JPH09283961A - 電磁遮蔽ビル - Google Patents

電磁遮蔽ビル

Info

Publication number
JPH09283961A
JPH09283961A JP9092996A JP9092996A JPH09283961A JP H09283961 A JPH09283961 A JP H09283961A JP 9092996 A JP9092996 A JP 9092996A JP 9092996 A JP9092996 A JP 9092996A JP H09283961 A JPH09283961 A JP H09283961A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electromagnetic shielding
building
conductive
opening
electromagnetic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9092996A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Ishikawa
石川敏行
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimizu Construction Co Ltd, Shimizu Corp filed Critical Shimizu Construction Co Ltd
Priority to JP9092996A priority Critical patent/JPH09283961A/ja
Publication of JPH09283961A publication Critical patent/JPH09283961A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Building Environments (AREA)
  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】低コスト且つ簡単な施工で開口部とその閉鎖部
材との間の隙間から侵入する電磁波を遮蔽する。 【解決手段】建物の内部空間R全面を電磁遮蔽材7、
8、9、11で覆い電気的に接続してなる電磁遮蔽ビル
において、建物の開口部5に設けられた電磁遮蔽性能を
有する閉鎖部材13と、該閉鎖部材と開口部の隙間に設
けられた導電性部材19、20とを備え、前記導電性部
材を前記電磁遮蔽材に電気的に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、周囲を電磁遮蔽材
からなる電磁遮蔽層で覆ってビル内空間を外部から独立
した電磁遮蔽空間として構築する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】オフィスビルのOA化に伴い、LANそ
の他の通信回線を使った通信情報処理システムが構築さ
れるが、システムが大規模化することにより、通信回線
の確保が課題になる。通信情報の増大と共にケーブルの
配線が複雑に錯綜すると、部屋や装置の配置替えの際
に、配線変更の作業量が増大する。そこで、電波を使っ
た無線通信方式の採用も1つの方法として注目されてい
る。
【0003】ところが、電波を使った無線通信方式を採
用する場合には、使用周波数帯域について電波法の規制
が問題になる。そこで、このような電波法による規制を
受けることなく、自由に使用周波数帯域を選択、設定し
て独自の無線による通信方式を採用するためには、ビル
内の空間を外部から電磁的に遮蔽した電磁遮蔽ビルの構
築が不可欠となる。既に出願人は、このような電磁遮蔽
ビルに関し、例えば特公平6−99972号公報や特公
平6−99973号公報、特公平7−16118号公
報、特公平6−76706号公報にビルの躯体や外壁の
遮蔽構造について提案し、特公平6−99971号公報
や特公平6−33699号公報、特公平6−13822
号公報に、ビルの出入口の遮蔽構造について、特公平6
−63407号公報、特公平5−79790号公報、特
公平3−58557号公報に窓開口部の遮蔽構造につい
て提案している。また、特公平3−62320号公報や
特公平3−45972号公報、特公平3−62318号
公報、特公平5−34159号公報に天井や階層別の遮
蔽構造について提案している。
【0004】これら提案に見られるように、電磁遮蔽ビ
ルは、躯体や壁構造体に電磁遮蔽材を用い、さらに窓や
出入口等の開口部にも電磁遮蔽材を用いてビルの外壁に
沿って全面を電磁遮蔽材で覆うようにすることにより、
ビル内の空間を外部と独立した1つの電磁遮蔽空間とし
て構成することができる。また、ビル内を1つの電磁遮
蔽空間としてではなく、各フロア毎に上下の床や天井に
おいて電磁遮蔽材で仕切り、或いは各フロアにおいて部
屋間の壁を電磁遮蔽材で仕切ることによって、各フロア
毎、或いは各部屋毎に独立した複数の電磁遮蔽空間を構
成することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の電磁遮蔽技術は、主として新築のビルに適用する場
合を対象としたものであるため、電磁遮蔽性能を備えて
いない既設ビルを電磁遮蔽ビルとして、各フロア毎、或
いは各部屋毎に独立した電磁遮蔽空間を構築する場合
(以下、リニューアルという)には、躯体そのもや柱、
壁、スラブ等の建物構造体に手を入れることになるた
め、施工作業が大がかりになると共に、コスト及び工期
の面で現実的ではない。従って、リニューアルの場合に
は、電磁遮蔽空間を構築するための新たな対策が必要と
なる。
【0006】リニューアルにおいて、壁や天井、ガラス
窓、床に電磁遮蔽材を設けること自体は、金属メッシュ
や金属箔、導電性繊維シート、導電性塗料等の電磁遮蔽
材をその内面に設けることによって比較的簡単に実現で
きるが、窓部や出入口等の開口部の場合には、開口部と
これを閉鎖する閉鎖部材との間に隙間が存在するため、
電磁遮蔽が困難であるという問題を有している。
【0007】本発明は、上記の課題を解決するものであ
って、このようなリニューアル対策の一環として、低コ
スト且つ簡単な施工で開口部とその閉鎖部材との間の隙
間から侵入する電磁波を遮蔽することができる電磁遮蔽
ビルを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の請
求項1記載の電磁遮蔽ビルは、建物の内部空間全面を電
磁遮蔽材で覆い電気的に接続してなる電磁遮蔽ビルにお
いて、建物の開口部に設けられた電磁遮蔽性能を有する
閉鎖部材と、該閉鎖部材と開口部の隙間に設けられた導
電性部材とを備え、前記導電性部材を前記電磁遮蔽材に
電気的に接続したことを特徴とする。
【0009】また、請求項2記載の電磁遮蔽ビルは、前
記開口部は窓部であり、前記閉鎖部材は引き違い戸であ
り、前記導電性部材を、窓部に設けたサッシ枠と引き違
い戸の窓枠との隙間に配設したことを特徴とし、請求項
3記載の電磁遮蔽ビルは、前記開口部は出入口であり、
前記閉鎖部材はシャッターであり、前記導電性部材を、
シャッターの側面及び底面に配設したことを特徴とす
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。図1〜図3は、本発明の電磁遮
蔽ビルの1実施例を示し、図1は開口部の垂直断面図、
図2は図1の一部水平断面図、図3はビルの全体構成を
示す断面図である。
【0011】図3において、天井スラブ1、床スラブ
2、内壁3、外壁4、開口部(窓部)5、及び天井6
は、電磁遮蔽性能を有しない既設の躯体を構成するもの
であり、これらに囲まれた内部空間Rを電磁遮蔽空間と
するために、リニューアルにより、内壁3及び外壁4の
内側に電磁遮蔽材7を設け、また、天井スラブ1の下面
に電磁遮蔽材8を設け、さらに、開口部5に電磁遮蔽材
9を設けている。各電磁遮蔽材7、8、9は、金属メッ
シュや、金属箔、金属膜、導電性繊維を用いたシートを
貼ったり、導電性塗料を塗布して形成したもので、各電
磁遮蔽材7、8、9間を電気的に接続している。
【0012】床については、既設のタイルカーペット1
0を剥がした後、モルタルを塗り金属メッシュ等の電磁
遮蔽材11を敷設した後、さらにモルタルを塗り金属メ
ッシュ11をモルタル層12内に埋め込んだ状態にし、
金属メッシュ11の端は、内壁3及び外壁4の電磁遮蔽
材7と電気的に接続する。そして、タイルカーペット1
0を敷設する。これにより、天井、床、周囲の壁の6面
全てを電磁遮蔽材で覆い、外部から独立した電磁遮蔽空
間Rが構築される。なお、開口部5には本発明に係わる
閉鎖部材である引き違い戸13が設けられている。
【0013】図1において、開口部5には断面矩形状の
金属製の額縁14が固定され、この額縁14にアルミ等
の金属製のサッシ枠15が取り付けられている。サッシ
枠15の外周と外壁4間はシール材16及びバックアッ
プ材17によりシールされている。サッシ枠15内に
は、2つの引き違い戸13、13が組み込まれている。
【0014】サッシ枠15には、上下に1対の上部レー
ル15aと下部レール15bが一体に形成されている。
引き違い戸13は、金属製の窓枠13aと、窓枠13a
の下部に設けられた車輪13bと、窓枠13aの上部に
設けられたガイド溝13cと、窓枠13a内に嵌め込ま
れた電磁遮蔽性能を有するガラス窓13dとからなり、
サッシ枠15のレール15a、15bとの間に引き違い
戸13の車輪13bとガイド溝13cが組み込まれ、引
き違い戸13が摺動可能にされている。
【0015】窓枠13aとガラス窓13dとの間は導電
性パッキング18によりシールされている。また、窓枠
13aの上部と上部レール15aとの隙間には、それぞ
れ導電性ガスケット又は導電性ブラシからなる導電性部
材19が設けられている。同様に、窓枠13aの下部と
下部レール15bとの隙間には、それぞれ導電性ガスケ
ット又は導電性ブラシからなる導電性部材20が設けら
れている。
【0016】また、図2に示すように、引き違い戸13
を閉めたとき2つの窓枠13aが重なる部分には、導電
性ガスケット又は導電性ブラシからなる導電性部材21
が設けられている。
【0017】上記構成からなる電磁遮蔽ビルにおいて
は、ガラス窓13dに形成した電磁遮蔽材9(図3)
は、導電性パッキング18、窓枠13a、サッシ枠1
5、額縁14を介して図3に示した天井スラブ1及び床
スラブ2のの電磁遮蔽材8、11に電気的に接続され
る。開口部5の電磁遮蔽を行うことができる。このと
き、窓枠13aの上部と上部レール15aとの隙間、窓
枠13aの下部と下部レール15bとの隙間、及び引き
違い戸13を閉めたときの2つの窓枠13aが重なる部
分との隙間には、導電性ガスケット又は導電性ブラシか
らなる導電性部材19、20、21を設けているので、
それぞれの隙間から侵入する電磁波を遮蔽することがで
きる。
【0018】図4は、本発明の電磁遮蔽ビルの他の実施
例を示し、図4(A)は開口部の正面図、図4(B)は
図4(A)の水平断面図、図4(C)は図4(A)の垂
直断面図である。
【0019】本実施例の開口部5は出入口であり、開口
部5には閉鎖部材であるシャッター22が設けられてい
る。シャッター22は金属製で電磁遮蔽性能を有してい
る。シャッター22は蛇腹状で駆動装置23に巻き込み
可能にされており、押ボタンスイッチ24を操作するこ
とにより開閉される。シャッター22の側面及び底面に
は、導電性ガスケット又は導電性ブラシからなる導電性
部材25が設けられている。シャッター22の底面に対
向して床2には金属製の接続部材26が配設され、電磁
遮蔽材11に電気的に接続されている。また、シャッタ
ー22の側面に対向して壁4には金属製の接続部材27
が配設され、電磁遮蔽材7に電気的に接続されている。
従って、シャッター22の閉鎖時において、シャッター
22と開口部5との隙間から侵入する電磁波を遮蔽する
ことができる。
【0020】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、種々の変形が可能である。例えば、上記の
例では電磁遮蔽性能を有しない既設ビルを電磁遮蔽ビル
としてリニューアルする場合について説明したが、新築
ビルについても同様に構成してもよい。
【0021】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、低コスト且つ簡単な施工で開口部とその閉鎖部
材との間の隙間から侵入する電磁波を遮蔽することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電磁遮蔽ビルの1実施例を示す開口部
の垂直断面図である。
【図2】図1の水平断面図である。
【図3】全体構成を示す断面図である。
【図4】本発明の電磁遮蔽ビルの他の実施例を示し、図
4(A)は開口部の正面図、図4(B)は図4(A)の
水平断面図、図4(C)は図4(A)の垂直断面図であ
る。
【符号の説明】 5…開口部、7、8、9、11…電磁遮蔽材、13…引
き違い戸 13a…窓枠、15…サッシ枠、19、20、25…導
電性部材 22…シャッター、R…内部空間

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建物の内部空間全面を電磁遮蔽材で覆い電
    気的に接続してなる電磁遮蔽ビルにおいて、建物の開口
    部に設けられた電磁遮蔽性能を有する閉鎖部材と、該閉
    鎖部材と開口部の隙間に設けられた導電性部材とを備
    え、前記導電性部材を前記電磁遮蔽材に電気的に接続し
    たことを特徴とする電磁遮蔽ビル。
  2. 【請求項2】前記開口部は窓部であり、前記閉鎖部材は
    引き違い戸であり、前記導電性部材を、窓部に設けたサ
    ッシ枠と引き違い戸の窓枠との隙間に配設したことを特
    徴とする請求項1記載の電磁遮蔽ビル。
  3. 【請求項3】前記開口部は出入口であり、前記閉鎖部材
    はシャッターであり、前記導電性部材を、シャッターの
    側面及び底面に配設したことを特徴とする請求項1記載
    の電磁遮蔽ビル。
JP9092996A 1996-04-12 1996-04-12 電磁遮蔽ビル Pending JPH09283961A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9092996A JPH09283961A (ja) 1996-04-12 1996-04-12 電磁遮蔽ビル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9092996A JPH09283961A (ja) 1996-04-12 1996-04-12 電磁遮蔽ビル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09283961A true JPH09283961A (ja) 1997-10-31

Family

ID=14012141

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9092996A Pending JPH09283961A (ja) 1996-04-12 1996-04-12 電磁遮蔽ビル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09283961A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002155675A (ja) * 2000-11-21 2002-05-31 Maeda Corp シャッターの電磁シールド機構
JP2007208214A (ja) * 2006-02-06 2007-08-16 Hitachi Medical Corp 電磁波シールド装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002155675A (ja) * 2000-11-21 2002-05-31 Maeda Corp シャッターの電磁シールド機構
JP2007208214A (ja) * 2006-02-06 2007-08-16 Hitachi Medical Corp 電磁波シールド装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0291592B1 (en) Electromagnetic shield-type doorway for buildings and electromagnetic shielding system therefor
JPH09283961A (ja) 電磁遮蔽ビル
JPH09283978A (ja) 電磁遮蔽ビル
JPH09307272A (ja) 電磁遮蔽ビル
JPH09283979A (ja) 電磁遮蔽ビル
JPH09116290A (ja) 電磁遮蔽構造
JPH09260890A (ja) 電磁遮蔽扉
JP3629665B2 (ja) 電磁遮蔽ビルリニューアルの窓施工方法
JP3446155B2 (ja) ブラインド遮蔽による電磁遮蔽ビル
JPH09181481A (ja) 電磁遮蔽ビル及びその施工法
JPH0972018A (ja) ブラインド遮蔽による電磁遮蔽ビル
JPH10280822A (ja) 電磁遮蔽扉
CA1308185C (en) Electromagnetic shield-type doorway for buildings and electromagnetic shielding system therefor
JP2501655B2 (ja) 建物の出入り口
JPH09246778A (ja) 電磁遮蔽ビル及び遮蔽ユニット
JP2581987B2 (ja) 電磁遮蔽窓
JPH09181478A (ja) 電磁遮蔽ビル
JPH01287375A (ja) 居室の電磁遮蔽方法
JP3251329B2 (ja) 複数階建築物構造
JPH0633699B2 (ja) インテリジェントビルの電磁シールド型回転扉及び出入口
JP3686310B2 (ja) 窓構造
JPH08338122A (ja) インテリジェントビル
JP2552392B2 (ja) 高層ビルの電磁波シールド構造
JPH0983180A (ja) 電磁遮蔽工法
JPH10145068A (ja) 電磁遮蔽ビル

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20040917

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040929

A02 Decision of refusal

Effective date: 20050209

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02