JP3507572B2 - 包装用ポリエステルフィルム - Google Patents
包装用ポリエステルフィルムInfo
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Description
テルから得られる二軸延伸フィルムであって、生産性、
熱接着性および成形加工性に優れた包装用フィルムに関
する。 【0002】 【従来の技術および発明が解決しようとする課題】ポリ
エステルフィルムは衛生的で機械的特性に優れているの
ことから包装材料として用いた場合、食品等の内容物を
十分に保護することができる。またポリエステルフィル
ムはガスバリヤー性に優れることから、食品等の芳香成
分を有する物を包装した際、内容物の香りを保つことが
できる。 【0003】しかしながら、ポリエステルフィルムは通
常、延伸、熱固定されているため、レトルト食品あるい
は一般の食品の包装材料として用いる際、熱接着性が悪
いという欠点を有しており、改良が求められている。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題に
鑑み鋭意検討した結果、特定の共重合ポリエステルな
り、特定の特性を有する二軸延伸フィルムが、包装用と
して好適であることを見いだし、本発明を完成するに至
った。 【0005】すなわち、本発明の要旨は、酸成分として
テレフタル酸95〜99モル%およびイソフタル酸1〜
5モル%と、グリコール成分としてエチレングリコール
95〜99モル%およびジエチレングリコール1〜5モ
ル%とを含んでなる共重合ポリエステル二軸延伸フィル
ムであって、下記式(1)〜(4)を同時に満足するこ
とを特徴とする包装用ポリエステルフィルムに存する。 【0006】 【数2】235≦Tm≦250 ………(1) [COOH]≦45 ………(2) 0.150≦ΔP≦0.165………(3) 0.01≦Ra≦0.07 ………(4) [上記式中、Tmはフィルムの融点(℃)、[COO
H]はフィルム中の末端カルボキシル基量(当量/10
6 g)、ΔPはフィルムの面配向度、Raはフィルム表
面の中心線平均粗さ(μm)を表す] 【0007】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
おける共重合ポリエステルとは、酸成分の95〜99モ
ル%がテレフタル酸、1〜5モル%がイソフタル酸、ま
たグリコール成分の95〜99モル%がエチレングリコ
ール、1〜5モル%がジエチレングリコールである。イ
ソフタル酸またはジエチレングリコールが1モル%未満
では、フィルムとした際の熱接着性が劣るようになるの
で好ましくない。一方、イソフタル酸またはジエチレン
グリコールが5モル%を超えると、フィルムとした際の
機械的強度が劣るようになるので好ましくない。 【0008】本発明の共重合ポリエステルからなるフィ
ルムの厚みは通常5〜50μm、一般的には12μmで
ある。本発明のフィルムの融点(Tm)は、235〜2
50℃、好ましくは240〜250℃である。Tmが2
35℃未満では、フィルムとした際の耐熱性および機械
的強度が劣るようになるので好ましくない。Tmが25
0℃を超えると熱接着性が劣るようになるので好ましく
ない。 【0009】本発明における共重合フィルムの末端カル
ボキシル基量は45当量/106 g未満、好ましくは4
0当量/106 g未満である。フィルム中の末端カルボ
キシル基量が45当量/106 gを超えると、フィルム
製造時、エクストルーダー等の周知の溶融押出装置で溶
融押出しされる際に熱履歴等で熱劣化物が発生しするこ
とに起因するスジ状物がフィルムに存在し、フィルムの
平面性が劣るようになるので好ましくない。 【0010】本発明の共重合フィルムの面配向度(Δ
P)は0.150〜0.165である。ΔPが0.15
0未満では、機械的強度、特に引張破断強度が劣るよう
になるので好ましくない。またΔPが0.165を超え
ると、熱収縮等の熱的特性が劣るので好ましくない。 【0011】本発明の共重合フィルムには、フィルム製
造時の巻上げ工程および包装用フィルム製造時のコーテ
ィング、貼合せ工程等の作業性を向上させるため、表面
を粗面化してフィルムに適度な滑り性が付与させること
が好ましく、そのためには微細な不活性粒子を添加すれ
ばよい。 【0012】かかる目的で用いる微細な不活性粒子の平
均粒径は、通常0.5〜3.0μm、好ましくは1.0
〜2.5μm、また粒子の添加量は通常0.05〜1.
0重量%、好ましくは0.1〜0.5重量%である。粒
子の平均粒径が0.5μm未満または粒子の添加量が
0.05重量%未満では、フィルム製造時の巻き特性や
作業性が劣るようになる恐れがある。また平均粒径が
3.0μmを超えたり、添加量が1.0重量%を超える
と、フィルム表面の粗面化の度合いが大き過ぎてフィル
ムが、いわゆるシモフリ状になったり、フィルムの透明
性を損なったりする恐れがある。 【0013】本発明で用いることのできる不活性粒子の
例としては、酸化ケイ素、酸化チタン、ゼオライト、窒
化ケイ素、窒化ホウ素、セライト、アルミナ、炭酸カル
シウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、硫酸カルシ
ウム、硫酸バリウム、リン酸カルシウム、リン酸リチウ
ム、リン酸マグネシム、フッ化リチウム、カオリン、タ
ルク、カーボンブラックおよび特公昭59−5216号
公報に記載されたような架橋高分子微粉体を挙げること
ができるが、これらに限定されるものではない。この
際、配合する不活性粒子は単成分でもよく、また2成分
以上を同時に用いてもよい。また、本発明においてポリ
エステルに不活性粒子を配合する方法としては、特に限
定されないが、例えば不活性粒子をポリエステルの重合
工程に添加する方法、またはフィルム化前に溶融混練り
する方法が好ましく用いられる。 【0014】本発明においては上記したような方法によ
り表面を適度に粗面化したフィルムを得ることができる
が、フィルム製造時の巻き性や包装用フィルムに加工す
る際の作業性をさらに高度に満足させるために、フィル
ム表面の中心線平均粗さ(Ra)が0.01〜0.07
μm、好ましくは0.02〜0.05μmの範囲とす
る。Raが0.01μm未満では、フィルム製造時の巻
き特性や作業性が劣るようになるのでので好ましくな
い。またRaが0.07μmを超えると、フィルム表面
の粗面化の度合いが大き過ぎて、フィルムがシモフリ状
になったり、フィルムの透明性を損なったり、フィルム
が滑り過ぎて巻き特性が劣るようになるため好ましくな
い。 【0015】さらに本発明の共重合フィルムは溶融時の
比抵抗がある特定範囲にある原料を用いることにより、
さらに平面性の優れたフィルムを得ることができる。す
なわち、本発明の共重合ポリエステルからフィルムを得
るに際しては、通常275〜300℃の温度範囲で原料
ポリエステルを押出機からリップ部を通してシート状に
押出して無定形シートとするが、この無定形シート得る
に際し、いわゆる静電印加密着法を採用するとともに、
溶融時の比抵抗が5×106 〜5×108 Ω−cmの範
囲にある原料を用いれば、より平面性に優れたフィルム
を得ることができることを知見した。 【0016】静電印加密着法とは、例えば特公昭37−
6142号公報に記載されているように、溶融ポリマー
から無定形シートを得るに際し、該シートに静電化を与
え該シートを静電気的に回転冷却ドラムに強く押し付け
急冷する方法であるが、原料ポリエステルの溶融比抵抗
が上記範囲にあるとき、特に効果的に適用でき、得られ
るフィルムの平面性をさらに改良することができる。比
抵抗のより好ましい範囲は1×107 〜1×108 Ω−
cmである。 【0017】なお、比抵抗を所望の範囲に調節するため
には、例えば次のような方法を採用すれば良い。すなわ
ち、重合ポリエステルに金属成分を可溶化させればよ
く、このためには、例えばエステル交換反応触媒として
用いられた金属成分あるいは必要に応じエステル交換反
応またはエステル化反応後に添加した金属成分に対し比
較的少量、例えば当モル以下のリン化合物を添加する手
段が好ましく採用される。一方、比抵抗を高めるために
は、原料ポリエステルに溶け込んでいる金属成分の量を
減ずるか、金属成分に対するリン化合物の量を当モル以
上添加する方法が好ましく採用される。 【0018】また本発明のフィルムの熱接着性(HS)
は、400g/10mm以上、さらには450g/mm
以上が好ましい。HSが400g/10mm未満では、
フィルムを重ね合わせて周囲を熱接着して食品等の内容
物を袋詰めとする際の貼り合わせ部分が剥離しやすくな
る傾向がある。次に本発明のフィルムの製造方法を具体
的に説明するが、本発明の構成要件を満足する限り、以
下の例示に特に限定されるものではない。 【0019】二酸化チタン、シリカ粒子等の不活性無機
粒子を所定量含有した共重合ポリエステルをエクストル
ーダーに代表される周知の溶融押出装置に供給し、当該
ポリエステルの融点以上の温度に加熱し溶融する。次い
で、溶融したポリエステルをスリット状のダイから押し
出し、回転冷却ドラム上でガラス転移温度以下の温度に
なるように急冷固化し、実質的に非晶状態の未配向シー
トを得る。この場合、シートの平面性を向上させるた
め、シートと回転冷却ドラムとの密着性を高めることが
好ましく、そのために静電印加密着法または液体塗布密
着法が好ましく採用される。 【0020】静電印加密着法とは前述のとおりである
が、具体的には、シートの上面側にシートの流れと直交
する方向に線状電極を張り、当該電極に約5〜10kV
の直流電圧を印加することによりシートに静電荷を与
え、ドラムとの密着性を向上させる方法である。また、
液体塗布密着法とは、回転冷却ドラム表面の全体または
一部(例えばシート両端部と接触する部分のみ)に液体
を均一に塗布することにより、ドラムとシートとの密着
性を向上させる方法である。本発明においては必要に応
じ両者を併用してもよい。 【0021】本発明においてはこのようにして得られた
シートを通常二軸方向に延伸してフィルム化する。延伸
条件について具体的に述べると、前記未延伸シートを好
ましくは縦方向に70〜145℃で2〜6倍に延伸し、
縦一軸延伸フィルムとした後、必要に応じフィルムの両
面に順次塗布液を塗布し、適度な乾燥を施すか、あるい
は未乾燥で、横方向に90〜160℃で2〜6倍延伸を
行い、150〜250℃で1〜600秒間熱処理を行う
ことが好ましい。さらにこの際、熱処理の最高温度ゾー
ンおよび/または熱処理出口のクーリングゾーンにおい
て、縦方向および/または横方向に0.1〜20%弛緩
する方法が好ましい。また、必要に応じて再縦延伸、再
横延伸を付加することも可能である。 【0022】 【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明は、その要旨を越えない限り、以下の
実施例に限定されるものではない。なお、本発明で用い
た物性測定法を以下に示す。 【0023】(1)融点(Tm) セイコー電子工業(株)製差動熱量計SSC580DS
C20型を用いて測定した。DSC測定条件は以下のと
おりである。すなわち、試料フィルム10mgをDSC
装置にセットし、10℃/分の速度で昇温し、0℃〜3
00℃の範囲で測定し、融解吸熱ピークの頂点をTmと
した。 【0024】(2)末端カルボキシル基([COO
H]) A.Conixの方法(Makromol. chem.26,226(1958))
に従って求めた。 【0025】(3)溶融時の比抵抗(ρv) Brit.J.Appl.Phya.第17巻、114
9〜1154頁(1966年)に記載してある方法によ
り測定した。ただしこの場合、ポリマーの溶融温度は2
95℃とし、直流1000Vを印加した直後の値を溶融
時の比抵抗とした。 【0026】(4)面配向度(ΔP)の測定 アタゴ光学社製アッベ屈折計を用い、フィルム面内の屈
折率の最大値nγ、それに直角方向の屈折率nβおよび
フィルムの厚さ方向の屈折率nαを測定し、次式より面
配向度を算出した。なお屈折率の測定はナトリウムD線
を用い、23℃で行った。 【0027】 【数3】面配向度(ΔP)=(nγ−nβ)/2−nα 【0028】(5)中心線平均粗さ(Ra) 日本工業規格JIS B0601に記載されている方法
に従い、(株)小坂研究所製表面粗さ測定機(SE−3
F)を用いて、中心線平均粗さ(Ra)を求めた。な
お、触針の先端半径は2μm、荷重は30mgとし、カ
ットオフ値は0.08mmとした。 【0029】(6)引張破断強度(FB ) (株)インテスコ製の引張試験機インテスコモデル20
01型を用いて、温度23℃、湿度50%RHに調節さ
れた室内において長さ50mm、幅15mm、の試料フ
ィルムを200mm/minの速度で引張り、下記式に
て求めた。 【0030】 【数4】FB (kg/mm2 )=F/A (上記式中、Fは破断時における荷重(kg)、Aは試
料片の元の断面積(mm 2 を表す) 【0031】(7)熱収縮率(S) 試料を無張力状態で180℃に保ったオーブン中、3分
間熱処理し、その前後の試料の長さを測定して、次式に
て熱収縮率を算出した。 【0032】 【数5】S(%)={(L0 −L1 )/L0 }×100 (上記式中、Sは熱収縮率、L0 は熱処理前のサンプル
長、L1 は熱処理後のサンプル長を表す) なお、フィルム縦方向と横方向に5点ずつ測定し、平均
値を求めた。 【0033】(8)熱密着性(HS) フィルム厚さ12μmの試料フィルムを長さ200m
m、幅50mmに裁断した。得られたサンプルフィルム
2枚を重ねて、長手方向の中央部を幅10mm、長さ5
0mmにわたって熱密着した。熱密着は圧力2kg/c
m2 、150℃で5秒間行った。得られた試料フィルム
のT型剥離密着力を(株)インテスコ製の引張試験機イ
ンテスコモデル2001型を用いて25℃で測定した。
この時の引張速度は200mm/分とした。 【0034】(9)熱安定性 内容量50mlのガラス試験管に約10gのポリマーを
入れ、高真空下で160℃で2時間乾燥後、窒素ガスに
て100mmHgに復圧し、ガラス試験管を溶封後、2
90℃で2時間熱処理を行い、熱処理前後の極限粘度を
測定し極限粘度保持率を求め、下記の基準で熱安定性を
評価した。 【0035】 【数6】極限粘度保持率(% )=(熱処理後の極限粘度
/熱処理前の極限粘度)×100 評価基準 A:極限粘度保持率≧90% B:極限粘度保持率≧80% C:極限粘度保持率<80% なお、極限粘度はポリマー1gをフェノール/テトラク
ロルエタン=50/50(重量比)の混合溶媒100m
lに溶解し、30.0℃で測定した。 【0036】(10)巻き特性 直径15cmの紙管にラインスピード約170m/分で
製造されるフィルムを6000m巻き取り端面の状態を
観察し、次の3ランクに分けた。 A:端面がすべて揃っている B:端面がほぼ揃い、実用可能 C:端面の一部が不揃いである D:端面の下なりの部分が不揃いである 【0037】(11)厚みむら フィルムの縦方向1000mm毎の10ケ所の各々につ
いて、横方向10cm毎に10点、合計100点のフィ
ルム厚みを測定した。フィルム厚みの測定は安立電子性
マイクロメーターを用いて行い、該当する箇所の周辺の
フィルムを10枚重ねて測定し1枚当りに換算した。全
ての測定値のうち最大値をXmax 、最小値をXmin 、相
加平均値をXとしたとき(Xmax −Xmin )/Xを厚み
むらとした。この値は小さい程好ましい。 【0038】(12)共重合組成 日本電子製 GSX−400型NMRにてポリエステル
レジン中の共重合組成比を測定した。 【0039】(13)微粒子の平均粒径 (株)島津製作所製遠心沈降式粒度分布測定装置SA−
CP3型を用いてストークスの抵抗則に基づく沈降法に
よって粒子の大きさを測定した。測定により得られた粒
子の等価球形分布における積算(体積基準)50%の値
を用いて平均粒径とした。 【0040】実施例1 テレフタル酸98重量部、イソフタル酸2重量部とエチ
レングリコール70重量部とジエチレングリコール1.
5重量部を出発原料とし、触媒として酢酸マグネシウム
・四水塩0.09重量部を反応器にとり、反応開始温度
250℃、圧力2.5Kg/cmの条件下で5時間エステル
化を行った。5時間後、実質的にエステル化反応の終了
したこの反応混合物に平均粒径が2.15μmのシリカ
粒子を0.07重量部を含有するエチレングリコールス
ラリー5重量部を添加し、エチルアシッドフォスフェー
ト0.04部、三酸化アンチモン0.04部を加えて、
4時間重縮合反応を行った。すなわち、温度を230℃
から徐々に昇温し280℃とした。一方、圧力は常圧よ
り徐々に減じ最終的には0.3mmHgとした。反応開
始後4時間を経た時点で反応を停止し、窒素加圧下ポリ
マーを吐出させ共重合ポリエステルを製造した。 【0041】得られたポリエステルを285℃に設定し
た押出機よりシート状に押出し、表面温度を30℃に設
定した回転冷却ドラムで静電印加冷却法を利用して急冷
固化させ、厚み187μmの実質的に非晶質のシートを
得た。得られたシートを縦方向に83℃で3.8倍、横
方向に90℃で4.1倍に延伸し、さらに235℃で6
秒間熱処理を施し、厚み12μmの二軸延伸フィルムを
製造した。 【0042】実施例2 実施例1において、テレフタル酸を96重量部、イソフ
タル酸を4重量部、エチレングリコールを67.5重量
部およびジエチレングリコールを2.5重量部と変える
以外は実施例1と同様の方法で厚み12μmの二軸延伸
フィルムを製造した。 【0043】比較例1 実施例1において、ポリエステルの出発原料をテレフタ
ル酸100重量部、エチレングリコール70重量部と変
える以外は実施例1と同様の方法で厚み12μmの二軸
延伸フィルムを製造した。 【0044】比較例2 実施例1において、テレフタル酸を94重量部、イソフ
タル酸を6重量部、エチレングリコールを64重量部お
よびジエチレングリコール6重量部と変える以外は実施
例1と同様の方法で厚み12μmの二軸延伸フィルムを
製造した。 【0045】比較例3 実施例1において、熱固定温度を225℃と変える以外
は実施例1と同様の方法で厚み12μmの二軸延伸フィ
ルムを製造した。 【0046】比較例4 実施例1において、酢酸マグネシウム・四水塩を0.1
8重量部およびエチルアシッドフォスフェート0.08
部と変える以外は実施例1と同様の方法で厚み12μm
の二軸延伸フィルムを製造した。 【0047】比較例5 実施例1において、実質的にエステル化反応の終了した
反応混合物に平均粒径が2.15μmのシリカ粒子を
0.01重量部を含有するエチレングリコールスラリー
5重量部を添加する以外は実施例1と同様の方法で厚み
12μmの二軸延伸フィルムを製造した。 【0048】比較例6 実施例1において、実質的にエステル化反応の終了した
反応混合物に平均粒径が2.15μmのシリカ粒子を
0.3重量部を含有するエチレングリコールスラリー5
重量部を添加する以外は実施例1と同様の方法で厚み1
2μmの二軸延伸フィルムを製造した。 以上、得られた結果をまとめて下記表1および2に示
す。 【0049】 【表1】 【0050】 【表2】【0051】 【発明の効果】本発明のフィルムは優れた熱接着性、成
形加工性を有するものである、その工業的価値は高い。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 酸成分としてテレフタル酸95〜99モ
ル%およびイソフタル酸1〜5モル%と、グリコール成
分としてエチレングリコール95〜99モル%およびジ
エチレングリコール1〜5モル%とを含んでなる共重合
ポリエステル二軸延伸フィルムであって、下記式(1)
〜(4)を同時に満足することを特徴とする包装用ポリ
エステルフィルム。 【数1】235≦Tm≦250 ………(1) [COOH]≦45 ………(2) 0.150≦ΔP≦0.165………(3) 0.01≦Ra≦0.07 ………(4) [上記式中、Tmはフィルムの融点(℃)、[COO
H]はフィルム中の末端カルボキシル基量(当量/10
6 g)、ΔPはフィルムの面配向度、Raはフィルム表
面の中心線平均粗さ(μm)を表す]
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