JPH08193472A - 電波暗室等の扉装置 - Google Patents

電波暗室等の扉装置

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JPH08193472A
JPH08193472A JP398395A JP398395A JPH08193472A JP H08193472 A JPH08193472 A JP H08193472A JP 398395 A JP398395 A JP 398395A JP 398395 A JP398395 A JP 398395A JP H08193472 A JPH08193472 A JP H08193472A
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JP
Japan
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door
sliding
sliding door
door frame
frame
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Application number
JP398395A
Other languages
English (en)
Inventor
Kimihiko Tsuji
公彦 辻
Shinya Aouyama
伸也 粟生山
Yoshiaki Takahashi
好明 高橋
Yoshitaka Iwata
祥孝 岩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FUJI SEIKO HONSHA
Fuji Seiko Honsha Co Ltd
Original Assignee
FUJI SEIKO HONSHA
Fuji Seiko Honsha Co Ltd
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Publication date
Application filed by FUJI SEIKO HONSHA, Fuji Seiko Honsha Co Ltd filed Critical FUJI SEIKO HONSHA
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  • Specific Sealing Or Ventilating Devices For Doors And Windows (AREA)
  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 開閉用スペースを要することなく、良好な電
磁波遮蔽性を実現する。 【構成】 シールドパッキン16、16…付きの戸枠1
0の前面に吊り戸式の引戸20を配設し、左右の竪フレ
ーム33、33内に押圧機構を収納する。引戸20は、
電磁シールド性であり、吊り戸車22、22との間に
は、摺動ベアリング23、23が介装されている。押圧
機構は、閉鎖位置にある引戸20を戸枠10側に駆動
し、戸枠10の前面に押し付けるようにして密着させる
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、前面に開閉用のスペ
ースを必要とせず、建物のスペース効率を向上させるこ
とができる電波暗室等の扉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電波暗室の扉装置は、クレーンヒンジを
使用する回転開閉式が普通である(たとえば、特開平5
−44377号公報)。
【0003】このものは、クレーンヒンジを介して電磁
シールド性の開閉扉を戸枠に取り付け、開閉扉の表面に
複数の偏心ディスクを取り付けることによって構成され
ている。各偏心ディスクは、適当な駆動機構を介して一
斉に回転させることができ、戸枠側に設ける係合部材に
係合することにより、開閉扉を戸枠の表面に密着させ
る。なお、クレーンヒンジは、戸枠に対し、開閉扉を回
転開閉させることができる上、閉鎖状態の開閉扉を戸枠
に平行に移動させることができ、開閉扉を戸枠に密着さ
せることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来技術による
ときは、開閉扉は、クレーンヒンジを介して回転開閉式
となっているから、前面に大きな開閉用のスペースを必
要とし、建物のスペース効率がよくないという問題があ
った。また、開閉扉は、必然的に片持ち支持となってい
るから、大形大重量のものが作り難く、開口寸法が制約
されがちであるという問題もあった。
【0005】そこで、この発明の目的は、かかる従来技
術の問題に鑑み、回転開閉式の開閉扉に代えて吊り戸式
の引戸を採用することによって、格別な開閉スペースを
必要とせず、任意の開口寸法に容易に適合させることが
できる電波暗室等の扉装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めのこの発明の構成は、前面にパッキンを付設する戸枠
と、吊り戸車を介して戸枠の前面に沿って開閉する引戸
と、閉鎖位置の引戸を戸枠に押し付ける押圧機構とを備
えてなり、引戸は、吊り戸車との間に介装する摺動ベア
リングを介し、前後に移動自在に吊下することをその要
旨とする。
【0007】なお、戸枠は、引戸の下部のガイド部材に
係合するガイドローラを有し、ガイド部材、ガイドロー
ラは、閉鎖位置にある引戸の前後動を許容することがで
きる。
【0008】また、パッキンは、電磁シールド性のシー
ルドパッキンとし、引戸は、電磁シールド性にすること
ができ、引戸には、シールドパッキンに対応して導電性
の外装板を付設することができる。
【0009】押圧機構は、引戸の前面に沿って配設し、
一斉に回転駆動する複数の偏心カムと、偏心カムに対応
する複数の摺動ピンとを備え、摺動ピンは、閉鎖位置に
ある引戸を戸枠側に駆動することができる。また、摺動
ピンは、先端に緩衝材を備えることができ、緩衝材は、
圧縮ばねを介し、摺動ピンの先端方向に付勢することが
できる。
【0010】
【作用】かかる発明の構成によるときは、引戸は、吊り
戸車を介して戸枠の前面に沿って開閉し、吊り戸式とな
っている上、吊り戸車との間に介装する摺動ベアリング
を介し、前後に移動自在に吊下されているから、押圧機
構を介して戸枠に押し付けることにより、戸枠の前面に
密着させることができる。そこで、このときの引戸は、
戸枠の前面にパッキンが付設されていることにより、良
好な気密性、水密性を実現することができる。
【0011】戸枠にガイドローラを設け、引戸の下部の
ガイド部材に係合させるときは、ガイド部材、ガイドロ
ーラは、閉鎖位置にある引戸の前後動を許容するから、
このときの引戸は、押圧機構を介して戸枠側に前進さ
せ、戸枠に押し付けて密着させることができる。また、
ガイド部材、ガイドローラは、閉鎖位置以外にある引戸
を後退位置に案内し、したがって、閉鎖位置にある引戸
は、単に開放方向に駆動することにより、戸枠から引き
離して一挙動で開放操作することができ、自動操作が極
めて容易である。
【0012】パッキン、引戸を電磁シールド性とすれ
ば、引戸は、戸枠の前面に密着させることにより、気密
性、水密性に加えて、良好な電磁波遮蔽性を発揮するこ
とができる。
【0013】引戸に導電性の外装板を設ければ、引戸
は、外装板、シールドパッキンを介し、戸枠に対して電
気的に一体に密着させることができ、一層良好な電磁波
遮蔽性を実現することができる。
【0014】押圧機構が偏心カムと摺動ピンとを備える
ときは、引戸は、偏心カムを回転駆動することにより、
摺動ピンを介して戸枠側に駆動することができ、小さな
駆動力により、戸枠の前面に強力に密着させることが可
能である。なお、このときの押圧機構は、閉鎖位置にあ
る引戸を挟み込むようにして、戸枠の前方に配設されて
いるものとする。
【0015】摺動ピンの先端に緩衝材を設ければ、摺動
ピンは、緩衝材を介し、引戸の表面に軟く当接し、引戸
の表面を傷めるおそれがない。また、圧縮ばねを介して
緩衝材を付勢すれば、摺動ピンは、圧縮ばねが縮むこと
により、引戸の表面に一定の押圧力を加えることができ
る。
【0016】
【実施例】以下、図面を以って実施例を説明する。
【0017】電波暗室等の扉装置は、戸枠10に対し、
吊り戸式の引戸20を組み合わせてなる(図1)。
【0018】戸枠10は、下枠材11、上枠材12、左
右の竪枠材13、13を枠状に組み立てて構成されてい
る(図2、図3)。なお、下枠材11、上枠材12、竪
枠材13、13は、それぞれ、適切に折曲げ加工した板
材によって形成されている。下枠材11は、補強材11
a、11a、表面材11b、支持材11cと組み合わせ
た上、床面Fからいくぶん高く突出するように設置され
ており、上枠材12は、補強材12a、表面材12b、
支持材12c、12dと組み合わせ、図示しない建物駆
体に固定されている。なお、支持材12dは、表面材1
2bとともに、上方に高く幅広に形成されている。ま
た、各竪枠13は、補強材13a、13b、表面材を兼
ねる支持材13cと組み合わせ、建物駆体に固定されて
いる。
【0019】上枠材12、竪枠材13、13の各後面に
は、支持材15aを介し、補強材15bを伴う連結材1
5が取り付けられており、各連結材15の先端は、建物
の間仕切壁Wa に連結されている。また、下枠材11、
上枠材12、竪枠材13、13の各前面には、下枠材1
1と表面材11b、表面材12b、支持材13cを介
し、電磁シールド性のシールドパッキン16、16…が
装着されている。なお、シールドパッキン16、16…
は、戸枠10の全周に亘って連続し、枠状に形成されて
いるものとする。
【0020】支持材11c、表面材12b、支持材13
c、13cは、それぞれ電磁シールド性のシールド材1
7、17…に連結されている。なお、シールド材17、
17…は、全体として箱形に連続し、内部に電波暗室を
形成しているものとする。シールドパッキン16、16
…、シールド材17、17…に接する下枠材11、表面
材11b、支持材11c、表面材12b、支持材13
c、13cは、いずれも導電性のステンレススチール板
からなり、戸枠10の他の構成部材は、通常のスチール
板からなっている。
【0021】引戸20は、引戸本体21の上部に吊り戸
車22、22を装着して構成されている(図1、図
4)。なお、引戸本体21と、吊り戸車22、22との
間には、摺動ベアリング23、23が介装されている。
【0022】引戸本体21は、チャンネル状の構造材2
1a、21a…を枠状に組み立て、両面に表面板21
b、21bを貼着し、さらに、周縁部に外装板21c、
21c…を装着して構成されている(図2、図4)。上
下の構造材21a、21aは、下向きに配設されてお
り、上下の外装板21c、21c…は、対応する構造材
21aの両面に付設されている。また、上部の構造材2
1aは、外装板21c、21cの上方に高く突出してい
る。左右の構造材21a、21aは、内向きに配置され
ており(図3、図4)、左右の外装板21c、21c
は、対応する構造材21aの外側を覆うように、チャン
ネル状に形成されている。
【0023】戸枠10に対面する側の外装板21c、2
1c…には、山形のリブ21c1 、21c1 …が形成さ
れており、リブ21c1 、21c1 …は、戸枠10上の
シールドパッキン16、16…に対応するものとする。
また、外装板21c、21c…は、導電性のステンレス
スチール板からなっており、引戸20は、全体として電
磁シールド性に構成されている。
【0024】引戸本体21の表面には、取手21dが形
成されている。ただし、取手21dは、引戸本体21の
両面に設けるものとする。
【0025】引戸本体21の上端面には、ブラケット2
4a、24aを介し、短い支持軸24、24が引戸本体
21に直交して装着されている(図2、図4)。各支持
軸24には、摺動ベアリング23が組み合わされてお
り、支持軸24は、摺動ベアリング23を貫通し、摺動
ベアリング23に対して前後に摺動することができる。
また、各摺動ベアリング23の上面には、ブラケット2
2aが突設されており、吊り戸車22は、ブラケット2
2aに軸着されている。
【0026】吊り戸車22、22は、溝付き車であり、
戸枠10の上部に固定するガイドレール18に係合し、
引戸20を左右に移動自在に吊下している(図1、図
2)。なお、ガイドレール18は、ベース材18aを介
し、戸枠10の上部の支持材12dの前面に固定されて
いる。ガイドレール18、支持材12dは、戸枠10の
片側に長く延長されており、したがって、引戸20は、
戸枠10の前面に沿って開閉し、閉鎖位置(図3の実
線)と、開放位置(同図の二点鎖線、図1)とをとるこ
とができる。
【0027】引戸本体21の下部の構造材21aには、
前面側の内面に長い板状のガイド部材25が装着されて
いる(図3、図4)。一方、戸枠10の下部には、構造
材21a内においてガイド部材25に係合するガイドロ
ーラ19が上向きに突設されている。ガイドローラ19
は、軸19aを介して表面材11bの上面に突設されて
おり(図2)、引戸20を閉鎖位置に移動するとき、引
戸本体21の進行方向後端部に相当するように配置され
ている(図3)。また、ガイド部材25は、このときの
ガイドローラ19に対応する部分が切除されている。そ
こで、ガイド部材25、ガイドローラ19は、引戸20
が閉鎖位置にあるとき、引戸20の前後動を許容する一
方、引戸20が閉鎖位置以外にあるとき、引戸20を後
退位置に案内することができる。ただし、ここで、引戸
20の後退位置とは、引戸本体21が戸枠10の前面か
ら離れ、左右に開閉移動可能な位置をいう(図2、図
3)。
【0028】戸枠10の前方側には、引戸20の閉鎖側
の戸当り31と、上方の補助フレーム32とを介し、押
圧機構40、40を組み込む竪フレーム33、33と、
開放位置の引戸20を収納する戸袋34とが配設されて
いる(図1、図3)。戸当り31の表面には、緩衝材3
1aが付設されており、裏面側には、補強材31bが付
設されている。
【0029】補助フレーム32は、構造材32a、32
a…に対して表面材32b、32b…を組み付け、横長
の箱形に形成されている(図1、図2)。下部の構造材
32a、32a間には、補強材32cが架設されてい
る。補助フレーム32は、吊り戸車22、22、ガイド
レール18を含む引戸20の上部を覆うことができる。
【0030】竪フレーム33、33は、戸枠10の竪枠
材13、13の前面に対称形に立設されている(図1、
図3)。各竪フレーム33は、断面L形の構造材33
a、カバー33bを組み合わせて縦長の箱形に形成され
ており、カバー33bは、ヒンジ33cを介して開閉す
ることができる。なお、カバー33bには、縁材33b
1 が付設されており、竪フレーム33は、カバー33
b、補助材33d、33d、構造材33aとともに、体
裁よく仕上げられている。
【0031】押圧機構40、40は、それぞれ、連結軸
41a上に同方向に固定する偏心カム41、41…と、
各偏心カム41に対応して配設する摺動ピン42、42
…とを主要部材としてなる(図3、図5)。連結軸41
a、41aの上端は、それぞれベベルギヤ41b、43
aを介し、共通の駆動軸43に連結されており、駆動軸
43は、減速ギヤ43b、43cを介し、駆動モータ4
3dに連結されている。ただし、駆動軸43、駆動モー
タ43dは、補助フレーム32に収納されている。
【0032】偏心カム41、41…を固定する連結軸4
1aは、竪フレーム33内において、ブラケット41
c、支持材41dを介し、回転自在に支承されている
(図6)。一方、摺動ピン42は、鍔付きのポット形に
形成され、圧縮ばね42aとともに、ケース42bに摺
動自在に収納されている。ケース42bは、支持材41
dに固定されており、摺動ピン42の抜止め用のストッ
パ42cを備えている。ケース42bの底部は、竪フレ
ーム33に形成する孔33eを介して引戸20側に露出
しており、摺動ピン42の先端部は、ケース42bの底
部の孔42dを介し、引戸20に対向している。
【0033】摺動ピン42の先端には、ブッシュ45a
を介して緩衝材45が装着されている。また、摺動ピン
42の後部には、ローラブラケット44aがねじ込ま
れ、ローラブラケット44aには、偏心カム41の周面
に当接するローラ44が軸着されている。なお、摺動ピ
ン42の内部には、ブッシュ45a、ローラブラケット
44aの間に圧縮ばね45bが介装され、緩衝材45
は、圧縮ばね45b、ブッシュ45aを介し、摺動ピン
42の先端方向に付勢されている。
【0034】押圧機構40、40は、共通の駆動モータ
43dを駆動し、偏心カム41、41…を一斉に回転駆
動することにより、各摺動ピン42のほぼ全体がケース
42b内に収納される待機状態(図6)と、各摺動ピン
42の先端部がケース42b、竪フレーム33から引戸
20側に突出する作動状態(図7)とをとることができ
る。なお、押圧機構40、40は、閉鎖位置にある引戸
20の左右両側に対応して配設されているものとし、し
たがって、作動状態の摺動ピン42、42…は、引戸2
0を戸枠10に向けて前進させ、引戸20を戸枠10の
前面に押し付けて密着させることができる。閉鎖位置に
ある引戸20は、ガイドローラ19がガイド部材25の
切除部分に対応し、上部の支持軸24、24が摺動ベア
リング23、23の内部を前後に移動することにより、
戸枠10に対して平行に前後動することができるからで
ある。
【0035】なお、各摺動ピン42は、偏心カム41、
ローラ44、ローラブラケット44aを介し、圧縮ばね
42aに坑して作動状態に駆動され、このとき、先端の
緩衝材45は、圧縮ばね45bが縮むことにより、引戸
20に対して所定の押圧力を及ぼすことができる。
【0036】かかる電波暗室等の扉装置の作動は、次の
とおりである。
【0037】まず、引戸20は、吊り戸車22、22を
介して吊り戸式に形成されているから、ガイドレール1
8によって案内され、左右に開閉操作することができ、
開放位置と閉鎖位置とをとることができる(図3の実線
と二点鎖線)。また、かかる引戸20の開閉操作は、手
動操作のみならず、図示しない開閉機構を介し、電動操
作することも可能である。なお、このようにして開閉操
作するとき、引戸20は、ガイドローラ19が引戸本体
21の下部の構造材21aとガイド部材25との間に入
り込むことにより、戸枠10の前面から離れる後退位置
に維持されている。また、このときの押圧機構40、4
0は、待機状態に待機させておくものとする(図6)。
【0038】引戸20が閉鎖位置になると、駆動モータ
43dを介し、押圧機構40、40を待機位置から作動
状態に駆動する(図7)。このとき、引戸20は、戸枠
10の前面に密着し、戸枠10の前面のシールドパッキ
ン16、16…、引戸本体21、引戸本体21の周囲の
外装板21c、21c…を介して戸枠10、シールド材
17、17…と電気的に一体となり、全体として良好な
電磁波遮蔽性を発揮することができる。
【0039】閉鎖位置にある引戸20は、押圧機構4
0、40を待機状態に復帰させた上、開放方向に駆動す
ることにより(図7の矢印K1 方向)、一挙動で開放す
ることができる。引戸20を矢印K1 方向に引くことに
より、ガイド部材25がガイドローラ19に当接し、ガ
イド部材25、ガイドローラ19は、引戸20を戸枠1
0から引き離し、引戸20を後退位置に駆動することが
できるからである。
【0040】
【他の実施例】引戸本体21の上端面には、高さが異な
るガイドローラ26、26を突設し、戸枠10の支持材
12dには、ガイドローラ26、26に対応するガイド
レール17、17を付設してもよい(図8、図9)。
【0041】各ガイドローラ26は、軸26a、ベース
26bを介し、引戸本体21の上部の構造材21aに突
設されており、ガイドレール17、17は、ベース材1
7aを介し、ガイドレール18の下方に配設されてい
る。なお、ガイドローラ26、26は、引戸20を閉鎖
位置に移動するとき、引戸本体21の進行方向前方側の
ものが高く、後方側のものが低いものとし、これに対応
して、ガイドレール17、17は、上方のものが引戸2
0の閉鎖方向に長く、下方のものが短く形成されてい
る。ただし、各ガイドレール17は、引戸20を閉鎖位
置に移動するとき、下部のガイドローラ19がガイド部
材25の切除部分に位置すると同時に、対応するガイド
ローラ26が戸枠10側に前進し得るように、閉鎖方向
の先端が切除されている。
【0042】閉鎖位置にあって戸枠10の前面に押し付
けられた引戸20は、下部のガイド部材25、ガイドロ
ーラ19に加えて、上部のガイドレール17、17、ガ
イドローラ26、26が働くことにより、一層円滑に開
放操作することができる。
【0043】以上の説明において、引戸20は、戸枠1
0に対し、シールド材17、17…によって囲まれる電
波暗室の室内側に配設されており、したがって、図1、
図2、図3、図5、図9の矢印Aは、入室方向を示して
いる。ただし、引戸20は、これに代えて、戸枠10に
対し、電波暗室の室外側に配設してもよい。
【0044】また、戸枠10の下枠材11と、その関連
部材は、全体を床面Fに埋設してもよい(図2の二点鎖
線)。床面Fには、下枠材11が突出せず、引戸20の
下部が通過する幅狭の溝F1 が形成されるのみであるか
ら、通行の支障となることがない。
【0045】なお、この発明は、電波暗室のみならず、
クリーンルームや与圧室、減圧室などのように、気密
性、水密性を要する出入口用の扉装置として有効に適用
することができる。ただし、このときの引戸20は、電
磁シールド性にする必要がなく、シールドパッキン1
6、16…は、通常のパッキンを使用すればよい。ま
た、外装板21c、21c…も、格別な導電性を必要と
しないから、任意の材料を使用することができる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、前面にパッキンを付設する戸枠と、吊り戸式の引戸
と、押圧機構とを設けることによって、引戸は、戸枠の
前面に沿って左右に開閉することができ、押圧機構は、
閉鎖位置にある引戸を戸枠に押し付けるようにして密着
させ、良好な気密性、水密性を実現することができるか
ら、前面の開閉用のスペースを全く必要としない上、ヒ
ンジを使用しないから、片持ち支持の制約がなく、任意
の開口寸法に対して容易に適合させることができるとい
う優れた効果がある。
【0047】また、パッキンをシールドパッキンとし、
引戸を電磁シールド性とすることにより、良好な電磁波
遮蔽性を実現することができ、電波暗室に対して好適に
適用することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 全体概略構成斜視図
【図2】 縦断面説明図
【図3】 横断面説明図
【図4】 引戸の構成斜視図
【図5】 押圧機構の模式構成図
【図6】 押圧機構の要部構成図
【図7】 図6の作動状態図
【図8】 他の実施例を示す図2相当の要部説明図
【図9】 図8のX−X線矢視相当説明図
【符号の説明】
10…戸枠 16…シールドパッキン 19…ガイドローラ 20…引戸 21c…外装板 22…吊り戸車 23…摺動ベアリング 25…ガイド部材 40…押圧機構 41…偏心カム 42…摺動ピン 45…緩衝材 45b…圧縮ばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩田 祥孝 愛知県名古屋市東区橦木町2丁目26番地 富士精工株式会社名古屋支店内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面にパッキンを付設する戸枠と、吊り
    戸車を介して前記戸枠の前面に沿って開閉する引戸と、
    閉鎖位置の前記引戸を前記戸枠に押し付ける押圧機構と
    を備えてなり、前記引戸は、前記吊り戸車との間に介装
    する摺動ベアリングを介し、前後に移動自在に吊下する
    ことを特徴とする電波暗室等の扉装置。
  2. 【請求項2】 前記戸枠は、前記引戸の下部のガイド部
    材に係合するガイドローラを有し、前記ガイド部材、ガ
    イドローラは、閉鎖位置にある前記引戸の前後動を許容
    することを特徴とする請求項1記載の電波暗室等の扉装
    置。
  3. 【請求項3】 前記パッキンは、電磁シールド性のシー
    ルドパッキンとし、前記引戸は、電磁シールド性にする
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の電波暗
    室等の扉装置。
  4. 【請求項4】 前記引戸には、前記シールドパッキンに
    対応して導電性の外装板を付設することを特徴とする請
    求項3記載の電波暗室等の扉装置。
  5. 【請求項5】 前記押圧機構は、前記引戸の前面に沿っ
    て配設し、一斉に回転駆動する複数の偏心カムと、該偏
    心カムに対応する複数の摺動ピンとを備え、該摺動ピン
    は、閉鎖位置にある前記引戸を前記戸枠側に駆動するこ
    とを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか記載
    の電波暗室等の扉装置。
  6. 【請求項6】 前記摺動ピンは、先端に緩衝材を備える
    ことを特徴とする請求項5記載の電波暗室等の扉装置。
  7. 【請求項7】 前記緩衝材は、圧縮ばねを介し、前記摺
    動ピンの先端方向に付勢することを特徴とする請求項6
    記載の電波暗室等の扉装置。
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