JP2002155675A - シャッターの電磁シールド機構 - Google Patents

シャッターの電磁シールド機構

Info

Publication number
JP2002155675A
JP2002155675A JP2000354665A JP2000354665A JP2002155675A JP 2002155675 A JP2002155675 A JP 2002155675A JP 2000354665 A JP2000354665 A JP 2000354665A JP 2000354665 A JP2000354665 A JP 2000354665A JP 2002155675 A JP2002155675 A JP 2002155675A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electromagnetic shield
shutter
electromagnetic
frame
panel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000354665A
Other languages
English (en)
Inventor
Sukeyuki Sugawara
甫靭 菅原
Satoshi Matsuo
聡 松尾
Toyohide Nagare
豊秀 流
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maeda Corp
Sanwa Shutter Corp
Original Assignee
Maeda Corp
Sanwa Shutter Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Maeda Corp, Sanwa Shutter Corp filed Critical Maeda Corp
Priority to JP2000354665A priority Critical patent/JP2002155675A/ja
Publication of JP2002155675A publication Critical patent/JP2002155675A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Special Wing (AREA)
  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期にわたって高い電磁波シールド効果を維
持することができるシャッターの電磁シールド機構を提
供する。 【解決手段】 アングル材6bに固定された固定部材6
0に、蝶番61の上部61aをボルト63によって締結
するとともに、回転部材62に蝶番61の下部61bを
ボルト64により締結する。この場合、蝶番61は、そ
の上部61aと下部61bとが同一の回転軸を介して違
いに回転自在に連結される。そして、回転部材62の先
端部に、リベット65によって第4及び第5電磁シール
ド部材D,Eを取り付け、第4及び第5電磁シールド部
材D,Eが、電磁シールドシャッター3及び縦枠2cと
に同時に接離自在となるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁シールド機能
を有する部屋の開口部の四周枠に建付され、上下方向に
多数段連設した金属製パネルを前記四周枠の左右縦枠に
設けられた案内に昇降させて前記開口部を開閉するシャ
ッターの電磁シールド機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子機器等から発生される電
磁波による障害(例えば、コンピュータ等の電子回路の
破壊や誤作動、或いは通信時の雑音)を防止するため作
られた電磁シールド機能を有する電磁シールドルームや
電波暗室がある。これら電磁シールドルームや電波暗室
においては、部屋の周囲を金属板等の導電部材で囲い、
機器搬入出用開口部を電磁波シールド用の扉(シャッタ
ー)で塞いでいた。
【0003】電磁シールドシャッターは、一般的には、
電磁波が侵入しないように金属製の一枚板で作られるこ
とが多かったが、中には電磁シールドシャッターを複数
のパネルに分割して、これらパネルが上下にスライドし
て開閉するようにしているものもあった(特開平10−
77767)。この場合、電磁シールド部材によってパ
ネル間及びシャッターの上下左右の全周囲と部屋を電磁
的に接触させていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記電磁シー
ルドシャッターの場合、シャッターの開閉時において、
シャッターが部屋の開口部に対してスライド移動するこ
とによりシャッターと上下方向に設けられた電磁シール
ド部材とが互いに摺動する結果、前記電磁シールド部材
やシャッターの電磁シールド部材との接触部分が摩耗損
傷・劣化して、充分なシールド効果が得られなくなる可
能性があった。
【0005】そこで本発明は、長期にわたって高い電磁
波シールド効果を維持することができるシャッターの電
磁シールド機構を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
例えば図1〜4に示すように、電磁シールド機能を有す
る部屋(電磁シールドルーム1)の開口部の四周枠(四
周枠部2)に建付され、上下方向に多数段連設した金属
製パネル(トップパネル30、中間パネル31,32、
ボトムパネル33)を前記四周枠の左右縦枠(2c)に
設けられた案内(ガイドレール24)に昇降させて前記
開口部を開閉するシャッター(電磁シールドシャッター
3)の電磁シールド機構において、パネル側には、前記
各パネル間に第1電磁シールド部材(A)を、ボトムパ
ネルの下枠(2b)当接部位に第2電磁シールド部材
(B)を、さらにシャッターの閉鎖時における前記四周
枠の上枠(2a)に対向する位置のパネル(トップパネ
ル30)に前記上枠と接触する第3電磁シールド部材
(C)をそれぞれパネル長手方向に延設する一方、前記
左右縦枠側には前記下枠から上枠に亘る上下方向に第4
電磁シールド部材(D(またはE))及び第5電磁シー
ルド部材(E(またはD))を延設するとともに、該第
4及び第5電磁シールド部材は前記パネルと縦枠に対し
て接離自在に設けられていることを特徴とする。
【0007】請求項1記載の発明によれば、第4及び第
5電磁シールド部材はパネル及び縦枠とに対して接離自
在なので、シャッターの開閉時において、第4及び第5
電磁シールド部材とシャッターとを離した状態にするこ
とにより、シャッターや第4及び第5電磁シールド部材
の磨耗損傷・劣化等を防ぐことができる。これにより、
第4及び第5電磁シールド部材の寿命は長くなり、長期
にわたって高い電磁シールド効果を維持できるシャッタ
ーの電磁シールド機構を提供することができる。また、
シャッターを閉めた状態においても、シャッターの各パ
ネル及び四周枠部の左右の縦枠と、第4及び第5電磁シ
ールド部材とを直接当接することができるので、電磁気
的なシールド効果を向上させることができる。
【0008】ここで、第1、第2、第3、第4、第5の
各電磁シールド部材とは、シャッターの各パネル間、及
びシャッターの側縁部と電磁シールドルームとの間を電
磁気的に接触させる部材のことであり、これら電磁シー
ルド部材としては導電性の部材を用いることから、例え
ば、金属を用いることができる。シャッターの表面形状
が凹凸がある場合には、その形状に合わせて変形して接
触しやすいようにゴムを金属製微細網で編んだもの等を
使用してもよい。金属製微細網としてはモネル(ニッケ
ルと銅の合金)、アルミニウム、SuとCuとFeの合
金等を用いてもよい。大きな電磁シールドシャッターの
場合、ステンレス鋼線をロープ状に編み上げたものを電
磁シールド部材として用いても良い。また、これらに加
えて金属バネ(例えば、ベリリウム銅合金、ステンレス
等)を使用しても良い。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明のシャッターの電磁
シールド機構に係る実施の形態について図面を参照して
説明する。本発明は、図1〜4に示すように、電磁シー
ルドルーム1(電磁シールド機能を有する部屋)の開口
部の四周枠に建付される四周枠部2と、この四周枠部2
に建付され、上下方向に多数段連接した金属製パネルを
四周枠部2の左右縦枠に立設した案内に昇降させて電磁
シールドルーム1の開口部を開閉する電磁シールドシャ
ッター3(シャッター)と、電磁シールドシャッター3
を上下に開閉させる駆動機構4とを備えている。
【0010】電磁シールドシャッター3が取り付けられ
る電磁シールドルーム1においては、図1及び3、4に
示すように、電磁シールドシャッター3が取り付けられ
る壁の四角形状の開口部の内周面にチャンネル材5が取
り付けられている。チャンネル材5は、開口部の上下左
右の内周面にそれぞれ取り付けられることで四周枠状に
組まれているとともに、その凹部が電磁シールドルーム
1の外側を向くように取り付けられている。
【0011】また、チャンネル材5の電磁シールドルー
ム1の内側を向いた側面には、それぞれ、四周枠状とな
るようにアングル材6aが取り付けられている。なお、
断面L字状のアングル材6aを構成する二片のうちの一
方の片がボルト7とナット8とにより断面凹状のチャン
ネル材5の底部に取り付けられ、アングル材6aの他方
の片が、さらに断面L字状のアングル材6bの一方の片
に溶接により取り付けられている。従って、アングル材
6a及び6bのお互いの一方の片同士が溶接により断面
が略コ字状となるように形成され、これらアングル材6
a及び6bがチャンネル材5に四周枠状となって取り付
けられている。
【0012】図1〜図4に示すように、四周枠部2は、
電磁シールドルーム1の開口部の上辺に設けられたアン
グル材(以下、上アングル材と称する)6bにボルト9
とナット10により取り付けられる水平な上枠2aと、
前記開口部の下辺に設けられたアングル材(以下、下ア
ングル材と称する)6bにボルト9とナット10により
取り付けられる水平な下枠2bと、前記開口部の左辺と
右辺とにそれぞれ設けられたアングル材(以下、左右ア
ングル材と称する)6bにボルト9とナット10により
取り付けられる垂直な二本の縦枠2cとを備えるもので
ある。これら上枠2a、下枠2b及び二本の縦枠2cが
四周枠状に組まれるとともに、これらに後述するガイド
レール等が取り付けられることで、四周枠部2が構成さ
れている。
【0013】図4に示すように、上枠2aは、上アング
ル材6bの電磁シールドルーム1の内側を向いた側面
に、ボルト9とナット10によって水平方向(横方向)
に連続して締結されている。上枠2aは、閉じた状態の
電磁シールドシャッター3の上側縁側に向って突出する
ように屈曲した状態に設けられており、後述するように
電磁シールドシャッター3に設けられた第3電磁シール
ド部材Cが接触するようになっている。
【0014】下枠2bも上枠2aと同様に、下アングル
材6bの電磁シールドルーム1の内側を向いた側面に、
ボルト9とナット10とによって水平方向(横方向)に
連続して締結されている。この下枠2bは、電磁シール
ドシャッター3を閉じた際にその下端を受けるととも
に、後述するガイドレール等の下端が接合されるように
なっている。
【0015】また、図3に示すように、左右アングル材
6bの角部付近には、溶接により縦枠2cが鉛直方向
(縦方向)に連続してそれぞれ取り付けられている。な
お、この縦枠2cは後述するガイドレール24と一体に
連続して形成されている。また、左右アングル材6bに
は、ボルト9とナット10によって、コ字型の金属板2
2がそれぞれ締結されている。左右アングル材6bと締
結しない金属板22の反対側面は、ガイドレール用保護
カバー23と溶接されており、ガイドレール保護カバー
23の内部にはガイドレール24(案内)が設けてあ
る。ここで、少なくとも左右の縦枠2cと、左右アング
ル材6bと、コ字型の金属板22と、ガイドレール用保
護カバー23と、ガイドレール24の各接合部は電磁気
的接触が可能なように塗装は施されていない。
【0016】ガイドレール24は、図3に示すように、
電磁シールドシャッター3の左右側面からそれぞれ左右
に突出して設けられた後述する車輪を上下に案内するコ
字状の車輪案内部24aと、該車輪案内部24aと一体
に設けられるとともに電磁シールドシャッター3の前後
動を規制するように該電磁シールドシャッター3の側縁
部を上下に案内するパネル案内部24bとを備えてい
る。そして、ガイドレール24を構成する金属板の前後
の側縁部のうちの一方の側縁部であって、ガイドレール
保護カバー23の外側に延出する側縁部が、前述した縦
枠2cとなって左右アングル材6bの角部付近と溶接さ
れている。
【0017】電磁シールドシャッター3は、図2に示す
ように、トップパネル30、2枚の中間パネル31,3
2、ボトムパネル33の四枚のパネルから構成されてい
る。電磁シールドシャッター3の各パネル30,31,
32,33の左右の側面からそれぞれ軸34が突出して
設けられ、軸34の先端にそれぞれ車輪35が設けられ
ている。また、各パネル30,31,32,33の左右
には、後述する駆動機構4から接続されるとともに連続
してパネル間を連結するローラーチェーン(図示しな
い)がつながれている。また、パネルを連結するローラ
ーチェーンのパネル間の長さは、一枚のパネルの上下の
長さよりも長くなっている。
【0018】電磁シールドシャッター3の開閉時におい
ては、車輪35がガイドレール24の車輪案内部24a
に上下動自在に係合した状態となっている。また、各パ
ネル30,31,32,33の左右の側縁部には、その
前後の面にパネル保護カバー36が取り付けられている
が、これらのパネル30,31,32,33のパネル保
護カバー36に覆われた部分が、ガイドレール24のパ
ネル案内部24bに上下動自在に係合した状態となって
いる。
【0019】また、四周枠部2の上部には、図1に示す
ように、電磁シールドシャッター3を上下に開閉する駆
動機構4が設けられている。駆動機構4は、外側にケー
シング40を備え、該ケーシング40の左右側面側にブ
ラケット41が配設されている。そして、ケーシング4
0内部に、電磁シールドシャッター3を開閉自在に操作
する開閉機42と、該開閉機42の駆動に伴う動力がロ
ーラーチェーン45により伝達される巻取伝達部43
と、該巻取伝達部43から該動力がローラーチェーン4
6により伝達される巻取胴部44とを備える。ここで、
巻取伝達部43は左右に延在する軸部を備え、図2中右
側に備えられる開閉機42の動力が左右の巻取胴部44
に伝達されるようになっている。そして、左右両方の巻
取胴部44は、前述したパネルの左右につながれたロー
ラーチェーンを巻き上げたり巻き下げたりするようにな
っている。また、駆動機構4には、パネルをケーシング
40内部に収納する際に、各パネル30,31,32,
33の左右に設けられた車輪35が載置されパネルが支
持される支持レール47が巻取胴部44付近に下方にや
や傾斜して設けられている。
【0020】そして、電磁シールドシャッター3を開け
た状態にする場合には、開閉機42を駆動させる。開閉
機42の駆動に伴い、その動力が巻取伝達部43、さら
には巻取胴部44へと伝わり、巻取胴部44にて前述し
た各パネル30,31,32,33の左右につながれた
ローラーチェーンを巻き取る。すると、最上段のトップ
パネル30が上方に移動するとともに、ガイドレール2
4内で弛んだ状態のローラーチェーンが伸張した状態と
なり、パネル間の間隔が十分に保持されて各パネル3
0,31,32,33が上方に移動する。この場合、各
パネル30,31,32,33の左右側縁が、ガイドレ
ール24に案内されるようにガイドレール24内を走行
する。そして、上枠2aの上方に達したパネルから順次
ケーシング40内部に送り込まれる。送り込まれたパネ
ルは、パネルの左右側面側の車輪35が支持レール47
に載置されるとともに、下方にやや傾斜した支持レール
47に案内されて、鉛直方向に起立した状態で順次収納
されるようになっている。
【0021】以上説明した四周枠部2と電磁シールドシ
ャッター3とにおいては、電磁シールドシャッター3が
閉じた状態で、次に示す電磁シールド部材により電磁気
的に遮蔽される。また、電磁シールドシャッター3の各
パネル30,31,32,33同士の間も、次に示す電
磁シールド部材により電磁気的に遮蔽される。
【0022】以下に、第1、第2、第3、第4,第5の
各電磁シールド部材A、B、C、D,Eについて説明す
る。第1電磁シールド部材Aは、図4に示すように、電
磁シールドシャッター3の各パネル30,31,32,
33間の長手方向に設けられている。
【0023】電磁シールドシャッター3の各パネル3
0,31,32,33間においては、化粧カバー50が
取り付けられるボトムパネル33の下端部以外の各パネ
ル30,31,32,33上下端部の断面は、中央部に
突起板51を有した凹型形状になっている。その凹部の
左右の突起部a、bは、長さ、幅が異なっている。そし
て、パネル同士は突起部a、bが互い違いとなる組み合
わせで、お互いの突起板51によって仕切られた左右の
2つのL字型の空間が形成される。そして、組み合わさ
れた突起部aと突起部bのどちらか一方(両方でもよ
い)には、第1電磁シールド部材A1が、接着剤等によ
って、パネルの長手方向に隙間無く取り付けられてい
る。また、突起板51の面とパネル端部凹型の谷部の面
にも長手方向に渡って第1電磁シールド部材A2が取り
付けられている。そして、パネル同士を嵌合させた場
合、第1電磁シールド部材A1は、第1電磁シールド部
材A1が取り付けられていない突起部a(又は突起部
b)とパネル長手方向に渡って一様に接触されるように
なっている。これにより、パネル同士は確実に電磁シー
ルドされることとなり、嵌合された複数の各パネル3
0,31,32,33は、電磁波に対しては一枚の板と
同様の電磁シールド効果を有することとなる。
【0024】ここで、第1電磁シールド部材A1として
は、嵌合部と接触し易いようにゴムを金属製微細網で編
んだもの等を使用する。金属製微細網としては、モネル
(ニッケルと銅の合金)を用いる。また、第1電磁シー
ルド部材A2としては、塗装していない金属板を用い
る。
【0025】第2電磁シールド部材Bは、図4に示すよ
うに、ボトムパネル33の長手方向の下枠2bと当接す
る部位に設けられている。すなわち、電磁シールドシャ
ッター3を閉めた状態で下枠2bと接するボトムパネル
33の下端に設けられた化粧カバー50の下面は、凹部
形状になっており、この凹部の谷部に第2電磁シールド
部材Bがボトムパネル33の長手方向に隙間無く埋め込
まれている。そして電磁シールドシャッター3を閉めた
場合、ボトムパネル33の第2電磁シールド部材Bが下
枠2bとボトムパネル33の長手方向に渡って一様に接
触して電磁シールドされることとなる。従って、電磁シ
ールドシャッター3と下枠2bとは電磁気的に接触され
た電磁波シールド構造となる。ここで、第2電磁シール
ド部材Bとしては、ゴムをモネル(ニッケルと銅の合
金)で編んだものを用いる。
【0026】第3電磁シールド部材Cは、電磁シールド
シャッター3を閉じた状態において、四周枠部2の上枠
2aに対向する位置のトップパネル30にトップパネル
30長手方向に上枠2aと接触するように設けられてい
る。すなわち、トップパネル30の外部側の広面には、
第3電磁シールド部材Cが、リベット52によって水平
方向(横方向)に連続して接合されていて、上枠2aと
当接されるようになっている。なお、上枠2aより奥側
は、電磁シールドシャッター3が上方にスライド移動可
能なように、開放された状態となっている。これによ
り、各パネル30,31,32,33が前述した駆動機
構4のケーシング40内に移動し収納されるようになっ
ている。また、第3電磁シールド部材Cとしては、ステ
ンレス製のバネを用いている。
【0027】第4及び第5電磁シールド部材D,Eは、
図3に示すように、四周枠部2の左右の縦枠2c側に下
枠2bから上枠2aまでの間に、各パネル30,31,
32,33及び左右の縦枠2cとに同時に接離自在に設
けられている。すなわち、第4及び第5電磁シールド部
材D,Eは、左右アングル材6bに固定される固定部材
60と、固定部材60に固定される蝶番61と、蝶番6
1により固定部材60に対して回転可能な回転部材62
とを用いて、左右アングル材6bに対して回転移動可能
に取り付けられることにより、電磁シールドシャッター
3及び縦枠2cに対して同時に接離自在とされている。
【0028】より詳細に説明すると、蝶番61は、図4
に示すように、その上部61aと下部61bとが同一の
回転軸を介して互いに回転自在に連結されている。そし
て、図3に示すように、左右アングル材6bに固定され
た固定部材60に蝶番61の上部61aがボルト63に
よって締結されるとともに、回転部材62に蝶番61の
下部61bがボルト64により締結されている。そし
て、回転部材62の先端部には、リベット65によっ
て、第4及び第5電磁シールド部材D,Eが取り付けら
れている。
【0029】第4及び第5電磁シールド部材D,Eは、
回転部材62と固定部材60とを合わせるように蝶番6
1を閉じた状態で、回転部材62から電磁シールドシャ
ッター3側に延出して電磁シールドシャッター3に当接
するシャッター当接部D1,E1と、同じく蝶番61が
閉じた状態で、ガイドレール24と連続して形成されて
いる縦枠2cに延出して縦枠2cに当接する縦枠当接部
D2,E2とが一体に設けられたものである。
【0030】なお、この際に、第4及び第5電磁シール
ド部材D,Eのシャッター当接部D1,E1は、電磁シ
ールドシャッター3の各パネル30,31,32,33
の側縁部に溶接されたパネル保護カバー36とは当接せ
ずに、各パネル30,31,32,33の外部側縁部に
直接当接した状態となっている。また、蝶番61を開く
ようにして、回転部材62を固定部材60から離れるよ
うに回転移動させると、第4及び第5電磁シールド部材
D,Eのシャッター当接部D1,E1が、電磁シールド
シャッター3から離れるとともに、縦枠当接部D2,E
2が縦枠2cから同時に離れるように移動するようにな
っている。
【0031】ここで、第4及び第5電磁シールド部材
D,Eとしては、そのシャッター当接部D1,E1の先
端部に多数の切り込みが設けられた櫛形状のステンレス
製のバネが用いられており、電磁シールドシャッター3
の各パネル30,31,32,33同士の接合部等の段
差や凹凸が電磁シールドシャッター3の側面にできて
も、それに追従できるようになっている。
【0032】以上の構成から、電磁シールドシャッター
3と左右の縦枠2cの間は、第4及び第5電磁シールド
部材D,Eによって電磁気的に接触された電磁波シール
ド構造になっている。なお、第4及び第5電磁シールド
部材D,Eは、電磁シールドシャッター3に対して接離
自在とされるとともに、縦枠2cに対しても同時に接離
自在とされている。すなわち、第4及び第5電磁シール
ド部材D,Eが電磁シールドシャッター3と縦枠2cと
に当接した状態では、第4及び第5電磁シールド部材
D,Eが直接、四周枠部2の縦枠2cと電磁シールドシ
ャッター3とに、これらを互いに導通するように接合さ
れている。
【0033】以上説明した通り、電磁シールドシャッタ
ー3は、各パネル30,31,32,33間の電磁気的
接触が第1電磁シールド部材Aによって電磁シールドさ
れる。更に、電磁シールドシャッター3は、電磁シール
ドルーム1の四周枠部2と、第2〜5電磁シールド部材
B、C、D,Eとによって電磁シールドされる。
【0034】次に、本発明に係る実施の形態の電磁シー
ルドシャッター3を備えた電磁シールドルーム1のシー
ルド効果を実験結果に基づき説明する。まず、電磁シー
ルドルーム1内に設置した電磁波発生装置等によって発
生させた10KHzから1000MHzの周波数の電磁
波を送信アンテナから送信する。送信した電磁波を電磁
シールドルーム1外の受信アンテナによって受信する。
受信した電磁波の電界強度を受信器によって測定する。
この測定した電界強度を受信器によって測定する。この
測定した電界強度から減衰率を求め、この減衰率をシー
ルド効果の指標とする。
【0035】図5に示すように、電磁シールド部材が電
磁シールドシャッターに対して接離自在不可の従来の電
磁シールドシャッターを用いた場合、10KHzから1
00MHzの間では80dB(1/10000の減衰
率)以上のシールド効果が得られ、100MHzから1
000MHzの間ではほぼ60dB(1/1000の減
衰率)以上のシールド効果が得られた。
【0036】一方、本実施の形態に係る電磁シールドシ
ャッター3を用いた場合、10KHzから100MHz
の間では、従来の電磁シールドシャッターを上回る90
dB以上の高いシールド効果が得られるとともに、更
に、100MHzから1000MHzの間でも80dB
以上の高いシールド効果が得られ、従来技術を上回る結
果となった。従って、VLF(〜30KHz)からVH
F(30〜300MHz)レベルの電磁波において、従
来技術を上回る十分な電磁シールド性能を確保出来た。
【0037】以上説明した、本実施の形態にかかるシャ
ッターの電磁シールド機構によれば、第4及び第5電磁
シールド部材D,Eは、蝶番61により、電磁シールド
シャッター3の各パネル30,31,32,33及び縦
枠2cに対して同時に接離自在に当接しているので、電
磁シールドシャッター3の開閉時において、第4及び第
5電磁シールド部材D,Eを電磁シールドシャッター3
及び縦枠2cの両方に対して開放させた状態にすること
ができる。この場合、第4及び第5電磁シールド部材
D,Eと、電磁シールドシャッター3及び縦枠2cとが
当接して摺動することはないので、第4及び第5電磁シ
ールド部材D,Eや電磁シールドシャッター3の磨耗損
傷・劣化等を防ぐことができる。
【0038】これにより、第4及び第5電磁シールド部
材D,Eの寿命は長くなり、長期にわたって高い電磁シ
ールド効果を維持できる電磁シールドシャッターの電磁
シールド機構を提供することができる。
【0039】そして、電磁シールドシャッター3を閉め
た状態においては、電磁シールドシャッター3及び縦枠
2cと、第4及び第5電磁シールド部材D,Eを直接当
接することができるので、電磁気的なシールド効果を向
上させることができる。この場合、第4及び第5電磁シ
ールド部材D,Eとして、その先端部に多数の切り込み
が設けられた櫛形状のステンレス製のバネを使用すれ
ば、電磁シールドシャッター3の外部側縁部の凹凸等の
形状の変化にも対応でき、より一層電磁シールド効果が
高まることになる。
【0040】更に、第4及び第5電磁シールド部材D,
Eが、電磁シールドシャッター3及び縦材2cに対して
同時に蝶番61により回転移動自在に接合されるので、
例えば、電磁シールドシャッター3がさらに複数のパネ
ルから成っていても簡単な構成で、第4及び第5電磁シ
ールド部材D,Eを電磁シールドシャッター3及び縦枠
2cに対して同時に接離自在として、前述した内容と同
様の効果を奏することができる。
【0041】なお、本発明は上記の実施の形態に限定さ
れることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲におい
て、種々の改良並びに設計の変更を行ってもよい。
【0042】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、シャッタ
ー閉鎖時においては、各パネル間及びパネルと四周枠部
間が電磁的接触された電磁シールド機構のシャッターで
ありながら、シャッターの開閉作動時には、第4及び第
5電磁シールド部材を、パネルと縦枠に摺動(摺接)し
ない開放状態とすることができるので、第4及び第5電
磁シールド部材の磨耗損傷や劣化等を防止して長期にわ
たって高い電磁シールド効果を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る電磁シールドシャッターの
収納方法を示す縦断側面図である。
【図2】前記電磁シールドシャッターを電磁シールドル
ームに付設したときの正面図である。
【図3】前記電磁シールドシャッターを電磁シールドル
ームに付設したときの平面図である。
【図4】前記電磁シールドシャッターを電磁シールドル
ームに付設したときの縦断側面図である。
【図5】前記電磁シールドシャッター及び従来の電磁シ
ールドシャッターにおける各周波数に対する減衰率の結
果である。
【符号の説明】
A 第1電磁シールド部材 B 第2電磁シールド部材 C 第3電磁シールド部材 D 第4電磁シールド部材(第5電磁シールド部材) E 第5電磁シールド部材(第4電磁シールド部材) 1 電磁シールドルーム(電磁シールド機能を有する
部屋) 2 四周枠部(四周枠) 2a 上枠 2b 下枠 2c 縦枠 3 電磁シールドシャッター(シャッター) 24 ガイドレール(案内) 30 トップパネル(金属製パネル) 31 中間パネル(金属製パネル) 32 中間パネル(金属製パネル) 33 ボトムパネル(金属製パネル)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松尾 聡 東京都千代田区富士見二丁目10番26号 前 田建設工業株式会社内 (72)発明者 流 豊秀 東京都板橋区新河岸2−3−5 三和シヤ ッター工業株式会社内 Fターム(参考) 2E039 AC01 5E321 AA42 AA45 BB41 BB44 BB53 GG05

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁シールド機能を有する部屋の開口部
    の四周枠に建付され、上下方向に多数段連設した金属製
    パネルを前記四周枠の左右縦枠に設けられた案内に昇降
    させて前記開口部を開閉するシャッターの電磁シールド
    機構において、 パネル側には、前記各パネル間に第1電磁シールド部材
    を、ボトムパネルの下枠当接部位に第2電磁シールド部
    材を、さらにシャッターの閉鎖時における前記四周枠の
    上枠に対向する位置のパネルに前記上枠と接触する第3
    電磁シールド部材をそれぞれパネル長手方向に延設する
    一方、前記左右縦枠側には前記下枠から上枠に亘る上下
    方向に第4電磁シールド部材及び第5電磁シールド部材
    をを延設するとともに、該第4及び第5電磁シールド部
    材は前記パネルと縦枠に対して接離自在に設けられてい
    ることを特徴とするシャッターの電磁シールド機構。
JP2000354665A 2000-11-21 2000-11-21 シャッターの電磁シールド機構 Pending JP2002155675A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000354665A JP2002155675A (ja) 2000-11-21 2000-11-21 シャッターの電磁シールド機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000354665A JP2002155675A (ja) 2000-11-21 2000-11-21 シャッターの電磁シールド機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002155675A true JP2002155675A (ja) 2002-05-31

Family

ID=18827212

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000354665A Pending JP2002155675A (ja) 2000-11-21 2000-11-21 シャッターの電磁シールド機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002155675A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007201105A (ja) * 2006-01-25 2007-08-09 Tokimec Inc 電磁波シールドシャッター
JP2007208214A (ja) * 2006-02-06 2007-08-16 Hitachi Medical Corp 電磁波シールド装置
JP2014015766A (ja) * 2012-07-09 2014-01-30 Taisei Corp 電磁シールドシャッター
CN109326077A (zh) * 2018-01-16 2019-02-12 中国中元国际工程有限公司 室内反恐系统及室内反恐方法

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4963749U (ja) * 1972-07-18 1974-06-04
JPS51113343A (en) * 1975-03-31 1976-10-06 Hideyuki Honda Smoke shield for fire shutter
JPS51161746U (ja) * 1975-06-18 1976-12-23
JPS6419798A (en) * 1987-07-15 1989-01-23 Takenaka Komuten Co Shutter device for electromagnetically shield room
JPH09283961A (ja) * 1996-04-12 1997-10-31 Shimizu Corp 電磁遮蔽ビル
JPH1018735A (ja) * 1996-07-01 1998-01-20 Kajima Corp 電磁シールドシャッター
JPH1077767A (ja) * 1996-09-03 1998-03-24 Maeda Corp 電磁シールド扉
JPH11141246A (ja) * 1997-11-11 1999-05-25 Sekisui Jushi Co Ltd 電磁波シールドシャッター

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4963749U (ja) * 1972-07-18 1974-06-04
JPS51113343A (en) * 1975-03-31 1976-10-06 Hideyuki Honda Smoke shield for fire shutter
JPS51161746U (ja) * 1975-06-18 1976-12-23
JPS6419798A (en) * 1987-07-15 1989-01-23 Takenaka Komuten Co Shutter device for electromagnetically shield room
JPH09283961A (ja) * 1996-04-12 1997-10-31 Shimizu Corp 電磁遮蔽ビル
JPH1018735A (ja) * 1996-07-01 1998-01-20 Kajima Corp 電磁シールドシャッター
JPH1077767A (ja) * 1996-09-03 1998-03-24 Maeda Corp 電磁シールド扉
JPH11141246A (ja) * 1997-11-11 1999-05-25 Sekisui Jushi Co Ltd 電磁波シールドシャッター

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007201105A (ja) * 2006-01-25 2007-08-09 Tokimec Inc 電磁波シールドシャッター
JP4746994B2 (ja) * 2006-01-25 2011-08-10 東京計器株式会社 電磁波シールドシャッター
JP2007208214A (ja) * 2006-02-06 2007-08-16 Hitachi Medical Corp 電磁波シールド装置
JP2014015766A (ja) * 2012-07-09 2014-01-30 Taisei Corp 電磁シールドシャッター
CN109326077A (zh) * 2018-01-16 2019-02-12 中国中元国际工程有限公司 室内反恐系统及室内反恐方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2154364C2 (ru) Дверь в сборе для экранированной комнаты
US4742201A (en) Door assembly for microwave heating apparatus
US5146712A (en) Power sliding window for truck cab
KR101669620B1 (ko) 다중 슬라이딩도어 구동장치
JP2002155675A (ja) シャッターの電磁シールド機構
CN109590985B (zh) 移动机器人
JPH01287389A (ja) 高周波シールを有する閉鎖装置
KR102184498B1 (ko) 경량 저비용 emp 방호 랙
JP4654858B2 (ja) サンルーフ装置
EP1236854B1 (en) Door
JP5478584B2 (ja) 電磁波シールド引き戸
JP6584119B2 (ja) 止水ガレージ
KR102217624B1 (ko) 다중 슬라이딩 전동도어
JP2013220795A (ja) スライドドアの開閉装置
KR102008955B1 (ko) 경량 저비용 emp 차폐 랙
JP2622469B2 (ja) 引戸式電磁波シールド扉
JPH1077767A (ja) 電磁シールド扉
JP4754111B2 (ja) 自動車用ドア
JPH08193472A (ja) 電波暗室等の扉装置
CN220815387U (zh) 一种电动错边推拉式防护密闭设备
JP3227136B2 (ja) 電磁波遮蔽用扉装置および電磁波遮蔽用結合装置
CN220727605U (zh) 双轨道话筒升降屏
JP4475839B2 (ja) 制御機器収納装置
JP3441037B2 (ja) ショットブラスト装置
CN216491550U (zh) 柜台用密码输入设备收纳装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070824

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20071112

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20080314

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100105

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100601