JPS62214928A - ポリエステル延伸フイルムの製造方法 - Google Patents

ポリエステル延伸フイルムの製造方法

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JPS62214928A
JPS62214928A JP61057132A JP5713286A JPS62214928A JP S62214928 A JPS62214928 A JP S62214928A JP 61057132 A JP61057132 A JP 61057132A JP 5713286 A JP5713286 A JP 5713286A JP S62214928 A JPS62214928 A JP S62214928A
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sheet
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智幸 南
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西田 怡正
Koichi Abe
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [技術分野] 本発明は、厚みむらの小さいポリエステル延伸フィルム
を高能率で製造する方法に関するものである。
[従来の技術] 従来、高能率でフィルムを製造する方法として、口金と
移動冷却体(回転ドラム、エンドレスベルトなど)との
間に、ワイヤーあるいはナイフ状等の電極をもうけ、電
極に高電圧を印加することによって電極と移動冷却体の
間に移動していく溶融シートに静電荷を析出させ、該シ
ートを移動冷却体に均一に強く密着させながら急冷する
方法(例えば、特公昭37−6142号公報、以下、静
電印加キャスト法という〉が知られている。
しかし、この方法では、移動冷却体の移動速度を高め、
シートのキャスト速度を向上するにつれて、中位面積静
電荷置が少なくなり、シートと冷却体表面の密着性が低
下しシートの厚みむらが大きくなる。このため、静電荷
を析出するための電極の形状を変えたり、雰囲気を加圧
、減圧、あるいは好ましいガス体に置換したり工夫がさ
れるとともに、印加分圧を高めて、フィルム状表面に析
出する静電荷量を多くすることが試みられているが、印
加電極を高めると、電極と移動冷却体表面との間にアー
ク放電が生じ、フィルム状物が破壊され、ピンホールが
生じ、印加電圧を充分に高めることができず、高速キャ
スト化、すなわち、延伸フィルム製造の高速化が阻害さ
れている。
一方、上記静電印加キャスト法で用いるポリエステルの
285℃における比抵抗を4X108Ω・Cm以下にし
て静電印加キャスト性を高め、高速製膜する方法(例え
ば、特公昭53−40231号公報)が知られている。
しかし、この方法では、フィルムの厚さむらを小さくし
、かつ、製膜の高速化、特に40m/分以上に高速化す
ることが困難であった。
[発明が解決しようとする問題点] すなわち、従来の技術では、厚みむらの小ざいポリエス
テル延伸フィルムを高能率で製造することができないと
いう問題点があった。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、アルカリ金属、アルカリ土類金属、亜鉛、マ
ンガンもしくはそれらの化合物の少なくとも一種を0.
005〜1重量%含有せしめ、285℃における比抵抗
を2X10 〜5×”to9Ω・Cmにしたポリエステ
ル(A>と、285℃における比抵抗を該ポリエステル
(A>の比抵抗の1/100〜115としたポリエステ
ル(B)とを各々溶融し、該ポリエステル(A>の両端
に該ポリエステル(B)を接合または積層したシートに
した債、該シートへ静電荷を析出させて移動冷却体で冷
却固化し、次いで該シートを延伸するポリエステル延伸
フィルムの製造方法を特徴とするものである。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明におけるポリエステルとは、ポリマの結合連鎖の
50モル%以上、好ましくは75モル%以上がエステル
結合で結ばれている重合体あるいは共重合体であり、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレン・ビス(
2−クロルフェノキシ)エタン−4,4°−ジカルボキ
シレートあるいはシクロヘキサンジメタツールとジカル
ボン酸との重縮合体などが代表例であるが、本発明に特
に好ましいのはポリエチレンテレフタレートである。
ここでいうポリエチレンテレフタレート(以下、PET
と略称する)とは、エチレンテレフタレート中位が70
モル%以上を占めているのが好ましい。言いかえれば、
30モル%を越さない範囲で、他の分子単位、例えばエ
チレンイソフタレート、ブチレンテレフタレート、エチ
レンアジペート、アルキレングリコール、ポリアルキレ
ングリコールなどが共重合されていてもよい。
このようなポリエステルは通常の溶融重合法によって製
造された。例えば、テレフタル酸またはこれらを主成分
とする2塩基酸もしくはその低級アルキルエステルとエ
チレングリコールまたはこれを主成分とするジオキシ化
合物とをエステル化もしくはエステル交換反応せしめて
、単量体または、初期重合体を形成し、次に、これをそ
の融点以上の温度で真空下もしくは不活性ガス流通下に
おいて攪拌を加えながら通常固有粘度が0.45〜0.
75程度になるまで重縮合反応を行なう。
この際、触媒等の添加剤は必要に応じて任意に使用でき
る。
かかるポリエステルを製造するに際して、エステル交換
触媒、エステル化触媒、重合触媒およびリン化合物が使
用される。
エステル交換触媒、エステル化触媒としては、主にアル
カリ金属、アルカリ土類金属、マンガンおよび亜鉛など
の金属およびそれらの化合物が1種又は複数の組み合せ
で使用され、そのアルカリ金属、アルカリ土類金属の化
合物としは、該金属の塩化物、水素化物、硫酸塩、炭酸
塩、カルボン酸塩などであり、具体的には、塩化リチウ
ム、塩化カルシウム、水酸化カルシウム、硫酸ナトリウ
ム、硫酸カルシウム、炭酸ナトリウム、酢酸カルシウム
、酢酸リチウム、酢酸ストロンチウム、酢酸バリウム、
酢酸マグネシウム、安息香酸ストロンチウム、安息香酸
バリウム等を挙げることができる。
重合触媒としては、アンチモン、ゲルマニウム、チタン
の化合物が使用される。
リン化合物としては、リン酸、亜リン酸、ホスホン酸及
びこれら酸のモノ、ジあるいはトリエステルが1種また
は複数の組合せで使用される。
具体的には、一般式Iで表わされるリン酸のトリアルキ
ルエステルとして、リン酸トリメチル、リン酸トリエチ
ル、リン酸トリプロピル、リン酸トリイソプロピル、リ
ン酸インブチル、リン酸トリフェニルなどがある。
また一般式■で表わされるリンの酸化合物の具体例とし
ては、リン酸、メチルアシッドホスフェート、エチルア
シッドホスフェート、イソプロピルアシッドホスフェー
ト、ブチルアシッドホスフェート、フェニルアシッドホ
スフェート、メチルホスホン酸、エチルスルホン酸、フ
ェニルホスホン酸、亜リン酸などがある。
(R10)3P−0・旧・・式I (式中、R1は炭素数1〜4のアルキル基またはフェニ
ール基を、R2は水素基または水ti基または−OR(
R4は炭素数1〜4のアルキル基またはフェニル基を示
す)を、R3は水素基、炭素数1〜4のアルキル基、フ
ェニル基をそれぞれ示す。) ポリエステルの285℃における比抵抗は、ポリエステ
ル中に含有される金属量とリン量の絶対モル量、および
金属量とリン量との当量比によって著しく左右され、ま
た添加される金属化合物の種類によっても異なり、一般
に、リチウム、ナトリウム、マグネシウム、カルシウム
、マンガン、亜鉛などのグリコール可溶性金属化合物は
比抵抗が低下し、グリコール不溶性化合物は比抵抗が大
きくなる。
ここで当量比とは以下の式 (式中、MeおよびPはそれぞれ、ポリエステル中に含
まれるマグネシウムあるいはリチウム等の金属原子およ
びリン原子のモル数を表わす。)で表わされる。ただし
、リン化合物は2価の金属と等モルの塩を形成すると考
え、リチウムなど1価の金属との当量比的には、リン1
モルは2モルのリチウムに相当する。
本発明では、エステル交換触媒あるいはエステル化触媒
に使用される化合物以外に、比抵抗を調節するため、グ
リコール可溶性金属化合物を添加することができる。
かかる金属化合物をポリエステル原料中に含有せしめる
ための添加時期は、ポリエステル中に均一に分散され得
るなら何時でもよいが、ポリエステルの重縮合反応初期
まで、特にエステル化もしくはエステル交換反応終了直
後から、重縮合反応が進行し、その固有粘度が0.2を
越えない間に添加することが好ましい。更に重縮合反応
期までに一般式Iまたは■で表わされるリン化合物の少
なくとも一種を0.01〜2.0mm、好ましくは0.
1〜0.5重世%添加すると前記金属または金属化合物
が極めて均一に分散されたポリエステルが得られ、従っ
て静電印加冷却法における回転冷却体表面との密着力に
優れ、かつフィルム状物の全面が均一に冷却体表面と密
着するポリエステル原料となる。
比抵抗の変化は、グリコール可溶性全屈当量が多いほど
比抵抗は低下する。ざらに金属当量が一定の場合には、
Me/Pの変化とともに比抵抗が変化し、その比抵抗は
、一般にMe/Pの値が1゜4以上の場合に低下し、M
e/Pの値が1.0以下の場合に上昇し、Me/Pの値
が1.0を越え1.4未満の場合は著しく変動する場合
が生じる。
この原因としては、グリコール可溶性化合物として存在
していたものが、グリコール不溶性の析出粒子になるこ
とが挙げられ、この析出粒子の変動が少なくとも比抵抗
に大きく影響していると考えられる。
本発明で使用される285℃の比抵抗が2×10〜5×
109Ω・cmのポリエステル(A>はどのようにして
得たポリエステルでおってもよいが、上記の方法による
のが好ましい。また、上記の方法によって1qだポリエ
ステルに、他のポリエスプルを混合したものであっても
よい。
また、本発明で使用されるポリエステル(B)は、ポリ
エステル(A>より285℃の比抵抗が小さく、ポリエ
ステル(A>の比抵抗の1/100〜115としたポリ
エステルで、ポリエステルにアルカリ金属、アルカリ土
類金属、亜鉛、マンガンもしくはそれらの化合物の少な
くとも一種を0.005〜1重量%の範囲で、がっ、ポ
リエステル(A>より多量に添加し、Me/Pを1.4
以上にすることによって再現性よく製造することができ
る。もちろん、このような手法によって得られた比抵抗
の低いポリエステルと他のポリエステルとの混合物であ
っても良い。
なお、本発明で用いられるリエステル(A)、(B)中
には無機または有機の微粒子からなるスリップ剤(平均
粒径は0.1〜5μが好ましく、含有量は0.05〜Q
、5wt%が好ましい)が含有されていてもよく、含有
量は、(A>より(B)の方が多いのが好ましい。
スリップ剤としての無機微粒子は、周期律表の第1族、
第■族、第■族、及び第■族より選ばれる元素を含む塩
、または酸化物、テレフタル酸塩等の不活性無機化合物
、例えば、炭酸カルシウム、シリカ、硫酸バリウム、リ
ン酸カルシウム、フッ化リチウム等の化合物を挙げるこ
とができ、有機微粒子としては、各種ポリマ微粒子、不
溶不融の架橋高分子や、ポリエステル製造中に析出せし
めたオリゴマー金属塩や、金属、リン元素及びエチレン
テレフタレート単位を含む有機粒子(析出粒子)等を挙
げることができる。
粒子の添加はポリエステル重合前でもよく、重合反応中
でもよく、また重合終了後ペレタイズするときに押出機
で混練させてもよい。さらに、シート状に溶融押出しす
る際に添加し、押出機中で分散し押出してもよい。
次に図面に基づいて本発明の詳細な説明する。
第1図は、本発明の詳細な説明するための装置の概略断
面図で、1は口金、2はシート、3は直流高電圧発生装
置、4は電極、5は冷却ドラム、6は縦延伸装置、7は
横延伸熱処理装置、8はワインダー、9.10は押出機
である。
第2図〜第5図は、本発明におけるポリエステル(A>
の両端にポリエステル(B)を接合または積層したシー
トの断面を示し、17はポリエステル(A>、18はポ
リエステル(8)である。
本発明の方法は、第1図の押出機9.10でポリエステ
ル17.18を各々溶融する。溶融温度は特に限定され
ず、ポリエステル17.18が口金1から押出しするの
に支障のない温度であればいくらであってもよい。
次に、溶融されたポリエステル17の両端にポリエステ
ル18を接合または積層する。
接合方法としては、溶融されたポリエステル17.18
を、押出機9.10の出口またはその出口から口金まで
の間、あるいは、口金内で、それらが第2図のように配
置されるように合流させ、口金1から吐出するいわゆる
共押出し法を用いることができる。なお、ポリエステル
17と18を相異なるスリット状の口金からそれぞれシ
ート状にして吐出し、溶融状態の両者を第2図のごとく
配列し接合する方法をとることもできるが、上記の共押
出法が好ましい。
また、積層方法としては、溶融されたポリエステル17
.18を、押出機9.10の出口またはその出口から口
金までの間、あるいは、口金内で、それらが第5図のよ
うに配置されるように合流させ、口金1から吐出するい
わゆる共押出し法を用いることがでる。なお、ポリエス
テル17と18を相異なるスリット状の口金からそれぞ
れシート状にして吐出し、溶融状態の両者を第5図のご
とく配置し積層する方法をとることもできるが、上記の
共押出法が好ましい。
ポリエステル17の両端に接合または積層するポリエス
テル18の幅、すなわち、第2図におけるWは、特に限
定されないが30〜150mmとするのが好ましい。
なお、第3図や第4図に示したごとく、シート中央部を
、ポリエステル17.18が厚み方向に積層された溝成
としてもよい。
ポリエステル17の両端にポリエステル18が接合また
は積層されたシート2は、次いで、第1図に示したよう
に直流高電圧発生装置3により高電圧の印加された電極
4と冷却ドラム5との間を通ることにより静電荷が析出
され、その静電荷の作用で冷却ドラム5に確実に密着さ
れて冷却固化され未延伸シートとなる。
未延伸シートは、次いで、縦延伸装置6、横延伸熱処理
装置7で延伸処理され、ワインダ−8で巻き取られポリ
エステル延伸フィルムとすることができる。
なお、シート2に静電荷を析出させる方法は、公知の静
電印加法であればいずれの方法であってもよく、第1図
の方法、口金と冷却ドラム間に電圧を印加する方法など
を用いることができる。
延伸は、−軸延伸、二輪延伸のいずれであってもよく、
延伸法も、ロール延伸法、テンター延伸法のいずれを用
いてもよい。また、延伸順序も逐次延伸、同時延伸のい
ずれであってもよい。
以上のようにして製造されたポリエステル延伸フィルム
は、ポリエステル(A>、(B)の両者がポリエステル
でおるため、両者は強固に接合している。なお、ポリエ
ステル(A>のみを原料にした場合は、静電印加キャス
トで高速度化が達成できても、電気特性が悪化し、ポリ
エステル(B)のみを原料にした場合は、高速度化が達
成できなく、また滑り不足による巻き姿の悪化が生じる
またポリエステル(A>とポリエステル(B)を単にブ
レンドした原料では、静電印加キャスト速度を向上でき
ても、電気特性の優れたフィルムを得ることは困難であ
る。
[効果] 本発明は、アルカリ金属、アルカリ土類金属、亜鉛、マ
ンガンもしくはそれらの化合物の少なくとも一種を0.
005〜1重量%含有せしめ、285℃における比抵抗
を2X108〜5×109Ω・cmにしたポリエステル
(A>と、285°Cにおける比抵抗を該ポリエステル
(A>の比抵抗の1/100〜115としたポリエステ
ル(B)とを各々溶融し、該ポリエステル(A>の両端
に該ポリエステル(B)を接合または積層したシートに
した後、該シートへ静電荷を析出させて移動冷却体で冷
却固化し、次いで該シートを延伸するポリエステル延伸
フィルムの製造方法としたので、フィルム製造の高速化
と、厚みが均一で電気特性、特に耐電圧の優れたフィル
ムを得ることができ、さらにフィルムの内部ボイドが少
なく、より透明性の優れたフィルムを得ることができる
本発明の製造方法で得られるフィルムは、コンデンサー
用ベースフィルム、電気絶縁用ベースフィルムに特に適
しているが、その他写真用ベースフィルム、蒸着用ベー
スフィルム、包装用ベースフィルム、粘呑テープ用ベー
スフィルム、磁気テープ用ベースフィルム、光記録用ベ
ースフィルムにも使用される。
以下に、本発明の特性の測定方法を説明する。
(1)  フィルムの厚みムラは、フィルムの長手方向
1000m毎に10ケ所の短冊状サンプルをとり、その
幅方向に10cm毎の合計100点のフィルムを厚みを
測定した。フィルムの厚みムラは突立電子製マイクロメ
ータを用いた。全ての測定のうち、最大値をX  、最
小値をX・ 、相加平max            
m + n均をXとするとき(Xm、x−xIIlin
)/Xをフィルムの厚みムラとする。この値が小さい程
厚みムラが少なく、特に0.15以下が好ましい。
(2)  絶縁破壊電圧の測定は、JIS−C−231
8により測定した値である。
(3)  ポリエステル中の金属元素およびリンの定量
法は、検量線を作成しておいた蛍光X線法により定量し
た。リチウム元素は原子吸光法にて定量した。
(4)ポリエステルの285°Cの比抵抗は、第6図で
示す測定法によって測定される。
第6図において、11は直流高電圧発生装置、12は電
流計、13は電圧計、14は加熱体、15は測定用ポリ
マー、16は板状電極で、ポリマーを285°C加熱し
た後、電圧v1電流Iをそれぞれ読みとり、以下の式に
より求められる。
ポリマー比抵抗R= (V−3)/ (I・α)ここで
αは電極間距離、Sは電極の表面積である。
(5)  粒子平均径 無機粒子をエチレングリコールスラリーとして延伸沈降
式粒度分イ5測定装置(呂律製作所5A−CP2型〉を
用いて測定した。
[実施例] 実施例に基づいて本発明の実施態様を説明する。
比較例1〜3 下記■、■の2種類の方法で重合したポリエステル(A
−1>、(B−1>を真空度755 mmHO。
温度160℃でそれぞれ乾燥した後、第1図の装置(た
だし、押出機は一方のみ使用)で溶融押出しし、原料と
キャスト速度を第2表、製膜条件を第1表の通りとして
、2軸延伸を行なった。
静電印加キャスト特性および得られたフィルムの厚みム
ラ、絶縁破壊電圧評価結果を第2表に示した。
■ ポリエステル(A−1>の製造 ジメチルテレフタレート100部、エチレングリコール
75部、及び酢酸カルシウム−水塩0゜11部をエステ
ル交換槽に取り、反応開始後4時間か【)て225°C
に昇温ぜしめ、実質的にエステル交換反応を終了せしめ
た。
次に、このエステル交換終了物を手合槽に移し、エチレ
ングリコール1.8部に溶解したフェニルホスホン酸ジ
メチルエステル0.27部と亜リン酸トリエチル0.0
6部との混合液を添加し、次いで三酸化アンチモンを0
.05部添加した。重合槽を230’Cで30分間保持
した後;常法により手合した。4時間後に固有粘度0.
6のポリエステル(A−1>を得た。
このポリエステル(A−1>は、285°Cにおける比
抵抗が1.0×109Ω−cmで、Me/Pが0.55
であった。
■ ポリエステル(B−1>の製造 ジメチルテレフタレート100部、エチレングリコール
5部、および酢酸マグネシウム0.06部をエステル交
換槽に取り、反応開始後4時間かけて240’Cに昇温
せしめ、実質的にエステル交換反応を終了せしめた。
次に、このエステル交換反応終了あとにエチレングリコ
ール1.3部に溶解したリン酸0.034部を添加し、
59俊に三酸化アンチモン0.04部および酢酸リチウ
ム0.2部を添加した後、常法に従って重合した。4時
間後に固有粘度0゜65のポリエステルを得た。ここで
得たポリエステルをポリエステル(B−1)とする。
このポリエステル(B−1>は、285°Cにおける比
抵抗が3.0X107Ω・Cll1テ、Me/Pが1.
9であった。
第1表 第2表 (注1) 表面欠点の判定 ○:まったくフィルム表面に欠点がない。
Δ:フィルム表面に薄いピン状欠点が部分的に発生する
×:全面にピン状欠点が発生する。
(注2) フィルム厚みムラ、絶縁破壊電圧は33m/
分の速度のフィルムで比較し た。
第2表より明らかなように、(B−1)を用いた方が高
速まで静電印加キャストに起因する表面欠点も発生しな
いが得られる電気特性は低い。
(A−1>を用いたものは低速でもフィルム表面に欠点
を発生し、厚みムラも生じやすい。(A−1)と(B−
1>を50: 50でブレンドすると、(B−1>単体
よりも速度を上昇できるが、電気特性が劣る。(45m
/分の速度におけるフィルムは、いずれも絶縁破壊電圧
が450V/μ以下であった。) 実施例1 比較例1のポリエステル(A−1>に、不活性スリップ
剤として平均粒径1.2μの微粒粉末炭酸カルシウムを
0.28部添加しこれをポリエステル(A、−2)とし
た。このポリエステル(A−2)の比抵抗、Me/Pは
、それぞれ(A−1>と同一値であった。
第2図のごとくポリエステル(A−2>の両端に、比較
例1のポリエステル(B−1>を幅Wが4Q、mmとな
るように口金内で接合し、かつ、全幅が600mmとな
るようにして共押出しし、第1表の条件で製膜し、両端
部のポリエステル(B−1)をトリミングしポリエステ
ル(A−2>の二軸延伸フィルムを得た。
静電印加キャスト特性および得られたフィルムの厚みム
ラ、絶縁破壊電圧を第3表に示した。
同表から実施例1で得られたフィルムの方が、比較例1
〜3に比べ、高速化しても厚みムラが均一で、表面欠点
が少なく、電気特性が向上していることが判る。
実施例2 比較例1のポリエステル(B−1>に実施例1のポリエ
ステル(A−2>を15手爵%添加し、これをポリエス
テル(B−2>とした。このポリエステル(B−2>は
、285°Cにおける比抵抗が6.OXIO7−cmで
、Me/Pが1.5であった。
第3図のごとく、実施例1のポリエステル(A−2)の
両端に、上記ポリエステル(B−2>を幅Wが4Qmm
となるように口金内で接合し、全幅が600mmとなる
ようにし、かつ、中央部の幅520mmの積層部を層の
厚み比が35:30:35となるようにして共押出しし
、第1表の条件で製膜し、両端部のポリエステル(B−
2>をトリミングして積層ポリエステル二軸延伸フィル
ムを得た。
静電印加キャスト特性および得られたフィルムの厚みム
ラ、絶縁破壊電圧を第3表に示した。
同表から実施例2で得られたフィルムの方が、比較例1
〜3に比べ、高速化しても厚みムラが小さく、表面欠点
が少なく、電気特性が向上していることが判る。
第3表
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の詳細な説明するための装置の概略断
面図、第2図〜第5図は、本発明においてポリエステル
(A>の両端にポリエステル(B>を接合または積層せ
しめたシートの断面図、第6図は、本発明におけるポリ
マー比抵抗の測定法を説明するための装置の概略断面図
である。 1;口金      2;シート 3:直流高電圧発生装置 4;電極      5;冷却ドラム 6:縦延伸装置   7;横延伸熱処理装置8:ワイン
ダ−9,10:押出機 11:直流高電圧発生装置 12;電流計     13;電圧計 14:加熱体     15:測定用ポリマー16:板
状N極 17:ポリエステル(A> 18;ポリエステル(B)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)アルカリ金属、アルカリ土類金属、亜鉛、マンガ
    ンもしくはそれらの化合物の少なくとも一種を0.00
    5〜1重量%含有せしめ、285℃における比抵抗を2
    ×10^8〜5×10^9Ω・cmにしたポリエステル
    (A)と、285℃における比抵抗を該ポリエステル(
    A)の比抵抗の1/100〜1/5としたポリエステル
    (B)とを各々溶融し、該ポリエステル(A)の両端に
    該ポリエステル(B)を接合または積層したシートにし
    た後、該シートへ静電荷を析出させて移動冷却体で冷却
    固化し、次いで該シートを延伸するポリエステル延伸フ
    ィルムの製造方法。
JP61057132A 1986-03-17 1986-03-17 ポリエステル延伸フイルムの製造方法 Expired - Lifetime JP2560285B2 (ja)

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JP2010265459A (ja) * 2009-05-15 2010-11-25 Mitsubishi Polyester Film Gmbh 脱カルボキシル化触媒を含有する二軸延伸ポリエステルフィルム、その製造方法およびその使用
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