JP2825904B2 - 積層二軸延伸フィルムの製造方法 - Google Patents

積層二軸延伸フィルムの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、少なくとも1層のエチレン−酢酸ビニル共
重合体けん化物よりなる層と少なくとも1層のポリアミ
ドよりなる層とから構成される積層二軸延伸フィルムの
製造方法に関するものである。
詳しくは、本発明は、酸素ガス遮断性、耐ピンホール
強度等の機械的強度、厚み精度および寸法安定性に優れ
た上記フィルムの製造方法に関するものである。
本発明フィルムにおける酸素ガス遮断性および耐ピン
ホール強度は、例えば、食品、医療品、薬品等のよう
に、酸素による変質が問題とされる内容物の包装用フィ
ルムとして重要な特性であり、また、厚みの精度および
寸法安定性は、印刷やラミネート加工時に重要な特性で
ある。
〔従来技術〕
エチレン酢酸ビニル共重合体けん化物からなる一軸延
伸フィルムは、極めて優れた酸素ガス遮断性を示し、か
つ、透明性、耐油性に優れているが、その二軸延伸フィ
ルムは、耐屈曲ピンホール性に劣っており、その用途が
制限されている。
一方、ポリアミドフィルムは、引張強度、耐ピンホー
ル強度等の機械的性質に優れているが、食品、医療品、
薬品等の包装に用いた場合、酸素ガス遮断性が充分では
ない。
そこで、従来より、上記各フィルムを複合した積層二
軸延伸フィルムが、注目され、いくつかの製造方法が提
案されている。
例えば、特開昭52−115880号公報には、エチレン−酢
酸ビニル共重合体けん化物フィルムとポリアミドフィル
ムとを密着積層した後、この積層フィルムを二軸延伸す
る方法が記載されており、また、特開昭55−82650号公
報には、未延伸または1軸延伸されたポリアミドフィル
ムにエチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物フィルムを
複合し、しかる後に延伸を行う複合フィルムの製造法が
提案され、逐次二軸延伸法に関する記述もなされてい
る。更にまた、特公昭61−22613号公報には、エチレン
−酢酸ビニル共重合体けん化物とポリアミドとからなる
積層チューブ状フィルムを共押出し、次いで、含有水分
率を2wt%以下に保持し、その後、加熱及び内部の気体
圧によつて同時二軸延伸を行うチューブラー法が提案さ
れている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、特開昭52−115880号公報記載の方法
は、エチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物フィルムと
ポリアミドフィルムとを別々に製造した後に密着積層す
る方法であり、この方法は、フィルムの製造、積層、延
伸というように工程も複雑であり、工業的有利な方法と
はいえない。また、特開昭55−82650号公報記載の方法
は、製造装置も高価であるばかりか、運転条件も複雑で
あり、やはり工業的有利な方法とはいえない。
また、特公昭61−22613号公報記載の方法は、比較的
有利な方法ではあるが、本発明者等による追試の結果、
寸法安定性の優れたフィルムは得られなかった。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者等は、上記事情に鑑み、前記積層二軸延伸フ
ィルムの工業的有利な製造方法を提供すべく、チューブ
ラー二軸延伸法につき鋭意検討した結果、結晶化速度の
著しく速いエチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物とポ
リアミドとから、酸素ガス遮断性、機械的強度、厚み精
度および寸法安定性に優れている積層二軸延伸フィルム
を製造するには、特に、延伸温度、延伸倍率、延伸時の
変形速度、延伸フィルムの熱処理温度が重要であるとの
知見を得た。
本発明は、上記知見を基に検討を重ねた結果完成され
たものであり、その要旨は、 (a) エチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物とポリ
アミドとを各別の溶融押出機より押出して環状ダイ内で
積層し、次いで、得られた溶融状環状フィルムを急冷
し、未配向環状積層フィルムを得る第1工程; (b) 上下に位置した周速度の異なる2対のニップロ
ール群に上記未配向環状積層フィルムを供給してリング
状ヒーターで加熱すると共に、該未配向環状積層フィル
ムの内部に封入された気体の圧力と前記ニップロールの
周速の調整によって縦方向および横方向に同時に二軸延
伸する第2工程; (c) 上記延伸フィルムを熱処理する第3工程;より
なるチューブラー二軸延伸法による積層二軸延伸フィル
ムの製造方法において、 原料の共重合体けん化物としては、エチレン含有量25
〜45モル%、けん化度98%以上のエチレン−酢酸ビニル
共重合体けん化物を使用し、第2工程の延伸は,延伸温
度が45〜100℃、縦方向が2,000〜10,000%/分の平均変
形速度で2〜5倍,横方向が2,000〜10,000%/分の平
均変形速度で2〜5倍の条件下に行い、第3工程の熱処
理は、190℃を下限とし、原料ポリアミドの融点よりも1
0℃低い温度を上限とする温度条件下に行うことを特徴
とする、積層二軸延伸フィルムの製造方法に存する。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明において、原料樹脂の一つであるエチレン−酢
酸ビニル共重合体けん化物としては、エチレン含有量25
〜45モル%、けん化度98%以上のもの(以下、「EVOH」
という)を使用する。エチレン含有量が25mol%未満の
場合は、溶融押出性が劣り、着色し易い。一方、45mol
%を越える場合は、酸素遮断性等の物性が劣化する。そ
して、けん化度が98mol%未満の場合は、酸素遮断性や
耐湿性が低下する。
また、上記EVOHは、プロピレン、イソブテン、α−オ
クテン、α−ドデセン、α−オクタデセン等のα−オレ
フィン、不飽和カルボン酸またはその塩の部分アルキル
エステル、或いは、完全アルキルエステル、ニトリル、
アミド、無水物、不飽和スルホン酸またはその塩等のコ
モノマーを少量含んでいても差し支えない。更に、EVOH
には、少量のポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹
脂、ポリアミド系樹脂等を混合しても差し支えない。
本発明において、他の原料樹脂であるポリアミドと
は、ε−カプロラクタム単独重合体(ホモポリマ
ー)、ε−カプロラクタムを主成分とし、2〜10モル
%の他の化合物との共重合体(コポリマー)、これら
ホモポリマー及び/又はコポリマーに、これらと相溶性
のある重合体を5〜20重量%混合したものをいう。
なお、上記ホモポリマーを形成する他の化合物として
は、脂肪族あるいは芳香族のジアミン類またはジカルボ
ン酸類とのナイロン塩が挙げられ、ジアミン類の代表例
としては、エチレンジアミン、テトラメチレンジアミ
ン、ペンタメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミ
ン、オクタメチレンジアミン、デカメチレンジアミン、
メタキシリレンジアミン、パラキシリレンジアミン等
が、ジカルボン酸類の代表例としては、アジピン酸、セ
バシン酸、コルク酸、グルタール酸、アゼライン酸、β
−メチルアジピン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、デ
カメチレンジカルボン酸、ドデカメチレンジカルボン
酸、ピリメン酸等が挙げられる。
なお、EVOH及びポリアミドは、いずれも吸湿性が大き
いが、吸湿したものを使用すると、原料を溶融して押し
出す際に、水蒸気やオリゴマーが発生してフィルム化を
阻害し易いので、水分含有率が0.1重量%以下の実質的
に無水の原料を用いるのが好ましい。
更に、上記の原料樹脂には、フィルムの性質を損わな
い範囲で、滑剤、帯電防止剤、酸化防止剤、ブロッキン
グ防止剤、安定剤、染料、顔料、無機質微粒子等の各種
添加剤を添加することができる。
先ず、本発明方法では、第1工程において、EVOHとポ
リアミドを原料樹脂とし、実質的に無定形で配向してい
ない未延伸の環状積層フィルム(以下「環状積層未延伸
フィルム」という)を製造する。
環状積層未延伸フィルムを製造するには、2本のスパ
イラルに導かれた溶融状態のポリアミドと、それらとは
別のスパイラルに導かれた溶融状態のEVOHとを、内側よ
りポリアミド、EVOH、ポリアミドの順で、各々単独に環
状に分散し、ダイランド部へ流入させて複合化し、ダイ
リップより押し出された溶融状態の積層シートを例えば
温度40℃以下の液体に接触させて急冷し、環状積層未延
伸フィルムを得る。なお、これらの積層未延伸フィルム
の厚さ構成は、ポリアミド層の総厚みをEVOH層の厚みの
1.3倍以上とすることにより、後続の延伸操作がより安
定して行われるので好ましい。
次に、本発明方法では、第2工程において、上記のよ
うにして得られた環状積層未延伸フィルムを特定の延伸
温度、変形速度および倍率を採用して延伸する。
第2工程では、上、下に位置した周速度の異なる2対
のニップロール群に上記の環状積層未延伸フィルムを引
き続き供給し、その内部に封入された気体の圧力と該ニ
ップロールの周速の調整によって縦、横同時に二軸延伸
する。
上記延伸においては、環状フィルムをリング状ヒータ
により45〜100℃の温度範囲に加熱し、直ちに、流れ方
向の平均変形速度2,000〜10,000%/分の範囲で2〜5
倍、流れ方向に直角な方向の平均変形速度2,000〜10,00
0%/分の範囲で2〜5倍に延伸する。
未延伸フィルムの温度が45℃より低いと、フィルムの
温度による軟化が起こらず、従って、延伸応力が高くな
り、延伸できない。一方、100℃を越えると、延伸応力
が弱くなり、伸張バブルが揺れ、非常に不安定な延伸に
なる。また、加熱後、時間が経つと、フィルムが急激に
結晶化し、延伸斑を生じたり、延伸時フィルムが裂け易
くなる。従って、フィルムを45〜100℃に加熱後直ちに
延伸することが必要である。
流れ方向およびそれに直角な方向の平均延伸変形速度
は、2000%/分以上10000%以下であることが必要であ
る。ここで、平均変形速度とは、次の式で表される式に
よって算出される値をいう。
上記式において、各々の記号は次の意味を有する。
VMD:フィルムの平均縦変形速度(%/分) X :縦延伸倍率(倍)であり、UH/ULよりなる L :チューブの延伸開始点からバブルが最大となる地
点までの長さ(m) UL :低速側ニップロールの線速度(m/分) UH :高速側ニップロールの線速度(m/分) VTD:フィルムの平均横変形速度(%/分) Y :横延伸倍率(倍)であり、R/2rで決定される。r
は低速側ニップロール出口における折り畳まれたフィル
ム幅、Rはバブルが最大となった時のバブルの外周長を
意味する。
そして、縦、横の平均変形速度がそれぞれ2,000%/
分より低い場合は、延伸中にフィルムが裂け易くなり好
ましくない。また、10000%/分より大である場合は、
延伸斑が生じ易く好ましくない。
延伸倍率が、流れ方向およびそれに直角な方向に各々
2倍より小さい場合は、最終的に得られるフィルムに所
望の配向効果を賦与することができず、5倍より大きい
場合には、延伸時にフィルムが裂け易く好ましくない。
本発明の第3工程では、第2工程を経て縦横同時に延
伸されたフィルムを、190℃を下限とし、原料ポリアミ
ドの融点よりも10℃低い温度を上限とする温度範囲で熱
処理する。
上記熱処理により、二軸延伸された積層フィルムの寸
法安定性を向上させることができる。
EVOHの融点は、Et含有量32モルで180℃であり、従っ
て、190℃以上ではEVOHの融点を越えるが、フィルムの
破断等のトラブルはなく、寸法安定性は向上する。
熱処理する場合には、第2工程を経て縦横同時に延伸
されたフィルムの折り畳まれた両端をニップロール出口
でテンタークリップに咬ませテンター内で熱処理する方
法、チューブ状フィルムを切開してフィルムの切開部を
テンタークリップに咬ませテンター内で熱処理する方
法、折り畳まれたフィルムをそのまま高温ロール上で熱
処理する方法等、従来より行われている熱処理方法を採
用し得る。
熱処理温度が190℃より低いと、最終的に得られるフ
ィルムの熱水収縮率、乾熱収縮率が大きくなり、目的と
する寸法安定性の高いフィルムを得ることができない。
また、上限を越える温度で熱処理を行なうと、フィルム
が破断したり、得られたフィルムの表面が白化、失透し
たり、フィルムが脆くなり易いので好ましくない。
第3工程での熱処理により充分に熱固定されたフィル
ムは、常法に従い冷却し、巻き取られる。
〔実施例〕
次に、本発明を実施例に基づいて更に詳細に説明する
が、本発明は、その要旨を越えない限り、以下の例に限
定されるものではない。
以下の例において、得られたフィルムの物理的性質
は、次に記した方法によって評価した。
フィルムの厚さ(μm) 幅方向に30mmの間隔でフィルムの全厚さを測定し、そ
の平均値を求めてフィルムの厚さとする。厚さは、接触
式のシックネスゲージを用いて測定した。
フィルムの厚さ斑(%) 次式より算出した値を意味する。
(この厚さ斑が10%以下であると厚さ精度がよいといえ
る。) 熱水収縮率(%) 先ず、製品フィルムを温度23℃、相対湿度50%の雰囲
気下でコンディショニングし、フィルム表面に、一辺の
長さが80mmである正方形の標線を、正方形の各辺がフィ
ルムの縦方向及び横方向に平行となるように描いた。次
に、この試料を沸騰水の中に5分間浸漬して取り出した
後、再び温度23℃、相対湿度50%の雰囲気下に24時間放
置した。沸騰水へ浸漬する前と浸漬した後の正方形の寸
法を測定し、下記の計算式により求めた。
上記式において、IM1,IM2は、フィルムの縦方向に沿
った辺の浸漬前後の長さを、IT1,IT2はフィルムの横方
向に沿った辺の浸漬前後の長さを、それぞれ意味する。
なお、縦方向熱水収縮率及び横方向熱水収縮率は、非
収縮性フィルムの場合、約4%以下が望ましい。
酸素透過率(cc/cm2・day) 酸素透過率測定装置OXY−TRAN100型(Modern control
社製)を用い25℃、65%RHの条件にて測定した。
実施例1 ポリ−ε−カプロアミド(三菱化成(株)製、ノバミ
ッド1022:DSC法による融点223℃)及びエチレン含有率3
2モル%、けん化度99.5モル%以上のEVOH(日本合成化
学工業(株)製、ソアノールDC)を原料とし、40mmφ押
出機3台を使用し、ダイ内装着用環状ダイにより、外層
がポリアミド樹脂、中間層がEVOH樹脂、内層がポリアミ
ド樹脂よりなる溶融状態の環状積層フィルムを押出し、
30℃の水中で急冷し、外層が45μのポリアミド樹脂層、
中間層が45μのEVOH樹脂層、内層が45μのポリアミド樹
脂層よりなる積層環状未延伸フィルムを得た。
上記フィルムを周速7m/分の移送速度でニップロール
に導き、フィルム内部に封入された空気圧によりチュー
ブ状に広げ、更に、リング状のヒータで80℃に加熱し、
封入された空気圧により直ちにバブルを形成させた。バ
ブルの形成は、延伸開始点より70cmの地点で最大径(延
伸開始時の3倍径)になるように、空気圧、延伸中のフ
ィルム温度を制御して行なった。次いで、バブルを冷却
し、偏平ガイドロールで折り畳みながら、21m/分で回転
する高速ニップロールに導いた。この折り畳まれたフィ
ルムの両端を40℃に保持したテンタークリップで把持
し、フィルム温度が200℃になるように調整しながら9
秒間の熱処理を行なった。
熱処理を行なった後のフィルムは、フィルム両耳を切
り取り、2枚のフィルムとしてワインダーに巻き取り、
約5μのポリアミド樹脂層、約5μのEVOH樹脂層、約5
μのポリアミド樹脂層の順に積層された総厚み約15μの
積層二軸延伸フィルムを製造した。
上記の方法により、5時間連続してフィルムの製造を
行ったが、途中、何等の異常もなく、順調に運転でき
た。
運転条件の詳細および延伸時の状況を第1表に示す。
実施例2〜6及び比較例1〜8 実施例1と同種の原料を使用し、同例の方法に従い、
第1表記載の各条件下に、NY/EVOH/NYが7/7/7及び5/5/5
の層構成の積層二軸延伸フィルムを製造した。
運転条件の詳細および延伸時の状況を第1表に示す。
〔効 果〕 本発明は、以上詳細に説明した通りであり、エチレン
−酢酸ビニル共重合体けん化物とポリアミドからなり、
食品、薬品、医療品等の包装に極めて好適な積層二軸延
伸フィルムを容易かつ安定的に、しかも、安価に製造で
きる方法を提供するものであり、次のような特別顕著な
効果を奏し、その産業上の利用価値は極めて大である。
(1) 本発明方法によるときは、二軸延伸法において
特に重要な延伸条件が確立されているので、常に、品質
の安定した積層二軸延伸フィルムを製造することができ
る。
(2) 本発明方法によるときは、組成の特定化された
エチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物を用いるので、
常に、酸素ガス遮断性、機械的強度に優れた積層二軸延
伸フィルムを製造することができる。
(3) 本発明方法によるときは、特定化された熱処理
条件を用いるので、常に、寸法安定性の優れた積層二軸
延伸フィルムを得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29K 77:00 B29L 9:00 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 55/02 - 55/28 B32B 27/28,27/34

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)エチレン−酢酸ビニル共重合体けん
    化物とポリアミドとを各別の溶融押出機より押出して環
    状ダイ内で積層し、次いで、得られた溶融状態の環状フ
    ィルムを急冷し、未配向環状積層フィルムを得る第1工
    程; (b)上下に位置した周速度の異なる2対のニップロー
    ル群に上記未配向環状積層フィルムを供給してリング状
    ヒーターで加熱すると共に、該未配向環状積層フィルム
    の内部に封入された気体の圧力と前記ニップロールの周
    速の調整によって縦方向および横方向に同時に二軸延伸
    する第2工程; (c)上記延伸フィルムを熱処理する第3工程;よりな
    るチューブラー二軸延伸法による積層二軸延伸フィルム
    の製造方法において、 原料の共重合体けん化物としては、エチレン含有量25〜
    45モル%、けん化度98%以上のエチレン−酢酸ビニル共
    重合体けん化物を使用し、第2工程の延伸は、延伸温度
    が45〜100℃、縦方向が2,000〜10,000%/分の平均変形
    速度で2〜5倍,横方向が2,000〜10,000%/分の平均
    変形速度で2〜5倍の条件下に行い、第3工程の熱処理
    は、190℃を下限とし、原料ポリアミドの融点よりも10
    ℃低い温度を上限とする温度条件下に行うことを特徴と
    する、積層二軸延伸フィルムの製造方法。
  2. 【請求項2】積層二軸延伸フィルムの層構成が、ポリア
    ミド層(A層)、エチレン−酢酸ビニル共重合体けん化
    物(B層)をA/B/Aの順に積層した層構成であることを
    特徴とする請求項第1項記載の積層二軸延伸フィルムの
    製造方法。
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