JPH0726849A - 二重サッシ窓の換気装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 二重サッシの内外のサッシ間の空間に熱がこ
もるのを防止できるようにする。 【構成】 内外のサッシ間の空間に換気を導入するため
の換気通路６を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、二重サッシ窓を備え
た住宅などの建物における内外のサッシ間の換気装置に
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、室内の防音・断熱性能を向上させ
る手段の一つとして、二重サッシ窓とすることが行なわ
れている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記のように二重サッ
シ窓によって防音性能などを向上できるが、内外のサッ
シ間の空間を比較的広く採ったものにおいては、夏場等
の暑い日には、この空間内が熱せられて熱がこもるとい
う欠点がある。この発明は、このような欠点を解消し
て、二重サッシの内外のサッシ間の空間に熱がこもるの
を防止できるようにすることを目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明では、外側サッシと内側サッシとの間の空
間に外部から換気を導入する換気通路を形成してなるこ
とを特徴とするものである。

【０００５】また、二階建以上の建物やサッシの上下の
中間部分に仕切りがあるよう場合においては、下部階の
前記の空間と上部階の空間との間の仕切り部に、両空間
を連通する連通口を設けることが考えられる。

【０００６】

【作用】上記換気通路へは、通常、換気ファンによって
外部の換気が送られ、これによってサッシ間の空間が強
制的に換気される。

【０００７】

【実施例】図１は、このような二重サッシ窓を備えた建
物の一例を示している。この建物は、コンクリートの外
壁を備えた一階部分（１）と、それぞれ二重サッシ窓
（２）（３）を備えた鉄骨軸組構造の二階部分（４）と
三階部分（５）とから構成されている。（６）は、上記
二階部分（４）と三階部分（５）の、各サッシ窓（２）
（３）の内外のサッシ間へ換気を導入するための、換気
ダクトであって、そのダクト（６）の導入部側に配置さ
れた一つの換気ファン（７）から、それぞれ分岐管
（８）（８）…を介して、左右方向に仕切られた各サッ
シ窓（２）（３）部分へ換気を導入するようにしてい
る。

【０００８】図２が、上記サッシ窓への換気通路の詳細
を示している。（10）は、前記一階部分（１）のコンク
リートの外壁（11）上に取付けられた二階部分（４）の
窓台であって、この窓台（10）の上に、それぞれ、サッ
シ枠（12）と窓ガラス（13）とからなる内外のサッシ
（14）（15）が、両者間に空間（16）をおいて取付けら
れている。（17）は、二階部分（４）内の床、（18）
は、天井板を示している。

【０００９】（20）は三階部分（５）の床梁であって、
この床梁（20）の上に、その三階部分（５）のコンクリ
ート製の床板（21）が載置して設置されている。この三
階部分の床梁（20）の外側に、その三階部分の窓台（2
2）が取付けられ、この窓台（22）の外端部分に、その
三階部分（５）におけるサッシ枠（12）と窓ガラス（1
3）からなる外側部分のサッシ（24）が取付けられてい
る。他方、この三階部分（５）の内側サッシ（25）は、
前記床梁（21）の上面に設置されている。（27）は、こ
の三階部分（24）上部側の桁方向の外周梁、（28）は、
その外周梁（27）の外側に設けられた外壁板を示してい
る。

【００１０】上記の構造において、前記換気ダクト
（６）の分岐管（８）は、一階部分の外壁コンクリート
（11）を貫通するようにして前記二階部分の窓台（10）
の下側に連結されるとともに、この窓台（10）に形成し
た開口（28）を介して、その二階部分における内外のサ
ッシ（14）（15）間の空間（16）へ連通している。更
に、この二階部分の空間（16）は、その二階部分と三階
部分とを仕切る前記の窓台（22）に形成した連通口（3
0）を介して、その三階部分の空間（31）にも連通して
おり、これにより、前記換気ファン（７）によって送ら
れる換気が、二階部分の空間（16）から三階部分の空間
（31）側へ流通するようになっている。この三階部分の
空間（31）へ送られた換気は、その空間（31）上部側の
隙間（32）を通って、外部へ排出されるか、或いは、小
屋裏側へ循環させられるようになっている。なお、前記
換気ファン（７）の入口側の換気の導入口は、前記コン
クリートの外壁（11）の建物外側部分に設けるか、或い
は、小屋裏又は床下等の空間に開口されて、換気を取入
れるようになっている。

【００１１】上記分岐管（８）、開口（28）及び連通口
（30）は、通常、各サッシ窓（２）（３）の左右方向の
仕切毎に複数個設けられる。また、換気ファン（７）
も、通常、複数個として夫々１個のファン（７）と一群
の分岐管（８）のグループに分けて設置される。

【００１２】

【発明の効果】以上のように、この発明によれば、二重
サッシ窓の空間部分に積極的に換気を取入れるようにし
ているため、従来のように、夏場や暑い日等にこの空間
部分に熱がこもるといった不都合を解消できるという効
果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施例を示す建築物の外観斜視図で
ある。

【図２】二重サッシ窓部分の要部拡大縦断面図である。

【符号の説明】

（６） 換気ダクト （７） 換気ファン （14） 二階部分の外側サッシ （15） 二階部分の内側サッシ （16） 二階部分のサッシ間の空間 （24） 三階部分の外側サッシ （25） 三階部分の内側サッシ （30） 連通口 （31） 三階部分のサッシ間の空間

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 外側サッシと内側サッシとの間の空間に
   外部から換気を導入する換気通路を形成してなることを
   特徴とする二重サッシ窓の換気装置。
2. 【請求項２】 下部階の前記の空間と上部階の空間との
   間の仕切り部に、両空間を連通する連通口をを設けたこ
   とを特徴とする請求項１の二重サッシ窓の換気装置。