JPH09246778A - 電磁遮蔽ビル及び遮蔽ユニット - Google Patents
電磁遮蔽ビル及び遮蔽ユニットInfo
- Publication number
- JPH09246778A JPH09246778A JP5141496A JP5141496A JPH09246778A JP H09246778 A JPH09246778 A JP H09246778A JP 5141496 A JP5141496 A JP 5141496A JP 5141496 A JP5141496 A JP 5141496A JP H09246778 A JPH09246778 A JP H09246778A
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- JP
- Japan
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- electromagnetic shielding
- electromagnetic
- film
- shielding
- building
- Prior art date
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- Pending
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- Building Environments (AREA)
- Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 窓部の電磁遮蔽を簡便かつ低コストで対応で
き、リニューアルにも柔軟に対応できる。 【解決手段】 電磁遮蔽材からなる電磁遮蔽層で覆って
外部から独立した電磁遮蔽空間を構成する電磁遮蔽ビル
において、金属枠に透明体と電磁遮蔽フィルムを重ね合
わせた窓遮蔽ユニット3をサッシ枠1の内側に取り付
け、サッシ枠1に紫外線カット性能を有するガラスを用
いるか又は電磁遮蔽フィルムのサッシ枠側に紫外線カッ
トフイルムを重ねる。また、サッシ枠と金属枠との間に
電磁遮蔽フィルムを外周部で挟んでビス止めするように
紫外線カットフイルムのサイズを電磁遮蔽フィルムより
小さくし、電磁的接続を密にして、透明体と電磁遮蔽フ
ィルムと温度上昇による空気のもれに対応するために紫
外線カットフイルムを貫通する微小な空気孔を設けた。
き、リニューアルにも柔軟に対応できる。 【解決手段】 電磁遮蔽材からなる電磁遮蔽層で覆って
外部から独立した電磁遮蔽空間を構成する電磁遮蔽ビル
において、金属枠に透明体と電磁遮蔽フィルムを重ね合
わせた窓遮蔽ユニット3をサッシ枠1の内側に取り付
け、サッシ枠1に紫外線カット性能を有するガラスを用
いるか又は電磁遮蔽フィルムのサッシ枠側に紫外線カッ
トフイルムを重ねる。また、サッシ枠と金属枠との間に
電磁遮蔽フィルムを外周部で挟んでビス止めするように
紫外線カットフイルムのサイズを電磁遮蔽フィルムより
小さくし、電磁的接続を密にして、透明体と電磁遮蔽フ
ィルムと温度上昇による空気のもれに対応するために紫
外線カットフイルムを貫通する微小な空気孔を設けた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁遮蔽材からな
る電磁遮蔽層で覆って外部から独立した電磁遮蔽空間を
構成する電磁遮蔽ビル及びそのサッシ枠の内側に取り付
ける遮蔽ユニットに関する。
る電磁遮蔽層で覆って外部から独立した電磁遮蔽空間を
構成する電磁遮蔽ビル及びそのサッシ枠の内側に取り付
ける遮蔽ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】オフィスビルでは、LANその他の通信
回線を使ってそれぞれが独自の通信情報処理システムを
構築しているところが多い。このようなシステムが大規
模化すると、通信回線の確保が課題になり、ケーブルの
配線も複雑に錯綜して、部屋や装置の配置替えの際に
は、そのための配線変更の作業量が多くなるため、電波
を使った無線通信方式の採用も1つの方法として注目さ
れている。
回線を使ってそれぞれが独自の通信情報処理システムを
構築しているところが多い。このようなシステムが大規
模化すると、通信回線の確保が課題になり、ケーブルの
配線も複雑に錯綜して、部屋や装置の配置替えの際に
は、そのための配線変更の作業量が多くなるため、電波
を使った無線通信方式の採用も1つの方法として注目さ
れている。
【0003】ところが、電波を使った無線通信方式を採
用する場合には、使用周波数帯域について電波法の規制
が問題になる。そこで、このような電波法による規制を
受けることなく、自由に使用周波数帯域を選択、設定し
て独自の無線による通信方式を採用するためには、ビル
内の空間を外部から電磁的に遮蔽した電磁遮蔽ビルの構
築が不可欠となる。既に出願人は、このような電磁遮蔽
ビルに関し、例えば特公平6−99972号公報や特公
平6−99973号公報、特公平7−16118号公
報、特公平6−76706号公報に、ビルの躯体や外壁
の遮蔽構造について提案し、特公平6−99971号公
報や特公平6−33699号公報、特公平6−1382
2号公報に、ビルの出入口の遮蔽構造について、特公平
6−63407号公報や特公平5−79790号公報、
特公平3−58557号公報に、窓開口部の遮蔽構造に
ついて提案している。また、特公平3−62320号公
報や特公平3−45972号公報、特公平3−6231
8号公報、特公平5−34159号公報に、天井や階層
別の遮蔽構造について提案している。
用する場合には、使用周波数帯域について電波法の規制
が問題になる。そこで、このような電波法による規制を
受けることなく、自由に使用周波数帯域を選択、設定し
て独自の無線による通信方式を採用するためには、ビル
内の空間を外部から電磁的に遮蔽した電磁遮蔽ビルの構
築が不可欠となる。既に出願人は、このような電磁遮蔽
ビルに関し、例えば特公平6−99972号公報や特公
平6−99973号公報、特公平7−16118号公
報、特公平6−76706号公報に、ビルの躯体や外壁
の遮蔽構造について提案し、特公平6−99971号公
報や特公平6−33699号公報、特公平6−1382
2号公報に、ビルの出入口の遮蔽構造について、特公平
6−63407号公報や特公平5−79790号公報、
特公平3−58557号公報に、窓開口部の遮蔽構造に
ついて提案している。また、特公平3−62320号公
報や特公平3−45972号公報、特公平3−6231
8号公報、特公平5−34159号公報に、天井や階層
別の遮蔽構造について提案している。
【0004】これらの提案に見られるように、電磁遮蔽
ビルは、躯体や壁構造体に電磁遮蔽材を用い、さらに窓
や出入口等の開口部にも電磁遮蔽材を用いてビルの外壁
に沿って全面を電磁遮蔽材で覆うようにすることによ
り、ビル内の空間を外部と独立した1つの電磁遮蔽空間
として構成することができる。また、ビル内を1つの電
磁遮蔽空間としてではなく、各フロア毎に上下の天井や
床において電磁遮蔽材で仕切り、或いは各フロアにおい
て部屋間の壁を電磁遮蔽材で仕切ることによって、各フ
ロア毎、或いは各部屋毎に独立した複数の電磁遮蔽空間
を構成することができる。
ビルは、躯体や壁構造体に電磁遮蔽材を用い、さらに窓
や出入口等の開口部にも電磁遮蔽材を用いてビルの外壁
に沿って全面を電磁遮蔽材で覆うようにすることによ
り、ビル内の空間を外部と独立した1つの電磁遮蔽空間
として構成することができる。また、ビル内を1つの電
磁遮蔽空間としてではなく、各フロア毎に上下の天井や
床において電磁遮蔽材で仕切り、或いは各フロアにおい
て部屋間の壁を電磁遮蔽材で仕切ることによって、各フ
ロア毎、或いは各部屋毎に独立した複数の電磁遮蔽空間
を構成することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような電磁遮蔽
ビルにおいて、窓開口部の電磁遮蔽を行う場合には、電
磁遮蔽層として、窓ガラスの1面或いは両面に金属等の
導電性材料による薄い膜を形成したものが用いられる。
このようなガラスは、電磁遮蔽層が導電性材料という限
定した材料となるため、その材料によってガラスの色合
いも決まってしまう。そのため、ビルの外壁の色合いと
の関係で、デザイン的に色調のバランスをとることが難
しい場合が生じるという問題がある。
ビルにおいて、窓開口部の電磁遮蔽を行う場合には、電
磁遮蔽層として、窓ガラスの1面或いは両面に金属等の
導電性材料による薄い膜を形成したものが用いられる。
このようなガラスは、電磁遮蔽層が導電性材料という限
定した材料となるため、その材料によってガラスの色合
いも決まってしまう。そのため、ビルの外壁の色合いと
の関係で、デザイン的に色調のバランスをとることが難
しい場合が生じるという問題がある。
【0006】また、既設のビルを電磁遮蔽ビルとしてリ
ニューアルしようとする場合には、当然、躯体が電磁遮
蔽性能を有していないため、壁や床、天井には、金属メ
ッシュや金属箔、導電性繊維を用いたシート、導電性塗
料等の電磁遮蔽材をその内面や内装材との間に貼り、窓
開口部は、電磁遮蔽層を有するガラスと取り替えること
によって実現できるが、この場合にも窓開口部に嵌め込
む窓ガラスについては2層ガラスも含め様々な種類があ
るため、その対応が煩雑になるという問題がある。ま
た、電磁遮蔽層を有するガラスの場合には、上記のよう
に色合いを自由に選択することができないという問題も
ある。
ニューアルしようとする場合には、当然、躯体が電磁遮
蔽性能を有していないため、壁や床、天井には、金属メ
ッシュや金属箔、導電性繊維を用いたシート、導電性塗
料等の電磁遮蔽材をその内面や内装材との間に貼り、窓
開口部は、電磁遮蔽層を有するガラスと取り替えること
によって実現できるが、この場合にも窓開口部に嵌め込
む窓ガラスについては2層ガラスも含め様々な種類があ
るため、その対応が煩雑になるという問題がある。ま
た、電磁遮蔽層を有するガラスの場合には、上記のよう
に色合いを自由に選択することができないという問題も
ある。
【0007】このように既存の建物を電磁遮蔽するため
には、特に窓部に対策を施す場合が難しく、しかも、現
状の電磁遮蔽ガラスが複層タイプであるため、既存建物
のサッシ溝幅に入らない場合が多い。加えて電磁遮蔽ガ
ラスは高価である等、様々な問題がある。
には、特に窓部に対策を施す場合が難しく、しかも、現
状の電磁遮蔽ガラスが複層タイプであるため、既存建物
のサッシ溝幅に入らない場合が多い。加えて電磁遮蔽ガ
ラスは高価である等、様々な問題がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するものであって、窓部の電磁遮蔽を簡便かつ低コス
トで対応でき、リニューアルにも柔軟に対応できるよう
にするものである。
決するものであって、窓部の電磁遮蔽を簡便かつ低コス
トで対応でき、リニューアルにも柔軟に対応できるよう
にするものである。
【0009】そのために本発明は、電磁遮蔽材からなる
電磁遮蔽層で覆って外部から独立した電磁遮蔽空間を構
成する電磁遮蔽ビルにおいて、金属枠に透明体と電磁遮
蔽フィルムを重ね合わせた遮蔽ユニットを開口部のサッ
シ枠の内側に取り付けたことを特徴とし、サッシ枠に紫
外線カット性能を有するガラスを用いるか又は電磁遮蔽
フィルムのサッシ枠側に紫外線カットフイルムを重ねた
ことを特徴とするものである。
電磁遮蔽層で覆って外部から独立した電磁遮蔽空間を構
成する電磁遮蔽ビルにおいて、金属枠に透明体と電磁遮
蔽フィルムを重ね合わせた遮蔽ユニットを開口部のサッ
シ枠の内側に取り付けたことを特徴とし、サッシ枠に紫
外線カット性能を有するガラスを用いるか又は電磁遮蔽
フィルムのサッシ枠側に紫外線カットフイルムを重ねた
ことを特徴とするものである。
【0010】また、電磁遮蔽材からなる電磁遮蔽層で覆
って外部から独立した電磁遮蔽空間を構成する電磁遮蔽
ビルの開口部のサッシ枠の内側に取り付ける遮蔽ユニッ
トであって、金属枠に透明体と電磁遮蔽フィルムと紫外
線カットフイルムを重ね合わせたことを特徴とし、サッ
シ枠と金属枠との間に電磁遮蔽フィルムを外周部で挟ん
でビス止めするように紫外線カットフイルムのサイズを
電磁遮蔽フィルムより小さくし、透明体と電磁遮蔽フィ
ルムと紫外線カットフイルムを貫通する微小な空気孔を
設けたことを特徴とするものである。
って外部から独立した電磁遮蔽空間を構成する電磁遮蔽
ビルの開口部のサッシ枠の内側に取り付ける遮蔽ユニッ
トであって、金属枠に透明体と電磁遮蔽フィルムと紫外
線カットフイルムを重ね合わせたことを特徴とし、サッ
シ枠と金属枠との間に電磁遮蔽フィルムを外周部で挟ん
でビス止めするように紫外線カットフイルムのサイズを
電磁遮蔽フィルムより小さくし、透明体と電磁遮蔽フィ
ルムと紫外線カットフイルムを貫通する微小な空気孔を
設けたことを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。図1は本発明に係る電磁遮蔽ビ
ルにおける窓部の遮蔽構造の実施の形態を示す図、図2
は本発明に係る遮蔽ユニットの実施の形態を示す図であ
り、1はサッシ枠、2は窓ガラス、3は窓遮蔽ユニッ
ト、4はバックアップ材、5はシールリング材、6はセ
ッティングブロック、7は取り付けビス、11は金属
枠、12は透明体、13は電磁遮蔽フイルム、14は紫
外線カットフイルムを示す。
を参照しつつ説明する。図1は本発明に係る電磁遮蔽ビ
ルにおける窓部の遮蔽構造の実施の形態を示す図、図2
は本発明に係る遮蔽ユニットの実施の形態を示す図であ
り、1はサッシ枠、2は窓ガラス、3は窓遮蔽ユニッ
ト、4はバックアップ材、5はシールリング材、6はセ
ッティングブロック、7は取り付けビス、11は金属
枠、12は透明体、13は電磁遮蔽フイルム、14は紫
外線カットフイルムを示す。
【0012】図1において、サッシ枠1は導電性の金属
材料を用いた通常の例えばアルミサッシの窓枠である。
窓ガラス2は電磁遮蔽性能を有しない種々のガラスを用
いた通常のものであり、サッシ枠1の溝内にセッティン
グブロック6、バックアップ材4、シールリング材5を
収納して取り付けている。窓遮蔽ユニット3は、金属枠
に透明体と電磁遮蔽フィルムと紫外線カットフイルムを
重ね合わせたユニットであり、取り付けビス7を用いて
サッシ枠1の内側に取り付けるものである。したがっ
て、アルミサッシの窓枠にガラスを嵌め込んだ既設の窓
であっても、窓遮蔽ユニット3により窓開口部の窓枠に
取り付けるだけでガラスを取り替えることもなく電磁遮
蔽性能を確保することができる。電磁遮蔽ビルとして
は、このようにして窓開口部の電磁遮蔽を行い、壁や天
井、床は、それぞれ電磁遮蔽材を用い電磁遮蔽層を形成
し電気的に一体化して内部空間を覆い外部空間から遮蔽
するように構成する。電磁遮蔽材としては、金属メッシ
ュや金属箔(フイルム)、不織布、その他導電性繊維を
用いたシート、導電性塗料等があり、これらを内面や内
装材との間に貼ったり、塗布して電磁遮蔽層を形成す
る。また、電磁遮蔽材を構造材に一体に組み込んだり、
床スラブのデッキプレートのように電磁遮蔽材となる鋼
板を構造材そのものに用いてもよい。
材料を用いた通常の例えばアルミサッシの窓枠である。
窓ガラス2は電磁遮蔽性能を有しない種々のガラスを用
いた通常のものであり、サッシ枠1の溝内にセッティン
グブロック6、バックアップ材4、シールリング材5を
収納して取り付けている。窓遮蔽ユニット3は、金属枠
に透明体と電磁遮蔽フィルムと紫外線カットフイルムを
重ね合わせたユニットであり、取り付けビス7を用いて
サッシ枠1の内側に取り付けるものである。したがっ
て、アルミサッシの窓枠にガラスを嵌め込んだ既設の窓
であっても、窓遮蔽ユニット3により窓開口部の窓枠に
取り付けるだけでガラスを取り替えることもなく電磁遮
蔽性能を確保することができる。電磁遮蔽ビルとして
は、このようにして窓開口部の電磁遮蔽を行い、壁や天
井、床は、それぞれ電磁遮蔽材を用い電磁遮蔽層を形成
し電気的に一体化して内部空間を覆い外部空間から遮蔽
するように構成する。電磁遮蔽材としては、金属メッシ
ュや金属箔(フイルム)、不織布、その他導電性繊維を
用いたシート、導電性塗料等があり、これらを内面や内
装材との間に貼ったり、塗布して電磁遮蔽層を形成す
る。また、電磁遮蔽材を構造材に一体に組み込んだり、
床スラブのデッキプレートのように電磁遮蔽材となる鋼
板を構造材そのものに用いてもよい。
【0013】窓遮蔽ユニット3は、図2に示すように例
えばアルミ枠等の金属枠11に透明体12を取り付け、
さらにその透明体12の上に電磁遮蔽フイルム13、紫
外線カットフイルム14を重ねて構成したものである。
透明体12は、例えばアクリル製のような硬質の耐久性
を有するものである。そして、紫外線カットフイルム1
4は、サイズを図示Wのように電磁遮蔽フイルム13よ
りも小さくすることにより、紫外線カットフイルム14
側を図1に示すようにサッシ枠1に当てて取り付けたと
き、金属枠11とサッシ枠1との間に直接電磁遮蔽フイ
ルム13を挟んで締めつけることができる。そのため、
電磁遮蔽フイルム13とサッシ枠1とを確実に接続する
ことができ、サッシ枠1を図示しない壁面の電磁遮蔽層
に接続することにより、壁面の電磁遮蔽層と窓遮蔽ユニ
ット3の電磁遮蔽フイルム13による電磁遮蔽層との電
気的な一体化を図ることができる。また、透明体12と
電磁遮蔽フイルム13と紫外線カットフイルム14の積
層面に例えば直径1mm程度の小さい孔を設けることに
より、ガラス内部の空気の膨張に対応した通気孔とする
ことができる。このような孔は、窓のサイズや地域、気
候等にもよるが、20〜30個、或いはこれよりも少な
くても多くてもよい。
えばアルミ枠等の金属枠11に透明体12を取り付け、
さらにその透明体12の上に電磁遮蔽フイルム13、紫
外線カットフイルム14を重ねて構成したものである。
透明体12は、例えばアクリル製のような硬質の耐久性
を有するものである。そして、紫外線カットフイルム1
4は、サイズを図示Wのように電磁遮蔽フイルム13よ
りも小さくすることにより、紫外線カットフイルム14
側を図1に示すようにサッシ枠1に当てて取り付けたと
き、金属枠11とサッシ枠1との間に直接電磁遮蔽フイ
ルム13を挟んで締めつけることができる。そのため、
電磁遮蔽フイルム13とサッシ枠1とを確実に接続する
ことができ、サッシ枠1を図示しない壁面の電磁遮蔽層
に接続することにより、壁面の電磁遮蔽層と窓遮蔽ユニ
ット3の電磁遮蔽フイルム13による電磁遮蔽層との電
気的な一体化を図ることができる。また、透明体12と
電磁遮蔽フイルム13と紫外線カットフイルム14の積
層面に例えば直径1mm程度の小さい孔を設けることに
より、ガラス内部の空気の膨張に対応した通気孔とする
ことができる。このような孔は、窓のサイズや地域、気
候等にもよるが、20〜30個、或いはこれよりも少な
くても多くてもよい。
【0014】なお、本発明は、上記実施の形態に限定さ
れるものではなく、種々の変形が可能である。例えば上
記実施の形態では、窓遮蔽ユニットとして、金属枠に透
明体と電磁遮蔽フィルムと紫外線カットフイルムを重ね
合わせたものを用いたが、窓以外の開口部に遮蔽ユニッ
トとしてその開口部枠の内側に同様に用いてもよいし、
窓ガラスに紫外線カットガラスを用いている場合には、
紫外線カットフイルムのない窓遮蔽ユニットを用いても
よい。また、躯体が電磁遮蔽性能を有しない既設ビルを
電磁遮蔽ビルとしてリニューアルする場合にも、電磁遮
蔽材を用いて躯体全体を遮蔽構造体とする新設ビルに
も、同様に適用することができる。フィルムは最近耐久
性が向上し、特に太陽光線を遮蔽するものは10年以上
その性能を維持することが期待できる。このようなフィ
ルムで電磁遮蔽性能を有するものが導電性フィルムであ
り、これと太陽光線反射フィルムを組み合わせて用いた
が、それだけでなく、電磁遮蔽性能を持つ太陽光線反射
カットフィルムを電磁遮蔽に用いることもできる。
れるものではなく、種々の変形が可能である。例えば上
記実施の形態では、窓遮蔽ユニットとして、金属枠に透
明体と電磁遮蔽フィルムと紫外線カットフイルムを重ね
合わせたものを用いたが、窓以外の開口部に遮蔽ユニッ
トとしてその開口部枠の内側に同様に用いてもよいし、
窓ガラスに紫外線カットガラスを用いている場合には、
紫外線カットフイルムのない窓遮蔽ユニットを用いても
よい。また、躯体が電磁遮蔽性能を有しない既設ビルを
電磁遮蔽ビルとしてリニューアルする場合にも、電磁遮
蔽材を用いて躯体全体を遮蔽構造体とする新設ビルに
も、同様に適用することができる。フィルムは最近耐久
性が向上し、特に太陽光線を遮蔽するものは10年以上
その性能を維持することが期待できる。このようなフィ
ルムで電磁遮蔽性能を有するものが導電性フィルムであ
り、これと太陽光線反射フィルムを組み合わせて用いた
が、それだけでなく、電磁遮蔽性能を持つ太陽光線反射
カットフィルムを電磁遮蔽に用いることもできる。
【0015】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、既存のビルの窓をそのままにして窓遮蔽ユニ
ットをサッシ枠の内側に取り付ければよいので、簡単な
施工により窓部の電磁遮蔽を実現することができる。し
かも、窓部のコストとしては、現状の高価な複層タイプ
の電磁遮蔽ガラスを用いた構法に比較し1/8〜1/1
0程度に低減することができる。したがって、窓の改修
にも簡単に低コストで対応可能であり、窓ガラスの内側
に窓遮蔽ユニットを取り付けた二重窓の構造になるので
断熱効果も期待できる。さらには、単体の窓遮蔽ユニッ
トとしてサッシ枠に取り付けるので、工場で製作が可能
であり、工期短縮及び信頼性の向上にもつながる。
によれば、既存のビルの窓をそのままにして窓遮蔽ユニ
ットをサッシ枠の内側に取り付ければよいので、簡単な
施工により窓部の電磁遮蔽を実現することができる。し
かも、窓部のコストとしては、現状の高価な複層タイプ
の電磁遮蔽ガラスを用いた構法に比較し1/8〜1/1
0程度に低減することができる。したがって、窓の改修
にも簡単に低コストで対応可能であり、窓ガラスの内側
に窓遮蔽ユニットを取り付けた二重窓の構造になるので
断熱効果も期待できる。さらには、単体の窓遮蔽ユニッ
トとしてサッシ枠に取り付けるので、工場で製作が可能
であり、工期短縮及び信頼性の向上にもつながる。
【図1】 本発明に係る電磁遮蔽ビルにおける窓部の遮
蔽構造の実施の形態を示す図である。
蔽構造の実施の形態を示す図である。
【図2】 本発明に係る窓遮蔽ユニットの実施の形態を
示す図である。
示す図である。
1…サッシ枠、2…窓ガラス、3…窓遮蔽ユニット、4
…バックアップ材、5…シールリング材、6…セッティ
ングブロック、7…取り付けビス、11…金属枠、12
…透明体、13…電磁遮蔽フイルム、14…紫外線カッ
トフイルム
…バックアップ材、5…シールリング材、6…セッティ
ングブロック、7…取り付けビス、11…金属枠、12
…透明体、13…電磁遮蔽フイルム、14…紫外線カッ
トフイルム
Claims (5)
- 【請求項1】 電磁遮蔽材からなる電磁遮蔽層で覆って
外部から独立した電磁遮蔽空間を構成する電磁遮蔽ビル
において、金属枠に透明体と電磁遮蔽フィルムを重ね合
わせた遮蔽ユニットを開口部のサッシ枠の内側に取り付
けたことを特徴とする電磁遮蔽ビル。 - 【請求項2】 サッシ枠に紫外線カット性能を有するガ
ラスを用いるか又は電磁遮蔽フィルムのサッシ枠側に紫
外線カットフイルムを重ねたことを特徴とする請求項1
記載の電磁遮蔽ビル。 - 【請求項3】 電磁遮蔽材からなる電磁遮蔽層で覆って
外部から独立した電磁遮蔽空間を構成する電磁遮蔽ビル
の開口部のサッシ枠の内側に取り付ける遮蔽ユニットで
あって、金属枠に透明体と電磁遮蔽フィルムと紫外線カ
ットフイルムを重ね合わせたことを特徴とする遮蔽ユニ
ット。 - 【請求項4】 サッシ枠と金属枠との間に電磁遮蔽フィ
ルムを外周部で挟んでビス止めするように紫外線カット
フイルムのサイズを電磁遮蔽フィルムより小さくしたこ
とを特徴とする請求項3記載の遮蔽ユニット。 - 【請求項5】 透明体と電磁遮蔽フィルムと紫外線カッ
トフイルムを貫通する微小な空気孔を設けたことを特徴
とする請求項3記載の遮蔽ユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5141496A JPH09246778A (ja) | 1996-03-08 | 1996-03-08 | 電磁遮蔽ビル及び遮蔽ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5141496A JPH09246778A (ja) | 1996-03-08 | 1996-03-08 | 電磁遮蔽ビル及び遮蔽ユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09246778A true JPH09246778A (ja) | 1997-09-19 |
Family
ID=12886279
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5141496A Pending JPH09246778A (ja) | 1996-03-08 | 1996-03-08 | 電磁遮蔽ビル及び遮蔽ユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09246778A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030063575A (ko) * | 2002-01-22 | 2003-07-31 | 이재민 | 단열창 |
JP2009243138A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-10-22 | Sankyo Giken Kk | 電磁波シールド壁紙及び該壁紙を用いた電磁波シールド工法 |
-
1996
- 1996-03-08 JP JP5141496A patent/JPH09246778A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030063575A (ko) * | 2002-01-22 | 2003-07-31 | 이재민 | 단열창 |
JP2009243138A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-10-22 | Sankyo Giken Kk | 電磁波シールド壁紙及び該壁紙を用いた電磁波シールド工法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20050120 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20050216 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050615 |