JP3364848B2 - 二重窓枠構造の電磁遮蔽ビル - Google Patents
二重窓枠構造の電磁遮蔽ビルInfo
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- JP3364848B2 JP3364848B2 JP22887495A JP22887495A JP3364848B2 JP 3364848 B2 JP3364848 B2 JP 3364848B2 JP 22887495 A JP22887495 A JP 22887495A JP 22887495 A JP22887495 A JP 22887495A JP 3364848 B2 JP3364848 B2 JP 3364848B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- glass
- electromagnetic shielding
- building
- window frame
- layer
- Prior art date
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Landscapes
- Building Environments (AREA)
- Securing Of Glass Panes Or The Like (AREA)
- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
- Joining Of Glass To Other Materials (AREA)
- Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁遮蔽材からな
る電磁遮蔽層で覆ってビル内空間を外部からの独立した
電磁遮蔽空間として構成する二重窓枠構造の電磁遮蔽ビ
ルに関する。
る電磁遮蔽層で覆ってビル内空間を外部からの独立した
電磁遮蔽空間として構成する二重窓枠構造の電磁遮蔽ビ
ルに関する。
【0002】
【従来の技術】今やオフィスビルでは、LANその他の
通信回線を使ってそれぞれが独自の通信情報処理システ
ムを構築しているところが多い。このようなシステムが
大規模化すると、通信回線の確保が課題になり、ケーブ
ルの配線も複雑に錯綜して、部屋や装置の配置替えの際
には、そのための配線変更の作業量が多くなるため、電
波を使った無線通信方式の採用も1つの方法として注目
されている。
通信回線を使ってそれぞれが独自の通信情報処理システ
ムを構築しているところが多い。このようなシステムが
大規模化すると、通信回線の確保が課題になり、ケーブ
ルの配線も複雑に錯綜して、部屋や装置の配置替えの際
には、そのための配線変更の作業量が多くなるため、電
波を使った無線通信方式の採用も1つの方法として注目
されている。
【0003】ところが、電波を使った無線通信方式を採
用する場合には、使用周波数帯域について電波法の規制
が問題になる。そこで、このような電波法による規制を
受けることなく、自由に使用周波数帯域を選択、設定し
て独自の無線による通信方式を採用するためには、ビル
内の空間を外部から電磁的に遮蔽した電磁遮蔽ビルの構
築が不可欠となる。既に出願人は、このような電磁遮蔽
ビルに関し、例えば特公平6−99972号公報や特公
平6−99973号公報、特公平7−16118号公
報、特公平6−76706号公報に、ビルの躯体や外壁
の遮蔽構造について提案し、特公平6−99971号公
報や特公平6−33699号公報、特公平6−1382
2号公報に、ビルの出入口の遮蔽構造について、特公平
6−63407号公報や特公平5−79790号公報、
特公平3−58557号公報に、窓開口部の遮蔽構造に
ついて提案している。また、特公平3−62320号公
報や特公平3−45972号公報、特公平3−6231
8号公報、特公平5−34159号公報に、天井や階層
別の遮蔽構造について提案している。
用する場合には、使用周波数帯域について電波法の規制
が問題になる。そこで、このような電波法による規制を
受けることなく、自由に使用周波数帯域を選択、設定し
て独自の無線による通信方式を採用するためには、ビル
内の空間を外部から電磁的に遮蔽した電磁遮蔽ビルの構
築が不可欠となる。既に出願人は、このような電磁遮蔽
ビルに関し、例えば特公平6−99972号公報や特公
平6−99973号公報、特公平7−16118号公
報、特公平6−76706号公報に、ビルの躯体や外壁
の遮蔽構造について提案し、特公平6−99971号公
報や特公平6−33699号公報、特公平6−1382
2号公報に、ビルの出入口の遮蔽構造について、特公平
6−63407号公報や特公平5−79790号公報、
特公平3−58557号公報に、窓開口部の遮蔽構造に
ついて提案している。また、特公平3−62320号公
報や特公平3−45972号公報、特公平3−6231
8号公報、特公平5−34159号公報に、天井や階層
別の遮蔽構造について提案している。
【0004】これらの提案に見られるように、電磁遮蔽
ビルは、躯体や壁構造体に電磁遮蔽材を用い、さらに窓
や出入口等の開口部にも電磁遮蔽材を用いてビルの外壁
に沿って全面を電磁遮蔽材で覆うようにすることによ
り、ビル内の空間を外部と独立した1つの電磁遮蔽空間
として構成することができる。また、ビル内を1つの電
磁遮蔽空間としてではなく、各フロア毎に上下の天井や
床において電磁遮蔽材で仕切り、或いは各フロアにおい
て部屋間の壁を電磁遮蔽材で仕切ることによって、各フ
ロア毎、或いは各部屋毎に独立した複数の電磁遮蔽空間
を構成することができる。
ビルは、躯体や壁構造体に電磁遮蔽材を用い、さらに窓
や出入口等の開口部にも電磁遮蔽材を用いてビルの外壁
に沿って全面を電磁遮蔽材で覆うようにすることによ
り、ビル内の空間を外部と独立した1つの電磁遮蔽空間
として構成することができる。また、ビル内を1つの電
磁遮蔽空間としてではなく、各フロア毎に上下の天井や
床において電磁遮蔽材で仕切り、或いは各フロアにおい
て部屋間の壁を電磁遮蔽材で仕切ることによって、各フ
ロア毎、或いは各部屋毎に独立した複数の電磁遮蔽空間
を構成することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような電磁遮蔽
ビルにおいて、窓開口部の電磁遮蔽を行う場合には、電
磁遮蔽層として、窓ガラスの1面或いは両面に金属等の
導電性材料による薄い膜を形成したものが用いられる。
このようなガラスは、電磁遮蔽層が導電性材料という限
定した材料となるため、その材料によってガラスの色合
いも決まってしまう。そのため、ビルの外壁の色合いと
の関係で、デザイン的に色調のバランスをとることが難
しい場合が生じるという問題がある。
ビルにおいて、窓開口部の電磁遮蔽を行う場合には、電
磁遮蔽層として、窓ガラスの1面或いは両面に金属等の
導電性材料による薄い膜を形成したものが用いられる。
このようなガラスは、電磁遮蔽層が導電性材料という限
定した材料となるため、その材料によってガラスの色合
いも決まってしまう。そのため、ビルの外壁の色合いと
の関係で、デザイン的に色調のバランスをとることが難
しい場合が生じるという問題がある。
【0006】また、既設のビルを電磁遮蔽ビルとしてリ
ニューアルしようとする場合には、当然、躯体が電磁遮
蔽性能を有していないため、壁や床、天井には、金属メ
ッシュや金属箔、導電性繊維を用いたシート、導電性塗
料等の電磁遮蔽材をその内面や内装材との間に貼り、窓
開口部は、電磁遮蔽層を有するガラスと取り替えること
によって実現できるが、この場合にも窓開口部に嵌め込
む窓ガラスについては2層ガラスも含め様々な種類があ
るため、その対応が煩雑になるという問題がある。ま
た、電磁遮蔽層を有するガラスの場合には、上記のよう
に色合いを自由に選択することができないという問題も
ある。
ニューアルしようとする場合には、当然、躯体が電磁遮
蔽性能を有していないため、壁や床、天井には、金属メ
ッシュや金属箔、導電性繊維を用いたシート、導電性塗
料等の電磁遮蔽材をその内面や内装材との間に貼り、窓
開口部は、電磁遮蔽層を有するガラスと取り替えること
によって実現できるが、この場合にも窓開口部に嵌め込
む窓ガラスについては2層ガラスも含め様々な種類があ
るため、その対応が煩雑になるという問題がある。ま
た、電磁遮蔽層を有するガラスの場合には、上記のよう
に色合いを自由に選択することができないという問題も
ある。
【0007】本発明は、上記の課題を解決するものであ
って、窓開口部の電磁遮蔽を簡便に行うことができ、色
合を広範囲に選択できる二重窓枠構造の電磁遮蔽ビルを
提供することを目的とするものである。
って、窓開口部の電磁遮蔽を簡便に行うことができ、色
合を広範囲に選択できる二重窓枠構造の電磁遮蔽ビルを
提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのために本発明は、電
磁遮蔽材からなる電磁遮蔽層で覆ってビル内空間を外部
からの独立した電磁遮蔽空間として構成する電磁遮蔽ビ
ルにおいて、壁に取り付け固定された窓枠と、該窓枠に
組み込む嵌め込み窓枠とを有し、該嵌め込み窓枠に少な
くともガラスの1面に電磁遮蔽層を有するガラスを嵌め
込んで窓開口部を構成したことを特徴とするものであ
る。また、ガラスは、電磁遮蔽層を有する1枚のガラス
と色合調整層を有する1枚のガラスとの2層構造からな
り、或いは1枚のガラスの一方の面に電磁遮蔽層を有
し、他方の面に色合調整層を有することを特徴とするも
のである。
磁遮蔽材からなる電磁遮蔽層で覆ってビル内空間を外部
からの独立した電磁遮蔽空間として構成する電磁遮蔽ビ
ルにおいて、壁に取り付け固定された窓枠と、該窓枠に
組み込む嵌め込み窓枠とを有し、該嵌め込み窓枠に少な
くともガラスの1面に電磁遮蔽層を有するガラスを嵌め
込んで窓開口部を構成したことを特徴とするものであ
る。また、ガラスは、電磁遮蔽層を有する1枚のガラス
と色合調整層を有する1枚のガラスとの2層構造からな
り、或いは1枚のガラスの一方の面に電磁遮蔽層を有
し、他方の面に色合調整層を有することを特徴とするも
のである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を参
照しつつ説明する。図1は本発明の二重窓枠構造の電磁
遮蔽ビルの1実施例を示す図、図2は窓開口部の詳細断
面を示す図であり、1はサッシ枠、2は嵌め込みサッシ
枠、3は壁、11は色合調整層付きガラス、12は色合
調整層、13は電磁遮蔽層付きガラス、14、15は電
磁遮蔽層、16はセッティングブロック、17はバック
アップ材、18はシーリング材、20は水抜き孔を示
す。
照しつつ説明する。図1は本発明の二重窓枠構造の電磁
遮蔽ビルの1実施例を示す図、図2は窓開口部の詳細断
面を示す図であり、1はサッシ枠、2は嵌め込みサッシ
枠、3は壁、11は色合調整層付きガラス、12は色合
調整層、13は電磁遮蔽層付きガラス、14、15は電
磁遮蔽層、16はセッティングブロック、17はバック
アップ材、18はシーリング材、20は水抜き孔を示
す。
【0010】図1において、壁3は、例えば内壁に金属
メッシュや金属箔(フイルム)、不織布、その他導電性
繊維を用いたシート等を貼ったり、導電性塗料を塗って
電磁遮蔽構造にしたものである。サッシ枠1は、壁3に
取り付けられた固定窓枠であり、嵌め込みサッシ枠2
は、この壁3に固定されたサッシ枠1に組み込み、ここ
に電磁遮蔽性能を有するガラスを嵌め込むものである。
したがって、既設ビルを電磁遮蔽ビルとしてリニューア
ルしようとする場合には、電磁遮蔽性能を有するガラス
を嵌め込んだ嵌め込みサッシ枠2を持込み、従来のガラ
スを除去して嵌め込みサッシ枠2と一体で交換すればよ
い。また、このようにすれば、要求される遮蔽レベルに
応じてガラスを選択したものを嵌め込みサッシ枠2と一
体で交換できるので、窓開口部のリニューアルを簡単に
施工することができ、また、その後の遮蔽レベルやデザ
インの変更等に応じた変更にも柔軟に対応できる。
メッシュや金属箔(フイルム)、不織布、その他導電性
繊維を用いたシート等を貼ったり、導電性塗料を塗って
電磁遮蔽構造にしたものである。サッシ枠1は、壁3に
取り付けられた固定窓枠であり、嵌め込みサッシ枠2
は、この壁3に固定されたサッシ枠1に組み込み、ここ
に電磁遮蔽性能を有するガラスを嵌め込むものである。
したがって、既設ビルを電磁遮蔽ビルとしてリニューア
ルしようとする場合には、電磁遮蔽性能を有するガラス
を嵌め込んだ嵌め込みサッシ枠2を持込み、従来のガラ
スを除去して嵌め込みサッシ枠2と一体で交換すればよ
い。また、このようにすれば、要求される遮蔽レベルに
応じてガラスを選択したものを嵌め込みサッシ枠2と一
体で交換できるので、窓開口部のリニューアルを簡単に
施工することができ、また、その後の遮蔽レベルやデザ
インの変更等に応じた変更にも柔軟に対応できる。
【0011】電磁遮蔽性能を有するガラスとして、色合
調整層付きガラスと電磁遮蔽層付きガラスからなる2層
構造のガラスを採用した例を示したのが図2であり、壁
3に取付けられたサッシ枠1に嵌め込みサッシ枠2を組
み込んだ部分の断面詳細を示している。図2において、
色合調整層付きガラス11は、外側に配置され片面に色
合調整層12を有し、電磁遮蔽層付きガラス13は、内
側(部屋側)に配置され片面に電磁遮蔽層14を有する
ものであり、これらを2層にしてセッティングブロック
16、バックアップ材17、シーリング材18を使って
嵌め込みサッシ枠2に固定されている。したがって、こ
の窓開口部は、色合調整層付きガラス11の色合調整層
12によって外部の色合が決定され、電磁遮蔽層付きガ
ラス13の電磁遮蔽層14によって所定の遮蔽レベルが
確保されるようになっている。なお、壁3の部屋側内面
の電磁遮蔽層15は、金属メッシュや金属箔(フイル
ム)、不織布、その他導電性繊維を用いたシート等を貼
ったり、導電性塗料を塗って構成するものである。
調整層付きガラスと電磁遮蔽層付きガラスからなる2層
構造のガラスを採用した例を示したのが図2であり、壁
3に取付けられたサッシ枠1に嵌め込みサッシ枠2を組
み込んだ部分の断面詳細を示している。図2において、
色合調整層付きガラス11は、外側に配置され片面に色
合調整層12を有し、電磁遮蔽層付きガラス13は、内
側(部屋側)に配置され片面に電磁遮蔽層14を有する
ものであり、これらを2層にしてセッティングブロック
16、バックアップ材17、シーリング材18を使って
嵌め込みサッシ枠2に固定されている。したがって、こ
の窓開口部は、色合調整層付きガラス11の色合調整層
12によって外部の色合が決定され、電磁遮蔽層付きガ
ラス13の電磁遮蔽層14によって所定の遮蔽レベルが
確保されるようになっている。なお、壁3の部屋側内面
の電磁遮蔽層15は、金属メッシュや金属箔(フイル
ム)、不織布、その他導電性繊維を用いたシート等を貼
ったり、導電性塗料を塗って構成するものである。
【0012】また、電磁遮蔽層付きガラス13の電磁遮
蔽層14と壁3の部屋側内面の電磁遮蔽層15とを電気
的に一体に接続する場合には、例えば電磁遮蔽層付きガ
ラス13の縁に沿って導電性テープ19、例えばアルミ
テープを巻いたり、セッティングブロック16、バック
アップ材17に導電性材料を用いればよい。このように
することによって、電磁遮蔽層14から導電性テープ、
セッティングブロック16、バックアップ材17、嵌め
込みサッシ枠2、サッシ枠1を通して電磁遮蔽層15と
を電気的に接続することができる。
蔽層14と壁3の部屋側内面の電磁遮蔽層15とを電気
的に一体に接続する場合には、例えば電磁遮蔽層付きガ
ラス13の縁に沿って導電性テープ19、例えばアルミ
テープを巻いたり、セッティングブロック16、バック
アップ材17に導電性材料を用いればよい。このように
することによって、電磁遮蔽層14から導電性テープ、
セッティングブロック16、バックアップ材17、嵌め
込みサッシ枠2、サッシ枠1を通して電磁遮蔽層15と
を電気的に接続することができる。
【0013】なお、本発明は、上記の実施例に限定され
るものではなく、種々の変形が可能である。例えば上記
の実施例では、躯体が電磁遮蔽性能を有しない既設ビル
を電磁遮蔽ビルとしてリニューアルする場合を説明した
が、電磁遮蔽材を用いて躯体全体を遮蔽構造体とする新
設ビルであっても、同様に窓開口部を構成してもよいこ
とはいうまでもない。また、窓ガラスに電磁遮蔽層付き
ガラスと色合調整層付きガラスからなる2層ガラスを用
いる例を示したが、1枚のガラスで一方の面に電磁遮蔽
層を有し、他方の面に色合調整層を有するものであって
もよいし、さらには、一定の遮蔽レベルを有するもので
あれば図2に示す電磁遮蔽層14の部分が金属膜で構成
され色合調整層12のない断熱複層ガラスや遮蔽性能を
有する熱線反射フイルムガラス等を用いてもよい。すな
わち、使用周波数帯域や使用目的によっては、遮蔽レベ
ルが40dB以上が要求される場合もあるが、例えばP
HSや無線LANの場合のように10dB以上の遮蔽レ
ベルがあればよい場合もある。このような後者の場合に
は、特に高い遮蔽レベルのものでなく、簡便的に一定の
遮蔽レベルを有するガラスを用いることができる。
るものではなく、種々の変形が可能である。例えば上記
の実施例では、躯体が電磁遮蔽性能を有しない既設ビル
を電磁遮蔽ビルとしてリニューアルする場合を説明した
が、電磁遮蔽材を用いて躯体全体を遮蔽構造体とする新
設ビルであっても、同様に窓開口部を構成してもよいこ
とはいうまでもない。また、窓ガラスに電磁遮蔽層付き
ガラスと色合調整層付きガラスからなる2層ガラスを用
いる例を示したが、1枚のガラスで一方の面に電磁遮蔽
層を有し、他方の面に色合調整層を有するものであって
もよいし、さらには、一定の遮蔽レベルを有するもので
あれば図2に示す電磁遮蔽層14の部分が金属膜で構成
され色合調整層12のない断熱複層ガラスや遮蔽性能を
有する熱線反射フイルムガラス等を用いてもよい。すな
わち、使用周波数帯域や使用目的によっては、遮蔽レベ
ルが40dB以上が要求される場合もあるが、例えばP
HSや無線LANの場合のように10dB以上の遮蔽レ
ベルがあればよい場合もある。このような後者の場合に
は、特に高い遮蔽レベルのものでなく、簡便的に一定の
遮蔽レベルを有するガラスを用いることができる。
【0014】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、壁に取付け固定される窓枠にさらに第2の窓
枠(嵌め込み窓枠)を組み込むので、遮蔽レベルに応じ
た窓開口部の変更が容易になる。しかも、旧サッシ枠の
内部にゲタを履かせる形で嵌め込みサッシ枠を組み込む
ので、複層ガラスが入らないサッシ枠であっても、複層
ガラスを採用することができ、電磁遮蔽層とは関係なく
自由に色合いを選べる色合調整層と組み合わせた複層ガ
ラスにより、外壁のデザインに柔軟に対応することがで
きる。また、ガラスの電磁遮蔽層における所定の遮蔽レ
ベルを維持するためには、通常の建物の耐用年数に比べ
て現状では7年程度と非常に短いため、交換頻度も高く
なるが、嵌め込みサッシ枠で一体交換ができるので、こ
のような交換のメンテナンスにかける負担も軽減するこ
とができる。
によれば、壁に取付け固定される窓枠にさらに第2の窓
枠(嵌め込み窓枠)を組み込むので、遮蔽レベルに応じ
た窓開口部の変更が容易になる。しかも、旧サッシ枠の
内部にゲタを履かせる形で嵌め込みサッシ枠を組み込む
ので、複層ガラスが入らないサッシ枠であっても、複層
ガラスを採用することができ、電磁遮蔽層とは関係なく
自由に色合いを選べる色合調整層と組み合わせた複層ガ
ラスにより、外壁のデザインに柔軟に対応することがで
きる。また、ガラスの電磁遮蔽層における所定の遮蔽レ
ベルを維持するためには、通常の建物の耐用年数に比べ
て現状では7年程度と非常に短いため、交換頻度も高く
なるが、嵌め込みサッシ枠で一体交換ができるので、こ
のような交換のメンテナンスにかける負担も軽減するこ
とができる。
【図1】 本発明の二重窓枠構造の電磁遮蔽ビルの1実
施例を示す図である。
施例を示す図である。
【図2】 窓開口部の詳細断面を示す図である。
1…サッシ枠、2…嵌め込みサッシ枠、3…壁、11…
色合調整層付きガラス、12…色合調整層、13…電磁
遮蔽層付きガラス、14、15…電磁遮蔽層、16…セ
ッティングブロック、17…バックアップ材、18…シ
ーリング材、19…導電性テープ、20…水抜き孔
色合調整層付きガラス、12…色合調整層、13…電磁
遮蔽層付きガラス、14、15…電磁遮蔽層、16…セ
ッティングブロック、17…バックアップ材、18…シ
ーリング材、19…導電性テープ、20…水抜き孔
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI
H05K 9/00 H05K 9/00 V
(72)発明者 向山 澄夫
東京都港区芝浦一丁目2番3号清水建設
株式会社内
(72)発明者 桜井 仁
東京都港区芝浦一丁目2番3号清水建設
株式会社内
(72)発明者 長田 耕治
東京都港区芝浦一丁目2番3号清水建設
株式会社内
(56)参考文献 特開 平7−139263(JP,A)
特開 平6−177578(JP,A)
特開 平7−94893(JP,A)
実開 平3−83996(JP,U)
実開 平7−38572(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
E06B 5/00 - 5/18
C03C 27/06 101
Claims (2)
- 【請求項1】 電磁遮蔽材からなる電磁遮蔽層で覆って
ビル内空間を外部からの独立した電磁遮蔽空間として構
成する電磁遮蔽ビルにおいて、壁に取り付け固定された
窓枠と、該窓枠に組み込む嵌め込み窓枠とを有し、該嵌
め込み窓枠に少なくともガラスの1面に電磁遮蔽性能を
有するガラスを嵌め込んで窓開口部を構成し、前記ガラ
スは、電磁遮蔽層を有する1枚のガラスと色合調整層を
有する1枚のガラスとの2層構造からなることを特徴と
する二重窓枠構造の電磁遮蔽ビル。 - 【請求項2】 電磁遮蔽材からなる電磁遮蔽層で覆って
ビル内空間を外部からの独立した電磁遮蔽空間として構
成する電磁遮蔽ビルにおいて、壁に取り付け固定された
窓枠と、該窓枠に組み込む嵌め込み窓枠とを有し、該嵌
め込み窓枠に少なくともガラスの1面に電磁遮蔽性能を
有するガラスを嵌め込んで窓開口部を構成し、前記ガラ
スは、1枚のガラスの一方の面に電磁遮蔽層を有し、他
方の面に色合調整層を有することを特徴とする二重窓枠
構造の電磁遮蔽ビル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22887495A JP3364848B2 (ja) | 1995-09-06 | 1995-09-06 | 二重窓枠構造の電磁遮蔽ビル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22887495A JP3364848B2 (ja) | 1995-09-06 | 1995-09-06 | 二重窓枠構造の電磁遮蔽ビル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0972167A JPH0972167A (ja) | 1997-03-18 |
JP3364848B2 true JP3364848B2 (ja) | 2003-01-08 |
Family
ID=16883223
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22887495A Expired - Fee Related JP3364848B2 (ja) | 1995-09-06 | 1995-09-06 | 二重窓枠構造の電磁遮蔽ビル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3364848B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN117842171B (zh) * | 2024-03-04 | 2024-06-07 | 中铁一局集团电务工程有限公司 | 一种多种控制方式的电车转向方法 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH071837Y2 (ja) * | 1989-12-19 | 1995-01-18 | 旭硝子株式会社 | 電磁シールド複層ガラス構造 |
JP3152526B2 (ja) * | 1992-12-09 | 2001-04-03 | 株式会社フジタ | 電磁シールド窓 |
JP3124420B2 (ja) * | 1993-06-30 | 2001-01-15 | 新日軽株式会社 | シールドルームの窓における電磁波遮断構造 |
JP2624448B2 (ja) * | 1993-11-15 | 1997-06-25 | 株式会社日本アルミ | 改窓方法 |
JPH0738572U (ja) * | 1993-12-27 | 1995-07-14 | 株式会社巴コーポレーション | 電磁波を遮蔽する窓装置 |
-
1995
- 1995-09-06 JP JP22887495A patent/JP3364848B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0972167A (ja) | 1997-03-18 |
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