JP2002086471A - ポリエステル樹脂シートの製造方法 - Google Patents

ポリエステル樹脂シートの製造方法

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JP2002086471A JP2000283434A JP2000283434A JP2002086471A JP 2002086471 A JP2002086471 A JP 2002086471A JP 2000283434 A JP2000283434 A JP 2000283434A JP 2000283434 A JP2000283434 A JP 2000283434A JP 2002086471 A JP2002086471 A JP 2002086471A
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Jun Sakamoto
純 坂本
Kenji Tsunashima
研二 綱島
Tetsuya Machida
哲也 町田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高品質のポリエステル樹脂シートを、生産性
良く製造する。 【解決手段】 溶融時の比誘電率が6以上かつ溶融時の
体積比抵抗が5×106〜1012Ω・cmの範囲にある
ポリエステル樹脂を口金から溶融吐出し、該シート上方
に設置された電極への電圧印加により該シートを荷電さ
せ、回転冷却体に密着させて冷却し、ポリエステル樹脂
シートを得る。さらに該シートを逐次2軸延伸によって
延伸シートを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリエステル樹脂
シートを安価に生産性良く製造するポリエステル樹脂シ
ートの製造方法に関し、さらに詳しくはポリエステル樹
脂シートを高速度で製膜することにより、優れた品質を
有するポリエステル樹脂シートを低コストで製造する方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリエステル樹脂シートの製造は、高速
度で製造することで生産性が向上するが、このためには
高速度でキャスティングを行うことが必要である。この
ような方法として、例えば樹脂を溶融押出し、静電印加
キャスト法によって溶融シートを回転冷却体に密着させ
て冷却する方法が採られている。
【0003】静電印加キャスト法によって高速でキャス
ティングを行うためには、回転冷却体と溶融シートの密
着力を高めることが必要であり、アルカリ金属化合物お
よび/またはアルカリ土類金属化合物を含有した、溶融
時の体積比抵抗を低下させたポリエステル樹脂を用いる
方法が知られており、また、特開平1−262119号
公報では高誘電率粒子を添加したポリエステル樹脂を用
いる方法が示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この様
な従来の製造方法では、次のような欠点が存在した。す
なわち、アルカリ金属化合物および/またはアルカリ土
類金属化合物を含有したポリエステル樹脂を用いる場
合、ポリエステル樹脂の着色が激しく、さらにこれらの
金属化合物がポリエステル樹脂の熱分解や加水分解を促
進するためにポリエステル樹脂の耐熱性を損ない、樹脂
シートにゲル化物が混入したりシートに気泡が混入する
など製膜性を悪化させてしまう。また、高誘電率粒子を
ポリエステル樹脂に添加する方法では、高誘電率粒子が
ポリエステル樹脂を着色したり、または粒子が凝集する
ことで粗大粒子となり、シート表面性を悪化させたり、
また粒子がシート延伸時にボイドを形成するなどシート
品質を低下させる。
【0005】本発明の課題は、上記した従来技術の欠点
を解消し、生産性、品質ともに優れたポリエステル樹脂
シートを得ることのできる製造方法を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上述した問
題に鑑み、鋭意検討した結果、溶融時の比誘電率と体積
比抵抗をバランスさせたポリエステル樹脂を用いること
によって前記問題を解決できることを見出し、本発明を
完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明のポリエステル樹脂シー
トの製造方法は、口金から溶融吐出されたポリエステル
樹脂シートを、回転冷却体に密着させて冷却する、ポリ
エステル樹脂シートの製造方法において、溶融時におけ
る100Hzでの比誘電率が6以上かつ溶融時における
体積比抵抗が5×106〜1012Ω・cmの範囲にある
溶融樹脂を口金からシート状に吐出し、該シート上方に
設置された電極への電圧印加により該シートを荷電さ
せ、回転冷却体に密着させて冷却することを特徴とする
方法からなる。
【0008】この本発明の製造方法によれば、回転冷却
体との密着による冷却工程における溶融シートの冷却速
度が大幅に高められ、60〜100m/分という高速度
でのキャスティングが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明の望ましい実施の形
態について説明する。本発明におけるポリエステル樹脂
とは、主鎖中にエステル結合を有する高分子化合物であ
り、代表的な物としては、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタ
レート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリシクロヘ
キサンジメチレンテレフタレート、およびこれらの共重
合体を挙げることができ、特にポリエチレンテレフタレ
ートを好ましく用いることができる。
【0010】ジカルボン酸共重合成分としては、イソフ
タル酸、p−β−オキシエトキシ安息香酸、2,6−ナ
フタレンジカルボン酸、5−ナトリウムスルホイソフタ
ル酸、アジピン酸、セバシン酸およびこれらのエステル
化合物を挙げることができ、グリコール共重合成分とし
ては、プロピレングリコール、ブタンジオール、ネオペ
ンチルグリコール、ジエチレングリコール、シクロヘキ
サンジメタノール、ポリエチレングリコール等を挙げる
ことができる。
【0011】なお、ポリエステル樹脂には必要に応じて
無機粒子、有機粒子、酸化防止剤、熱分解防止剤、難燃
剤、着色剤等の任意の添加剤を添加することができる。
【0012】本発明の製造方法では、上記したポリエス
テル樹脂を溶融して口金から吐出し、吐出されたシート
上に電極から高電圧を印加することで溶融シートを荷電
させ、回転冷却体に密着させてシートを冷却・固化する
製造方法である。本発明の特徴は溶融状態のシートの1
00Hzにおける比誘電率を6以上とし、さらに溶融状
態のシートの体積比抵抗を5×106〜1012Ω・cm
の範囲とすることで溶融シートを強く荷電させることに
ある。静電印加キャスト法では、溶融シートの荷電量が
大きいほど冷却体に溶融シートが強く密着し、より高速
でのキャスティングが可能になる。溶融状態でのシート
の100Hzにおける比誘電率が6未満である場合、溶
融シートの荷電量が不十分となり、冷却体に対する密着
力が低下する。さらに溶融状態でのシートの体積比抵抗
が5×106Ω・cm未満である場合、シートに蓄積さ
れた電荷が冷却体へほとんど流出してしまうため、溶融
シートの荷電量が不十分となり冷却体に対する密着力が
低下する。一方、溶融状態でのシートの体積比抵抗が1
12Ω・cmを越える場合、電極から溶融シートへ注入
される電荷量が低下するため、溶融シートの荷電量が不
十分となり、冷却体に対する密着力が低下する。すなわ
ち、溶融シートの比誘電率、体積比抵抗がともに本発明
の範囲にあることが必要なのである。なお、本発明にお
ける比誘電率および体積比抵抗は、溶融押出温度におけ
る値を指す。
【0013】溶融時における、ポリエステル樹脂の比誘
電率は、通常3〜4の範囲にあるが、ポリエステル樹脂
にポリアミドやポリフッ化ビニリデンを添加することで
6以上とすることができる。好ましいポリアミドとして
は、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、ナイ
ロン12、ナイロン11、ナイロン7、ポリメタ/パラ
キシリレンアジパミド、ポリヘキサメチレンテレフタラ
ミド/イソフタラミド、およびそれらの関連共重合体、
混合体などから選ばれるポリアミド樹脂を挙げることが
できるが、溶融押出可能であればこれらに限定されるも
のではない。本発明では、特に好ましく用いられるポリ
アミド樹脂としてナイロン6、ポリメタ/パラキシリレ
ンアジパミドおよびその共重合体を挙げることができ、
ポリアミド樹脂の相対粘度としてはηrで1〜5、好ま
しくは2〜4の範囲にあることが良い。
【0014】ポリエステル樹脂に対するこれらポリアミ
ド樹脂やポリフッ化ビニリデン樹脂の添加量は2〜50
重量%の範囲にあることがキャスティング速度向上の観
点から好ましい。
【0015】さらに、ポリアミド樹脂とポリエステル樹
脂の相溶性を向上させるためにポリエステル樹脂にスル
ホン酸基を共重合させておくことが好ましい。
【0016】ポリエステル樹脂のみで溶融時における比
誘電率を6以上とするには、イオン性基をポリエステル
分子鎖に導入することが好ましく、例えば、ポリエステ
ルを構成するジカルボン酸成分の0.1〜15モル%が
スルホン酸基を有することが好ましい。ポリエステル樹
脂がポリエチレンテレフタレートの場合、5−ナトリウ
ムスルホイソフタル酸を共重合することが好ましい。こ
のようなポリエステル樹脂により、溶融時の100Hz
における比誘電率を6以上とすることができるのであ
る。
【0017】ポリエステル樹脂の溶融時の体積比抵抗を
5×106〜1012Ω・cmの範囲に調整するには、ポ
リエステル樹脂に添加するエステル交換触媒や重合触媒
の量を調整することによって行うことができる。エステ
ル交換触媒や重合触媒としては、アルカリ金属塩、アル
カリ土類金属塩、チタン化合物、酸化ゲルマニウム、三
酸化アンチモンを挙げることができる。これらの触媒添
加量を少なくすれば、体積比抵抗は高くなり、添加量を
増すことで体積比抵抗は低くなる。触媒添加量を少なく
すればポリエステル重合の反応速度が低下するため、あ
る一定量以下に添加量を下げて体積比抵抗を高めること
には限界があるが、この場合には燐化合物を添加するこ
とによって触媒添加量を一定量以上としながら樹脂の溶
融時の体積比抵抗値を高めることができる。
【0018】本発明において、ポリエステル樹脂シート
の片面には、溶融時の体積比抵抗が108Ω・cm以上
である熱可塑性樹脂を積層することが好ましい。熱可塑
性樹脂として例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンに
代表されるポリオレフィン樹脂、上記したポリエステル
樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、
アイオノマー樹脂などを挙げることができるが、ポリエ
ステル樹脂シートの溶融時の体積比抵抗よりも大きな体
積比抵抗を有する樹脂がキャスティング速度の観点から
は好ましい。このような樹脂をポリエステル樹脂に積層
することで、電極から注入された電荷がアースされた回
転冷却体に逃げにくくなるので、溶融シート自体が十分
に帯電されることとなって回転冷却体との間に十分な密
着力が発生するようになる。
【0019】積層は、2台以上の押出機を用い、それぞ
れの樹脂を溶融させた後、積層アダプターによってこれ
らの樹脂を合流・積層して口金へ導く方法や、それぞれ
の樹脂を口金内で合流・積層して溶融シートとして押し
出す方法があり、特に限定されない。
【0020】本発明において、ポリエステル樹脂シート
を回転冷却体に十分密着させるためには多量の電荷をシ
ートに与えることが好ましく、電極からストリーマ状コ
ロナを形成させて放電することが好ましい。このような
方法によって十分な電荷を溶融シートに与えることがで
きるのである。静電印加用の電極としては、従来から公
知の電極を使用することができるが、針状の電極を横一
列に櫛の歯状に配置した電極が好ましい。このような形
状の電極によってストリーマ状コロナ放電を安定して行
うことができる。なお、当然ながら従来から公知のワイ
ヤー電極やリボン状電極も好ましく用いることができ
る。
【0021】本発明の製造方法によって回転冷却体への
密着により冷却されて得られたポリエステル樹脂シート
は、キャスティングに引き続き延伸および/または熱処
理を行うことができる。ポリエステル樹脂シートの延伸
は、縦一軸延伸、横一軸延伸、逐次二軸延伸、同時二軸
延伸など、各種方法によって行うことができる。
【0022】ポリエステル樹脂シートの延伸は、周速度
の異なるロール間で行う方法やクリップによってシート
を把持し、該クリップ間隔を変更するテンター方式で行
うことができる。延伸倍率は特に限定されないが、一方
向について2〜4倍延伸することが好ましい。
【0023】[物性の測定法]次に本発明の説明で使用
した特性の測定法について以下に述べる。 (1)キャスト密着性 キャストドラム上で空気などを噛み込んだり垂れ下がっ
たり、その他何らかのキャスト欠点の見えない場合を
○、何らかの欠点が肉眼で見える場合を×とした。
【0024】(2)熱可塑性樹脂の溶融時の体積比抵抗 熱可塑性樹脂を真空乾燥後、内径50mmの試験管に入
れ、窒素雰囲気下で溶融後、溶融樹脂中に一対の銅製電
極を挿入し、溶融シート押出時の温度で直流電圧を印加
し、次式によって溶融比抵抗[ρ]を求めた。単位はΩ
・cmである。 [ρ]= V×S/(I×D) ここで、Vは印加電圧、Sは電極面積、Iは電流値、D
は電極距離である。
【0025】(3)熱可塑性樹脂の溶融時の比誘電率 熱可塑性樹脂をシート成形し、シートを真空乾燥後、シ
ートに電極をセットし窒素雰囲気下で溶融シート押出時
の温度で溶融後、LCRメーターによって100Hzに
おける比誘電率を測定した。
【0026】
【実施例】実施例により、本発明をさらに詳細に説明す
る。 実施例1 ポリエチレンテレフタレート樹脂90重量部に東レ
(株)製ナイロン6樹脂(CM1021T)を10重量
部ブレンドした原料Aを準備し、樹脂を乾燥した後、公
知の第1の溶融押出機に供給して280℃で溶融し、1
0μmカットの繊維燒結金属フィルターを通過させて濾
過した後、積層アダプターに導入した。一方、該ポリエ
チレンテレフタレート樹脂のみを原料Bとして第2の押
出機に供給して280℃で溶融し、同様に10μmカッ
トの繊維焼結金属フィルターを通過させて濾過したの
ち、積層アダプターに導入した。このようにして原料A
が芯層、Bが表層となるB/A/Bの3層構成のシート
をTダイ口金から280℃で押出した。ポリエチレンテ
レフタレート樹脂のみの比誘電率は4であり、体積比抵
抗は3×108Ω・cmであった。一方、ナイロンをブ
レンドした樹脂の比誘電率は9であり、体積比抵抗は4
×107Ω・cmであった。
【0027】溶融シートは直径1.5mの表面がハード
クロムメッキされた表面粗度0.1Sのキャスティング
ドラム上へ押し出され、さらに溶融シート上部のキャス
ティングドラムと溶融シートが接する部分に、溶融シー
トから上方に5ミリ離れた位置に直径0.1ミリのワイ
ヤー状電極を配置し、+9KVの正極直流電圧を印加し
た。
【0028】このようにしてキャスティングした結果、
キャスト密着性が良好であるキャスティングシートを速
度70m/分という高速度で製造できた。
【0029】続いて、このキャスティングシートをロー
ル式長手方向延伸機で延伸温度87℃で3倍延伸した後
30℃以下に冷却した。ロール延伸終了後、続いて該長
手方向延伸シートの両端をクリップで把持しながらテン
タに導き、延伸温度100℃に加熱された熱風雰囲気中
で幅方向に3倍延伸後、200℃で熱固定したところ、
厚さ20μmの二軸延伸ポリエステル樹脂シートが、破
れることなく安定な状態で約210m/分で製膜、巻取
を行うことができた。表層部の厚みは3μm、ナイロン
をブレンドした芯層部は14μmであった。結果を表1
に示す。
【0030】比較例1 ナイロンをブレンドせず、実施例1で用いたポリエチレ
ンテレフタレート樹脂のみを用いて実施例1と同様にし
てシートを製膜した。70m/分のキャスト速度ではキ
ャスト密着性が不良であり、空気噛み込みによる筋が発
生し、シート幅も変動が大きく、横延伸工程でクリップ
外れが頻発した。さらに延伸されたシート表面には空気
噛み込みによる凹凸が存在し、品質、生産性ともに劣っ
ていた。結果を表1に示す。
【0031】比較例2 実施例1で用いたナイロン6樹脂のみを用いて実施例1
と同様にしてシートを製膜した。70m/分のキャスト
速度ではキャスト密着性が不良であり、空気噛み込みに
よる筋が発生し、シート幅も変動が大きく、延伸処理は
実施できなかった。
【0032】実施例2 ポリアミド樹脂として三菱ガス化学(株)製MXD6を
用いる以外は実施例1と同様にして製膜を行った。結果
を表1に示す。
【0033】実施例3 電極として針状電極を用い、キャスティング速度を90
m/分として、実施例2と同様の原料を用いて製膜を行
った。結果を表1に示す。
【0034】実施例4 実施例1のナイロン6に代わり、テレフタル酸成分90
モル%、5−ナトリウムスルホイソフタル酸成分10モ
ル%からなる共重合ポリエチレンテレフタレート樹脂を
50重量部、実施例1で用いたポリエチレンテレフタレ
ート樹脂50重量部を芯層として用いる以外は実施例1
と同様にして製膜を行った。結果を表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、溶融時の比誘電率が6
以上かつ溶融時の体積比抵抗が5×106〜1012Ω・
cmの範囲にあるポリエステル樹脂を静電印加キャスト
することで、ポリエステル樹脂シートの製膜速度を大幅
に高めることができる。さらに、ポリエステル樹脂シー
トの少なくとも片面に溶融時の体積比抵抗が108Ω・
cm以上である熱可塑性樹脂を積層することでキャステ
ィング速度がさらに向上し、高品質なシートを生産性良
く製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) //(C08L 67/00 (C08L 67/00 77:00 77:00 27:16) 27:16) B29K 67:00 B29K 67:00 B29L 7:00 B29L 7:00 (72)発明者 町田 哲也 滋賀県大津市園山1丁目1番1号 東レ株 式会社滋賀事業場内 Fターム(参考) 4F205 AA16 AA24K AA29 AG01 AM29 AR16 GA07 GB02 GC02 GF29 GN18 GN24 GN25 GW05 GW21 4F210 AA24 AG01 QA02 QA03 QC06 QG01 QG18 4J002 BD142 CF041 CF051 CF061 CF071 CF081 CF141 CL012 CL032 GF00

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 口金から溶融吐出されたポリエステル樹
    脂シートを、回転冷却体に密着させて冷却する、ポリエ
    ステル樹脂シートの製造方法において、溶融時における
    100Hzでの比誘電率が6以上かつ溶融時における体
    積比抵抗が5×106〜1012Ω・cmの範囲にある溶
    融樹脂を口金からシート状に吐出し、該シート上方に設
    置された電極への電圧印加により該シートを荷電させ、
    回転冷却体に密着させて冷却することを特徴とする、ポ
    リエステル樹脂シートの製造方法。
  2. 【請求項2】 ポリエステル樹脂シートの少なくとも片
    面に溶融時における体積比抵抗が108Ω・cm以上で
    ある熱可塑性樹脂を共押出により積層することを特徴と
    する、請求項1に記載のポリエステル樹脂シートの製造
    方法。
  3. 【請求項3】 ポリエステル樹脂にポリアミド、ポリフ
    ッ化ビニリデンから選ばれた樹脂を2重量%〜50重量
    %の範囲でブレンドすることを特徴とする、請求項1ま
    たは2に記載のポリエステル樹脂シートの製造方法。
  4. 【請求項4】 ポリエステルを構成するジカルボン酸成
    分の0.1〜15モル%がスルホン酸基を有することを
    特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のポリエス
    テル樹脂シートの製造方法。
  5. 【請求項5】 シート上方に設置された電極に電圧を印
    加することでストリーマ状コロナを形成させて放電し、
    シートを荷電させることを特徴とする、請求項1〜4の
    いずれかに記載のポリエステル樹脂シートの製造方法。
  6. 【請求項6】 回転冷却体との密着により冷却されたポ
    リエステル樹脂シートを延伸および/または熱処理する
    ことを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載のポ
    リエステル樹脂シートの製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011132394A (ja) * 2009-12-25 2011-07-07 Mitsubishi Gas Chemical Co Inc 二軸延伸中空容器

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JP2011132394A (ja) * 2009-12-25 2011-07-07 Mitsubishi Gas Chemical Co Inc 二軸延伸中空容器

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