蔽材を用いた複数
本のパイプを束ねたものである。
り壁開口の電磁遮蔽を簡便に行えるようにする。 【解決手段】 周囲を電磁遮蔽材からなる電磁遮蔽層で
覆ってビル内空間を外部からの独立した電磁遮蔽空間と
して構成する電磁遮蔽ビルであり、スラブ1と仕切り壁
5に電磁遮蔽層8を設けてスラブ1と天井材3との間に
形成される天井空間を空調や排煙のダクトとして利用
し、該天井空間の仕切り壁5を貫通する開口6に電磁遮
蔽材からなり多数の通気孔を有する開口電磁遮蔽ユニッ
ト9を取り付ける。開口電磁遮蔽ユニット9は、電磁遮
蔽材を用いたハニカム構造体や電磁遮蔽材を用いた複数
本のパイプを束ねたものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、周囲を電磁遮蔽材
からなる電磁遮蔽層で覆ってビル内空間を外部からの独
立した電磁遮蔽空間として構成する電磁遮蔽ビルに関す
る。
からなる電磁遮蔽層で覆ってビル内空間を外部からの独
立した電磁遮蔽空間として構成する電磁遮蔽ビルに関す
る。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】オフィス
ビルのOA化に伴い、LANその他の通信回線を使った
情報通信処理システムが構築されるが、システムが大規
模化することにより通信回線の確保が課題になる。通信
情報の増大と共にケーブルの配線が複雑に錯綜すると、
部屋や装置の配置替えの際に、配線変更の作業量が増大
する。そこで、電波を使った無線通信方式の採用も1つ
の方法として注目されている。
ビルのOA化に伴い、LANその他の通信回線を使った
情報通信処理システムが構築されるが、システムが大規
模化することにより通信回線の確保が課題になる。通信
情報の増大と共にケーブルの配線が複雑に錯綜すると、
部屋や装置の配置替えの際に、配線変更の作業量が増大
する。そこで、電波を使った無線通信方式の採用も1つ
の方法として注目されている。
【0003】ところが、電波を使った無線通信方式を採
用する場合には、使用周波数帯域について電波法の規制
が問題になる。そこで、このような電波法による規制を
受けることなく、自由に使用周波数帯域を選択、設定し
て独自の無線による通信方式を採用するためには、ビル
内の空間を外部から電磁的に遮蔽した電磁遮蔽ビルの構
築が不可欠となる。既に出願人は、このような電磁遮蔽
ビルに関し、例えば特公平6−99972号公報や特公
平6−99973号公報、特公平7−16118号公
報、特公平6−76706号公報に、ビルの躯体や外壁
の遮蔽構造について提案し、特公平6−99971号公
報や特公平6−33699号公報、特公平6−1382
2号公報に、ビルの出入口の遮蔽構造について、特公平
6−63407号公報や特公平5−79790号公報、
特公平3−58557号公報に、窓開口部の遮蔽構造に
ついて提案している。また、特公平3−62320号公
報や特公平3−45972号公報、特公平3−6231
8号公報、特公平5−34159号公報に、天井や階層
別の遮蔽構造について提案している。
用する場合には、使用周波数帯域について電波法の規制
が問題になる。そこで、このような電波法による規制を
受けることなく、自由に使用周波数帯域を選択、設定し
て独自の無線による通信方式を採用するためには、ビル
内の空間を外部から電磁的に遮蔽した電磁遮蔽ビルの構
築が不可欠となる。既に出願人は、このような電磁遮蔽
ビルに関し、例えば特公平6−99972号公報や特公
平6−99973号公報、特公平7−16118号公
報、特公平6−76706号公報に、ビルの躯体や外壁
の遮蔽構造について提案し、特公平6−99971号公
報や特公平6−33699号公報、特公平6−1382
2号公報に、ビルの出入口の遮蔽構造について、特公平
6−63407号公報や特公平5−79790号公報、
特公平3−58557号公報に、窓開口部の遮蔽構造に
ついて提案している。また、特公平3−62320号公
報や特公平3−45972号公報、特公平3−6231
8号公報、特公平5−34159号公報に、天井や階層
別の遮蔽構造について提案している。
【0004】図4は電磁遮蔽ビルの構成概要を示す図で
あり、30は窓、40、41は壁、42は壁パネル、4
3は電磁遮蔽層、44はダクト、50は天井、60は床
を示す。図4において、壁40は、例えば躯体の内壁に
金属メッシュや金属箔(フイルム)、不織布、その他導
電性繊維を用いたシート等を貼ったり、導電性塗料を塗
って電磁遮蔽層を形成したもの、或いはこのような電磁
遮蔽層を片面に形成したボードを用いたものである。天
井50、床60も、壁40と同様の施工を行い、或いは
電磁遮蔽材を貼り合わせたパネルを用いたものである。
窓30は、窓ガラスの片面又は両面に上記と同様に電磁
遮蔽材を用いて電磁遮蔽膜を形成し、この電磁遮蔽膜を
サッシ枠に接続することにより、壁40と窓30の電磁
遮蔽層を電気的に一体に接続したものである。また、壁
をダクトが貫通する場合には、ダクト自体が金属で電磁
遮蔽性能を有しているので、図5に示すように壁41を
貫通する部分のダクト44に電気的に接続して一体化し
ている。
あり、30は窓、40、41は壁、42は壁パネル、4
3は電磁遮蔽層、44はダクト、50は天井、60は床
を示す。図4において、壁40は、例えば躯体の内壁に
金属メッシュや金属箔(フイルム)、不織布、その他導
電性繊維を用いたシート等を貼ったり、導電性塗料を塗
って電磁遮蔽層を形成したもの、或いはこのような電磁
遮蔽層を片面に形成したボードを用いたものである。天
井50、床60も、壁40と同様の施工を行い、或いは
電磁遮蔽材を貼り合わせたパネルを用いたものである。
窓30は、窓ガラスの片面又は両面に上記と同様に電磁
遮蔽材を用いて電磁遮蔽膜を形成し、この電磁遮蔽膜を
サッシ枠に接続することにより、壁40と窓30の電磁
遮蔽層を電気的に一体に接続したものである。また、壁
をダクトが貫通する場合には、ダクト自体が金属で電磁
遮蔽性能を有しているので、図5に示すように壁41を
貫通する部分のダクト44に電気的に接続して一体化し
ている。
【0005】上記の提案に見られるように、電磁遮蔽ビ
ルは、躯体や壁構造体に電磁遮蔽材を用い、さらに窓や
出入口等の開口部にも電磁遮蔽材を用いてビルの外壁に
沿って全面を電磁遮蔽材で覆うようにすることにより、
ビル内の空間を外部から独立した1つの電磁遮蔽空間と
して構成することができる。また、ビル内を1つの電磁
遮蔽空間としてではなく、各フロア毎に上下の天井や床
において電磁遮蔽材で仕切り、或いは各フロアにおいて
部屋間の壁を電磁遮蔽材で仕切ることによって、各フロ
ア毎、或いは各部屋毎に独立した複数の電磁遮蔽空間を
構成することができる。
ルは、躯体や壁構造体に電磁遮蔽材を用い、さらに窓や
出入口等の開口部にも電磁遮蔽材を用いてビルの外壁に
沿って全面を電磁遮蔽材で覆うようにすることにより、
ビル内の空間を外部から独立した1つの電磁遮蔽空間と
して構成することができる。また、ビル内を1つの電磁
遮蔽空間としてではなく、各フロア毎に上下の天井や床
において電磁遮蔽材で仕切り、或いは各フロアにおいて
部屋間の壁を電磁遮蔽材で仕切ることによって、各フロ
ア毎、或いは各部屋毎に独立した複数の電磁遮蔽空間を
構成することができる。
【0006】しかし、スラブと仕切り壁に電磁遮蔽層を
設けてスラブと天井材との間に形成される天井空間をダ
クトとして利用する場合には、図5に示すようなダクト
44が存在せず、開口ができたままの状態になるため、
仕切り壁での電磁遮蔽性能が確保できなくなってしまう
という問題が生じる。
設けてスラブと天井材との間に形成される天井空間をダ
クトとして利用する場合には、図5に示すようなダクト
44が存在せず、開口ができたままの状態になるため、
仕切り壁での電磁遮蔽性能が確保できなくなってしまう
という問題が生じる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するものであって、ダクトとして利用する天井空間
における仕切り壁開口の電磁遮蔽を簡便に行えるように
するものである。そのために本発明は、周囲を電磁遮蔽
材からなる電磁遮蔽層で覆ってビル内空間を外部からの
独立した電磁遮蔽空間として構成する電磁遮蔽ビルにお
いて、スラブと仕切り壁に電磁遮蔽層を設けてスラブと
天井材との間に形成される天井空間をダクトとして利用
し、該天井空間の仕切り壁を貫通する開口に電磁遮蔽材
からなり多数の通気孔を有する開口電磁遮蔽ユニットを
取り付けたことを特徴とするものである。また、開口電
磁遮蔽ユニットは、電磁遮蔽材を用いたハニカム構造体
や電磁遮蔽材を用いた複数本のパイプを束ねたものであ
ることを特徴とするものである。
解決するものであって、ダクトとして利用する天井空間
における仕切り壁開口の電磁遮蔽を簡便に行えるように
するものである。そのために本発明は、周囲を電磁遮蔽
材からなる電磁遮蔽層で覆ってビル内空間を外部からの
独立した電磁遮蔽空間として構成する電磁遮蔽ビルにお
いて、スラブと仕切り壁に電磁遮蔽層を設けてスラブと
天井材との間に形成される天井空間をダクトとして利用
し、該天井空間の仕切り壁を貫通する開口に電磁遮蔽材
からなり多数の通気孔を有する開口電磁遮蔽ユニットを
取り付けたことを特徴とするものである。また、開口電
磁遮蔽ユニットは、電磁遮蔽材を用いたハニカム構造体
や電磁遮蔽材を用いた複数本のパイプを束ねたものであ
ることを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施の形態を
図面を参照しつつ説明する。図1は本発明に係る電磁遮
蔽ビルの実施の形態を説明するための図、図2は開口電
磁遮蔽ユニットの構成例を示す図であり、1はスラブ、
2は梁、3は天井材、4は天井吊り具、5は仕切り壁、
6は開口、7はボード、8は電磁遮蔽材、9は開口電磁
遮蔽ユニット、10はユニット取り付け具、11、12
は格子、13は円筒パイプを示す。
図面を参照しつつ説明する。図1は本発明に係る電磁遮
蔽ビルの実施の形態を説明するための図、図2は開口電
磁遮蔽ユニットの構成例を示す図であり、1はスラブ、
2は梁、3は天井材、4は天井吊り具、5は仕切り壁、
6は開口、7はボード、8は電磁遮蔽材、9は開口電磁
遮蔽ユニット、10はユニット取り付け具、11、12
は格子、13は円筒パイプを示す。
【0009】図1において、天井は、スラブ1、梁2の
下方に天井吊り具4、例えば吊りボルトにより天井材3
を吊り下げることによってスラブ1と天井材3との間に
形成される天井空間を空調や排煙のダクトとして利用す
るものである。開口6は、仕切り壁5を貫通し、天井空
間を利用したダクトがスラブ1まで延びる仕切り壁5に
よって塞がれないようにするものである。電磁遮蔽材8
は、スラブ1の内面及び仕切り壁5の内面に張り付けて
電磁遮蔽層を構成するものであり、仕切り壁5で仕切ら
れた図示右側の室を、外部からの独立した電磁遮蔽空間
として構成している。なお、スラブ1が鋼板を用いた床
版型枠、つまりデッキプレートの上にコンクリートを打
設してコンクリートスラブの場合には、デッキプレート
が電磁遮蔽材8として利用できる。この場合、開口6
は、ダクトの一部となり電磁遮蔽材8で塞いでしまうこ
とはできないため、電磁遮蔽層で完全に電磁遮蔽空間を
覆うことができなくなる。開口電磁遮蔽ユニット9は、
電磁遮蔽材からなり所定の通気を確保するための開口率
が必要であり、その開口率に見合った多数の通気孔を有
し、ダクトとしての十分な通気性を確保しながら、開口
6の電磁遮蔽層を形成するものであり、ユニット取り付
け具10は、この開口電磁遮蔽ユニット9を仕切り壁5
の開口6に例えばビスやボルト・ナットで取り付けると
共に、電磁遮蔽材8との電気的な接続を行うことによっ
て、仕切り壁5の電磁遮蔽層を電気的に一体にするもの
である。
下方に天井吊り具4、例えば吊りボルトにより天井材3
を吊り下げることによってスラブ1と天井材3との間に
形成される天井空間を空調や排煙のダクトとして利用す
るものである。開口6は、仕切り壁5を貫通し、天井空
間を利用したダクトがスラブ1まで延びる仕切り壁5に
よって塞がれないようにするものである。電磁遮蔽材8
は、スラブ1の内面及び仕切り壁5の内面に張り付けて
電磁遮蔽層を構成するものであり、仕切り壁5で仕切ら
れた図示右側の室を、外部からの独立した電磁遮蔽空間
として構成している。なお、スラブ1が鋼板を用いた床
版型枠、つまりデッキプレートの上にコンクリートを打
設してコンクリートスラブの場合には、デッキプレート
が電磁遮蔽材8として利用できる。この場合、開口6
は、ダクトの一部となり電磁遮蔽材8で塞いでしまうこ
とはできないため、電磁遮蔽層で完全に電磁遮蔽空間を
覆うことができなくなる。開口電磁遮蔽ユニット9は、
電磁遮蔽材からなり所定の通気を確保するための開口率
が必要であり、その開口率に見合った多数の通気孔を有
し、ダクトとしての十分な通気性を確保しながら、開口
6の電磁遮蔽層を形成するものであり、ユニット取り付
け具10は、この開口電磁遮蔽ユニット9を仕切り壁5
の開口6に例えばビスやボルト・ナットで取り付けると
共に、電磁遮蔽材8との電気的な接続を行うことによっ
て、仕切り壁5の電磁遮蔽層を電気的に一体にするもの
である。
【0010】開口電磁遮蔽ユニット9は、一定の電磁遮
蔽レベル(電波の減衰)を確保するために通気孔におい
て有効な厚さ(長さ)を有するものである。つまり、ダ
クトとしての開口率を確保するためには、通気孔の目を
細かくすることはできないので、その分の有効な厚さ
(長さ)が必要になる。通気孔の形状としては、例えば
図2(A)に示すように縦横に電磁遮蔽材による格子1
1、12を設けたものや、図2(B)に示すように電磁
遮蔽材による円筒パイプ13を束ねたものを用いること
ができる。勿論、ハニカム構造であってもよいし、円筒
形状以外の多角形状のパイプを束ねたものを用いてもよ
いことはいうまでもない。
蔽レベル(電波の減衰)を確保するために通気孔におい
て有効な厚さ(長さ)を有するものである。つまり、ダ
クトとしての開口率を確保するためには、通気孔の目を
細かくすることはできないので、その分の有効な厚さ
(長さ)が必要になる。通気孔の形状としては、例えば
図2(A)に示すように縦横に電磁遮蔽材による格子1
1、12を設けたものや、図2(B)に示すように電磁
遮蔽材による円筒パイプ13を束ねたものを用いること
ができる。勿論、ハニカム構造であってもよいし、円筒
形状以外の多角形状のパイプを束ねたものを用いてもよ
いことはいうまでもない。
【0011】なお、本発明は、上記実施の形態に限定さ
れるものではなく、種々の変形が可能である。例えば上
記実施の形態では、天井空間をダクトとして利用する場
合について説明したが、空気取り入れ口その他の開口に
も同様に適用できる。図3は居室用壁の開口部に適用し
た本発明の実施の形態を示す図であり、例えば居住環境
に必要な排気用として図3に示すように開口6を居室間
を仕切っている仕切り壁5に設けた場合にも、その壁面
に電磁遮蔽材8により電磁遮蔽層を形成しているとき
は、図1に示す天井裏の場合と同様、その開口6に開口
電磁遮蔽ユニット6を取り付けることができる。
れるものではなく、種々の変形が可能である。例えば上
記実施の形態では、天井空間をダクトとして利用する場
合について説明したが、空気取り入れ口その他の開口に
も同様に適用できる。図3は居室用壁の開口部に適用し
た本発明の実施の形態を示す図であり、例えば居住環境
に必要な排気用として図3に示すように開口6を居室間
を仕切っている仕切り壁5に設けた場合にも、その壁面
に電磁遮蔽材8により電磁遮蔽層を形成しているとき
は、図1に示す天井裏の場合と同様、その開口6に開口
電磁遮蔽ユニット6を取り付けることができる。
【0012】また、開口電磁遮蔽ユニットをビスやボル
ト・ナットで取り付けるようにしたが、着脱自在に組み
込むようにその挿入機構、保持部を設けて構成してもよ
い。例えば電磁遮蔽材を用いた部材のバネやゴムの復元
力を利用した挟持力により開口電磁遮蔽ユニットを保持
すると、電気的な接続も同時に行うことができる。フィ
ンガータイプの保持機構では、金属で弾性のある保持バ
ネに抗して摺動するようにして嵌め込み、復元力を利用
した挟持力により保持する。保持部分には、導電性のテ
ープや金属箔を貼ったり、導電性塗料を塗布して構成し
てもよいが、着脱時に摺動するので、柔らかい導電性の
金属材料が好ましく、例えば錫を溶射して形成してもよ
い。電磁遮蔽材を用いたゴム体で構成する場合には、ゴ
ム体そのものは合成樹脂等を用い、その表面に金属箔等
の導電性の電磁遮蔽材による膜を形成するようにしても
よいし、ゴム体の中にガスやその他の流体を封入しても
よい。さらに、直角よりやや開き角度を小さくしたL型
の挟持板をヒンジで支持し開口電磁遮蔽ユニットの進入
開き角度を確保するようにバネを用いてもよい。
ト・ナットで取り付けるようにしたが、着脱自在に組み
込むようにその挿入機構、保持部を設けて構成してもよ
い。例えば電磁遮蔽材を用いた部材のバネやゴムの復元
力を利用した挟持力により開口電磁遮蔽ユニットを保持
すると、電気的な接続も同時に行うことができる。フィ
ンガータイプの保持機構では、金属で弾性のある保持バ
ネに抗して摺動するようにして嵌め込み、復元力を利用
した挟持力により保持する。保持部分には、導電性のテ
ープや金属箔を貼ったり、導電性塗料を塗布して構成し
てもよいが、着脱時に摺動するので、柔らかい導電性の
金属材料が好ましく、例えば錫を溶射して形成してもよ
い。電磁遮蔽材を用いたゴム体で構成する場合には、ゴ
ム体そのものは合成樹脂等を用い、その表面に金属箔等
の導電性の電磁遮蔽材による膜を形成するようにしても
よいし、ゴム体の中にガスやその他の流体を封入しても
よい。さらに、直角よりやや開き角度を小さくしたL型
の挟持板をヒンジで支持し開口電磁遮蔽ユニットの進入
開き角度を確保するようにバネを用いてもよい。
【0013】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、スラブと仕切り壁に電磁遮蔽層を設けてスラ
ブと天井材との間に形成される天井空間をダクトとして
利用し、該天井空間の仕切り壁を貫通する開口に電磁遮
蔽材からなり多数の通気孔を有する開口電磁遮蔽ユニッ
トを取り付けるので、天井空間を利用したダクトがスラ
ブまで延びる仕切り壁によって塞がれることがなく、壁
面の電磁遮蔽層を一体に構成することができる。しか
も、開口電磁遮蔽ユニットとして開口に取り付けるの
で、着脱が自在になり掃除や交換、メンテナンスにかけ
る負担も軽減することができる。
によれば、スラブと仕切り壁に電磁遮蔽層を設けてスラ
ブと天井材との間に形成される天井空間をダクトとして
利用し、該天井空間の仕切り壁を貫通する開口に電磁遮
蔽材からなり多数の通気孔を有する開口電磁遮蔽ユニッ
トを取り付けるので、天井空間を利用したダクトがスラ
ブまで延びる仕切り壁によって塞がれることがなく、壁
面の電磁遮蔽層を一体に構成することができる。しか
も、開口電磁遮蔽ユニットとして開口に取り付けるの
で、着脱が自在になり掃除や交換、メンテナンスにかけ
る負担も軽減することができる。
【図1】 本発明に係る電磁遮蔽ビルの実施の形態を説
明するための図である。
明するための図である。
【図2】 開口電磁遮蔽ユニットの構成例を示す図であ
る。
る。
【図3】 居室用壁の開口部に適用した本発明の実施の
形態を示す図である。
形態を示す図である。
【図4】 電磁遮蔽ビルの構成概要を示す図である。
【図5】 壁を貫通するダクトの電磁遮蔽を説明するた
めの図である。
めの図である。
1…スラブ、2…梁、3…天井材、4…天井吊り具、5
…仕切り壁、6…開口、7…ボード、8…電磁遮蔽材、
9…開口電磁遮蔽ユニット、10…ユニット取り付け
具、11、12…格子、13…円筒パイプ
…仕切り壁、6…開口、7…ボード、8…電磁遮蔽材、
9…開口電磁遮蔽ユニット、10…ユニット取り付け
具、11、12…格子、13…円筒パイプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 光男 東京都港区海岸2丁目2番6号株式会社テ クネット内
Claims (3)
- 【請求項1】 周囲を電磁遮蔽材からなる電磁遮蔽層で
覆ってビル内空間を外部からの独立した電磁遮蔽空間と
して構成する電磁遮蔽ビルにおいて、スラブと仕切り壁
に電磁遮蔽層を設けてスラブと天井材との間に形成され
る天井空間をダクトとして利用し、該天井空間の仕切り
壁を貫通する開口に電磁遮蔽材からなり多数の通気孔を
有する開口電磁遮蔽ユニットを取り付けたことを特徴と
する電磁遮蔽ビル。 - 【請求項2】 開口電磁遮蔽ユニットは、電磁遮蔽材を
用いたハニカム構造体であることを特徴とする請求項1
記載の電磁遮蔽ビル。 - 【請求項3】 開口電磁遮蔽ユニットは、電磁遮蔽材を
用いた複数本のパイプを束ねたものであることを特徴と
する請求項1記載の電磁遮蔽ビル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7365396A JPH09266395A (ja) | 1996-03-28 | 1996-03-28 | 電磁遮蔽ビル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7365396A JPH09266395A (ja) | 1996-03-28 | 1996-03-28 | 電磁遮蔽ビル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09266395A true JPH09266395A (ja) | 1997-10-07 |
Family
ID=13524469
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7365396A Pending JPH09266395A (ja) | 1996-03-28 | 1996-03-28 | 電磁遮蔽ビル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09266395A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102630663B1 (ko) * | 2023-02-08 | 2024-02-01 | 합동소방기술단(주) | 배연설비의 연결장치 |
-
1996
- 1996-03-28 JP JP7365396A patent/JPH09266395A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102630663B1 (ko) * | 2023-02-08 | 2024-02-01 | 합동소방기술단(주) | 배연설비의 연결장치 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040128 |