JPH0447924A - 積層二軸延伸フィルムの製造方法 - Google Patents

積層二軸延伸フィルムの製造方法

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JPH0447924A
JPH0447924A JP2157246A JP15724690A JPH0447924A JP H0447924 A JPH0447924 A JP H0447924A JP 2157246 A JP2157246 A JP 2157246A JP 15724690 A JP15724690 A JP 15724690A JP H0447924 A JPH0447924 A JP H0447924A
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stretched
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    • B29K2995/00Properties of moulding materials, reinforcements, fillers, preformed parts or moulds
    • B29K2995/0037Other properties
    • B29K2995/005Oriented
    • B29K2995/0053Oriented bi-axially

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、積層二軸延伸フィルムの製造方法に関するも
のであり、詳しくは、逐次二軸延伸法を用いたポリアミ
ド積層二軸延伸フィルムの製造方法に関するものである
〔従来の技術〕
m−及び/又はp−キシリレンジアミンと炭素数6〜1
2のα、ω脂肪族ジカルボン酸とから成るポリアミド構
成単位を分子鎖中70モル%以上含有する芳香族ポリア
ミド(以下Aと略す)のフィルムは、湿度依存性の少な
い優れた酸素ガスバリヤ−性を示し、しかも、透明性、
耐油性に優れている。しかしながら、耐屈曲ピンホール
性に劣っており、その用途が制限されていた。
一方、脂肪族ポリアミド(以下Bと略す)のフィルムは
、引張強度、耐ピンホール強度等の機械的性質に優れて
いるが、食品、医薬品、薬品等に用いた場合、酸素ガス
遮断性が充分とはいえない。
そこで、(A)を主成分とした層と(B)主成分とした
層とから成る二軸延伸フィルムが提案されるに至ってい
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記のポリアミド積層二軸延伸フィルム
の製造は、必ずしも容易ではない。
例えば、特開昭56−49269号公報には、大量生産
に適しているために工業的に有利とされている逐次二軸
延伸法による製造方法が開示されているが、逐次二軸延
伸性を確保するために、前記(A)と(B)の合計層が
8層以上であることを必須要件としている。
また、他の製造方法としては、特開昭57−51427
号公報に記載の方法があるが、該方法はインフレーショ
ン法による製造方法であり、従って、工業的に有利な製
造方法ではない。
本発明は、比較的少ない合計層数で且つ機械的性質、酸
素ガス遮断性の良好なポリアミド積層二軸延伸フィルム
の逐次二軸延伸法による製造方法の提供を目的としたも
のである。
〔課題を解決するたの手段〕
本発明者等は、上記実情に鑑み鋭意検討を重ねた結果、
合計層数5層以下のポリアミド積層フィルムについては
、延伸温度、変形速度、延伸倍率および熱処理温度の選
択により、十分な逐次二軸延伸性が確保されるとの知見
を得、本発明の完成に至った。
すなわち、本発明の要旨は、m−及び/又はp−キシリ
レンジアミンと炭素数6〜12のα、ω脂肪族ジカルボ
ン酸とから成るポリアミド構成単位を分子鎖中70モル
%以上含有する芳香族ポリアミド、脂肪族ポリアミド及
びこれらの混合ポリアミドより成る原料群から選択され
た2種以上の原料ポリアミドを溶融状態で押出して合計
層数が5以下の無配向積層フィルムを得、該無配向積層
フィルムを延伸温度が40〜80℃、平均変形速度が1
0,000%/分以上の条件下に2.5〜3゜7倍縦延
伸し、該縦延伸フィルムを延伸温度が55〜100℃、
平均変形速度が300〜10,000%/分の条件下に
3.0〜5.0倍横延伸し、次いで、該縦延伸フィルム
を前記の脂肪族ポリアミドの融点より110℃低い温度
を下限とし且つ芳香族ポリアミ原料の融点より5℃低い
温度を上限とする条件下に熱処理することを特徴とする
積層二軸延伸フィルムの製造方法に存する。
以下、本発明の詳細な説明する。
先ず、原料ポリアミドについて説明する。
本発明において、原料ポリアミドの一つであるm−及び
/又はp−キシリレンジアミンと炭素数6〜12のα、
ω脂肪族ジカルボン酸とからなるポリアミド構成単位を
分子鎖中70モル%以上含有する芳香族ポリアミドとし
ては、次のものが挙げられる。
(1)ポリ−メタキシリレンアジパミド、ポリーメタキ
シリレンピペラジド、ポリ−メタキシリレンアジパミド
、ポリーパラキシリレンアゼラミド、ポリ−パラキシリ
レンデカナミドのような単独重合体 (2)ポリ−メタキシリレン/パラキシリレンアジパミ
ド、ポリーメタキシリレン/パラキシリレンピペラミド
、ポリ−メタキシリレン/パラキシリレンアジパミド、
ポリ−メタキシリレン/パラキシリレンアパミドのよう
な共重合体 (3)上記のような単独もしくは共重合体を70モル%
以上と他のポリアミド構成成分とからなる共重合体 (4)上記のような単独もしくは共重合体と相溶性のあ
る重合体5〜20重量%との混合物上記において、他の
ポリアミド構成成分としては、ヘキサメチレンジアミン
、2,2.4−)リメチルへキサメチレンジアミンのよ
うな脂肪族ジアミン、ピペラジンビスプロピルアミン、
ネオペンチルグリコールビスプロピルアミンのような異
部環または異原子含有ジアミン等とアジピン酸、アゼラ
イン酸、セバシン酸のような脂肪酸ジカルボン酸、テレ
フタル酸、イソフタル酸のような芳香族ジカルボン酸、
1. 4−シクロヘキサンジカルボン酸のような環状脂
肪族ジカルボン酸等とから得られるポリアミド構成成分
、ε−カプロラクタムのようなラクタム、ε−アミノカ
ルボン酸のようなω−アミノカルボン酸等が挙げられる
また、上記において、重合体に相溶可能な重合体として
は、他のポリアミド構成成分あるいは他の相溶可能な熱
可塑性樹脂を意図する。混合する重合体が20重量%を
越える場合は、得られる積層延伸フィルムのガスバリヤ
−性が低下して好ましくない。
そして、上記芳香族ポリアミド原料において、m−及び
/又はp−キシリレンジアミンと炭素数6〜12のα、
ω脂肪酸ジカルボン酸とからなるポリアミド構成単位が
分子鎖中70モル%未満である重合体の場合、得られた
積層二軸延伸フィルムのガスバリヤ−性が低下して、本
発明の目的に合致しない。
本発明において、脂肪族ポリアミドとしては、次のもの
が挙げられる。
(1)ε−カプロラクタムの単独重合体(ホモポリマー
) (2)ε−カプロラクタムを主成分とし、2〜10モル
%のこれと共重合可能な化合物との共重合体(コポリマ
ー) (3)上記ホモポリマー及び/又はコポリマーと相溶性
のある重合体5〜20重量%との混合物上記において、
ε−カプロラクタムと共重合可能な化合物としては、脂
肪族または芳香族のジアミン類と脂肪族または芳香族の
ジカルボン酸類とのナイロン塩が挙げられる。
そして、ジアミン類の代表例としては、エチレンジアミ
ン、テトラメチレンジアミン、ペンタメチレンジアミン
、ヘキサメチレンジアミン、オクタメチレンジアミン、
デカメチレンジアミン、メタキシリレンジアミン、パラ
キシリレンジアミン等が挙げられ、ジカルボン酸類の代
表例としては、アジピン酸、セバシン酸、コルク酸、ゲ
ルタール酸、アゼライン酸、β−メチルアジピン酸、テ
レフタル酸、イソフタル酸、デカメチレンジカルボン酸
、ドデカメチレンジカルボン酸、ピメリン酸等が挙げら
れる。
上記の脂肪族ポリアミドの中で、通常ナイロン−6と称
されるε−カプロラクタムのホモポリマーは、安価で入
手が容易であるが、従来より逐次二軸延伸が困難といわ
れていたものである。
本発明方法は、斯かるε−カプロラクタムのホモポリマ
ーに対し、円滑な逐次二軸延伸を遂行し得るので、工業
的に極めて有利といえる。
本発明において、混合ポリアミドは、上記の芳香族ポリ
アミドと脂肪族ポリアミドとの混合物を使用することが
できる。混合ポリアミドは、通常、製造工程で発生する
、テンタークリップで把持されたフィルム側端部の切断
端材(以下「耳トリム端材」という)やスクラップ等を
利用して準備される。
なお、原料ポリアミドは、いずれも吸湿性が大きく、吸
湿したものを使用した場合は、原料を熱溶融して押し出
す際に、水蒸気やオリゴマーが発生し、フィルム化を阻
害し易い。
従って、水分含有率が0.1重量%以下の実質的に無水
の原料を使用するのが好ましい。
本発明においては、フィルムの性質に影響を与えない範
囲で、上記の原料ポリアミドに対し、滑剤、帯電防止剤
、酸化防止剤、ブロッキング防止剤、安定剤、染料、顔
料、無機質微粒子等の各種添加剤を添加することができ
る。
次に、製膜方法について説明する。
本発明方法では、先ず、実質的に無定形で配向していな
い未延伸の積層フィルム(以下「無配向積層フィルム」
という)を共押出法により製造する。
共押出法は、例えば、ドライラミネート法、ウェットラ
ミネート法等に比較し、単一フィルムの成形や接着剤塗
布などの前工程が省略でき1工程で無配向積層フィルム
が得られ、かつ溶剤公害や溶剤臭を残すなどの欠点がな
い優れた方法である。
共押出法の具体例としては、マルチマニホールドダイ法
、フィードブロック法、マルチスロットダイ法等が知ら
れているが、本発明方法においてはいづれの方法も採用
し得る。
共押出された無配向積層フィルムは、40℃以下、好ま
しくは35℃以下に保たれたキャスティングロール上の
表面に密着されて固化される。密着手段は、静電ピニン
グ法、エアナイフ法等の公知の手段を採用することがで
きる。
本発明方法において、無配向積層フィルムは、前記の芳
香族ポリアミド(A)、脂肪族ポリアミド(B)及びこ
れらの混合ポリアミド(C)より成る原料群から選択さ
れ、合計層数が5以下の無配向積層フィルムとする必要
がある。
上記の層構成としては、A/B、A/B/A、B/A/
B、A/B/C,B/A/C,A/C/B、A/C/B
/C/A、B/C/A/C/B等が挙げられる。
上記の無配向積層フィルムは、引き続き、ロール式縦延
伸機によって、縦方向に延伸(以下、単に「縦延伸」と
いう)される。本発明においては、公知のロール式高速
縦延伸機が使用できる。
縦延伸は、延伸温度が40〜80℃、平均変形速度が1
0,000%/分以上の条件下に2.5〜3.7倍行う
必要がある。
延伸温度が40℃より低い場合は、縦延伸後のフィルム
に縦延伸斑を生じ易く、また、80℃より高い場合は、
フィルムがロール表面上に粘着し易くなり、同様に、縦
延伸後のフィルムに縦延伸斑を生じ易く、更には、延伸
された方向に方向性を持った水素結合が生起し、次の横
方向への延伸(以下、単に「横延伸」という)時に、フ
ィルムに横延伸斑や未延伸残部(テンタークリップ近傍
の延伸されていない部分)を生じたり、フィルムが裂は
易くなり、好ましくない。
上記の変形速度とは、次の(I)式によって算出される
値をいう。
上記の(I)式において、各々の記号は次の意味を有す
る。
VMD  :フィルムの縦変形速度(%/分)X  :
フィルムの縦延伸倍率(倍)であり、U H/ U L
より求まる L  :縦方向延伸区間の長さ(m) UL  :低速ロールの線速度(m/分)UH:高速ロ
ールの線速度(m、/分)変形速度(VMD)が10,
000%/分より低い場合は、縦延伸は良好に行われた
としても、次の横延伸時にフィルムに横延伸斑を生じ易
くなり、好ましくない。一方、変形速度(VMD)が1
0゜000%/分より大である場合は、縦延伸は良好に
行われ、しかも、次の横延伸時にフィルムに横延伸斑が
生じることがないので好ましい。変形速度の上限は、使
用する装置の構造、性能、延伸開始時のフィルム温度等
により、種々選択することができるが、100,000
%/分以下とするのがよい。
なお、延伸開始時のフィルム温度が低い場合は、変形速
度は上記範囲内において小さくし、フィルム温度が高い
場合は、上記範囲内において大きくするのが好ましい。
また、変形速度が5,000%/分以上の場合は、延伸
中に発熱を伴ってフィルム温度が若干(10〜20°C
)上昇することがあり、この場合は、必要に応じてフィ
ルムを冷却する必要がある。
縦延伸倍率が2.5倍より小さい場合は、最終的に得ら
れるフィルムに所望の配向効果を賦与することができず
、3.7倍より大きい場合は、次の横延伸時に横延伸斑
や未延伸残部を生じ易(、且つ、裂は易くなるので好ま
しくない。好ましい縦延伸倍率は、2.7〜3.5倍で
ある。
延伸温度は、予熱ロールにより、また、縦延伸倍率は、
ロール式縦延伸機における高速ロールと低速ロールの線
速度を変えることにより、容易に調整することができる
横延伸は、延伸温度が55〜100℃、平均変形速度が
300〜10,000%/分の条件下に3.0〜5.0
倍行う必要がある。
延伸温度(横延伸終了位置でのフィルム温度)は、55
〜100℃、好ましくは60〜90℃にする必要がある
が、フィルムの変形速度および延伸倍率が高い場合は、
フィルム温度は上記範囲内で高めを選び、変形速度およ
び延伸倍率が低い場合は、フィルム温度は上記範囲内で
低めを選ぶのが好ましい。そして、上記延伸温度の範囲
外では、安定した横延伸を行うことは困難である。
なお、フィルムの加熱は、熱風を吹き込む方法、赤外線
ヒーターを設置する方法、これらを組み合わせる方法等
のいずれかによればよい。
上記の変形速度とは、次の(II)式で算出される値を
いう。
上記の(II)式において、各々の記号は次の意味を有
する。
VTD  :フィルムの横変形速度(%/分)Y  :
フィルムの機械的設定倍率(倍)であり、3’2/yl
 より求まる。ylはテンタークリップが拡幅し始める
位置で のテンターの幅、y2は横延伸終了位 置でのテンター間の幅を意味する。
U  :テンターの速度(m/分) L、  :横延伸区間の長さ(m) 平均変形速度(VTD)が300%/分より低い場合は
、フィルムに横延伸斑が生じ易く、10000%/分よ
り大である場合は、フィルムに破断が生じ易く、好まし
くない。
横延伸倍率が3倍より小さい場合は、未延伸残部を生じ
易く、5倍を超える場合は、横延伸フィルムの破断が生
じ易く好ましくない。延伸倍率の好ましい範囲は、3.
5°〜4.5倍の範囲である。
次に、二軸方向に延伸されたフィルムは、前記の脂肪族
ポリアミド原料(B)の融点より110℃低い温度を下
限とし且つ芳香族ポリアミ原料(A)の融点より5℃低
い温度を上限とする条件下に熱処理する。
上記の熱処理により、二軸延伸された積層フィルムの寸
法安定性を向上させることができる。
そして、上記の熱処理口における温度条件は、最終的に
得ようとするフィルムに賦与する性質に応じて、以下の
条件を選択することができる。
(1)沸騰水中に5分間浸漬した場合に収縮率が4%以
内であるような、熱水非収縮性のフィルムを得る場合 熱処理温度は、(A)の融点より55℃低い温度を下限
とし、(A)の融点より5℃低い温度を上限とする温度
範囲を選ぶ。
上記範囲より低い温度で熱処理を行なうと、最終的に得
られるフィルムの熱水収縮率が大きくなり、目的とする
熱水非収縮性のフィルムが得られず、上記範囲を超える
温度で熱処理を行なうと、フィルムの表面が白化し、失
透したり、フィルムが破断したりするので好ましくない
(2)沸騰水中に5分間浸漬した場合の収縮率が15%
以上であるような熱水収縮性のフィルムを得る場合 熱処理温度は、(B)の融点より100°C低い温度を
下限とし、(B)の融点より30℃低い温度を上限とす
る温度範囲を選ぶ。
上記範囲より低い温度で熱処理を行なうと、フィルムの
熱処理が不充分となり、室温で放置した場合でも自然収
縮してしまい、上記範囲を超える温度で熱処理を行なう
と、熱水収縮率が小さくなり、収縮率の大きい熱水収縮
性のフィルムが得られない。
なお、上記の各熱処理は、上記の温度範囲内において、
フィルムを緊張状態、弛緩状態または両者を組み合わせ
た状態のいずれの状態で行なってもよい。本発明方法に
おいては、約3〜15%程度の弛緩状態で行うのが好ま
しいが、勿論、これに限定されるものではない。
熱処理により充分に熱固定された積層二軸延伸フィルム
は、常法に従い、冷却して巻き取られる。
〔実施例〕
次に、本発明を実施例に基づいて更に詳細に説明するが
、本発明はその要旨を越えない限り、以下の例に限定さ
れるものではない。
以下の例において、得られたフィルムの物理的性質は、
次に記した方法によって評価した。
■フィルムの厚さ(μm) フィルムの幅方向に30mの間隔でフィルムの全厚さを
測定し、その平均値を示す。厚さは、接触式のシックネ
スゲージを用いて測定した。
■フィルムの厚さ斑(%) 次式より算出した値を意味する。
(上記の厚さ斑は、10%以下であると厚さ精度がよい
といえる) ■実測倍率(倍) 未延伸フィルムにフェルトペンで直径30mmの円を描
き、延伸後の円と延伸前の円との縦方向(長手方向)お
よび横方向(幅方向)のそれぞれの長さを測定し、その
比率を算出し、実測倍率とした。
■破断強度(kg/mm”)、破断伸度(%)フィルム
から、幅10mm、長さ100mmの試験片を調製し、
この試験片につき、島津製作所製のオートグラフ(DS
S−2000型)を用い、チャック間隔50mm、引っ
張り速度50mm/分、測定雰囲気23℃、相対湿度4
0%の条件下に測定した。
■耐ピンホール強度()cg/am) オートグラフ(DSS−2000型)のクロスヘツドに
、内径100mmφの円形型枠を取り付け、この型枠に
試料フィルムを緊張させて固定し、一方のオートグラフ
・ヘッドに取り付けられたロドーセルには、金棒の丸棒
を介して先端が直径0.5mmの球面をなした針を取り
付け、クロスヘツドを50mm/分の上昇速度で移動さ
せることにより突き刺し、フィルムが破れる際の強度(
g)を測定し、フィルムの厚さ(mm)で除した値を、
耐ピンホール強度とした。
■酸素透過率(cc/が一24hrs)酸素透過率測定
装置0XY−TRANl 00型(Modern co
ntro1社製)を用い25℃、65%RHの条件にて
測定した。
■熱水収縮率(%) 先ず、製品フィルムを温度23℃、相対湿度50%の雰
囲気下でコンディショニングし、フィルム表面に一辺の
長さ80mmである正方形の標線を、正方形の各辺がフ
ィルムの縦方向及び横方向に平行となるように描いた。
次に、この試料を沸騰水の中に5分間浸漬して取り出し
た後、再び、温度23℃、相対湿度50%の雰囲気下に
24時間放置した。
沸騰水へ浸漬する前と浸漬した後の正方形の寸法を測定
し、下記の計算 式より求めた。
ここで、IMI、IM2はフィルム縦方向に沿った辺の
浸漬前後の長さを、I T111 T2はフィルム横方
向に沿った辺の浸漬前後の長さを、それぞれ意味する。
なお、縦方向熱水収縮率および横方向熱水収縮率は、熱
水非収縮性フィルムの場合、約4%以下が望ましく、熱
水収縮性フィルムの場合、約15%以上が望ましい。
以下の例で使用した原料ポリアミドは、次の通りである
〈芳香族ポリアミド(A)〉 ポリ−ε−カプロアミド(三菱化成■製、ツバミツド1
022)(融点224°C) 〈脂肪族ポリアミド(B)〉 ポリメタキシリレンアジパミド(三菱瓦斯化学■製、M
XD−NY)(融点243℃)〈混合ポリアミド(C)
〉 上記(A)、(B)の混合比約2:lの混合物(実施例
1で製造したA/B/Aより成る二軸延伸積層フィルム
の耳トリム端材粉砕物)実施例1 2台の65mmφの押出機を用い、原料(A)及び(B
)をそれぞれ260℃、270℃の温度で加熱溶融し、
2つの導入口と3つのマニホールドとを有するTダイに
導いた。
中央マニホールドに第1の押出機からの原料(B)を導
き、その上下のマニホールドに他の押出機からの原料(
A)を導いた。原料(A)は、流路によって2つに分岐
させて上下のマニホールドに導いた。そして、Tダイ出
口でA/B/Aの3層に積層してフィルム状に押出した
上記の積層フィルムを35℃に保たれた800闘φの冷
却ロールに静電ピニング法で密着させ、急冷することに
より、原料(A)層が各約50μm1原料(B)層が約
50μ、全厚さ約150μmの無配向積層フィルムを得
た。
上記の無配向積層フィルムを複数ロールで構成される縦
延伸機に導き、延伸温度50℃、平均変形速度1300
0%/分、延伸倍率2.9の条件下に縦延伸を行なった
引き続き、縦延伸したフィルムをテンター式横延伸機に
移送し、その両端をテンタークリップで把持し、延伸温
度80℃、平均変形速度3000%/分、延伸倍率3.
2倍の条件下に横延伸を行なった。
引き続き、横延伸したフィルムをテンタークリップで把
持したまま200℃で熱処理を行なった。
熱処理後のフィルムは、フィルム両耳を切断除去し、ワ
インダーによって巻き取った。
得られた積層二軸延伸フィルムは、A/B/Aの各層の
厚さが約5μm、総厚さが約15μmであった。
上記の方法によって、5時間連続してフィルムの製造を
行ったが、途中、何等の異常もなく、順調に運転できた
運転条件の詳細及び延伸時の状況を第1表に示し、得ら
れたフィルムの物理的性質の測定結果を第2表に示す。
実施例2 実施例1において、2つの導入口と3つのマニホールド
とを有するTダイを用いてA/Hの2層に積層してフィ
ルム状に押出した他は、実施例1と同様にして、原料(
A)層が約100μm1原料(B)層が約50μ、全厚
さ約150μmの無配向積層フィルムを得た。
その後、実施例1において用いたと同じ装置を用いて、
第1表に記載した条件により、縦延伸、横延伸及び熱処
理を行ない、2層構成の積層二軸延伸フィルムを製造し
た。
上記の方法によって、5時間連続してフィルムの製造を
行ったが、途中、何等の異常もなく、順調に運転できた
運転条件の詳細及び延伸時の状況を第1表に示し、得ら
れたフィルムの物理的性質の測定結果を第2表に示す。
実施例3 実施例1において、原料(A)及び(C)を使用シ、A
/C/Aの3層に積層してフィルム状に押出した他は、
実施例1と同様にして、原料(A)層が各層50μm、
原料(C)層が約150μ、全厚さ約200μmの無配
向積層フィルムを得た。
その後、実施例1において用いたと同じ装置を用いて、
第1表に記載した条件により、縦延伸、横延伸及び熱処
理を行ない、3層構成の積層二軸延伸フィルムを製造し
た。
上記の方法によって、5時間連続してフィルムの製造を
行ったが、途中、何等の異常もなく、順調に運転できた
運転条件の詳細及び延伸時の状況を第1表に示す。
実施例4〜6 実施例1において、縦延伸、横延伸及び熱処理を第1表
に記載した条件に変更した他は、実施例1と同様にして
、A/B/Aの3層より成る積層二軸延伸フィルムを製
造した。
上記の方法によって、5時間連続してフィルムの製造を
行ったが、途中、何等の異常もなく、順調に運転できた
運転条件の詳細及び延伸時の状況を第1表に示し、また
、実施例5において得られたフィルムの物理的性質の測
定結果を第2表に示す。
比較例1〜6 実施例1において、縦延伸、横延伸及び熱処理を第1表
に記載した条件に変更した他は、実施例1と同様にして
、A/B/Aの3層より成る積層二軸延伸フィルムを製
造した。
運転条件の詳細及び延伸時の状況を第1表に示す。
(以下余白) 第 表 〔発明の効果〕 以上説明した本発明によれば、延伸温度、変形速度、延
伸倍率および熱処理温度の確立により、工業的に有利な
逐次二軸延伸法によって合計層数5層以下の二軸延伸積
層ポリアミドフィルムを安定して製造することができ、
本発明の工業的価値は大である。
出願人 三菱モンサント化成株式会社 代理人 弁理士  岡 1)数 彦 手続補正書(自発) 平成3年5月13日 事件の表示 特願平2−157246号 発明の名称 積層二軸延伸フィルムの製造方法 補正をする者 事件との関係 特許出願人

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)m−及び/又はp−キシリレンジアミンと炭素数
    6〜12のα、ω脂肪族ジカルボン酸とから成るポリア
    ミド構成単位を分子鎖中70モル%以上含有する芳香族
    ポリアミド、脂肪族ポリアミド及びこれらの混合ポリア
    ミドより成る原料群から選択された2種以上の原料ポリ
    アミドを溶融状態で押出して合計層数が5以下の無配向
    積層フィルムを得、該無配向積層フィルムを延伸温度が
    40〜80℃、平均変形速度が10,000%/分以上
    の条件下に2.5〜3.7倍縦延伸し、該縦延伸フィル
    ムを延伸温度が55〜100℃、平均変形速度が300
    〜10,000%/分の条件下に3.0〜5.0倍横延
    伸し、次いで、該縦延伸フィルムを前記の脂肪族ポリア
    ミドの融点より110℃低い温度を下限とし且つ芳香族
    ポリアミ原料の融点より5℃低い温度を上限とする条件
    下に熱処理することを特徴とする積層二軸延伸フィルム
    の製造方法。
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Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0527237A1 (en) * 1991-02-28 1993-02-17 Mitsubishi Chemical Corporation Biaxially oriented polyamide laminate film
JPH08156205A (ja) * 1994-12-07 1996-06-18 Mitsubishi Chem Corp 耐熱水性に優れたポリアミド系積層二軸延伸フイルム
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US5925305A (en) * 1991-10-28 1999-07-20 Idemitsu Petrochemical Co., Ltd. Oriented film easy to split and method of producing the same
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WO2000003871A1 (fr) * 1998-07-15 2000-01-27 Idemitsu Petrochemical Co., Ltd. Film barriere stratifie se dechirant facilement et produit de sac fabrique au moyen de celui-ci
JP2008080687A (ja) * 2006-09-28 2008-04-10 Mitsubishi Gas Chem Co Inc ポリアミド延伸フィルム製造方法
JP2010269557A (ja) * 2009-05-25 2010-12-02 Mitsubishi Plastics Inc 二軸延伸ポリアミド積層フィルム

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