JP2613974B2 - 電磁波シールド構造物の空調用外気取り入れ部の構造 - Google Patents

電磁波シールド構造物の空調用外気取り入れ部の構造

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JP2613974B2
JP2613974B2 JP2332812A JP33281290A JP2613974B2 JP 2613974 B2 JP2613974 B2 JP 2613974B2 JP 2332812 A JP2332812 A JP 2332812A JP 33281290 A JP33281290 A JP 33281290A JP 2613974 B2 JP2613974 B2 JP 2613974B2
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electromagnetic wave
air intake
wave shielding
shielding structure
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元生 鈴木
敏弘 宇根
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株式会社巴コーポレーション
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、多層階に構築された電磁波シールド構造物
の空調用外気取り入れ部の構造に関する。
〔従来の技術〕
従来、電磁波シールド構造の建物といっても建物全体
が電磁波シールド構造になっているわけではなく、その
多くは部屋ごと又は各階ごとに独立して電磁波シールド
構造になっているのが一般的であり、したがって空調設
備も部屋ごと又は各階ごとに独立して設置されているの
が普通である。
ところで、電磁波シールド構造物の空調設備にも、当
然、外気取り入れ口は必要であるが、従来その多くは電
磁波の浸入および漏れを防止するために、部屋ごと又は
各階ごとに電磁波シールド構造の外気取り入れ口が設置
されている(第2図参照)。
〔発明が解決しようとする課題〕 しかし、このような構成では部屋数および階数に応じ
て、外気取り入れ口の設置台数も増え、しかもその全て
を電磁波シールド構造とする必要があるため、外気取り
入れ口の設置場所の確保が困難なだけでなく、設備費が
相当嵩むなどの課題があった。
この発明は、以上の課題を解決するためになされたも
ので、設置が容易で設備費の大幅低減を可能にした電磁
波シールド構造物の外気取り入れ部の構造を提供するこ
とを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
この発明に係る電磁波シールド構造物の外気取り入れ
部の構造は、多層階に構築された電磁波シールド構造物
の空調用外気取り入れ部の構造に関し、屋上階スラブ、
最下階スラブおよび外壁の室内側面に金属板を連続して
取り付けることにより構造物全体を電磁波シールド構造
とし、前記屋上階スラブの上に前記空調用外気取り入れ
口を前記屋上階スラブに沿って横に連続するトンネル部
を有して設けるとともに、前記トンネル部をその内周に
金属板を取り付けることによりトンネル部全体をシール
ド構造とし、かつ前記構造物内に前記トンネル部と各階
の居室とを連通する縦ダクトを前記構造物の全階に連続
して設けることにより構成されている。
〔実施例〕
以下、この発明を図示する一実施例に基いて説明する
と、第1図は、電磁波シールド構造物を示し、図におい
て、電磁波シールド構造物1は屋上スラブ2、最下階の
床スラブ3および外壁4の室内側面に金属板5を連続し
て取り付けることにより、外部からの電磁波の浸入およ
び内部からの電磁波の漏洩が一切起こらないように構築
されている。
また、屋上階スラブ2の上には、空調用の外気取り入
れ口6が屋上階スラブ2に沿って横に所定長さ連続する
トンネル部6Aを有して設けられ、トンネル部6Aはその内
周に金属板5を取り付けることによりトンネル部全体が
シールド構造をなしている。なお、金属板5を取り付け
る代わりにパイプを並べて組み込んだり、或いはフェラ
イトタイルを張り付けたりしてもよい。
また、電磁波シールド構造物1の中には、トンネル部
6Aと各階の居室8とを連通する縦ダクト7が構造物の全
階に連続して設けられている。
このような構成において、外気取り入れ口6から取り
入れられた新鮮な外気は、トンネル部6Aと縦ダクト7を
順に通って各階8の居室に取り入れられるようになって
いる。
また、外気取り入れ口6から新鮮な外気とともに浸入
した有害な電磁波は、トンネル部6Aにおいて縦ダクト7
への浸入を阻止され、これにより有害な電磁波の浸入を
確実に防止することができる。
〔発明の効果〕
この発明に係る電磁波シールド構造物の空調用外気取
り入れ部の構造は、以上の構成からなり、特に屋上階ス
ラブの上に前記空調用外気取り入れ口を前記屋上階スラ
ブに沿って横に連続するトンネル部を有して設けるとと
もに、前記トンネル部をその内周に金属板を取り付ける
ことによりトンネル部の全体を電磁波シールド構造とし
てあるので、外気取り入れ口から外気とともに浸入した
有害な電磁波は、トンネル部において縦ダクトへの浸入
を阻止され、これにより有害な電磁波の浸入を確実に防
止することができる。
また、トンネル部を有する外気取り入れ口は、屋上階
スラブの上に設けてあるので、設置が容易なだけでな
く、トンネル部の長さを自由に設定できるなどの効果が
ある。
さらに、外気取り入れ口と各階の居室とを連通する縦
ダクトは、構造物内にその全階に連続して設けてあるの
で、多層階建ての建物でも、一個の外気取り入れ口によ
って各階居室の換気を行うことができてきわめて経済的
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、電磁波シールド構造物の外気取り入れ部の構
造を示す縦断面図、第2図は、従来の外気取り入れ部の
構造を示す電磁波シールド構造物の縦断面図である。 1……電磁波シールド構造物、2……屋上階スラブ、3
……最下の床スラブ、4……外壁、5……金属板、6…
…外気取り入れ口、6A……トンネル部、7……縦ダク
ト、8……各階の居室。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多層階に構築された電磁波シールド構造物
    の空調用外気取り入れ部の構造において、屋上階スラ
    ブ、最下階スラブおよび外壁の室内側面に金属板を連続
    して取り付けることにより構造物全体を電磁波シールド
    構造とし、前記屋上階スラブの上に前記空調用外気取り
    入れ口を前記屋上階スラブに沿って横に連続するトンネ
    ル部を有して設けるとともに、前記トンネル部をその内
    周に金属板を取り付けることによりトンネル部全体をシ
    ールド構造とし、かつ前記構造物内に前記トンネル部と
    各階の居室とを連通する縦ダクトを前記構造物の全階に
    連続して設けてなることを特徴とする電磁波シールド構
    造物における空調用外気取り入れ部の構造。
JP2332812A 1990-11-29 1990-11-29 電磁波シールド構造物の空調用外気取り入れ部の構造 Expired - Lifetime JP2613974B2 (ja)

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